JPH02117643A - 2−フルオロ−5−ハロゲノイソフタロニトリル及び2−フルオロ−5−ハロゲノイソフタル酸の製造方法 - Google Patents

2−フルオロ−5−ハロゲノイソフタロニトリル及び2−フルオロ−5−ハロゲノイソフタル酸の製造方法

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JPH02117643A
JPH02117643A JP63268267A JP26826788A JPH02117643A JP H02117643 A JPH02117643 A JP H02117643A JP 63268267 A JP63268267 A JP 63268267A JP 26826788 A JP26826788 A JP 26826788A JP H02117643 A JPH02117643 A JP H02117643A
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佐々木 正典
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野) 本発明は、医薬、農薬、感光材料及び液晶材料等の中間
原料として有用な新規物質である、2−フルオロ−5−
ハロゲノイソフタロニトリル及び2−フルオロ−5−ハ
ロゲノイソフタル酸の製造方法に関する。
〔従来の技術及び問題点〕
本発明の製造方法によって得られる2−フルオロ−5−
ハロゲノイソフタコニ1−リル及び2−フルオロ−5−
ハロゲノイソフタル酸に関しては、Chemical 
Abstract等にも記載が見当らず、また、本発明
者らが知る限りその他の文献類にもその記載が見当らな
いので、これらの物質は新規物質と考えられる。
本発明者等は、前記の如く各種物質の中間原料として極
めて有用な上記の化合物を得るべく鋭意研究を行なった
結果、2,4.6− トリフルオロ−5−ハロゲノイソ
フタロニトリルを、弱酸性水溶液中で金属亜鉛とともに
加熱するだけで脱フツ素還元反応により容易に2−フル
オロ−5−ハロゲノイソフタロニトリルが生成し、次い
でこの2−フルオロー5−ハロゲノイソフタロニトリル
を酸性水溶液中で加水分解ことにより2−フルオロ−5
−ハロゲノイソフタル酸が得られることを見出し、更に
研究を進めて本発明を完成した。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、2.4.6− トリフルオロ−5−ハロゲノ
イソフタロニトリルを、水性溶媒中で固体金属または固
体合金と反応させることを特徴とする2−フルオロ−5
−ハロゲノイソフタロニトリルの製造方法に関し、さら
に、該2−フルオロ−5〜ハロゲノイソフタロニトリル
を酸性水溶液中で加水分解することを特徴とする2−フ
ルオロ−5−ハロゲノイソフタル酸の製造方法に関する
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明の出発原料である下記一般式■の2,4,6−ト
リフルオロ−5−ハロゲノイソフタロニトリルは、例え
ば、工業化学N1誌、第73巻第2号第213〜214
頁(1970年)等に記載された公知の方法により製造
することができる。
(但し、XはF + c j! I Br + 1等の
ハロゲン基を表わす)このような化合物の具体例として
は、例えば、2.4,5.6−テトラフルオロイソフク
ロニトリル、2.4.6−)リフルオロ−5−クロロイ
ソフタロニトリル、2.4.6− )リフルオロ−5−
ブロモイソフタロニトリル及び2.4.6  )リフル
オロ−5−ヨードイソフタロニトリル等を挙げることが
できる。
本発明方法は、上記出発原料を用い、次のような反応工
程により遂行される。
■ (但し、XはF、cjl!、Br、I等のハロゲン基を
表わす)以下、本発明方法の各工程について順に説明す
る。
亘jしし程1N) 本発明方法の脱フツ素還元工程においては、出発原料で
ある2、4.6− )リフルオロ−5−ハロゲノイソフ
タロニトリル(F:1XIPNと略称することがある)
を、例えば水性溶媒中で固体金属または固体合金(固体
金属等と称することがある)と反応させることによって
、この還元工程の目的生成物である2−フルオロ−5−
ハロゲノイソフタロニトリル(PXIPNと略称するこ
とがある)を生成する。
本発明方法の出発原料として用いることのできるF、X
IPNとしては、前記の如く、テトラフルオロイソフク
ロニトリル、2.4,6−トリフルオロ−5−クロロイ
ソフタロニトリル、2,4.6− )リフルオロ−5−
ブロモイソフタロニトリル及ヒ2,4.6トリフルオロ
ー5−ヨードイソフタロニトリル等を例示でき、また、
上記目的生成物FXIPNとしては、2.5−ジフルオ
ロイソフタロニトリル、2−フルオロ−5−クロロイソ
フタロニトリル、2−フルオロ−5−ブロモイソフタロ
ニトリル及ヒ2−フルオロ−5−ヨードイソフタロニト
リル等を例示できる。これらのうち、本発明方法には、
出発原料としてテトラフルオロインフタロニトリル及び
2,4.6− )リフルオロ−5−クロロイソフタロニ
トリルが、入手のし易さ、反応性等の理由より特に好適
に用いることができる。従って、本発明方法によって得
ることのできるFXIPNのうち特に好適なものは、2
.5−ジフルオロイソフタロニトリル及び2−フルオロ
−5−クロロイソフタロニトリルである。
前記の固体金属としては、例えば、亜鉛、賜、鉄、ニッ
ケル、クロム、アルミニウム、銅などを挙げることがで
き、固体合金としては、例えば、亜鉛アマルガム、錫ア
マルガム、アルミニウムアマルガム等の金属アマルガム
類;例えば、黄銅、青銅、アルミニウム・ニッケル合金
、アルミニウム・鉛合金等のその他の金属合金類;等を
挙げることができる。これらの中、入手の容易性や反応
収率の良さ等の観点より固体金属を用いるのが好ましく
、金属亜鉛を用いるのが特に好ましい。
上記の金属亜鉛としては、通常市販されている金属亜鉛
粉末等あらゆるものが使用できる。金属亜鉛を使用する
場合の反応式は以下のとおりである。
金属亜鉛の使用量は、上記反応式に示すごとく、理論的
にはF、XrPN 1モルに対し、2モル存在すれば良
いが、通常2〜10モル、好ましくは2.2〜6モル、
特に好ましくは2.5〜6モル存在させるのがよい。金
属亜鉛を上記使用範囲の下限値より多い量で使用すると
反応速度が速く、反応収率もよいので好ましく、一方、
上限値より多く用いても、反応速度、反応収率ともそれ
ほど向上し難くなるので、上記使用範囲内の量を用いる
のがよい。
上記の還元反応は水性溶媒中で容易に進行する。
但し、出発原料であるF3XIPNおよびこの還元工程
での目的物質であるFXIPNはともに非水溶性の物質
であるため、反応温度によって水性相ど二っの固相〔出
発物質および目的物質よりなる固体と、固体金属等]と
の三相、または、水性相および油相の二つの液相と固相
(固体金属等)との三相にわたる異相反応であるので、
この還元反応は撹拌によりできるだけ反応系を均一に保
ちながら行なうのが良い。
この還元工程において用いる水性溶媒とは、水、または
、水と水溶性有機溶媒との混合溶媒をいい、このような
有機溶媒の併用によって、固相および/または油相を水
性相中に溶解させ一液相とさせ得る場合があり、また、
後記するように本発明に係る反応を還流温度条件下で行
なう場合には、還流温度を調節することも可能である。
このような水溶性有機溶媒としては、水100重量部に
対して50重量部以上溶解するものなら特に制限なく使
用することができ、例えば、メチルアルコール、エチル
アルコール、n−もしくはi−プロピルアルコール等の
炭素数1〜3脂肪族−価アルコール類;例えば、アリル
アルコール、フルフリルアルコール等のその他の一価ア
ルコール類;例えばエチレングリコール、プロピレング
リコール(1,2−、1,3−) 、グリセリン等の炭
素原子数1〜3の脂肪族多価アルコール類;例えば、室
温で液状のポリエチレングリコール;例えばエチレング
リコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノ
エチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテ
ル、エチレングリコールジメチルエーテル等のエチレン
グリコールと炭素原子数1〜4の脂肪族−価アルコール
とのモノまたはジエーテル化物;例えば、ジエチレング
リコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモ
ノエチルエーテル、ジエチレングリコールモツプチルエ
ーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエ
チレングリコールジエチルエーテル等のジエチレングリ
コールと炭素原子数1〜4の脂肪族−価アルコールとの
モノまたはジエーテル化物:例えば、1−グリセリン七
ツメチルエーテル等のグリセリンと炭素原子数1〜3の
脂肪族−価アルコールとのモノエーテル化物;例えば、
テトラヒドロフラン、ジオキサン(13−,1,4−)
等の環状エーテル類;並びに、例えば、アセトン、アセ
トニトリル、ラクトニトリル、N、N−ジメチルホルム
アミド、ジメチルスルホオキシド、ジエチルスルホオキ
シド等のその他の水溶性有機溶媒;などを挙げることが
できる。
これらの有機溶媒は、それぞれ単独でまたは2種以上混
合して用いることができる。これらの有機溶媒の中、入
手の容易性や経済的観点より脂肪族−価アルコール類が
特に好適に使用できる。
還元反応は、一般に20°C以上の温度で行なうことが
でき、反応速度の点から40°C以上で行なうのが好ま
しい。この還元反応は密閉耐圧反応槽中で高温、高圧下
で反応させることも可能であるが、反応設備コスト等の
観点から、大気圧下、50°C〜還流温度の範囲で反応
させるのが好ましい。さらに反応性の観点から、還流温
度が80゛C以上となるような水性溶媒中で、80°C
〜還流温度、特には還流温度で反応させるのが好ましい
反応時間は、特に制限されるものではなく、−般に15
分〜10時間、好ましくは30分〜6時間程度の範囲で
行なうのが良い。
本発明の脱フツ素還元反応は、その反応系が中性、酸性
およびアルカリ性のいずれの領域にある場合においても
進行するが、例えばpH9以上のアルカリ性領域では、
4−位のフッ素が水酸基で置換された2、6−ジフルオ
ロ−5−ハロゲノ−4−ヒドロキシイソフタロニトリル
や、ニトリル基が加水分解された2、4.6−)リフル
オロ−5−ハロゲノイソフタルアミド等が副生ずる場合
があるので、例えば、pH9未満の反応系で反応を行な
うのが好ましく、pH2〜7の範囲の反応系で反応を行
なうのが、特に好ましい。
上記還元反応は、酸の存在下に行なうことができる。本
発明に用いることのできる酸としては、例えば硫酸、塩
酸、硝酸等の無機酸類;および、例えば、酢酸、修酸、
安息香酸、無水フタル酸、P−)ルエンスルホン酸等の
有機酸類等のように、水溶液中で酸性を示すものならば
あらゆるものを用いる事ができる。これらの酸のうち、
入手の容易さ等の理由から硫酸、塩酸、硝酸等の無機酸
類を用いるのが好ましい。
しかしながら、例えば、固体金属等として最も好適な亜
鉛を用いた場合、反応系が強酸領域では、酸と金属亜鉛
との副反応(水素を発生して酸の亜鉛塩を生成する)が
起って金属亜鉛を浪費することがあり、また、副生じて
いる水不溶性のフッ化亜鉛と酸とが反応して腐蝕性のフ
ッ化水素を遊離させる場合がある。さらに、酸の濃度が
過剰に過ぎると、ニトリル基が加水分解を受けて2,4
.6−ミド、2.4.6− )リフルオロ−5−ハロゲ
ノイソフタル酸および2.4−ジフルオロ−5−ハロゲ
ノイソフタル酸等およびこれらの混合物が副生する場合
がある。このような理由から、酸の使用量は、原料F、
XIPN 1モルに対して0〜5当量、特に0.1〜5
当量の量で用いるのが好ましく、また、前記金属亜鉛の
使用量(モル数)をX、酸の量(当量数)をyとすると
1≦2x−y≦3関係式を満足する範囲の量で使用する
のが好ましい。
さらに、反応の酸濃度は水性溶媒のff11000gに
対して10当量以下の範囲で用いるのが好ましく、8当
世以下の範囲で用いるのが更に好ましい。酸の添加方法
も、反応初期に一括添加する方法の他、逐次添加などの
方法等も適宜選択できる。
即ち、PH9未満、さらにはPH2〜7の範囲の反応系
中で行なうことができる。この方法によれば、工業化に
際して比較的安価な5US304.5US316等のス
テンレス鋼を使用することができるようになるとともに
、酸を用いる場合と同様高純度、高収率で目的化合物を
得ることができるという優れた効果を発揮する。
このような水可溶性塩としては、特に限定されるもので
はなく、水100gに対して0.01 g以上、好まし
くは1g以上溶解するものであればいずれも使用できる
。このような水可溶性塩としては、例えば、硫酸アンモ
ニウム、硫酸ナトリウム、硫酸水素ナトリウム、硫酸カ
リウム、硫酸水素カリウムなどの硫酸塩;例えば、塩化
アンモニウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カ
ルシウム、塩化マグネシウム、塩化バリウム等の塩酸塩
;例えば、硝酸アンモニウム、硝酸ナトリウム、硝酸カ
リウム、硝酸カルシウム、硝酸マグネシウム等の硝酸塩
;例えば、リン酸アンモニウム、リン酸水素二アンモニ
ウム、リン酸二水素アンモニウム、リン酸ナトリウム、
リン酸−水素ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、リ
ン酸カリウム、リン酸−水素カリウム、リン酸二水素カ
リウム、等のリン酸塩:例えば、四ホウ酸ナトリウム等
のホウ酸塩;例えば、クエン酸アンモニウム、クエン酸
水素アンモニウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸水素
ナトリウム、クエン酸カリウム、クエン酸水素カリウム
等のクエン酸塩;例えば、酢酸アンモニウム、酢酸ナト
リウム、酢酸カリウム、酢酸カルシウム等の酢酸塩:例
えば、酒石酸ナトリウム、酒石酸水素す) IJウム、
酒石酸カリウム、酒石酸水素カリウム等の酒石酸塩;例
えば、シュウ酸カリウム等のシュウ酸塩;例えば、乳酸
ナトリウム、乳酸カルシウム等の乳酸塩;フタル酸アン
モニウム、フタル酸水素アンモニウム、フタル酸ナトリ
ウム、フタル酸水素ナトリウム、フタル酸カリウム、フ
タル酸水素カリウム等のフタル酸塩;等を示す硫酸アン
モニウム、塩化アンモニウム、硝酸アンモニウム等の強
酸弱塩基塩;硫酸水素ナトリウム、硫酸水素カリウム、
リン酸−水素ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、リ
ン酸−水素カリウム、リン酸二水素カリウム等の無機酸
の強塩基水素塩;クエン酸水素アンモニウム、クエン酸
水素ナトリウム、クエン酸水素カリウム、酒石酸水素ナ
トリウム、酒石酸水素カリウム、フタル酸水素ナトリウ
ム、フタル酸水素カリウム等の有機酸の強塩基水素塩;
等の使用が好ましい。これらの塩はそれぞれ単独で、又
は、二種以上混合して用いることができ、また、必要に
応じて、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
アンモニア等の塩基を使用して、水性溶媒のpHを前記
好適なpH範囲になるようにyA節することもできる。
さらに、前記の塩類は適宜の酸と組合せて用いることに
より反応系の水性溶媒のpHを前記好適なPH範囲とす
ることもできる。このような塩類としては、硫酸ナトリ
ウム、硫酸カリウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、
塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化バリウム、硝
酸ナトリウム、硝酸カリウム等のその水溶液がほぼ中性
の強酸強塩基正塩;リン酸ナトリウム、リン酸カリウム
、四ホウ酸ナトリウム等のその水溶液がアルカリ性の無
機酸強塩基正塩;クエン酸ナトリウム、クエン酸カリウ
ム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸カルシウム、
酒石酸ナトリウム、酒石酸カリウム、乳酸ナトリウム、
乳酸カルシウム、フタル酸すトリウム、フタル酸カリウ
ム等のその水ン容ン夜がアルカリ性の有機酸強塩基正塩
等を例示することができる。
上記の如き塩類と組合せるに好適な酸としては、例えば
、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、ホウ酸などの無機酸;例
えば、クエン酸、酢酸、コハク酸、酒石酸、シュウ酸、
乳酸、フタル酸、安息香酸、p−トルエンスルホン酸等
の有機酸を挙げることができる。
前記の水可溶性塩の使用量は特に制限されるものではな
いが、反応系のpHが前記範囲となるような量を用いる
のが好ましく、出発原料F、χrPN1モルに対して、
合計量で例えば、0.01〜1.0モル、特には0.0
3〜0.5モル用いるのが好ましい。また、該水可溶性
塩の反応系の水性溶媒中における濃度は、合計量で例え
ば0.01〜2.0モル/l、特には、0.02〜1.
0モル/βであるのがよい。
還元工程(A)の反応終了後水蒸気蒸留、濾過等の手段
により固形物を分離後、有機層を抽出溶媒、例えばエー
テル、クロロホルム等を用い抽出した後溶媒を留去する
ことにより2−フルオロ−5−ハロゲノイソフタロニト
リル(FXIPN)を得る事が出来る。又、必要なら得
られた製品を更に蒸留等の手段により精製する事も出来
る。
引き続きFXIPNを製造する場合には、還元工程(A
)の終了後に、熱時濾過して固形分を濾別するか、また
は反応系を冷却し、中間生成物FXIPNを溶解する非
水溶性の抽出溶媒を加えて混合してから固形分を濾別し
、続いて濾液から分液によって水層を除いて、生成物F
XIP!Jを含有する抽出混合物を得、次に、この抽出
混合物中に無n酸水溶液を加え、加熱して加水分解工程
(B)を実施する。
■水分邂二醒(B) 本発明方法における加水分解反応は無機酸(例えば硫酸
、塩酸または臭化水素酸、好ましくは硫酸)水溶液中で
容易に進行する。例えば、還元反応によって得られた2
−フルオロ−5−ハロゲノイソフタロニトリル(FXI
PN)を50〜90重世%の硫酸水溶液中で、例えば1
00〜180 ’Cの温度で加熱することにより、2−
フルオロ−5−ハロゲノイソフタル酸(以下、FXIP
Aと略称することがある)を得る方法が好的に採用しう
る。
上記のFXIPNとしては、例えば、2.5−ジフルオ
ロイソフタロニトリル、2−フルオロ−5−クロロイソ
フタロニトリル、2−フルオロ−5−ブロモイソフタロ
ニトリル及び2−フルオロ−5ヨードイソフタロニトリ
ルを挙げることができ、また、FχIPAとしては、例
えば、2.5−ジフルオロイソフタル酸、2−フルオロ
−5−クロロイソフタル酸、2−フルオロ−5−ブロモ
イソフタル酸及び2−フルオロ−5−ヨードイソフタル
酸を挙げることができる。
反応終了後、エーテル等の抽出溶媒を用いて目的生成物
を抽出した後、該抽出溶媒を留去するが、あるいは、水
蒸気蒸留により該目的生成物の水溶液を得た後、水を留
去、乾燥することにより、2−フルオロ−5−ハロゲノ
イソフタル酸ヲ得ることができる。
〔実施例〕
以下、実施例によって本発明を更に具体的に説明するが
、これは本発明を限定するものではない。
実施■土 冷却還流管と温度計を備えた100m1フラスコに、テ
トラフルオロイソフタロニトリル(F41PN)20g
 (10ミリモル)、粉末亜鉛4.1g(純度96重量
%、約60ミリモル)水20gを仕込み、撹拌しながら
氷酢酸1.8g(30ミリ当量)を加えた。内容物を加
熱還流下(約100°C)で1.5ガスクロマトグラフ
イー(以下、GCと略称することがある)にて分析した
ところ、2.5−ジフルオロイソフタロニトリル(F、
IPN)が100%の収率で生成していることが確認さ
れた。反応液を冷却してエチルエーテルを50mj!加
えてから濾過して固形物を分離し、この固形物をエチル
エーテルで洗浄し、得られた濾液とエーテル洗浄液との
混合液を分液してエーテル層を単離し、このエーテル層
を硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥終了後、硫酸マグ
ネシウムを濾過し、エーテルを留去することによりP2
1PN約1.6g(純度97重量%、収率95%)を得
た。
得られたF2IPNの物性値は次のとおりであった。
融点二84〜86°C 質量スペクトル(E I ) : m/e= 164 
(M”)”F−NMR: (アセトン−dh :内部標
準物質CF+C00H) ’H−デカップリングδ=−
33,1(IP、d、J=15.6Hz)−38,2(
IP、d、J=15.6セ)I9F−NMR: (アセ
トン−da  、内部標準物質CF:+COO1l) δ=−33,1(IP、d−t、J =15.6Hz、
4.9Hz)38.2(IP、d−t、J=15.6H
z、7.6セ)H−NMR:(7セ)7−d’:内部標
準物質TMS)δ=8.17(20,d−d、J=4.
91(z、7.3Hz)実新I壓1 実施例1において、粉末亜鉛の使用量を2.0g(約2
9ミリモル)とする以外は略同様にして反応を行なった
。反応条件及びF2JPNの収率を第1表に示した。
実施班ニー土 実施例1において、氷酢酸を用いる代りに硫酸又は塩酸
を用いる以外は略同様に反応を行なった。
反応条件及び伊合伯噛4PzlPNの収率を第1表に示
した。
実詣班工 実施例1において、氷酢酸1.8gを用いる代りに水可
溶性塩としてリン酸二水素カリウム0.44g(純度9
8重量%、3.2ミリモル)を用いる以外は略同様に反
応を行なった。反応条件及び今噂零#4hlPNの収率
を第1表に示した。
実力」[〔ヱユ」一 実施例5において、水可溶性塩の種類及び使用量を変え
る以外は略同様にして反応を行なった。
反応条件及び伊幸往す唱F2IPNの収率を第1表に示
した。
実110」一 実施例1と同様の装置を用い、出発原料として2.4.
6−トリフルオロ−5−クロロイソフタロニトリル(F
、CI!、IPN) 5.4 g (約25ミリモル)
、粉末亜鉛5.1g(約75ミリモル)、氷酢酸1.8
g(約30ミリ当量)及び水25gを用いる以外は実施
例1と略同様にして反応及びGC分析を行ない、また、
実施例1と同様に処理して、2−フルオロ−5−クロロ
イソフタロニトリル(PCI IPN)4.5g(純度
99重量%、収率99%)を得た。
得られたFCffi PNの物性値は次のとおりであっ
た。
融点:130〜132°C 質量スペクトル(EI):m/e = 182 (M+2)、180 (M’)、1451
9F−NMR: (アセトン−a6  、内部標準物質
CF、COO1l) ’H−デカンプリングδ= −2
9,6(IP、S) 19F−NMR: (アセトン−d6  、内部標準物
質CF、C00)I) δ= −29,6(IF、 t 、J =5.4Hz)
’H−NMR: (アセトン−d6:内部標準物質TM
S)δ−8,36(2H,d、 f =5.4Hz)実
1雌[Lムーユ」一 実施例1工において、氷酢酸を用いる代りに硫酸又は塩
酸を用いる以外は略同様に反応を行なった。反応条件及
びFCI PNの収率を第1表に示した。
災倉匠1土−上i 実施例11において、氷酢酸1.8gを用いる代りに水
可溶性塩としてリン酸二水素カリウム0.44g又はフ
タル酸水素カリウム0.41gを用いる以外は略同様に
反応を行なった。反応条件及びFCf PNの収率を第
1表に示した。
裏隻■上l 実施例1と同様な装置を用い、実施例1で得られたF2
IP81.3 g (約8ミリモル)と70重量%硫酸
20gとを150°Cで3時間加熱撹拌する。
放冷後エーテル抽出を行い、エーテル層を塩化カルシウ
ムにて乾燥後、溶媒を減圧上留去して、2.5−ジフル
オロイソフタル酸(FdP八)1.1g (純度98重
量%、収率67%)を得た。
得られたF、IPAの物性値は次のとおりである。
融点=211〜213°C ICl9F−N : (アセトン−d6  、内部標準
物質CF、C00H) ’H−デカップリングδ= −
37,4(IP、d、、r=19.5七)−42,0(
IP、d、J=19.5土)”F−NMR: (アセト
ン−d6  、内部標準物質CF:IC0OH) δ=−37.4(IP、d−t、J=19.5Hz、4
.9Hz)42.0(IF、d−t、J=19.5Hz
、7.6Hz)実力m 実施例16において、F、IPN 1.3 gの代りに
FCi IPNo、4 g (約2ミリモル)を用いる
以外は略同様にして2−フルオロ−5−クロロイソフタ
ル酸(FC11PA) 0.4 g (純度98重量%
、収率81%)を得た。
得られたF(、I!、lPAの物性値は次のとおりであ
る。
融点:122〜123°C 9F−NMR: (アセ1−ンーa6  、内部標準物
質CF:1COO)I) ’H−デカップリングδ= 
−34,2(IP、S)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)2,4,6−トリフルオロ−5−ハロゲノイソフ
    タロニトリルを、水性溶媒中で固体金属または固体合金
    と反応させることを特徴とする2−フルオロ−5−ハロ
    ゲノイソフタロニトリルの製造方法。
  2. (2)2,4,6−トリフルオロ−5−ハロゲノイソフ
    タロニトリルを、水性溶媒中で固体金属または固体合金
    と反応させて2−フルオロ−5−ハロゲノイソフタロニ
    トリルを得、次いで該2−フルオロ−5−ハロゲノイソ
    フタロニトリルを酸性水溶液中で加水分解することを特
    徴とする2−フルオロ−5−ハロゲノイソフタル酸の製
    造方法。
JP63268267A 1988-10-26 1988-10-26 2−フルオロ−5−ハロゲノイソフタロニトリル及び2−フルオロ−5−ハロゲノイソフタル酸の製造方法 Expired - Fee Related JP2691995B2 (ja)

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