JPH10177086A - 原子炉一次冷却材流量の測定装置及び測定方法 - Google Patents

原子炉一次冷却材流量の測定装置及び測定方法

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JPH10177086A
JPH10177086A JP8336520A JP33652096A JPH10177086A JP H10177086 A JPH10177086 A JP H10177086A JP 8336520 A JP8336520 A JP 8336520A JP 33652096 A JP33652096 A JP 33652096A JP H10177086 A JPH10177086 A JP H10177086A
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main steam
reactor
reactor pressure
measuring
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JP8336520A
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Hideo Namihira
英夫 波平
Akio Uehara
明雄 上原
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原子力プラントの主蒸気流量計及び給水流量
計を適切に補正し流量を正確に測定する。 【解決手段】 原子炉圧力計21、RIPパージ水の流量
計19と温度計20及びCRDパージ水の流量計19及び温度
計20からの出力信号を用いてRPV1へ流入する給水流
量を計算し、この給水流量計算値とRPV1から排出さ
れる主蒸気流量との質量バランスから主蒸気流量を決定
し、この質量バランスにより決定された主蒸気流量と給
水流量計14により測定される給水流量実測値との誤差を
監視し、この誤差が所定値を超えるときには質量バラン
スにより決定された主蒸気流量及び主蒸気ノズル部の発
生差圧に基づいて、主蒸気流量係数の最適値を求めるこ
とで主蒸気流量計14を初期補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、沸騰水型原子炉に
係る原子力発電所の一次冷却材の給水流量及び主蒸気流
量を測定する原子炉一次冷却材流量の測定装置及び測定
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の沸騰水型原子炉(BWR)を改良
した改良型沸騰水型原子炉(ABWR)は、BWRにお
ける原子炉再循環系ループに代えて小型の原子炉内臓型
最循環ポンプ(インターナルポンプ;以下RIPとい
う。)を採用し、また制御棒駆動機構(以下CRDとい
う。)を電動式として制御棒の微調整を行うなど、様々
な改良が施されている。
【0003】図9はこのABWRの概略を示す断面図で
ある。原子炉圧力容器(以下RPVという。)1の中央
部よりやや下部に多数体の燃料集合体を具備する炉心5
が配置されている。この炉心5の下方には多数の制御棒
案内管41が設けられ、炉心5を形成するシュラウド4
2の上端開口はシュラウドヘッド43で閉塞されてい
る。シュラウドヘッド43には気水分離器7のスタンド
パイプ6が立設され、気水分離器7上には矩形平型の蒸
気乾燥器8が配設されている。またRPV1の上端開口
は上蓋44により気密に閉塞されている。
【0004】RPV1の下部には制御棒案内管41の内
面をガイドとして炉心5内の十字型の制御棒を駆動する
CRD3が設けられている。RPV1の内側とシュラウ
ド42の外側との間の底部には複数台のRIP2が設置
されている。
【0005】炉心5は多数体の燃料集合体の下部が炉心
指示板45により、上部が上部格子板46によりそれぞ
れ支持され、全体がシュラウド42により包囲されてい
る。RPV1の内側とシュラウド42の外側との間の底
部には、蒸気乾燥器8で乾燥された蒸気をタービンへと
送る主蒸気管9が接続している。また給水管10により
RPV1内に流入した冷却材はRIP2により強制循環
される。
【0006】一般にABWRの原子力発電所において
は、RPV1の主蒸気出口側配管ノズル部と一体となっ
たかたちで流量素子が設置される。この流量素子として
は入口ベンチュリー形を用いるのが一般的である。この
入口ベンチュリー形流量素子によれば、主蒸気配管を介
し流出する主蒸気にかかる摩擦抵抗が小さいため、この
流量素子部の入口部及び出口部における主蒸気の流れに
よる圧力の変動は比較的小さい。RPV主蒸気ノズル部
において発生する差圧ΔPと、主蒸気流量QPVについて
は、以下の関係式が成り立つことが知られている。
【0007】
【数1】
【0008】ただし、Cdは主蒸気流量係数、Aは絞り
部断面積、ρは流体密度である。ここでの密度ρは原子
炉圧力における飽和蒸気密度である。このことから、原
子炉圧力及び絞り部断面積Aが一定の時には、主蒸気流
量と主蒸気ノズル部発生差圧には図3に模式的に示した
関係が成り立つことがわかる。
【0009】一方従来のBWRにおいては、主蒸気出口
側配管に設けられる流量素子として通常JIS(日本工
業規格)等の規格に準じたものが用いられる。こうした
JIS等の規格品は主蒸気配管の途中にある程度の上流
直管長をとって設置される。すなわち、主蒸気出口側配
管ノズル部とこの流量素子との間にはJIS等の規格に
よって定められた配管長さを確保する必要があり、配管
長さを適切に設定してはじめてJIS等の規格に応じた
流量特性を信頼して流量計測をすることができる。
【0010】しかしながら、ABWRにおける入口ベン
チュリー形の流量素子は、JISやASME(アメリカ
機械学会規格)等の規格品ではないため、独自に試験を
行って流量特性を得る必要がある。実際にはこの流量素
子と、実機と同等形状のRPV及び容器内構造物を模擬
したモックアップ装置を用いて実際の運転と同様の条件
下で流量特性試験を行い、この特性試験によって得られ
た流量特性に基づいて主蒸気流量計を設計する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】主蒸気流量は、プラン
トの給水流量制御機能及び主蒸気配管の破断を模擬した
ときの流量高検出機能に関わり、実機プラント条件にて
実流補正することが望ましい。
【0012】しかし、実機で通常運転を安定的に行うた
めにはRPVへの給水流量と主蒸気流量との質量バラン
スが一致していることが不可欠である。また実機の通常
運転時には原子炉内の高圧かつ高温の主蒸気が主蒸気管
を通じて多量に流出する。しかし、こうした実機環境条
件をモックアップ装置で完全に模擬することは難しい。
また実機とモックアップ装置との製作誤差、特に主蒸気
出口側配管ノズル部の製作誤差が流量特性を大きく左右
する。
【0013】従って、この模擬の試験で得られた流量特
性と実機の流量特性との間には多少の誤差が発生するこ
とは避けられない。よって、モックアップ装置での模擬
の試験に加えて、実機において流量特性を確認し実機の
流量指示値の補正を実施する必要性が高い。本発明は上
記課題に鑑みてなされたものであり、実機組込み状態に
おいて流量特性を確認し補正する方法を確立することを
目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明では、原子炉圧力容器の上方に
設けられた原子炉圧力計と、原子炉圧力容器の主蒸気管
の出口側ノズル部に設けられた主蒸気流量計と、原子炉
圧力容器の給水管に設けられた給水流量計と、制御棒駆
動機構ポンプとインターナルポンプを接続する配管に設
けられインターナルポンプへ流入するパージ水の流量及
び温度を測定するインターナルポンプパージ水測定装置
と、制御棒駆動機構ポンプと制御棒駆動機構を接続する
配管に設けられ制御棒駆動機構へ流入するパージ水の流
量と温度及び圧力を測定する制御棒駆動機構パージ水測
定装置と、これらの計器及び装置からの出力信号を処理
する演算装置とを具備する原子力プラントの原子炉一次
冷却材流量の測定装置において、原子炉圧力計及び2つ
のパージ水測定装置からの出力信号を用いて原子炉圧力
容器へ流入する給水流量を計算し、この給水流量計算値
と原子炉圧力容器から排出される主蒸気流量との質量バ
ランスから主蒸気流量を決定し、この質量バランスによ
り決定された主蒸気流量と給水流量計により測定される
給水流量実測値との誤差を監視し、この誤差が所定値を
超えるときには質量バランスにより決定された主蒸気流
量及び主蒸気ノズル部の発生差圧に基づいて主蒸気流量
計における主蒸気流量係数の最適値を求めることで主蒸
気流量計を初期補正することを特徴とする原子炉一次冷
却材流量の測定装置を提供する。
【0015】また請求項2記載の発明では、原子炉圧力
容器の上方に設けられた原子炉圧力計と、原子炉圧力容
器の主蒸気管の出口側ノズル部に設けられた主蒸気流量
計と、原子炉圧力容器の給水管に設けられた給水流量計
と、制御棒駆動機構ポンプとインターナルポンプを接続
する配管に設けられインターナルポンプへ流入するパー
ジ水の流量及び温度を測定するインターナルポンプパー
ジ水測定装置と、制御棒駆動機構ポンプと制御棒駆動機
構を接続する配管に設けられ制御棒駆動機構へ流入する
パージ水の流量と温度及び圧力を測定する制御棒駆動機
構パージ水測定装置と、これらの計器及び装置からの出
力信号を処理する演算装置とを具備する原子力プラント
の原子炉一次冷却材流量の測定装置において、まず原子
炉圧力計及び2つのパージ水測定装置からの出力信号を
用いて原子炉圧力容器へ流入する給水流量を計算し、次
にこの給水流量計算値と原子炉圧力容器から排出される
主蒸気流量との質量バランスから主蒸気流量を決定し、
さらにこの質量バランスにより決定された主蒸気流量と
給水流量計により測定される給水流量実測値との誤差を
監視し、この誤差が所定値を超えるときには質量バラン
スにより決定された主蒸気流量及び主蒸気ノズル部の発
生差圧に基づいて主蒸気流量計における主蒸気流量係数
の最適値を求めることで主蒸気流量計を初期補正するこ
とを特徴とする原子炉一次冷却材流量の測定方法を提供
する。
【0016】さらに請求項3記載の発明では、原子炉圧
力計及び2つのパージ水測定装置からの出力信号を用い
て原子炉圧力容器から排出される主蒸気流量を計算し、
この主蒸気流量計算値から主蒸気管ノズル部における発
生差圧を計算し、この発生差圧の計算値と差圧実測値と
の誤差を監視し、この誤差が所定値を超えるときには差
圧計算値に基づいて主蒸気流量計の差圧伝送器の測定レ
ンジの最適値を求めることで主蒸気流量計を補正するこ
とを特徴とする原子炉一次冷却材流量の測定方法を提供
する。
【0017】さらに請求項4記載の発明では、原子炉圧
力計及び2つのパージ水測定装置からの出力信号を用い
て原子炉圧力容器から排出される主蒸気流量を計算し、
この主蒸気流量計算値と原子炉圧力容器へ流入する給水
流量との質量バランスから給水流量を決定し、この質量
バランスにより決定される給水流量と給水流量計により
測定される給水流量実測値との誤差を監視し、この誤差
が所定値を超えたときには質量バランスにより決定され
た給水流量及び主蒸気ノズル部の発生差圧に基づいて給
水流量計における給水流量係数の最適値を求めることで
給水流量計を補正することを特徴とする原子炉一次冷却
材流量の測定方法を提供する。
【0018】さらに請求項5記載の発明では、原子炉圧
力容器の上方に設けられた原子炉圧力計と、原子炉圧力
容器の主蒸気管の出口側ノズル部に設けられた主蒸気流
量計と、主蒸気管を介し原子炉圧力容器と接続する高圧
タービンの第1段後蒸気室の圧力及び高圧タービンの入
口温度を測定する高圧タービン流入蒸気測定装置と、こ
れらの計器及び装置からの出力信号を処理する演算装置
とを具備する原子力プラントの原子炉一次冷却材流量の
測定装置において、原子炉圧力計及び高圧タービン流入
蒸気測定装置からの出力信号を用いて予め高圧タービン
入口蒸気流量を計算し、原子炉通常運転中における主蒸
気流量と高圧タービン入口蒸気流量との関係を示す特性
曲線を用いて主蒸気流量係数の最適値を求めることで主
蒸気流量計を補正することを特徴とする原子炉一次冷却
材流量の測定装置を提供する。
【0019】また請求項6記載の発明では、原子炉圧力
容器の上方に設けられた原子炉圧力計と、原子炉圧力容
器の主蒸気管の出口側ノズル部に設けられた主蒸気流量
計と、主蒸気管を介し原子炉圧力容器と接続する高圧タ
ービンの第1段後蒸気室の圧力及び高圧タービンの入口
温度を測定する高圧タービン流入蒸気測定装置と、これ
らの計器及び装置からの出力信号を処理する演算装置と
を具備する原子力プラントの原子炉一次冷却材流量の測
定装置において、まず予め原子炉圧力計及び高圧タービ
ン流入蒸気測定装置からの出力信号を用いて高圧タービ
ン入口蒸気流量を計算し、次に原子炉通常運転中におけ
る主蒸気流量と高圧タービン入口蒸気流量との関係を示
す特性曲線を用いて主蒸気流量係数の最適値を求めるこ
とで主蒸気流量計を補正することを特徴とする原子炉一
次冷却材流量の測定方法を提供する。
【0020】また請求項7記載の発明では、原子炉圧力
容器の上方に設けられた原子炉圧力計と、原子炉圧力容
器の主蒸気管の出口側ノズル部に設けられた主蒸気流量
計と、原子炉圧力容器の給水管に設けられた給水流量計
と、主蒸気管を介し原子炉圧力容器と接続する高圧ター
ビンの第1段後蒸気室の圧力及び高圧タービンの入口温
度を測定する高圧タービン流入蒸気測定装置と、これら
の計器及び装置からの出力信号を処理する演算装置とを
具備する原子力プラントの原子炉一次冷却材流量の測定
装置において、予め原子炉圧力計及び高圧タービン流入
蒸気測定装置からの出力信号を用いて高圧タービン入口
蒸気流量を計算し、原子炉通常運転中における給水流量
と高圧タービン入口蒸気流量との関係から給水流量計の
経年変化を監視しかつ給水流量係数の最適値を求めるこ
とで給水流量計を補正することを特徴とする原子炉一次
冷却材流量の測定装置を提供する。
【0021】また請求項8記載の発明では、原子炉圧力
容器の上方に設けられた原子炉圧力計と、原子炉圧力容
器の主蒸気管の出口側ノズル部に設けられた主蒸気流量
計と、原子炉圧力容器の給水管に設けられた給水流量計
と、主蒸気管を介し原子炉圧力容器と接続する高圧ター
ビンの第1段後蒸気室の圧力及び高圧タービンの入口温
度を測定する高圧タービン流入蒸気測定装置と、これら
の計器及び装置からの出力信号を処理する演算装置とを
具備する原子力プラントの原子炉一次冷却材流量の測定
装置において、まず予め原子炉圧力計及び高圧タービン
流入蒸気測定装置からの出力信号を用いて高圧タービン
入口蒸気流量を計算し、次に原子炉通常運転中における
給水流量と高圧タービン入口蒸気流量との関係から給水
流量計の経年変化を監視しかつ給水流量係数の最適値を
求めることで給水流量計を補正することを特徴とする原
子炉一次冷却材流量の測定方法を提供する。
【0022】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態について説明する。図1は本発明の第1の実施形
態に係る主蒸気流量の測定方法に用いる各種機器を備え
た原子力プラントの概略系統図である。本実施形態は、
おもに起動試験の段階で上述の入口ベンチュリー形の流
量素子に隣接設置された主蒸気流量計を補正する、すな
わち主蒸気流量計の流量係数を最適化するものである。
【0023】RPV1の上蓋ドーム部に原子炉圧力計2
1を設ける。また、RPV1と主蒸気管9とを接続する
主蒸気出口側ノズル部11には、絞り部が設けられてお
り、RPV1内の高温高圧の蒸気が絞り部を介して主蒸
気管9側に流出する際の流量素子として機能する。ま
た、このノズル部11の上流側及び下流側で生じる蒸気
の差圧によって蒸気流量を求める主蒸気流量計13を、
ノズル部11に隣接して設ける。
【0024】RPV1と接続する給水管10内に、流量
素子12を設ける。この流量素子12は、例えばノズル
ベンチュリー型のようにJIS等の規格に準じたもので
あり、またこの流量素子12とRPV1との距離には、
規準で定められた上流直管長dを採用するものとする。
また、この流量素子12の上流側及び下流側で生じる冷
却材の差圧によって冷却材流量を求める給水流量計14
を、流量素子12に隣接して設ける。また、給水管10
の流量素子12に対して上流側に、給水ポンプ出口圧力
計15及び給水温度計16を設ける。
【0025】一方、CRDポンプ4に接続するパージ水
配管24にはCRDポンプ出口圧力計22が設置され、
このポンプ出口圧力計22の下流側で配管24は分岐2
4a、24bし、配管24aはRIP2に、配管24b
はCRD3に、それぞれ接続している。図中配管24a
は1台のRIP2に接続したものを示したが、実際には
配管24aはさらに分岐してRPV1内のRIP2すべ
てに接続している。配管24aを介して、CRDポンプ
4からRPV1内に常時パージ水を供給して、RIP2
に対しRPV1とのバウンダリを水シールしている。こ
の配管24aに、RIPパージ水流量計17及びRIP
パージ水温度計18を設ける。また配管24bを介し
て、CRDポンプ4からRPV1内に常時パージ水を供
給し、CRD3に対しRPV1とのバウンダリを水シー
ルする。この配管24bに、流量計19及び温度計20
を設ける。配管24bはさらに分岐し一部はCRDスク
ラム用ラインと接続している。しかしスクラム時以外は
配管24はパージ水ラインにのみ水を供給しているか
ら、CRD系統流量計19及び温度計20は、CRDパ
ージ水流量計19及びCRDパージ水温度計20とみな
すことができる。
【0026】また、これらの流量計13、14、17、
19、温度計16、18、20及び圧力計15、21、
22は、それぞれ演算装置23と接続しており、演算装
置23によってこれらの検出器の出力信号を処理する。
【0027】次に本実施形態における作用、すなわち主
蒸気流量の測定方法について説明する。なお以下に示す
演算は演算装置23において実行されるものである。図
2は本実施形態における、主蒸気流量計13の主蒸気流
量係数の最適化の流れを示すフローチャートである。
【0028】まず、RIP2に関するパージ水流量計1
7、パージ水温度計18からRIP2のパージ水の流量
RIP 及び温度TRIP を測定し、CRDポンプ4の出口
圧力計22からCRDポンプ出口圧力PCRD を測定す
る。これらの測定値をもとに、蒸気表によりRIP2に
流入する流体の密度を求め、体積流量を質量流量に換算
することにより、質量流量に換算したRIPパージ流量
RIP を求める。同様に、CRD3に関するパージ水流
量計19、パージ水温度計20からCRD3のパージ水
の流量QCRD 及び温度TCRD を測定し、これらとCRD
ポンプ出口圧力PCRD をもとに、蒸気表によりCRD3
に流入する流体の密度を求め、体積流量から質量流量に
換算したCRDパージ流量WCRD を求める。また、給水
流量計14から給水流量Wfを求める。
【0029】ここで、給水流量WfとRIP2及びCR
D3のパージ流量の総和は、RPV1に流入する全質量
流量WPVである。すなわち、関係式 WPV=Wf+WCRD +WRIP (2) が成り立つ。これより、上述の値Wf、WCRD 及びW
RIP からRPV1に流入する全質量流量WPVを求める。
【0030】一方、主蒸気流量計13により、RPV1
から排出される主蒸気流量QPVを測定する。なお、ここ
での主蒸気流量QPVは、複数の主蒸気流量計13によっ
て測定された主蒸気流量の総和、すなわち複数の主蒸気
管9からRPV1外に排出される主蒸気の総量とする。
【0031】原子炉通常運転時には炉水位は一定である
から、RPV1の流出量と排出量の質量バランスによ
り、RPV1に流入する全質量流量WPVとRPV1から
排出される主蒸気流量QPVとが一致するはずである。よ
って、予め与えられた許容誤差Cに対し、(2)式によ
って求められた流入質量流量WPVと主蒸気流量計13に
より測定された主蒸気流量QPVとの差がC以下であると
き、すなわち |WPV−QPV|≦C (3) が成り立つときには、主蒸気流量計13は補正の必要が
ないと判断し、一連の作業を終了する。一方、これ以外
のとき、すなわち |WPV−QPV|>C (4) が成り立つときは、主蒸気流量計13の測定値と流入質
量流量とに有為な差があると判断される。すなわちこの
場合、図3に模式的に示した流量特性曲線のグラフにお
いて、破線のグラフが主蒸気流量計13の実測流量値と
発生差圧との関係を示す曲線であり、また実線のグラフ
が(2)式で求められる流入流量と発生差圧の関係を示
す流量特性曲線であるとしたとき、破線のグラフを実線
のグラフに補正する必要がある。よってこの場合は、
(2)式で求められる流入質量流量WPVを実際の主蒸気
流量とみなし、以下の手順に基づいて新たに主蒸気流量
計13に関する主蒸気流量係数Cdを求める。
【0032】まず、原子炉圧力計21により原子炉圧力
Prを求め、これより蒸気の密度テーブルから飽和蒸気
密度ρを求める。また、主蒸気管ノズル部11で生じる
差圧ΔPを求める。(2)式によって求められた主蒸気
流量WPVが4本の主蒸気管9から均等にRPV1外へ排
出されると仮定するとき、(1)式によれば、主蒸気流
量WPVとノズル部の発生差圧との間には次の関係が成り
立つことがわかる。
【0033】
【数2】 よって、主蒸気流量係数Cdは
【0034】
【数3】 により求められる。この値を最適な主蒸気流量係数とし
て出力して運転員に知らせることにより、プラント立上
げ初期に主蒸気流量計13を正確に初期補正することが
できる。
【0035】以下、本発明の第2の実施形態について説
明する。なお、上記第1の実施形態と同様の構成部分に
ついては同一符号を付し詳細な説明を省略する。本実施
形態に係る主蒸気流量の測定方法は、図1に示された第
1の実施形態に係る主蒸気流量の測定方法に用いる各種
機器を用いたものである。
【0036】主蒸気流量計13は、測定した主蒸気流量
に基づいて主蒸気管ノズル部11の発生差圧を与える主
蒸気流量計用差圧伝送器を具備する。本実施形態は、こ
の主蒸気流量計用差圧伝送器の最適な測定レンジを求め
るものである。図4は本実施形態における、主蒸気流量
計用差圧伝送器の測定レンジの最適化の流れを示すフロ
ーチャートである。
【0037】RIP2のパージ水の流量QRIP 及び温度
RIP 、CRDポンプ4の出口圧力PCRD 、CRD3の
パージ水の流量QCRD 及び温度TCRD の測定値より、質
量流量に換算したRIPパージ流量WRIP 及びCRDパ
ージ流量WCRD を求め、これらと給水流量Wfにより
(2)式からRPV1に流入する全質量流量WPVを求め
るまでは、第1の実施形態と同様である。また一方で、
主蒸気管ノズル部11の発生差圧ΔPを測定する。
【0038】(2)式によって求められた主蒸気流量W
PVが4本の主蒸気管9から均等にRPV1外へ排出され
ると仮定するとき、モックアップ試験により予め求めら
れた主蒸気流量計13の流量係数をCd2 とすると、
(5)式より、主蒸気管ノズル部11の発生差圧は以下
で与えられる。
【0039】
【数4】
【0040】この式(7)で与えられる差圧の計算値を
ΔP2 とする。予め与えられた許容誤差C2 に対し、原
子炉出力が異なる複数時点で、上述の作用により差圧の
計算値ΔP2 を求め、差圧実測値ΔPと比較する。例え
ば、出力が25%、50%、75%、100%のとき、
4本の主蒸気管各々について差圧計算値と実測値の比較
を行う。常に、(7)式によって求められた差圧値ΔP
2 と差圧実測値ΔPとの差がC2 以下であるとき、すな
わち |ΔP2 −ΔP|≦C2 (8) が成り立つときには、主蒸気流量計13の差圧伝送器は
補正の必要がないと判断し、一連の作業を終了する。一
方、ある時点で少なくとも一つの主蒸気流量計13につ
いて両者の差がC2 を超えたとき、すなわち |ΔP2 −ΔP|>C2 (9) が成り立つときは、以下の手順に基づいて、新たに当該
主蒸気流量計13の差圧伝送器の測定レンジを求める。
すなわち、図5に模式的に示した流量特性曲線のグラフ
において、破線で示された主蒸気流量計13の特性曲線
を実線で示された正確な流量特性曲線に補正する。
【0041】100%出力の定格運転時において(7)
式で求めた差圧計算値ΔP2 を、4本の主蒸気管9の各
々のプラント定格運転時における主蒸気ノズル部11の
差圧値であるとみなす。このときの主蒸気流量計13の
測定レンジをQFS、主蒸気流量13による主蒸気流量測
定値をQPVとすると、差圧伝送器の測定レンジΔPFS
以下の式で与えられる。
【0042】
【数5】
【0043】この(10)式によって与えられた差圧伝送
器の測定レンジΔPFSを新たに正しい測定レンジとみな
すことにより、主蒸気流量計13を正確に初期値補正す
ることができる。
【0044】以下、本発明の第3の実施形態について説
明する。なお、上記第1または第2の実施形態と同様の
構成部分については同一符号を付し詳細な説明を省略す
る。本実施形態に係る主蒸気流量の測定方法は、図1に
示された第1の実施形態に係る主蒸気流量の測定方法に
用いる各種機器を用いたものである。
【0045】主蒸気流量計13の計測対象となるプロセ
ス流体は高速蒸気流であり、主蒸気管9のノズル部の流
量素子としての絞り部11は経年変化が小さいと考えら
れるから、上述の第1または第2の実施形態に基づいて
主蒸気流量計13の指示値の初期値補正を実施すれば、
以後は経年変化を考慮する必要は少ない。しかし、給水
管10に設けられた給水流量素子12については、対象
プロセス流体が高温水であるから、スケール等の内面付
着物による影響である程度の経年変化が生じる。この経
年変化に伴って、給水流量計14の指示値に経年変化が
観測されることが知られている。
【0046】本実施形態は、給水流量計14の指示値の
経年変化を監視し、必要に応じて補正するものである。
図6は本実施形態における、給水流量計14の給水流量
係数の最適化の流れを示すフローチャートである。
【0047】RIP2のパージ水の流量QRIP 及び温度
RIP 、CRDポンプ4の出口圧力PCRD 、CRD3の
パージ水の流量QCRD 及び温度TCRD の測定値より、質
量流量に換算したRIPパージ流量WRIP 及びCRDパ
ージ流量WCRD を求めるまでは、第1の実施形態と同様
である。また一方で、初期値補正された主蒸気流量計1
3によって主蒸気流量QPV2 を測定し、給水流量計14
によって給水流量Qf2 を測定する。
【0048】給水管10を通じてRPV1内に流入する
全質量流量をWf2 とすると、関係式 QPV2 =Wf2 +WCRD +WRIP (11) を用いて、Wf2 は Wf2 =QPV2 −(WCRD +WRIP ) (12) で与えられる。
【0049】この(12)式で求めた給水流量の計算値W
2 と、給水流量計14から得られる給水流量実測値Q
2 とを比較し、その差を監視し結果を出力する。予め
与えられた許容誤差C3 に対し、給水流量の計算値Wf
2 と実測値Qf2 との差がC3 以下であるとき、すなわ
ち |Wf2 −Qf2 |≦C3 (13) が成り立つときには、給水流量計14は補正の必要がな
いと判断し、一連の作業を終了する。一方、ある時点で
両者の差がC3 を超えたとき、すなわち |Wf2 −Qf2 |>C3 (14) が成り立つときは、以下の手順に基づいて、新たに当該
給水流量計14の給水流量係数を設定する。
【0050】給水ポンプ出口圧力計15及び給水温度計
16により給水ポンプ出口圧力及び給水温度を測定し、
密度テーブルを用いて給水の加圧水密度ρ2 を確定す
る。また、給水流量差圧ΔP3 を測定する。ここで、
(12)式によって求められた給水流量Wf2 の水が2本
の給水管10から均等にRPV1内へ流入すると仮定す
る。給水流量素子12の絞り部断面積をA2 、給水流量
係数をCd3 とすると、次の関係式が成り立つ。
【0051】
【数6】 これより給水流量係数Cd3
【0052】
【数7】 により求められる。この値を最適な給水流量係数として
出力して運転員に知らせることにより、プラント立上げ
初期に補正した主蒸気流量計13を用いて給水流量計1
4の経年変化分を特定し、給水流量計14の初期値を考
慮した正確な補正を行うことができる。
【0053】以下、本発明の第4の実施形態について説
明する。本実施形態に係る給水流量の測定方法は、第3
の実施形態の変形例であり、図1に示された第1の実施
形態に係る主蒸気流量の測定方法に用いる各種機器を用
いたものである。
【0054】本実施形態に係る給水流量の測定方法は、
給水流量計14の指示値の経年変化を監視するととも
に、常時自動的に給水流量計14を補正するものであ
る。図7は本実施形態における、給水流量計14の給水
流量係数の最適化の流れを示すフローチャートである。
【0055】RIP2のパージ水の流量QRIP 及び温度
RIP 、CRDポンプ4の出口圧力PCRD 、CRD3の
パージ水の流量QCRD 及び温度TCRD の測定値より、質
量流量に換算したRIPパージ流量WRIP 及びCRDパ
ージ流量WCRD を求める。また一方で、初期値補正され
た主蒸気流量計13によって主蒸気流量QPV2 を測定し
(12)式より給水流量Wf2 を計算し、給水流量計14
による給水流量実測値Qf2 と比較し、(13)式または
(14)式により判定し、(14)式が成り立つ場合には新
たに(15)(16)式に基づいて当該給水流量計14の給
水流量係数を設定する。以下の手順は第3の実施形態と
同様である。
【0056】さらに本実施形態では、この判定及び補正
を一定間隔をおいて常時行い、給水流量係数が最適化さ
れた場合にはこれを自動的に更新することで給水流量計
14を自動的に補正する。
【0057】この構成により、プラント立上げ初期に補
正した主蒸気流量計13を用いて給水流量計14の経年
変化分を特定し、給水流量計14の初期値を考慮した正
確な補正を常時自動的に行うことができる。
【0058】以下、本発明の第5の実施形態について説
明する。なお、上記第1乃至第4の実施形態と同様の構
成部分については同一符号を付し詳細な説明を省略す
る。図8は本実施形態に係る主蒸気流量の測定方法に用
いる各種機器を備えた原子力プラントの概略系統図であ
る。なおこの図では、RPV1内の各種機器の図示を省
略した。本実施形態は、主蒸気流量計13の指示値の経
年変化量を確定し、主蒸気流量計13を常時補正するも
のである。
【0059】RPV1には主蒸気管9を介して高圧ター
ビン25が接続し、この高圧タービン25には低圧ター
ビン26が接続する。高圧タービン第1段後蒸気室に圧
力計27が、また高圧タービン入口には温度計28がそ
れぞれ設けられている。これらのタービン圧力計27、
温度計28は演算装置29と接続している。演算装置2
9にはこの他に、主蒸気流量計13、給水流量計14、
給水ポンプ出口圧力計15、給水温度計16及び原子炉
圧力計21が接続している。
【0060】ここで高圧タービン25については、高圧
タービン第1段後蒸気室から次段への蒸気流出における
流体は比熱が一定の完全気体であるとし、またタービン
第1段の運転は臨界圧力比以上を保っているとする。ま
た、定格運転中のタービンバイパス、湿分分離加熱器、
その他抽気系への主蒸気分岐流が定格不変の同条件であ
るとする。
【0061】このとき、高圧タービン第1段後蒸気室の
先細ノズルから次段へと流出する蒸気は臨界流である。
圧力計27及び温度計28により、高圧タービン第1段
後蒸気室圧力Ptとタービン入口温度T(絶対温度換
算)を測定し、併せて次段圧力Pbを測定する。気体定
数をR、高圧タービン第1段後蒸気室の先細ノズルの断
面積をAtとするとき、タービン入口流量WTR(質量流
量換算値)は以下の式で与えられる。
【0062】
【数8】 ただし、Ctは流量係数で
【0063】
【数9】 で与えられる定数である。ここでkは比熱比、gは重力
加速度である。
【0064】この(17)(18)式を用いて、プラント定
格運転時における高圧タービン第1段後蒸気室圧力計2
7とタービン入口温度計28とから得られる測定値よ
り、タービン入口流量W1st 及び流量計数Cd4 を算出
する。これと主蒸気流量QPV4とを初期値として、原子
炉通常運転中に上記演算を実施し、主蒸気流量計13の
経年変化分を確定し、流量係数Cd4 を常時補正する。
すなわち、上記第1の実施形態において図3に説明した
グラフを用いた方法と同様に、原子炉運転中における主
蒸気流量と高圧タービン入口流量との関係を示す特性曲
線を用いて主蒸気流量係数Cd4 の最適値を求める。こ
れにより、主蒸気流量計13の正確な補正を行うことが
できる。
【0065】以下、本発明の第6の実施形態について説
明する。なお、上記第1乃至第5の実施形態と同様の構
成部分については同一符号を付し詳細な説明を省略す
る。本実施形態に係る給水流量の測定方法は、図6に示
された第5の実施形態に係る主蒸気流量の測定方法に用
いる各種機器を用いたものである。本実施形態は、給水
流量計14の指示値の経年変化量を確定し、常時補正す
るものである。
【0066】ここで高圧タービン25については、高圧
タービン第1段後蒸気室から次段への蒸気流出における
流体は比熱が一定の完全気体であるとし、またタービン
第1段の運転は臨界圧力比以上を保っているとする。ま
た、定格運転中のタービンバイパス、湿分分離加熱器、
その他抽気計への主蒸気分岐流が定格不変の同条件であ
るとする。
【0067】第5の実施形態と同様の条件のもとでは、
高圧タービン第1段後蒸気室の先細ノズルから次段へと
流出する蒸気は臨界流である。第5の実施形態と同様
に、(17)(18)式を用いて、プラント定格運転時にお
ける高圧タービン第1段後蒸気室圧力計27とタービン
入口温度計28とから得られる測定値より、タービン入
口流量W1st 及び流量計数Cd5 を算出する。これと給
水流量Qf2 とを初期値として、原子炉通常運転中に上
記演算を実施し、給水流量計14の経年変化分を確定
し、流量係数Cd5 を常時補正する。すなわち、上記第
1の実施形態において図3に説明したグラフを用いた方
法と同様に、原子炉運転中における給水流量と高圧ター
ビン入口流量との関係を示す特性曲線を用いて給水流量
係数Cd5の最適値を求める。これにより、給水流量計
14の正確な補正を常時自動的に行うことができる。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、規
格に準じた給水流量計や各種計器及び装置を用いること
で主蒸気管出口側ノズル部に設けられた主蒸気流量計を
正確に初期補正するとともに、この初期補正された主蒸
気流量計の経年変化が小さいことを利用して経年変化が
大きい給水流量計を運転中に自動的に補正することで、
プラント立上げ初期から運転中の長期に渡り常に正確な
一次冷却材流量を測定することができるから、原子力プ
ラント内の冷却材状態を常時正確に監視し、原子炉の信
頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る主蒸気流量の測
定方法に用いる各種機器を備えた原子力プラントの概略
系統図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る主蒸気流量の測
定方法における主蒸気流量計の流量係数の最適化の流れ
を示すフローチャートである。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る主蒸気流量の測
定方法を説明するために模式的に示した流量特性曲線の
グラフである。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る主蒸気流量の測
定方法における主蒸気流量計の流量係数の最適化の流れ
を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る主蒸気流量の測
定方法を説明するために模式的に示した流量特性曲線の
グラフである。
【図6】本発明の第3の実施形態に係る給水流量の測定
方法における主蒸気流量計の流量係数の最適化の流れを
示すフローチャートである。
【図7】本発明の第4の実施形態に係る給水流量の測定
方法における主蒸気流量計の流量係数の最適化の流れを
示すフローチャートである。
【図8】本発明の第5の実施形態に係る主蒸気流量の測
定方法に用いる各種機器を備えた原子力プラントの概略
系統図である。
【図9】従来の改良型沸騰水型原子炉(ABWR)の概
略断面図である。
【符号の説明】
1 原子炉圧力容器 2 原子炉インターナルポンプ 3 制御棒駆動機構 4 制御棒駆動機構ポンプ 5 原子炉炉心 6 スタンドパイプ 7 気水分離器 8 蒸気乾燥器 9 主蒸気管 10 給水管 11 主蒸気管ノズル絞り部 12 給水管流量素子 13 主蒸気流量計 14 給水流量計 15 給水ポンプ出口圧力計 16 給水温度計 17 インターナルポンプパージ水流量計 18 インターナルポンプパージ水温度計 19 制御棒駆動機構パージ水流量計 20 制御棒駆動機構パージ水温度計 21 原子炉圧力計 22 制御棒駆動機構出口圧力計 23、29 演算装置 24、24a、24b 配管 25 高圧タービン 26 低圧タービン 27 高圧タービン第1段後蒸気室圧力計 28 タービン入口温度計

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原子炉圧力容器の上方に設けられた原子
    炉圧力計と、前記原子炉圧力容器の主蒸気管の出口側ノ
    ズル部に設けられた主蒸気流量計と、前記原子炉圧力容
    器の給水管に設けられた給水流量計と、制御棒駆動機構
    ポンプとインターナルポンプを接続する配管に設けられ
    前記インターナルポンプへ流入するパージ水の流量及び
    温度を測定するインターナルポンプパージ水測定装置
    と、前記制御棒駆動機構ポンプと制御棒駆動機構を接続
    する配管に設けられ前記制御棒駆動機構へ流入するパー
    ジ水の流量と温度及び圧力を測定する制御棒駆動機構パ
    ージ水測定装置と、これらの計器及び装置からの出力信
    号を処理する演算装置とを具備する原子力プラントの原
    子炉一次冷却材流量の測定装置において、前記原子炉圧
    力計及び2つのパージ水測定装置からの出力信号を用い
    て前記原子炉圧力容器へ流入する給水流量を計算し、こ
    の給水流量計算値と前記原子炉圧力容器から排出される
    主蒸気流量との質量バランスから主蒸気流量を決定し、
    この質量バランスにより決定された主蒸気流量と前記給
    水流量計により測定される給水流量実測値との誤差を監
    視し、この誤差が所定値を超えるときには前記質量バラ
    ンスにより決定された主蒸気流量及び前記主蒸気ノズル
    部の発生差圧に基づいて前記主蒸気流量計における主蒸
    気流量係数の最適値を求めることで前記主蒸気流量計を
    初期補正することを特徴とする原子炉一次冷却材流量の
    測定装置。
  2. 【請求項2】 原子炉圧力容器の上方に設けられた原子
    炉圧力計と、前記原子炉圧力容器の主蒸気管の出口側ノ
    ズル部に設けられた主蒸気流量計と、前記原子炉圧力容
    器の給水管に設けられた給水流量計と、制御棒駆動機構
    ポンプとインターナルポンプを接続する配管に設けられ
    前記インターナルポンプへ流入するパージ水の流量及び
    温度を測定するインターナルポンプパージ水測定装置
    と、前記制御棒駆動機構ポンプと制御棒駆動機構を接続
    する配管に設けられ前記制御棒駆動機構へ流入するパー
    ジ水の流量と温度及び圧力を測定する制御棒駆動機構パ
    ージ水測定装置と、これらの計器及び装置からの出力信
    号を処理する演算装置とを具備する原子力プラントの原
    子炉一次冷却材流量の測定装置において、まず前記原子
    炉圧力計及び2つのパージ水測定装置からの出力信号を
    用いて前記原子炉圧力容器へ流入する給水流量を計算
    し、次にこの給水流量計算値と前記原子炉圧力容器から
    排出される主蒸気流量との質量バランスから主蒸気流量
    を決定し、さらにこの質量バランスにより決定された主
    蒸気流量と前記給水流量計により測定される給水流量実
    測値との誤差を監視し、この誤差が所定値を超えるとき
    には前記質量バランスにより決定された主蒸気流量及び
    前記主蒸気ノズル部の発生差圧に基づいて前記主蒸気流
    量計における主蒸気流量係数の最適値を求めることで前
    記主蒸気流量計を初期補正することを特徴とする原子炉
    一次冷却材流量の測定方法。
  3. 【請求項3】 前記原子炉圧力計及び2つのパージ水測
    定装置からの出力信号を用いて前記原子炉圧力容器から
    排出される主蒸気流量を計算し、この主蒸気流量計算値
    から前記主蒸気管ノズル部における発生差圧を計算し、
    この発生差圧の計算値と差圧実測値との誤差を監視し、
    この誤差が所定値を超えるときには前記差圧計算値に基
    づいて前記主蒸気流量計の差圧伝送器の測定レンジの最
    適値を求めることで前記主蒸気流量計を補正することを
    特徴とする請求項2記載の原子炉一次冷却材流量の測定
    方法。
  4. 【請求項4】 前記原子炉圧力計及び2つのパージ水測
    定装置からの出力信号を用いて前記原子炉圧力容器から
    排出される主蒸気流量を計算し、この主蒸気流量計算値
    と前記原子炉圧力容器へ流入する給水流量との質量バラ
    ンスから給水流量を決定し、この質量バランスにより決
    定される給水流量と前記給水流量計により測定される給
    水流量実測値との誤差を監視し、この誤差が所定値を超
    えたときには前記質量バランスにより決定された給水流
    量及び前記主蒸気ノズル部の発生差圧に基づいて前記給
    水流量計における給水流量係数の最適値を求めることで
    前記給水流量計を補正することを特徴とする請求項2ま
    たは請求項3記載の原子炉一次冷却材流量の測定方法。
  5. 【請求項5】 原子炉圧力容器の上方に設けられた原子
    炉圧力計と、前記原子炉圧力容器の主蒸気管の出口側ノ
    ズル部に設けられた主蒸気流量計と、前記主蒸気管を介
    し前記原子炉圧力容器と接続する高圧タービンの第1段
    後蒸気室の圧力及び前記高圧タービンの入口温度を測定
    する高圧タービン流入蒸気測定装置と、これらの計器及
    び装置からの出力信号を処理する演算装置とを具備する
    原子力プラントの原子炉一次冷却材流量の測定装置にお
    いて、前記原子炉圧力計及び高圧タービン流入蒸気測定
    装置からの出力信号を用いて予め前記高圧タービン入口
    蒸気流量を計算し、原子炉通常運転中における主蒸気流
    量と前記高圧タービン入口蒸気流量との関係を示す特性
    曲線を用いて主蒸気流量係数の最適値を求めることで前
    記主蒸気流量計を補正することを特徴とする原子炉一次
    冷却材流量の測定装置。
  6. 【請求項6】 原子炉圧力容器の上方に設けられた原子
    炉圧力計と、前記原子炉圧力容器の主蒸気管の出口側ノ
    ズル部に設けられた主蒸気流量計と、前記主蒸気管を介
    し前記原子炉圧力容器と接続する高圧タービンの第1段
    後蒸気室の圧力及び前記高圧タービンの入口温度を測定
    する高圧タービン流入蒸気測定装置と、これらの計器及
    び装置からの出力信号を処理する演算装置とを具備する
    原子力プラントの原子炉一次冷却材流量の測定装置にお
    いて、まず予め前記原子炉圧力計及び高圧タービン流入
    蒸気測定装置からの出力信号を用いて前記高圧タービン
    入口蒸気流量を計算し、次に原子炉通常運転中における
    主蒸気流量と前記高圧タービン入口蒸気流量との関係を
    示す特性曲線を用いて主蒸気流量係数の最適値を求める
    ことで前記主蒸気流量計を補正することを特徴とする原
    子炉一次冷却材流量の測定方法。
  7. 【請求項7】 原子炉圧力容器の上方に設けられた原子
    炉圧力計と、前記原子炉圧力容器の主蒸気管の出口側ノ
    ズル部に設けられた主蒸気流量計と、前記原子炉圧力容
    器の給水管に設けられた給水流量計と、前記主蒸気管を
    介し前記原子炉圧力容器と接続する高圧タービンの第1
    段後蒸気室の圧力及び前記高圧タービンの入口温度を測
    定する高圧タービン流入蒸気測定装置と、これらの計器
    及び装置からの出力信号を処理する演算装置とを具備す
    る原子力プラントの原子炉一次冷却材流量の測定装置に
    おいて、予め前記原子炉圧力計及び高圧タービン流入蒸
    気測定装置からの出力信号を用いて前記高圧タービン入
    口蒸気流量を計算し、原子炉通常運転中における給水流
    量と前記高圧タービン入口蒸気流量との関係から前記給
    水流量計の経年変化を監視しかつ給水流量係数の最適値
    を求めることで前記給水流量計を補正することを特徴と
    する原子炉一次冷却材流量の測定装置。
  8. 【請求項8】 原子炉圧力容器の上方に設けられた原子
    炉圧力計と、前記原子炉圧力容器の主蒸気管の出口側ノ
    ズル部に設けられた主蒸気流量計と、前記原子炉圧力容
    器の給水管に設けられた給水流量計と、前記主蒸気管を
    介し前記原子炉圧力容器と接続する高圧タービンの第1
    段後蒸気室の圧力及び前記高圧タービンの入口温度を測
    定する高圧タービン流入蒸気測定装置と、これらの計器
    及び装置からの出力信号を処理する演算装置とを具備す
    る原子力プラントの原子炉一次冷却材流量の測定装置に
    おいて、まず予め前記原子炉圧力計及び高圧タービン流
    入蒸気測定装置からの出力信号を用いて前記高圧タービ
    ン入口蒸気流量を計算し、次に原子炉通常運転中におけ
    る給水流量と前記高圧タービン入口蒸気流量との関係か
    ら前記給水流量計の経年変化を監視しかつ給水流量係数
    の最適値を求めることで前記給水流量計を補正すること
    を特徴とする原子炉一次冷却材流量の測定方法。
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