JPH0211619Y2 - - Google Patents

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JPH0211619Y2
JPH0211619Y2 JP5114784U JP5114784U JPH0211619Y2 JP H0211619 Y2 JPH0211619 Y2 JP H0211619Y2 JP 5114784 U JP5114784 U JP 5114784U JP 5114784 U JP5114784 U JP 5114784U JP H0211619 Y2 JPH0211619 Y2 JP H0211619Y2
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JP
Japan
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inner ring
rotating body
rotating shaft
collar
tightening
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JP5114784U
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JPS60162736U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、歯車、プーリー等の回転体を回転軸
に取付けるために、両者間に介装してこれらを押
圧固定する、いわゆる回転体固定具に関するもの
である。
従来、この種の固定具として、例えば特開昭51
−35851号公報に記載されたものがある。
これは第5図に示すような構造で、先端部に鍔
4を張出させた内輪1と、これに外嵌する外輪7
とから成り、両者の接触面は共にテーパー状に形
成されている。又、上記鍔4には、締付けボルト
9,9挿通用の貫通孔6,6が複数穿設されてい
る外、これら貫通孔6,6以外に、分解用ボルト
61,61を螺入するためのネジ孔60,60が
穿設されている。他方、外輪7には上記貫通孔
6,6に対応する位置に締付け用ネジ孔9a,9
aが配設されている。
同図に示す状態は回転体を回転軸に固定した状
態を示しており、内輪1は、ボルト9の締付けに
より、外輪7と回転軸Aとの間に強く圧入された
状態になつている。
さて、この固定状態にある回転体Bと回転軸A
とを分解するには、内輪1を取外す必要がある。
そのために、螺入されてある締付けボルト9,9
を緩めるのであるが、内輪1は外輪7と回転軸A
間に強く圧入されて食い込んだ状態になつている
から、締付けボルト9,9を緩めただけでは内・
外輪の結合を緩めることができず、分解用ボルト
61のネジ孔60にねじ込んで内・外輪を押し離
すことにより、強制的に内輪1を取外すようにし
ている。
しかしながらこの従来のものでは、内輪1を取
外すべく分解用ボルト61を強制螺入した時、同
図点線で示すように、鍔4が回転軸Aの方向にこ
じられてしまうから、内輪1の円滑な取外しが阻
害される。
これは、鍔4が回転軸A方向にこじられた後、
内輪1の厚肉側端部内周縁が回転軸A外周面に食
い込むことと成るからである。
本考案は、内輪1の取外しが円滑に行い得るよ
うにするため、鍔4が回転軸A方向にこじられて
も内輪1の厚肉側端部内周縁が回転軸Aの表面に
食に込まないようにすることを課題とする。
上記課題を解決するための本考案の技術的手段
は、内輪の厚肉側端部内周縁に拡大径部を具備さ
せたことである。
本考案の上記技術的手段は次のように作用す
る。
鍔4にねじ込まれた分解用のボルトをねじ込む
と、前記鍔には、これをこじるような力が作用
し、これにより、鍔4が部分的に外側に倒れてこ
れの内周側端縁が軸の外周面に食い込もうとする
が、この鍔4の内周側端縁、つまり、内輪の厚肉
側の端縁は拡大径部となつているから、この部分
が回転軸の外周面に食い込むことはない。
本考案は上記構成であるから次の特有の効果を
有する。
分解用ボルトの締め込みによつて鍔4にこれを
こじるような力を作用しても、内輪の厚肉側端部
内周縁に回転軸に食い込まないから、内輪の取外
しが容易になる。
又、上記と同様の理由によつて内輪が回転軸に
食い込まないから、回転軸に傷が付く心配がな
い。
次に上記した本考案の実施例を図面に基いて説
明する。
本考案実施例の回転体固定具は、第1図に示す
ように、外周にテーパー面3を形成した筒状の内
輪1と、該内輪1に外挿し且つ内周にテーパー面
8を形成した筒状の外輪7とより成る。
前記内輪1の側壁には軸線方向のスリツト11
が開削されてあると共に、この内輪1の厚肉側端
部内周縁は面取りが施されて、前方に向つて広が
る傾斜面10が形成されている。そして、この実
施例のものの場合、この傾斜面10が既述した拡
大径部と対応している。更に、内輪1の厚肉側端
の外側には鍔4を張出させてあり、この鍔4には
貫通孔6,6が既述した従来のものと同様に遊星
状に配設してある。
更に、鍔4には上記貫通孔6,6の外に、後述
する分解用ボルト61,61をねじ込むための一
対のネジ孔60,60が設けられてあり、これら
一対のネジ孔60,60は内輪1の軸心を中心と
して互いに向い合つた位置に配設されている。
他方、外輪7には上記貫通孔6,6の配設位置
に対応して締付け用ネジ孔9a,9aが配設され
ていると共に、この外輪7の側壁には軸線方向の
スリツト70が開削されている。
次に、上記外輪7と内輪1とを嵌合し、締付け
ボルト9,9を貫通孔6,6から締付け用ネジ孔
9a,9aに内に螺合して仮締め状態にすると、
回転体固定具が組立てられる。
回転体Bを回転軸Aに固定するときには、第2
図に示すように、上記仮締め状態にある回転体固
定具を、回転体Bのボスと回転軸Aとの間隙に挿
入し上記締付けボルト9,9を強く締付ける。
さて、この固定状態に在る回転体Bと回転軸A
とを分解するには、第3図に示すように分解用ボ
ルト61,61を、これら分解用ボルト61,6
1先端が外輪7に当接するまでネジ孔60,60
に螺入し、この当接状態から更に強く締付ける。
そうすると、この締付けによつて鍔4には回転
軸A側にこじる力が作用し、該鍔4は第3図鎖線
で示すように前傾状態に変形するが、内輪1の厚
肉側端部内周縁は面取りが施されて傾斜面10が
形成されているから、従来のように内輪1の厚肉
側端部内周縁が回転軸Aに食い込まず、取外しの
障害になるようなことはないから、内輪1の取外
しが円滑に行われる。
尚、この実施例では、拡大径部として傾斜面1
0を形成したが、本考案はこれに限定されること
はなく、内輪1の厚肉側端部内周に、鍔4の最大
肉厚よりも深い位置まで開削した段部を形成する
ようにしてもよい。
又、この実施例では、内輪1を構成する鍔体と
テーパー筒部分とを一体的に形成したが、必ずし
も一体的に形成する必要はない。即ち、第4図に
示すように、内輪1を鍔体40とテーパー筒12
とに分離して形成し、これら両者を抜け止め状態
に強制嵌合してひとつに組立てるようにしても良
い。
この場合、鍔体40の外面側内周縁41に面取
りを施すか又は段部を形成する等して拡大径部を
形成し、この拡大径部が上記第1図乃至第3図に
示す傾斜面10に対応すようにする。
又、この場合、鍔体40の内径を回転軸Aの直
径より大きく設定して、回転軸Aと鍔体40内周
面との間に間隙ができるようにして上記拡大径部
に代えることも可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案実施例の分解斜視図、第2図は
回転軸Aと回転体Bとを固定した状態の要部断面
図、第3図は回転体固定具の取外し時の作用説明
図、第4図は他の実施例の説明図、第5図は従来
例の説明図であり、図中、1……内輪、4……
鍔、7……外輪、9……締付け用ボルト、10…
…傾斜面、61……分解用ボルト、A……回転
軸、B……回転体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 互いにテーパー嵌合する外輪7と内輪1とから
    なり、内輪1の厚肉側端部に鍔4を張出させ、外
    輪7を回転体Bのボスに内挿し、内輪1を回転軸
    Aに外嵌して両者を締付けボルト9,9により軸
    線方向に締付けて回転体Bと回転軸Aとを固定
    し、前記鍔4に分解用ボルト61,61を貫通螺
    合させてなる回転体固定具において、内輪1の厚
    肉側端部内周縁に拡大径部を具備させた回転体固
    定具。
JP5114784U 1984-04-07 1984-04-07 回転体固定具 Granted JPS60162736U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5114784U JPS60162736U (ja) 1984-04-07 1984-04-07 回転体固定具

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5114784U JPS60162736U (ja) 1984-04-07 1984-04-07 回転体固定具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60162736U JPS60162736U (ja) 1985-10-29
JPH0211619Y2 true JPH0211619Y2 (ja) 1990-03-27

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JP5114784U Granted JPS60162736U (ja) 1984-04-07 1984-04-07 回転体固定具

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JP (1) JPS60162736U (ja)

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JPS60162736U (ja) 1985-10-29

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