JPH02107715A - 連続加熱炉 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、棒鋼、線材用鋼片、鍛造鋼片等の熱処理に
使用される連続加熱炉に関する。

（従来の技術及びその解決すべき課題）棒鋼、線材用鋼
片、鍛造鋼片等の加熱には連続加熱炉が使用されること
が多い、この連続加熱炉は、予熱帯、加熱帯等を存し、
予熱帯入口から順次装入される被加熱材を、予熱帯から
加熱帯を通過する間に所定の温度に加熱し、抽出口から
抽出することにより連続して熱処理するものであり、加
熱帯では多数の直火式バーナにより炉内温度を所定の高
温度に保持し、予熱帯では特にバーナを設けず加熱帯か
らの高温ガスを導いて被加熱材を予熱している。

このような連続加熱炉で、例えば合材を所定温度に加熱
する場合と、熱間鍛造や圧延が終わったばかりの熱間材
を直接炉体に装入して所定温度に加熱する場合とでは被
加熱材の炉内滞留時間や炉内温度の設定を種々に変化さ
せる必要がある。このため、加熱炉の加熱条件の変更時
に炉内の温度の安定に時間が掛かり、加熱炉の処理能力
を向上させることができず、合材の加熱途中で熱間材の
加熱を割り込ませるというようなタイムリな熱処理が困
難であった。

本発明は斯かる従来の課題を解決するためになされたも
ので、炉内の温度コントロールを容易にし、６材と熱間
材とをタイムリに、且つ、いずれも略同じ能率で処理で
きる連続加熱炉を提供することを目的とする。

（課題を解決するための手段） 上述の目的を達成するために本発明に依れば、予熱帯お
よび加熱帯とを有し、前記予熱帯の装入口から被加熱材
を順次装入し、前記予熱帯およびこれに続く加熱帯で被
加熱材を連続して加熱する連続加熱炉において、前記予
熱帯を少なくとも、第１の予熱帯と、これより高温に保
持され、加熱帯側に接続される第２の予熱帯とで構成し
、前記第１および第２の予熱帯間に、被加熱材を第２の
予熱帯に装入可能とする第２の装入口を設けたことを特
徴とする連続加熱炉が提供される。

（作用） 予熱帯を第１および第２の予熱帯に分割し、加熱帯に近
い第２の予熱帯の炉内温度は第１の予熱帯のそれより高
く設定されている。第１の予熱帯の装入口からは６材が
、第２の装入口からは熱間材がそれぞれ装入される。こ
のため、第１および第２の各予熱帯の炉内温度を被加熱
材に応じて大きく変化させる必要がない。

（実施例） 以下本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する
。

第１図は、本発明に係る連続加熱炉のレイアウトを示し
、この実施例の連続加熱炉１は、図示しない直火式バー
ナを備えた加熱帯２、保熱帯（第１の予熱帯）３、加熱
帯２の入口側に接続される予熱帯（第２の予熱帯）４、
保熱帯３と予熱帯４間に介装してこれらを連結する中間
子熱帯５等から構成される。

予熱帯４は、加熱帯２がら流入する高温ガスにより加熱
されると共に、強制循環装置４ｏにより炉内の高温ガス
が強制的に循環され、被加熱材Ｗ（第２回参照）に対し
て強制対流による加熱が行われる。より詳細には、予熱
帯４の入口側の炉天井にはダクト４１の一端が接続され
、このダクト４１の他端は分岐して、出口側の炉天井お
よび炉底に夫々配設される吹出しダク）４３．４４に接
続されており、ダクト４１の途中には撹拌用ファン（図
中Ｆで表示）４２が配設されている。加熱帯２から流入
した高温ガスは、第２図の矢印で示す経路を辿って、フ
ァン４２およびダクト４１を介して強制的に予熱帯４の
入口側と出口側間を循環させられ、吹出しダク）４３．
４４から炉内に吹きだされる高温ガスは炉内のガス流れ
を撹拌して対流熱伝達による被加熱材Ｗの加熱を促進す
る。

中間子熱帯５は、予熱帯４の装入口４ａと、これに対向
する保熱帯３の出口３ｂとの間に、装入テーブル６の図
示しないレール上を予熱帯４および保熱帯３の炉中心線
に対して直交する方向（第１図の矢印ＡＢで示す方向）
に移動可能に介装されており、第１図は、中間子熱帯５
を矢印Ａ方向に移動させて取り外した状態を示し、この
状態では装入テーブル６から予熱帯４に被加熱材を直接
装入することが可能である。尚、予熱帯４の装入口４ａ
には鉄製のカーテン４ｂが、保熱帯３の出口３ｂには上
下方向に差込式の］５３ｃが夫々取り付けられ、高温ガ
スの漏出を防止している。

保熱帯３の出口近傍の天井にはダクト３０の一端が接続
され、ダクト３０の他端は予熱帯４の装入口４ａ近傍の
天井に接続されている。そして、このダクト３０の途中
には送風用ファン３１が配設されると共にその後流側に
開閉弁３２が配設されており、ファン３１により予熱帯
４の高温ガスが保熱帯３に送られ、保熱帯３を加熱して
いる。

開閉弁３２の開閉により送風量が調整され、保熱帯３の
炉内温度が調節される。

保熱帯３の装入口３ａの前面には給材テーブル７が、加
熱帯２の抽出口２ａには抽出テーブル８が夫々配設され
、これらのテーブルにより被加熱材の装入・抽出が行わ
れる。

次に、上述のように構成される連続加熱炉１の作用を説
明する。

加熱帯２は上述の直火式バーナにより所定温度に保持さ
れ、予熱帯４および保熱帯３も夫々所定温度に保持され
ている。このとき、予熱帯４の炉内温度は保熱帯３のそ
れより高温に保持されている。

先ず、合材を熱処理する場合から説明すると、この場合
、中間子熱帯５は装入テーブル６上を矢印Ｂ方向に移動
させられており、この中間子熱帯５により保熱帯３と予
熱帯４とが接続されており、保熱帯３の出口扉３Ｃは開
けられている。給材テーブル７上には熱処理すべき合材
である被加熱材が貯蔵されており、これらの被加熱材は
給材テーブル７の図示しない搬送装置により装入口３ａ
から保熱帯３に装入される。保熱帯３では被加熱材が図
示しない搬送装置により所定の速度で予熱帯４側に移動
し、出口３Ｃに達するまでには所定の温度に予熱される
。

保熱帯３で予熱された被加熱材は予熱帯４に送られ、更
に、この予熱帯４で保熱帯３より高温の所定温度に予熱
される。予熱帯４では上述した強制循環装置４０により
炉内の雰囲気ガスが撹拌されており、被加熱材への熱伝
達が早く、被加熱材は能率よく所定温度に予熱された後
、加熱帯２に送られる。加熱帯２においても図示しない
搬送装置により被加熱材が所定速度で徐々に移送され、
その間に被加熱材は所定時間に亘って所定温度に加熱保
持される。このようにして加熱された被加熱材は加熱帯
２の抽出口２ａから抽出テーブル８に移され、熱処理装
置の冷却槽等、次の処理工程に移送される。

次に、圧延を終えたばかりのシートバー等の熱間材であ
る被加熱材を加熱する場合を説明すると、この被加熱材
は熱間圧延されたばかりであるからなお高温であり、多
くの予熱を必要としない。そこで、中間子熱帯５を矢印
Ａ方向に移動させ、予熱帯４の装入口４ａから被加熱材
の装入を可能にさせる。このとき、保熱帯３の出口扉３
ｃは閉じられ、ファン３１およびダクト３０を介して予
熱帯４から送られる高温ガスの漏洩が防止され、保熱帯
３は所定温度に保持される。従って、保熱帯３で被加熱
材が加熱途中であっても、その被加熱材は、図示しない
搬送装置により被加熱材を前後にオシレーションさせる
ことにより前記所定温度に保温されたまま待機状態に保
持させることができる。

装入テーブル６に移送されてきた被加熱材は予熱帯４の
装入口４ａから、カーテン４ｂを押し退けて直接予熱帯
４に装入され、前述の合材の熱処理の場合と同様に予熱
される。この場合、装入時の被加熱材の温度状態により
、搬送装置の搬送速度を３７１節して予熱帯４での被加
熱材の滞留時間を短縮してもよいし、逆に延長してもよ
い。又、予熱帯４の炉内温度は適宜値に調整してもよい
。しかしながら、炉内温度を調整する場合であっても、
高温状態にある被加熱材を装入口４ａから予熱帯４に装
入させるので、予熱帯４の温度調整幅は従来の連続加熱
炉に比べて僅かでよい。予熱帯４で所定温度に加熱され
た被加熱材は加熱帯２で所定時間に亘り所定温度に加熱
され、抽出口２ａより抽出される。

このような熱間材の加熱処理が単発的であっても割り込
みが容易にでき、熱間材の加熱処理が終了すると再び中
間子熱帯５により保熱帯３と予熱帯４とを接続し、合材
の加熱処理を再開すればよい。

尚、本発明は上述の実施例に限定されず、種々の連続加
熱炉に適用でき、例えば、加熱帯２の後流に均熱帯を有
する加熱炉に適用してもよいし、加熱帯や予熱帯の加熱
方法や炉内温度の制御方法はどのようなものであっても
よい。

また、予熱帯は上述の実施例のように第１の予熱帯であ
る予熱帯４と、第２の予熱帯である保熱帯３とで構成し
たが、さらに１又はそれ以上の予熱帯を追加してもよい
、この場合、加熱帯に近い予熱帯はどその炉内温度を高
温に保持し、隣接する予熱帯間にそれぞれ装入口を設け
ればよい。

（発明の効果） 以上詳述したように本発明の連続加熱炉に依れば、予熱
帯を少なくとも、第１の予熱帯と、これより高温に保持
され、加熱帯側に接続される第２の予熱帯とで構成し、
前記第１および第２の予熱帯間に、被加熱材を第２の予
熱帯に装入可能とする第２の装入口を設けたので、合材
と熱間材の加熱処理間で炉内温度を大きく変化させる必
要がなく、そのために炉内の温度コントロールが容易で
４、 あり、捨材と熱間材とをタイムリに、且つ、いずれも略
同じ能率で加熱処理することが出来る。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示し、第１図は本発明に係る
連続加熱炉の全体構成を示すブロック図、第２図は、第
１図に示す予熱帯４に設けられた強制循環装置４０によ
り循環させられる冑温ガスの流れを示すブロック図であ
る。 １・・・連続加熱炉、２・・・加熱帯、３・・・保熱帯
、３ａ・装入口、４・・・予熱帯、４ａ・・・第２の装
入口、５中間子熱帯、４０・・・強制循環装置、Ｗ・・
・被加熱材。 出１０１人　大同特殊鋼株式会社 代理人　　弁理士　　長　門　侃　二

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 予熱帯および加熱帯とを有し、前記予熱帯の装入口から
   被加熱材を順次装入し、前記予熱帯およびこれに続く加
   熱帯で被加熱材を連続して加熱する連続加熱炉において
   、前記予熱帯を少なくとも、第１の予熱帯と、これより
   高温に保持され、加熱帯側に接続される第２の予熱帯と
   で構成し、前記第１および第２の予熱帯間に、被加熱材
   を第２の予熱帯に装入可能とする第２の装入口を設けた
   ことを特徴とする連続加熱炉。