JPH0623595U - 水中浮力玩具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 浴槽・プール用玩具において、浮力を利用し
た回転運動や斜め上昇・下降、旋回上昇・下降運動を提
供する。 【構成】 浮力を調節できる本体に、プロペラ、可動翼
を取り付ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、浴槽・プール用玩具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の浴槽・プール用玩具には、他の動力を使用せず浮力だけを利用した回転 運動や斜め上昇・下降、旋回上昇・下降運動を楽しむものはなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、従来の浴槽・プール用玩具にはなかった、浮力を利用した回転運動 や斜め上昇・下降、旋回上昇・下降運動を提供するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために、本考案は、おもり（５）と気室（３）を設けた本 体（１）に、プロペラ（２）や可動翼（９、１０、１１）を取り付けてある。

【０００５】

【実施例】

本考案の実施例を、図面に沿って説明する。

【０００６】 図１、２はプロペラと本体が固定されている実施例を示したもので、図１のＩ は平面図、IIは側面図、図２は図１の本体１の断面図である。

【０００７】 図１のように、水の抵抗の少ない形状をした本体１に、ひねりを加えたプロペ ラ２を取り付ける。さらに、図２のように、本体内におもり５と気室３を設ける が、気室の容積とおもりの重量は、気室に水を入れたときに考案全体の比重が水 より大きく、また、気室に空気を入れたときに考案全体の比重が水より小さくな るように設定する。なお、気室と外部の間には水の出し入れをするための穴を設 け、必要に応じてキャップ４でふさぐものとする。

【０００８】 図３は、本体とは別にプロペラだけが回転するように設定した実施例の断面図 で、プロペラ２は、二点鎖線を回転軸として、本体に対して自由に回転するよう に取り付けるものとする。なお、この実施例はヘリコプターを模して設定してい る。

【０００９】 図４は、図１、２の実施例の遊び方を図示したもので、気室に水を入れた場合 は、図左側のように、水面から水底に向かって、らせん矢印８のように回転しな がら下降し、気室に空気を入れた場合は、図右側のように、水底から水面に向か って、らせん矢印８のように上昇する。

【００１０】 図３の実施例の場合は、プロペラだけが図４のらせん矢印８のように回転し、 実施例全体が下降・上昇する。

【００１１】 図５、６は、請求項２の実施例を説明するもので、図５は側面図、図６は断面 図である。なお、この実施例は飛行機を模しているが、本体・可動翼の形状、可 動翼の位置・数などは、模す対象（例えば魚類など、水中を遊泳する水棲動物） によって変わってくる。

【００１２】 本体１には、可動翼９、１０（飛行機の主翼、水平尾翼にあたるもので、それ ぞれ反対側にも取り付ける。）、１１（飛行機の方向舵にあたるものである。） を取り付ける。なお、それぞれ可動翼の取り付け方は、図６の断面図における方 向舵１１と本体１の関係のように、一点鎖線を回転軸として、指などで力を加え たときに回転するように取り付けるものとする。

【００１３】 図７は、図５、６の実施例の遊び方の例を図示したもので、気室に空気を入れ た場合である。

【００１４】 図右側において、本実施例は水底に位置していて、浮力１２が働いているが、 浮上するときに可動翼１０に対して水の抵抗力１３が働き、実施例全体は前上が りの姿勢となる。この姿勢のまま浮上するときに、可動翼９、１０には、実施例 全体を前に推し進める水の抵抗力が働き、本実施例は斜めに上昇する。

【００１５】 気室に水を入れれば、水面から水底に向かっての斜め下降を行う。また、それ ぞれの際に可動翼の本体に対する取り付け角度を調整することにより、上昇・下 降角度を変えたり、旋回運動をさせたりする。

【００１６】 なお、本実施例では、前部に自由に回転するプロペラ２を取り付けてあるが、 この場合、実施例の前進に伴うプロペラの回転も楽しむことができる。

【００１７】

【考案の効果】

本考案は以上に述べてきたように、従来の浴槽・プール用玩具にはなかった、 浮力を利用した回転運動や斜め上昇・下降、旋回上昇・下降運動を提供するもの であり、複雑な構造を持たないため製造が容易であり、動力源を必要としないと いう利点も併せ持つ。

【図面の簡単な説明】

【図１】プロペラと本体が固定されている実施例の平面
図・側面図である。

【図２】図１の実施例の本体１の断面図である。

【図３】プロペラだけが回転するように設定した実施例
の断面図である。

【図４】図１、２の実施例の遊び方を図示したものであ
る。

【図５】可動翼を取り付けた実施例の側面図である。

【図６】図５の実施例の断面図である。

【図７】図５、６の実施例の遊び方を図示したものであ
る。

【符号の説明】

１ 本体 ２ プロペラ ３ 気室 ４ キャップ ５ おもり ６ 浴槽・プールなど ７ 水面 ８ 図１、２の実施例の動きを示す矢印 ９、１０、１１ 可動翼 １２ 図５、６の実施例に働く浮力を示す矢印 １３ 同実施例の可動翼１０に働く水の抵抗力を示す矢
印 １４ 同実施例の運動を示す矢印

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 水中における浮力を調節することにより
   水中を上昇あるいは下降させるようにした本体（１）に
   プロペラ（２）を取り付けて、プロペラと本体またはプ
   ロペラ単独の回転運動を楽しめるようにした、浴槽・プ
   ール用玩具。
2. 【請求項２】 水中における浮力を調節することにより
   水中を上昇あるいは下降させるようにした本体（１）に
   可動翼（９、１０、１１）を取り付けて、水中を斜め上
   昇・下降、旋回上昇・下降運動できるようにした、浴槽
   ・プール用玩具。
3. 【請求項３】 請求項１、２のプロペラと可動翼を併せ
   もつ浴槽・プール用玩具。