JPH10102091A - 洗浄剤組成物 - Google Patents
洗浄剤組成物Info
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- JPH10102091A JPH10102091A JP28129196A JP28129196A JPH10102091A JP H10102091 A JPH10102091 A JP H10102091A JP 28129196 A JP28129196 A JP 28129196A JP 28129196 A JP28129196 A JP 28129196A JP H10102091 A JPH10102091 A JP H10102091A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 油系汚染、酸化物系汚染等様々な汚染を同時
に効果的に除去しうる洗浄剤組成物を提供する。 【解決手段】 オキシカルボン酸、オキシカルボン酸の
アルカリ金属塩、およびアミン塩からなる群より選択さ
れた少なくとも一種の化合物と、アミノカルボン酸、ア
ミノカルボン酸のアルカリ金属塩、およびアミン塩から
なる群より選択された少なくとも一種の化合物と、ノニ
オン系界面活性剤、アニオン界面活性剤、両性界面活性
剤、およびカチオン界面活性剤からなる群より選択され
た少なくとも一種の界面活性剤と、チオカルボン酸、チ
オカルボン酸のアルカリ金属塩、チオカルボン酸のアン
モニウム塩およびアミン塩からなる群より選択された少
なくとも一種の化合物とを含む洗浄剤組成物。
に効果的に除去しうる洗浄剤組成物を提供する。 【解決手段】 オキシカルボン酸、オキシカルボン酸の
アルカリ金属塩、およびアミン塩からなる群より選択さ
れた少なくとも一種の化合物と、アミノカルボン酸、ア
ミノカルボン酸のアルカリ金属塩、およびアミン塩から
なる群より選択された少なくとも一種の化合物と、ノニ
オン系界面活性剤、アニオン界面活性剤、両性界面活性
剤、およびカチオン界面活性剤からなる群より選択され
た少なくとも一種の界面活性剤と、チオカルボン酸、チ
オカルボン酸のアルカリ金属塩、チオカルボン酸のアン
モニウム塩およびアミン塩からなる群より選択された少
なくとも一種の化合物とを含む洗浄剤組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は洗浄剤組成物に関す
るものであり、特に、車両、建材、金属材、コンクリー
ト材等の洗浄に好適に用いられる洗浄剤組成物に関する
ものである。
るものであり、特に、車両、建材、金属材、コンクリー
ト材等の洗浄に好適に用いられる洗浄剤組成物に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】乗用車、トラック、2輪車等の各車両の
ボディの材質は、鉄製のものから近年アルミニウム製、
アルミ合金製、あるいはステンレス製のものへと移行し
つつある。このような、アルミニウム製、アルミ合金
製、ステンレス製の車両は、鉄製の車両に比して、汚染
を受けにくいため、メンテナンスが容易である。
ボディの材質は、鉄製のものから近年アルミニウム製、
アルミ合金製、あるいはステンレス製のものへと移行し
つつある。このような、アルミニウム製、アルミ合金
製、ステンレス製の車両は、鉄製の車両に比して、汚染
を受けにくいため、メンテナンスが容易である。
【0003】しかしながら、このようなアルミニウム、
アルミ合金、ステンレス等の材質は光を反射する性質が
あるため、車両ボディにこれらの材質を用いると、光が
反射して事故が生じやすいという問題がある。従って、
このような事故の発生を防止するために、近年は、アル
ミニウム等でできたボディの表面に細かい凹凸を設ける
ようにしている。このように表面に凹凸が設けられた車
両ボディは、車両ボディの材質そのものは元来汚染され
にくい性質であるにも拘らず、この凹凸部分が様々な物
質で汚染を受けることになる。
アルミ合金、ステンレス等の材質は光を反射する性質が
あるため、車両ボディにこれらの材質を用いると、光が
反射して事故が生じやすいという問題がある。従って、
このような事故の発生を防止するために、近年は、アル
ミニウム等でできたボディの表面に細かい凹凸を設ける
ようにしている。このように表面に凹凸が設けられた車
両ボディは、車両ボディの材質そのものは元来汚染され
にくい性質であるにも拘らず、この凹凸部分が様々な物
質で汚染を受けることになる。
【0004】このような車両汚染を、大別すると、鉱物
油系または動植物油系の汚染、金属(主に鉄)酸化物系
の汚染、その他のケイ素酸化物系汚染、媒塵、土砂等に
よる汚染に分類することができる。
油系または動植物油系の汚染、金属(主に鉄)酸化物系
の汚染、その他のケイ素酸化物系汚染、媒塵、土砂等に
よる汚染に分類することができる。
【0005】車両ボディに付着したこのような汚染は、
従来は、アルカリ金属塩類や界面活性剤を主体としたア
ルカリ性洗浄剤、キレート剤を主体とした弱アルカリ性
洗浄剤、シュウ酸、クエン酸等の有機酸を主体とした酸
性洗浄剤、あるいは界面活性剤を主体とした中性洗浄剤
等を用いて除去するようにしている。
従来は、アルカリ金属塩類や界面活性剤を主体としたア
ルカリ性洗浄剤、キレート剤を主体とした弱アルカリ性
洗浄剤、シュウ酸、クエン酸等の有機酸を主体とした酸
性洗浄剤、あるいは界面活性剤を主体とした中性洗浄剤
等を用いて除去するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】これらの既存の洗浄剤
は、車両が上述した汚染のうちの一種類のみで汚染され
ている場合は有効に使用できることもあるが、上述した
汚染の二種類以上が複合して汚染されている場合は、上
記の洗浄剤では十分に汚染を除去する事ができない。す
なわち、アルカリ性洗浄剤、あるいは弱アルカリ性洗浄
剤は、鉱物油系の汚染または動植物油系の汚染に対して
はある程度有効であるが、金属酸化物系の汚染に対して
は効力がなく、従って、これらの汚染が複合している場
合には実用的でない。また、酸性洗浄剤では、鉱物油系
または動植物油系の汚染を有効に洗浄できない。また、
中性洗浄剤は、金属酸化物系の汚染に対して有効でな
く、またその他の汚染に対しても実用的であるとはいえ
ない。更に、強アルカリタイプ、強酸タイプの洗浄剤
は、汚染を除去することはできても、アルミニウム塗
装、あるいはアルミ合金塗装を施した車両に用いると、
車両本体がこれらの洗剤で浸食される恐れがある。ま
た、塗料や、本体周辺に設けられているゴム製、プラス
チック樹脂製の製品が劣化してしまい、実用的であると
は言えない。
は、車両が上述した汚染のうちの一種類のみで汚染され
ている場合は有効に使用できることもあるが、上述した
汚染の二種類以上が複合して汚染されている場合は、上
記の洗浄剤では十分に汚染を除去する事ができない。す
なわち、アルカリ性洗浄剤、あるいは弱アルカリ性洗浄
剤は、鉱物油系の汚染または動植物油系の汚染に対して
はある程度有効であるが、金属酸化物系の汚染に対して
は効力がなく、従って、これらの汚染が複合している場
合には実用的でない。また、酸性洗浄剤では、鉱物油系
または動植物油系の汚染を有効に洗浄できない。また、
中性洗浄剤は、金属酸化物系の汚染に対して有効でな
く、またその他の汚染に対しても実用的であるとはいえ
ない。更に、強アルカリタイプ、強酸タイプの洗浄剤
は、汚染を除去することはできても、アルミニウム塗
装、あるいはアルミ合金塗装を施した車両に用いると、
車両本体がこれらの洗剤で浸食される恐れがある。ま
た、塗料や、本体周辺に設けられているゴム製、プラス
チック樹脂製の製品が劣化してしまい、実用的であると
は言えない。
【0007】上記汚染を、洗浄材を使用すると共に、ブ
ラッシング等の物理的手段を用いて洗浄する事も考えら
れる。しかし、強アルカリ性、あるいは強酸性の洗浄剤
を用いると、作業の安全性に問題が生じ、一方、中性の
洗浄剤では効果が不十分である。さらに、ブラッシング
等の物理的手段を用いた場合、車両表面に反射防止のた
めに設けた凹凸が損傷を受けてしまうという問題もあ
る。
ラッシング等の物理的手段を用いて洗浄する事も考えら
れる。しかし、強アルカリ性、あるいは強酸性の洗浄剤
を用いると、作業の安全性に問題が生じ、一方、中性の
洗浄剤では効果が不十分である。さらに、ブラッシング
等の物理的手段を用いた場合、車両表面に反射防止のた
めに設けた凹凸が損傷を受けてしまうという問題もあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、これらの課題
を解決するためになされたものであり、オキシカルボン
酸、オキシカルボン酸のアルカリ金属塩、およびアミン
塩からなる群より選択された少なくとも一種の化合物
(第1化合物)と、アミノカルボン酸、アミノカルボン
酸のアルカリ金属塩、およびアミン塩からなる群より選
択された少なくとも一種の化合物(第2化合物)と、ノ
ニオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、両性界面
活性剤、およびカチオン界面活性剤からなる群より選択
された少なくとも一種の界面活性剤と、チオカルボン
酸、チオカルボン酸のアルカリ金属塩、チオカルボン酸
のアンモニウム塩およびアミン塩からなる群より選択さ
れた少なくとも一種の化合物(第3化合物)とを含む事
を特徴とする。
を解決するためになされたものであり、オキシカルボン
酸、オキシカルボン酸のアルカリ金属塩、およびアミン
塩からなる群より選択された少なくとも一種の化合物
(第1化合物)と、アミノカルボン酸、アミノカルボン
酸のアルカリ金属塩、およびアミン塩からなる群より選
択された少なくとも一種の化合物(第2化合物)と、ノ
ニオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、両性界面
活性剤、およびカチオン界面活性剤からなる群より選択
された少なくとも一種の界面活性剤と、チオカルボン
酸、チオカルボン酸のアルカリ金属塩、チオカルボン酸
のアンモニウム塩およびアミン塩からなる群より選択さ
れた少なくとも一種の化合物(第3化合物)とを含む事
を特徴とする。
【0009】また、本発明の洗浄剤組成物の好適な例で
は、前記オキシカルボン酸、オキシカルボン酸のアルカ
リ金属塩、およびアミン塩からなる群より選択された少
なくとも一種の化合物(第1化合物)を2〜8重量部、
前記アミノカルボン酸、アミノカルボン酸のアルカリ金
属塩、およびアミン塩からなる群より選択された少なく
とも一種の化合物(第2化合物)を1〜40重量部、前
記ノニオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、両性
界面活性剤、およびカチオン界面活性剤からなる群より
選択された少なくとも一種の界面活性剤を0.5〜40
重量部と、前記チオカルボン酸、チオカルボン酸のアル
カリ金属塩、チオカルボン酸のアンモニウム塩およびア
ミン塩からなる群より選択された少なくとも一種の化合
物(第3化合物)を5〜70重量部含むことを特徴とす
る。
は、前記オキシカルボン酸、オキシカルボン酸のアルカ
リ金属塩、およびアミン塩からなる群より選択された少
なくとも一種の化合物(第1化合物)を2〜8重量部、
前記アミノカルボン酸、アミノカルボン酸のアルカリ金
属塩、およびアミン塩からなる群より選択された少なく
とも一種の化合物(第2化合物)を1〜40重量部、前
記ノニオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、両性
界面活性剤、およびカチオン界面活性剤からなる群より
選択された少なくとも一種の界面活性剤を0.5〜40
重量部と、前記チオカルボン酸、チオカルボン酸のアル
カリ金属塩、チオカルボン酸のアンモニウム塩およびア
ミン塩からなる群より選択された少なくとも一種の化合
物(第3化合物)を5〜70重量部含むことを特徴とす
る。
【0010】本発明の洗浄剤組成物に用いられる第1の
化合物としては、クエン酸、グリコール酸、リンゴ酸、
酒石酸、グルコン酸、乳酸、これらのアルカリ金属塩、
これらのアミン塩等が;第2の化合物としてはエチレン
ジアミンテトラ酢酸、ニトリロトリ酢酸等のアミノポリ
カアルボン酸、これらのアルカリ金属塩、これらのアミ
ン塩等が;界面活性剤としてはポリオキシアルキレン
(エチレン)アルキルフェニルエーテル型ノニオン、ポ
リオキシアルキレン(エチレン)アルキルエーテル型ノ
ニオン、ポリオキシエチレンポオキシプロピレンブロッ
クポリマー型ノニオン、ポリオキシエチレングリコール
アルキルエステル型ノニオン、ソルタン脂肪酸エステル
型ノニオン、ショ糖脂肪酸エステル型ノニオン等のノニ
オン系界面活性剤;脂肪酸塩類型アニオン、アルキルベ
ンゼンスルホン酸塩型アニオン、アルキル硫酸エステル
塩型アニオン、スルホン酸塩型アニオン、ジアルキルス
ルホンコハク酸エステル塩型アニオン、ポリオキシエチ
レンアルキル又はアルキルフェニルエーテン硫酸エステ
ル塩型アニオン、ポリオキシエチレナルキル又はアルキ
ルフェニルエーテルリン酸エステル型アニオン等のアニ
オン系界面活性剤;アルキルカルボキシベタイン型、ア
ルキルアミノカルボン酸型、アルキルイミダゾリン型等
の両面活性剤、アルキルビコリニウムクロライド型、ア
ルキルトリエチルアンモニウムクロライド型、その他の
第四級アンモニウム塩型等のカオチン系界面活性剤が;
第3の化合物としては、チオグリコール酸、チオリンゴ
酸等のチオカルボン酸、これらのアルカリ金属塩、アン
モニウム塩もしくはアミン塩を好適に用いる事ができ
る。
化合物としては、クエン酸、グリコール酸、リンゴ酸、
酒石酸、グルコン酸、乳酸、これらのアルカリ金属塩、
これらのアミン塩等が;第2の化合物としてはエチレン
ジアミンテトラ酢酸、ニトリロトリ酢酸等のアミノポリ
カアルボン酸、これらのアルカリ金属塩、これらのアミ
ン塩等が;界面活性剤としてはポリオキシアルキレン
(エチレン)アルキルフェニルエーテル型ノニオン、ポ
リオキシアルキレン(エチレン)アルキルエーテル型ノ
ニオン、ポリオキシエチレンポオキシプロピレンブロッ
クポリマー型ノニオン、ポリオキシエチレングリコール
アルキルエステル型ノニオン、ソルタン脂肪酸エステル
型ノニオン、ショ糖脂肪酸エステル型ノニオン等のノニ
オン系界面活性剤;脂肪酸塩類型アニオン、アルキルベ
ンゼンスルホン酸塩型アニオン、アルキル硫酸エステル
塩型アニオン、スルホン酸塩型アニオン、ジアルキルス
ルホンコハク酸エステル塩型アニオン、ポリオキシエチ
レンアルキル又はアルキルフェニルエーテン硫酸エステ
ル塩型アニオン、ポリオキシエチレナルキル又はアルキ
ルフェニルエーテルリン酸エステル型アニオン等のアニ
オン系界面活性剤;アルキルカルボキシベタイン型、ア
ルキルアミノカルボン酸型、アルキルイミダゾリン型等
の両面活性剤、アルキルビコリニウムクロライド型、ア
ルキルトリエチルアンモニウムクロライド型、その他の
第四級アンモニウム塩型等のカオチン系界面活性剤が;
第3の化合物としては、チオグリコール酸、チオリンゴ
酸等のチオカルボン酸、これらのアルカリ金属塩、アン
モニウム塩もしくはアミン塩を好適に用いる事ができ
る。
【0011】また、本発明の洗浄剤組成物は、上記各化
合物および界面活性剤に加えて、更に、各種香料成分;
各種消臭成分;キシレンスルホン酸塩、トルエンスルホ
ン酸塩等の可溶化剤;カルボキシメチルスルロース、メ
チルスルロース等の増粘剤;pH調整剤としての酸また
はアルカリ成分;消泡剤;防錆剤を含む事が好ましい。
より具体的には、消臭剤としてココナッツオイル、オレ
ンジオイル、レモンオイル等の植物性の天然物質から得
たものが、可溶化剤としてはキレート剤が、増粘剤とし
てはグリセリン、特にダイナマイトグリセリンが、pH
調整剤としてはキレート剤が、消泡剤としては例えばア
デカトール(商品名:ニッカ化学工業社製)が、防錆剤
としてはアミン系あるいは硫黄系のものを好適に使用す
ることができる。
合物および界面活性剤に加えて、更に、各種香料成分;
各種消臭成分;キシレンスルホン酸塩、トルエンスルホ
ン酸塩等の可溶化剤;カルボキシメチルスルロース、メ
チルスルロース等の増粘剤;pH調整剤としての酸また
はアルカリ成分;消泡剤;防錆剤を含む事が好ましい。
より具体的には、消臭剤としてココナッツオイル、オレ
ンジオイル、レモンオイル等の植物性の天然物質から得
たものが、可溶化剤としてはキレート剤が、増粘剤とし
てはグリセリン、特にダイナマイトグリセリンが、pH
調整剤としてはキレート剤が、消泡剤としては例えばア
デカトール(商品名:ニッカ化学工業社製)が、防錆剤
としてはアミン系あるいは硫黄系のものを好適に使用す
ることができる。
【0012】本発明の洗浄剤組成物のpHは4〜10で
あることが好ましく、より好ましくは6〜9である。p
Hの調整は、本発明の洗浄剤を構成するアルカリ成分の
量を調整するか、あるいはpH調整剤を加えることによ
って行う。
あることが好ましく、より好ましくは6〜9である。p
Hの調整は、本発明の洗浄剤を構成するアルカリ成分の
量を調整するか、あるいはpH調整剤を加えることによ
って行う。
【0013】本発明の洗浄剤組成物において、第1化合
物が80重量部を越えると、金属(主に鉄)酸化物系の
汚染に対する有効性が薄れる。第2化合物が40重料部
を越えた場合も同様である。また、第1化合物が2重量
部未満になると、鉱物油系の汚染、動植物油系の汚染、
ケイ素酸化物系の汚染、媒塵、土砂等の汚染に対する有
効性が薄れる。第2化合物が1重量部未満になった場合
も同様である。
物が80重量部を越えると、金属(主に鉄)酸化物系の
汚染に対する有効性が薄れる。第2化合物が40重料部
を越えた場合も同様である。また、第1化合物が2重量
部未満になると、鉱物油系の汚染、動植物油系の汚染、
ケイ素酸化物系の汚染、媒塵、土砂等の汚染に対する有
効性が薄れる。第2化合物が1重量部未満になった場合
も同様である。
【0014】更に、界面活性剤が40重量部を越える
と、金属(主に鉄)酸化物系の汚染に対する有効性が薄
れる。また、界面活性剤が0.5重量部未満になると、
鉱物油系の汚染、動植物油系の汚染、ケイ素酸化物系の
汚染、媒塵、土砂等の汚染に対する有効性が薄れる。
と、金属(主に鉄)酸化物系の汚染に対する有効性が薄
れる。また、界面活性剤が0.5重量部未満になると、
鉱物油系の汚染、動植物油系の汚染、ケイ素酸化物系の
汚染、媒塵、土砂等の汚染に対する有効性が薄れる。
【0015】更に、第3の化合物が70重量部を越える
と、鉱物油系の汚染、動植物油系の汚染、ケイ素酸化物
系の汚染、媒塵、土砂等の汚染に対する有効性が薄れ
る。また、第3の化合物が5重量部未満になると、金属
(主に鉄)酸化物系の汚染に対する有効性が薄れるため
好ましくない。
と、鉱物油系の汚染、動植物油系の汚染、ケイ素酸化物
系の汚染、媒塵、土砂等の汚染に対する有効性が薄れ
る。また、第3の化合物が5重量部未満になると、金属
(主に鉄)酸化物系の汚染に対する有効性が薄れるため
好ましくない。
【0016】上述の諸条件を満たした洗浄剤組成物は、
代表的な車両の汚染である鉱物油系の汚染、動植物油系
の汚染、金属(主に鉄)酸化物系の汚染、ケイ素酸化物
系の汚染、媒塵、土砂等の汚染、またはこれらの複合汚
染に対して極めて優れた洗浄性を示す。また、本発明の
洗浄剤は、pHが中性域に保たれているため、現在車両
の材質として主流であるアルミニウム、アルミ合金等に
対して浸食の危険がなく、また、車両に附属品として用
いられるアルマイト、塗料、プラスチック、ゴム等の部
材を腐食させる危険もない。さらに、本発明の洗浄剤は
液状であるため取り扱いやすく、車両に洗浄剤を塗った
後に手でこれを拭き取る、スプレーにて洗浄剤を吹き付
けてから洗浄する、ブラシを用いて洗浄するなど、どの
ような方法でも用いることが可能である。また、本発明
の洗浄液に車両全体を浸漬させて洗浄することも可能で
ある。
代表的な車両の汚染である鉱物油系の汚染、動植物油系
の汚染、金属(主に鉄)酸化物系の汚染、ケイ素酸化物
系の汚染、媒塵、土砂等の汚染、またはこれらの複合汚
染に対して極めて優れた洗浄性を示す。また、本発明の
洗浄剤は、pHが中性域に保たれているため、現在車両
の材質として主流であるアルミニウム、アルミ合金等に
対して浸食の危険がなく、また、車両に附属品として用
いられるアルマイト、塗料、プラスチック、ゴム等の部
材を腐食させる危険もない。さらに、本発明の洗浄剤は
液状であるため取り扱いやすく、車両に洗浄剤を塗った
後に手でこれを拭き取る、スプレーにて洗浄剤を吹き付
けてから洗浄する、ブラシを用いて洗浄するなど、どの
ような方法でも用いることが可能である。また、本発明
の洗浄液に車両全体を浸漬させて洗浄することも可能で
ある。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の洗浄剤組成物として以下
の製品A〜Eを用意した。 [製品A]グリコール酸モノエタノールアミン塩を85
重量部と、ニトロトリ酢酸の金属塩(NTA−2Na)
を29重量部、界面活性剤としてアルキルカルボキシベ
タイン型両性界面活性剤を1重両部、チオグリコール酸
を5重量部を含む洗浄剤組成物を用意して、この洗浄剤
組成物の5%の溶液を得た。pH調整剤としてキレート
剤を加えこの溶液のpH値が9になるように調整した。 [製品B]グルコン酸ナトリウムを25重量部と、クエ
ン酸を5重量部と、エチレンジアミン四酢酸(EDT
A)を5重量部と、界面活性剤として直鎖アルキルベン
ゼンスルホン酸アミン塩型アニオン界面活性剤を20重
量部と、ポリオキシエチレンアルキルエーテル型ノニオ
ン界面活性剤を20重量部と、チオリンゴ酸アンモニウ
ムを25重量部を含む洗浄剤組成物を用意して、この洗
浄剤組成物の5%の溶液を得た。pH調整剤としてキレ
ート剤を加えこの溶液のpH値が7になるように調整し
た。 [製品C]クエン酸を3重量部と、EDTAを2重量部
と、エチレンジアミン四酢酸の金属塩(EDTA−4N
a)を15重量部と、界面活性剤としてポリオキシエチ
レンアルキルエーテル型ノニオン系界面活性剤を15重
量部と、アルキルカルボキシベタイン型両性界面活性剤
を5重量部と、チオリンゴ酸アンモニウムを50重量部
と、チオグリコール酸を10重量部とを含む洗浄剤組成
物を用意して、この洗浄剤組成物の5%の溶液を得た。
pH調整剤としてキレート剤を加えこの溶液のpH値が
6になるようにした。 [製品D]グリコール酸モノエタノールアミン塩を80
重量部と、EDTAを1重量部と、界面活性剤としてア
ルキルカルボキシベタイン型両性界面活性剤を14重両
部と、チオグリコール酸を5重量部とを含む洗浄剤組成
物を用意して、この洗浄剤組成物の5%の溶液を得た。
pH調整剤としてキレート剤を加え溶液のpH値が9に
なるように調整した。 [製品E]グリコール酸モノエタノールアミン塩を2重
量部と、EDTAを5重量部と、、EDTA−4Naを
15重量部と、界面活性剤としてポリオキシエチレンア
ルキルエーテル型ノニオン界面活性剤を13重量部と、
アルキルカルボキシベタイン型両性界面活性剤を5重量
部と、チオリンゴ酸アンモニウムを50重量部と、チオ
グリコール酸を10重量部とを含む洗浄剤組成物を用意
して、この洗浄剤組成物の5%の溶液を得た。pH調整
剤としてキレート剤を加えこの溶液のpH値が6になる
ように調整した。
の製品A〜Eを用意した。 [製品A]グリコール酸モノエタノールアミン塩を85
重量部と、ニトロトリ酢酸の金属塩(NTA−2Na)
を29重量部、界面活性剤としてアルキルカルボキシベ
タイン型両性界面活性剤を1重両部、チオグリコール酸
を5重量部を含む洗浄剤組成物を用意して、この洗浄剤
組成物の5%の溶液を得た。pH調整剤としてキレート
剤を加えこの溶液のpH値が9になるように調整した。 [製品B]グルコン酸ナトリウムを25重量部と、クエ
ン酸を5重量部と、エチレンジアミン四酢酸(EDT
A)を5重量部と、界面活性剤として直鎖アルキルベン
ゼンスルホン酸アミン塩型アニオン界面活性剤を20重
量部と、ポリオキシエチレンアルキルエーテル型ノニオ
ン界面活性剤を20重量部と、チオリンゴ酸アンモニウ
ムを25重量部を含む洗浄剤組成物を用意して、この洗
浄剤組成物の5%の溶液を得た。pH調整剤としてキレ
ート剤を加えこの溶液のpH値が7になるように調整し
た。 [製品C]クエン酸を3重量部と、EDTAを2重量部
と、エチレンジアミン四酢酸の金属塩(EDTA−4N
a)を15重量部と、界面活性剤としてポリオキシエチ
レンアルキルエーテル型ノニオン系界面活性剤を15重
量部と、アルキルカルボキシベタイン型両性界面活性剤
を5重量部と、チオリンゴ酸アンモニウムを50重量部
と、チオグリコール酸を10重量部とを含む洗浄剤組成
物を用意して、この洗浄剤組成物の5%の溶液を得た。
pH調整剤としてキレート剤を加えこの溶液のpH値が
6になるようにした。 [製品D]グリコール酸モノエタノールアミン塩を80
重量部と、EDTAを1重量部と、界面活性剤としてア
ルキルカルボキシベタイン型両性界面活性剤を14重両
部と、チオグリコール酸を5重量部とを含む洗浄剤組成
物を用意して、この洗浄剤組成物の5%の溶液を得た。
pH調整剤としてキレート剤を加え溶液のpH値が9に
なるように調整した。 [製品E]グリコール酸モノエタノールアミン塩を2重
量部と、EDTAを5重量部と、、EDTA−4Naを
15重量部と、界面活性剤としてポリオキシエチレンア
ルキルエーテル型ノニオン界面活性剤を13重量部と、
アルキルカルボキシベタイン型両性界面活性剤を5重量
部と、チオリンゴ酸アンモニウムを50重量部と、チオ
グリコール酸を10重量部とを含む洗浄剤組成物を用意
して、この洗浄剤組成物の5%の溶液を得た。pH調整
剤としてキレート剤を加えこの溶液のpH値が6になる
ように調整した。
【0018】また、比較例として以下の製品イ〜ニを用
意した。 [製品イ]グルコン酸ナトリウムを25重量部と、クエ
ン酸を5重量部と、EDTAを45重量部と、NTA−
2Naを29重量部、チオリンゴ酸アンモニウムを25
重量部とを含む洗浄剤組成物を用意して、この洗浄剤組
成物の5%の溶液を得た。pH調整剤によりこの溶液の
pH値が7になるように調整した。この組成物の有効成
分は40%である。なお、この製品は、界面活性剤を含
んでいない。 [製品ロ]グルコン酸ナトリウムを25重量部と、クエ
ン酸を5重量部と、EDTAを5重量部と、界面活性剤
として直鎖アルキルベンゼンスルホン酸アミン塩型アニ
オン界面活性剤を35重量部と、ポリオキシエチレンア
ルキルエーテル型ノニオン界面活性剤を30重量部と、
チオリンゴ酸アンモニウムを25重量部とを含む洗浄剤
組成物を用意して、この洗浄剤組成物の5%の溶液を得
た。pH調整剤によりこの溶液のpH値が7になるよう
に調整した。この組成物の有効成分は40%である。な
お、この製品は界面活性剤を45重量部含んでいる。 [製品ハ]EDTA−4Naを15重量部と、界面活性
剤としてポリオキシエチレナルキルエーテル型ノニオン
系界面活性剤を5重量部と、アルキルカルボキシベタイ
ン型両性界面活性剤を5重量部と、チオリンゴ酸アンモ
ニウムを65重量部と、チオグリコール酸を10重量部
とを含む洗浄剤組成物を用意して、この洗浄剤組成物の
5%の溶液を得た。pH調整剤によりこの溶液のpH値
が3になるように調整した。この組成物の有効成分は5
0%である。なお、この製品は第1の化合物を含んでお
らず、第3の化合物を75重量部含んでいる。 [製品ニ]EDTA−4Naを15重量部と、界面活性
剤としてポリオキシエチレナルキルエーテル型ノニオン
系界面活性剤を5重量部と、アルキルカルボキシベタイ
ン型両性界面活性剤を5重量部と、チオリンゴ酸アンモ
ニウムを65重量部と、チオグリコール酸を10重量部
とを含む洗浄剤組成物を用意して、pH調整剤によりこ
の洗浄剤組成物の5%の溶液のpH値が11になるよう
に調整した。この組成物の有効成分は50%である。な
お、この製品は第1の化合物を含んでおらず、第3の化
合物を75重量部含んでいる。
意した。 [製品イ]グルコン酸ナトリウムを25重量部と、クエ
ン酸を5重量部と、EDTAを45重量部と、NTA−
2Naを29重量部、チオリンゴ酸アンモニウムを25
重量部とを含む洗浄剤組成物を用意して、この洗浄剤組
成物の5%の溶液を得た。pH調整剤によりこの溶液の
pH値が7になるように調整した。この組成物の有効成
分は40%である。なお、この製品は、界面活性剤を含
んでいない。 [製品ロ]グルコン酸ナトリウムを25重量部と、クエ
ン酸を5重量部と、EDTAを5重量部と、界面活性剤
として直鎖アルキルベンゼンスルホン酸アミン塩型アニ
オン界面活性剤を35重量部と、ポリオキシエチレンア
ルキルエーテル型ノニオン界面活性剤を30重量部と、
チオリンゴ酸アンモニウムを25重量部とを含む洗浄剤
組成物を用意して、この洗浄剤組成物の5%の溶液を得
た。pH調整剤によりこの溶液のpH値が7になるよう
に調整した。この組成物の有効成分は40%である。な
お、この製品は界面活性剤を45重量部含んでいる。 [製品ハ]EDTA−4Naを15重量部と、界面活性
剤としてポリオキシエチレナルキルエーテル型ノニオン
系界面活性剤を5重量部と、アルキルカルボキシベタイ
ン型両性界面活性剤を5重量部と、チオリンゴ酸アンモ
ニウムを65重量部と、チオグリコール酸を10重量部
とを含む洗浄剤組成物を用意して、この洗浄剤組成物の
5%の溶液を得た。pH調整剤によりこの溶液のpH値
が3になるように調整した。この組成物の有効成分は5
0%である。なお、この製品は第1の化合物を含んでお
らず、第3の化合物を75重量部含んでいる。 [製品ニ]EDTA−4Naを15重量部と、界面活性
剤としてポリオキシエチレナルキルエーテル型ノニオン
系界面活性剤を5重量部と、アルキルカルボキシベタイ
ン型両性界面活性剤を5重量部と、チオリンゴ酸アンモ
ニウムを65重量部と、チオグリコール酸を10重量部
とを含む洗浄剤組成物を用意して、pH調整剤によりこ
の洗浄剤組成物の5%の溶液のpH値が11になるよう
に調整した。この組成物の有効成分は50%である。な
お、この製品は第1の化合物を含んでおらず、第3の化
合物を75重量部含んでいる。
【0019】上述の本発明にかかる製品A〜Eと比較品
イ〜ニを用いてアルミニウムのテストピースに鉱物油系
汚染を付したものと、動植物油系汚染を付したものを用
いて、洗浄実験を行った結果、本発明にかかる製品A〜
Eでは、いずれの汚染もきれいに洗浄することができた
が、比較品イ〜ニではいずれかの汚染がテストピース上
に残留することがわかった。
イ〜ニを用いてアルミニウムのテストピースに鉱物油系
汚染を付したものと、動植物油系汚染を付したものを用
いて、洗浄実験を行った結果、本発明にかかる製品A〜
Eでは、いずれの汚染もきれいに洗浄することができた
が、比較品イ〜ニではいずれかの汚染がテストピース上
に残留することがわかった。
【0020】
【実施例】次に、本発明の組成物を除錆剤として用いる
例を説明する。まず、第1の化合物としてチオグリコー
ル酸を32重量%と精製水30.5重量%を65〜70
℃まで加熱して撹拌する。ついで、第3の化合物として
グリセリンエステルを12重量%加える。ついで、第2
の化合物として25%の濃度のアンモニア水を24重量
%加え更に撹拌する。更に、界面活性剤としてアデカソ
フト(商標名)を1.5重量%加え、35℃の温度で撹
拌する。これらの物質が十分に混合された事を確認した
のち、pH調整剤としてキレート剤を加えて、溶液のp
Hが7になるように調整を行う。
例を説明する。まず、第1の化合物としてチオグリコー
ル酸を32重量%と精製水30.5重量%を65〜70
℃まで加熱して撹拌する。ついで、第3の化合物として
グリセリンエステルを12重量%加える。ついで、第2
の化合物として25%の濃度のアンモニア水を24重量
%加え更に撹拌する。更に、界面活性剤としてアデカソ
フト(商標名)を1.5重量%加え、35℃の温度で撹
拌する。これらの物質が十分に混合された事を確認した
のち、pH調整剤としてキレート剤を加えて、溶液のp
Hが7になるように調整を行う。
【0021】なお、本実施例では、以下の化学式で表さ
れるキレート剤を使用した。
れるキレート剤を使用した。
【化1】
【0022】このようにして得た除錆剤を、鉄錆と油系
物質で汚染された車両のアルミホィール部分に噴霧して
しばらく放置した。アルミホィール表面に発色反応が生
じ、これによってホィール表面を汚染している酸化物質
(錆)の存在を確認することができる。次いで、水でホ
ィール表面を洗い流す。本除錆剤が含有する有機酸によ
り、錆スケール、その他の汚染が容易に除去され、アル
カリ剤によって油系の汚染及び水アカ等の汚染を除去す
ることができる。なお、本例の除錆剤は、pHが7と中
性域にあるため、この除錆剤を用いることによってホィ
ール自体が腐食したり浸食される恐れがない。
物質で汚染された車両のアルミホィール部分に噴霧して
しばらく放置した。アルミホィール表面に発色反応が生
じ、これによってホィール表面を汚染している酸化物質
(錆)の存在を確認することができる。次いで、水でホ
ィール表面を洗い流す。本除錆剤が含有する有機酸によ
り、錆スケール、その他の汚染が容易に除去され、アル
カリ剤によって油系の汚染及び水アカ等の汚染を除去す
ることができる。なお、本例の除錆剤は、pHが7と中
性域にあるため、この除錆剤を用いることによってホィ
ール自体が腐食したり浸食される恐れがない。
【0023】本発明の組成物は、上述した車輌のボデ
ィ、ホィールの洗浄以外にも様々な用途がある。例え
ば、大理石、石材等の建材に生じた錆あるいは錆染みの
除去にも有効に用いる事ができる。従来、大理石、石材
等のクリーニングには、酸性の溶剤が用いられている
が、複数回洗浄を行うとこれらの建材が変質してしまう
という問題があった。また、極端に酸に弱い大理石もあ
り、このような大理石にできた錆や錆染みは、従来の洗
浄剤では除去することができなかった。本発明の組成物
は高い洗浄能力を有するとともに、その性質は中性であ
り、これらの建材を何度洗浄しても建材に変質を招くこ
とがない。また、酸に弱い大理石に対しても好適に用い
る事ができる。
ィ、ホィールの洗浄以外にも様々な用途がある。例え
ば、大理石、石材等の建材に生じた錆あるいは錆染みの
除去にも有効に用いる事ができる。従来、大理石、石材
等のクリーニングには、酸性の溶剤が用いられている
が、複数回洗浄を行うとこれらの建材が変質してしまう
という問題があった。また、極端に酸に弱い大理石もあ
り、このような大理石にできた錆や錆染みは、従来の洗
浄剤では除去することができなかった。本発明の組成物
は高い洗浄能力を有するとともに、その性質は中性であ
り、これらの建材を何度洗浄しても建材に変質を招くこ
とがない。また、酸に弱い大理石に対しても好適に用い
る事ができる。
【0024】また、本発明の組成物は、コンクリート面
の汚染あるいはコンクリート面に生じた錆染みの除去に
も好適に用いる事ができる。特に、上述の実施例で述べ
た製品は油脂分解性が高いため、油染みなどがコンクリ
ート面にできている場合に特に有効である。
の汚染あるいはコンクリート面に生じた錆染みの除去に
も好適に用いる事ができる。特に、上述の実施例で述べ
た製品は油脂分解性が高いため、油染みなどがコンクリ
ート面にできている場合に特に有効である。
【0025】また、本発明の組成物は、電気溶接の分野
で広く使用されている銅でできた電極の洗浄に優れた効
果を示す。従来銅素材の電極に生じる電触被膜は酸性の
洗浄剤を用いて洗浄するか、あるいは研磨によって除去
するようにしているが、このような方法では、電極が著
しく摩耗してしまい電極の寿命を長く保つことができな
かった。本発明の組成物を用いれば、電極を摩耗させる
ことなく電触被膜を除去することが可能であり、電極の
寿命を長く保ち得る。
で広く使用されている銅でできた電極の洗浄に優れた効
果を示す。従来銅素材の電極に生じる電触被膜は酸性の
洗浄剤を用いて洗浄するか、あるいは研磨によって除去
するようにしているが、このような方法では、電極が著
しく摩耗してしまい電極の寿命を長く保つことができな
かった。本発明の組成物を用いれば、電極を摩耗させる
ことなく電触被膜を除去することが可能であり、電極の
寿命を長く保ち得る。
【0026】また、本発明の組成物は、例えば神社、仏
閣等の建造物自体およびこれらの建造物の装飾金物の酸
化被膜を除去するのに好適に用いる事ができる。これら
の建造物、および装飾金物の酸化被膜は、従来は研磨剤
を用いて除去するようにしているが、研磨を行うと、装
飾金物の美観は保つ事ができるが摩滅してしまうため、
重要な文化財には使用する事ができない。本発明の組成
物を利用すれば、この様な問題を生ずる事なく、建造物
自体または装飾金物の酸化被膜を除去する事ができる。
閣等の建造物自体およびこれらの建造物の装飾金物の酸
化被膜を除去するのに好適に用いる事ができる。これら
の建造物、および装飾金物の酸化被膜は、従来は研磨剤
を用いて除去するようにしているが、研磨を行うと、装
飾金物の美観は保つ事ができるが摩滅してしまうため、
重要な文化財には使用する事ができない。本発明の組成
物を利用すれば、この様な問題を生ずる事なく、建造物
自体または装飾金物の酸化被膜を除去する事ができる。
【0027】同様に、銅像、蒸気機関車等の屋外で保存
されている記念物に生じる酸化被膜も本発明の製品を用
いて好適に除去する事ができる。
されている記念物に生じる酸化被膜も本発明の製品を用
いて好適に除去する事ができる。
【0028】この他、加工工作機械の除錆、鉄道、船舶
等の鉄粉の除去、医療分野における器具の除錆、美容理
容分野の器具の除錆、刀剣類の手入れ用溶剤、貴金属の
清浄剤に、また管楽器の酸化被膜の除去などにも好適に
用いる事ができる。
等の鉄粉の除去、医療分野における器具の除錆、美容理
容分野の器具の除錆、刀剣類の手入れ用溶剤、貴金属の
清浄剤に、また管楽器の酸化被膜の除去などにも好適に
用いる事ができる。
【0029】
【発明の効果】本発明の洗浄剤組成物によれば、鉱物油
系または動植物油系の汚染、金属(主に鉄)酸化物系の
汚染、その他のケイ素酸化物系汚染、媒塵、土砂等によ
る汚染を同時に除去することが可能であり、従って、汚
染の種類によって洗浄剤を使い分ける必要がなくなり、
極めて便利である。また、上記いずれの汚染に対しても
極めて有効に汚染を除去することが可能である。更に、
本発明の洗浄剤組成物はそのpHを中性域〜弱アルカリ
性域に保つようにしているため、洗浄剤そのもので洗浄
対象物の素材を痛めることがない。
系または動植物油系の汚染、金属(主に鉄)酸化物系の
汚染、その他のケイ素酸化物系汚染、媒塵、土砂等によ
る汚染を同時に除去することが可能であり、従って、汚
染の種類によって洗浄剤を使い分ける必要がなくなり、
極めて便利である。また、上記いずれの汚染に対しても
極めて有効に汚染を除去することが可能である。更に、
本発明の洗浄剤組成物はそのpHを中性域〜弱アルカリ
性域に保つようにしているため、洗浄剤そのもので洗浄
対象物の素材を痛めることがない。
Claims (11)
- 【請求項1】 オキシカルボン酸、オキシカルボン酸の
アルカリ金属塩、およびアミン塩からなる群より選択さ
れた少なくとも一種の化合物と、 アミノカルボン酸、アミノカルボン酸のアルカリ金属
塩、およびアミン塩からなる群より選択された少なくと
も一種の化合物と、 ノニオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、両性界
面活性剤、およびカチオン界面活性剤からなる群より選
択された少なくとも一種の界面活性剤と、 チオカルボン酸、チオカルボン酸のアルカリ金属塩、チ
オカルボン酸のアンモニウム塩およびアミン塩からなる
群より選択された少なくとも一種の化合物とを含む事を
特徴とする洗浄剤組成物。 - 【請求項2】 請求項1に記載の洗浄剤組成物におい
て、更に香料を含む事を特徴とする洗浄剤組成物。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の洗浄剤組成物
において、更に消臭剤を含む事を特徴とする洗浄剤組成
物。 - 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の洗
浄剤組成物において、更に可溶化剤を含む事を特徴とす
る洗浄剤組成物。 - 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の洗
浄剤組成物において、更に増粘剤を含む事を特徴とする
洗浄剤組成物。 - 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載の洗
浄剤組成物において、更に消泡剤を含む事を特徴とする
洗浄剤組成物。 - 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかに記載の洗
浄剤組成物において、更に防錆剤を含む事を特徴とする
洗浄剤組成物。 - 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかに記載の洗
浄剤組成物において、更にpH調整剤を含む事を特徴と
する洗浄剤組成物。 - 【請求項9】 前記オキシカルボン酸、オキシカルボン
酸のアルカリ金属塩、およびアミン塩からなる群より選
択された少なくとも一種の化合物を2〜8重量部、 前記アミノカルボン酸、アミノカルボン酸のアルカリ金
属塩、およびアミン塩からなる群より選択された少なく
とも一種の化合物を1〜40重量部、 前記ノニオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、両
性界面活性剤、およびカチオン界面活性剤からなる群よ
り選択された少なくとも一種の界面活性剤を0.5〜4
0重量部と、 前記チオカルボン酸、チオカルボン酸のアルカリ金属
塩、チオカルボン酸のアンモニウム塩およびアミン塩か
らなる群より選択された少なくとも一種の化合物を5〜
70重量部含むことを特徴とする請求項1ないし7のい
ずれかに記載の洗浄剤組成物。 - 【請求項10】 前記オキシカルボン酸、オキシカルボ
ン酸のアルカリ金属塩、およびアミン塩からなる群より
選択された少なくとも一種の化合物を2〜8重量部、 前記アミノカルボン酸、アミノカルボン酸のアルカリ金
属塩、およびアミン塩からなる群より選択された少なく
とも一種の化合物を1〜40重量部、 前記ノニオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、両
性界面活性剤、およびカチオン界面活性剤からなる群よ
り選択された少なくとも一種の界面活性剤を0.5〜4
0重量部と、 前記チオカルボン酸、チオカルボン酸のアルカリ金属
塩、チオカルボン酸のアンモニウム塩およびアミン塩か
らなる群より選択された少なくとも一種の化合物を5〜
70重量部、 前記香料、消臭剤、可溶化剤、増粘剤、pH調整剤、消
泡剤、防錆剤の少なくとも一種を0〜30重量部含むこ
とを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の洗
浄剤組成物。 - 【請求項11】 請求項1ないし10のいずれかに記載
の洗浄剤組成物において、前記組成物のpHが4ないし
10、好ましくは6ないし9の範囲内にあることを特徴
とする洗浄剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28129196A JPH10102091A (ja) | 1996-10-03 | 1996-10-03 | 洗浄剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28129196A JPH10102091A (ja) | 1996-10-03 | 1996-10-03 | 洗浄剤組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10102091A true JPH10102091A (ja) | 1998-04-21 |
Family
ID=17637026
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28129196A Pending JPH10102091A (ja) | 1996-10-03 | 1996-10-03 | 洗浄剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10102091A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100748257B1 (ko) | 2005-05-27 | 2007-08-09 | 칭-린 쿠오 | 세척제 조성물 및 그 세척방법 |
JP2010065239A (ja) * | 2008-09-08 | 2010-03-25 | Yushiro Chem Ind Co Ltd | さび除去剤水溶液 |
JP2011032495A (ja) * | 2009-07-29 | 2011-02-17 | Yushiro Chemical Industry Co Ltd | さび除去剤水溶液 |
-
1996
- 1996-10-03 JP JP28129196A patent/JPH10102091A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100748257B1 (ko) | 2005-05-27 | 2007-08-09 | 칭-린 쿠오 | 세척제 조성물 및 그 세척방법 |
JP2010065239A (ja) * | 2008-09-08 | 2010-03-25 | Yushiro Chem Ind Co Ltd | さび除去剤水溶液 |
JP2011032495A (ja) * | 2009-07-29 | 2011-02-17 | Yushiro Chemical Industry Co Ltd | さび除去剤水溶液 |
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