JPH021198B2 - - Google Patents

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JPH021198B2
JPH021198B2 JP6220382A JP6220382A JPH021198B2 JP H021198 B2 JPH021198 B2 JP H021198B2 JP 6220382 A JP6220382 A JP 6220382A JP 6220382 A JP6220382 A JP 6220382A JP H021198 B2 JPH021198 B2 JP H021198B2
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JP
Japan
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less
mol
polyvinyl acetate
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modified polyvinyl
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Expired
Application number
JP6220382A
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English (en)
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JPS58179293A (ja
Inventor
Kiichi Maruhashi
Masayasu Hasegawa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd filed Critical Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
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Publication of JPH021198B2 publication Critical patent/JPH021198B2/ja
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  • Liquid Carbonaceous Fuels (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は炭化水素系液状混合物に低重合度の変
性ポリ酢酸ビニル系樹脂を添加することにより優
れた効果をもたらす炭化水素系液状混合物の安定
化方法に関するものである。 炭化水素系液状混合物は、その混合する化合物
の組合せも様々で燃料用途を代表例としてその用
途は多岐にわたつている。例えば重質油の燃焼効
率を高め軽質油分野への用途拡大のため該油中に
少量のメタノールを混合したり、あるいは微粉石
炭の安全かつ効率的な輸送を目的として該微粉を
メタノールや炭化水素系油に分散させること等、
実用化が期待されている。しかしていずれの用途
においても炭化水素系液状混合物が相分離をおこ
さない様、系を安定に維持するために各種界面活
性剤の添加が必要とされており特に近時ポリ酢酸
ビニル部分ケン化物が好適な安定化剤として使用
しうるとの提案が行われている。 しかしながら、本発明者等が検討したところ上
記安定化剤は、比較的平均ケン化度、平均重合度
の高い部分ケン化物であるため安定化効果を充分
発揮させるには水の共存が必要とされる難点があ
ることが判明した。水の存在は例えば前記炭化水
素系液状混合物を燃料として用いる場合、燃焼効
率の低下を引きおこす原因となるので好ましいこ
とではない。又、混合物の長期保存安定性及び流
動性の点で更に改善の余地があることも明らかと
なつた。 しかるに本発明者等はかかる問題を解決するた
め鋭意研究を重ねた結果、アルコール、固形状炭
化水素、液状炭化水素の少なくとも2種の組合せ
よりなる炭化水素系液状混合物に、疎水性基、及
び/又はイオン性基を含有してなる平均ケン化度
95モル%以下、平均重合度1500以下の変性ポリ酢
酸ビニル系樹脂を添加する場合、かかる目的が達
成できることを見出し本発明を完成するに到つ
た。 本発明でアルコールとはメタノールが代表的で
あるがエタノール、プロパノール、ブタノール等
の高級アルコールも使用可能である。 又、固形状炭化水素としては石炭、アスフアル
ト、コールタール等が例示される。 更に液状炭化水素としてはガソリン(自動車お
よび航空用)、ジエツト燃料油、燈油、軽質油、
重質油(A重油、B重油、C重油)あるいは潤滑
油等が例示されるが、本発明によると特に沸点が
200℃以上の液状炭化水素に対して顕著な効果が
得られる。 本発明の対象となる炭化水素系液状混合物は、
前記アルコール、固形状炭化水素、液状炭化水素
のうちいずれか2種以上の組合せであればいずれ
でもよく、要は混合物とした場合に液状となつて
いることが必要である。液状であればスラリー
状、エマルジヨン状等の分散状態であつても又、
見かけ上均一な溶液状であつても差支えない。 実用上から考えて好ましい組合せはガソリン/
メタノール、軽油/メタノール、重質油/メタノ
ール、石炭/メタノール、石炭/エタノール、ア
スフアルト/メタノール等であるが特に重質油/
メタノール、あるいはアスフアルト/メタノール
が効果が顕著である。該混合物における混合比率
は特に制限はなく目的に応じて任意の範囲から選
定すればよい。例えば重質油にメタノールを混合
する場合、実用上30重量%以下のメタノールが使
用される。 本発明における特徴点は安定化剤として疎水性
基、及び/又はイオン性基を含有してなる平均ケ
ン化度95モル%以下、平均重合度1500以下の低重
合度の変性ポリ酢酸ビニル系樹脂を用いる点であ
る。 該変性ポリ酢酸ビニル系樹脂において、疎水性
基としては代表的には長鎖アルキル基、フエニル
基、等が挙げられる。イオン性基としてはカルボ
キシル基、スルホン酸基、リン酸基、硫酸基、硝
酸基、4級アンモニウム塩基等のカチオン基、お
よびこれらの塩類などが挙げられる。このうち好
適にはアルキル基の使用であり、その場合その炭
素数が4以上の長鎖アルキル基が適当である。こ
れらの基はポリ酢酸ビニル系樹脂中の分子鎖中に
存在しても良いが、通常、製造が容易である点で
分子の側鎖に存在させるのが有利である。 本発明の変性ポリ酢酸ビニル系樹脂の製法とし
ては、いろいろあるがポリ酢酸ビニル系樹脂の側
鎖に疎水性基を導入する方法としては、 (1) 疎水性基を有するビニル系化合物と酢酸ビニ
ルを共重合又はグラフト重合する。更に必要に
応じてそれをケン化する。 上記ビニル化合物としては長鎖アルキルビニ
ルエーテル(例えばオクチルビニルエーテル、
ラウリルビニルエーテル、ドデシルビニルエー
テル等)、長鎖α―オレフイン(α―ヘキセン、
α―ヘプテン、α―オクテン、α―デセン、α
―ドデセン等)、高級脂肪酸ビニルエステル
(例えばトリメチル酢酸ビニル、VeoVa―10
等)、エチレン性不飽和カルボン酸の長鎖アル
キルエステル、N―長鎖アルキル置換エチレン
性不飽和カルボン酸アミド、スチレン、置換ス
チレン等が挙げられる。 (2) ポリ酢酸ビニルの部分ケン化物を高級脂肪族
アルデヒドでアセタール化したり、多価カルボ
ン酸の部分エステルを用いてエステル化する、 などが挙げられ、イオン性基を導入する方法とし
ては、 (1) イオン性基を有するビニル系化合物、例えば
不飽和脂肪族カルボン酸、オレフインスルホン
酸、アクリルアミドアルキルスルホン酸、(メ
タ)アクリロイルアルキルスルホン酸、又はこ
れらの塩等と酢酸ビニルを共重合、又はグラフ
ト重合させる。更に必要に応じてこれをケン化
する。 (2) ポリ酢酸ビニルの部分ケン化物に硫酸、クロ
ルスルホン酸、リン酸等を反応させてエステル
化する。 などが挙げられる。但し、これらの製造法に限定
されるものではない。 かかる安定化剤の使用にあたつては、水を共存
させなくても充分その効果が発揮できる点、公知
の高ケン化度あるいは高重合度のポリ酢酸ビニル
系樹脂とは性能面で著しい差がある。又、該安定
化剤の使用により混合物を長期間にわたつて保存
しても、相分離あるいは分散系の破壊等の心配は
全くない上、流動性の点でも取扱い上適当な粘性
を有するという利点もある。 上記の変性ポリ酢酸ビニル系樹脂の中でも、疎
水性基及び/又はイオン性基を、50モル%以下含
有し、平均ケン化度0〜60モル%、かつ平均重合
度1000以下の変性ポリ酢酸ビニル系樹脂が特に効
果的である。 該変性ポリ酢酸ビニル系樹脂の使用にあたつて
は、粉末状、ブロツク状、溶液状のいずれの形態
で添加されることも可能であり、溶液状としては
メタノール溶液、エタノール溶液、メタノール/
酢酸メチル溶液等のアルコール系溶剤溶液が適当
であり、必要に応じて該アルコールと相溶性のあ
る他の溶剤の併用も勿論可能である。 該樹脂の添加量は、対象混合液の種類あるいは
その目的によつて多少変動するので一概には規定
できないが、通常混合物全体に対して0.01〜5重
量%の範囲が適当である。 本発明の方法を実施する際、その混合手段に制
限はなく、要はアルコール、固形状炭化水素、液
状炭化水素の少なくとも2種類と変性ポリ酢酸ビ
ニル系樹脂を攪拌下に混合しさえすればよい。そ
の添加順序は任意である。 又、かかる操作の際、必要に応じて各種界面活
性剤、燃焼助剤等の各種添加剤あるいは燃焼効率
を低下させない程度の水等、任意の化合物との併
用も差支えない。 かくして得られた炭化水素系液状混合物は、極
めて安定性が良好で長期保存安定性に優れ、適度
の流動性を有するため、燃料をはじめ各種用途に
有用である。 以下、実施例を挙げて本発明の方法を具体的に
説明する。特にことわりのない限り、「部」又は
「%」とあるのは、いずれも重量基準である。 実施例 1〜10 C重油100部を室温下でステンレス容器に仕込
み、攪拌下にメタノール10部、第1表に示す如き
変性ポリ酢酸ビニル系樹脂(酢酸ビニルとビニル
系化合物を共重合して製造)0.4部を仕込んで混
合物を得た。この系は完全に均一であつた。該組
成物の性能評価を第1表に示す。 対照例 上記実施例1において使用した変性ポリ酢酸ビ
ニル系樹脂の代わりに第1表に示す如き未変性の
ポリ酢酸ビニル樹脂部分ケン化物及び酢酸ビニ
ル/VeoVa-10共重合体(VeoVa-10含量5モル
%、重合度2000)を仕込んで同じく混合物を得
た。結果を第1表に併せて示す。
【表】
【表】 不良 ×〓
実施例 11 メタノール80部、酢酸メチル20部の混合溶媒に
実施例8で用いた安定剤を1.25部溶解した。この
溶液20部とC重油100部とを攪拌下に混合した。
この系は完全に均一であつた。 実施例 12 実施例1で用いたC重油に代えてガソリンを使
い、安定剤としては実施例4の変性ポリ酢酸ビニ
ル系樹脂を仕込んだ以外は実施例1と同様にして
実験を行つた。この系は完全に均一であつた。 実施例 13 実施例11におけるC重油に代えてアスフアルト
を用いた以外は同例と同じ実験を行つた。この系
は均一であつた。 実施例11〜13で得られた混合物の性能評価を第
2表に示す。
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 アルコール、固形状炭化水素、液状炭化水素
    の少なくとも2種の組合せよりなる炭化水素系混
    合物に疎水性基、及び/又はイオン性基を含有し
    てなる平均ケン化度95モル%以下、平均重合度
    1500以下の変性ポリ酢酸ビニル系樹脂を添加する
    ことを特徴とする炭化水素系液状混合物の安定化
    方法。 2 ポリ酢酸ビニル系樹脂として側鎖に疎水性
    基、又はイオン性基を50モル%以下含有し平均ケ
    ン化度60モル%以下、平均重合度1000以下の低重
    合度の変性ポリ酢酸ビニル系樹脂を使用すること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の安定化
    方法。 3 重質油/メタノール混合液に側鎖に疎水性
    基、又はイオン性基を50モル%以下含有し平均ケ
    ン化度60モル%以下、平均重合度1000以下の低重
    合度の変性ポリ酢酸ビニル系樹脂を添加すること
    を特徴とする特許請求の範囲第2項記載の安定化
    方法。 4 アスフアルト/メタノール混合液に側鎖に疎
    水性基又はイオン性基を50モル%以下含有し平均
    ケン化度60モル%以下、平均重合度1000以下の低
    重合度の変性ポリ酢酸ビニル系樹脂を添加するこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第2項記載の安定
    化方法。
JP6220382A 1982-04-13 1982-04-13 炭化水素系液状混合物の安定化方法 Granted JPS58179293A (ja)

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JPS58179293A JPS58179293A (ja) 1983-10-20
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0623595U (ja) * 1992-08-26 1994-03-29 浩 久野 水中浮力玩具

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0623595U (ja) * 1992-08-26 1994-03-29 浩 久野 水中浮力玩具

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