JPH0198633A - 高耐熱性ポリアリーレン系樹脂成形物およびその製法 - Google Patents

高耐熱性ポリアリーレン系樹脂成形物およびその製法

Info

Publication number
JPH0198633A
JPH0198633A JP2841088A JP2841088A JPH0198633A JP H0198633 A JPH0198633 A JP H0198633A JP 2841088 A JP2841088 A JP 2841088A JP 2841088 A JP2841088 A JP 2841088A JP H0198633 A JPH0198633 A JP H0198633A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sulfur
polyarylene resin
resin molded
molded product
metal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2841088A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Umezawa
正夫 梅澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP2841088A priority Critical patent/JPH0198633A/ja
Publication of JPH0198633A publication Critical patent/JPH0198633A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Artificial Filaments (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は耐熱性に優れた含硫黄ポリアリーレン樹脂成形
物及びその製法に関する。
〔従来技術〕
最近、含硫黄ポリアリーレン樹脂は、その耐熱性、耐薬
品性等から極めて用途が拡大されつつある。確かに、含
硫黄ポリアリーレン樹脂は上記の特徴を有し、かつ、引
張強度等も一般の樹脂に比較してなんら見劣りしないの
で極めて特異なポリマとしてその地位を確立しつつある
しかし、含硫黄ポリアリーレン樹脂の用途の拡大と共に
欠点も出始めた。即ち、熔融するということである。ま
た、融点近くの高温で長時間放置すると物性が低下する
ことである。
かかる欠点は熱可塑性のポリマなのであるから溶融する
のは当然のことではあるが、成形後ないし、成形時に不
融化出来れば極めて好ましい。また、融点近傍での劣化
が少ないことが好ましい。
かかることを狙い、特公昭60−35370号公報には
パーオキサイド等を用いて、含硫黄ポリアリーレン樹脂
成形物の表面のみを非溶融化、硬化処理する方法が開示
されている。
しかし、かかる処理は厄介であるため、また表面のみの
処理のため含硫黄ポリアリーレン樹脂の内部には効果が
及ばないので1本格的に高耐熔融化出来ないのが現状で
ある。このため、使われていないのが現状である。また
、融点近傍での耐熱性を向上する試みは実施されていな
いのが、現状である。
〔発明が解決しようとする課題〕
即ち、含硫黄ポリアリーレン樹脂が成形後にも溶融する
こと、また融点近傍の高温に放置すると劣化してしまう
こと。
〔課題を解決するための手段〕
かかる現状にかんがみ2本発明者は従来の研究概念に囚
われることなく1鋭意検討を重ねた結果。
本発明に到達した。本発明は以下の構成を有する。
(1)主鎖の結合にチオエーテル結合を有する含硫黄ポ
リアリーレン樹脂成形物であって、該樹脂成形物の了り
−ル基が架橋していることを特徴とする高耐熱性ポリア
リーレン系樹脂成形物。
(2)主鎖の結合にチオエーテル結合を有する含硫黄ポ
リアリーレン樹脂成形物がポリフェニレンスルフィドで
ある請求項1記載の高耐熱性ポリアリーレン系樹脂成形
物。
(3)  主鎖の結合にチオエーテル結合を育する含硫
黄ポリアリーレン樹脂成形物が、該硫黄の結合の内の少
なくとも2モル%がスルホキシド結合および/またはス
ルホン結合である請求項1,2記載の高耐熱性ポリアリ
ーレン系樹脂成形物。
(4)架橋が、エーテル結合で形成されている請求項1
〜3記載の高耐熱性ポリアリーレン系樹脂成形物。
(5)架橋度が、5モル%以上である請求項1〜4記載
の高耐熱性ポリアリーレン系樹脂成形物。
(6)主鎖の結合に千オニーチル結合を有する含硫黄ポ
リアリーレン樹脂成形物であって、該樹脂成形物は鉄、
クロム、コバルトの少なくとも1種の金属および/また
は金属化合物が2重量%以上。
含有および/または付着していることを特徴とする含硫
黄高耐熱性ポリアリーレン系樹脂成形物。
(7)主鎖の結合にチオエーテル結合を有する含硫黄ポ
リアリーレン樹脂成形物であって、該樹脂成形物は鉄、
クロム、コバルトの少なくとも1種の金属および/また
は金属化合物が2重量%以上。
含有および/または付着している請求項1〜5記載の高
耐熱性ポリアリーレン系樹脂成形物。
(8)主鎖の結合にチオエーテル結合を有する含硫黄ポ
リアリーレン樹脂成形物が、該硫黄の結合の内の少なく
とも2モル%がスルホキシド結合および/またはスルホ
ン結合を有する含硫黄ポリアリーレン樹脂成形物であっ
て、該樹脂成形物は鉄。
クロム、コバルトの少なくとも1種の金属及び/または
金属化合物が2重量%以上、含有および/または付着し
ている請求項1〜5記載の高耐熱性ポリアリーレン系樹
脂成形物。
(9)ポリアリーレン樹脂成形物が、繊維、フィルム、
紙から選ばれた少なくとも1種である請求項1〜8記載
の高耐熱性ポリアリーレン系樹脂成形物。
(10)  繊維゛が、極細繊維である請求項9記載の
高耐熱性ポリアリーレン系樹脂成形物。
(11)  主鎖の結合にチオエーテル結合を有する含
硫黄ポリアリーレン樹脂成形物と、鉄、クロム。
コバルトの少なくとも1 f!iの金属および/または
金属化合物が共存する状態で加熱することを特徴とする
高耐熱性ポリアリーレン系樹脂成形物の製法。
(12)  主鎖の結合にチオエーテル結合を有する含
硫黄ポリアリーレン樹脂成形物と、鉄、クロム。
コバルトの少なくとも1種の金属および/または金属化
合物が共存する状態で加熱し、しかる後金属および/ま
たは金属化合物を除去することを特徴とする高耐熱性ポ
リアリーレン系樹脂成形物の製法。
(13)  主鎖の結合にチオエーテル結合を有する含
硫黄ポリアリーレン樹脂を用いて繊維化した後。
該繊維と鉄、クロム、コバルトの少なくとも1種の金属
および/または金属化合物が共存する状態で加熱するこ
とを特徴とする高耐熱性ポリアリーレン系樹脂成形物の
製法。
(14)  主鎖の結合にチオエーテル結合を有する含
硫黄ポリアリーレン樹脂を用いて繊維化した後。
該繊維と鉄、クロム、コバルトの少なくとも1種の金属
および/または金属化合物が共存する状態で加熱し、し
かる後金属および/または金属化合物を除去することを
特徴とする高耐熱性ポリアリーレン系樹脂成形物の製法
(15)  繊維が、極細繊維である請求項13.14
記載の高耐熱性ポリアリーレン系樹脂成形物の製法。
(16)  主鎖の結合にチオエーテル結合を有する含
硫黄ポリアリーレン樹脂を用いてフィルム化した後、該
フィルムと鉄、クロム、コバルトの少なくとも1 ff
fiの金属および/または金属化合物が共存する状態で
加熱することを特徴とする高耐熱性ポリアリーレン系樹
脂成形物の製法。
(17)  主鎖の結合にチオエーテル結合を有する含
硫黄ポリアリーレン樹脂を用いてフィルム化しりt&、
 該フィルムと鉄、クロム、コバルトの少なくとも1種
の金属および/または金属化合物が共存する状態で加熱
し、しかる後金属および/または金属化合物を除去する
ことを特徴とする高耐熱性ポリアリーレン系樹脂成形物
の製法。
(18)  加熱が、含硫黄ポリアリーレン樹脂の融点
(Tm)−50℃以上で行われる請求項11〜17記載
の高耐熱性ポリアリーレン系樹脂成形物の製法。
(19)  加熱が、含酸素雰囲気中で行われる請求項
11〜18記載の高耐熱性ポリアリーレン系樹脂成形物
の製法。
(20)  除去が、塩酸による熔解で行われる請求項
12.14.17記載の高耐熱性ポリアリーレン系樹脂
成形物の製法。
以下さらに詳細に本発明を説明する。
本発明によれば、含硫黄ポリアリーレン樹脂成形物が容
易に高耐熱性化し、かつポリアリーレン樹脂の特徴であ
る耐薬品性等も同時に保有していることは誠に驚くべき
ことである。また、成形物の寸法安定性が高い、さらに
、特に鉄及び/または鉄系化合物が含有及び/または付
着した含硫黄ポリアリーレン樹脂は、耐光性も同時に向
上することは大きな驚きである6本発明において、含硫
黄ポリアリーレン樹脂とは、主鎖の結合に硫黄が関与し
ているものであり、かつ、アリール基が主体のポリアリ
ーレン樹脂である。即ち、その代表的なものとしてはポ
リフェニレンスルフィド(以下PPSと称する)及びそ
の共重合体、ポリフェレンスルフィド及びその共重合体
、またポリキシリレンスルフィド及びその共重合体等が
上げられる。
また、チオアニリンをジアミン成分とするポリアミド等
も上げられる。
本発明においてはかかる含硫黄ポリアリーレン樹脂の一
部のアリール基が架橋しているものである。
そして、架橋の割合は5モル%以上である。そしてさら
に好ましくは8モル%以上、特に好ましくは12モル%
以上、架橋していることである。
架橋が5モル%未満であると不融化の程度が低い、12
モル%以上になると含硫黄ポリアリーレン樹脂の分子構
造にかかわらず不融性のポリマとなる。
そして1本発明の特に好ましい一つとしてポリマ中の硫
黄成分が一部酸化していることが上げられる。即ち、ア
リーレンスルホン、アリーレンスルフィド、アリーレン
スルホキシド等が混在していることである。
かかるポリアリーレン樹脂成形物中の主鎖の硫黄が酸化
されている割合は、2モル%以上であることが好ましい
、特に好ましいのは5モル%以上である。さらに好まし
いのは10モル%以上である。
架橋のみでも耐熱性、耐薬品性とも未架橋のものに比較
すると、その物性は大幅に向上するが。
主鎖が酸化されると、特に耐薬品性が大幅に向上する。
そして9本発明のポリアリーレン樹脂成形物として、特
に好ましいことは、しかも、上記のように架橋している
ことである。かかる構造になると極めて耐熱性、はもと
より、耐薬品性が高くなる。
また熱や薬品、水等に浸漬しても寸法変化の少ないポリ
アリーレン樹脂成形物となる。
次に本発明のポリマ間の架橋はアリール基同士が架橋し
ているものが5モル%以上である。なお。
当然のことではあるが、アリール基以外の部分が架橋し
ていても良い。架橋はアリール基同士が直接に架橋して
いても良い。かかる場合には得られるポリマは極めて剛
直なものとなる。またアリール基とアリール基の間に酸
素が入り架橋されていることも好ましい。即ち、エーテ
ル結合によりアリール基が架橋されていることも好まし
い。この場合にはポリマのフレキシビリティ−があると
いう大きな利点がある。特に繊維やフィルムとした時に
はかかるアリール基間の架橋がエーテル結合であること
が好ましい、また、了り−ル基とアリール基の間の架橋
が硫黄(スルフィド架橋)や酸化硫黄(スルフォン架橋
、スルフオキシド架橋)架橋である場合も当然本発明に
含まれる。
当然のことではあるが、かかる架橋の形感が混合してい
ても良い。また、当然のことであるが。
一つのアリール基からの架橋の数は1である必要はなく
、2以上架橋していても良い。
本発明のポリマのアリール基と硫黄等との結合はオルト
、メタ、バラ結合のいずれでもよい。しかし、特に高強
度、高耐熱性、耐薬品性を要求する場合には了り−ル基
と硫黄等との結合はパラ結合であることが好ましい、即
ちポリ−p−フェニレンスルフィド、ポリ−p−キシリ
レンスルフィド等が主体のポリマであることが好ましい
なお、かかるポリマの架構の有無、また架橋度合等は固
体NMR,レーザーラマン分光法、  FT・IR法等
を駆使することにより判別出来る。
本発明でいうポリアリーレン樹脂成形物とは所謂、繊維
、繊維状物、極細繊維、フィルム、また紙2紙状物、さ
らに粉末、微粉末等、何れの形状の物も含まれる。また
2本発明のポリアリーレン樹脂成形物にスルホン酸基、
ニトロ基、アミノ基等の各種の置換基等が付加されてい
ても良いことは言うまでもないことである。
そして、特に高強度を要求する場合には高度に配向した
ものであることが好ましい、特に繊維やフィルムにして
延伸を十分にしたものは9強度ばかりか、耐薬品性等も
高く好ましい。特に、極細繊維の場合には表面積が広い
ので、アリール基の架橋や、主鎖の硫黄の酸化が促進さ
れ、好ましい。
そして特に、耐光性や難燃性等、またさらに耐熱性を要
求する場合には鉄、クロム、コバルトの少なくとも1種
の金属および/または金属化合物を含有および/または
付着していることが好ましい。
なお、この場合には必ずしも本発明のポリマのアリール
基が架橋している必要はない、なお当然のことではある
が架橋していてもよいことは言うまでもない。かかる物
を含有及び/または付着すると含硫黄ポリアリーレン樹
脂の耐熱性が向上する。
また、驚くことに、融点近傍の高温の空気中に長時間放
置してもポリアリーレン樹脂成形物の劣化を著しく防止
できる。
また、かかるものが共存する物を加熱すると。
さらに耐熱性は向上し、また、より難燃化する。
またかかるものの中でも特に好ましいのは鉄および/ま
たは鉄系の化合ものである。鉄及び/または鉄系化合物
は安価であるばかりでなく、特に含硫黄ポリアリーレン
樹脂の耐光性を向上すると言う予想外の大きな利点があ
る。
鉄および/または鉄化合物として特に好ましいものとし
ては純鉄、いわゆる鉄錆である酸化鉄の水和物、また酸
化第一鉄、酸化第二鉄、磁性酸化鉄水酸化第一鉄、水酸
化第二鉄等、を初めとする各種の酸化鉄がある。また硫
酸鉄、硫化鉄、硝酸鉄、塩化鉄、リン酸鉄、各種の鉄カ
ルボニル等が上げられる。
また、金属クロム、各種の酸化クロム、水酸化クロム、
またフェロ・クロムをはじめとする各種の鉄および/ま
たは鉄化合物との化合物も有効である。また、金属コバ
ルト、各種の酸化コバルト。
各種のコバルト・カルボニル化合物等も有効な物である
そして、これらの金属および/またはその化合物の形状
は特に限定されるものではな(、微粒子。
粒子、ウィスカー状等各種の形態がとれる。特に好まし
いのはできるだけ表面積が広いことである。
これらの金属および/またはその化合物の 含を及び/
または付着量は、少なくとも2重量%(以下wt%と称
する)以上であることが好ましい。
より、好ましくは7wt%、さらに好ましくは15wt
%以上含有していることである。
特に、耐光性と耐難燃性を求める場合には7wt%以上
かかる金属及び/または金属化合物を添加することが好
ましい。
かかる金属及び/または金属化合物と含硫黄ポリアリー
レン樹脂との共存状態は特に限定されることはなく、含
硫黄ポリアリーレン樹脂中に含有されても良いし、その
表面に付着されていても良い。
なお9本発明の含硫黄ポリアリーレン樹脂成形物は前記
の含硫黄ポリアリーレン樹脂よりなるものであるが、そ
の他のポリマが含有されていても良いことは言うまでも
ない。また、各種の添加剤。
例えば、難燃剤、酸化チタン等の無機物等が含有されて
いても良い。
次に本発明の製法について述べる。まず含硫黄ポリアリ
ーレン樹脂に鉄、クロム、コバルトの少なくとも1種の
金属および/または金属化合物を2wt%以上含有およ
び/または付着せしめる。
含有および/または付着させる方法は特に限定されず、
従来公知の方法が広く通用できる。
即ち、含硫黄ポリアリーレン樹脂と該金属および/また
は金属化合物との乾式混合、湿式混合。
溶融混合、また含硫黄ポリアリーレン樹脂の表面にコー
トする方法等も良好に使える。なお、かかる時に金属お
よび/または金属化合物とポリアリーレン樹脂成形物と
の接着性、また、該金属および/または金属化合物のポ
リアリーレン樹脂への分散性、を向上・改善するなめに
、各種の助剤を用いることも有効である。
特に好ましい方法として鉄、クロム、コバルトの少なく
とも1種の金属および/または金属化合物を含硫黄ポリ
アリーレン樹脂成形物の中に含有せしめる方法がある。
また、他のポリマに該金属および/または金属化合物を
分散および/または熔解させたものを。
含硫黄ポリアリーレン樹脂にコートする方法も特に好ま
しい方法である。
かかる方法により、該金属および/または金属化合物の
税落を防止できる。
なお、かかる金属および/または金属化合物が製品中や
9表面に付着するのを嫌う場合には表面に付着せしめ、
適当な時期に除去することが好ましい。
次にこれらの鉄、クロム、コバルトの少なくとも1種の
金属および/または金属化合物を共存させた状態で含硫
黄ポリアリーレン樹脂成形物を加熱する。加熱温度は含
硫黄ボリアリニレン樹脂のガラス転位温度(以下Tg点
と称する)以上に加熱することが好ましい、そして、特
に好ましくは融点(以下Tm点と称する)近傍、即ち(
Tm点−50)t”以上に加熱することである。また、
融点以上に加熱゛しても良い。また、最高加熱温度は(
7m点+50)℃で十分である。かかる温度まで、加熱
すると十分に耐熱性が向上する。
なお、特に融点近傍や、融点以上で熱処理を行うと、樹
脂、特に配向を有する樹脂成形物は大きく変形すること
があるので、より低温で熱処理して、変形を抑えてから
、加熱処理することが好ましい。
そしである程度、その状態を維持することが好ましい、
この時間は含硫黄ポリアリーレン樹脂の種類、鉄、クロ
ム、コバルトの少なくとも1種の金属および/または金
属化合物の種類、またその量等により大幅に変わり、い
ちがいには言えないが、1秒以上処理することが好まし
い。
次に加熱雰囲気は特定されるものではないが含酸素雰囲
気であることが好ましい。特に空気や。
酸素濃度の高い空気、またオゾンを含有した空気等は好
ましい、また、酸化硫黄、酸化窒素等の雰囲気でも良い
、なお、鉄、クロム、コバルトの少なくとも1種の金属
および/または金属化合物を含硫黄ポリアリーレン樹脂
の中に溶融混合する場合にはその温度、また添加量、加
熱時間、雰囲気等に十分に注意することが重要である。
熔融混合時に含硫黄ポリアリーレン樹脂が不融化してし
まい成形が出来なくなることもあるので、上記の諸条件
を十分につめてから実施すべきである。かかる場合には
真空成形、窒素等の不活性ガス等の雰囲気等で実施する
ことが好ましい。
次に本発明で用いる金属および/または金属化合物が1
本発明のポリアリーレン樹脂成形物に含有及び/または
付着していないことが好ましい場合には、該金属および
/または金属化合物は除去することができる。金属およ
び/または金属化合物を熔解・分解除去することである
。またはポリマ等を支持体として金属および/または金
属化合物をコートし、ポリアリーレン樹脂を不融化させ
る場合には、該支持体のポリマを除去すること。
また同時に金属および/または金属化合物を熔解・分解
除去することにより達成される。
金属および/または金属化合物の除去は種々の方法が通
用できるが特に好ましいのは、金属および/または金属
化合物を溶解して除去することである。金属および/ま
たは金属化合物の熔解には。
酸類が特に有効である。酸化鉄の場合には塩酸等が特に
有効である0本発明のポリアリーレン樹脂成形物は極め
て耐薬品性、特に耐酸性が高いのでかかる処理が可能で
ある。また金属および/または金属化合物がポリマでコ
ートされた物である場合にも同様である。コートしたポ
リマを各種の薬剤で分解・熔解除去することが可能であ
る。
特に本発明の成形物がポリ−p−フェニレンスルフィド
が主体の場合には極めて耐薬品性が高いので、金属及び
/または金属化合物を容易に除去できる。
〔本発明の作用機構〕
本発明の構成をとることにより、何故かかる顕著な効果
を発揮するかの詳細は不明ではあるが。
推論を交えて言えば下記の通りと推定される。
即ち 含硫黄ポリアリーレン樹脂のある程度の部分が3次元化
したので1分子運動が抑制されて不融化。
また耐熱性が向上するものと思われる。
また、製法に関しては、含硫黄ポリアリーレン樹脂の硫
黄の酸化に、またアリール基(フェニル基)の架橋に鉄
、クロム、コバルトの少なくとも1種の金属及び/また
は金属化合物が触媒作用をしたものと推定される。
以下実施例によりさらに詳しく説明する。なお当然のこ
とではあるが本発明がこれになんら拘束されるものでは
ない。
〔実施例〕
実施例 1 東し・フィリップスベトロリアム側製のポリ−p−フェ
ニレンスルフィド(P P S)と酸化鉄(両者の特徴
は下記する)を混合し、加熱し3表面に酸化鉄が付着し
た不融化PPSを得た。
(1)不融化前のPPSの特徴 ■融点:約285℃ ■分子組成:架橋成分約0.1 w t%共重合PP■
ppsの大きさ=2m1種以下の粒子(2)鉄酸化物の
特徴 ■種類:磁性酸化鉄 ■酸化鉄の大きさ:極めて細かい微粉体(3)両者の混
合方法:粉体のまま乾式混合(常温)(4)混合比率:
第二酸化鉄が20wt%(5)加熱方式:電気加熱器で
空気中で解放系でPPSと酸化鉄の混合物を攪拌しなが
ら加熱した。
(6)加熱温度−最高320℃、昇温速度は320℃ま
で、約20分であり、その後急冷却した。なお。
この間9粒子の形状はあまり変化せず1粒子の形状を保
持していた。
(7)得られた不融化ppsの特徴 ■融点:285℃はもとより、400℃でもン容融しな
い、高耐熱性のPPS変性物であった。
■分子構造: ppsのフェニル基の30モル%には架
橋が見られた。その架橋はフェニル基−酸素一フェニル
基が主体であった。なお、PPSの主鎖の硫黄の7モル
%が酸化されていた。
実施例 2 実施例1の不融化したPPSと鉄の複合物を12%の塩
酸中に投入し、ti拌し、5回塩酸を交換し、さらに水
洗し、酸化鉄を除去した。この間で特に不融化したPP
Sに変化は見られなかった。
本島は実施例1と同様の特性を有するものであった。即
ち、400℃でも熔融せず、高耐熱性のPPS変性物で
あった。また、ppsのフェニル基の30モル%には架
橋が見られた。その架橋はフェニル基−酸素一フェニル
基が主体であった。
なお、一部、ppsO主鎖の硫黄の7モル%が酸化され
ていた。即ち、特に塩酸処理で変性を受けるものではな
かった。
実方缶伊1   3 東し・フィリッブスペトロリアム側製の架橋成分のない
PPSを用い、溶融成形し、さらに加熱処理して、耐溶
融性フィルム状物を得た。
(1)酸化鉄の特徴 ■fffi類:酸化第二鉄、極めて細かい微粉体■添加
量:tzwt% (2)添加/溶融成形: ppsの粒子(実施例1と同
様の大きさ)のものと酸化鉄を乾式混合した後。
熔融混合した。乾式混合はもとより、溶融混合時にも窒
素シールして、空気は遮断して行った。
溶融成形温度は315℃で行い、引続き、90℃で一軸
方向に約5倍延伸し、さらに200℃の空気中で約2分
定長熱処理し、フィルムとした。
(3)得られたフィルムの厚さ:約50μ(4)加熱処
理:該フィルムを320℃に加熱された熱鉄板にプレス
融着させた。さらに約3分、295℃で熱処理した。な
お、この間、フィルムは基本形状を保持していた。
(5)得られた複合物の特徴 ■融点2400℃でも不熔融 ■分子構造: PPSのフェニル基の15モル%には架
橋が見られた。その架橋はフェニル基−酸素−フェニル
基が主体である実施例1と同様のものであった。また、
主鎖の硫黄の酸化は2モル%未満であった。
■耐光性:ウエザオメーターで光照射し、光劣化のテス
トをしたところ、従来のPPSより約3倍耐劣化性が優
れるものであった。
実施例 4 次の条件で実施例1のppsポリマを製糸し。
PPSのフィラメント繊維を得た。
(1)製糸条件 ■紡糸温度:315℃ ■紡糸速度:1000m/分(350℃の加熱筒を口金
下に設置して紡糸した。) ■延伸方式:熱ローラー/熱板方式、温度−90℃/1
50℃ ■延伸倍率:約3.5倍 (2)得された繊維の特徴 ■融点:約285℃ ■強度:5.8g、/(デニール) ■繊維のデニール:150デニール、48フイラメント (3)製織/加熱処理/得られた不融化物の特徴次に本
繊維を製織し、230℃の定長セットを実施した。さら
に、酸化第二鉄(実施例2と同様に極めて細かい物)を
水に分散させたスラリー状物を該布帛に両面からコート
した。酸化鉄の付着量は乾燥した時の換算で約20wt
%であった。
次に該シートを電線に巻き付け、295℃の加熱炉の中
で約10分加熱処理し、電線ケーブルを作った。pps
部の絶縁性は実用上、十分な物であった。また、400
℃でも熔融しなかった。また自己消火性であった。
なお、加熱処理中、繊維は収縮し、電線に巻き付いたが
、形状は保っていた。
本la維の分子構造はPPsのフェニル基の18モル%
には架橋が見られた。架橋はフェニル基−酸素一フェニ
ル基が主な物であった。
また主鎖の硫黄の5モル%が酸化していた。
実施例 5 実施例3の鉄含有ppsを実施例4と同様に処理して、
Ia維とした0次に該繊維を電線に巻き付け、実施例4
と同様に処理し耐溶融性が高い電線を得た。ppsの電
気絶縁性は実用上十分なものであった。
また、PPS部は400℃でも熔融せず、かつ自己消火
性であった。また、加熱処理中、繊維は収縮し、電線に
強固に巻き付いたが、形状は保持しており1本ケースの
場合も鉄系物の脱落は無かった。本PPSの構造も本繊
維の分子構造はPPSのフェニル基の11モル%にはフ
ェニル基−酸素一フェニル基が主の架橋が見られた。ま
た主鎖の硫黄も5モル%が酸化されていた。
実施例 6 次の条件で極細PPS繊維を得た。
(1)製糸方法 ■紡糸方式:海・島型特殊紡糸機(高分子配列体繊維の
紡糸機) ■島成分:実施例1のポリマ ■海成分:ポリスチレン ■島比率=80wt% ■紡糸温度:315℃ ■紡糸速度:1200m/分 ■延伸方式:実施例3と同様 ■延伸倍率:約3倍 (2)得られた繊維の特徴 ■繊維のデニールニア2デニール、24フイラメント (3)製織/脱海/加熱処理/得られた不融化品の特徴 次に該繊維を実施例4と同様に製織し、さらにポリスチ
レンをトリクレンで熔解除去した。次に咳説海シートに
プラズマ照射(極少量の酸素雰囲気下で)した。
次に実施例4と同様に処理してケーブルを試作したとこ
ろ、実施例4と同様に良好なケーブルが作れた。なお、
酸化鉄のけ量は17wt%であった。また、400℃以
上の耐熱性と自己消火性と。
またさらに、フレキシビリティ−に冨むケーブルであっ
た0本品のフェニル基の約30モル%には架橋が見られ
た。架橋の形態はエーテル架橋が主体で、かつフェニル
基同士が直接架橋している部分もあった。また主鎖の硫
黄は15モル%が架橋されていた。
また1本繊維の場合、繊維の収縮が少なく特に良好なケ
ーブルが得られた。
実施例 7 実施例4のPPS繊維に磁性酸化鉄をPVAの水溶液に
分散させた物を付与し、80℃の熱風で乾燥した。酸化
鉄の付着量は25wt%であった。
次に本繊維を200℃の空気中で1分定長熱処理した。
さらに275℃の空気中で15時間熱処理した。次に本
繊維を15wt%の水酸化ナトリウムの水溶液に浸漬し
9次に実施例2と同様に処理して、PVAと酸化鉄の除
去を行った。
得られた繊維は黒褐色でかつ、400℃以上の耐熱性と
自己消火性があった。
また、3.1g/(デニール)の強度と、脱酸化鉄、J
IPVA処理に耐えたような耐薬品性を有するものであ
った。また、200℃以下で溶解する溶剤は全く見られ
なかった。
本島のフェニル基の約35モル%には架橋が見られた。
架橋の形態はエーテル架橋が主体で、かつフェニル基同
士が直接架橋している部分もあった。また主鎖の硫黄の
17モル%が酸化されていた。
実施例 8 実施例6の極細繊維からなる布帛に第二酸化鉄を水に分
散させたものを含浸付与した。第二酸化鉄の付着量は1
0wt%であった0本布帛を275℃の空気が入ってい
る加熱炉に入れ、10時間放置し、熱劣化のテストをし
た。熱処理後の布帛の架橋は27モル%、硫黄の酸化率
は15モル%であった。架橋の主体はエーテル架橋であ
った。
また一部、フェニル基同士が直接結合する架橋もあった
布帛は第二酸化鉄の色はしていたが、柔軟性に富、耐熱
性が高いものであることが判明した。熱劣化の評価方法
として、布帛の折り曲げテストをおこなうた。折り曲げ
テストは下記の方法によった。即ち、布帛を縦20C1
1,横2cmの短冊に切り出し、該布帛の両端をあわせ
、折り曲げ布帛の両端で形成される角度を0度にする。
なおこのとき。
布帛には500gの15cmM3cmの坂を乗せる。
次に該重りをはずし、咳布帛の両端を広げ、布帛の両端
で形成される角度を180度とする0次に再度該布帛を
折り曲げ、以下同様に処理して該布帛の耐折れ回数のテ
ストをする。そして布帛の折線部の5 mm以上が破壊
した時の回数を破壊回数とした。
熱劣化しているものほど破壊回数が低いので。
耐熱性の評価として使った。
本実施例の物のテストをしたところ1000回以上の破
壊回数であった。また未熟処理の布帛の破壊回数も10
00回以上であった。即ち、耐熱劣化性が極めて高いも
のであった。
次に比較としてPPSの極細繊維(酸化鉄を付与してい
ないPPS極IIIIji維)のみからなる布帛を上記
と同様に熱処理して、耐熱劣化性のテストをしたところ
、布帛の色は黒褐色に変色し、また破壊回数は1回であ
つた。即ち、1回の折り曲げテストで破壊するほど熱劣
化していた。
実施例 9 実施例1のpps樹脂に酸化第二鉄を3wt%添加し、
ペレット化して、更に紡糸、延伸して。
単繊維が約2デニールの繊維とした。
次に、該繊維に酸化第二鉄を水に分散させたものを付与
した。酸化第二鉄の付着量はt swt%であった0次
に本繊維を200℃で定長熱処理し。
さらに280℃で10時間空気中で処理し、400℃ま
で、5℃/分の昇温速度で昇温し、さらに900℃で2
0分処理して、繊維の炭化を実施した。なお、280℃
、10時間処理品の架橋の割合は40モル%が架橋して
おり、硫黄の酸化率も25%を越えていた。架橋の主体
はエーテル架橋であったが、一部フェニル基同士が直接
架橋している部分もあった。かかる工程で、特に工程的
には問題はなかった0次に900℃の高温スチームで処
理して、活性炭繊維とした。
本繊維は驚くことに酸化窒素を吸収するものであった。
その量は約1gの本活性炭繊維が290mgの酸化窒素
を吸収した。なお、従来の市販の活性炭繊維は同様の測
定ではl 0mg以下の吸着量であった。
比較−11 実施例1のPPS粒子に酸化第二鉄を0.5wt%混合
ブレンドし、以下実施例1と同様に処理したところ、処
理の過程で熔融してしまった0次に該溶融物を急冷して
1次にその融点を測定したところ、処理前と同等のもの
であった。
分子間の架橋、また主鎖の硫黄の酸化等は特に見いださ
れなかった。
〔本発明の効果〕
本発明の構成をとることにより、下記の大きな効果をも
たらす。
■高耐熱性、高耐薬品性が高い含硫黄ポリアリーレン樹
脂、成形物が容易に得られる。
■寸法安定性の高い含硫黄ポリアリーレン樹脂。
成形物が容易に得られる。
■他の素材と複合した時、耐熱性の高い複合材料が得ら
れる。
■特に鉄及び/または鉄系化合物を保有する含硫黄ポリ
アリーレン樹脂は耐光性が高い。
■特に含硫黄ポリアリーレン樹脂としてPPSを選んだ
ときには高難燃性で、かつ極めて高耐薬品性の含硫黄ポ
リアリーレン樹脂が得られる。
■融点近傍での耐熱劣化性が大幅に向上する。
■本発明の物は、下記分野に広く展開出来る。
耐熱・難燃電線、耐熱フィルター、耐熱フィルム、耐薬
品性フィルター、バグフィルタ−9石炭ボイラー用フィ
ルター、耐熱・難燃性紙、耐熱・難燃性絶縁シート、プ
リント基盤用基材、耐薬品用濾過基材、難燃性・耐熱性
壁材、特殊活性炭の原料、特殊活性炭繊維の原料

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)主鎖の結合にチオエーテル結合を有する含硫黄ポ
    リアリーレン樹脂成形物であって、該樹脂成形物のアリ
    ール基が架橋していることを特徴とする高耐熱性ポリア
    リーレン系樹脂成形物。
  2. (2)主鎖の結合にチオエーテル結合を有する含硫黄ポ
    リアリーレン樹脂成形物がポリフェニレンスルフィドで
    ある請求項1記載の高耐熱性ポリアリーレン系樹脂成形
    物。
  3. (3)主鎖の結合にチオエーテル結合を有する含硫黄ポ
    リアリーレン樹脂成形物が、該硫黄の結合の内の少なく
    とも2モル%がスルホキシド結合および/またはスルホ
    ン結合である請求項1、2記載の高耐熱性ポリアリーレ
    ン系樹脂成形物。
  4. (4)架橋が、エーテル結合で形成されている請求項1
    〜3記載の高耐熱性ポリアリーレン系樹脂成形物。
  5. (5)架橋度が、5モル%以上である請求項1〜4記載
    の高耐熱性ポリアリーレン系樹脂成形物。
  6. (6)主鎖の結合にチオエーテル結合を有する含硫黄ポ
    リアリーレン樹脂成形物であって、該樹脂成形物は鉄、
    クロム、コバルトの少なくとも1種の金属および/また
    は金属化合物が2重量%以上、含有および/または付着
    していることを特徴とする含硫黄高耐熱性ポリアリーレ
    ン系樹脂成形物。
  7. (7)主鎖の結合にチオエーテル結合を有する含硫黄ポ
    リアリーレン樹脂成形物であって、該樹脂成形物は鉄、
    クロム、コバルトの少なくとも1種の金属および/また
    は金属化合物が2重量%以上、含有および/または付着
    している請求項1〜5記載の高耐熱性ポリアリーレン系
    樹脂成形物。
  8. (8)主鎖の結合にチオエーテル結合を有する含硫黄ポ
    リアリーレン樹脂成形物が、該硫黄の結合の内の少なく
    とも2モル%がスルホキシド結合および/またはスルホ
    ン結合を有する含硫黄ポリアリーレン樹脂成形物であっ
    て、該樹脂成形物は鉄、クロム、コバルトの少なくとも
    1種の金属及び/または金属化合物が2重量%以上、含
    有および/または付着している請求項1〜5記載の高耐
    熱性ポリアリーレン系樹脂成形物。
  9. (9)ポリアリーレン樹脂成形物が、繊維、フィルム、
    紙から選ばれた少なくとも1種である請求項1〜8記載
    の高耐熱性ポリアリーレン系樹脂成形物。
  10. (10)繊維が、極細繊維である請求項9記載の高耐熱
    性ポリアリーレン系樹脂成形物。
  11. (11)主鎖の結合にチオエーテル結合を有する含硫黄
    ポリアリーレン樹脂成形物と、鉄、クロム、コバルトの
    少なくとも1種の金属および/または金属化合物が共存
    する状態で加熱することを特徴とする高耐熱性ポリアリ
    ーレン系樹脂成形物の製法。
  12. (12)主鎖の結合にチオエーテル結合を有する含硫黄
    ポリアリーレン樹脂成形物と、鉄、クロム、コバルトの
    少なくとも1種の金属および/または金属化合物が共存
    する状態で加熱し、しかる後金属および/または金属化
    合物を除去することを特徴とする高耐熱性ポリアリーレ
    ン系樹脂成形物の製法。
  13. (13)主鎖の結合にチオエーテル結合を有する含硫黄
    ポリアリーレン樹脂を用いて繊維化した後、該繊維と鉄
    、クロム、コバルトの少なくとも1種の金属および/ま
    たは金属化合物が共存する状態で加熱することを特徴と
    する高耐熱性ポリアリーレン系樹脂成形物の製法。
  14. (14)主鎖の結合にチオエーテル結合を有する含硫黄
    ポリアリーレン樹脂を用いて繊維化した後、該繊維と鉄
    、クロム、コバルトの少なくとも1種の金属および/ま
    たは金属化合物が共存する状態で加熱し、しかる後金属
    および/または金属化合物を除去することを特徴とする
    高耐熱性ポリアリーレン系樹脂成形物の製法。
  15. (15)繊維が、極細繊維である請求項13、14記載
    の高耐熱性ポリアリーレン系樹脂成形物の製法。
  16. (16)主鎖の結合にチオエーテル結合を有する含硫黄
    ポリアリーレン樹脂を用いてフィルム化した後、該フィ
    ルムと鉄、クロム、コバルトの少なくとも1種の金属お
    よび/または金属化合物が共存する状態で加熱すること
    を特徴とする高耐熱性ポリアリーレン系樹脂成形物の製
    法。
  17. (17)主鎖の結合にチオエーテル結合を有する含硫黄
    ポリアリーレン樹脂を用いてフィルム化した後、該フィ
    ルムと鉄、クロム、コバルトの少なくとも1種の金属お
    よび/または金属化合物が共存する状態で加熱し、しか
    る後金属および/または金属化合物を除去することを特
    徴とする高耐熱性ポリアリーレン系樹脂成形物の製法。
  18. (18)加熱が、含硫黄ポリアリーレン樹脂の融点(T
    m)−50℃以上で行われる請求項11〜17記載の高
    耐熱性ポリアリーレン系樹脂成形物の製法。
  19. (19)加熱が、含酸素雰囲気中で行われる請求項11
    〜18記載の高耐熱性ポリアリーレン系樹脂成形物の製
    法。
  20. (20)除去が、塩酸による溶解で行われる請求項12
    、14、17記載の高耐熱性ポリアリーレン系樹脂成形
    物の製法。
JP2841088A 1987-06-19 1988-02-09 高耐熱性ポリアリーレン系樹脂成形物およびその製法 Pending JPH0198633A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2841088A JPH0198633A (ja) 1987-06-19 1988-02-09 高耐熱性ポリアリーレン系樹脂成形物およびその製法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15404287 1987-06-19
JP62-154042 1987-06-19
JP2841088A JPH0198633A (ja) 1987-06-19 1988-02-09 高耐熱性ポリアリーレン系樹脂成形物およびその製法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0198633A true JPH0198633A (ja) 1989-04-17

Family

ID=26366517

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2841088A Pending JPH0198633A (ja) 1987-06-19 1988-02-09 高耐熱性ポリアリーレン系樹脂成形物およびその製法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0198633A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009235124A (ja) * 2008-03-25 2009-10-15 Sumitomo Chemical Co Ltd イオン交換基含有ポリアリーレン樹脂の取得方法
JP2015534128A (ja) * 2012-10-15 2015-11-26 コーニング オプティカル コミュニケーションズ リミテッド ライアビリティ カンパニー 部分架橋された樹脂を含む接着剤組成物及びその使用方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54155300A (en) * 1978-05-30 1979-12-07 Asahi Glass Co Ltd Injection molding material of polyphenylene sulfide
JPS5787459A (en) * 1980-10-06 1982-05-31 Phillips Petroleum Co Manufacture of partially cured polymer as well as reduction of ash content forming impurities in allylene sulfide polymer
JPS58173132A (ja) * 1982-03-24 1983-10-12 シ−メンス・アクチエンゲゼルシヤフト 硫黄含有ポリマ−
JPS59115331A (ja) * 1982-12-21 1984-07-03 Toray Ind Inc ポリフエニレンスルフイド重合体の製造方法
JPS60228572A (ja) * 1984-04-27 1985-11-13 Dainippon Ink & Chem Inc 塗装用ポリフエニレンスルフイド樹脂組成物
JPS62197422A (ja) * 1986-02-24 1987-09-01 Dainippon Ink & Chem Inc ポリフエニレンスルフイドの製造方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54155300A (en) * 1978-05-30 1979-12-07 Asahi Glass Co Ltd Injection molding material of polyphenylene sulfide
JPS5787459A (en) * 1980-10-06 1982-05-31 Phillips Petroleum Co Manufacture of partially cured polymer as well as reduction of ash content forming impurities in allylene sulfide polymer
JPS58173132A (ja) * 1982-03-24 1983-10-12 シ−メンス・アクチエンゲゼルシヤフト 硫黄含有ポリマ−
JPS59115331A (ja) * 1982-12-21 1984-07-03 Toray Ind Inc ポリフエニレンスルフイド重合体の製造方法
JPS60228572A (ja) * 1984-04-27 1985-11-13 Dainippon Ink & Chem Inc 塗装用ポリフエニレンスルフイド樹脂組成物
JPS62197422A (ja) * 1986-02-24 1987-09-01 Dainippon Ink & Chem Inc ポリフエニレンスルフイドの製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009235124A (ja) * 2008-03-25 2009-10-15 Sumitomo Chemical Co Ltd イオン交換基含有ポリアリーレン樹脂の取得方法
JP2015534128A (ja) * 2012-10-15 2015-11-26 コーニング オプティカル コミュニケーションズ リミテッド ライアビリティ カンパニー 部分架橋された樹脂を含む接着剤組成物及びその使用方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4769426A (en) Process for preparation of polyarylene thioethers having high melt crystallization temperature
WO2009101930A1 (ja) 難燃性樹脂組成物、難燃性繊維、難燃性布帛および耐熱性防護服
US5132394A (en) Fiber-reinforced composites comprising amide-imide copolymer matrix resin
EP0123529B1 (en) Ferrimagnetic spinel fibres
JP7437624B2 (ja) 耐炎化ポリフェニレンエーテル成形体、及び、耐炎化ポリフェニレンエーテル成形体の製造方法
EP0283520B1 (en) Polyphenylene sulfone fibers and a method for their production
JPH0198633A (ja) 高耐熱性ポリアリーレン系樹脂成形物およびその製法
JP2012092292A (ja) ポリアリーレンスルフィド樹脂の製造方法、ポリアリーレンスルフィド樹脂、それからなる成形品およびその製造方法
US3839529A (en) Preparation of polyamide-imide filaments
US4398995A (en) Papery product
JP2001303365A (ja) メタ型全芳香族ポリアミド繊維の製造法及びそれによって得られる繊維
JP2023171380A (ja) ポリフェニレンエーテル溶融押出成形体、及び、ポリフェニレンエーテル溶融押出成形体の製造方法
JPS62149934A (ja) 熱可塑性合成繊維の製造方法
US5874519A (en) Para-oriented aromatic polyamide shaped articles and preparation thereof
US3607798A (en) Halogen treatment of aromatic polyamide-shaped articles
JPS62250055A (ja) 芳香族ポリベンヅイミダゾ−ル及び芳香族ポリイミド組成物及び製法
JP2002061063A (ja) 耐熱性不織布
WO1988010279A1 (en) Crosslinked polyarylene resin and process for its production
JPH082970B2 (ja) 高耐溶融性ポリアリレート系樹脂及びその製法
JPH03260177A (ja) 耐熱・耐薬品性に優れた繊維シート状物
WO2022201311A1 (ja) 耐炎化ポリフェニレンエーテル成形体、及び、耐炎化ポリフェニレンエーテル成形体の製造方法
WO2022202184A1 (ja) メッキ成形品およびメッキ成形品の製造方法、ならびに筐体部品
CN115244112B (zh) 纤维增强热塑性树脂基材
WO2021054250A1 (ja) ポリアリールエーテルケトン樹脂組成物、繊維強化樹脂基材および成形品
US4359503A (en) Mixed polyvalent-monovalent metal coating for carbon-graphite fibers