JP2682841B2 - 比重1以下の微粉末を用いたスプレー式洗車装置の廃水再利用方法 - Google Patents

比重1以下の微粉末を用いたスプレー式洗車装置の廃水再利用方法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、比重1以下の微粉末、例えばポリエチレン
の微粉末を用いたスプレー式洗車装置の廃水再利用方法
に関する。
[従来の技術] 自動車の車体表面の汚れは、車体の塗装面またはワッ
クス層に、土砂の微粉、コンクリート微粉、タイヤ摩耗
微粉等が付着し、更にこれらが自動車の排気等による大
気中の油分によりからみ合い、風雨、天日に曝されて層
をなしている。この車体表面の汚れは、人の指先または
ブラシ、ウエス、雑巾等で擦れば除去することができる
が、水または界面活性剤等の洗剤を加圧噴射しても、汚
れの層の上層及び粒子の大きい汚れは除去できるが、下
層部の粒子の小さい汚れによる薄膜を除去することはで
きない。また、この残った薄膜の汚れは通常の高圧ポン
プで加圧噴射しても除去することができない。噴射圧で
除去するには車体表面を破壊するような超高圧が必要と
なり洗車には適さない。しかし、この薄膜の汚れは人の
指先、またはブラシ、ウエス、雑巾等で軽く擦れば簡単
に除去することができる。水または界面活性剤等の洗剤
を加圧噴射しても除去できないこの薄膜の汚れを業界で
は「最後の一膜」と称している。「最後の一膜」は汚れ
を構成するそれぞれの微粉の各微粒子間および各微粒子
と車体表面との間の分子間力と、各微粒子間に介在する
水分の表面張力による液架橋と、静電気力とによりかな
り強固に自動車の車体表面に付着している。この「最後
の一膜」は自動車の走行環境、天候等により異なるが極
く短時間例えば一日ドライブしただけで生成されること
がある。道路交通の過密な日本では特にこの「最後の一
膜」を対象とした洗車の必要性が高くなっている。
水または界面活性剤等の洗剤を高圧ポンプによって加
圧噴射しても、「最後の一膜」が除去できないのは、噴
射により吹き付けられた液が洗車面に液の流動部分から
独立した一定の厚さの水膜(静止境膜)を形成し、この
「静止境膜」の内側には噴射液が届かないため、「静止
境膜」の厚さより小さい微粒子による汚れは「静止境
膜」により保護された形になるためである。
液を噴射後、人の指先、またはブラシ、ウエス、雑巾
等で軽く擦るだけで簡単に除去することができるのは、
「最後の一膜」を車体に付着させている力のうち液架橋
と静電気力が液に濡れているのでなくなり分子間力のみ
となっているからである。
したがって、現在実施されている「最後の一膜」を除
去する洗車には、コイン式洗車場で用いられている水ま
たは界面活性剤等の洗剤を加圧噴射した後人手によって
ウエス等で車体表面を擦って水と一緒に除去するスプレ
ー洗車機、回転ブラシによる門型洗車機、強アルカリ、
強アルカリと強酸性の洗剤によるケミカル洗車機があ
る。
しかし、これら洗車機はいずれも次のような問題があ
る。
スプレー洗車機はウエス等で擦るため車体表面を傷つ
けることがある。また、人手を必要とするので、洗車が
面倒となる。
ブラシによる門型洗車機は、車体表面の汚れの一部お
よびブラシに付着した汚れの一部やブラシの先端により
車体表面が傷つき、塗装面にいわゆるブラシマークがで
きてしまう。このブラシマークは黒、赤、青等の有色系
塗装の自動車では顕著に目立つため、ドライバーから嫌
われている。ブラシマークを付けたくない為にブラシ洗
車を行わないで水、洗剤のみの洗車で済ました場合は、
「最後の一膜」汚れが残ってしまう。また、ブラシがア
ンテナ、ミラー等の突起物を壊すことがある。
ケミカル洗車機は、強アルカリ、強酸性の劇薬を用い
るため塗装の変色、変質、各種金属部の腐蝕および廃水
処理の問題がある。
そこで本出願人は、特願昭63−4490号において、自動
車の車体表面を傷つけることなく「最後の一膜」を効果
的に除去するスプレー式洗車機用組成物を提案した。
該提案によれば、スプレー式洗車機を使用して車体を
洗浄するための水または界面活性剤水溶液中に混入する
洗浄組成物であって、該洗浄組成物がモース硬度が1前
後で比重が1.6以下で粒径が5〜30ミクロンの微粉末で
あることを特徴とするスプレー式洗車機用組成物が提供
される。
[発明が解決しようとする課題] 上記微粉末として特に比重1以下のポリエチレン系の
ものが有効であるが、高価(約600円/kg)である。従っ
て、再利用することが要求される。
本発明は、微粉末のリサイクルを可能にする比重1以
下の微粉末を用いたスプレー式洗車装置の廃水再利用方
法を提供するにある。
[課題を解決するための手段] 本発明によれば、比重1以下の微粉末を用いたスプレ
ー式洗車装置の廃水を遠心分離機を用いて土砂、泥等の
スラッジを完全に除去すると同時に、微粉末をほとんど
含まない重液と、ほとんどの微粉末を含む軽液とに分離
して再利用している。
上記遠心分離機には、遠心力が例えば6000Gないし150
00Gで、スラッジの分離精度が1.0μ以下のものが好まし
い。
[作用] 上記のように構成された廃水再利用方法において、比
重が1以上の土砂、泥等のスラッジは遠心分離機の回転
胴内に完全に捕捉される。他方、比重1以下のポリエチ
レン系微粉末の懸濁液は、遠心分離機出口において、微
粉末のほとんどを含有した濃縮液(軽液)と微粉末をほ
とんど含有しない水(重液)とに分離される。そして、
重液を捨てることにより一定量の水が系外に放出され、
すすぎ水として新しい水が系内に流入しても、系内の水
量は一定に保たれる。
[実施例] 以下図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図は本発明を実施する洗車システムを示し、スプレー
式洗車機1には管路L1により廃水槽2が接続されてい
る。この廃水槽2は管路L2によりポンプ3を介して撹拌
羽根4aを備えた廃水タンク4に接続され、その廃水タン
ク4は管路L3によりポンプ5を介して遠心分離機6に接
続されている。この遠心分離機6には、遠心力が例えば
6000Gないし15000Gで、スラッジの分離精度が1.0μ以下
のものが用いられている。その遠心分離機6の出口は、
管路L4により図示しない下水に接続され、また、管路L5
により撹拌羽根7aを備えた再生水タンク7に接続されて
いる。そして、その再生水タンク7は管路L6によりバル
ブV1と高圧(例えば70kg/cm2)のプランジャポンプ8を
介してスプレー式洗車機1に接続されており、この管路
L6のバルブV1とプランジャポンプ8との間には、管路L7
によりバルブV2を介して水道に接続されたすすぎ水タン
ク9が接続されている。
他方、再生水タンク7には、管路L8によりポンプ10を
介し、更にバルブV3、V4を介して微粉末タンク11、洗剤
タンク12が並列に接続されている。
作動に際し、スプレー式洗車機1の廃水は廃水槽2に
流れ、重いスラッジは沈降する。ポンプ3は廃水槽2の
廃水を廃水タンク4に送り、撹拌羽根4aは微粉末が浮上
分離しないように撹拌し、ポンプ5はその廃水を遠心分
離機6に送る。遠心分離機6では、比重が1以上の土
砂、泥等のスラッジを回転胴内に完全に捕捉し、他方、
比重が1以下の例えばポリエチレン系微粉末の懸濁液を
出口において、微粉末のほとんどを含有した濃縮液(軽
液)と微粉末をほとんど含有しない水(重液)とに分離
する。そして、水(重液)は下水に放出し、懸濁液(軽
液)は再生水タンク7に送る。
洗浄に際し、初めにバルブV1を開きプランジャポンプ
8で軽液すなわち微粉末混入水をスプレーして洗車し、
次いでバルブV1を閉じ、バルブV2を開きすすぎ水タンク
9の新しいすすぎ水ですすぎ洗いを行う。
また、適時バルブV3、V4を開きポンプ10を駆動して微
粉末タンク11の微粉末、洗剤タンク12の洗剤を少しずつ
加えて微粉末、洗剤の減耗を補う。
実施例 処理対象:微粉末2.0wt%、スラッジ0.2wt%の洗車廃
水 遠心分離機:遠心力13000G 処理結果 a. 処理量1200/H時における再生水中のスラッジ・・
・検出せず b. 処理量200/H時における重液中の微粉末濃度・・
・0.2wt%以下 c. 処理量1000/H時における軽液中の微粉末濃度・・
・1.9wt%以上 [発明の効果] 本発明は、以上説明したように構成されているので、
例えば高価なポリエチレン系の微粉末を高回収率でリサ
イクルすることができ、また、同時に水の回収も行うこ
とができるので、高価で大型の水回収装置を不要とし、
その結果、洗車のランニングコストの低減に寄与するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の一実施例を示すフローシート図である。 1……スプレー式洗車機、6……遠心分離機、7……再
生水タンク、8……プランジャポンプ、9……すすぎ水
タンク、11……微粉末タンク

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】比重1以下の微粉末を用いたスプレー式洗
    車装置の廃水を遠心分離機を用いて土砂、泥等のスラッ
    ジを完全に除去すると同時に、微粉末をほとんど含まな
    い重液と、ほとんどの微粉末を含む軽液とに分離して再
    利用することを特徴とする比重1以下の微粉末を用いた
    スプレー式洗車装置の廃水再利用方法。
JP13846288A 1988-02-29 1988-06-07 比重1以下の微粉末を用いたスプレー式洗車装置の廃水再利用方法 Expired - Fee Related JP2682841B2 (ja)

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