JPH02114040A - 噴射式洗車方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、自動車の車体を洗浄する噴射式洗車方法に関
する。

［従来の技術］ 自動車の車体表面の汚れは、車体の塗装面またはワック
ス層に、土砂の微粉、コンクリート微粉、タイヤ摩耗微
粉等が付着し、更にこれらが自動車の排気等による大気
中の油分によりからみ合い、風雨、天日に曝されて層を
なしている（第１図参照）、この車体表面の汚れは、人
の指先またはブラシ、ウェス、雑巾等で擦れば除去する
ことができるが、水または界面活性剤等の洗剤を加圧噴
射しても、汚れの層の上層およ及び粒子の大きい汚れは
除去できるが、下層部の粒子の小さい汚れによる薄膜（
第２図参照）を除去することはできない、また、この残
った薄膜の汚れは通常の高圧ポンプで加圧噴射しても除
去することはできない。

噴射圧で除去するには車体表面を破壊するような超高圧
が必要となり洗車には適さない、しかし、この薄膜の汚
れは人の指先、またはブラシ、ウェス、雑巾等で軽く擦
れば簡単に除去することができる。水または界面活性剤
等の洗剤を加圧噴射しても除去できないこの薄膜の汚れ
を業界では「最後の一展」と称している。「最後の一膜
」は汚れを構成するそれぞれの微粉の各微粒子量および
各微粒子と車体表面との間の分子間力と、各微粒子量に
介在する水分の表面張力による液架橋と、静電気力と仁
よりかなり強固に自動車の車体表面に付着している。こ
のｒ最後の一膜」は自動車の走行環境、天候等により異
なるが掻く短時間、例えば−日ドライブしただけで生成
されることがある。

道路交通の過密な日本では特にこの「最後の一部」を対
象とした洗車の必要性が高くなっている。

水または界面活性剤等の洗剤を高圧ポンプによって加圧
噴射しても、ｒｆｉ後の一部」が除去できないのは、噴
射により吹き付けられた液が洗車面に液の流動部分から
独立した一定の厚さの水膜（静止境膜）を形成し、この
「静止境膜」の内側には噴射液が届かないため、「静止
境膜」の厚さより小さい微粒子による汚れは「静止境膜
」により保護された形になるためである（第１図参照）
。

液を噴射後、人の指先、またはブラシ、ウェス、雑巾等
で軽く擦るだけで簡単に除去することができるのは、「
最後の一部」を車体に付着させている力のうち液架橋と
静電気力が液に濡れているのでなくなり分子間力のみと
なっているからである。

したがって、現在実施されている「最後の一部」を除去
する洗車方法は、コイン式洗車場で用いられている水ま
たは界面活性剤等の洗剤を加圧噴射した後人手によって
ウェス等で車体表面を擦って水と一緒に除去するスプレ
ー洗車方法、門型洗車機で用いられている回転ブラシに
よるブラシ洗車方法、噴射式洗車機で用いられている強
アルカリ、強アルカリと強酸性の洗剤によるケミカル洗
車方法等がある。

しかし、これら洗車方法はいずれも次のような問題があ
る。

スプレー洗車方法はウェス等で擦るため車体表面を傷つ
けることがある。また、人手を必要とするので、洗車が
面倒となる。

ブラシ洗車方法は、車体表面の汚れの一部およびブラシ
に付着した汚れの一部やブラシの先端により車体表面が
傷つき、塗装面にいわゆるブラシマークができてしまう
。このブラシマークは黒、赤、青等の有色系塗装の自動
車では顕著に目立つため、ドライバーから嫌われている
。ブラシマークを付けたくない為にブラシ洗車を行わな
いで水、洗剤のみの洗車で済ました場合は、「最後の一
部」汚れが残ってしまう、また、ブラシがアンテナ、ミ
ラー等の突起物を壊すことがある。

ケミカル洗車方法は、強アルカリ、強酸性の劇薬を用い
るため塗装の変色、変質、各種金属部の腐蝕および廃水
処理の問題がある。

尚、自動車の車体表面の汚れとして「最後の一般」とは
別に、塗装面またはワックス層の表面が変質した汚れと
、塗装膜の細孔に浸み込んだ汚れ、すなわち、「水あか
」と称する汚れがある。この「水あか」は自動車の走行
環境、天候等により異なるが一般に２〜４ケ月で特に白
色系塗装の車体表面に顕著に生成される。この「水あが
」を除去する方法として回転ブラシと研磨剤による方法
、強アルカリ、強酸性の洗剤による方法、特開昭６１−
１９０５９９号公報で提案されている天然研磨剤を液に
混入して噴射する方法が実施され、あるいは考えられて
いる。これらはいずれも車体表面のワックス層をまず除
去し更に塗装面を破壊除去することで目的を達成してい
るが、「水あか」とつとしてはそれなりの効果を上げて
いる。

しかし、これら「水あか）とりの洗車方法は、本発明の
目的とする「最後の一部」除去とは本質的に目的を異に
するものである。汚れの実態からみても本発明の目的で
ある「最後の一部」の除去は最も現実的で需要の高い洗
車にニーズとなっている。

［発明の目的］ 本発明の目的は、自動車の車体表面を傷つけることなく
［最後の一腹］を効果的に除去する噴射式洗車方法を提
供するにある。

［発明の構成］ 本発明によれば、車体の塗装面およびワックス層には無
関係に最後の一部の汚れのみを取り去るのに必要にして
充分な水圧とこれと相関関係にある混入組成物の物性と
を選択的に組合せてなる噴射式洗車方法が提供される。

［発明の作用効果］ したがって、車体の塗装面およびワックス層には無関係
に「最後の一部」の汚れのみを取り去るのに必要にして
充分な水圧とこれと相関関係にある混入組成物の物性と
を選択的に組合せてなる噴射式洗車方法なので、車体表
面の汚れのひどい箇所に近付いて噴射しても、また同一
箇所を長時間噴射しても、車体表面を傷つけることなく
汚れを落とし、ｒｊＪＨ後の−ｇＩｊを効果的に除去す
ることができる。

［好ましい実施の態様］ 本発明の実施に際し、圧力は３０１ｑｒ／ａＪ以上の実
用範囲内で高い程好ましく、混入する組成物の物性は比
重１．６以下、モース硬度１前後、粒径１０〜３０ミク
ロンが好ましく、組成物の混入濃度は噴射ノズル出口で
１〜５重量％の範囲が好ましい。

本発明の実施に際し、混入組成物としては、人造物質で
ある熱可塑性ツーラスチック、例えばポリエチレン、塩
化ビニル、塩素化塩化ビニル、塩素化ポリプロピレン、
塩素化ポリエチレン、塩化ゴム、メタクリレート、天然
物質である珪藻土、タルク、ゼオライト、小麦粉の微粉
末が好適である。

［実施例コ 実走車の汚れをモース硬度１前後で比重１．６以下の９
種１２性状の微粉末を混入した微粉末混入濃度１．０ｗ
ｔ％の洗浄液を、噴射圧カフ０ｋｒ／−２噴射液量１０
ρ／ｍｉｎで「最後の一部」除去程度および傷付き程度
をテストしたところ、第３図の様な結果となった。

第３図から判るように、いずれの微粉末もその物性がモ
ース硬度１前後、比重１．６以下、粒径１０〜３０ミク
ロンのものが車体表面を傷つけないで、「最後の一部」
を除去している。

これは実験に使用した微粉末はいずれも車体の塗装より
柔かい粒子なので、液と共に噴射された微粉末は慣性に
よって水の「静止境膜」を破って直進し車体の表面を傷
付けずにたたき、この作用が軽い払拭効果をもたらすか
らである。

尚、上記実験条件と異なる実験をいろいろ行ったところ
、圧力は３０ｂ／−以上の実用範囲内で高い程好ましく
、混入する組成物の物性は比重１゜６以下、モース硬度
１前後、粒径１０〜３０ミクロンが好ましく、組成物の
混入濃度は噴射ノズル出口で１〜５重量％の範囲が好ま
しいという実験結果を得た。

すなわち、車体の塗装面およびワックス層には無関係に
「最後の一腹」の汚れのみを取り去るのに必要にして充
分な水圧とこれと相関関係にある混入組成物の物性とを
選択的に組合せれば良いことが判る。

［まとめコ 従来、車体およびその表面を傷付けないで「ｌ＆後の一
部」を除去するのには手洗いしかなかったが、本発明の
噴射式洗車方法は車体およびその表面を傷付けないでｒ
ａ後の一部」を除去することができるので、機械による
安全な洗車を可能とし、ドライバーは安心して洗車する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は車体表面の汚れを示す断面表面図であり、第２
図は下層部の汚れによる＊ＷＡににおける汚れの粒子構
造の顕微鏡写真を示し、第３図は本発明の作用効果に関
する実験結果の表を示す図である。 ）装 汚れの微粒子 第 ３図 第 図 図面の浄書 最後の一膜の顕微鏡写真 傷付き程度 ◎：舖ビ寸きなし Ｏ：舖イ寸きわす力） （顕微鏡て瞥宇Ｃきるが、 目視では識別できない傷） 「最後の一膜」除去程度 ◎：完全に除去 Ｏ：かすかな残りがある Δ：目につく残りがある

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 車体の塗装面およびワックス層には無関係に最後の一膜
   の汚れのみを取り去るのに必要にして充分な水圧とこれ
   と相関関係にある混入組成物の物性とを選択的に組合せ
   てなる噴射式洗車方法。