JPH0211571Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、扉縁に装着した摘みを窓枠に装着し
た開閉板の挿掛孔に挿掛し且つ該摘みを回位して
閉扉状態を保持する簡易戸締り錠に関する。

〔従来の技術〕

従来この種掛止錠を装着する場合は、予め片方
の回動摘みの座金を扉縁又は窓枠に固着した後、
該摘みを他方の開閉板の挿掛孔に挿掛した状態で
該開閉板の裏面に折畳まれている取着け板を窓枠
又は扉縁に当接して該取着け板の取着け位置を想
定し、然る後再び摘みより開閉板を外脱し且つ開
展して露呈した取着け板の各ねじ挿孔よりねじを
螺挿し固着している。

〔考案が解決しようとする問題点〕

然るにこのように予め摘みを開閉板の挿掛孔に
挿掛して該開閉板裏面の取着け板の取着け位置を
想定し、然る後再び開閉板を摘みより外脱して開
展せしめると往々この際の動作により取着け板の
取着け位置に狂いを生じ易くこのため取着け板の
不正位置取着けにより摘みと開閉板の挿掛孔とが
齟齬して挿掛不能となる不利があつた。

〔問題点を解決するための手段〕

本案は叙上の不利を下記の簡単な構成により解
消したものである。即ち、板面に、座金に植立し
た縦軸上の回動摘みを挿掛する挿掛孔を穿つた開
閉板の基端と横軸にて基端を軸結したねじ挿孔付
き取着け板を上記開閉板の裏面に折畳んだ状態に
おいて該開閉板の基部板面に上記取着け板面の各
ねじ挿孔の中心とそれぞれ一致する小径の各目印
孔を穿つて成るものである。

〔作用効果〕

本案は以上のように開閉板の基部板面にはその
下面に折畳まれた取着け板における各ねじ挿孔の
中心と一致する各目印孔が穿たれてあるので本掛
止錠を装着する場合は予め開閉板の挿掛孔に摘み
を挿掛して閉鎖状態における扉縁に先づ摘みを固
着した後、窓枠に当接した開閉板における基部板
面の各目印孔より錐を挿入して穿孔し次で該開閉
板を摘みより外脱して開展した後露呈した取着け
板の各ねじ挿孔の中心に各錐孔を位置せしめてこ
れらねじ挿孔よりねじをねじ込めば取着け板は容
易に正しい位置に装着せられる。

本案は以上のようであるから前記従来のような
開閉板と軸結した取着け板の取着け位置がずれた
ため開閉板の挿掛孔に摘みが挿掛し得なくなつた
ような憂いがなく常に容易に取着け板を正しい位
置に装着し得る効果があり簡単有利な考案であ
る。

〔実施例〕

板面にねじ挿孔付き方形座金４上の縦軸７に横
方向回動自在に軸架した輪状の回動摘み５を挿掛
する挿掛孔Ｈを穿つた開閉板１の基端を、板面に
ねじ挿孔Ｒを穿つた取着け板２の基端に横軸Ｐに
て軸結し且つ該取着け板を上記開閉板の裏面に折
畳んだ状態において該開閉板の基部板面に上記取
着け板面の各ねじ挿孔Ｒの中心と一致する小径の
各目印孔ｒを穿設して成るものであつて、なお図
面中８は縦軸７と回動摘み５の内側下辺間に介装
した短筒状のゴム、Ｄ，D′は開閉板１における
挿孔Ｈの前後両側に各対設した半球上小突部、ｔ
は開閉板１の先端に形成した舌状突片を示す。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案掛止錠の掛止状態斜視図、第２図
は本案における開閉板と軸結した取着け板の開展
状態斜視図である。 １は開閉板、２は取着け板、４は座金、５は回
動摘み、７は縦軸、Ｐは横軸、Ｒはねじ挿孔、ｒ
は目印孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 板面に、座金上の縦軸に軸架した回動摘みを挿
   掛する挿掛孔を穿つた開閉板の基端を、板面にね
   じ挿孔を穿つた取着け板の基端と横軸にて軸結し
   且つ該取着け板を上記開閉板の裏面に折畳んだ状
   態において該開閉板の基部板面に、上記取着け板
   における各ねじ挿孔の中心と一致する小径の各目
   印孔を穿設した掛止錠。