JPH0198275A - 酸化物超電導体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は、酸化物超電導体結晶の層状構造に起因して生
ずる個々の結晶の臨界電流及び臨界磁場の異方性を、酸
化物超電導体結晶集合体において改善した酸化物超電導
体に関するものである。

（従来の技術とその問題点） ある種の金属又は合金が絶対温度零度近ｆｙｉまで冷却
されると、その金属又は合金の電気抵抗が零になること
が古くから知られており、最近では、ペロプスカイト構
造の酸化物もこのような超電導特性を示すことが報告さ
れている。

このような酸化物の超電導特性は、臨界電流密度が極め
て低く、実用上は導体として利用できない。

これらのペロブスカイト構造の酸化物の転位温度は窒素
の沸点以上で、「高温酸化物＠電導体」と称されている
。ス、その転位温度が高いことから、実用に向けて研究
が進められている。

しかし、高温酸化物超電導体は層状構造を有しているた
め、臨界磁場ＨＣ２及び臨界電流Ｊｃに大きな異方性が
生じる。そして薄膜単結晶では、電流の流れる方向に制
約を受ける。

従って、単結晶集合体では、単結晶接合点がランダムな
方向性の接合点となるため、電流のバリヤとなり、多結
晶薄膜の場合には、単結晶界面で良好な超電導接触が得
られない。

ス、線材、シールド材とした場合も、酸化物超電導体は
焼結体であるため、ミクロ的に多孔質であって、非常に
限られた超電導接触面積しか得られないのである。

本発明は上記した事情に鑑みてなされたものであり、層
状構造であっても良好な超電導特性を得られる酸化物超
電導体を提供することを目的としている。

［発明の構成コ （問題点を解決するための手段） 本発明の酸化物超電導体は、酸化物超電導体の多結晶界
面間の接合における超電導を酸化物超電導体単結晶内と
同程度に維持して、上記のような問題点を解決するため
に発明されたもので、酸化物超電導体微結晶間に常電導
金属薄層を介在させて接合し、近接効果により常電導金
属を超電導化したことを特徴とするものである。

上記の常電導金属は、超電導体の波動函数のにじみ出し
が容易な金、白金、銀、パラジウム、アルミニウム、銅
、ニッケル、インジュム、錫、鉛、チタニウム、バナジ
ウム、ジルコニウム、ニオブ、ハフニウム、タンタル、
タングステン、モリブデン、水銀及び上記金属元素２種
以上の合金を用いる。

その厚みは、コヒーレンス長以下の程度にする。

このような酸化物超電導体を製するには、酸化物超電導
体粉末と、上記のような常電導金属粉末とを混合し、常
電導金属材からなるシース材中に充填し、押出し、圧延
、スウェージング、線引きにより細線化する。

（実施例） 仮焼、焼成したＹ　　Ｂａ　　Ｃｕ　　Ｏ酸化物超電導
体粉末とＡｕ粉末を混合し、混合粉末をＡ。

チューブに入れ、線引きにより細線化した。

この複合材の７７゛Ｋにおける臨界電流Ｊｃは、Ａｕ粉
末と混合しなかったＹ　　Ｂａ　　Ｃｕ　　Ｏ酸化物超
電導体多結晶細線と比較して約１００倍程度の臨界電流
値Ｊｃを有するものが得られた。

（作用） 異方性のある単結晶の集合体の単結晶界面での接合にお
いて、超電導体の臨界電流Ｊｃが改善されるのは、常電
導金属膜の厚みをコヒーレンス長程度にすれば、近接効
果により常電導金属内に超電導波動函数のにじみ出しが
容易となり、超電導で電導できるものと思われる。

［発明の効果］ 以上に詳細に説明したように、異方性のある多結晶複合
体の酸化物超電導体の臨界電流Ｊｃを大幅に改善すると
共に、Ａｔａなどの常電導金属により潤滑材の作用もさ
せ、＠線化などの加工を容易にするという利点をも併せ
有するものであって、本発明は産業の発達に寄与すると
ころ極めて大なるものがある。

特許出願人　　秩父セメント株式会社 代理人　弁理士　　石　井　　　紀　男手続補正書（６
発） １、事件の表示 昭和６２年　　特許願　第３２８８７９号２、発明　の
名称 酸化物超電導体 ３、補正をする者 事件との関係　特許出願人 ５、補正命令の日付 補正の内容 明細書第３頁第１９行目〜２０行目の間に下記を挿入す
る。

「　なお、酸化１！（Ａ９２０）のように中間焼成によ
り、容易に銀（Ａ９）等に変換できるような化合物を用
いてもよい。」 以上

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　酸化物超電導体微結晶間に常電導金属薄層を介在させ
   て接合し、近接効果により常電導金属を超電導化したこ
   とを特徴とする酸化物超電導体。