JPH02108443A - 双ロール式薄板連続鋳造機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は溶湯から直接的に薄板を連続鋳造する双ロール
式連続鋳造機に係り、特に、冷却ロール端部に設けるサ
イドダムの連続供給に好適な双ロール式連続鋳造機に関
する。

〔従来の技術〕

冷却双ロール間に溶融金属溜りを形成し薄板を鋳造する
装置が、従来種々提案されている。

例えば特開昭６３−２６２４３号公報には、ロール間隙
を２等分する線でサイドダムを２個のブロックに分割し
、両者を押付け１枚のサイドダムとして使用すると共に
、押付面間で両ブロックの摺動が可能にして、しかも鋳
造方向に降下させる方法が開示されている。

〔発明が解決しようとする課題〕 一般に、双ロール式鋳造においては、冷却双ロール表面
で成長した溶融金属の冠面シェルがロールの最狭陰部近
傍で圧延作用を受けてロールの端部方向へ拡がる。

この為、シェル端部がサイドダム面に対し強い圧力で接
触し、摺動摩擦によりサイドダム面を削り取るため、こ
れらの摩耗部を基点として溶融金属が外部へ洩れ、金属
薄板の引抜きが不能になるなどのトラブルが生じ易い。

上記従来例は、この点に鑑み、サイドダム面をバックア
ップ手段によりロール端面へ直接押付は固定することな
く一定速度で連続的に降下させ摩耗面の更新をぜんとす
るものであるが、湯溜り湯面レベルから最狭陰部レベル
まで到達する間に耐火物より構成するサイドダム表面も
溶鋼熱による変質、くわれ、摩耗等で肌荒れを呈しロー
ル端面とサイドダム面間に異物を噛込み易いので冷却ロ
ール端面に平板型サイドダムを直接押付ける方式では湯
洩れ、湯差し等のトラブルを完全に解決するに至ってい
なかった。

一方、サイドダム降下は速度５〜６０　ｎｎ　／　ｍｉ
ｎ程度で行われるが、電動ジヤツキ等によってサイドダ
ムそのものを直接降下させる方式であるため、電動ジヤ
ツキ有効ストローク又はサイドダム長により鋳造時間に
制約を受け、長時間鋳造が困難であった。

本発明の目的は、ロールとサイドダム間での前記トラブ
ル防止をはかり、しかも長時間連続鋳造が可能な双ロー
ル式薄板連続鋳造機を提供するにある。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的は、下記により達成することが出来る。

１）サイドダム表面の少なくとも１部をロール幅内に突
出した形で配設し、回転するロールの外円周面で該サイ
ドダムのロール外円周面と接する部分を研削しながら該
サイドダムを所定速度で鋳造方向に送るようにする。

２）送る手段として片側当り少なくとも２個以上のスプ
ロケットホイールに掛張した無端循環チェーンを配設し
該チェーン上へチェーンピッチ毎に独立させて該サイド
ダムを取付けると共に、その取付のため該チェーン片に
サイドダム把持装置を設け、上記循環チェーンの通路の
内、上記ロール端面に当接していない部位に新すイドダ
ム組入れ装置及び旧サイドダム取外し誘導装置を設けて
、連続して該サイドダム片を供給出来るようにする。

３）チェーンピッチ毎に独立し供給されるサイドダム同
志間の当接隙間を鋳造湯面レベル近傍においてゼロにし
、しかも所定の接触圧力を付与するため該無端循環チェ
ーン速度に対し所定の先進率を有したピンチローラ−を
設け、鋳造で使用中のサイドダムより後続のサイドダム
に対し押付けるようにする。

一方、研削終了真近になった先行のサイドダムに対して
は、反対に後進率を付与したピンチロールで押付は安定
性確保を行なう。

〔作用〕

サイドダム表面の少なくとも１部が、ロール幅内に突出
した形で配設しであるので、サイドダムを把持するチェ
ーンの下降により、該ロール外円周面との接触面がロー
ル側によって直接研削される。この為、該ロール外円周
面と該サイドダム接健 触面間には落融金属の差込む隙間を生じ難く、しかも研
削作用により接触面を更新維持出来る。

無端循環チェーンにピッチ毎に設ける把持装置と、上記
循環チェーンの通路内に設ける新すイドダム組入れ装置
、及び旧サイドダム取外し誘導装置により、チェーンピ
ッチ毎にサイドダムの連続供給が行われ、鋳込使用中の
サイドダムに対し、後続のサイドダムをピンチローラ−
で先進させ押込むので、サイドダム間に隙間を生じ難く
、接触面には所要圧力を確保することが出来るので湯差
しを防止出来る。

上記のように複数枚のサイドダムを連続して隙間なく供
給できるので、サイドダムの長さに制限なく長時間の鋳
造が可能となる。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を第１図〜第６図により説明す
る。

該図に示す如く、冷却双ロール１，１′のロール幅内に
突出すように配した一対のサイドダム２゜２′は、耐火
物で成形され、無端循環チェーン３の下降により把持用
突起４を介して該冷却ロール１．１′の外円周面へ押付
けられる。

この為、サイドダム下端は第４図（ａ）、（ｂ）に示す
如く、該冷却ロール１，１′の回転により順次研削され
、ロール間隔相当厚Ｔを残した形状となって下降する。

無端循環チェーン３は複数個のスプロケット５゜５’　
、５’により掛張され、駆動スプロケット５によって所
定の速度で下降出来るようになっている。前記スプロケ
ット５’　、５’間部位には新サイドダム組込装置６が
設けてあり、該無端循環チェーン３の位置を計測して新
サイドダム３をチェーンに対し上部又は横方向から供給
する。組込後の該サイドダム３は、その厚み方向２幅方
向の位置規制を両側に配置するガイド７でガイドされな
から把持用突起４によって鋳込口まで運ばれるようにな
っている。

一方、鋳込口に近いスプロケット５′直下には、複数個
のピンチローラ−８，８′が設けてあり、チェーン等の
動力伝達手段９を用いて電動機１゜で回転を受け、前記
の無端循環チェーン３の速度に対し最大１５％までの先
進速度で回転するようにしである。

ピンチローラ−８，８′の押付はエヤー等を動力とした
アクチエーター１１により一括して行われ、前記のサイ
ドダム２，２′に対し、第２図に示す如く、後続のサイ
ドダム２’、２”を押付けてサイドダム間の隙間発生を
防止するようになっている。

同様にして、冷却双ロール１，１′の中心レベルより下
方に複数個のピンチローラ−８ａ　、　８ａ’を設けて
あり、動力伝達手段９ａ、電動機１０ａを介して、前記
の無端循環チェーン３の速度に対し最大１５％までの後
進速度で第４図（ｂ）に示す如き、研削終了近くの不安
定状態にあるサイドダム２，２′の保持を行なうように
しである。

冷却双ロール１，１′により全長研削されたサイドダム
２，２′は駆動スプロケット５以降で無端循環チェーン
３がその向きを変更するのを利用し該無端循環チェーン
３から自動的に取外れ誘導装置１２で回収される。

サイドダム２，２′はチェーンピッチ長よりも若干短か
く製作されその材質としては、断熱性。

被切削性の良好なものが好ましく、セラミックファイバ
ーボード、ボロンナイトライド（ＢＮ）。

被削性の良い断熱レンガ等がある。

一方、冷却双ロール１，１′の両端円周面１ａ。

ｌａ’部分には、サイドダム材を研削するために粗面に
する必要がある。粗度及びロール側の硬さはサイドダム
２，２′の材質及び下降速度に応じて選択すれば良く、
これ等は一般の機械加工技術で充分に対応することが出
来るものである。

以上の構成において、鋳造に先立ちサイドダム２．２′
は新すイドダム組込み装置６から供給され、把持用突起
４とガイド７により鋳込口近傍まで運ばれるが、後続の
サイドダムと突起４との干渉を無くすため把持用突起４
との接触面１３をサイドダム全長内に設けである。これ
によって後続のサイドダム２′、２″″はピンチローラ
−８゜８′の押付けで前方のサイドダム２，２′に密着
することが可能である。

一方、研削が進みサイドダム２，２′下端部分が、該冷
却双ロール１，１′の中心レベルを通過した時、下方の
ピンチローラ−８ａ、８ａ’　で、後進速度と押付によ
り該サイドダム２，２′を保持する為、密着性を研削終
了時まで確保することが出来る。

サイドダム２，２′の送り速度は通常５〜６０＋ｎｍ　
／　ｍｉｎ程度が用いられ、前記密着圧力は湯差し防止
上０．１ｋｇ／ｃｄ以上が必要である。又、該サイドダ
ム２，２′の長さは冷却双ロール半径相当が適切である
が薄板連鋳機の設備規模により調整しても鋳造上付等の
支障とはならない。

鋳造は湯溜上部に設置するタンプッシュ１４より溶融金
属１５をノズル１６を介して鋳型内へ注入し場面レベル
を保つよう制御することで行うことが出来る。

〔発明の効果〕

本発明によれば下記の効果が期待出来る。

１）サイドダムを無端循環チェーン上へチェーンピッチ
毎に独立させて鋳込口まで供給搬送出来るので、サイド
ダム長に制限なく長時間の鋳造が可能。

２）サイドダム材としては、易剛性の比較的柔い材質で
良く、該サイドダムの１部をロール幅内に突出した形で
配設するので、干渉部分は冷却双ロール外円周面で直接
研削されるため、常に接触面が更新され湯差しトラブル
を生じ難く。

しかも後続サイドダムを先進率を与えたピンチローラ−
で押付けるようにしている為、サイドダム間の隙間を極
少に出来、湯差しを生じることがなく安定操業が可能。

３）冷却双ロール側によりサイドダム取台形状が形成さ
れるので、ロール取合部サイドダムの事前精密加工が不
要である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す正面断面図、第２図は
ピンチローラ−機構を示す断面図、第３図は第２図のＩ
−１方向矢視図、第４図はサイドダム立体斜視図、第５
図はサイドダムを無端循環チェーンとの組合せ状況を示
す立体斜視図、第６図は第２図の■−■方向矢視図であ
る。 １・・・冷却双ロール、２・・・サイドダム、３・・・
無端循環チェーン、４・・・把持用突起、５・・・スプ
ロケット、６・・・新サイドダム組込装置、７・・・ガ
イド、８・・・ピンチローラ、９・・・動力伝達手段、
１ｏ・・・電動機、１１・・・アクチエーター、１２・
・・誘導装置、１３・・・接触面、１４・・・タンプッ
シュ、１５・・・溶融金属、１６・・・ノズル。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、互いに反対方向に回転する一対の内部冷却ロールを
   平行に対向配置し、このロール対の円周面上に湯溜りを
   形成させるため、一対のサイドダムを板幅に略相当する
   間隔をあけて配設し、前記湯溜りの湯をロール対の間隔
   を経て薄板に連続鋳造する双ロール式薄板連続鋳造装置
   において、前記サイドダムを、片側当り少なくとも２個
   のスプロケットホィールに掛張した無端循環チェーン上
   にチェーンピッチ毎に独立させて複数枚取付け、該サイ
   ドダムをその一部がロールの幅内に突出した形で配設し
   、回転するロールの外円周面で該サイドダムのロール外
   円周面と接する部分を研削しながら該サイドダムを所定
   の速度で鋳造方向へ連続して送ることを特徴とする双ロ
   ール式薄板連続鋳造機。 ２、上記チェーン片にはサイドダム把持装置を設け、上
   記循環チェーンの通路の内、上記ロール端面に当接して
   いない部位に新サイドダム組込装置、及び旧サイドダム
   取外し誘導装置を設けたことを特徴とする請求項１記載
   の双ロール式薄板連続鋳造機。 ３、上記チェーンピッチ毎に独立し連続供給されるサイ
   ドダム同志間の当接隙間を鋳造湯面レベル近傍において
   ゼロにし、しかも所定の接触圧力を付与するため、前記
   した無端循環チェーン速度に対し所定の先進率を有する
   ピンチローラーを設け、これを鋳造中のサイドダムより
   後続のサイドダムに対し押付けることを特徴とした請求
   項１、又は２記載の双ロール式薄板連続鋳造機。 ４、前記ピンチローラー速度を無端循環チェーン速度に
   対し前進率換算で１５％までとし、その押付圧力を０．
   １ｋｇ／ｃｍ＾２以上としたことを特徴とする請求項１
   、２又は３記載の双ロール式薄板連続鋳造機。 ５、上記ロール間隔が最小となる位置より下方位置にお
   いて、サイドダムの反ロール側より、前記無端循環チェ
   ーンの移動方向と逆向きの抵抗力を生ずるピンチローラ
   を該サイドダムに対し押付けることを特徴とする請求項
   １、２、３、又は４記載の双ロール式薄板連続鋳造機。