JPH02104648A - めっき浴への成分補給方法 - Google Patents
めっき浴への成分補給方法Info
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- JPH02104648A JPH02104648A JP25553288A JP25553288A JPH02104648A JP H02104648 A JPH02104648 A JP H02104648A JP 25553288 A JP25553288 A JP 25553288A JP 25553288 A JP25553288 A JP 25553288A JP H02104648 A JPH02104648 A JP H02104648A
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Landscapes
- Coating With Molten Metal (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〈産業上の利用分野〉
本発明は、連続溶融金属めっきにおけるめっき浴への成
分補給方法に関する。
分補給方法に関する。
〈従来の技術〉
連続溶融めっきは、溶融状態のめっき金属の浴に連続的
に走行する銅帯を所定時間浸漬し、次いでめっき浴から
引き上げた鋼帯の表面にガスワイピングを施して所定の
めっき目付量に調整することにより鋼帯の表面に所望の
めっきを施すめっき法であり、その代表的なものに溶融
亜鉛めっきがある。
に走行する銅帯を所定時間浸漬し、次いでめっき浴から
引き上げた鋼帯の表面にガスワイピングを施して所定の
めっき目付量に調整することにより鋼帯の表面に所望の
めっきを施すめっき法であり、その代表的なものに溶融
亜鉛めっきがある。
本来、亜鉛めっき鋼板は、耐食性に優れるため建材用、
家電用および自動車用鋼板として広く用いられているが
、溶融亜鉛めっきは、電気亜鉛めっきに比べ、現状では
表面品質は劣るものの、消費エネルギーが少なく、めっ
き用溶融金属のコストが安く、また容易に厚目付が可能
であるため、亜鉛めっき鋼板を量産する上で注目されて
いる。
家電用および自動車用鋼板として広く用いられているが
、溶融亜鉛めっきは、電気亜鉛めっきに比べ、現状では
表面品質は劣るものの、消費エネルギーが少なく、めっ
き用溶融金属のコストが安く、また容易に厚目付が可能
であるため、亜鉛めっき鋼板を量産する上で注目されて
いる。
ところで、連続溶融亜鉛めっきにおいては、純亜鉛浴を
用いる他、亜鉛と素地鋼との界面に固くてもろいFe−
Znの合金層(r相:Fe5Znz+)の成長を抑制し
、めっき密着性を向上させるために亜鉛浴中にAJ2を
添加する場合がある。 即ち、めっき層と素地鋼との界
面にA1富化層(Fe2AfL5等)を形成することに
より亜鉛と素地鋼との界面のFe−Znの合金層を適度
に抑制し、めっき層の剥離(バクダリング)を防止する
ものである。
用いる他、亜鉛と素地鋼との界面に固くてもろいFe−
Znの合金層(r相:Fe5Znz+)の成長を抑制し
、めっき密着性を向上させるために亜鉛浴中にAJ2を
添加する場合がある。 即ち、めっき層と素地鋼との界
面にA1富化層(Fe2AfL5等)を形成することに
より亜鉛と素地鋼との界面のFe−Znの合金層を適度
に抑制し、めっき層の剥離(バクダリング)を防止する
ものである。
また、上記AI1.の添加に加え、めっき表面にスパン
グル(花模様)を形成するために小量のpbを添加する
場合もあり、これらAnやPbの添加率は亜鉛めっき鋼
板の用途等によっても異なっている。
グル(花模様)を形成するために小量のpbを添加する
場合もあり、これらAnやPbの添加率は亜鉛めっき鋼
板の用途等によっても異なっている。
このような連続溶融亜鉛めっきにおいては、めっき浴中
の成分(Zn、AJ2.Pb)は、i)銅帯表面に付着
しためっき層による持ち出し、Ii)浮上ドロスの生成
およびそのめっき浴外への排除により減少するため、減
少した成分をめっき浴へ補給する必要がある。
の成分(Zn、AJ2.Pb)は、i)銅帯表面に付着
しためっき層による持ち出し、Ii)浮上ドロスの生成
およびそのめっき浴外への排除により減少するため、減
少した成分をめっき浴へ補給する必要がある。
従来行われている、めっき浴への成分補給方法を以下に
説明する。
説明する。
まず、溶融亜鉛めっき浴の組成および補給成分(インゴ
ット)を下記表1に示す。 なお、溶融亜鉛めっき鋼板
とは、一般に純亜鉛のめっき浴のみならず、表1に示す
ような浴組成の鋼板をも含む。
ット)を下記表1に示す。 なお、溶融亜鉛めっき鋼板
とは、一般に純亜鉛のめっき浴のみならず、表1に示す
ような浴組成の鋼板をも含む。
表 1
上記表1中の品種GI、GAについて代表的に説明する
と、めっき浴の液面が低下すると、約1 tonの0.
3〜0.5wt%A 11− Z n合金のインゴット
をめっき浴中に投入し、数時間ピッチで浴成分を分析し
た結果、Aj2濃度が減少してくると、1つが10〜3
0kg程度の10wt%An−Zn合金のインゴットを
適当数めっき浴中に投入するという方法で成分補給を行
っていた(例えば、特開昭62−238358号公報参
照)。
と、めっき浴の液面が低下すると、約1 tonの0.
3〜0.5wt%A 11− Z n合金のインゴット
をめっき浴中に投入し、数時間ピッチで浴成分を分析し
た結果、Aj2濃度が減少してくると、1つが10〜3
0kg程度の10wt%An−Zn合金のインゴットを
適当数めっき浴中に投入するという方法で成分補給を行
っていた(例えば、特開昭62−238358号公報参
照)。
なお、浴成分の目標AfL濃度よりもAJZ濃度の高い
A1−Zn合金インゴットを投入する理由は、前述した
A1富化層(Fe2 Ass等)の生成および浮上ドロ
スの生成によりめつき浴中のZnの減少率よりもAJl
の減少率の方が大きいからである。
A1−Zn合金インゴットを投入する理由は、前述した
A1富化層(Fe2 Ass等)の生成および浮上ドロ
スの生成によりめつき浴中のZnの減少率よりもAJl
の減少率の方が大きいからである。
〈発明が解決しようとする課題〉
しかるに、上記インゴットの投入によ、る補給方法では
、めっき浴へ投入されたインゴットが浴中で溶融し拡散
して、均一なめっき浴になるまでに時間がかかり(イン
ゴットの重量が大きいほど長時間を要する)、またイン
ゴットが全て溶融、拡散してから次回投入時までは浴中
のAJ2濃度は減少し続けるため、インゴットを投入す
るピッチ(数時間間隔)でめっき浴中のAJZ濃度が大
きく変動する。
、めっき浴へ投入されたインゴットが浴中で溶融し拡散
して、均一なめっき浴になるまでに時間がかかり(イン
ゴットの重量が大きいほど長時間を要する)、またイン
ゴットが全て溶融、拡散してから次回投入時までは浴中
のAJ2濃度は減少し続けるため、インゴットを投入す
るピッチ(数時間間隔)でめっき浴中のAJZ濃度が大
きく変動する。
このようにめっき浴中のA 42 a度が変動すると、
前述したA1富化層の均一性が損われ、安定しためっき
品質を得ることができず、また連続溶融亜鉛めっきにお
いてはめつき浴中のAIL濃度が目標値より外れた状態
でのめつき部分が多くなり、めっき品質の低下を招く。
前述したA1富化層の均一性が損われ、安定しためっき
品質を得ることができず、また連続溶融亜鉛めっきにお
いてはめつき浴中のAIL濃度が目標値より外れた状態
でのめつき部分が多くなり、めっき品質の低下を招く。
また、上記従来の成分補給方法では、めっき条件との関
係は考慮されておらず、しかもA℃含有率が一定のA4
!−Zn合金インゴットを投入するため、任意のA1濃
度での成分補給が不可能であり、めっき浴中のAj2濃
度を微妙に調整することができない。
係は考慮されておらず、しかもA℃含有率が一定のA4
!−Zn合金インゴットを投入するため、任意のA1濃
度での成分補給が不可能であり、めっき浴中のAj2濃
度を微妙に調整することができない。
近年、溶融亜鉛めっき鋼板は、製造コストが安いため、
大量生産される自動車外板への適用が期待されているが
、そのためにはプレス成形による深絞り加工に対しても
優れためっき密着性を有していなければならず、よって
前述した適正なAIL富化層の形成が不可欠となってい
る。 従って、めっき浴中のA1濃度の管理をより厳格
に行う必要がある。
大量生産される自動車外板への適用が期待されているが
、そのためにはプレス成形による深絞り加工に対しても
優れためっき密着性を有していなければならず、よって
前述した適正なAIL富化層の形成が不可欠となってい
る。 従って、めっき浴中のA1濃度の管理をより厳格
に行う必要がある。
このような点を考慮した場合、従来のインゴットの投入
による成分補給法では、AfL濃度の変動を小さくする
には限界があり、満足するめっき品質を安定的に得るこ
とはできなかった。
による成分補給法では、AfL濃度の変動を小さくする
には限界があり、満足するめっき品質を安定的に得るこ
とはできなかった。
これに対し、本発明者らは、先きに複数個のプリメルト
ポットからの成分の補給により、めっき浴中の成分の濃
度変動を抑制し、良好なめっき品質を安定的に得ること
ができるめっき浴への成分補給方法を特願昭62−32
4717号において開示した。
ポットからの成分の補給により、めっき浴中の成分の濃
度変動を抑制し、良好なめっき品質を安定的に得ること
ができるめっき浴への成分補給方法を特願昭62−32
4717号において開示した。
しかしながら、このような成分補給方法を用いても、例
えば第8図および第9図に示すようにZnとA1を溶融
状態で各ブリメルトボット8.10からめっき浴1へ補
給する場合、各導管13.15の先端の投入口131.
151が異なる位置にある場合は、めっき浴1内におけ
るZnとAl1の濃度分布が第10図のグラフに示すよ
うに不均一になるという問題点があった。
えば第8図および第9図に示すようにZnとA1を溶融
状態で各ブリメルトボット8.10からめっき浴1へ補
給する場合、各導管13.15の先端の投入口131.
151が異なる位置にある場合は、めっき浴1内におけ
るZnとAl1の濃度分布が第10図のグラフに示すよ
うに不均一になるという問題点があった。
即ち、AJZ投入口151に近い1点では、矢印で示す
AfL補給毎にAIL濃度が上部管理限界を超え、Zn
投入口131に近いに点では、矢印で示すZn補給毎に
AjZ濃度が低下するため、このようなめつき浴1中で
めっきを施される鋼帯6はその幅方向および長手方向で
A1濃度の異なるめっき浴1中を通過するため、めっき
品質にばらつきを生じる。
AfL補給毎にAIL濃度が上部管理限界を超え、Zn
投入口131に近いに点では、矢印で示すZn補給毎に
AjZ濃度が低下するため、このようなめつき浴1中で
めっきを施される鋼帯6はその幅方向および長手方向で
A1濃度の異なるめっき浴1中を通過するため、めっき
品質にばらつきを生じる。
本発明は、上記問題点を解消し、めっき浴中の成分の濃
度変動を抑制し、良好なめつ鮒品質を安定的に得ること
ができるめっき浴への成分補給方法を提供することを目
的としている。
度変動を抑制し、良好なめつ鮒品質を安定的に得ること
ができるめっき浴への成分補給方法を提供することを目
的としている。
く課題を解決するための手段〉
上記目的を達成するために本発明によれば、複数の成分
を含むめフき浴にて溶融めっきを行う際のめっき浴への
成分補給方法において、補給成分を予め溶融した複数個
のプリメルトポットを用い、必要な補給濃度およびめっ
き浴の減少量に対応するよう、めっき浴内に設けたサク
ション管より吸入しためっき浴中のめっき液にプリメル
トポットからの溶融補給成分を補給混合し、サクション
管に設けられた噴射ノズルから上記混合物をめっき浴内
へ噴射させて、成分を補給することを特徴とするめつき
浴への成分補給方法が提供される。
を含むめフき浴にて溶融めっきを行う際のめっき浴への
成分補給方法において、補給成分を予め溶融した複数個
のプリメルトポットを用い、必要な補給濃度およびめっ
き浴の減少量に対応するよう、めっき浴内に設けたサク
ション管より吸入しためっき浴中のめっき液にプリメル
トポットからの溶融補給成分を補給混合し、サクション
管に設けられた噴射ノズルから上記混合物をめっき浴内
へ噴射させて、成分を補給することを特徴とするめつき
浴への成分補給方法が提供される。
また、本発明によれば、複数の成分を含むめっき浴にて
溶融めっきを行う際のめつき浴への成分補給方法におい
て、補給成分を予め溶融した少なくとも1つのプリメル
トポットおよび補給成分の金属塊または金属粉粒を入れ
た少なくとも1つのホッパーを用い、必要な補給濃度お
よびめっき浴の減少量に対応するよう、めつき浴内に設
けたサクション管より吸入しためっき浴中のめっき液に
プリメルトポットからの溶融補給成分を補給混合し、サ
クション管に設けられた噴射ノズルから上記混合物をめ
っき浴内へ噴射させるとともにホッパーからめっき浴内
へ投入して成分を補給することを特徴とするめっき浴へ
の成分補給方法が提供される。
溶融めっきを行う際のめつき浴への成分補給方法におい
て、補給成分を予め溶融した少なくとも1つのプリメル
トポットおよび補給成分の金属塊または金属粉粒を入れ
た少なくとも1つのホッパーを用い、必要な補給濃度お
よびめっき浴の減少量に対応するよう、めつき浴内に設
けたサクション管より吸入しためっき浴中のめっき液に
プリメルトポットからの溶融補給成分を補給混合し、サ
クション管に設けられた噴射ノズルから上記混合物をめ
っき浴内へ噴射させるとともにホッパーからめっき浴内
へ投入して成分を補給することを特徴とするめっき浴へ
の成分補給方法が提供される。
これらの発明において、前記必要な補給濃度およびめっ
き浴の減少量はめっき条件により決定されるものである
のが好ましい。
き浴の減少量はめっき条件により決定されるものである
のが好ましい。
以下、本発明のめっき浴への成分補給方法を添付図面に
示す好適実施例について詳細に説明する。
示す好適実施例について詳細に説明する。
第1a図、第1b図および第1c図は、本発明のめっき
浴への成分補給方法を実施する設備の構成例を模式的に
示す側面図である。
浴への成分補給方法を実施する設備の構成例を模式的に
示す側面図である。
めっき浴1においては、スナウト7から出た焼鈍済の鋼
帯6はジンクロール3によりめっき用溶融金属(例えば
溶融亜鉛)2中に浸漬され、次いでコレクティングロー
ル4により、湾曲を矯正され、スタビライジングロール
5により揺動を停止し安定され、めっき用溶融金属2か
ら引き上げられた後ガスワイピング(図示せず)により
所定のめっき目付量に調整される。
帯6はジンクロール3によりめっき用溶融金属(例えば
溶融亜鉛)2中に浸漬され、次いでコレクティングロー
ル4により、湾曲を矯正され、スタビライジングロール
5により揺動を停止し安定され、めっき用溶融金属2か
ら引き上げられた後ガスワイピング(図示せず)により
所定のめっき目付量に調整される。
このようにして、鋼帯6に溶融金属めっきが連続的にな
される。
される。
溶融亜鉛めっきを行う場合、前述したように、めっき密
着性を向上するためにめっき浴へAIlを添加し、ある
いは、さらにめっき表面にスパングルを形成するために
小量のpbを添加することが行われる。 従って、めっ
き用溶融金属2の組成は、AIL−Zn系またはAf−
Pb−Zn系等であり、Af2やPbの添加率も製造す
る亜鉛めっき鋼板の用途、種類等によって適宜決定され
る。
着性を向上するためにめっき浴へAIlを添加し、ある
いは、さらにめっき表面にスパングルを形成するために
小量のpbを添加することが行われる。 従って、めっ
き用溶融金属2の組成は、AIL−Zn系またはAf−
Pb−Zn系等であり、Af2やPbの添加率も製造す
る亜鉛めっき鋼板の用途、種類等によって適宜決定され
る。
例えば、i)めっき用溶融金属2の組成が0、 0 1
〜0. 2wt% Pb−0,1〜 0. 2a
t%Al1−Zn合金である亜鉛めっき鋼板または合金
化処理亜鉛めっき鋼板(G1.GA)、if)めっき用
溶融金属2の組成が5+vt%AJ2−Zn合金である
亜鉛−アルミニウム合金めっき鋼板(GALFAN)、
あるいは fit)めっき用溶融金属2の組成が1.4at% S
t−55wt% Aj!−43,6wt%Znの亜鉛−
アルミニウム合金めっき鋼板(GALVALUME)等
がある。
〜0. 2wt% Pb−0,1〜 0. 2a
t%Al1−Zn合金である亜鉛めっき鋼板または合金
化処理亜鉛めっき鋼板(G1.GA)、if)めっき用
溶融金属2の組成が5+vt%AJ2−Zn合金である
亜鉛−アルミニウム合金めっき鋼板(GALFAN)、
あるいは fit)めっき用溶融金属2の組成が1.4at% S
t−55wt% Aj!−43,6wt%Znの亜鉛−
アルミニウム合金めっき鋼板(GALVALUME)等
がある。
i)の用途は主に建材用、家電製品用、自動車内板用で
あり、ii) 、1if)の用途は主に建材用である。
あり、ii) 、1if)の用途は主に建材用である。
このような連続溶融亜鉛めっきでは、鋼帯6の表面に付
着しためっき層による持ち出しゃ、浮上ドロスが生成し
、これをめっき浴外へ排除することによりめっき用溶融
金属2の液面レベルが低下する。 従って、液面レベル
を一定に保ち、かつめっき用溶融金属2の組成を目標値
に一定に保つように補給を行う必要がある。
着しためっき層による持ち出しゃ、浮上ドロスが生成し
、これをめっき浴外へ排除することによりめっき用溶融
金属2の液面レベルが低下する。 従って、液面レベル
を一定に保ち、かつめっき用溶融金属2の組成を目標値
に一定に保つように補給を行う必要がある。
なお、浮上ドロスは、鋼帯6から溶出したFeがめつき
用溶融金属2中のA℃と結合してFe2Aj2sとなり
、これがめつき浴面へ浮上(めっき用溶融金属2より比
重が小さい)したもの、または浴面の亜鉛が酸化したも
のである。
用溶融金属2中のA℃と結合してFe2Aj2sとなり
、これがめつき浴面へ浮上(めっき用溶融金属2より比
重が小さい)したもの、または浴面の亜鉛が酸化したも
のである。
また、めっき用溶融金属2の減少は、めっき用溶融金属
2の各成分(Zn、Aにt、Pb)がその含有率(濃度
)に比例して減少するのではない。 即ち、Allの減
少に関しては、素地鋼とめっき層との界面にAj2富化
層(Fa2AJiB等)が形成されることから、持ち出
しに招けるA1濃度がめつき用溶融金属2のAJZ濃度
よりも高く、まためっき洛外へ排除される浮上ドロスの
組成はAJ2濃度0.1〜0.2wt%のめっき用溶融
金属2において、Aj2=Fe−2〜4wt%、残部z
nであるため、めっき用溶融金属中のAfl濃度の低下
は、他の成分に比べて著しい。
2の各成分(Zn、Aにt、Pb)がその含有率(濃度
)に比例して減少するのではない。 即ち、Allの減
少に関しては、素地鋼とめっき層との界面にAj2富化
層(Fa2AJiB等)が形成されることから、持ち出
しに招けるA1濃度がめつき用溶融金属2のAJZ濃度
よりも高く、まためっき洛外へ排除される浮上ドロスの
組成はAJ2濃度0.1〜0.2wt%のめっき用溶融
金属2において、Aj2=Fe−2〜4wt%、残部z
nであるため、めっき用溶融金属中のAfl濃度の低下
は、他の成分に比べて著しい。
従って、めフぎ浴への成分の補給はめっき用溶融金属2
の組成と等しい濃度で行うのではなく、液面レベルが目
標値になるような量補給した結果、めっき用溶融金属2
の組成も目標値となるように行う必要がある。
の組成と等しい濃度で行うのではなく、液面レベルが目
標値になるような量補給した結果、めっき用溶融金属2
の組成も目標値となるように行う必要がある。
本発明において、めっき浴への成分の補給は次のように
して行われる。 第1a図に示すように、めっき浴1の
側方には、ブリメルトボット8および10が設置されて
おり、ブリメルトボット8にはインゴットを溶融して得
られた溶融Zn9、プリメルトボット10にはインゴッ
トを溶融して得られた溶融AJ211が貯留されている
。
して行われる。 第1a図に示すように、めっき浴1の
側方には、ブリメルトボット8および10が設置されて
おり、ブリメルトボット8にはインゴットを溶融して得
られた溶融Zn9、プリメルトボット10にはインゴッ
トを溶融して得られた溶融AJ211が貯留されている
。
また、めっき浴1内には、一端が浴内に開口し、他端が
めつき浴1の上方に設けられたポンプ16に接続された
サクション管17と、前記ポンプ16から接続管18を
介して噴射ノズル19が設けられている。
めつき浴1の上方に設けられたポンプ16に接続された
サクション管17と、前記ポンプ16から接続管18を
介して噴射ノズル19が設けられている。
各ブリメルトボット8.10とサクション管17の間は
、各ポンプ12.14を介して導管13.15が第1C
図に示すようにサクション管17の浴中部分に連通して
設けられている。
、各ポンプ12.14を介して導管13.15が第1C
図に示すようにサクション管17の浴中部分に連通して
設けられている。
成分補給時には、まずポンプ16を作動させてめっき浴
1中の溶融金属2をサクション管17〜噴射ノズル19
経由で循環させた状態とし、つぎにポンプ12および1
4を作動させ、溶融Zn9および溶融Aj211をそれ
ぞれ導管13および15へ排出する。
1中の溶融金属2をサクション管17〜噴射ノズル19
経由で循環させた状態とし、つぎにポンプ12および1
4を作動させ、溶融Zn9および溶融Aj211をそれ
ぞれ導管13および15へ排出する。
このとき、導管13または15内の溶融Znまたは溶融
AILがサクシコン管17のめっき浴1内開口部から流
出することなくサクション管lフ内へ吸引され、管内を
循環する溶融金属2と混合されて接続管18を通り、噴
射ノズル19からめっき浴1中へ噴射されるようポンプ
16をポンプ13または15よりも強く作動させること
が必要である。
AILがサクシコン管17のめっき浴1内開口部から流
出することなくサクション管lフ内へ吸引され、管内を
循環する溶融金属2と混合されて接続管18を通り、噴
射ノズル19からめっき浴1中へ噴射されるようポンプ
16をポンプ13または15よりも強く作動させること
が必要である。
なお、前記導管13および15は、−本の曲管でもよい
が、例えば第1d図に示すように曲管の途中を切断して
バッファ部13aおよび15aを設ければサクション管
17への吸引をスムーズにすることができる。
が、例えば第1d図に示すように曲管の途中を切断して
バッファ部13aおよび15aを設ければサクション管
17への吸引をスムーズにすることができる。
また、前記ポンプ16の作動は、成分補給時だけでなく
、常時作動させておいても差支えはない。
、常時作動させておいても差支えはない。
噴射ノズル19は、特に限定せず、めっき浴1内で溶融
金属2に耐える材質のものであればよい、 噴射ノズル
19の形状は、第1a図に明瞭に示されるように、鋼帯
6にほぼ平行をなし、銅帯の幅方向に所要の長さ延長す
るようにしておくのがよい。
金属2に耐える材質のものであればよい、 噴射ノズル
19の形状は、第1a図に明瞭に示されるように、鋼帯
6にほぼ平行をなし、銅帯の幅方向に所要の長さ延長す
るようにしておくのがよい。
このような成分の補給は前述した必要な補給濃度および
めっき浴の減少量に対応するようにそれぞれのプリメル
トボット8.1oからの排出量を調整して行う、 なお
、めっき用溶融金属2が二元系合金の場合、必要な補給
濃度およびめっき浴の減少量に対応するよう成分を補給
するためには、少なくとも2つのブリメルトボットがあ
ればよい、 各ブリメルトボット8.10から溶融Zn
9および溶融A111の投入量の調整は、ポンプ12.
14に流量制御の可能なポンプを用いるか、あるいは導
管13.15の途中に流量調節パルプ(図示せず)を設
ける等の手段により行えばよい。
めっき浴の減少量に対応するようにそれぞれのプリメル
トボット8.1oからの排出量を調整して行う、 なお
、めっき用溶融金属2が二元系合金の場合、必要な補給
濃度およびめっき浴の減少量に対応するよう成分を補給
するためには、少なくとも2つのブリメルトボットがあ
ればよい、 各ブリメルトボット8.10から溶融Zn
9および溶融A111の投入量の調整は、ポンプ12.
14に流量制御の可能なポンプを用いるか、あるいは導
管13.15の途中に流量調節パルプ(図示せず)を設
ける等の手段により行えばよい。
また、補給の形態は、めっきを行っている問随時補給を
行う連続的補給、あるいは所定の間隔をおいて補給を行
う間欠的補給のいずれでもよく、また、各ブリメルトポ
ット毎にこれらの補給形態が異っていてもよい。 なお
、間欠的な補給を行う場合には、その補給ピッチがなる
べく短い方が、めっき用溶融金属2の濃度変動が少なく
なり好ましい。
行う連続的補給、あるいは所定の間隔をおいて補給を行
う間欠的補給のいずれでもよく、また、各ブリメルトポ
ット毎にこれらの補給形態が異っていてもよい。 なお
、間欠的な補給を行う場合には、その補給ピッチがなる
べく短い方が、めっき用溶融金属2の濃度変動が少なく
なり好ましい。
ブリメルトポット8.1oの液面レベルが低下した場合
には、プリメルトボット8.1oへそれぞれZnのイン
ゴットおよびAJ!−Zn合金インゴットを投入し、減
少量を補う。
には、プリメルトボット8.1oへそれぞれZnのイン
ゴットおよびAJ!−Zn合金インゴットを投入し、減
少量を補う。
導管13.15は、その内部で溶融金属が凝固してつま
りを生じないように加熱し、通過する金属の融点以上の
温度に保っておくのが好ましい。
りを生じないように加熱し、通過する金属の融点以上の
温度に保っておくのが好ましい。
このように、めっき浴1への成分の補給を、溶融金属の
没入という形式で行う場合、従来のインゴットの投入に
よる方法に比べ、めっき浴の浴温の変動を抑制するとい
う利点もある。
没入という形式で行う場合、従来のインゴットの投入に
よる方法に比べ、めっき浴の浴温の変動を抑制するとい
う利点もある。
ブリメルトボット8.10から溶融Zn9および溶融A
IL11をめっき浴1へ補給する手段としては、前述し
たポンプ12.14を用いる方法に限られない。
IL11をめっき浴1へ補給する手段としては、前述し
たポンプ12.14を用いる方法に限られない。
即ち、第2図に示すように、プリメルトボット8.10
の溶融金属9.11内へスペーサー20を挿入し、液面
を上昇させてオーバーフローさせることにより溶融金属
9.11をめっき浴1へ投入することも可能である。
なお、この場合、溶融金属9.11の投入量はスペーサ
ー20の挿入量により調整される。
の溶融金属9.11内へスペーサー20を挿入し、液面
を上昇させてオーバーフローさせることにより溶融金属
9.11をめっき浴1へ投入することも可能である。
なお、この場合、溶融金属9.11の投入量はスペーサ
ー20の挿入量により調整される。
また、第3図に示すように、ブリメルトボッ)−8,1
0を密閉型とし、コンプレッサー21によりプリメルト
ボット8.10内へ高圧気体を送り込み、その圧力でブ
リメルトボット内の溶融金属9.11を押し出してめっ
き浴1へ没入することも可能である。
0を密閉型とし、コンプレッサー21によりプリメルト
ボット8.10内へ高圧気体を送り込み、その圧力でブ
リメルトボット内の溶融金属9.11を押し出してめっ
き浴1へ没入することも可能である。
なお、めっき浴1のAIL成分の補給を溶融A℃の代わ
りに溶融All −Z n合金で一般に行フているが、
その理由は次の通りである。
りに溶融All −Z n合金で一般に行フているが、
その理由は次の通りである。
めっき浴1の浴温は、めっき用溶融金属2の組成が0.
1〜5wt%A1.−Zn合金の場合、約450〜48
0℃であるが、A14体ではその融点が660℃である
ため、溶融Aぶをめっき浴1へ投入したとき凝固してし
まう、 これに対し、Aj!−Zn合金とすればその融
点が低くなり(10wt%An−Zn合金の融点430
℃)、めっき浴へ投入したときに凝固が生じるという不
都合がない、 従フて、本発明においては、浴温よりも
高い融点を有する金属の成分を補給する場合には、その
金属と他の金属、特に主成分となる金属(本実施例では
亜鉛)との合金とし、融点を降下せしめ、好ましくはそ
の融点が浴温以下になるようにして、めっき浴へ投入す
るのが好ましい。
1〜5wt%A1.−Zn合金の場合、約450〜48
0℃であるが、A14体ではその融点が660℃である
ため、溶融Aぶをめっき浴1へ投入したとき凝固してし
まう、 これに対し、Aj!−Zn合金とすればその融
点が低くなり(10wt%An−Zn合金の融点430
℃)、めっき浴へ投入したときに凝固が生じるという不
都合がない、 従フて、本発明においては、浴温よりも
高い融点を有する金属の成分を補給する場合には、その
金属と他の金属、特に主成分となる金属(本実施例では
亜鉛)との合金とし、融点を降下せしめ、好ましくはそ
の融点が浴温以下になるようにして、めっき浴へ投入す
るのが好ましい。
第5図に示すように、溶融Znの入ったプリメルトボッ
トA、溶融A1の入ったブリメルトポットB1およびそ
れぞれA1濃度の異なる溶融Aj!−Zn合金が入った
プリメルトボットC%D%E% Fが設けられており、
プリメルトボットA%C,D、E、Fのうち1または2
以上を任意に選択し、それらからそれぞれ適正量の溶融
金属をめっき浴1へ没入することもできる。
トA、溶融A1の入ったブリメルトポットB1およびそ
れぞれA1濃度の異なる溶融Aj!−Zn合金が入った
プリメルトボットC%D%E% Fが設けられており、
プリメルトボットA%C,D、E、Fのうち1または2
以上を任意に選択し、それらからそれぞれ適正量の溶融
金属をめっき浴1へ没入することもできる。
プリメルトボットC,D、E、Fのいずれかの液面が減
少した場合には、そのプリメルトボットへプリメルトボ
ットAおよびBからそれぞれ所定量の溶融Znおよび溶
融A1を投入する。 例えばプリメルトボットCに補給
する場合には、プリメルトボットCのAJ2濃度に等し
くなるようにブリメルトポットAおよびBからのそれぞ
れの投入量を調整する。
少した場合には、そのプリメルトボットへプリメルトボ
ットAおよびBからそれぞれ所定量の溶融Znおよび溶
融A1を投入する。 例えばプリメルトボットCに補給
する場合には、プリメルトボットCのAJ2濃度に等し
くなるようにブリメルトポットAおよびBからのそれぞ
れの投入量を調整する。
各プリメルトボットの溶融金属の組成が下記表2に示す
ものである場合に、めっき浴の組成に対する各プリメル
トボットからのめっき浴への補給例を下記表3に示す。
ものである場合に、めっき浴の組成に対する各プリメル
トボットからのめっき浴への補給例を下記表3に示す。
表 2
表 3
第4図は、本発明のめっき浴への成分補給方法を実施す
る設備の他の構成例を模式的に示す側面図である。 同
図に示す設備では、前記と同様のプリメルトボット8お
よび10と、補給成分の金属粉粒24を入れたホッパー
22が設置され、前記と同様にしてプリメルトボット8
および10から、それぞれ溶融Zn9および溶融Ant
tがめつき浴1へ投入されるとともに、ホッパー22か
ら所定量の金属粉粒24がめりき浴へ投入される。 ホ
ッパー18の下端開口部にはブレード(ロータリーフィ
ーダー)23が設置され、このブレード23の回転によ
りホッパー内の金属粉粒が定量切り出しされ、めっき浴
1へ投入されるようになっている。
る設備の他の構成例を模式的に示す側面図である。 同
図に示す設備では、前記と同様のプリメルトボット8お
よび10と、補給成分の金属粉粒24を入れたホッパー
22が設置され、前記と同様にしてプリメルトボット8
および10から、それぞれ溶融Zn9および溶融Ant
tがめつき浴1へ投入されるとともに、ホッパー22か
ら所定量の金属粉粒24がめりき浴へ投入される。 ホ
ッパー18の下端開口部にはブレード(ロータリーフィ
ーダー)23が設置され、このブレード23の回転によ
りホッパー内の金属粉粒が定量切り出しされ、めっき浴
1へ投入されるようになっている。
なお、図示と異なり、ホッパー22をめっき浴から相当
圧g離間した位置に設置し、ホッパー22から切り出さ
れた金属粉粒24をコンベアにより搬送し、めつき浴1
へ投入するようにしてもよい。
圧g離間した位置に設置し、ホッパー22から切り出さ
れた金属粉粒24をコンベアにより搬送し、めつき浴1
へ投入するようにしてもよい。
溶融亜鉛めっきにおいては、前述したようにめっき表面
にスパングルを形成するためにめっき用溶融金属2中に
小量のpbを添加することがある。 即ち、めっき用溶
融金属2の組成はPb−Al2−Zn合金となっており
、このpb酸成分補給をpb粒による金属粉粒24の投
入により行えばよい。 なお、pbの融点は327℃で
あり、めっき浴1の浴温(450〜480℃)より低い
ため、めっき浴1へ投入されたpb粒は速やかに溶融し
、拡散する。
にスパングルを形成するためにめっき用溶融金属2中に
小量のpbを添加することがある。 即ち、めっき用溶
融金属2の組成はPb−Al2−Zn合金となっており
、このpb酸成分補給をpb粒による金属粉粒24の投
入により行えばよい。 なお、pbの融点は327℃で
あり、めっき浴1の浴温(450〜480℃)より低い
ため、めっき浴1へ投入されたpb粒は速やかに溶融し
、拡散する。
金属粉粒24の粒径は特に限定されないが、好ましくは
1〜10mm程度がよい、1麿m未満であると浴中を微
小の粒が浮遊し銅帯に付着しやすくなり、また10mm
を超えると濃度調整の精度が荒くなるからである。 な
お、金属粉粒24はpb粒に限らず、Pb−Zn合金の
粒、またはその他の金属、合金の粉粒でもよい。
1〜10mm程度がよい、1麿m未満であると浴中を微
小の粒が浮遊し銅帯に付着しやすくなり、また10mm
を超えると濃度調整の精度が荒くなるからである。 な
お、金属粉粒24はpb粒に限らず、Pb−Zn合金の
粒、またはその他の金属、合金の粉粒でもよい。
このような設備においては、めっき用溶融金属2が二元
系合金の場合、必要な補給濃度およびめっき浴の減少量
に対応するような成分を補給するためにプリメルトボッ
トとホッパーは少なくとも1つづつあればよい。
系合金の場合、必要な補給濃度およびめっき浴の減少量
に対応するような成分を補給するためにプリメルトボッ
トとホッパーは少なくとも1つづつあればよい。
本発明において、成分の補給量の決定は、例えば、浴成
分を適時分析し、その分析値に基づいて行う方法、また
は、経験的に判断される推定値に基づいて行う方法等に
より行うことも可能であるが、好ましくは、以下に述べ
るように、必要な補給濃度およびめっき浴の減少量をめ
ワき条件より決定し、これに基づいて成分の補給を行う
のがよい。
分を適時分析し、その分析値に基づいて行う方法、また
は、経験的に判断される推定値に基づいて行う方法等に
より行うことも可能であるが、好ましくは、以下に述べ
るように、必要な補給濃度およびめっき浴の減少量をめ
ワき条件より決定し、これに基づいて成分の補給を行う
のがよい。
本発明者らは、めっき浴組成0.05〜0.20+t%
A11−Znによる溶融亜鉛めっきについてAi酸成分
減少量とめつき条件との関係を調べるために実験、考察
を行った結果、以下の知見を得た。
A11−Znによる溶融亜鉛めっきについてAi酸成分
減少量とめつき条件との関係を調べるために実験、考察
を行った結果、以下の知見を得た。
■ 素地鋼とめつき層との界面にA1富化層(Fe2A
fs等)が形成されるため、めっき層中のAfl濃度は
めつき浴中のAi濃度より高くなっている。 さらにめ
っき層中のAll濃度はめっき付着量に対し常に一定で
はなく、第6図に示すようにめっき付着量の関数となっ
ている、 従って、めっき付着量よりAl2の持ち出し
による減少量を知ることができる。
fs等)が形成されるため、めっき層中のAfl濃度は
めつき浴中のAi濃度より高くなっている。 さらにめ
っき層中のAll濃度はめっき付着量に対し常に一定で
はなく、第6図に示すようにめっき付着量の関数となっ
ている、 従って、めっき付着量よりAl2の持ち出し
による減少量を知ることができる。
■ 浮上ドロスの主成分は鋼帯から溶出したFeとめフ
き浴中のA2とが結合してFa、Ai、となったものま
たは酸化亜鉛であり、このドロスの成分を分析した結果
Aj2=Fe=2〜4wt%、残部Znであることがわ
かった。 よって浮上ドロス生成によるAλ酸成分減少
量はmtrからのFeの溶出量に等しく、これを把握す
れば浮上ドロスによるAILの減少量を知ることができ
る。
き浴中のA2とが結合してFa、Ai、となったものま
たは酸化亜鉛であり、このドロスの成分を分析した結果
Aj2=Fe=2〜4wt%、残部Znであることがわ
かった。 よって浮上ドロス生成によるAλ酸成分減少
量はmtrからのFeの溶出量に等しく、これを把握す
れば浮上ドロスによるAILの減少量を知ることができ
る。
上記■、■より、めつき浴中のZn%A1の合計減少量
は、次式で示される。
は、次式で示される。
Al1合計減少量=f (V、B、C,8,W)Zn合
計減少量=g (V、B、C,θ、W)■=ニライン度 B:板 幅 C:浴中Aj1濃度 θ:侵入板温 W:めっき付着量 以上より、めフき浴中のZnとAfiの減少量およびZ
n%AjZの各減少割合はめっき条件(めっき付着量、
板幅、ライン速度、板温等)により決定することができ
ることがわかった。
計減少量=g (V、B、C,θ、W)■=ニライン度 B:板 幅 C:浴中Aj1濃度 θ:侵入板温 W:めっき付着量 以上より、めフき浴中のZnとAfiの減少量およびZ
n%AjZの各減少割合はめっき条件(めっき付着量、
板幅、ライン速度、板温等)により決定することができ
ることがわかった。
従来では、めフき浴中のA℃濃度より高いへ1濃度(含
有率)のAIL−Zn合金インゴットをめっき浴へ投入
するだけであり、めっき条件に応じて、Anの補給濃度
を変えるということは行っていなかった。 これに対
し、めっき条件より必要な浴成分の補給濃度およびめっ
き浴の減少量を決定する本発明では、より適正な成分の
補給が可能となり、めっき浴中の各成分の濃度管理をよ
り狭い範囲に限定することができ、また、めっき条件(
めっき付着量、板幅、ライン速度、板温等)が変った場
合でも、それに対応することができる。
有率)のAIL−Zn合金インゴットをめっき浴へ投入
するだけであり、めっき条件に応じて、Anの補給濃度
を変えるということは行っていなかった。 これに対
し、めっき条件より必要な浴成分の補給濃度およびめっ
き浴の減少量を決定する本発明では、より適正な成分の
補給が可能となり、めっき浴中の各成分の濃度管理をよ
り狭い範囲に限定することができ、また、めっき条件(
めっき付着量、板幅、ライン速度、板温等)が変った場
合でも、それに対応することができる。
一般に、n個(n≧2)のブリメルトボットがあり、C
nをn番目のブリメルトボット中の特定成分の濃度、Q
nをn番目のブリメルトボットからの補給量とすると、
必要補給量Q″および必要濃度C″は次式で示される。
nをn番目のブリメルトボット中の特定成分の濃度、Q
nをn番目のブリメルトボットからの補給量とすると、
必要補給量Q″および必要濃度C″は次式で示される。
Q” =Q I+Q2 +”・・Q。
このQ”、C″は前記めっき条件から決定され、そのQ
”、C”の値となるようにQ、〜Q、を調整して補給を
行えばよい。
”、C”の値となるようにQ、〜Q、を調整して補給を
行えばよい。
以上、本発明のめワき浴への成分補給方法をAIL成分
を含む溶融亜鉛めっきについて代表的に説明したが、本
発明では溶融亜鉛めっきに限らず、例えば溶融錫めっき
、錫−鉛合金めっき、溶融アルミニウムめっき等、あら
ゆる溶融金属めっきに適用することができる。
を含む溶融亜鉛めっきについて代表的に説明したが、本
発明では溶融亜鉛めっきに限らず、例えば溶融錫めっき
、錫−鉛合金めっき、溶融アルミニウムめっき等、あら
ゆる溶融金属めっきに適用することができる。
〈実施例〉
(本発明例1)
第1a図および第1b図に示す構成の設備を用い下記条
件にて溶融亜鉛めっきを行った。
件にて溶融亜鉛めっきを行った。
めっき浴組成:
0.15±0.01wt%AJZ(目標イ直) −Zn
第1プリメルトポツト組成: M Z n第2プリメル
トポツト組成:2wt%A11−Zn合金 めっき条件 板 厚 :0.7mm 板 幅 :1200mm ライン速度: 120 at/n+i口めっき付着量
(片面):90g/rrl”このめっき条件から計算す
ると、めっき浴の減少量は30 kg/ winである
。 従って、第1プリメルトポツトから純Znを21
kg/ akin、第2ブリメルトポットから2wt%
AIL−Znを9kg/a+inの割合で補給した。゛
なお、補給の形態は、平均的に前記補給量となるよう
にZn : 630 にg、2wt%A11−Zn
:270Kgをピッチ30分で間欠的に行った。 また
、各ブリメルトポットと噴出ノズルとの間は、管内での
溶融金属の凝固防止のため、ヒーターによりそれぞれ約
450〜480℃に加熱した。
第1プリメルトポツト組成: M Z n第2プリメル
トポツト組成:2wt%A11−Zn合金 めっき条件 板 厚 :0.7mm 板 幅 :1200mm ライン速度: 120 at/n+i口めっき付着量
(片面):90g/rrl”このめっき条件から計算す
ると、めっき浴の減少量は30 kg/ winである
。 従って、第1プリメルトポツトから純Znを21
kg/ akin、第2ブリメルトポットから2wt%
AIL−Znを9kg/a+inの割合で補給した。゛
なお、補給の形態は、平均的に前記補給量となるよう
にZn : 630 にg、2wt%A11−Zn
:270Kgをピッチ30分で間欠的に行った。 また
、各ブリメルトポットと噴出ノズルとの間は、管内での
溶融金属の凝固防止のため、ヒーターによりそれぞれ約
450〜480℃に加熱した。
上記本発明例1について第1a図に示すめっき浴中の0
%6点においてAJ2′a度の経時的変化を調べた。
0%6点におけるA1濃度のばらつぎはσで0.002
〜0.003であフた。 その結果を第7図のグラフに
示す。
%6点においてAJ2′a度の経時的変化を調べた。
0%6点におけるA1濃度のばらつぎはσで0.002
〜0.003であフた。 その結果を第7図のグラフに
示す。
(比較例)
めっき浴組成およびめっき条件を本発明例1と同様とし
、第8図および第9図に示す構成の設備を用いて、溶融
Znおよび溶融Aj2をそれぞれめっき浴へ間欠的に投
入して成分の補給を行った。 なお、成分補給設備以外
はすべて本発明例1と同一とした。 ′ 上記比較例について第8図に示すめっき浴中のJ、に点
においてAJZ?IA度の経時的変化を調べた。 この
3%に点はそれぞれ本発明例1におけるG、H点と同じ
位置とした。 3%に点におけるAfL濃度のばらつき
はσで0.005〜o、oosであった。 その結果を
第10図のグラフに示す。
、第8図および第9図に示す構成の設備を用いて、溶融
Znおよび溶融Aj2をそれぞれめっき浴へ間欠的に投
入して成分の補給を行った。 なお、成分補給設備以外
はすべて本発明例1と同一とした。 ′ 上記比較例について第8図に示すめっき浴中のJ、に点
においてAJZ?IA度の経時的変化を調べた。 この
3%に点はそれぞれ本発明例1におけるG、H点と同じ
位置とした。 3%に点におけるAfL濃度のばらつき
はσで0.005〜o、oosであった。 その結果を
第10図のグラフに示す。
第7図および第10図のグラフから明らかなように、本
発明例1は、比較例に比べめっき浴中のAfL濃度の目
標値からの変動がほとんどなく、よって、所望のめっき
品質が安定して得られることがわかった。
発明例1は、比較例に比べめっき浴中のAfL濃度の目
標値からの変動がほとんどなく、よって、所望のめっき
品質が安定して得られることがわかった。
〈発明の効果〉
本発明のめつき浴への成分補給方法によれば、複数個の
プリメルトポットからめっき浴中に設けた噴射ノズルを
介して成分の補給をすることにより、補給する成分の濃
度および補給量を任意に選定することができ、よって、
めっぎ浴中の成分の濃度変動を速かに抑制することがで
き、良好なめフき品質を安定的に得ることができる。
プリメルトポットからめっき浴中に設けた噴射ノズルを
介して成分の補給をすることにより、補給する成分の濃
度および補給量を任意に選定することができ、よって、
めっぎ浴中の成分の濃度変動を速かに抑制することがで
き、良好なめフき品質を安定的に得ることができる。
特に、成分の必要な補給濃度およびめっき浴の減少量を
めっき条件より決定する場合には、より適正な成分の補
給が可能となり、また、めフき条件が変化した場合でも
その変化に速かに対応することができ、よってめっき浴
中の成分の厳格な濃度管理が可能となる。
めっき条件より決定する場合には、より適正な成分の補
給が可能となり、また、めフき条件が変化した場合でも
その変化に速かに対応することができ、よってめっき浴
中の成分の厳格な濃度管理が可能となる。
第1a図、第1b図、第1c図および第1d図は、それ
ぞれ本発明のめつぎ浴への成分の補給方法を実施するた
めの設備の構成例を模式的に示す線図的平面図、同側面
図、同正面図および同導管の他の例を示す図である。 第2図、第3図、第4図および第5図は、それぞれ本発
明のめっき浴への成分の補給方法を実施するための設備
の他の構成例を模式的に示す線図的側面図である。 第6図は、めっき付着量とめっき層中のAIL濃度との
関係を示すグラフである。 第7図は、本発明例におけるめっき浴中のAfL濃度の
経時的変化を示すグラフである。 第8図および第9図は、それぞれブリメルトポットから
直接めっき浴へ成分を補給する設備の線図的平面図およ
び側面図である。 第10図は、第、8図の設備におけるめっき浴中のAJ
2濃度の経時的変化を示すグラフである。 符号の説明 1・・・めフき浴、 ′ 2・・・めっき用溶融金属、 3・・・ジンクロール、 4・・・コレクティングロール、 5・・・スタビライジングロール、 6・・・銅帯、 7・・・スナウト、 8.10・・・プリメルトポット、 9・・・溶融Zn。 11 ・・・溶融AJI−Zn合金、 12.14・・・ポンプ、 13.15・・・導管、 131.151・・・投入口、 16・・・ポンプ、 17・・・サクション管、 18・・・接続管、 19・・・噴射ノズル、 20・・・スペーサー、 21・・・コンプレッサー、 22・・・ホッパー、 23・・・ブレード、 24・・・金属粉粒、 A、B、C,D、E、F・・・ブリメルトポットF I
G、 2 FIG、3 F I G、 6 . FIG・7 エ 経通晴間 FIG、8 FIG、9
ぞれ本発明のめつぎ浴への成分の補給方法を実施するた
めの設備の構成例を模式的に示す線図的平面図、同側面
図、同正面図および同導管の他の例を示す図である。 第2図、第3図、第4図および第5図は、それぞれ本発
明のめっき浴への成分の補給方法を実施するための設備
の他の構成例を模式的に示す線図的側面図である。 第6図は、めっき付着量とめっき層中のAIL濃度との
関係を示すグラフである。 第7図は、本発明例におけるめっき浴中のAfL濃度の
経時的変化を示すグラフである。 第8図および第9図は、それぞれブリメルトポットから
直接めっき浴へ成分を補給する設備の線図的平面図およ
び側面図である。 第10図は、第、8図の設備におけるめっき浴中のAJ
2濃度の経時的変化を示すグラフである。 符号の説明 1・・・めフき浴、 ′ 2・・・めっき用溶融金属、 3・・・ジンクロール、 4・・・コレクティングロール、 5・・・スタビライジングロール、 6・・・銅帯、 7・・・スナウト、 8.10・・・プリメルトポット、 9・・・溶融Zn。 11 ・・・溶融AJI−Zn合金、 12.14・・・ポンプ、 13.15・・・導管、 131.151・・・投入口、 16・・・ポンプ、 17・・・サクション管、 18・・・接続管、 19・・・噴射ノズル、 20・・・スペーサー、 21・・・コンプレッサー、 22・・・ホッパー、 23・・・ブレード、 24・・・金属粉粒、 A、B、C,D、E、F・・・ブリメルトポットF I
G、 2 FIG、3 F I G、 6 . FIG・7 エ 経通晴間 FIG、8 FIG、9
Claims (4)
- (1)複数の成分を含むめっき浴にて溶融めっきを行う
際のめっき浴への成分補給方法において、補給成分を予
め溶融した複数個のプリメルトポットを用い、必要な補
給濃度およびめっき浴の減少量に対応するよう、めっき
浴内に設けたサクション管より吸入しためっき浴中のめ
っき液にプリメルトポットからの溶融補給成分を補給混
合し、サクション管に設けられた噴射ノズルから上記混
合物をめっき浴内へ噴射させて、成分を補給することを
特徴とするめっき浴への成分補給方法。 - (2)前記必要な補給濃度およびめっき浴の減少量はめ
っき条件により決定されるものである請求項1に記載の
めっき浴への成分補給方法。 - (3)複数の成分を含むめっき浴にて溶融めっきを行う
際のめっき浴への成分補給方法において、補給成分を予
め溶融した少なくとも1つのプリメルトポットおよび補
給成分の金属塊または金属粉粒を入れた少なくとも1つ
のホッパーを用い、必要な補給濃度およびめっき浴の減
少量に対応するよう、めっき浴内に設けたサクション管
より吸入しためっき浴中のめっき液にプリメルトポット
からの溶融補給成分を補給混合し、サクション管に設け
られた噴射ノズルから上記混合物をめっき浴内へ噴射さ
せるとともにホッパーからめっき浴内へ投入して成分を
補給することを特徴とするめっき浴への成分補給方法。 - (4)前記必要な補給濃度およびめっき浴の減少量はめ
っき条件により決定されるものである請求項3に記載の
めっき浴への成分補給方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25553288A JPH02104648A (ja) | 1988-10-11 | 1988-10-11 | めっき浴への成分補給方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25553288A JPH02104648A (ja) | 1988-10-11 | 1988-10-11 | めっき浴への成分補給方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02104648A true JPH02104648A (ja) | 1990-04-17 |
Family
ID=17280041
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25553288A Pending JPH02104648A (ja) | 1988-10-11 | 1988-10-11 | めっき浴への成分補給方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH02104648A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020051072A (ko) * | 2000-12-22 | 2002-06-28 | 이구택 | 2중 Pre-Melting Pot를 이용한 도금욕의Al 농도 제어방법 |
JP2007291473A (ja) * | 2006-04-27 | 2007-11-08 | Nippon Steel Corp | 溶融亜鉛メッキ鋼帯の製造方法 |
JP2011511166A (ja) * | 2008-02-08 | 2011-04-07 | シーメンス ヴェ メタルス テクノロジーズ エスアーエス | 鋼ストリップのための溶融めっき装置 |
-
1988
- 1988-10-11 JP JP25553288A patent/JPH02104648A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020051072A (ko) * | 2000-12-22 | 2002-06-28 | 이구택 | 2중 Pre-Melting Pot를 이용한 도금욕의Al 농도 제어방법 |
JP2007291473A (ja) * | 2006-04-27 | 2007-11-08 | Nippon Steel Corp | 溶融亜鉛メッキ鋼帯の製造方法 |
JP2011511166A (ja) * | 2008-02-08 | 2011-04-07 | シーメンス ヴェ メタルス テクノロジーズ エスアーエス | 鋼ストリップのための溶融めっき装置 |
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