JPH0211265Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、二輪車用方向指示灯の分野に利用
できるもので、特にステーの取付構造に関するも
のである。

（従来の技術） 二輪車用方向指示灯は、通常ステーを介して車
体に取付けられる。そして、ステーと方向指示灯
との取付けは、直接固定せずに、取付部材を介在
させて取付けられる。これはステーの回り止め、
および通電用コードの引き出し等を考慮したもの
であり、ステーを直接固定する場合には、前記の
ような取付部材をステーの先端部に一体に設けた
特殊専用のステーを用いなければならなかつた。

（考案が解決しようとする問題点） 上記の従来構造によると、方向指示灯へのステ
ーの取付作業が厄介となるばかりでなく、ステー
とは別体に形成した取付部材を必要とし、あるい
は専用のステーを必要とすることからコスト高と
なる欠点があつた。本考案は、このような従来の
問題点を解決するためになされたものである。

（問題点を解決するための手段） 問題点の解決にあたつて、本考案はステーとな
る円筒形パイプの先端部に、挿入時の位置決めと
回転止めを兼ねた切欠部を形成すると共にねじ孔
を設け、この円筒形パイプの先端部を方向指示灯
のベースの取付部に嵌入し、ベース側から前記ね
じ孔にねじを締付けて固定し、及び前記ベースの
ステーとの嵌合部にコードグロメツトを挿着して
コードを引き出した手段を要旨とするものであ
る。

（実施例） 以下、図示の実施例により本考案を具体的に説
明すると、１はステーとなる金属製の標準パイプ
であり、第３図に示すように先端に切欠部１ａが
形成されると共に、ねじ孔１ｂが設けられてい
る。切欠部１ａはパイプ１の軸線と直角に交わる
面と、軸線を通つてこの面と直角に交わる面とで
切り取られた形状を呈し、前記ねじ孔１ｂは半円
弧状周面のほぼ中央に位置している。２は二輪車
用方向指示灯であり、ベース３を備え、このベー
スの側部にはステーの取付部３ａが形成され、前
記パイプ１の切欠部１ａと係合する段部３ｂおよ
びこの段部に続く傾斜壁３ｃを有し、かつ段部３
ｂの対向位置にねじ挿通用の孔３ｄが形成されて
いる。

前記パイプ１はベース３の取付部３ａに嵌入
し、ねじにより取付け固定することができる。即
ち、ベース３の取付部３ａにパイプ１の先端部を
嵌入すると、切欠部１ａが前記段部３ｂに受止さ
れると共に傾斜壁３ｃに当接し、このとき前記ね
じ孔１ｂがベース３の孔３ｄに合致するようにし
てあり、この孔３ｄからねじ４を差し込んで締付
ければパイプ１を固定することができる。前記切
欠部１ａは、ベース３の段部に係止しているので
パイプ１の軸回転が防止され、かつベース３の取
付部３ａにパイプ１を嵌入する際に位置決め作用
をなす。また、この切欠部１ａとベース３の傾斜
壁３ｃを利用して通電用のコード５をパイプ１内
に引き出すことができる。なお、６は傾斜壁３ｃ
に嵌着したコードグロメツトである。

（考案の効果） 以以上説明したように、本考案は標準のパイプ
をステーとして使用できるようにしたので、従来
の専用ステーに比べるとコストダウンが図れ、ま
たパイプ取付時の位置決めおよび回転止め作用を
なす切欠部をパイプの先端に設けたので、パイプ
の取付作業がきわめて容易になると共に、パイプ
を小ねじ１本で固定できる等のすぐれた効果を奏
する。

さらに、前記ベースはアルミまたは亜鉛等のダ
イキヤストで形成すれば、パイプを介してボデー
アース化を図ることが可能である。

ベースとステーとの嵌合部にコードグロメツト
を挿着してコードを引き出したため、ステー側か
らの浸水もない。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の一実施例を示す要部の断面
図、第２図は、灯具要部の側面図、第３図は、パ
イプ先端部を示すもので、イは平面図、ロは正面
図、ハは底面図、ニは側面図である。 １……パイプ、１ａ……切欠部、１ｂ……ねじ
孔、２……二輪車用方向指示灯、３……ベース、
３ａ……取付部、３ｂ……段部、３ｃ……傾斜
壁、３ｄ……孔、４……ねじ、５……コード、６
……コードグロメツト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ステーとなる円筒形パイプの先端部に、挿入時
   の位置決めと回転止めを兼ねた切欠部を形成する
   と共にねじ孔を設け、この円筒形パイプの先端部
   を方向指示灯のベースの取付部に嵌入し、ベース
   側から前記ねじ孔にねじを締付けて固定し、及び
   前記ベースのステーとの嵌合部にコードグロメツ
   トを挿着してコードを引き出したことを特徴とす
   る二輪車用方向指示灯のステー取付構造。