JPH02118564A - 露光装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、画像を記録するために感光媒体を露光する露
光装置に関するものである。

従来の技術 従来、染料前駆物質や光硬化性樹脂その細光増感剤・光
重合開始剤等が内包された感光性マイクロカプセルが、
その染料前駆物質と顕色反応を起こす顕色剤と共に表層
塗着された感光媒体が知られている。複写用紙等に通し
た、例えば、特開昭５８−２３０２５号公報、或いは特
開昭５８−８８７３９号公報等に示されるものがそれで
ある。

このような感光媒体によると、その表面のうち光が当た
った部分では感光性マイクロカプセルが光硬化し、そう
でない部分では感光性マイクロカプセルが未硬化のまま
の状態にある。そのため、この感光媒体の表面に選択的
な露光を施した後に加圧ローラにより加圧すると、未硬
化の感光性マイクロカプセルが圧壊されて染料前駆物質
と顕色剤との顕色反応が起こり、これにより所定の複写
画像が得られるものである。従って、この感光媒体を複
写用紙として使えば、解像度・鮮明度の優れた高画像品
質の印写物が得られ、また、従来の普通紙使用の複写機
等と違ってトナー粉体を使用しないのでメンテナンスも
楽である等の利点がある。

そして、上記の感光媒体は、いわゆる自己発色型のもの
であるが、これ以外に、特開昭６２−１４３０４４号、
特開昭６２−１５０２４２号公報等に記載されている転
写型の感光媒体も既に提案されている。この転写型の感
光媒体というのは、それ自体には前述の感光性マイクロ
カプセルが塗布されるだけで、顕色剤は塗布されておら
ず、顕色剤は顕色剤シートに塗布されている。現像に際
しては、露光された感光媒体と顕色剤シートとを重ね合
わせた状態で加圧することにより、顕色剤シートに画像
が具現されるとともに記録される。これによっても自己
発色型のものと同様の利点が得られる。

前述の特開昭６２−１４３０４４号、特開昭６２−１５
０２４２号公報等に記載されている感光媒体は、たとえ
ば第３図に示す感光露光量特性を備えている。このため
、前記感光媒体を用いた複写装置において、本露光によ
る露光だけで原稿の複写画像を得ると、複写画像の階調
性が原稿に比べて悪いので、副露光が本露光の前後また
は同時に行われる装置が提案されている。この副露光に
よれば、たとえば第３図のＡに示す露光量が原稿の画像
情報に関係なく感光媒体に付与されるので、原稿と同様
の階調性を備えた画像が得られる。

発明が解決しようとする課題 しかしながら、従来の副露光では、本露光と同様に可視
光線で行われているため、複数種類のマイクロカプセル
の互いに異なる感光波長帯に含まれる複数種類の波長の
光、たとえばイエロ、マゼンタ、シアンの感光性マイク
ロカプセルに対応する青色光、緑色光、赤色光が必要と
なる。このため、上記青色光、緑色光、赤色光を含む幅
広い波長帯の光線を出力する光源ランプ、たとえばハロ
ゲンランプ、キセノンランプが用いられていたが、その
ような光源ランプは、可視光線のみでなく赤外線も多量
に放射するため、可視光線とともに多量の熱が放出され
て露光装置内の温度が上昇する。

したがって、従来の露光装置では、ファン等の冷却機器
を設備する必要があるため、騒音が発生するとともに、
消費電力が多くなり、また装置が大型となる欠点があっ
た。

本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり
、その目的とするところは、冷却装置を装備することに
起因する騒音、消費電力の上昇がなく、装置が小型とな
る露光装置を提供することにある。

課題を解決するための手段 この目的を達成するため、本発明の要旨とするところは
、互いに異なる染料前駆物質を内包する複数種類のマイ
クロカプセルを備えた感光媒体に、カラー画像に対応し
た潜像を形成させるための可視光による本露光と、階調
性を高めるための所定量の副露光とを施す形式の露光装
置であって、（ａ）共通の紫外領域と互いに異なる可視
領域とにおいて感応する複数種類のマイクロカプセルを
備えた感光媒体と、（ロ）前記紫外領域の光を前記感光
媒体に放射することにより前記副露光を施す副露光装置
とを含むことにある。

作用および発明の効果 このようにすれば、複数種類のマイクロカプセルが感光
可能な共通の紫外領域を備えているので、副露光装置か
ら放射された紫外領域の光により感光媒体に副露光が施
される。このため、副露光装置には、専ら紫外線を放射
する比較的小出力の紫外線放射ランプが用いられるので
、副露光光源用の冷却機器が不要となる。したがって、
冷却用ファンなどの冷却機器を装備することに起因する
騒音、消費電力の上昇がなく、装置が小型となるのであ
る。

実施例 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。なお、本実施例においては、感光媒体としてイエロ
、マゼンタ、シアンの各染料前駆物質がそれぞれ封入さ
れた各感光性マイクロカプセルが均一に塗布された感光
シート２４が使用され、未硬化の感光性マイクロカプセ
ルが圧力により破壊されたときにそれに封入された染料
前駆物質が滲み出して、顕色シート４２に含まれる顕色
剤と反応させられて、現像が行われる形式の多色画像複
写用露光装置が説明される。上記感光シート２４は、本
実施例の感光記録媒体に対応するものであり、第２図に
示す感光波長特性、および第３図に示す露光発色特性を
それぞれ備えている。

第１図は、本実施例を複写装置に通用した場合の概略構
成を示す断面図である。図において、多色画像複写装置
の上部には、水平に配置された透明ガラス製の原稿台１
２が配設され、その原稿台１２の上に原稿１４がｉ！２
置されるようになっている。この原稿台１２は、画像の
複写に際しては図示しない駆動装置によって水平方向へ
駆動されるようになっている。

原稿台１２の直下には、原稿１４の表面を照射するため
の棒状の露光用光源１６が位置固定に配設されている。

この光源１６は、複数種類のマイクロカプセルの互いに
異なる感光波長帯を含む幅広い可視光領域の光を放射す
るランプ、たとえば９００Ｗ程度のハロゲンランプ１５
と反射板１７とから構成される。画像の記録に際して原
稿１４が移動させられるに伴って光源１６から原稿１４
に向けて走査光が発せられると、その走査光が原稿１４
により反射される。原稿１４からの反射光は、位置固定
の反射ミラー１８により反射された後、後述する露光部
を照射するように配置された反射ミラー２０により反射
され、位置固定の結像レンズ２２を通して感光シート２
４上に結像される。すなわち、複写装置には、ロール状
に巻回された感光シート２４を収納する収納ケース２６
が着脱自在に取り付けられており、その収納ケース２６
より引き出された感光シート２４が露光部としての収納
ケース２６の上部に給送され、反射光は給紙ローラ２Ｂ
、３０により水平に保たれた状態の感光シート２４上に
収束されるのである。上記収納ケース２６の本体内部に
収容されているロール状の感光シート２４は、収納ケー
ス２６より適時取り出し得るようになっている。

露光部を通過させられることにより、原稿１４に表され
ている画像の潜像が感光シート２４に形成されると、副
露光装置として機能する棒状の紫外線ランプ３２により
副露光が施される。この紫外線ランプ３２により照射さ
れる部分が副露光部に相当する。紫外線ランプ３２は、
８Ｗ程度の出力を備えたものであり、中心波長３１５ｎ
ｍの紫外線を放射する。

上記のようにして所定の露光処理を終えた感光シート２
４は、顕色シートカセット３４内から半月ローラ３６に
よって順次取り出され且つ給紙ローラ３８およびガイド
ブレート４０によって送られてきた顕色シート４２と重
ね合わされ、この状態で加圧現像器４４により加圧され
る。

この加圧により、感光シート２４の未硬化のマイクロカ
プセルから滲み出した染料前駆物質が顕色シート４２の
顕色剤と反応して画像が顕色シート４２上に表わされる
。そして、このように画像が記録された顕色シート４２
は分離ローラ４６を介して複写装置外へ排出される一方
、加圧現像器４４を通過した感光シート２４は巻取ロー
ル４８の回転に伴って巻き取られる。

以上詳述したように、本実施例によれば、第２図に示す
ように共通の紫外線波長領域Ｂにおいてイエロ、マゼン
タ、シアンの各感光性カプセルが硬化させられる性質が
あることから、共通の紫外線によって複数種類のマイク
ロカプセルに副露光を施すことができるので、スペクト
ルの狭い紫外線ランプ３２が副露光用として用いられて
いる。

この紫外線ランプ３２は従来のように幅広い波長帯域の
可視光を出力するランプ（たとえば３０Ｗのハロゲンラ
ンプ）に比較して比較的小出力（たとえば１１５乃至１
／３程度）であり、紫外線ランプ３２からの放熱が非常
に少ないので、装置の温度上昇を防止するために副露光
光源用冷却機器が不必要となる。したがって、冷却用フ
ァンなどの冷却機器を装備することに起因する騒音、消
費電力の上昇がなく、装置が小型且つ安価となるのであ
る。

以上、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明し
たが、本発明はその他の態様においても適用される。

たとえば、前述の実施例の副露光は、本露光の後に行わ
れていたが、本露光の前あるいは本露光と同時であって
もよいのである。

また、前述の実施例では、原稿１４に表示された画像が
感光シート２４上に結像されることにより本露光が行わ
れていたが、光透過性の場合には原稿１４と感光シート
２４とを密着させて本露光が行われてもよい。

また、原稿１４に替えて、ＣＲＴに画面に表示された画
像を感光シート２４上に結像させてもよい。

さらに、前述の実施例では転写型の感光シート２４が用
いられていたが、マイクロカプセルに加えて顕色剤が塗
布された直接型の感光シートが用いられてもよい。

なお、上述したのはあくまでも本発明の一実施例であり
、本発明はその精神を逸脱しない範囲において種々変更
が加えられ得るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の構成を説明する断面図であ
る。第２図は、第１図の実施例に用いられる感光媒体の
感光特性を各マイクロカプセル毎に示す図である。第３
図は、第１図の実施例に用いられる感光媒体の露光強度
と発色濃度との関係を示す図である。 ２４：感光シート（感光媒体） ３２：紫外線ランプ（副露光装置）

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 互いに異なる染料前駆物質を内包する複数種類のマイク
   ロカプセルを備えた感光媒体に、記録画像に対応した潜
   像を形成させるための可視光による本露光と、階調性を
   高めるための所定量の副露光とを施す形式の露光装置で
   あって、 共通の紫外領域と互いに異なる可視領域とにおいて感応
   する複数種類のマイクロカプセルを備えた感光媒体と、 前記紫外領域の光を前記感光媒体に放射することにより
   前記副露光を施す副露光装置と、を含むことを特徴とす
   る露光装置。