JPH02111586A - 熱染料転写用受容体の樹脂被覆紙支持体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は熱染料転写に使用される染料受容要素に関する
ものであり、更に詳しく述べると、ある程度の表面粗さ
を有する樹脂被覆紙支持体の使用に関する。

（従来の技術） 近年、カラービデオカメラから電子的に発生した画像か
らプリントを得る熱転写システムが開発された。このよ
うなプリントを得る一方法では、先ず電子画像を色フィ
ルターで色分解する０次に、各色分解画像を電気信号に
変換する。続いて、これらの信号を操作してシアン、マ
ゼンタ及びイエローの電気信号を発生させる。次に、こ
れらの信号を熱プリンターに転送する。プリントを得る
には、シアン、マゼンタ、又はイエローの染料供与要素
を染料供与要素と面対面接触させる。次に、この両者を
熱印刷ヘッドとプラテンローラとの間に挿入する。線型
の熱印刷ヘッドを用いて、染料供与体シートの裏側から
熱を加える。熱印刷へンドは多数の加熱要素を有し、シ
アン、マゼンタ及びイエローの信号に応答して逐次加熱
される。弓き続き、この過程を他の二色で繰り返すので
ある。

このようにして得られるカラーハードコピーは、スクリ
ーン上に見えた元の画像に対応する。このプロセスの詳
細及びそれを実行するための装置は、ブラウンシュタイ
ン（Ｂｒｏｗｎｓｔｅｉｎ）の米国特許筒４．６２１，
２７１号［熱印刷装置を調節するための装置及び方法（
Ａｐｐａｒａｔｕｓ　ａｎｄ　Ｍｅｔｈｏｄ　Ｆｏｒ　
Ｃｏｎｔｒｏｌｌｉｎｇａ　Ｔｈｅｒｍａｌ　Ｐｒ１ｎ
ｔｅｒ　Ａｐｐａｒａｔｕｓ）」（１９８６年１１月４
日登録）に記載されている。

特開昭６０−２３６．７９４号に、ポリエチレン被覆紙
支持体が熱的染料転写システム用として開示されでいる
。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、熱的転写プリントの外観が常に一様であ
るとは限らない点にポリエチレン被覆紙支持体を使用す
る際の問題点がある。

（課題を解決するための手段） 本発明は、樹脂被覆が７．５ＲａマイクロインチＡＡ以
下の表面粗さを有することを特徴とする、上部に染料画
像受容ポリマー層を有する樹脂被覆紙支持体からなり、
本発明により上記その他の諸口的は達成される。

表面粗さの測定は、アメリカン　ソサイエティオブ　メ
カニカルエンジニア（Ｔｈｅ　Ａｍｅｒｉｃａｎ　５ｏ
ｃｉｅＬｙ　ｏｆ　Ｍｅｃａｎｉｃａｌ　Ｅｎｇｉｎｅ
ｅｒ／米国ニューヨーク米国ニューヨーク−１００１７
ニユーヨーク市３４５Ｅジニアリング　センター）とア
メリカン　ナショナルスタンダーズ　インスティテユー
ト（ｔｈｅ　ＡｍｅｒｉｃａｎＮａｔｉｏｎａｌ　５ｔ
ａｎｄａｒｄｓ　Ｉｎ５ｔｉｔｕｔｅ）との共同で刊行
された［米国国内標準１９８５カタログ（°“１９８５
　Ｃａｔａｌｏｇ　ｏｆ　Ａｍｅｒｉｃａｎ　Ｎａｔｉ
ｏｎａｌ　５ｔａｎｄａｒｄｓ”　Ｊに記載（７）ＡＮ
ＳＩ／ＡＳＭＥ　Ｂ４６．１−１９８５試験第３ｏ頁Ｃ
３，１，１節により行われる。Ｒａ　（平均粗さ）及び
マイクロインチＡＡ（算術平均：　Ａｒｉ　ｔｈｍｅｔ
ｉｃ　Ａｖｅｒａｇｅ）の定義も前記文献に記載されて
いる。

熱転写画像のプリント外観は、樹脂被覆紙材の表面ネＨ
さに関係して変化することが見出された。

Ｒａ表面粗さの大なる極めて光沢に乏しい樹脂被覆表面
を有する紙材は、最大密度域が光沢を帯びた染料転写画
像を形成する。この形成は最大密度域をより強く加熱す
ることにより生起し、この加熱が本来光沢のない受容体
表面を光沢のある表面に変えるのである。しかしながら
、加熱度の低い最小密度域では、本来光沢の無い受容体
表面は、光沢の無いままに留まる。この光沢の違いは極
めて顕著であって、しかも難点なのである。

本発明の一好適実施態様では、樹脂被覆表面と染料画像
受容層との間に下層が存在する。例えば、エチレン性不
飽和モノマーの繰り返し単位５乃至３５重量パーセント
、エチレン性不飽和カルボン酸の繰り返し単位０乃至２
０重量パーセント及び塩化ビニリデンの繰り返し単位５
５乃至８５重量パーセントからなる塩化ビニリデン共重
合体の下層が使用される。これら下層の更なる例は、バ
ニエ（Ｖａｎｉｅｒ）及びラム（Ｌｕｍ）の米国特許第
４．７４８．１５０号（１９１１１８年５月３１日登録
）に記載されている。

紙支持体用の樹脂被覆は、当該技術分野で紙に被覆を付
与するため使用されるもので、熱印刷ヘッド又は仕上げ
ローラでひどく軟化しないくらい十分に熱変形温度が高
いものならば、いかなる重合体材料も使用できる。本発
明の好ましい態様によれば、ポリエチレン、ポリプロピ
レン等のようなポリオレフィンが使用される。本発明の
別の好適実施態様では、二酸化チタン、酸化亜鉛などの
白色顔料を樹脂被覆に添加して反射性を付与することが
できる。

本発明染料受容体の染・料画像受容ポリマー層は、例え
ば、ポリカーボネート、ボリウレクン、ポリエステル、
ポリ塩化ビニル、スチレン−アクリロニトリル共重合体
、ポリカプロラクトン又はそれらの混合物を含有する。

染料画像受容層は、所期目的に有効ならばいかなる量で
存在しても良い。

般に１乃至５ｇ／ｒｒｒの濃度で良好な結果が得られた
。

本発明の一好適実施態様では、染料画像受容層がポリカ
ーボぶ一トである。本願で使用する「ポリカーボネート
」なる語は、炭酸とグリコール又は二価フェノールとの
ポリエステルを意味する。

このようなグリコール又は二価フェノールの例は、ｐ−
キジレンゲリコール、２．２−ビス（４−オキシフェニ
ル）プロパン、ビス（４−オキシフェニル）メタン、１
．ｌ−ビス（４−オキシフェニル）エタン、１．１−ビ
ス（オキシフェニル）ブタン、ｌ、１−ビス（オキシフ
ェニル）シクロヘキサン、２．２−ビス（オキシフェニ
ル）ブタン等である。

本発明の別の好適実施態様では、染料受容画像ポリカー
ボネート層は、数平均分子１２５．０００以上のビスフ
ェノール−Ａポリカーボネートである。

本発明の更に別の好適実施態様では、ビスフェノール−
Ａポリカーボネートは次式の繰り返し単位を含有する。

ただし式中、ｎは１００乃至５００である。

このようなポリカーボネートの例には、ゼネラルエレク
トリック社（Ｇｅｎｅｒａｌ　Ｅｌｅｃｔｒｉｃ）のレ
キサン（Ｌｅｘａｎ■）ポリカーボネート樹脂１１？Ｉ
Ｌ−４７３５（数平均分子量、約３６，０００）及びバ
イエル社（Ｂａｙｅｒ＾Ｇ）のマクロ−ロン（Ｍａｋｒ
ｏｌｏｎＮ５７０５■（数平均分子量、約５８．０００
）が包含される。後者のＴｇは１５０°Ｃである。

本発明の染料受容要素に使用される染料供与体要素は、
上部に染料層を有する支持体からなる。

このような層に使用される染料は、熱の使用により本発
明の染料受容要素の染料画像受容層に転写可能なものな
らば、いかなる染料であっても良い。

下記のような昇華性の染料が特に良好な結果を与えた。

／／Ｖ’＼／ｃｏＮＨｃＩＩ・ ）、／＼、／ （シアン） 又は米国特許第４，５４１，８３０号に開示された何れ
かの染料、モノクロームを得るには、上記の染料を単独
若しくは組合せて使用する。染料は０．０５乃至Ｉｇ／
ｒｒｆの被覆量で使用され、疎水性であることが好まし
い。

染料供与体要素内の染料は、酢酸フタル酸水素セルロー
ス、酢酸セルロース、酢酸プロピオン酸セルロース、酢
酸酪酸セルロース、三酢酸セルロースなどのセルロース
誘導体；ポリカーボネート；スチレン−アクリロニトリ
ル共重合体、ポリスルホン又はポリ酸化フェニレンのよ
うな重合体結合剤中に分散される。結合剤は、０．１乃
至５ｇ／ｎ（の被覆量で使用される。

染料供与体要素の染料層は、支持体上に被覆されるか又
はグラビヤ法などの印刷方法により支持体上に印刷され
る。

染料供与体要素の支持体としでは、寸法安定性があって
熱印刷ヘッドの熱に耐えうるちのならば、任意の材料を
使用することが出来る。このような材料には、ポリエチ
レンテレフタレートなどのポリエステル；ポリアミド；
ポリカーボネート；グラシン紙；コンデンサ祇；セルロ
ースエステル；フッ素ポリマー；ポリエーテル；ポリア
セタール；ポリオレフィン；及びポリアミドが包含され
る。

支持体は一般に２乃至３０−の厚みを有する。所望なら
ば、支持体を下層で被覆してもよい。

本発明のある種の実施態様では、シート形態又は連続の
ロール若しくはリボンの形態で染料供与要素を使用する
。連続のロールもしくはリボンを使用する場合、唯一種
の染料を有してもよいし、米国特許第４　、５４１　、
８３０号に開示されているようにシアン、マゼンタ、イ
エロー、ブランク等相異なる染料を交互域に配したもの
でもよい。

本発明の一好通実施態様では、ポリエチレンテレフタレ
ート支持体をシアン、マゼンタ、及びイエロー染料の逐
次繰り返し域で被覆した染料供与要素を使用する。

本発明の説明のため、下記実施例を提示する。

災施炎 八）　硬水材クラフト軟木材サルファイド漂白パルプと
を混合して厚み１６５ｔｒｌｎ（６，５ミル）　、１９
５ｇ／＋ｒｆ（４５ポンド／１０００平方フイート）に
した商業製造紙材を用いて、本発明の染料受容体を調製
した。

約６重量パーセントのアナターゼ二酸化チタンと１．５
重量パーセントの酸化亜鉛を含有する中密度ポリエチレ
ン：高密度ポリエチレン比約１：４の混合物をこの紙材
に押し出し塗布した（１２ｇ／ｎ（−２，５ボンド／１
０００平方フイート、層厚み１２−）。

この押し出し塗布操作では、各々平滑度が異なる別々の
冷却ロールを使用して、表記したように平滑度の相異な
る被覆紙材受容体を製造した。次に下記の層をこの支持
体に被覆した。

（ａ）ブタノンとシクロペンタノンと混合溶剤から被覆
したアクリロニトリル−塩化ビニリデン−アクリル酸（
重量比１４ニア９ニア）共重合体の下ＪΔ；（ｂ）塩化
メチレンから被覆したマクロ−ロン（Ｍａｋｒｏｌｏｎ
）５７０５■ポリカーボ第一ト（バイエル社）　　（２
，９ｇ／ボ）　、１．４−ドデコキシー２．５−ジメト
キシヘンゼン（０，３８ｇ　／ポ）及びＦＣ−４３１■
界面活性剤（３Ｍ社）　　（０，０１６ｇ／ｎｆ）の染
料受容層。

受容体の裏側をポリエチレン層と上塗層で被覆した。

酢酸プロピオン酸セルロース（アセチル４０％プロピオ
ニル１７％）結合剤（染料の１．８倍量）中に前記の染
料（０，７７ミリモル／ｒｒｆ）とＦＣ−４３１■（３
Ｍ社）界面活性剤（２，２ｒｎｇ／　ｒｄ　）を含有す
る染料層を６虜のポリエチレン支持体上にトルエン、メ
タノール及びシクロペンタノンの混合溶剤から被覆する
ことにより染料供与体要素を調製した。該要素の裏面上
にヘンゼル（ｔｌｅｎｚｅｌ）等の米国特許第４，７３
７．４８５号（１９８８年４月１２日）に開示されたタ
イプの滑り層（ｓｌｉｐｐｉｎｇ　１ａｙｅｒ）を被覆
した。

幅２５ｍ＋ｅ　（１インチ）の染料供与体ストリップの
裏面に、同し幅の染料供与要素の染料画像受容層を接触
させて配置した。この組合せ体をステッパモータ駆動の
引っ張り装置のジョーに固定した。

この組合せ体を１４ｍａ＋　（０，５５インチ）径のゴ
ムローラとＴＤＫサーマルヘッドＬ４３３（Ｎｏ、Ｃ６
−０２４２）の上部に置き、スプリングを用いて３．６
ｋｇ（８ポンド）の力で組合せ体の染料供与体側に圧力
を加えて、それをゴムロールに押し付けた。

画像形成電子装置で引っ張り装置を起動し、印刷ヘッド
とロールとの間にある該組合せ体を３．１ｍｍ／秒（０
，１２３インチ／秒）の速度で引いた。それに連動して
熱印刷ヘッド内の抵抗素子をＯから８．３１秒までの増
分で加熱し、段階別密度のテストパターンを形成した。

印刷ヘッドに供給した電圧は約２１Ｖであり、ドツト当
たりのエネルギーは約１　、７　ワット／ドツト（１２
ミリノユール／ドツト）であった。

この染料受容要素を染料供与要素から分離した。

次にこの受容要素の表面光沢を測定した。結果は下記の
通りであった。

表 ａ 紙と」不　　　　　　　−０ｊ幻■λＩＪり一　徂刷Ｕ
Φｍ９尺平滑で光沢あり　　　１．０　　　　　　無し
粗くて光沢あり　　　４．５　　　　　　無し極めて粗
く光沢あり　７．５　　　　　　無し無光沢　　　　　
　５０　　　　　　　有り上記の結果は、表面粗さ７．
５ＲａマイクロインチＡＡ以下の受容要素が印刷時に示
差光沢が無く、従って秀れたプリントであることを示し
ている。

（発明の効果） 本発明により、最小密度域でも最大密度域でも光沢表面
を保持した染料転写画像を与える、比較的平滑な樹脂被
覆支持体が得られる。この紙材固有の粗さ及び紙繊維の
密度は、決定的に重要ではないことが判明した。すなわ
ち、本発明により得られる画像の表面外観は、先行技術
のそれよりも変化が少ない。

（クト　４　る）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 樹脂被覆の表面粗さが７．５Ｒａマイクロインチ−ＡＡ
   以下であることを特徴とする、上部に染料画像を受容す
   るポリマー層を有する樹脂被覆紙からなる熱染料転写用
   の染料受容要素。