JPH02108486A - レーザー加工方法および装置 - Google Patents
レーザー加工方法および装置Info
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- JPH02108486A JPH02108486A JP63259058A JP25905888A JPH02108486A JP H02108486 A JPH02108486 A JP H02108486A JP 63259058 A JP63259058 A JP 63259058A JP 25905888 A JP25905888 A JP 25905888A JP H02108486 A JPH02108486 A JP H02108486A
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- 238000000034 method Methods 0.000 title 1
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Landscapes
- Laser Beam Processing (AREA)
- Lasers (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
it−立■皿±j
この発明は、レーザー光によって溶接、切断等を行なう
レーザー加工方法および装置に関する。
レーザー加工方法および装置に関する。
従」LΩ」[術
従来、レーザー加工、例えばレーザー溶接を行なう場合
には、レーザー発振器からのレーザー光を、片面が球面
の一部を構成する一対の平凸レンズをラムスデンレンズ
のように凸側か対向するよう配置したレンズを通過させ
て集束するとともに、該レンズの焦点付近に配置された
被加工物の加工部、例えば第17.18図に示すような
両端同士が突き合わされた有端リングUの突き合わせ部
Tに前記集束されたレーザー光を照射し、レーザー溶接
を行なうようにしている。
には、レーザー発振器からのレーザー光を、片面が球面
の一部を構成する一対の平凸レンズをラムスデンレンズ
のように凸側か対向するよう配置したレンズを通過させ
て集束するとともに、該レンズの焦点付近に配置された
被加工物の加工部、例えば第17.18図に示すような
両端同士が突き合わされた有端リングUの突き合わせ部
Tに前記集束されたレーザー光を照射し、レーザー溶接
を行なうようにしている。
が しよ〜
ここで、一般に、被加工物の加工部は、前述の突き合わ
せ部Tのように直線状に延在している場合が多いが、前
述のようにレンズが一対の平凸レンズから構成されてい
ると、レーザー光は該レンズによってその光軸に垂直な
平面上における光斑が真円となるよう集束されるため、
溶接時、該集束されたレーザー光は突き合わせ部Tの周
囲の広い領域にも照射される。この結果、該周囲の領域
を超高温に加熱して悪影響を与え、著しい場合にはスパ
ッターとして大気中に飛散させて大きな凹みRを形成し
てしまうという問題点がある。しかも、このような溶接
に無関係な周囲の領域をも加熱させるため、余分なエネ
ルギーが必要となり、エネルギー損失が大きいという問
題点もある。
せ部Tのように直線状に延在している場合が多いが、前
述のようにレンズが一対の平凸レンズから構成されてい
ると、レーザー光は該レンズによってその光軸に垂直な
平面上における光斑が真円となるよう集束されるため、
溶接時、該集束されたレーザー光は突き合わせ部Tの周
囲の広い領域にも照射される。この結果、該周囲の領域
を超高温に加熱して悪影響を与え、著しい場合にはスパ
ッターとして大気中に飛散させて大きな凹みRを形成し
てしまうという問題点がある。しかも、このような溶接
に無関係な周囲の領域をも加熱させるため、余分なエネ
ルギーが必要となり、エネルギー損失が大きいという問
題点もある。
この発明は、加工に関係のない加工部の周囲へのレーザ
ー光の照射を可能な限り阻止することにより、周囲の領
域に与える悪影響およびエネルギー損失を減少させるこ
とができるレーザー加工方法および装置を提供すること
を目的とする。
ー光の照射を可能な限り阻止することにより、周囲の領
域に与える悪影響およびエネルギー損失を減少させるこ
とができるレーザー加工方法および装置を提供すること
を目的とする。
−め
このような目的は、第1に、レーザー光をレンズによっ
てその光軸に垂直な平面上における光斑が楕円となるよ
う集束するとともに、該集束されたレーザー光を被加工
物に前記楕円の長軸と被加工物の加工部の延在方向とを
合致させて照射し、該被加工物に対してレーザー加工を
行なうようにしたレーザー加工方法により、第2に、レ
ーザー発振器と、レーザー発振器からのレーザー光を集
束して出射する出射ユニー/ トとを備え、前記出射ユ
ニットはケースと、ケース内に収納され、ケース内に導
かれたレーザー光を光軸に垂直な平面上における光斑が
楕円となるよう集束するレンズと、を有するレーザー加
工装置により達成することができる。
てその光軸に垂直な平面上における光斑が楕円となるよ
う集束するとともに、該集束されたレーザー光を被加工
物に前記楕円の長軸と被加工物の加工部の延在方向とを
合致させて照射し、該被加工物に対してレーザー加工を
行なうようにしたレーザー加工方法により、第2に、レ
ーザー発振器と、レーザー発振器からのレーザー光を集
束して出射する出射ユニー/ トとを備え、前記出射ユ
ニットはケースと、ケース内に収納され、ケース内に導
かれたレーザー光を光軸に垂直な平面上における光斑が
楕円となるよう集束するレンズと、を有するレーザー加
工装置により達成することができる。
1月
今、レーザー発振器から発振されたレーザー光が出射ユ
ニットに導かれ、該出射ユニットにおいてレンズにより
集束された後、被加工物の加工部に向かって出射されて
いるとする。このとき、該レンズによって前記レーザー
光はその光軸に垂直な平面上における光斑が楕円となる
よう集束する。そして、このように楕円になるよう集束
されたレーザー光は、該楕円の長軸が前記加工部の延在
方向に合致されながら該加工物に照射される。
ニットに導かれ、該出射ユニットにおいてレンズにより
集束された後、被加工物の加工部に向かって出射されて
いるとする。このとき、該レンズによって前記レーザー
光はその光軸に垂直な平面上における光斑が楕円となる
よう集束する。そして、このように楕円になるよう集束
されたレーザー光は、該楕円の長軸が前記加工部の延在
方向に合致されながら該加工物に照射される。
この結果、超高温に加熱されるのは加工物の周囲の極く
僅かな領域に限定され、レーザー光が円形に集束された
場合に比較して影響を受ける領域が狭くなる。しかも、
余分な領域を殆ど加熱することもないため、エネルギー
効率も向上する。
僅かな領域に限定され、レーザー光が円形に集束された
場合に比較して影響を受ける領域が狭くなる。しかも、
余分な領域を殆ど加熱することもないため、エネルギー
効率も向上する。
1呈1
以下、この発明の第1実施例を図面に基づいて説明する
。
。
第1.2図において、 1は成形装置であり、この成形
装置lの右方には細長い素材2、この実施例ではアルミ
ニウム線材が巻付けられたリールスタンド3が設置され
ている。前記成形装置 lのリールスタンド3に接近す
る右側面には、リールスタンド3から巻出された素材2
を成形装置 lに供給するフィード装置4が取付けられ
ている。そして、このフィード装置4によって成形装置
1に供給された素材2は、該成形装置lにおいて所定
長に切断されるとともに、該切断された小片の素材2が
リング状に屈曲されて両端同士が突合わされ、第3図に
示すような被加工物としての有端リングUが成形される
。一方、成形装置 lの左側方にはパワーコントローラ
等の制御機器を内蔵したコントロールボックス5が設け
られ、このコントロールボックス5によって制御される
レーザー発振器Bは前記コントロールボックス5上に設
置されている。このレーザー発振器6から発振されたレ
ーザー光は、光ファイバー7を介して成形装置1に取付
けられた出射ユニット 8に送られる。この出射ユニッ
ト 8は該レーザー光を集束するとともに出射し、被加
工物の加工部、即ち有端リングUの突き合わせ部Tに照
射する。これにより、該有端リングUの突き合わせ部T
はレーザー溶接加工される。
装置lの右方には細長い素材2、この実施例ではアルミ
ニウム線材が巻付けられたリールスタンド3が設置され
ている。前記成形装置 lのリールスタンド3に接近す
る右側面には、リールスタンド3から巻出された素材2
を成形装置 lに供給するフィード装置4が取付けられ
ている。そして、このフィード装置4によって成形装置
1に供給された素材2は、該成形装置lにおいて所定
長に切断されるとともに、該切断された小片の素材2が
リング状に屈曲されて両端同士が突合わされ、第3図に
示すような被加工物としての有端リングUが成形される
。一方、成形装置 lの左側方にはパワーコントローラ
等の制御機器を内蔵したコントロールボックス5が設け
られ、このコントロールボックス5によって制御される
レーザー発振器Bは前記コントロールボックス5上に設
置されている。このレーザー発振器6から発振されたレ
ーザー光は、光ファイバー7を介して成形装置1に取付
けられた出射ユニット 8に送られる。この出射ユニッ
ト 8は該レーザー光を集束するとともに出射し、被加
工物の加工部、即ち有端リングUの突き合わせ部Tに照
射する。これにより、該有端リングUの突き合わせ部T
はレーザー溶接加工される。
第1.4.5図において、前記出射ユニット 8は下端
が開口した有底円筒状の上ケース本体11を有し、この
上ケース本体11の上端底壁12には前記光ファイバー
7の先端に連結されたコネクター13が挿入固定され
、これにより、レーザー光が上ケース本体11内に導か
れる。前記上ケ゛−ス本体11は中央部内周にフランジ
14を有し、このフランジl4の段差15と該フランジ
14にねじ込まれた押えリング16との間で上ケース本
体ll内には上レンズ17が挟持されている。そして、
この上レンズ17は、上ケース本体11の開口端(下端
)に接近する片面が球面の一部をなし、上ケース本体1
1の上端底壁12に接近する他面が平担な平凸レンズか
ら構成され、全体として円盤状を呈している。上ケース
本体11より有端リングU側(下方)には該上ケース本
体11と同軸の円筒状をした下ケース本体21が設けら
れ、この下ケース本体21の下端部外周にはねじ部22
が形成されている。23は円筒状をした繰り出しリング
であり、この繰り出しリング23の上端部は前記上ケー
ス本体11の下端部外側に嵌合され、これにより、繰り
出しリング23と上ケース本体11とは相対回転可能で
軸方向に相対移動不能に連結される。また、この繰り出
しリング23の下端部は下ケース本体21の外側に嵌合
されるとともに、その内周に形成されたねじ部24は前
記ねじ部22に螺合している。この結果、下ケース本体
21の回転を阻止しながら繰り出しリング23を回転さ
せると、下ケース本体21は軸方向に移動して上ケース
本体11に接近あるいは離隔し、上レンズ17と後述す
る下レンズ38との焦点が調節される。前述した上ケー
ス本体11、下ケース本体21、繰り出しリング23は
全体としてケース25を構成する。
が開口した有底円筒状の上ケース本体11を有し、この
上ケース本体11の上端底壁12には前記光ファイバー
7の先端に連結されたコネクター13が挿入固定され
、これにより、レーザー光が上ケース本体11内に導か
れる。前記上ケ゛−ス本体11は中央部内周にフランジ
14を有し、このフランジl4の段差15と該フランジ
14にねじ込まれた押えリング16との間で上ケース本
体ll内には上レンズ17が挟持されている。そして、
この上レンズ17は、上ケース本体11の開口端(下端
)に接近する片面が球面の一部をなし、上ケース本体1
1の上端底壁12に接近する他面が平担な平凸レンズか
ら構成され、全体として円盤状を呈している。上ケース
本体11より有端リングU側(下方)には該上ケース本
体11と同軸の円筒状をした下ケース本体21が設けら
れ、この下ケース本体21の下端部外周にはねじ部22
が形成されている。23は円筒状をした繰り出しリング
であり、この繰り出しリング23の上端部は前記上ケー
ス本体11の下端部外側に嵌合され、これにより、繰り
出しリング23と上ケース本体11とは相対回転可能で
軸方向に相対移動不能に連結される。また、この繰り出
しリング23の下端部は下ケース本体21の外側に嵌合
されるとともに、その内周に形成されたねじ部24は前
記ねじ部22に螺合している。この結果、下ケース本体
21の回転を阻止しながら繰り出しリング23を回転さ
せると、下ケース本体21は軸方向に移動して上ケース
本体11に接近あるいは離隔し、上レンズ17と後述す
る下レンズ38との焦点が調節される。前述した上ケー
ス本体11、下ケース本体21、繰り出しリング23は
全体としてケース25を構成する。
28は下ケース本体21内に設けられた第1下レンズで
あり、この第1下レンズ28は下ケース本体21の内周
に設けられた段差29と下ケース本体21の上端部にね
じ込まれた押えリング30とにより挟持されている。そ
して、この第1下レンズ2日は前記上レンズ17に近接
する片面が球面の一部をなし、下ケース本体21の下端
に接近する他面が平担な平凸レンズから構成され、全体
として円盤状を呈している。31は第1下レンズ28よ
り有端リングUに近接する側(下方)の第1下ケース2
1内に設けられた第2下レンズであり、この第2下レン
ズ31は下ケース本体21の内周に形成された段差32
と下ケース本体21の下端面に複数のポルト33により
取付けられたリング状の押えプレート34とにより挟持
されている。そして、この押えプレート34と前記第2
下レンズ31との間にはデイスタンスピース35および
レーザー光の出射口3B、即ちケース25の下端開口を
閉止する透明な保護ガラス37が介装されている。前記
第2下レンズ31はその第1下レンズ28に近接する片
面が円筒面の一部をなし、他面が平担なシリンダーレン
ズから構成され、全体として矩形のかまぼこ形を呈して
いる。前述した第1下レンズ28および第2下レンズ3
1は全体としてレンズとしての下レンズ38を構成し、
この下レンズ38は前記ケース25内に収納されレーザ
ー光を集束する。ここで、下レンズ38を、該下レンズ
38の光軸Hを含む−の平面Pによって切断してその切
断面(第1図に示す断面)を考え、この切断面における
下レンズ38の肉厚、この場合には第1下レンズ28の
肉厚と第2下レンズ31の肉厚の合計肉厚の減少率を該
光軸Hを基点として求める。また、下レンズ38を、該
下レンズ38の光軸Hを含むとともに前記−の平面Pに
直角な他の平面Qによって切断してその切断面(第5図
に示す断面)を考え、この切断面における下レンズ38
の肉厚の減少率を該光軸Hを基点として求める。このと
き、第1下レンズ28の肉厚は−および他の平面Pおよ
びQ上で光軸Hから離れるに従い同率で減少するが、第
2下レンズ31の肉厚は−の平面P上では光軸Hから離
れても一定であるのに対し、他の平面Q上では光軸Hか
ら離れるに従い減少するため、−の平面P上での下レン
ズ38の肉厚の減少率と他の平面Q上での下レンズ38
の肉厚の減少率とは異なり、前者が後者より小さい、こ
の結果、このような下レンズ38をレーザー光が通過す
ると、該レーザー光は焦点において集中するが、前述の
ように−の平面Pにおける肉厚の減少率が他の平面Qに
おける肉厚の減少率より小さいので、−の平面Pを通過
したレーザー光の焦点距離が他の平面Qを通過したレー
ザー光の焦点距離より長くなる。この結果、下レンズ3
8を通過した後のレーザー光は、下レンズ38の焦点と
の間において、下レンズ38の光軸Hに垂直な平面上に
投射される光斑が楕円となるよう集束し、この楕円の長
軸が−の平面Pに合致し、短軸が他の平面Qに合致する
。なお、この発明においては、下レンズを構成する物質
の種類を場合によって異ならせることにより各場所にお
ける屈折率を変化させ、これにより、−の平面を通過し
たレーザー光の焦点距離と他の平面を通過したレーザー
光の焦点距離とを異ならせるようにしてもよい、そして
、このレーザー光の焦点近傍に前記有端リングUを配置
する。
あり、この第1下レンズ28は下ケース本体21の内周
に設けられた段差29と下ケース本体21の上端部にね
じ込まれた押えリング30とにより挟持されている。そ
して、この第1下レンズ2日は前記上レンズ17に近接
する片面が球面の一部をなし、下ケース本体21の下端
に接近する他面が平担な平凸レンズから構成され、全体
として円盤状を呈している。31は第1下レンズ28よ
り有端リングUに近接する側(下方)の第1下ケース2
1内に設けられた第2下レンズであり、この第2下レン
ズ31は下ケース本体21の内周に形成された段差32
と下ケース本体21の下端面に複数のポルト33により
取付けられたリング状の押えプレート34とにより挟持
されている。そして、この押えプレート34と前記第2
下レンズ31との間にはデイスタンスピース35および
レーザー光の出射口3B、即ちケース25の下端開口を
閉止する透明な保護ガラス37が介装されている。前記
第2下レンズ31はその第1下レンズ28に近接する片
面が円筒面の一部をなし、他面が平担なシリンダーレン
ズから構成され、全体として矩形のかまぼこ形を呈して
いる。前述した第1下レンズ28および第2下レンズ3
1は全体としてレンズとしての下レンズ38を構成し、
この下レンズ38は前記ケース25内に収納されレーザ
ー光を集束する。ここで、下レンズ38を、該下レンズ
38の光軸Hを含む−の平面Pによって切断してその切
断面(第1図に示す断面)を考え、この切断面における
下レンズ38の肉厚、この場合には第1下レンズ28の
肉厚と第2下レンズ31の肉厚の合計肉厚の減少率を該
光軸Hを基点として求める。また、下レンズ38を、該
下レンズ38の光軸Hを含むとともに前記−の平面Pに
直角な他の平面Qによって切断してその切断面(第5図
に示す断面)を考え、この切断面における下レンズ38
の肉厚の減少率を該光軸Hを基点として求める。このと
き、第1下レンズ28の肉厚は−および他の平面Pおよ
びQ上で光軸Hから離れるに従い同率で減少するが、第
2下レンズ31の肉厚は−の平面P上では光軸Hから離
れても一定であるのに対し、他の平面Q上では光軸Hか
ら離れるに従い減少するため、−の平面P上での下レン
ズ38の肉厚の減少率と他の平面Q上での下レンズ38
の肉厚の減少率とは異なり、前者が後者より小さい、こ
の結果、このような下レンズ38をレーザー光が通過す
ると、該レーザー光は焦点において集中するが、前述の
ように−の平面Pにおける肉厚の減少率が他の平面Qに
おける肉厚の減少率より小さいので、−の平面Pを通過
したレーザー光の焦点距離が他の平面Qを通過したレー
ザー光の焦点距離より長くなる。この結果、下レンズ3
8を通過した後のレーザー光は、下レンズ38の焦点と
の間において、下レンズ38の光軸Hに垂直な平面上に
投射される光斑が楕円となるよう集束し、この楕円の長
軸が−の平面Pに合致し、短軸が他の平面Qに合致する
。なお、この発明においては、下レンズを構成する物質
の種類を場合によって異ならせることにより各場所にお
ける屈折率を変化させ、これにより、−の平面を通過し
たレーザー光の焦点距離と他の平面を通過したレーザー
光の焦点距離とを異ならせるようにしてもよい、そして
、このレーザー光の焦点近傍に前記有端リングUを配置
する。
次に、この発明の第1実施例の作用について説明する。
今、レーザー発振器8から発振されたレーザー光が光フ
ァイバー7を介して出射ユニット 8内に導かれたとす
る。この出射ユニット 8内に導かれたレーザー光は、
上レンズ17.下レンズ38を次々と通過して集束され
るとともに、出射口3Bから第3図に示す有端リングU
の突き合わせ部Tに向かって出射される。ここで、下レ
ンズ38は前述したようなレンズであるため、該下レン
ズ3Bによって前記レーザー光はその光軸Hに垂直な平
面上における光斑が楕円となるよう集束し、このとき、
楕円の長軸が−の平面Pに、短軸が他の平面Qに合致す
る。そして、このように楕円になるよう集束されたレー
ザー光を、第3図に示すように該楕円の長軸と前記突き
合わせ部Tの延在方向とを合致させながら、該突き合わ
せ部Tに照射する。この結果、該突き合わせ部Tは超高
温に加熱されて溶融し、レーザー溶接される。ここで、
前述のようにレーザー光を楕円に集束し、この楕円の長
軸を突き合わせ部Tの延在方向に合致させたので、超高
温に加熱されるのは、突き合わせ部Tの周囲の極〈僅か
な領域に限定され、レーザー光が円形に集束された場合
に比較して熱影響を受ける領域が狭くなる。しかも、余
分な領域を殆ど加熱することもないため、エネルギー効
率も向上する。
ァイバー7を介して出射ユニット 8内に導かれたとす
る。この出射ユニット 8内に導かれたレーザー光は、
上レンズ17.下レンズ38を次々と通過して集束され
るとともに、出射口3Bから第3図に示す有端リングU
の突き合わせ部Tに向かって出射される。ここで、下レ
ンズ38は前述したようなレンズであるため、該下レン
ズ3Bによって前記レーザー光はその光軸Hに垂直な平
面上における光斑が楕円となるよう集束し、このとき、
楕円の長軸が−の平面Pに、短軸が他の平面Qに合致す
る。そして、このように楕円になるよう集束されたレー
ザー光を、第3図に示すように該楕円の長軸と前記突き
合わせ部Tの延在方向とを合致させながら、該突き合わ
せ部Tに照射する。この結果、該突き合わせ部Tは超高
温に加熱されて溶融し、レーザー溶接される。ここで、
前述のようにレーザー光を楕円に集束し、この楕円の長
軸を突き合わせ部Tの延在方向に合致させたので、超高
温に加熱されるのは、突き合わせ部Tの周囲の極〈僅か
な領域に限定され、レーザー光が円形に集束された場合
に比較して熱影響を受ける領域が狭くなる。しかも、余
分な領域を殆ど加熱することもないため、エネルギー効
率も向上する。
第6,7図は、この発明の第2実施例を示す図である。
この実施例においては、レンズとしての下レンズ41を
共に同一形状の単シリンダーレンズからなる第1、第2
下レンズ42.43から構成し、これら第1、第2下レ
ンズ42.43を光軸Hの方向に互いに離隔させるとと
もに、これら第1、第2下レンズ42.43の軸線同士
が直角となるよう配置している。この結果、該第1下レ
ンズ41を通過したレーザー光の焦点と第2下レンズ4
3を通過したレーザー光の焦点が光軸H上で前後に離れ
、これにより、レーザー光は楕円に集束される。なお、
この発明においては、第1、第2下レンズ42、43の
肉厚の減少率あるいは構成する物質の種類を互いに異な
らせてもよい。
共に同一形状の単シリンダーレンズからなる第1、第2
下レンズ42.43から構成し、これら第1、第2下レ
ンズ42.43を光軸Hの方向に互いに離隔させるとと
もに、これら第1、第2下レンズ42.43の軸線同士
が直角となるよう配置している。この結果、該第1下レ
ンズ41を通過したレーザー光の焦点と第2下レンズ4
3を通過したレーザー光の焦点が光軸H上で前後に離れ
、これにより、レーザー光は楕円に集束される。なお、
この発明においては、第1、第2下レンズ42、43の
肉厚の減少率あるいは構成する物質の種類を互いに異な
らせてもよい。
第8.9図はこの発明の第3実施例を示す図である。こ
の実施例においては、レンズとしての下レンズ45を、
単シリンダーレンズからなる第1下レンズ46と、2山
シリンダーレンズからなる第2下レンズ47と、から構
成したものである。このようにすれば、光軸Hが2木で
き、レーザー光が互いに離れた2つの楕円に集束される
。
の実施例においては、レンズとしての下レンズ45を、
単シリンダーレンズからなる第1下レンズ46と、2山
シリンダーレンズからなる第2下レンズ47と、から構
成したものである。このようにすれば、光軸Hが2木で
き、レーザー光が互いに離れた2つの楕円に集束される
。
第10.11図はこの発明の第4実施例を示す図である
。この実施例においては、レンズとしての下レンズ51
を、共に同一形状の2山シリンダーレンズからなる第1
、第2下レンズ52.53から構成したものである。こ
のようにすれば、光軸Hが4本でき、レーザー光が互い
に離れた4つの楕円に集束される。そして、第3.4実
施例のように構成すると、同時に2個所あるいは4個所
においてレーザー加工を行なうことができ、加工能率が
商工する。
。この実施例においては、レンズとしての下レンズ51
を、共に同一形状の2山シリンダーレンズからなる第1
、第2下レンズ52.53から構成したものである。こ
のようにすれば、光軸Hが4本でき、レーザー光が互い
に離れた4つの楕円に集束される。そして、第3.4実
施例のように構成すると、同時に2個所あるいは4個所
においてレーザー加工を行なうことができ、加工能率が
商工する。
第12.13図はこの発明の第5実施例を示す図である
。この実施例においては、レンズとしての下レンズ55
を、平凸レンズからなる第1下レンズ5Bと、1山のシ
リンダー凹レンズからなる第2下レンズ57と、から構
成したものである。
。この実施例においては、レンズとしての下レンズ55
を、平凸レンズからなる第1下レンズ5Bと、1山のシ
リンダー凹レンズからなる第2下レンズ57と、から構
成したものである。
第14.15.16図はこの発明の第6実施例を示す図
である。この実施例においては、レンズとしての下レン
ズ5θを1個の平凸レンズから構成したものである。こ
の下レンズ59は、第15図に示す断面における肉厚の
減少率が、第16図に示す断面における肉厚の減少率よ
り大きく、これにより、このような下レンズ59を通過
した後のレーザー光は楕円に集束される。
である。この実施例においては、レンズとしての下レン
ズ5θを1個の平凸レンズから構成したものである。こ
の下レンズ59は、第15図に示す断面における肉厚の
減少率が、第16図に示す断面における肉厚の減少率よ
り大きく、これにより、このような下レンズ59を通過
した後のレーザー光は楕円に集束される。
なお、前述の実施例においては、被加工物をレーザー溶
接加工するようにしたが、この発明においてはレーザー
切断加工するようにしてもよい。
接加工するようにしたが、この発明においてはレーザー
切断加工するようにしてもよい。
光」LΩ」L朱
以上説明したように、この発明によれば、加工部の周囲
の領域に与える悪影響およびエネルギー損失を減少させ
ることができる。
の領域に与える悪影響およびエネルギー損失を減少させ
ることができる。
第1図はこの発明の第1実施例を示すその射出ユニット
の正面断面図、第2図はその概略全体正面図、第3図は
被加工物の平面図、第4図は第1図のI−I矢視断面図
、第5図は第1図の■−■矢視断面図、第6図はこの発
明の第2実施例を示すレンズの正面図、第7図は第6図
と同様のレンズの側面図、第8図はこの発明の第3実施
例を示すレンズの正面図、第9図は第8図と同様のレン
ズの側面図、第1O図はこの発明の第4実施例を示すレ
ンズの正面図、第11図は第1O図と同様のレンズの側
面図、第12図はこの発明の第5実施例を示すレンズの
正面図、第13図は第12図と同様のレンズの側面図、
第14図はこの発明の第6実施例を示すレンズの斜視図
、第15図は第14図の■−■矢視断面図、第16図は
第14図のIT−rV矢視断面図、第17図は従来のレ
ーザー加工方法、装置により加工された被加工物に正面
図、第18図は第17図と同様の被加工物の平面図であ
る。 6・・・レーザー発振器 8・・・出射ユニット25・
・・ケース 38・・・レンズU・・・被加工
物 T・・・加工部H・・・光軸 特許出願人 帝人製機株式会社 代理人 弁理士 多 1)敏 雄 第1図 第3図 U−−一禮炉工判 T−・力岨苓心 第4図 第5図 ]11− 8−・出自4工=、ット 38−t、’ス゛ 四−楠ス H−一一肥軸 第 図 第 図 第 図 第 ■ 図 第 図 第 図 第 図 第 図 第 図 第 慇 図 第 図 第 図 第 図
の正面断面図、第2図はその概略全体正面図、第3図は
被加工物の平面図、第4図は第1図のI−I矢視断面図
、第5図は第1図の■−■矢視断面図、第6図はこの発
明の第2実施例を示すレンズの正面図、第7図は第6図
と同様のレンズの側面図、第8図はこの発明の第3実施
例を示すレンズの正面図、第9図は第8図と同様のレン
ズの側面図、第1O図はこの発明の第4実施例を示すレ
ンズの正面図、第11図は第1O図と同様のレンズの側
面図、第12図はこの発明の第5実施例を示すレンズの
正面図、第13図は第12図と同様のレンズの側面図、
第14図はこの発明の第6実施例を示すレンズの斜視図
、第15図は第14図の■−■矢視断面図、第16図は
第14図のIT−rV矢視断面図、第17図は従来のレ
ーザー加工方法、装置により加工された被加工物に正面
図、第18図は第17図と同様の被加工物の平面図であ
る。 6・・・レーザー発振器 8・・・出射ユニット25・
・・ケース 38・・・レンズU・・・被加工
物 T・・・加工部H・・・光軸 特許出願人 帝人製機株式会社 代理人 弁理士 多 1)敏 雄 第1図 第3図 U−−一禮炉工判 T−・力岨苓心 第4図 第5図 ]11− 8−・出自4工=、ット 38−t、’ス゛ 四−楠ス H−一一肥軸 第 図 第 図 第 図 第 ■ 図 第 図 第 図 第 図 第 図 第 図 第 慇 図 第 図 第 図 第 図
Claims (2)
- (1)レーザー光をレンズによってその光軸に垂直な平
面上における光斑が楕円となるよう集束するとともに、
該集束されたレーザー光を被加工物に前記楕円の長軸と
被加工物の加工部の延在方向とを合致させて照射し、該
被加工物に対してレーザー加工を行なうようにしたこと
を特徴とするレーザー加工方法。 - (2)レーザー発振器と、レーザー発振器からのレーザ
ー光を集束して出射する出射ユニットとを備え、前記出
射ユニットはケースと、ケース内に収納され、ケース内
に導かれたレーザー光を光軸に垂直な平面上における光
斑が楕円となるよう集束するレンズと、を有することを
特徴とするレーザー加工装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63259058A JPH02108486A (ja) | 1988-10-14 | 1988-10-14 | レーザー加工方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63259058A JPH02108486A (ja) | 1988-10-14 | 1988-10-14 | レーザー加工方法および装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02108486A true JPH02108486A (ja) | 1990-04-20 |
Family
ID=17328739
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63259058A Pending JPH02108486A (ja) | 1988-10-14 | 1988-10-14 | レーザー加工方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH02108486A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0594210A1 (en) * | 1992-10-23 | 1994-04-27 | Mitsui Petrochemical Industries, Ltd. | Method and apparatus for welding material by laser beam |
CN105499790A (zh) * | 2015-12-30 | 2016-04-20 | 武汉嘉铭激光有限公司 | 一种激光加工头 |
-
1988
- 1988-10-14 JP JP63259058A patent/JPH02108486A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0594210A1 (en) * | 1992-10-23 | 1994-04-27 | Mitsui Petrochemical Industries, Ltd. | Method and apparatus for welding material by laser beam |
US5624585A (en) * | 1992-10-23 | 1997-04-29 | Mitsui Petrochemical Industries, Ltd. | Method and apparatus for welding material by laser beam |
CN105499790A (zh) * | 2015-12-30 | 2016-04-20 | 武汉嘉铭激光有限公司 | 一种激光加工头 |
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