JPH02105376A - 磁気テープカセットの成形方法 - Google Patents

磁気テープカセットの成形方法

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JPH02105376A JP63255968A JP25596888A JPH02105376A JP H02105376 A JPH02105376 A JP H02105376A JP 63255968 A JP63255968 A JP 63255968A JP 25596888 A JP25596888 A JP 25596888A JP H02105376 A JPH02105376 A JP H02105376A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は磁気テープカセットに関し、さらに詳しくは転
写成形によって作られるカセットハーフを有する磁気テ
ープカセットの成形方法に関するものである。
〔従来の技術〕
一般に磁気テープカセットは、上下カセットハーフより
成るカセットボディ内に磁気テープが巻回されたリール
ハブを内蔵保持して構成される。
前記カセットハーフは、通常、プラスチック材料等の射
出成形によって作られ、この成形の後、デザイン効果を
得ることなどを目的として前記カセットハーフ外面に所
定のデザインが施された紙等を貼付したり、所定のデザ
インを直接印刷したりしている。
ところが、このように前記磁気テープカセットを作成し
たのでは、前記カセットハーフを射出成形する工程と、
前記カセットハーフ外面に紙等を貼付する工程もしくは
印刷工程とが必要になるため、前記磁気テープカセット
の製造工程が複雑になってしまう。そこで、例えば実開
昭63−113281号及び同63−118782号公
報等に開示されている様に、前記カセットハーフの射出
成形と同時に前記カセットハーフ外面への所定のデザイ
ンの印刷を行わせる転写成形という手段が考え出された
。この転写成形について、以下、第6図を参照して簡単
に説明する。
射出成形は、2個の金型1,2を用いて行われ、両金型
1,2の凹部3,4によって形成されるカセットハーフ
の形状に対応した空間内に、射出孔1bを介してプラス
チック材料等の溶融材料を射出することによりなされる
。転写成形を行う場合には、前記両金型1,2を離した
状態で前記両金型1,2の間に、所定のデザインを有す
るインク層を設けた転写フィルム20を配置し、この転
写フィルム20を挾んで前記両金型1.2を合わせる。
この後、前記射出孔1bから所定の溶融材料の射出を行
い、前記転写フィルム20を前記金型2の凹部4へ押し
付けるようにして前記凹部3,4によって形成された金
型内空間に前記溶融材料を充満させる。このとき、前記
転写フィルム20は、例えば第7図に示すように、ベー
スフィルム6上に剥離層7、保護層8、インク層9、接
着層18がこの順に積層されて作られており、前記接着
層18の表面に射出された前記熔融材料が触れると、前
記保護層8及びインク層9が前記接着層18により射出
材料すなわちカセットハーフの表面に接合され、前記剥
離層7により前記ベースフィルム6はカセットハーフ表
面から簡単に剥がすことができるようになる。このため
、この後、金型空間内に充満した材料が冷えて固まって
できたカセットハーフを取り出し、前記ベースフィルム
6を剥がせば、前記転写フィルム20上の前記インク層
9は前記保護層8に覆われ、前記カセットハーフの表面
に転写された状態で残される。
更に、前記金型1,2を用いて前記カセットハーフを射
出成形する際には、該カセットハーフに構成されるリフ
ァレンスホール、キャプスタンホール及びビス穴等のカ
セット穴部を形成するため、前記金型1,2内に第5図
に示す様なそれぞれ対をなす略円筒形状の入れ子ビン3
5.36が設けられている。該入れ子ピン35.36は
、その先端部が互いに当接するように金型内空間内方へ
突出して設けられており、成形された前記カセットハー
フの厚み方向に穴部を形成する。
〔発明が解決しようとする課題〕
そこで、第5図に示す様に前記転写フィルム20は前記
金型1,2に挟まれるようにセットされたとき、前記入
れ子ピン35.36に挟持される。そして、金型空間内
に充満した樹脂が冷えて固まってできたカセットハーフ
を前記金型1,2から取り出し、前記ベースフィルム6
を前記カセットハーフ表面より剥がしても、前記入れ子
ピン35.36に挟持された部分の保護層8、インク層
9及び接着層18からなる転写層12は前記カセットハ
ーフ表面に転写された部分の転写層12と繋がったまま
前記穴部の内部で薄膜状態の箔パリとして残ってし′ま
う。
前記箔パリは、例えば上記実開昭63−113281号
公報に開示されている様な先端を尖鋭状に構成された入
れ子ピンによって前記ベースフィルム6ごと穿孔した場
合でも、前記穴部の内壁に沿って完全に除去することは
難しい。
このため、従来の転写成形による磁気テープカセット製
造過程では、前記カセットハーフ成形工程後に前記箔ハ
リの除去を行う除去工程を有するという問題があった。
したがって、本発明の目的は上記問題点を解消すること
にあり、転写フィルムを用いた転写成形によるカセット
ハーフの製造工程を簡素化した磁気テープカセットを提
供するものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係る上記目的は、カセットハーフ表面に転写フ
ィルムの少なくとも転写層を一体接合する転写成形によ
り形成された上下カセットハーフを備えた磁気テープカ
セットの成形方法において、前記カセットハーフに穴部
を形成する金型内の入れ子ピンの先端部周縁が該入れ子
ピンの軸方向に突出した王冠状に構成され、該入れ子ピ
ンの先端部周縁により前記転写フィルムの転写層を前記
入れ子ピンの先端部周縁近傍に沿って破断するようにし
たことを特徴とする磁気テープカセットの成形方法によ
り達成される。
すなわち、前記転写フィルムが金型に挟まれるようにセ
ットされた時、前記転写フィルムは前記入れ子ピンの先
端部により挟持される。この際、前記転写フィル・ムは
前記入れ子ピンの先端部周縁近傍に沿って形成された王
冠状の突出部によって鋭角状に強く押し曲げられるので
、該転写フィルムに形成されている転写層は前記入れ子
ピンの先端部周縁近傍において脆性的に破断される。そ
して、前記入れ子ピンの先端部周縁近傍に沿って破断さ
れた前記転写層は前記カセットハーフ表面より前記ベー
スフィルムを剥がす際に該ベースフィルムに付着したま
ま剥がされてしまう。
〔実施態様〕
以下、図面を参照して本発明による磁気テープカセット
の一実施態様を詳細に説明する。
第1図は本発明に係る磁気テープカセットを示す斜視図
であり、この磁気テープカセットは上カセツトハーフ1
0および下カセツトハーフ11を合わせてなるカセット
ボディの中空内部に、磁気テープ15を巻回した一対の
ハブ13を回転自在に内蔵したものである。そして、前
記上カセツトハーフ10および下カセツトハーフ11は
、それぞれ別個に射出成形されるのであるが、第1図の
矢印■−■に沿った断面を示す第2図に示すように、前
記上下ハーフ10.11は例えばABS樹脂等のプラス
チックの射出材料からなるベースボディ10a、lla
 と、ベースボディ10a、11aの表面を覆う転写I
J12とがらなっている。なお、このとき転写フィルム
20によって形成される前記転写層12は、前記上下カ
セットハーフ10.11の稜部10b、 Ilbを少な
くとも覆って形成されるのがカセットボディの強化とい
う点から望ましい。
前記転写層12は前記上下カセットハーフ1011を射
出成形するときに、この射出成形と同時に形成されるも
ので、この転写層12の形成について説明する。前記カ
セットボディは、従来と同様に適宜按分した二つの金型
で作られるのであるが、例えば第4図に示すように、片
方のハーフを−っの金型で四つ同時に成形する。そして
、金型2と咳金型2に対応した他方の金型1(第6図参
照)の間に転写フィルム20を挟んで射出成形すること
により、前記カセットボディ表面に前記転写層12が形
成される。なお、前記転写フィルム20は、前記転写層
12が金型に対応したパターンで形成された帯状のもの
で、例えば、図中下方(矢印B方向)へ間欠的に適宜送
られる。又、射出成形時においては例えば板状の保持手
段21により挟持されて矢印A方向に適宜張力が生じる
ようになされている。
また、前記転写フィルム20は、第7図に示した様に、
ベースフィルム6の内面側(ベースボディ10a、ll
aと接触する側)に、剥離層7、保護層8、インク層9
及び接着層18がこの順に積層されて作られている。な
お、前記ベースフィルム6の材料としては、例えば、ポ
リエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピ
レン、トリアセテートセルロース等の高分子材料を使用
することができる。
前記金型2にはキャプスタンホール33.リファレンス
ホール34及びビス穴32を形成する入れ子ピン30が
、他方の金型lには入れ子ピン31がそれぞれ設けられ
ている。この入れ子ピン30.31は第3図に示す様に
、その先端面37.38が当接するように設けられてい
る。また、前記入れ子ピン30の先端部は、その先端部
周縁39が前記入れ子ピン30の軸方向に突出した王冠
状に構成されており、更に該突出部は楔形断面を有する
。他方、前記入れ子ビン31の先端部は、その先端部周
縁が前記入れ子ビン30の先端部周縁39に対応した面
取り部40を構成されている。
したがって、前記転写フィルム20が金型1,2に挟ま
れるようにセットされたとき、前記転写フィルム20は
、前記入れ子ビン30と31との先端部により挟持され
る。この時、前記転写フィルム20は前記先端部周縁3
9と前記面取り部40との系合部によって鋭角状に強く
押し曲げられる。そこで、前記先端部周縁39及び前記
面取り部40の形状を適宜設定することにより、前記転
写フィルム20を構成するベースフィルム6を除いた転
写層12のみが前記入れ子ピンの先端部周縁39に沿っ
て破断される。
その後、前記金型1に設けられた射出孔(第6図参照)
からベースボディ10aを形成する熔融材料の射出によ
り、前記転写フィルム20は前記金型2側へ押圧される
。そして、前記接着層18の表面に射出された前記溶融
材料が触れると、前記保護層8及びインク層9が前記接
着層18により射出材料すなわちカセットハーフの表面
に接合される。しかし、前記入れ子ピン30.31に挟
持されその前記先端部周縁39に沿って破断された前記
転写層12は、前記カセットボディ10a表面より前記
ベースフィルム6を剥がす際に該ベースフィルム6に付
着したまま剥がされてしまう。
すなわち、前記カセットハーフ10,11を転写成形し
た際に、前記入れ子ピン30.31に挟持された部分の
転写層12が前記カセットハーフ表面に転写された転写
層12と繋がったまま前記穴部16の内部で薄膜状態の
箔パリとして残ってしまうことがない。
尚、上記実施態様においては前記入れ子ピン30の先端
部周縁に樹形断面を有する王冠状の突出部を設けたが、
本発明はこれに限定するものではなく、前記入れ子ピン
30.31の凹凸を逆にして前記入れ子ピン31の先端
部周縁に前記王冠状の突出部を設け、前記入れ子ピン3
0の先端部に面取り部を設けてもよい。また、前記入れ
子ビンの先端部周縁に形成される王冠状の突出部も上記
実施態様の形状に限らず、本発明の趣旨に基づき、前記
入れ子ビンに挟持された転写フィルムの転写層をベース
フィルムの延びや折り曲げによって前記入れ子ピンの先
端部周縁に沿って破断するような構成であれば種々の形
状を採りうろことは言うまでもない。
(発明の効果) 本発明の磁気テープカセットの成形方法では、カセット
ハーフに穴部を形成する金型内の入れ子ピンの先端部周
縁が該入れ子ピンの軸方向に突出した王冠状に構成され
、該入れ子ビンの先端部周縁により前記転写フィルムの
転写層を前記入れ子ピンの先端部周縁近傍に沿って破断
するように構成したので、前記入れ子ピンに挟持される
部分の転写フィルム上の転写層は前記入れ子ピンの先端
部周縁近傍に沿って形成された前記王冠状の突出部によ
って鋭角状に強く押し曲げられるので、前記入れ子ピン
の先端部周縁近傍において脆性的に破断される。そして
、前記入れ子ピンの先端部周縁近傍に沿って破断された
前記転写層は前記カセットハーフ表面より前記ベースフ
ィルムを剥がす際に該ベースフィルムに付着したまま剥
がされてしまう。
そこで、前記カセットハーフを転写成形した際に、前記
入れ子ピンに挟持された部分の転写層が前記カセットハ
ーフ表面に転写された転写層と繋がったまま前記穴部の
内部で薄膜状態の箔パリとして残ってしまうことがない
ので、前記転写成形工程後に前記箔パリの除去を行う必
要がない。
したがって、前記転写フィルムを用いた前記転写成形に
よる前記カセットハーフの製造工程を簡素化することが
でき、安価でデザインの良好な磁気テープカセットを提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施態様に基づく磁気テープカセ
ットの斜視図、第2図は第1図の矢印■■に沿った磁気
テープカセットの断面図、第3図は本実施態様における
磁気テープカセットのカセットハーフの転写成形に用い
る射出成形用金型の要部拡大断面図、第4図は第1図に
示す磁気テープカセットの上ハーフを射出成形する金型
の一態様を示す平面図、第5図は従来の磁気テープカセ
ットのカセットハーフの転写成形に用いる射出成形用金
型の要部拡大断面図、第6図は従来の磁気テープカセッ
トのカセットハーフの転写成形に用いる射出成形用金型
を示す断面図、第7図は転写成形に係る転写フィルムの
断面図である。 (図中の符号) 1、 2・・・金型 3.4・・・凹部 7・・・剥離層 9・・・インク層 10a、Ila・・・ベースボディ 11・・・下カセツトハーフ 12・・・転写層13・
・・ハブ       15・・・磁気テープ16・・
・穴部 1b・・・射出孔 6・・・ベースフィルム 8・・・保護層 IO・・・上カセツトハーフ 18・・・接着層 20・・・転写フィルム   21・・・保持手段30
31,35.36・・・入れ子ピン32・・・ビス 33・・・キャプスタンホール 34・・・リファレンスホール 37.38・・・当接面    39・・・先端部周縁
40・・・面取り部。 第 図 第 ′−20 第 図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)カセットハーフ表面に転写フィルムの少なくとも
    転写層を一体接合する転写成形により形成された上下カ
    セットハーフを備えた磁気テープカセットの成形方法に
    おいて、前記カセットハーフに穴部を形成する金型内の
    入れ子ピンの先端部周縁が該入れ子ピンの軸方向に突出
    した王冠状に構成され、該入れ子ピンの先端部周縁によ
    り前記転写フィルムの転写層を前記入れ子ピンの先端部
    周縁近傍に沿って破断するようにしたことを特徴とする
    磁気テープカセットの成形方法。
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