JPH0198969A - レセプターの新規な結合測定方法 - Google Patents

レセプターの新規な結合測定方法

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JPH0198969A
JPH0198969A JP25479387A JP25479387A JPH0198969A JP H0198969 A JPH0198969 A JP H0198969A JP 25479387 A JP25479387 A JP 25479387A JP 25479387 A JP25479387 A JP 25479387A JP H0198969 A JPH0198969 A JP H0198969A
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JP
Japan
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receptor
ligand
substrate
transferrin
solubilized
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JP25479387A
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English (en)
Inventor
Masao Takami
正雄 高見
Izumi Kasuya
粕谷 泉
Hajime Sumio
肇 角尾
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Meiji Dairies Corp
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Meiji Milk Products Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本願発明は細胞に存在しである種の細胞外の物質(リガ
ンド(ligand)という)を特異的に認識し、これ
を刺激として細胞に応答をなさしめる構造体であるレセ
プター(receptor;若しくは受容体とも呼ばれ
る)の測定手段の一つである、結合測定法(Bindi
ng As5ay)に関する新規な方法に関するもので
ある。
この発明により可溶化レセプターとリガンドとの結合の
様相の研究、レセプターの精製等で用いられているレセ
プターの結合測定が、後述する従来法と比較して極めて
容易となるため、本願は産業上の利用価値の高いもので
ある。
〔従来の技術〕
上述したようにレセプターはホルモンや神経伝達物質等
の細胞外物質を特異的に認識し、それを刺激として細胞
内に情報伝達する物質であって、生体全体としての恒常
性を保つための情報伝達系における一構成要素である。
このためレセプターの研究は細胞の機能に対する基礎的
な研究上極めて重要なものである。また、レセプターの
異常は様々な疾患(例えばインシュリン抵抗性糖尿病、
重症筋無力症など)を引き起こすため、レセプターの研
究は医学的にも注目されている領域である。
従来可溶化されたレセプターを定量的に測定するのには
所謂「結合測定法」が広く用いられてきている。この測
定法はレセプターと該レセプターに特異的に結合する標
識されたりガントとを反応させ、レセプターに結合した
りガントと遊離しているリガンドとを分離し、レセプタ
ーに結合したりガントの標識を測定することによって、
レセプターの親和性や量などを測定する方法である。そ
してこの方法は血清中のレセプターや生体組織を可溶化
させた試料中のレセプターの定量において、ラジオイム
ノアッセイ(Radioimmuno assay)等
の免疫測定法と異なり、モノクローナル抗体を調製する
必要がない点に特長を有している。
この結合測定法においてその精度を左右するのは、レセ
プターと結合したリガンドと遊離しているリガンドとを
分離する作業である。そして従来は硫安沈澱法(Hud
gin、 R,L、 et al、、 J、 Biol
Chem、 249.5536−5543(1974)
) 、ポリエチレングリコール沈澱法(Taketan
i、 S、 et al、、 J、 Biol。
Chem、 262.8668−86701987))
 、リポソーム (liposome)中でのレセプタ
ー再構成法(Schneider。
W、J、 et al、、 J、 Biol、 Che
m、 255.11442−11447(1980) 
)などが分離方法として用いられてきている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら硫安沈澱法とポリエチレングリコール沈澱
法では、レセプター結合リガンドと遊離リガンドとの間
に適当な溶解度の差がなければならないために、全ての
レセプターがこれらの方法で測定できる訳ではなく、あ
る限られたレセプターのみしか測定できないという難点
があった。
またリポソーム中へのレセプター再構成法は、可溶化さ
れたレセプター溶液中に存在する界面活性剤を除去し、
レセプターをリポソーム中に取り込ませることが容易で
ないために、操作全体が非常に煩雑になるという問題点
があった。
〔問題点を解決するための手段〕
本願発明者らは、以上のような問題を解決するために鋭
意研究してきた。その結果、 ■可溶化されたレセプターを含む試料を化学的に活性で
不溶性の基質に接触させてレセプターを該基質に固相化
(immobilize)する。
■該しセプターと特異的に結合する標識されたりガント
を上記該基質に接触させる。
■該しセプターに結合しなかった遊離該リガンドを除去
する。
という方法を採ることにより、極めて容易にレセプター
結合リガンドと遊離リガンドとの分離が可能となり、従
来の問題点が大きく改善できることを見い出し、本願発
明を完成するに至った。
即ち、レセプターが固相(solid phase)で
ある基質に固相化されているために、レセプターを含有
する試料とリガンドとを反応させた後に基質の表面を静
かに洗浄するという簡単な操作だけで、レセプター結合
リガンドと遊離リガンドをほぼ完全に分離することがで
きる点に、本願発明方法の従来方法に対する優位性があ
る。
以下に本願発明の好ましい態様を述べる。
レセプターを含む試料は生体組織より公知の細胞分画法
(例えば佐藤了 編、「細胞分画法」、岩波書店(19
72)を参照)によって膜画分を得、界面活性剤で可溶
化したものを用いる。試料が血清の場合はそのまま用い
れば良い。
レセプターを固相化する基質としては、その表面に遊離
エポキシ基を有するメタクリルアミド(methacr
ylamide)、アリル−グリシジル−エーテル(a
llyl−glycidyl−ether)及びN−メ
チレン−ビス−メタクリルアミド(N−methyle
n−bis−methacryIamide)の共重合
体であるものが最適である。そして基質の形状はビーズ
状であり、直径が1〜lOmのものが本願方法の工程の
操作(反応を行なう容器に基質を1個づつ入れる操作、
固相と液相を分離する操作など)上、取扱いがしやすく
好ましい。これらの条件を満たすものとしてはオイパー
ギット@ (Eupergi t) CB−6200(
ローム・ファルマ社製、直径約6画)として市販されて
いるものが最適である。
なおオイパーギット自身はこのように市販品であって、
蛋白質、酵素、ホルモン、抗体、アミノ酸、Ii類のよ
うな生体物質を同相化するのに用いられ、固定化酵素カ
ラム(Wehnert、 G、、 et al、。
Biotechnology Letters、 7.
827−830(1985))、或はアフィニティカラ
ム(渡辺ら、医学と生物学。
監57−62(1984) )として広く使用されてい
る。
しかしながらオイパーギットを固相化レセプターの結合
測定法においてレセプターを固相化する基質として使用
することは本願発明者らが初めて行なったことである。
リガンドの標識は通常l2sIを使用する。
以上のものを用いて概略以下のようにして測定を行なう
1)可溶化されたレセプターを含む試料溶液の入った試
験管にビーズを入れ、16〜20時間4°Cで放置して
レセプターをビーズ表面に固相化する。
2)次に試料溶液を捨て、0.15MのNaClを含む
0.01M、pH7,1の燐酸緩衝液(以下PBSトイ
ウ)にウシ血清アルブミン(以下BSAという。シグマ
社製)を加えた溶液を添加して16〜20時間4°Cで
放置し、ビーズ表面の未反応のエポキシ基をBSAでブ
ロックする。
3)BSAを含むPBSを捨て、ビーズを1151で標
識されたリガンドを含むPBS (BSAを含有する)
に入れる。別に標識リガンドと非標識リガンド(標識リ
ガンドの約1000倍量)の両者を含む緩衝溶液にもビ
ーズを入れる。
どちらも37°Cで1時間保持してリガンドをビーズに
固相化されたレセプターに結合させる。
4)界面活性剤を含むPBSでビーズを静かに洗浄し、
ビーズの放射能を測定する。
5)標識リガンドのみと反応させたビーズのデータの値
(=全結合)から、非標識リガンドと標識リガンドとに
反応させたデータの値(=非特異的結合)を差し引いて
「特異的結合の値」とし、これをレセプターの定量や各
種分析に供する。
以下にトランスフェリン・レセプターの結合測定を実施
例として本願発明の実施態様を記載する。
〔実施例〕
八−跋料夏皿製 トランスフェリン・レセプターを含む試料としではヒト
胎盤刷子縁膜(human placental br
ushborder membrane;以下単に「膜
Jという)を可溶化したものを用いた。膜の原料である
ヒト胎盤は、正常妊娠の分娩後60分以内に得られたも
のを用い、これからの膜の調製は高見ら(Takami
、 M、 et al、。
Biochimica et Biophysica 
Acta、 884.3l−38(1986))の方法
に従って行った。膜の可溶化には1%のトリトンX−1
00■(Triton X−100;シグマ社製)を含
むPBSを用いた。
B、    トランスフェリンdiferric tr
ansferリガンドである鉄飽和トランスフェリンの
調製は角尾ら(Tsunoo、 H,and Suss
man、 H,H,、J。
Biol、 Chem、、 258.4118−412
2(1983))の方法に従って行なった。
C0トランスフェリンの1251による −鉄飽和トラ
ンスフェリン(以下、単に「トランスフェリン」という
)のl2sIによる標識はヨードビーズ@(ピアス社製
)を用いた。即ち100μgのトランスフェリンを0.
5M、  pH7,0の燐酸緩衝液200μ℃に溶かし
、これを[1251コNa溶液(アマジャム社製)に加
え、更にヨードビーズを2〜3個加えた。室温で20分
間反応させた後、反応液をセファデックスG−250(
ファルマシア社製;0.1%のオボアルブミンを含むP
BSで予め平衡化しておいたもの)でゲルろ過して、遊
離の1251を除いた。
た膜蛋白質と[”Q] Na溶液とヨードビーズを室温
で20分間反応させた。反応液をセファデックスG−2
5(1%のトリトyX−100を含むPBS テ予め平
衡化しておいたもの)でゲル濾過して遊離の125Iを
除いた。
本明細書において以下に記載されたデータは、全て二重
系(duplicate)で行なって得られた2つの値
の平均値である。また、+251で標識された鉄飽和ト
ランスフェリンを「+2SI)ランスフェリン」と記す
本実施例で用いるオイパーギットCB−6200ビーズ
の可溶化膜蛋白質固相化能を知るために、D。
に従って標識された様々な濃度のI251=可溶化膜蛋
白質を含む1%のトリトンX−100含有PBS 40
0μlにオイパーギットCB−6200ビーズ1個を入
れ、4°Cで16時間固相化した。溶液を捨て、ビーズ
を0.1%のツイーン−20■(Tween−20;シ
グマ社製)を含むPBSITnlでビーズを2回静かに
洗浄した後、ビーズの放射線量を測定した。結果はH0
試験結果の第1図に示す。
F、   ヒトランスフェ1ン・レセプ −の へ皿定 a)  10 X 75mmの使い捨てガラス製試験管
に400μlの可溶化膜蛋白質溶液を入れ、オイパーギ
フトCB−6200のビーズを1個加えて、4°Cで1
6〜20時間反応させて可溶化膜蛋白質をビーズ表面に
固相化した。
b) ビーズを残して可溶化膜蛋白質溶液を捨て、1%
のBSAを含む400μlのPBSを加え、4℃で16
〜20時間反応させてビーズ表面の未反応の活性エポキ
シ基をブロックした。
C) ビーズを残してBSA溶液を捨て、400μ!の
+zs■−トランスフェリン溶液を加え、37°Cで1
時間反応させた。該+251−トランスフエリン溶液は
1%のBSAを含むPBSである。
これとは別に、IZSI)ランスフェリンとこれの10
00倍量の非標識トランスフェリンを含む1%のBSA
含有PBS溶液400#fを用いて、上と同じ条件でビ
ーズと反応させた。
d)  ”5I−)ランスフェリン溶液を捨て、0.1
%のツイーン−20を含むPBS 1−でビーズを2回
静かに洗浄した後、ビーズの放射線量を測定した。
e)lt5■−トランスフェリンのみと反応させたビー
ズのデータの値(=全結合)から、非標識トランスフェ
リンとIZSI)ランスフェリンとに反応させたデータ
の値(=非特異的結合)を差し引いて特異的結合の値と
した。後述するH0試験結果の第2図及び第4図に記さ
れたデータは全てこの特異的結合の値である。
G    ′庁の悄 各蛋白質の濃度の測定はBSA溶液を標準としてローリ
−法(Lowry、 O,H,、et al、、 J、
Biol、Chem、。
月じ工265−275 (1951))若しくは5OS
−ローリ−法(Wang+ C,S、、 et al、
、 Anal、 Biochem、 63 414−4
17 (1975) )によった。
且−試験結果 以上の試験の結果を第1図〜第4図に示す。
第1図は固相化に用いた可溶化膜蛋白質の量と実際に1
個のビーズに固相化された可溶化膜蛋白質の量の関係を
示すグラフ(両対数)である。固相化に用いられた可溶
化膜蛋白質濃度が180 u g/mlから4 、5m
g/−の範囲ではグラフは直線であるとみなすことがで
き、少なくともこの濃度領域では固相化に用いた可溶化
膜蛋白質の量と実際にビーズに固相化された可溶化膜蛋
白質の量は正の相関関係にあり、かつオイバーギットC
B−6200ビーズの可溶化膜蛋白質の固相化能は飽和
していないことを示している。
第2図はビーズに固相化する際に用いる可溶化膜蛋白質
の量を変化させ、これに一定濃度の1251−トランス
フェリンを反応させたときのl Z5I−トランスフェ
リ−ンの結合量の関係を示すグラフである。F、a)の
可溶化膜蛋白質のビーズへの固相化は4°Cで16時間
行ない、F、c)のリガンド溶液は全量400μ!に1
.33μgの125■〜トランスフエリンを含むものを
用いた。この図から、ビーズへの固相化に用いた可溶化
膜蛋白質の量と結合1251)ランスフェリン量は正の
相関関係にあり、測定される放射線量は可溶化膜蛋白質
の量の指標となることが示される。
第3図は一定量の+2J  )ランスフェリンと一定量
の固相化された可溶化膜蛋白質との結合反応に際して、
非標識トランスフェリン(・−・)、オボアルプミン(
0−○)、またはヒト血清アルブミン(△−Δ)を阻害
剤としてその量を増加させつつ競合反応させたときの結
合+2J  )ランスフェリンを示すグラフである(阻
害剤を加えない時の結合+zs4  )ランスフェリン
量をコントロールとする)。F、a)において固相化に
用いた膜蛋白質の量は3.5mg/mlで全量は400
μlであり、4°Cで16時間かけて固相化した。F、
c)のリガンド溶液は全量400μ!に13.3μgの
1251  )ランスフェリンを含むものを用いた。こ
の図からインヒビターが非標識トランスフェリンの場合
は、横軸が2、即ちインヒビターが標識トランスフェリ
ンの100倍存在すると約90%も結合が阻害されるこ
とが読み取れる。ところがインヒビターがオボアルブミ
ンやヒト血清アルブミンの場合は、横軸が3或は4、即
ちインヒビターが標識トランスフェリンの1000倍或
は10000倍存在していても結合の阻害は最大約20
%程度に過ぎないことが示されている。
以上から本発明の方法で測定しているものはトランスフ
ェリンと特異的に結合する物質であることが知れる。
第4図Aは一定量の固相化された可溶化膜蛋白質に対し
てリガンド溶液の濃度を変化させたときの1′■−トラ
ンスフェリンの結合を示したグラフである。F、a)に
おいて固相化に用いた可溶化膜蛋白質の量は3.5mg
/giで全量は400u1.であり、4°Cで16時間
かけて固相化した。F、c)のりガント溶液は全量40
0uffiに0〜7640gの1Zsr  )ランスフ
ェリンを含むものを用いた。このグラフの形状はあるレ
セプターとそれに対する特異的なリガンドとの組合せで
見い出される典型的な直角双曲線である。
そこで第4図Aのデータを元にしてスキャチャード・プ
ロット(Scatchard Plot; 5catc
hard、 D、。
Ann、 N、Y、 Acad、 Sci、、 51.
660(1949) 、小用紀t11編著、「脳のレセ
プター、 pp、33−36、世界保険通信社(198
6) )を描いたのが第4図Bである。
なお、スキャチャード・プロットにおいては、横軸は結
合リガンドの量であり、縦軸は[レセプター結合リガン
ド濃度]/[遊離リガンド濃度]である。直線の傾きは
見かけの解離定数をKdとしたとき一1/Kdに相当し
、X切片は最大リガンド結合量を表わす。
故に第4図Bのグラフから12sI  )ランスフェリ
ンの可溶化膜蛋白質に対する見かけの解離定数Kdは1
.8 Xl0−’ M、125()ランスフェリンの最
大結合量は0.5ng/ビーズであることが示される。
角尾ら(Tsunoo、■、and Sussman、
 H,HlJ、Biol。
Chem、、 258 4118−4122(1983
))によれば可溶化ヒト胎盤刷子縁膜と1251  )
ランスフェリンの解離定数はpH7,4で2.4 Xl
0−9M、クラウスナーら(Klausner、 R,
D、、 et al、、 Proc、 Natl、 A
cad。
Sci、 USA、、ξ+0.2263−2266(1
983))によればに562細胞と125r−トランス
フェリンの解離定数はpH7,2で1.9 Xl0−9
Mと報告されていることから、本願発明の方法による解
離定数の値はこれらの値に極めて近いものであり、本願
方法の信頼性を物語るものであるといえよう。
また、第1図のグラフに基づいて求められた固相化に用
いた可溶化膜蛋白質の量と実際にビーズに固相化された
可溶化膜蛋白質の量の関係式により、固相化に用いた可
溶化膜蛋白質の量(=3.5■/−)からビーズに固相
化された可溶化膜蛋白質量が計算できる(=0.8μg
/ビーズ)ので、上述の12J  )ランスフェリンの
1ビーズ当たりの最大レセプター結合量=0.5ngと
いうデータから、1μgの可溶化膜蛋白質に結合する+
2J  )ランスフェリンの最大量は0.6ngである
ことが算出される。角尾ら(Tsunoo、 o、 a
nd Sussman、 H,)1.+J、 Biol
、 Chem、、 258 4118−4122(19
83))の報告によれば可溶化ヒト胎盤刷子縁膜1μg
当たりの1251  )ランスフェリンの最大結合量は
0.7ngであるから、この点から言っても本願発明の
方法による測定法は信頼に値するものであることが示さ
れるのである。
以上本明細書においては実施例はレセプターとしてトラ
ンスフェリン・レセプターを用いたもののみを記載した
が、本発明はこれに限定されるものでは決してなく、そ
の他のレセプターであっても本願記述の方法に準じて基
質に固相化することにより、レセプターと結合したりガ
ントと遊離リガンドとを分離する作業が容易になり、結
合測定を簡便に行なうことができるものが数多く存在す
るであろうことは当業者において容易に予測できよう。
例えば、血清蛋白質ではL D L (low den
sity 1ipoprotein;低密度リボ蛋白質
)、アシアロai白s、セルロプラスミン、ヘモグロビ
ン−ハプトグロビン複合体、フェリチン、ヘモベキシン
とこれらのレセプター、ホルモン及び成長因子ではイン
シュリン、ソマトメジン、l” CF (epider
mal growth factor:上皮細胞成長因
子)、PDGF (pltelet−derived 
growth factor;血小板由来成長因子) 
、T G F (tumor growth fact
or;腫瘍成長因子)とこれらのレセプター、神経伝達
物質ではアセチルコリン、G A B A (7−am
inobutyricacid) 、サブスタンスP、
エンケファリンとこれらのレセプターなどへの応用が考
えられる。またレセプターを固相化する基質の形状につ
いても実施例ではビーズ状のもののみを記載したが、本
発明の効果は他の形状でも期待できるものであることは
言うまでもなく、本願発明に包含されるものである。
〔発明の効果〕
以上の説明から示されるように可溶化されたレセプター
を固相基質に固相化させる工程を特徴とする本願発明の
方法は、従来の結合測定法のネックであったレセプター
と結合したリガンドと遊離しているリガンドとを分離す
る作業を非常に容易かつ信頬性の高いものにする。そし
て更に本願方法を用いることにより、レセプター結合リ
ガンドと遊離リガンドとの間に適当な溶解度の差がなか
ったために、これまで結合測定を行なうことができなか
った系であってもこれを簡便に実施することができるよ
うになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は固相化に用いた可溶化膜蛋白質の量と実際に1
個のビーズに固相化された可溶化膜蛋白質の量の関係を
示すグラフ(両対数)である。第2図はビーズに固相化
させる可溶化膜蛋白質の量を変化させ、これに一定濃度
の1251  )ランスフェリンを反応させたときの1
251  )ランスフェリンの結合量の関係を示すグラ
フである。第3図は一定量の125■−トランスフェリ
ンと一定量の固相化された膜蛋白質との結合反応に際し
て、非標識トランスフェリン(・−・)、オポアルプミ
ン(O−○)、またはヒト血清アルブミン(△−Δ)を
インヒビター(阻害剤)としてその量を増加させつつ競
合反応させたときの結合12sr  )ランスフェリン
を示すグラフである。第4図Aは一定量の固相化された
可溶化膜蛋白質に対してリガンド溶液の濃度を変化させ
たときの1251)ランスフェリンの結合を示したグラ
フである。第4図Bは第4図Aのデータを元にしてスキ
ャチャード・プロットしたものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、可溶化されたレセプターを含む試料を、不溶性の基
    質に接触させてレセプターを該基質に固相化し、該レセ
    プターと特異的に結合する標識されたリガンドを上記該
    基質に接触させ、該レセプターと結合しなかった遊離該
    リガンドを除去し、該基質上の該レセプターに結合した
    該リガンドの標識を測定することを特徴とする、レセプ
    ターの結合測定方法。2、レセプターがトランスフェリ
    ン・レセプターでありかつ、リガンドがトランスフェリ
    ンであることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    レセプターの結合測定方法。 3、基質がメタクリルアミド、アリル−グリシジル−エ
    ーテル及びN−メチレン−ビス−メタクリルアミドの共
    重合体であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載のレセプターの結合測定方法。 4、基質の形状が直径1乃至10mmの球状であること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載のレセプターの
    結合測定方法。 5、標識が125Iであることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載のレセプターの結合測定方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5198340A (en) * 1991-01-17 1993-03-30 Genentech, Inc. Assay for free igf-i, igf-ii, and gh levels in body fluids

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5198340A (en) * 1991-01-17 1993-03-30 Genentech, Inc. Assay for free igf-i, igf-ii, and gh levels in body fluids

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