JPH0210283Y2 - - Google Patents

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JPH0210283Y2
JPH0210283Y2 JP18064883U JP18064883U JPH0210283Y2 JP H0210283 Y2 JPH0210283 Y2 JP H0210283Y2 JP 18064883 U JP18064883 U JP 18064883U JP 18064883 U JP18064883 U JP 18064883U JP H0210283 Y2 JPH0210283 Y2 JP H0210283Y2
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JP
Japan
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pipe
open end
intake
downstream
casing
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JP18064883U
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JPS6087368U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、自動車等のエンジンにおいて、吸排
気による騒音を低減させるサイレンサーの改良に
関するものである。
(従来の技術) 一般に、自動車等のエンジンにおいて、吸排気
による騒音として、吸排気弁の断続的な開閉によ
つて発生する脈動音があることは知られている。
この脈動音による騒音を防止するために、従
来、例えば特開昭53−99126号公報に示されるよ
うに、密封されたケーシング内で上流側に設けら
れた第1のパイプの下流開放端と下流側に設けら
れた第2のパイプの上流開放端とを所定間隔を存
して同軸上に相対峙させ、膨張縮流作用と共鳴作
用とによる消音を行うサイレンサーが使用されて
いる。このサイレンサーを吸気系に設けた場合の
消音効果についての試験結果を第3図(実線Aは
吸気系がストレートパイプの場合、破線Bは吸気
系にエアクリーナを付設した場合、二点鎖線Cは
エアクリーナの下流に上述のサイレンサーを設け
た場合)に示す。第3図より明らかなように、エ
アクリーナを付設するだけでも該エアクリーナが
拡張箱として機能するので、ある程度の消音効果
が見られるが、さらに上述のサイレンサーを設け
ることによつて一層消音を図ることができること
がわかる。なお、上記試験は、エンジン回転数を
3000rpmとし、音圧計のマイクを吸気口に対し
45゜で10cmの所に配置して行つた。
(考案が解決しようとする課題) しかるに、このようなサイレンサーでは、ケー
シングの径を大きくするか、あるいはケーシング
内に挿通するパイプの径を小さくすることによ
り、より消音効果が得られることが知られている
が、ケーシングの径を大きくすると、必要とする
取付スペース、搭載性の点で問題があり、また、
パイプの径を小さくすると、通気抵抗が大きくな
るという問題があつた。
また、複数の周波数域の騒音を低減させるため
には、各周波数域に応じたサイズのサイレンサー
を設ける必要があつた。
本考案はかかる点に鑑みてなされたもので、取
付スペースを増大することなく、搭載性を高め、
通気抵抗を大きく増大させることなく、またサイ
レンサーを複数設けることなく、簡単な構造でも
つて、2種類の周波数域の騒音に対する消音を有
効に図り得るエンジンのサイレンサーを提供する
ことを目的とする。
(課題を解決するための手段) この目的を達成するため、本考案の解決手段
は、密封されたケーシング内において上流側に設
けられた第1のパイプの下流開放端と下流側に設
けられた第2のパイプの上流開放端とを所定間隔
を存して同軸上に相対峙させたエンジンのサイレ
ンサーにおいて、前記第1のパイプ内に配設さ
れ、上流開放端が前記第1のパイプ内に開口し下
流開放端が前記第1のパイプの下流開放端より突
出して前記ケーシング内に開口した第3のパイプ
と、前記第2のパイプ内に配設され、上流開放端
が前記第2パイプの上流開放端より突出して前記
ケーシング内に開口し下流開放端が前記第2のパ
イプ内に開口した第4のパイプとを有し、前記第
3のパイプ及び第4のパイプが前記第1のパイプ
及び第2のパイプと同軸上に配設され、前記第1
のパイプの下流開放端と第2のパイプの上流開放
端との間隔より第3のパイプの下流開放端と第4
のパイプの上流開放端との間隔が小さくなつてい
る構成とする。
(作用) 吸排気が第3のパイプからケーシング内へ流入
するとき及びケーシングから第4のパイプ内へ流
出するとき、並びに第3のパイプの外周と第1の
パイプの内周との間の通路からケーシング内へ流
入するとき及びケーシングから第4のパイプの外
周と第2のパイプの内周との間の通路内へ流出す
るとき、第3のパイプ及び第4のパイプを設けて
いない場合に比して通路面積が大きく変化するの
で、吸気の膨張縮流による大きな消音効果が得ら
れる。
また、第1及び第2のパイプに対して第3のパ
イプ及び第4のパイプを同軸上に設けているの
で、第3のパイプ及び第4のパイプからの吸排気
(例えば+側の波)と、その外側の通路からの吸
排気(例えば−側の波)とが干渉して互いに打消
しあつて消音するので、ケーシングを大きくする
ことなく、また通気抵抗を増大させることなく消
音効果の一層の向上を図ることができる。
その場合、第1及び第2のパイプと第3及び第
4のパイプとの径が異なること、及び第1のパイ
プの下流開放端と第2のパイプの上流開放端との
間隔より第3のパイプの下流開放端と第4のパイ
プの上流開放端との間隔が小さくなつていること
によつて、2種類の周波数域の騒音を低減するこ
とができる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に沿つて詳細に説
明する。
エンジンの吸気系に設けられたサイレンサーを
示す第1図及び第2図において、1は密封された
ケーシングで、上側部材1aと下側部材1bとが
接合されてなり、その内部で上流側(左方)に設
けられた第1のパイプとしての第1の吸気管2の
下流開放端2aと下流側(右方)に設けられた第
2のパイプとしての第2の吸気管3の上流開放端
3aとが所定間隔L1を存して同軸上に相対峙す
るように前記両吸気管2,3が左右から等長突出
した状態でケーシング1に溶着されている。
前記第1及び第2の吸気管2,3の開放端2
a,3a間の間隔L1は、低減を図る騒音レベル
に応じて設定される。
また、前記第1及び第2の吸気管2,3内に
は、第3及び第4のパイプ4a,4bからなる同
軸パイプ部材4が同軸上に配設されている。第3
のパイプ4aは上流開放端が第1の吸気管2内に
開口する一方、第4のパイプ4bは下流開放端が
第2の吸気管3内に開口し、しかして第3のパイ
プ4aの下流開放端及び第4のパイプ4bの上流
開放端が、上記間隔L1より小さく設定された所
定間隔L2を存して同軸上に第1及び第2の吸気
管2,3の各開放端2a,3aより若干突出して
ケーシング1内に開口している。つまり第3のパ
イプ4aの下流開放端及び第4のパイプ4bの上
流開放端が、ケーシング1内に開口されている。
5,6はそれぞれ等角度間隔(図面では120゜)
でもつて第3及び第4パイプ4a,4bを吸気管
2,3内に取付ける支持ブラケツト、7はケーシ
ング1の下側部材1bに形成した水抜孔、8は水
抜孔7をシール材9を介して閉塞する閉塞具であ
る。
上記のように構成すれば、同軸パイプ部材4を
構成する第3及び第4のパイプ4a,4bがない
場合に比して、両吸気管2,3の通路面積はあま
り変わらないので、吸入空気はあまり抵抗を受け
ることなく円滑に流れる。
しかして、吸入空気が第3のパイプ4aからケ
ーシング1内へ流入するとき及びケーシング1内
から第4のパイプ4bへ流出するとき、通路面積
が大きく変化する。また、第3のパイプ4aと外
側の第1の吸気管2との間の通路からケーシング
1内へ流入するとき及びケーシング1内から第4
のパイプ4bと外側の第2吸気管3との間の通路
へ流出するときも、同軸パイプ部材4(第3及び
第4のパイプ4a,4b)を設けていない場合に
比して通路面積が大きく変化するので、吸気の膨
張縮流による大きな消音効果が得られる。
その場合、第1及び第2の吸気管2,3と同軸
パイプ部材4を構成する第3及び第4のパイプ4
a,4bとの径が異なること、並びに第1及び第
2の吸気管2,3の開放端2a,3a間の間隔
L1と同軸パイプ部材4を構成する第3及び第4
のパイプ4a,4bの上下流端間の間隔L2とが
異なり、後者L2が前者L1より小さくなつている
ことにより、異なる2種類の同波数帯の騒音に対
して消音対策できる。また、第1及び第2の吸気
管2,3に対して第3、第4のパイプ4a,4b
同軸上に設けているので、第3のパイプ4aから
の吸気(例えば+側の波)と、その外側の通路か
らの吸気(例えば−側の波)とが干渉して互いに
打消しあつて消音することができる。
上記実施例では、サイレンサーは吸気系に設け
たものについて説明したが、排気系に設けること
もできるのは言うまでもない。
(考案の効果) 本考案は、上記のように、第1及び第2のパイ
プ内に第3のパイプ及び第4のパイプを同軸上に
設け、第1のパイプの下流開放端と第2のパイプ
の上流開放端との間隔より第3のパイプの下流開
放端と第4のパイプの上流開放端との間隔が小さ
くなるように構成したため、取付スペースを増大
させることなく、搭載性を高め、第1及び第2の
パイプ内の通気抵抗を大きく増大させることな
く、またサイレンサーを複数設けることなく、2
種類の周波数域の騒音に対する消音を有効に図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例であるエンジンの吸
気サイレンサーの縦断面図、第2図は第1図の
−線に沿う断面図、第3図はストレートパイプ
の場合、エアクリーナを設けた場合、さらにサイ
レンサーを設けた場合における周波数(kHz)と
音圧レベル(dB)との関係を示す図である。 1……ケーシング、2……第1の吸気管(第2
のパイプ)、2a……下流開放端、3……第2の
吸気管(第2のパイプ)、3a……上流開放端、
4a……第3のパイプ、4b……第4のパイプ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 密封されたケーシング内において上流側に設け
    られた第1のパイプの下流開放端と下流側に設け
    られた第2のパイプの上流開放端とを所定間隔を
    存して同軸上に相対峙させたエンジンのサイレン
    サーにおいて、 前記第1のパイプ内に配設され、上流開放端が
    前記第1のパイプ内に開口し下流開放端が前記第
    1のパイプの下流開放端より突出して前記ケーシ
    ング内に開口した第3のパイプと、 前記第2のパイプ内に配設され、上流開放端が
    前記第2パイプの上流開放端より突出して前記ケ
    ーシング内に開口し下流開放端が前記第2のパイ
    プ内に開口した第4のパイプとを有し、 前記第3のパイプ及び第4のパイプが前記第1
    のパイプ及び第2のパイプと同軸上に配設され、 前記第1のパイプの下流開放端と第2のパイプ
    の上流開放端との間隔より第3のパイプの下流開
    放端と第4のパイプの上流開放端との間隔が小さ
    くなつていることを特徴とするエンジンのサイレ
    ンサー。
JP18064883U 1983-11-22 1983-11-22 エンジンのサイレンサ− Granted JPS6087368U (ja)

Priority Applications (1)

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JP18064883U JPS6087368U (ja) 1983-11-22 1983-11-22 エンジンのサイレンサ−

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JP18064883U JPS6087368U (ja) 1983-11-22 1983-11-22 エンジンのサイレンサ−

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Publication Number Publication Date
JPS6087368U JPS6087368U (ja) 1985-06-15
JPH0210283Y2 true JPH0210283Y2 (ja) 1990-03-14

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JP18064883U Granted JPS6087368U (ja) 1983-11-22 1983-11-22 エンジンのサイレンサ−

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JPS6087368U (ja) 1985-06-15

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