JPH02119573A - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置

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JPH02119573A
JPH02119573A JP1242064A JP24206489A JPH02119573A JP H02119573 A JPH02119573 A JP H02119573A JP 1242064 A JP1242064 A JP 1242064A JP 24206489 A JP24206489 A JP 24206489A JP H02119573 A JPH02119573 A JP H02119573A
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JP
Japan
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inverter
frequency
pulsation
input voltage
output
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Application number
JP1242064A
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English (en)
Inventor
Tokunosuke Tanamachi
棚町 徳之助
Kiyoshi Nakamura
清 中村
Kiyoshi Nakada
清 仲田
Yoshio Tsutsui
筒井 義雄
Wataru Miyake
亙 三宅
Katsuaki Suzuki
克明 鈴木
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電力変換装置に係り、特にコンバータと、その
直流出力電圧を入力して、可変電圧・可変周波数の交流
に変換するインバータを備えた交流−交流電力変換装置
に関する。
〔従来の技術〕
従来、この種の制御技術としては、第1に、特公昭61
−48356号公報が知られている。
特公昭61−L4g356号公報には、順変換器(コン
バータ)で交流を直流に変換して、可変電圧・可変周波
数のパルス幅変調インバータに給電する場合、順変換器
の出力電圧つまりインバータの入力電圧に脈動分(整流
リップル)が含まれるため、■インバータの出力電圧が
脈動し、特にインバー夕の出力周波数がある特定のとこ
ろで、ビート現象を起すという問題、■この解決法とし
て、インバータの出力電圧が変動しないように、インバ
ータの入力電圧の変動に応じて、正弦波信号と三角波の
搬送波信号の振幅比つまりPWM信号のパルス幅を調整
する制御方式が示されている。
また、特開昭57−52383号公報には、やはり同種
の目的を達成するために、パルス処理技術を用いること
によって、入力電圧の変動に応じてPWM信号のパルス
幅を調整する制御方式が開示されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、これらの制御方式は、インバータの出力電圧が
最大となり、電圧制御ができない領域、例えば、PWM
インバータの出力電圧の半サイクルに含まれるパルス数
が1パルスでかつ最大の一定電圧領域では適用できない
という問題がある。
本発明の目的は、コンバータの出力電圧つまりインバー
タの入力電圧に含まれる整流リップルに起因するインバ
ータのビート現象を抑制できる電力変換装置を提供する
ことにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明のある一面においては、交流を直流に変換するコ
ンバータと、このコンバータから給電されるインバータ
と、前記インバータの直流入力電圧の脈動度合を導出す
る手段と、この直流入力電圧の脈動度合に応じた周波数
脈動度合をもつように前記インバータの出力周波数を調
整する手段を備える。
〔作用〕
本発明においては、コンバータによる整流リップル(つ
まりインバータの入力電圧)の脈動度合に応じてインバ
ータの動作周波数の脈動度合を調整する。このため、イ
ンバータの入力電圧に脈動が在れば、インバータの動作
周波数が過渡的に変化しく定常的には変化しない)、各
半サイクル毎の出力電圧の時間幅(周期)が調整される
。従って、正負各半すイクル当りのインバータ出力電圧
の電圧・時間積のアンバランスが補償され、ビート現象
が抑制される。
このように、インバータ動作(出力)周波数従って各半
サイクル当りの周期を過渡的に調整するものであるため
、PWMインバータを採用した場合、その半サイクル当
りの出力電圧が1パルスとなって、もはや、変調度の制
御によってはその時間幅が調整できなくなった制御モー
ドにおいても、効果的にビート現象が抑制される。
しかも、入力電圧の脈動度合に応じてインバータ出力周
波数の脈動度合を調整することにより、ビート現象抑制
精度が向上する。
〔実施例〕
第1図は本発明の一実施例を示すコンバータ・インバー
タによる誘導電動機の制御装置の回路構成であって、1
は交流電源、2は交流を直流に変換するコンバータ、3
は直流電圧を平滑するためのフィルタコンデンサである
。4はGTOサイリスタ等の制御スイッチング素子UP
−WNからなり、直流を交流に変換する可変電圧・可変
周波数のパルス幅変調インバータ、5はインバータ4に
より付勢される誘導電動機である。7は搬送波発生手段
71.変調波発生手段72.比較手段73及びパルス数
切換手段74からなる変調手段で、この変調手段7の出
力により、ゲート信号処理回路6を介して、所定の順序
でインバータ4の制御スイッチング素子UP−WNのオ
ン・オフ制御を行う。
第1図において、誘導電動機5の回転周波数f、を検出
手段8で検出し、これにすべり周波数指令f5を加減算
手段9でカ行時には加算し、回生時には減算する。これ
がインバータ周波数の基準指令fo(=fn:l:fs
)となる。すベリ周波数指令fsは、誘導電動v&5の
電流を検出手段10で検出した値IMとその指令値Ip
 を比較手段11で比較して、その偏差により、すべり
周波数制御手段12を介して与えられる。
一方、PWM変調手段7では、インバータ周波数指令f
として、その基準指令である加減算手段9の出力foが
与えられた場合、変調波発生手段72は第2図(A)の
Gu 、Gv、Gwに示すようにU、V、W相の正弦波
を発生し、また搬送波発生手段71は第2図(A)の(
T)に示す三角波を発生する。この三角波と正弦波を比
較手段73で比較して、第2図(B)のように正側の制
御スイッチング素子UP、VP、WP用パルスを出力す
る。なお、第2図(B)を反転したものが負側の制御ス
イッチング素子UN、VN、WN用パルスとなる。
このようにして得られるインバータ4の出方電圧は、第
2図(C)のようにパルス幅変調(PWM)されたもの
となる。ここで、インバータ4の入力電圧Eを脈動分へ
Eoのない直流分Eoのみとすると、インバータ4の出
力電圧(U−V間)波形は第2図CC”)に示すように
常に一定の波高値となり、正と負の各半サイクル間でア
ンバランスは生じない。そして、インバータ4の出力電
圧は。
第2図(B)の幅Oc を変化させて制御するように、
第2図(A)の正弦波の波高値を変化させる。
また、半サイクルに含まれるインバータ4の出力電圧の
パルス数(第2図(C)では3パルス)は、第2図(A
)の三角波Tと正弦波Gu、Gv、Gwの周波数比を切
換えるように、三角波の周波数をパルス数切換手段74
で切換えることにより制御する。このパルス数Npはイ
ンバータ周波数Jの基準指令ioである加減算手段9の
出力に対して、パルス数切換手段74により、例えば第
3図のように、27−15−9−5−3−1と切換える
また、インバータ4の出力電圧VMは、インバータ周波
数f(基準指令fo)に対して、第3図に示すように制
御される。すなわち、周波数fax以下では、インバー
タの出力電圧が出力周波数に比例するように可変電圧・
可変周波数(VVVF)制御を行い、周波数fo1以上
では、出力電圧を一定値に固定する定電圧・可変周波数
(CVVF)制御を行う。このVVVF制御領域では、
電圧制御手段13により、第2図(A)の正弦波の波高
値と三角波の波高値の比つまり変調率γを演算して、正
弦波(第2図のGu、Gv、Gw)の波高値を制御する
。なお、パルス数が3パルスから1パルスに切換ねる時
に、インバータ4の出力電圧VMが跳踊している。これ
は制御スイッチング素子UP〜WNが消弧するのにある
時間が必要なため、第2図(B)の幅θCを0まで、つ
まりインバータ4の出力電圧VMが最大となる1パルス
まで連続して制御できないためである。
ところで、コンバータ2の出力側に直流電圧平滑用のフ
ィルタコンデンサ3を設けても、インバータ4の入力電
圧Eには整流リップルに起因する脈動分へEOが生じる
。この脈動分ΔEoはフィルタコンデンサ3の容量を大
きくすれば、小さくなるが、完全に除去することはでき
ない。またフィルタコンデンサ3が大形化する問題があ
る。従って、脈動分ΔEoを考慮したインバータ4の入
力電圧E (=直流分Eo十脈動分ΔEo)と出力電圧
(線間)Vsの関係は、第3図のCVVF制御領域(パ
ルス数が1パルス、つまり第2図の(A)において変調
率γ≧1)においては、第4図のようになる。第4図(
A)は、脈動分ΔEoの周波数fe(これは整流リップ
ルに起因するので一定))インバータ周波数指令ioの
場合、第4図(C)は脈動分ΔEoの周波数fe<イン
バータ周波数指令faの場合であって、両者共インバー
タ出力電圧には、正と負の各半サイクル間でアンバラン
スはほとんど生じない。なお、脈動分ΔEoの周波数f
e>インバータ周波数指令faとなるのは低速域であり
、パルス数は第3図からも分るように通常多い。この場
合でも、インバータ出力電圧には正と負の各半サイクル
間でアンバランスが生じないことは、第4図(A)から
容易に推察できる。
第4図(B)は、インバータ周波数指令ioが、整流リ
ップル周波数feに近づいた状態、すなわち、「脈動分
ΔEoの周波数je#インバータ周波数f (=周波数
基準指令f o)Jの場合であって、インバータ出力電
圧(電圧・時間積)には、正と負の各半サイクル間でア
ンバランスが生じる。この様子を第4図(B)、(ロ)
に表わしている。
このアンバランスの大きさは、脈動分ΔEoの周波数f
eとインバータ周波数fの差の周波数で変化する。つま
りインバータ4の出力電圧がビー1〜現象を起す。
そこで1本実施例においては、以下に述べるように、整
流リップルに基づく脈動度合に応じてインバータの動作
周波数脈動度合を調整して、上記アンバランスの発生を
抑えビー1〜現象を抑制する。
まず、インバータ入力電圧Eの直流分Eo を検出手段
142で検出し、またインバータ4の入力電圧Eの脈動
分ΔEoを、所定の位相差αをもって検出手段141で
検出する。この検出手段141の出力ΔEo’(IΔE
o  l=lΔEolで位相が異なる。)を、検出手段
142の出力Eoで、割算手段143によって割算し、
電圧脈動割合をΔEo’/Eoを求める。さらにその割
算手段143の出力を掛算手段144によって加減算手
段9の出力foと掛算して、インバータ周波数の調整骨
Δfoc=ΔEo’  fo/Eo)を出力する。
今、掛算手段17へ与えられる補正係数Kcを1として
Δfo’ =Δfoとみなせば、インバータ動作周波数
指令ioをその調整骨Δfoによって修正する。すなわ
ち調整骨Δfoを、加減算手段9の出力ioに、加算手
段15によって加算して、インバータ周波数指令f C
−fo+Δfo)とするのである。
ここで、インバータ入力電圧Eの脈動率がKで、かつそ
の脈動分ΔEoが、周波数f、でもって正弦波状に脈動
するものとすると、インバータ入力電圧Eと周波数指令
jは次式で表わされる。
E”Eo+ΔEo= Eo+ KEo 5in(2πf
 e t l・1l)f=io+Δfo=fo+ΔEo
’  fo/E。
=fa+Kfosin(2πfet、+a)  −(2
)ここで、α:脈動分実際値ΔEoと検出値ΔEo’間
の位相差 また、(2)式のインバータ4の出力周波数指令Jが変
調手段7に与えられると、変調波発生手段72は次式で
表わされるU、V、W相の変調波信号Gu、Gv、Gw
を出力する。
θ=2xf fd t=2πfot、+2tc fΔf
ed te ここで、γ:変調率(変調波の波高値)そして、インバ
ータ4の入力電圧E、インバータ周波数の調整骨Δfo
及び変調波発生手段72の出力(Gu、Gv)の関係は
、例えば第5図のようになる。ここでは、インバータ4
の入力電圧Eの脈動分ΔEoの周波数f、=加減算手段
9の出力io、脈動分ΔEoとその検出値ΔEo’ (
lΔEo’ l=1ΔEol)の位相差α=0としてい
る。変調波発生手段72の出力は、(4)式の第2項つ
まりインバータ周波数の調整骨Δfoにより、第5図(
C)の点線から実線に変る。その結果、インバータ4の
出力電圧は、パルス数=1パルス(第2図(A)におい
て変調率γ=正弦波の波高値/三角波の波高値≧1゜第
3図のCVVF制御領域)の場合、第5図(D)の点線
から実線となって、正と負の各半サイクル間のアンバラ
ンスが大幅に小さくなる。
ここで、インバータ4の出力電圧の正と負の各半サイク
ル間のアンバランス量について、第5図により数式的に
説明する。
第5図(C)において、変調波発生手段72の出力が点
線のGυ′、Gv′ の場合、Gυ′とGv’がOとな
るTu’ とTv’ は、 であり、また変調波発生手段72の出力が実線のGu、
Gvになると、GuとGvが0となるTIJとTvは。
となる。その(6)式のΔTuとΔTvは、(3) 〜
(6)式より、 (N=0.1,2.・・・)・・(7)となる。
(1)0本発明によるビートレス制御を行わない場合。
インバータ4の出力周波数の調整分Δf0がない場合、
つまり第5図(C)の点線の変調波Gυ′Gv’ に対
応した第5図(D)の点線のインバータ4の出力電圧の
半サイクルの電圧時間積ET’ は、(1)式を定積分
して、 N=1.3,5.・・・:負の半サイクルとなる。この
(8)式と(9)式より、インバータ4の出力電圧の正
と負の各半サイクル間のアンバラは1周波数指令9の出
力jOがインバータ入力電圧の脈動周波数J8の近傍の
ところで、大きさIK′ 1であり、周波数<fo−f
e)で変動(つまりビート)する。この大きさIK′ 
1は、(8)−cos(2x f eTu’ )) ・・・(8) ここに、 N=0.2,4.・・・:正の半サイクル数(fo−f
=)が小さいところでは、誘導電動機5のインピーダン
スが小さくなるため、誘導電動機5に過大な電流が流れ
、インバータ4の転流失敗や破損の原因となり、また誘
導電動機5の1〜ルクも大きく脈動することになる。
(2)本発明によるビートレス制御の場合。
インバータ4の出力周波数の調整手段14を設けた場合
、つまり第5図(C)の実線の変調波Gu。
Gvに対応した第5図(D)の実線のインバータ4の出
力電圧の半サイクルの電圧時間積ETは、(1)式を定
積分して、 =        (cos(2x f a(Tv’+
ΔTv))3fo  2πf8 十ΔTv) + a ) −cos(27Cfe(Tu
’+ΔTu) + a ):]・= (l O)ここに
、N=0.2,4.・・・:正の半サイクルN=1.3
,5.・・・:負の半サイクルとなる。この(10)式
は、インバータ4の入力電圧Eの脈動分ΔEoと出力周
波数の調整分Δfoの位相差αを0とすると、第2項と
第3項が打ち消4の出力電圧の正と負の各半サイクル間
のアンバリ、インバータ4の出力電圧のビート現象が抑
制される。
ところで、特に、鉄道電車では、インバータに使用する
GTOサイリスタの耐圧利用率を高めるため、第3図に
示すように、電車の定格速度n。
の半分程度の速度no1に対応する周波数でインバータ
を最大電圧に飽和させ、それ以上の速度では周波数のみ
を調整している。このため、図示するように、電車の定
格速度noの半分程度の速度not以上では、インバー
タの出力電圧の調整が不可能な1パルス制御となる。一
方、インバータ周波数は、全速度域に亘って、連続的に
変化させる。
従って、第1図の交流電源1が単相50Hzとすれば、
コンバータ2の整流リップルの周波数f6は100Hz
であり、この周波数をインバータ周波数が通過する速度
域では、既に、インバータ4は1パルス制御(第3図の
CVVF制御領域)に入っている。
このよ・うな場合に、上述した原理によって、コンバー
タ2の整流リップル周波数feに、インバータ周波数f
が近づいたとき発生しようとするビート現象を効果的に
抑制し、インバータ電車の円滑な速度制御を実現する。
次に、以上述べた方式の有効性を確認するため、誘導電
動機5の容量が130KW(定格:電圧1100V、電
流86.7A 、周波数75Hz)で、そのすベリ周波
数指令fsを一定(3Hz)とし、インバータ4の入力
電圧Eを(1)式(直流分Eo=1500V、脈動率に
=6%、脈動分ΔEoの周波数fe=100Hz)とし
、大形電子計算機によりディジタル・シミュレーション
を行った結果について、以下述べる。
第6図はインバータ周波数の基準指令foを103Hz
 (誘導電動機5の回転周波数fn=100Hz)とし
た場合のシミュレーション結果である。第6図(A)は
、インバータ周波数の調整量Δfoがない場合である。
これにより、前述のようにインバータ4の出力電圧の正
と負のサイクルのアンバランスにより、誘導電動451
5の電流が周波数Cfo−fe)=3Hzで大きくビー
トし、また誘導電動機5のトルクもインバータ4の入力
電圧Eの脈動分ΔEoの周波数fe(=100Hz)で
大きく脈動していることが分る。第6図(B)は前述の
ように、インバータ周波数指令Jを、(2)式で、α=
0として、インバータ周波数調整手段14の出力Δfo
により調整した場合である。
これより、誘導電動機5の電流のビート現象はほとんど
なくなり、また誘導電動機のトルクの脈動は、第6図(
A)に比べて大幅に小さくなっていることが分る。第6
図(C)は、誘導電動機5のトルクの脈動をさらに小さ
くするため、(2)式のαを種々変えて、α=−5°と
した場合である。
これより、誘導電動機5の電流は第6図(B)とほとん
ど変らないで、誘導電動機5のトルクの脈動がほとんど
なくなっていることが分る。すなわち、誘導電動機5の
トルクの脈動の点からは(2)式のαを適切に設定すれ
ば良いことが分った。
そこで、誘導電動機5の電流及びトルクに関する記号を
第7図のように定義、つまりインバータ4の入力電圧E
に脈動分ΔEoがない場合の誘導電動機5のピーク電流
をxpn、トルクの平均値をTav(第7図(A))と
する。またインバータ4の入力電圧Eの脈動分ΔEoに
よる誘導電動機5のピーク電流の増加分をΔipb (
= ipb  1pn)、トルクの脈動分をΔT、、(
第7図(B))として、インバータ周波数の基準指令f
aを種々変えた場合のΔ1pb(lpn)とΔT b 
(T a v )のシミュレーション結果を第8図と第
9図にそれぞれ示す。
第8図及び第9図より、誘導電動機5のピーク電流の増
加分Δ1pb(第8図)及びトルクの脈動分ΔTb  
(第9図)は、インバータ周波数の調整量Δfoがない
場合、二点鎖線のように、インバータ周波数の基準指令
fo#インバータ入力電圧の脈動周波数fe(=100
Hz)のところで最も大きくなることが分る。このΔi
pb及びΔTbは、インバータ周波数指令fを、前述の
ように、(2)式でα=06として、インバータ周波数
調整量Δfoにより調整すると、−点鎖線(第8図、第
9図)の如く大幅に小さくなる。しかし、foとfe(
=100Hz)の差が大きいところでは。
、f o ’% f eのところと比にで、多少大きい
ことが分った。これを改善するため、周波数調′!II
m補正手段16を設け、その出力(補正係数)Kcを掛
算手段17で掛算する。すなわち、インバータ周波数指
令fを、 f=io+Δf’=fo+KcΔf。
=fo+ KcK fo 5in(27Cfe t +
 α)−(11)の如く調整するようにして、α=0で
、K、 c を植種変えてシミュレーションを行った。
その結果、Kcは、インバータ入力電圧Eの脈動分ΔE
oの周波数f、を誘導電動機5の回転周波数f。で割算
手段161で割算し、その出力を掛算手段162で2乗
、つまり。
Kc = Cf e/ f n)2・(12)とすれば
、誘導電動機5のピーク電流の増加分Δipb及びトル
クの脈動分ΔTbは、第8図及び第9図の点線のように
改善されることが分った。
また、第6図で述べたように、トルクの脈動分ΔTb 
をさらに改善するため、(11)式、 (12)式で、
αをインバータ周波数の基準指令foに対して。
第9図に示すように変えたところ、そのΔTbは第9図
の実線のようにほとんど生じなくなった。
このとき、誘導電動機5のピーク電流の増加分Δlpb
は第8図の実線のように余り変化しない。
以上のシミュレーション結果は、インバータ4の出力電
圧のパルス数が1パルス(第5図参照)、つまり電圧制
御手段13の出力(変調率)γが1の場合であったが、
パルス数が多パルス(γく1)の場合でも同様の効果が
得られ、この場合は、インバータ周波数の調整量Δfo
を補正する補正係数Kc が、 となるように、掛算手段162の出力を変調率γで割算
すれば、より効果的であることをシミュレションで確認
している。なお、誘導電動機5の起動時及び低速時にお
いては(12)式、 (13)式から分るように、Kc
が大きくなりすぎるので、Kcにリミットをかけるのが
得策である。
最後に、インバータ4の入力電圧Eの直流分Eoの検出
手段142とその脈動分ΔEOの検出手段141の一具
体例を第10図に示す。すなわち、インバータ4の入力
電圧Eの直流分Eoの検出手段142は、演算増幅器O
P2と抵抗Re21゜R,22及びRe23並びにコン
デンサC2からなる平滑回路で、そのゲイン(” Re
 23 / Re 21 )を1とし、時定数(=Re
23XC2)を大きく設定する。またインバータ4の入
力電圧Eの脈動分ΔEθの検出手段141は、演算増幅
器OP1と抵抗Re 11〜Re 15並びにコンデン
サC11゜C12からなるバンドパス回路である。この
回路141のゲイン及び位相特性は、第11図に示すよ
うに、インバータ4の入力電圧Eの脈動分ΔEuに周波
数feのところで、ゲインが1(入力ΔE。
の大きさ無出力ΔEo’ の大きさ)で、かつ入力位相
つまり脈動分ΔEoと周波数調整量Δfoの位相差αが
、第9図で述べたように、インバータ周波数基準指令f
oに対して適切な値となるように。
基準指令foの大きさに応じてスイッチ81〜S3によ
り切換える。
以上のように、第1図の実施例によれば、インバータ4
の入力電圧Eに含まれる脈動分△E。
(コンバータ2の整流リップル)に起因するインバータ
及び誘導電動機5のビート現象を抑制できるので、誘導
電動機5に過大な電流が流れることがなくなり、インバ
ータ4の転流失敗や破損を防止でき、また誘導電動機5
のトルク脈動も抑制され、誘導電動機5を円滑に運転で
きるという効果がある。
なお、第1図の実施例の説明は、インバータ4の出力電
圧のパルス数が1パルス(第5図参照)の場合を対象と
したが、パルス数が多パルスの場合でも、前述の効果が
損なわれるものではないということはもちろんである。
〔発明の効果〕
本発明によれば、インバータの入力電圧に含まれる脈動
分(コンバータの整流リップル)に起因するインバータ
のビート現象を抑制できるので、■インバータとその負
荷に過大な電流が流れることがなくなり、■インバータ
の転流失敗や破損を防止でき、その負荷を円滑に運転で
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す電力変換装置による誘
導電動機の制御装置のブロック図、第2図〜第11図は
第1図の動作説明図で、第2図は正弦波の三角波の比較
によるパルス幅変調動作説明図、第3図はインバータ周
波数に対するパルス数及びインバータ出力電圧の関係図
、第4図はインバータの入力電圧と出力電圧の波形関係
図、第5図はインバータ出力電圧のビート現象の抑制の
説明図、第6図は誘導雷′IIJJ!!&の電流及び1
ヘルクのシミュレーション波形図、第7図は誘導電動機
の電流及びトルクに関する記号の定義図、第8図は誘導
電動機のピーク電流に関するシミュレーション結果、第
9図は誘導電動機のトルク脈動に関するシミュレーショ
ン結果、第10図はインバータ入力電圧の直流分と脈動
分を検出する手段の具体例、第11図はインバータ入力
電圧の脈動分を検出する手段のゲイン及び位相特性図で
ある。 1・・・l電源、3・・・フィルタコンデンサ、4・・
パルス幅変調インバータ、15・・・インバータ周波数
第 図 第 図 丁 升ヤヤへ歳ヂ桑Q’C也べねi 第 図 一一一一一−1/l +=しf。)−一一一一第 図 第 図 Tv(11 第 図 第 図 (Hz) 第 図 第 図 第 図 周 波 数

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、交流を直流に変換するコンバータと、このコンバー
    タから給電されるインバータと、前記インバータの直流
    入力電圧の脈動度合を導出する手段と、この直流入力電
    圧の脈動度合に応じた周波数脈動度合をもつように前記
    インバータの出力周波数を調整する手段を備えた電力変
    換装置。 2、請求項1において、前記周波数調整手段は、前記イ
    ンバータの出力周波数の増加に伴つて、前記入力電圧の
    脈動度合に対する前記周波数脈動度合が減少するように
    前記インバータの出力周波数を調整する手段を備えた電
    力変換装置。 3、交流を直流に変換するコンバータと、このコンバー
    タから給電されるインバータと、前記インバータの直流
    入力電圧の脈動度合を導出する手段と、この直流入力電
    圧の脈動に対して前記インバータの動作周波数相当値に
    応じた位相差をもち、かつ前記直流入力電圧の脈動度合
    に応じた周波数脈動度合をもつように、前記インバータ
    の出力周波数を調整する手段を備えた電力変換装置。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57145503A (en) * 1981-03-04 1982-09-08 Hitachi Ltd Controlling device of induction motor driven electric motor vehicle
JPS62254691A (ja) * 1986-04-24 1987-11-06 Mitsubishi Electric Corp 電動機の駆動装置

Patent Citations (2)

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