JPH02118670A - フラッシュ定着用カラートナー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （発明の概要〕 フラッシュ定着用カラートナーに関し、カラートナー中
の着色剤等のブリードアウトを防止し、トナーの色調を
崩さずかつＸｅランプの光により良好な定着性を得る目
的で、結着樹脂中に着色剤を含有するコアの周囲に、該
樹脂と同一の樹脂中に赤外光吸収剤を含む被覆部を熱熔
融により設けてなるように構成する。

〔産業上の利用分野〕

本発明は、フラッシュ定着用カラートナーに関し、更に
詳しくは電子写真等に用いられる磁気ブラシ現像剤用の
カラートナーに関する。

〔従来技術並びに発明が解決しようとする課題〕電子写
真法としては米国特許第２２９７６９１号等に記載され
た方式が周知であるが、これは一般には光導電性を有す
る静電潜像坦体にコロナ放電などにより一様な静電荷を
与え、種々の手段により、該静電潜像坦体上に光像を照
射することによって静電的潜像を形成し、次いで該潜像
をトナーと呼ばれる着色微粉末を用いて現像可視化し、
必要に応じて紙等にトナー像を転写した後、圧力、光等
により定着を行い印刷物を得るものである。

前記トナーの現像法としては、特に米国特許第２７８６
４３９号等に記載された磁気ブラシ現像法が広く実現化
されている。該磁気ブラシ現像法について説明すると、
磁性キャリアとトナーとを混合撹拌してお互いに逆極性
に摩擦帯電させた磁性現像剤を用い該磁性現像剤を磁石
上に保持したブラシ状の穂により前記静電潜像坦体表面
を擦することにより前記トナーのみを電気的な吸引力に
より分離付着させ、静電潜像を現像するものである。従
来現像剤としては所謂二成分系現像剤、詳しくは前記キ
ャリアとして平均粒径１００μｍ程度の鉄分、フェライ
ト粉、マグネタイト粉等の磁性粉末または、これらの磁
性粉末の樹脂被覆粉末が、また前記トナーとして天然ま
たは、合成高分子物質より成る結着樹脂中に着色剤等を
分散し、平均粒径１０μｍ程度に微粉砕した非磁性絶縁
性粉末が常用されている。

ところで、従来のフラッシュ定着用カラートナーは、結
着樹脂を着色剤および赤外光吸収剤の者を単に溶融混練
する方法で製造していた。

このようにして得られたカラートナーを用い、Ｘｅラン
プの光により定着を行う場合、前述のようにトナーの組
成中に赤外光吸収剤を溶融混練する方法を採用していた
ため、赤外光吸収剤をトナー中に多量に混練しなければ
ならず、また赤外光吸収剤には若干の着色効果があるた
めトナーの色調を悪化させる原因となっていた。

上記問題点を緩和する方法として、トナー中に含有する
赤外光吸収剤の量を減らず、あるいは着色剤の添加量を
増やす等の方法が考えられるが、赤外光吸収剤の添加量
を滅らずと定着性が悪化し、一方着色剤の添加量を増す
と、着色剤がブリードアウトを起こし現像剤の寿命に悪
影響を与える等の問題点があった。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、上記のようなカラートナー中の着色剤等のブ
リードアウトを防止し、トナーの色調を崩さず、同時に
Ｘｅランプの光により良好な定着性を持ったフラッシュ
定着用カラートナーを提供することをその目的とする。

かかる目的達成のため、本発明のフラッシュ定着用カラ
ートナーは、結着樹脂中に着色剤を含有するコアの周囲
に、前記樹脂と同一の樹脂中に赤外光吸収剤を含む被覆
部を熱溶融させて設けてなる。

このようなカラートナーは、例えば以下の方法で製造で
きる。

まず、結着樹脂中に色材を分散させたコアを形成する。

−・方、前記結着樹脂と同一の樹脂中に赤外光吸収剤を
添加した粉末を溶融混練して被覆用樹脂粉末を得る。次
いで、一定量のコアーと被覆用樹脂粉末を高速で混合撹
拌し、樹脂粉末をカラートナー表面に静電的に付着させ
る（なお、この時、コアーと樹脂粉末の粒径と混合比を
変えることにより容易に被膜の厚さを制御できる）。次
に樹脂粉末の付着物を高速で板に衝突させる様な衝撃力
を加え、衝撃エネルギにより樹脂粉末を熱溶融させ樹脂
被膜を形成してカラートナーを作成する。

本発明で用いられる結着樹脂として、例えば、スチレン
−アクリル、熱可塑性ポリエステル、熱可塑性エポキシ
、アクリル系樹脂、ポリアミド樹脂、ビニル系樹脂等の
ホモポリマー及びそれらのモノマーを２種以上組み合せ
た共重合樹脂あるいはそれらの混合物などの熱可塑性樹
脂も使用できる。

被覆用樹脂粉末としては、」二元結着樹脂と同一の樹脂
を用い、赤外光吸収剤には、アンモニュウミル化合物等
の近赤外領域に吸収を持つ化合物、あるいは単一化学物
質が使用できる。形状は、無定形、球形、平板等の任意
の粒径の物を用いることができる。また、前記樹脂粉末
の粒径は、カラートナーの平均粒径より小さい必要があ
るが、望ましくは０．０５〜５μｍより望ましくは０．
１〜２μｍの粒子径を有するものが好結果を与える。

また、着色剤としてはカラー電子写真の分野で用いられ
るいかなる着色剤も使用可能である。

更に本発明においては、被覆用樹脂中に帯電制御剤を任
意に添加することが可能である。このような帯電制御剤
を添加することにより、帯電量を所望に制御することが
可能となり、帯電量の低下のおそれも生じない。

以下、実施例により説明するが、本発明はこれによって
限定されるものではない。

〔実施例〕

実施例１ エポキシ樹脂（エビクロン１１９１．大）」本インキ工
業）９５重量部、および着色剤（Ｌｉｏｎｏｌ　Ｒｅｄ
ＣＰ−Ａ、東洋インキ）５重量部を溶融混練後、粉砕分
級し、平均粒径１１μｍのカラートナー用のコアーを得
た。次に、前記結着樹脂（エピクロン１１９１）に赤外
光吸収剤（ＩＲＧ−００３，ＩＥ本化薬）を０．５重量
部添加したものを溶融混練後、粉砕分級し平均粒径１μ
ｍの被覆用樹脂粉末を得た。次に、前記カラートナー１
００重量部と樹脂粉末１０重量部とをヘンシヱルミキザ
（ＦＭＩＯＢ、三井三池製作所）により混合撹拌を行い
、樹脂粉末をカラートナー表面に静電的に付着させた。

次に前記混合物を遠心式回転混合機（メカノミルＭＭＩ
Ｏ１岡田精工）に投入し、混合撹拌を行いトナー表面に
樹脂被膜を形成しカラートナーを得た。

このようにして製造された絶縁性カラートナーとフェラ
イｌ−キャリア（ＫＢＮ−１００，ＥＴ立金金属をボー
ルミルにて混合撹拌し、磁性現像剤を調製した。

得られた磁性現像剤は１０万枚の連続印刷を行っても、
初期と変わらない印刷が得られた。また定着性も良好な
結果が得られた。

実施例２ 結着樹脂としてポリエステル樹脂（ＮＥ−２１５０゜花
王）を用いた以外は実施例１と全く同様にしてカラート
ナーを得、実施例１と同じキャリアと混合撹拌し磁性現
像剤を調製した。得られた磁性現像剤を実施例１と同様
に１０万枚の連続印刷を行った結果、初期と変わらない
印刷が得られた。また定着性も良好な結果が得られた。

比較例１ カラー１−ナー表面に被覆を行わすトナー中に赤外光吸
収剤を溶融混練した以外は実施例１と同様にしてカラー
トナーを得、実施例１と同じキャリアと混合撹拌を行い
磁性現像剤を調製した。得られた磁性現像剤を連続印刷
試験を行った結果３千枚程度の印刷で着色剤のブリード
アウトにより帯電量が低下し、カブリが発生した。また
トナーの色調がくすんだ色になった。

比較例２ 被膜形成法にスプレードライ法を用いた以外は、実施例
Ｉと全く同様にしてカラートナーを得、実施例１と同じ
キャリアと混合撹拌して磁性現像剤を調製した。得られ
た磁性現像剤は約２千枚の連続印刷で帯電量が２ＩＣ／
ｇ程度まで低下しカプリとチリが発生した。また成膜す
る際、大量の凝集トナーが発生した。

〔発明の効果〕

本発明は以上説明したように、構成したものであるから
、カラートナーからの着色剤等のブリードアウトを防止
できる効果を奏する。更に、赤外光吸収剤を被覆内に添
加しているため赤外光吸収剤の添加量が少なくて済、ま
た赤外光吸収剤がトナー表面を被っているためＸｅラン
プの光を効率良く吸収し優れた定着性を実現できる。ま
た赤外光吸収剤はＸｅランプの光により分解するため、
心材となるトナーの色調をそのまま再現でき優れた特性
を発揮できる効果を奏する。

また、帯電制御剤を添加することにより、帯電量を所望
の値に制御することが可能となる。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、結着樹脂中に着色剤を含有するコアの周囲に、前記
   樹脂と同一の樹脂中に赤外光吸収剤を含む被覆部を熱溶
   融させて設けてなるフラッシュ定着用カラートナー。