JPH0210917B2 - - Google Patents
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- JPH0210917B2 JPH0210917B2 JP57010084A JP1008482A JPH0210917B2 JP H0210917 B2 JPH0210917 B2 JP H0210917B2 JP 57010084 A JP57010084 A JP 57010084A JP 1008482 A JP1008482 A JP 1008482A JP H0210917 B2 JPH0210917 B2 JP H0210917B2
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- coolant
- differential pressure
- reactor
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
Landscapes
- Measuring Volume Flow (AREA)
- Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、冷却材流量測定装置に係り、特にイ
ンターナルポンプを有する原子炉の炉心を流れる
冷却材流量を測定するのに好適な冷却材流量測定
装置に関するものである。
ンターナルポンプを有する原子炉の炉心を流れる
冷却材流量を測定するのに好適な冷却材流量測定
装置に関するものである。
再循環系配管をなくし、その代りにインターナ
ルポンプを設置する沸騰水型原子炉が提案されて
いる。この沸騰水型原子炉は、原子炉圧力容器内
にインペラを配置した複数のインターナルポンプ
を有するものである。原子炉圧力容器内に導かれ
た給水は、インターナルポンプにより燃料集合体
が多数装荷されてなる炉心に導かれる。
ルポンプを設置する沸騰水型原子炉が提案されて
いる。この沸騰水型原子炉は、原子炉圧力容器内
にインペラを配置した複数のインターナルポンプ
を有するものである。原子炉圧力容器内に導かれ
た給水は、インターナルポンプにより燃料集合体
が多数装荷されてなる炉心に導かれる。
炉心に導かれる冷却水の流量は、炉心下部支持
板に着脱可能に取付けられた燃料支持金具の入口
オリフイスの前後の差圧を測定することにより正
確に求められる。しかし、このためには、燃料支
持金具に差圧検出用の固定配管を設ける必要があ
り、制御棒の交換時における燃料支持金具の取外
しが困難になる。従つて、インターナルポンプの
出入口の差圧およびインターナルポンプの回転数
に基づいて炉心を流れる冷却水の流量を求めてい
る。この方法では、冷却水流量が低くなると、誤
差が大きくなる。
板に着脱可能に取付けられた燃料支持金具の入口
オリフイスの前後の差圧を測定することにより正
確に求められる。しかし、このためには、燃料支
持金具に差圧検出用の固定配管を設ける必要があ
り、制御棒の交換時における燃料支持金具の取外
しが困難になる。従つて、インターナルポンプの
出入口の差圧およびインターナルポンプの回転数
に基づいて炉心を流れる冷却水の流量を求めてい
る。この方法では、冷却水流量が低くなると、誤
差が大きくなる。
本発明の目的は、上記問題点を解消し、広範囲
にわたつて冷却材流量の測定精度を高くすること
にある。
にわたつて冷却材流量の測定精度を高くすること
にある。
本発明の特徴は、インターナルポンプの出入口
差圧と回転数に基づいて炉心を流れる冷却材流量
を求める第1流量測定手段と、炉心支持部材を介
して隣接する二領域の差圧に基づいて炉心を流れ
る冷却材流量を求める第2流量測定手段と、イン
ターナルポンプで冷却材が逆流していない条件下
で前記第1と第2の流量測定手段により求めた冷
却材流量の関係に基づいて補正係数を逐次求める
補正係数演算手段とを有し、インターナルポンプ
の少なくとも1台で冷却材の逆流が生じていると
きは、前記第2流量測定手段による冷却材流量に
前記補正係数の最新の値を乗じて、前記炉心を流
れる冷却材流量を求める構成としたことにある。
差圧と回転数に基づいて炉心を流れる冷却材流量
を求める第1流量測定手段と、炉心支持部材を介
して隣接する二領域の差圧に基づいて炉心を流れ
る冷却材流量を求める第2流量測定手段と、イン
ターナルポンプで冷却材が逆流していない条件下
で前記第1と第2の流量測定手段により求めた冷
却材流量の関係に基づいて補正係数を逐次求める
補正係数演算手段とを有し、インターナルポンプ
の少なくとも1台で冷却材の逆流が生じていると
きは、前記第2流量測定手段による冷却材流量に
前記補正係数の最新の値を乗じて、前記炉心を流
れる冷却材流量を求める構成としたことにある。
沸騰水型原子炉に適用した本発明の好適な一実
施例を第1図〜第5図に基づいて説明する。第1
図は、インターナルポンプを備えた沸騰水型原子
炉の概略構造を示すものである。多数の燃料集合
体4が装荷されてなる炉心3は、原子炉圧力容器
1内に設けられる炉心シユラウド2内に存在す
る。10台のインターナルポンプ11は、原子炉圧
力容器1と炉心シユラウド2との間に形成される
環状通路12の下部に配置され、原子炉圧力容器
1に取付けられる。インターナルポンプ11は、
インペラ8、回転軸9およびモータ10からなつ
ている。インペラ8は、環状通路12に設置され
るケーシング13内に配置される。回転軸9は、
インペラ8に取付けられて原子炉圧力容器1を貫
通し、原子炉圧力容器1の外部に達している。モ
ータ10は、原子炉圧力容器1の外部に取付けら
れ、しかも回転軸9に連結される。内部を制御棒
(図示せず)が移動する多数の制御棒案内管7が、
炉心3の下方で炉心シユラウド2内に設置され
る。第2図に示すように、制御棒案内管7の上端
は、炉心シユラウド2に取付けられた炉心下部支
持板5に支持される。燃料支持金具6は、炉心下
部支持板5に着脱可能に取付けられる。燃料支持
金具6の下部は、炉心下部支持板5の上方より制
御棒案内管7内に挿入される。燃料支持金具6内
には、4つの冷却水通路17が設けられる。入力
オリフイス18が、各々の冷却水通路17内に設
けられる。4体の燃料集合体4は、燃料支持金具
6に支持される。各々の燃料集合体4の下端部
が、冷却水通路17に挿入される。制御棒(図示
せず)は、制御棒案内管7より、4つの冷却水通
路17に囲まれて燃料支持金具6内に設けられた
貫通孔を通つて炉心3内、すなわち、燃料集合体
4間に挿入される。
施例を第1図〜第5図に基づいて説明する。第1
図は、インターナルポンプを備えた沸騰水型原子
炉の概略構造を示すものである。多数の燃料集合
体4が装荷されてなる炉心3は、原子炉圧力容器
1内に設けられる炉心シユラウド2内に存在す
る。10台のインターナルポンプ11は、原子炉圧
力容器1と炉心シユラウド2との間に形成される
環状通路12の下部に配置され、原子炉圧力容器
1に取付けられる。インターナルポンプ11は、
インペラ8、回転軸9およびモータ10からなつ
ている。インペラ8は、環状通路12に設置され
るケーシング13内に配置される。回転軸9は、
インペラ8に取付けられて原子炉圧力容器1を貫
通し、原子炉圧力容器1の外部に達している。モ
ータ10は、原子炉圧力容器1の外部に取付けら
れ、しかも回転軸9に連結される。内部を制御棒
(図示せず)が移動する多数の制御棒案内管7が、
炉心3の下方で炉心シユラウド2内に設置され
る。第2図に示すように、制御棒案内管7の上端
は、炉心シユラウド2に取付けられた炉心下部支
持板5に支持される。燃料支持金具6は、炉心下
部支持板5に着脱可能に取付けられる。燃料支持
金具6の下部は、炉心下部支持板5の上方より制
御棒案内管7内に挿入される。燃料支持金具6内
には、4つの冷却水通路17が設けられる。入力
オリフイス18が、各々の冷却水通路17内に設
けられる。4体の燃料集合体4は、燃料支持金具
6に支持される。各々の燃料集合体4の下端部
が、冷却水通路17に挿入される。制御棒(図示
せず)は、制御棒案内管7より、4つの冷却水通
路17に囲まれて燃料支持金具6内に設けられた
貫通孔を通つて炉心3内、すなわち、燃料集合体
4間に挿入される。
給水配管15から供給された冷却水は、インタ
ーナルポンプ11の駆動によつて環状通路12を
下降し、インペラ8から吐出される。その後、冷
却水は、開口14を通つて炉心シユラウド2内に
流入し、燃料支持金具6の冷却水通路17より燃
料集合体4内へと達する。冷却水は、燃料集合体
4内で加熱されて蒸気になる。この蒸気は、原子
炉圧力容器1内で水分を除去された後、主蒸気配
管16を通つてタービンへと送られる。
ーナルポンプ11の駆動によつて環状通路12を
下降し、インペラ8から吐出される。その後、冷
却水は、開口14を通つて炉心シユラウド2内に
流入し、燃料支持金具6の冷却水通路17より燃
料集合体4内へと達する。冷却水は、燃料集合体
4内で加熱されて蒸気になる。この蒸気は、原子
炉圧力容器1内で水分を除去された後、主蒸気配
管16を通つてタービンへと送られる。
インペラ8の入口側の圧力を検出する圧力管1
9およびインペラ8の出口側の圧力を検出する圧
力管20が、原子炉圧力容器1内に配置される。
炉心下部支持板5より上方の領域の圧力を検出す
る圧力管22および炉心下部支持板5より下方の
領域の圧力を検出する圧力管23が原子炉圧力容
器1内に配置される。圧力管19,20,22お
よび23は、原子炉圧力容器1を貫通して外部に
導かれ、前者の二つは差圧検出器21に、後者の
二つは差圧検出器24にそれぞれ接続される。こ
れらの差圧検出器の出力信号およびモータ10の
回転数を測定する回転数検出器25の出力信号
が、コンピユータ26に入力される。このコンピ
ユータ26には、図示されていないが炉心3に配
置された中性子束検出器、給水配管15に設けら
れた給水流量検出器および給水温度検出器、主蒸
気配管16に設けられた主蒸気流量検出器および
主蒸気圧力検出器、原子炉圧力容器1内の冷却水
面上方のドーム圧力検出器の測定値がそれぞれ入
力される。
9およびインペラ8の出口側の圧力を検出する圧
力管20が、原子炉圧力容器1内に配置される。
炉心下部支持板5より上方の領域の圧力を検出す
る圧力管22および炉心下部支持板5より下方の
領域の圧力を検出する圧力管23が原子炉圧力容
器1内に配置される。圧力管19,20,22お
よび23は、原子炉圧力容器1を貫通して外部に
導かれ、前者の二つは差圧検出器21に、後者の
二つは差圧検出器24にそれぞれ接続される。こ
れらの差圧検出器の出力信号およびモータ10の
回転数を測定する回転数検出器25の出力信号
が、コンピユータ26に入力される。このコンピ
ユータ26には、図示されていないが炉心3に配
置された中性子束検出器、給水配管15に設けら
れた給水流量検出器および給水温度検出器、主蒸
気配管16に設けられた主蒸気流量検出器および
主蒸気圧力検出器、原子炉圧力容器1内の冷却水
面上方のドーム圧力検出器の測定値がそれぞれ入
力される。
コンピユータ26内において実施される演算の
フローチヤートを第3図、第4図および第5図に
基づいて説明する。炉心を流れる冷却水流量(以
下、炉心流量という)は、定期的に求められる。
所定の時間Δtが経過すると、炉心流量を求める
演算がスタートする。現在の時間Tが炉心流量を
求めた前回の時間T0より大きいか否かを判定す
る(ステツプ31)。ステツプ32にてFLAG=0と
おく。次に、入力された全インターナルポンプ1
1のモータ10が回転しているか否かを判定する
(ステツプ33)。各インターナルポンプ11は、個
別に回転数制御装置を有するため、必らずしも全
部が同一運転状態とは限らず、例えば一台は停止
中で他の九台が運転中という状態もありうる。す
べてのインターナルポンプ11が駆動している場
合でも、例えば一台のインターナルポンプ11の
回転数が他のインターナルポンプ11に比べ極端
に低い時には、その低回転数のインターナルポン
プ11には冷却水の逆流が生じ、各インターナル
ポンプ11の吐出流量の加算による炉心流量評価
が意味をなさなくなることがある。従つて、この
ようなケースをさける為に全インターナルポンプ
11の回転数の最大値NMAXと最低値XMINの差が
定格回転数No.のα%以下か否かで判定(ステツプ
34)する。その差がα%以上の場合は、部分台数
のインターナルポンプ停止と同様の扱いとする。
このα%設定は、インターナルポンプ11の性能
に依存するが、例えば定格回転数にて約40m、約
7000m3/Hrの仕様のインターナルポンプの場合、
炉心の自然循環駆動揚程が通常約5〜8m程度で
あることから、回転数差として約10〜20%程度と
設定する(5〜8m/40m=0.12〜0.2、揚程は
回転数にほぼ比例)。
フローチヤートを第3図、第4図および第5図に
基づいて説明する。炉心を流れる冷却水流量(以
下、炉心流量という)は、定期的に求められる。
所定の時間Δtが経過すると、炉心流量を求める
演算がスタートする。現在の時間Tが炉心流量を
求めた前回の時間T0より大きいか否かを判定す
る(ステツプ31)。ステツプ32にてFLAG=0と
おく。次に、入力された全インターナルポンプ1
1のモータ10が回転しているか否かを判定する
(ステツプ33)。各インターナルポンプ11は、個
別に回転数制御装置を有するため、必らずしも全
部が同一運転状態とは限らず、例えば一台は停止
中で他の九台が運転中という状態もありうる。す
べてのインターナルポンプ11が駆動している場
合でも、例えば一台のインターナルポンプ11の
回転数が他のインターナルポンプ11に比べ極端
に低い時には、その低回転数のインターナルポン
プ11には冷却水の逆流が生じ、各インターナル
ポンプ11の吐出流量の加算による炉心流量評価
が意味をなさなくなることがある。従つて、この
ようなケースをさける為に全インターナルポンプ
11の回転数の最大値NMAXと最低値XMINの差が
定格回転数No.のα%以下か否かで判定(ステツプ
34)する。その差がα%以上の場合は、部分台数
のインターナルポンプ停止と同様の扱いとする。
このα%設定は、インターナルポンプ11の性能
に依存するが、例えば定格回転数にて約40m、約
7000m3/Hrの仕様のインターナルポンプの場合、
炉心の自然循環駆動揚程が通常約5〜8m程度で
あることから、回転数差として約10〜20%程度と
設定する(5〜8m/40m=0.12〜0.2、揚程は
回転数にほぼ比例)。
ステツプ34の条件を満足する場合には、後述す
るようにステツプ35において求めた各インターナ
ルポンプ11の吐出流量QPiから全インターナル
ポンプ11の吐出流量QPcを求める(ステツプ
36)。すなわち、インターナルポンプ11の個数
Nが十台の場合には、十台のインターナルポンプ
11の各々の吐出流量を合計する。その後、時刻
T0の炉心熱出力Pに対応してしかも後述するよ
うにステツプ37で求めた炉心流量QCとステツプ
36で求めた吐出流量QPcとにより、補正係数K
(P)〕T=T0(=QPc/QC)を求める。ステツプ
33および34の条件が満足されていない場合、すな
わち、少なくとも一台のインターナルポンプ11
が停止している場合および全部のインターナルポ
ンプ11が運転されているが回転数差が大きい場
合のようにインターナルポンプ11で冷却水の逆
流が生じている場合には、FLAG=1と置く(ス
テツプ39)。冷却水の逆流しているインターナル
ポンプ11の存在の有無は、検出された各インタ
ーナルポンプ11の回転数に基づいてステツプ33
および34で判定できる。
るようにステツプ35において求めた各インターナ
ルポンプ11の吐出流量QPiから全インターナル
ポンプ11の吐出流量QPcを求める(ステツプ
36)。すなわち、インターナルポンプ11の個数
Nが十台の場合には、十台のインターナルポンプ
11の各々の吐出流量を合計する。その後、時刻
T0の炉心熱出力Pに対応してしかも後述するよ
うにステツプ37で求めた炉心流量QCとステツプ
36で求めた吐出流量QPcとにより、補正係数K
(P)〕T=T0(=QPc/QC)を求める。ステツプ
33および34の条件が満足されていない場合、すな
わち、少なくとも一台のインターナルポンプ11
が停止している場合および全部のインターナルポ
ンプ11が運転されているが回転数差が大きい場
合のようにインターナルポンプ11で冷却水の逆
流が生じている場合には、FLAG=1と置く(ス
テツプ39)。冷却水の逆流しているインターナル
ポンプ11の存在の有無は、検出された各インタ
ーナルポンプ11の回転数に基づいてステツプ33
および34で判定できる。
インターナルポンプ11の運転状態を示す
FLAGの値(零または零を示す)、吐出流量QPc、
炉心流量QCおよび補正係数K(P)に基づいて、
ステツプ40は炉心流量をWcを求める。すなわち、
インターナルポンプ11の運転状態がステツプ33
および34の条件を満足する場合にはFLAGは零の
ままであり、炉心流量WCは全インターナルポン
プ11の吐出流量QPiを合計したものである。ま
た、インターナルポンプ11で逆流が生じている
場合には、FLAGが1となり、炉心流量WCは次
式に基づいて求められる。ここで、 WC=K(P)〕T=T0-〓t・QC ……(1) 補正係数K(P)は、評価時刻以前でQPcが使用
可能であつた(すなわち、ステツプ33と34の条件
を満足する)時点の最新の値を用いる。このよう
な最新の値を用いて補正を行なう理由は、炉心支
持板5の差圧が炉心3の燃料集合体および炉心構
造の経年変化等の影響を受け易いことによる。
FLAGの値(零または零を示す)、吐出流量QPc、
炉心流量QCおよび補正係数K(P)に基づいて、
ステツプ40は炉心流量をWcを求める。すなわち、
インターナルポンプ11の運転状態がステツプ33
および34の条件を満足する場合にはFLAGは零の
ままであり、炉心流量WCは全インターナルポン
プ11の吐出流量QPiを合計したものである。ま
た、インターナルポンプ11で逆流が生じている
場合には、FLAGが1となり、炉心流量WCは次
式に基づいて求められる。ここで、 WC=K(P)〕T=T0-〓t・QC ……(1) 補正係数K(P)は、評価時刻以前でQPcが使用
可能であつた(すなわち、ステツプ33と34の条件
を満足する)時点の最新の値を用いる。このよう
な最新の値を用いて補正を行なう理由は、炉心支
持板5の差圧が炉心3の燃料集合体および炉心構
造の経年変化等の影響を受け易いことによる。
ステツプ40によつて、インターナルポンプ11
の運転状態に応じて、異なる手法によつて求めら
れた炉心流量WCが出力される。このため、イン
ターナルポンプ11の運転状態の変化、すなわ
ち、インターナルポンプ11がすべて正常に運転
されている場合、インターナルポンプ11の少な
くとも一台が停止している場合およびすべてのイ
ンターナルポンプ11が運転されてはいるがそれ
らの最大回転数と最小回転数の差が著しく大きい
場合のいずれの状態においても炉心流量WCを精
度良く測定することができる。
の運転状態に応じて、異なる手法によつて求めら
れた炉心流量WCが出力される。このため、イン
ターナルポンプ11の運転状態の変化、すなわ
ち、インターナルポンプ11がすべて正常に運転
されている場合、インターナルポンプ11の少な
くとも一台が停止している場合およびすべてのイ
ンターナルポンプ11が運転されてはいるがそれ
らの最大回転数と最小回転数の差が著しく大きい
場合のいずれの状態においても炉心流量WCを精
度良く測定することができる。
次にT0=T0+Δtと置いて(ステツプ41)一連
の演算を終了する。求められた炉心流量WCは、
図示されていないがデイスプレーに表示される。
の演算を終了する。求められた炉心流量WCは、
図示されていないがデイスプレーに表示される。
ステツプ35における各々のインターナルポンプ
11の吐出流量QPiを求める手法を、第4図に基
づいて説明する。一般にインターナルポンプ11
は、ポンプメーカの納入試験にて、インターナル
ポンプ11の出入口差圧と吐出流量QPiの関係
(いわゆるQ−H特性)を測定評価する。そこで
原子炉圧力容器1内に据付けたインターナルポン
プ11の出入口差圧ΔHPiを第2図に示す圧力管
19および20によりポンプメーカの計測と同等
の位置で計測する。このようにして差圧検出器2
2にて得られた差圧ΔHPiおよびあらかじめ求め
られているQ−H特性を用いてポンプ回転数との
対応でステツプ41のように吐出流量QPiを評価す
ることが出来る。
11の吐出流量QPiを求める手法を、第4図に基
づいて説明する。一般にインターナルポンプ11
は、ポンプメーカの納入試験にて、インターナル
ポンプ11の出入口差圧と吐出流量QPiの関係
(いわゆるQ−H特性)を測定評価する。そこで
原子炉圧力容器1内に据付けたインターナルポン
プ11の出入口差圧ΔHPiを第2図に示す圧力管
19および20によりポンプメーカの計測と同等
の位置で計測する。このようにして差圧検出器2
2にて得られた差圧ΔHPiおよびあらかじめ求め
られているQ−H特性を用いてポンプ回転数との
対応でステツプ41のように吐出流量QPiを評価す
ることが出来る。
また、炉心支持板5間の差圧ΔHCから炉心流
量WCを評価する手法を第5図に示す。圧力管2
2および23に基づく炉心支持板5を挾む二領域
管の差圧(炉心支持板差圧という)は、炉心3の
径方向分布を考慮してM個の点で計測する。この
個数は、炉心3内の燃料集合体4の配列および制
御棒パターンの対称性を考慮し、4個〜8個程度
が適当である。炉心支持板差圧は、このM個の計
測点での計測差圧の平均値(C)i=1〜Mを用い
る。この平均値算出手法としては、単純な算術平
均も可能であるが、炉心3内の配置も考慮した加
重平均手法を用いることでより目的の流量評価精
度の向上が期待できる。この炉心支持板平均差圧
(ΔHC)i=1〜Mと、原子炉の他の計装系から得られ
る評価時刻に対応した炉心平均軸方向出力分布
(Z)(ステツプ52)、炉心熱出力Pth(ステツプ
53)、炉心入口サブクールΔhio(ステツプ54)およ
び原子炉ドーム圧力Pdpne(ステツプ55)等の原子
炉運転状態量により、ステツプ51のように、炉心
部分の圧力損失計算を行い、炉心支持板差圧
(ΔHC)i=1〜Mに対応する炉心流量QCを算出する。
炉心出力分布(Z)は、炉心3に配置した中性
子束検出器の測定値に基づいて得られる。炉心熱
出力Pthは、蒸気流量、蒸気圧力、給水流量およ
び給水温度から求められる。原子炉ドーム圧力
Pdpneは、ドーム圧力の測定値である。炉心入口
サブクールΔhioは、給水流量、炉心流量および原
子炉ドーム圧力により求められる。炉心流量は、
本実施例によつて得られる炉心流量QCを求める。
このため、炉心入口サブクールΔhioは、求められ
た炉心流量QCを用いて収れんするまで行なわれ
る。
量WCを評価する手法を第5図に示す。圧力管2
2および23に基づく炉心支持板5を挾む二領域
管の差圧(炉心支持板差圧という)は、炉心3の
径方向分布を考慮してM個の点で計測する。この
個数は、炉心3内の燃料集合体4の配列および制
御棒パターンの対称性を考慮し、4個〜8個程度
が適当である。炉心支持板差圧は、このM個の計
測点での計測差圧の平均値(C)i=1〜Mを用い
る。この平均値算出手法としては、単純な算術平
均も可能であるが、炉心3内の配置も考慮した加
重平均手法を用いることでより目的の流量評価精
度の向上が期待できる。この炉心支持板平均差圧
(ΔHC)i=1〜Mと、原子炉の他の計装系から得られ
る評価時刻に対応した炉心平均軸方向出力分布
(Z)(ステツプ52)、炉心熱出力Pth(ステツプ
53)、炉心入口サブクールΔhio(ステツプ54)およ
び原子炉ドーム圧力Pdpne(ステツプ55)等の原子
炉運転状態量により、ステツプ51のように、炉心
部分の圧力損失計算を行い、炉心支持板差圧
(ΔHC)i=1〜Mに対応する炉心流量QCを算出する。
炉心出力分布(Z)は、炉心3に配置した中性
子束検出器の測定値に基づいて得られる。炉心熱
出力Pthは、蒸気流量、蒸気圧力、給水流量およ
び給水温度から求められる。原子炉ドーム圧力
Pdpneは、ドーム圧力の測定値である。炉心入口
サブクールΔhioは、給水流量、炉心流量および原
子炉ドーム圧力により求められる。炉心流量は、
本実施例によつて得られる炉心流量QCを求める。
このため、炉心入口サブクールΔhioは、求められ
た炉心流量QCを用いて収れんするまで行なわれ
る。
ステツプ52〜55で求められる各状態量は、炉心
運転状態を示している。
運転状態を示している。
本実施例は、前述したようにインターナルポン
プ11のインペラ8の出入口の差圧による炉心流
量の演算と炉心下部支持板5を介して隣接する上
下二領域間の差圧による炉心流量の演算を、イン
ターナルポンプ11の運転状態に基づいて切換え
ているので、炉心流量が少ない場合でも精度良く
炉心流量を求めることができる。また、圧力管2
2および23は、炉心下部支持板5に取付けられ
ているので、制御棒交換のため、燃料集合体4お
よび燃料支持金具6の取外しに悪影響を与えるこ
とがない。すなわち、制御棒の交換作業が容易で
ある。
プ11のインペラ8の出入口の差圧による炉心流
量の演算と炉心下部支持板5を介して隣接する上
下二領域間の差圧による炉心流量の演算を、イン
ターナルポンプ11の運転状態に基づいて切換え
ているので、炉心流量が少ない場合でも精度良く
炉心流量を求めることができる。また、圧力管2
2および23は、炉心下部支持板5に取付けられ
ているので、制御棒交換のため、燃料集合体4お
よび燃料支持金具6の取外しに悪影響を与えるこ
とがない。すなわち、制御棒の交換作業が容易で
ある。
本発明の冷却材流量測定装置にて得られた炉心
流量を用いて炉心の熱的余裕を求める手法を第6
図を用い以下に述べる。ステツプ40以前は、第3
図〜第5図に示す各ステツプと同じ演算を行な
う。ステツプ61にて、ステツプ40で得られた炉心
流量WCに対応する限界出力CPを求める。また、
ステツプ62において、中性子束検出器の測定にて
得られた炉心3の半径方向の出力ピーキング係数
と第5図のステツプ53にて得られた炉心熱出力
Pthとから燃料集合体出力BPを求める。限界出力
比CPRは、CP/BPによつて得られる(ステツプ
63)。この限界出力比CPRを限界出力比の制限値
と比較することによつて炉心の熱的余裕を評価す
ることができる(ステツプ64)。このようにして
求まる炉心3の熱的余裕も、インターナルポンプ
11の運転状態にかかわらず常に精度良く求める
ことができる。
流量を用いて炉心の熱的余裕を求める手法を第6
図を用い以下に述べる。ステツプ40以前は、第3
図〜第5図に示す各ステツプと同じ演算を行な
う。ステツプ61にて、ステツプ40で得られた炉心
流量WCに対応する限界出力CPを求める。また、
ステツプ62において、中性子束検出器の測定にて
得られた炉心3の半径方向の出力ピーキング係数
と第5図のステツプ53にて得られた炉心熱出力
Pthとから燃料集合体出力BPを求める。限界出力
比CPRは、CP/BPによつて得られる(ステツプ
63)。この限界出力比CPRを限界出力比の制限値
と比較することによつて炉心の熱的余裕を評価す
ることができる(ステツプ64)。このようにして
求まる炉心3の熱的余裕も、インターナルポンプ
11の運転状態にかかわらず常に精度良く求める
ことができる。
本発明によれば、インターナルポンプを有する
原子炉の炉心を流れる冷却材流量をインターナル
ポンプの運転状態が変化しても、また燃料集合体
および炉心構造が経年変化しても、常に精度良く
求めることができる。
原子炉の炉心を流れる冷却材流量をインターナル
ポンプの運転状態が変化しても、また燃料集合体
および炉心構造が経年変化しても、常に精度良く
求めることができる。
第1図はインターナルポンプを備えた沸騰水型
原子炉の外観図、第2図は第1図の沸騰水型原子
炉に適用した本発明の好適な一実施例である冷却
材流量測定装置の系統図、第3図は第2図のコン
ピユータにて実施される演算のフローチヤート、
第4図は第3図のステツプ35の詳細な内容を示す
説明図、第5図は第3図のステツプ37の詳細な内
容を示す説明図、第6図は本発明の実施例を適用
した炉心の熱的余裕を求める手法の説明図であ
る。 1……原子炉圧力容器、2……炉心シユラウ
ド、3……炉心、4……燃料集合体、5……炉心
下部支持板、6……燃料支持金具、8……インペ
ラ、9……回転軸、10……モータ、11……イ
ンターナルポンプ、19,20,22,23……
圧力管、21,24……差圧検出器、26……コ
ンピユータ。
原子炉の外観図、第2図は第1図の沸騰水型原子
炉に適用した本発明の好適な一実施例である冷却
材流量測定装置の系統図、第3図は第2図のコン
ピユータにて実施される演算のフローチヤート、
第4図は第3図のステツプ35の詳細な内容を示す
説明図、第5図は第3図のステツプ37の詳細な内
容を示す説明図、第6図は本発明の実施例を適用
した炉心の熱的余裕を求める手法の説明図であ
る。 1……原子炉圧力容器、2……炉心シユラウ
ド、3……炉心、4……燃料集合体、5……炉心
下部支持板、6……燃料支持金具、8……インペ
ラ、9……回転軸、10……モータ、11……イ
ンターナルポンプ、19,20,22,23……
圧力管、21,24……差圧検出器、26……コ
ンピユータ。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 原子炉容器内に設けられた炉心支持部材にて
支持される炉心内に冷却材を供給する複数のイン
ターナルポンプの出入口の差圧を検出する第1差
圧検出器と、 前記インターナルポンプの回転数検出器と、 前記第1差圧検出器および前記回転数検出器の
測定値に基づいて前記炉心を流れる冷却材流量を
求める第1流量測定手段と、 前記炉心支持部材を介して隣接する二領域の差
圧を検出する第2差圧検出器と、 該第2差圧検出器の測定値に基づいて前記炉心
を流れる冷却材流量を求める第2流量測定手段
と、 前記回転数検出器の出力に基づいて前記冷却材
の逆流が生じている前記インターナルポンプの有
無を判定する手段と、 該判定手段の判定結果により、前記冷却材の逆
流が生じていない条件下で、前記第1流量測定手
段と第2流量測定手段とにより求めた冷却材流量
の関係に基づいて補正係数を逐次求める補正係数
演算手段とを有し、 前記判定手段の判定結果により前記冷却材の逆
流が生じているものであるとき、前記第2流量測
定手段による冷却材流量に前記補正係数の最新の
値を乗じて前記炉心を流れる冷却材流量を求める
構成とした冷却材流量測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57010084A JPS58129293A (ja) | 1982-01-27 | 1982-01-27 | 冷却材流量測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57010084A JPS58129293A (ja) | 1982-01-27 | 1982-01-27 | 冷却材流量測定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58129293A JPS58129293A (ja) | 1983-08-02 |
JPH0210917B2 true JPH0210917B2 (ja) | 1990-03-12 |
Family
ID=11740473
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP57010084A Granted JPS58129293A (ja) | 1982-01-27 | 1982-01-27 | 冷却材流量測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS58129293A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0746158B2 (ja) * | 1986-09-01 | 1995-05-17 | 株式会社日立製作所 | 原子炉の炉心流量測定装置 |
US4975239A (en) * | 1989-01-23 | 1990-12-04 | General Electric Company | BWR core flow measurement enhancements |
US6163588A (en) * | 1998-12-23 | 2000-12-19 | General Electric Company | Core plate and reactor internal pump differential pressure lines for a boiling water reactor |
-
1982
- 1982-01-27 JP JP57010084A patent/JPS58129293A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS58129293A (ja) | 1983-08-02 |
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