JPH0197128A - ケーブル接続部の成形方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、ケーブル接続部の成形方法に関し、より詳
細には、電カケープル特に高電圧用架橋ポリエチレン絶
縁ビニルシースケーブル（以下「ＣＶケーブル」と略称
する）の接続部にケーブル絶縁体またはケーブル内部半
導電層と同一おるいは類似の材料を用いて加熱モールド
成形する方法に関するものである。

［従来の技術］ この種のケーブル接続部を成形するに際して、ケーブル
接続部にケーブル内部半導電層と同一あるいは類似の半
導電材を用いて加熱モールド成形することが行なわれて
いる。即ち、半導電性ゴムを用いたプレモールドユニッ
トを宛かうか、あるいは半導電性ポリエチレン（ＰＥ）
テープを積層巻回し、ざらに押えテープを巻回してから
ヒータを用いて上記プレモールドユニットあるいはＰＥ
テープ巻回層を加熱加硫して、成形する方法等がある。

また、特開昭６１　２４３６７４ｇ公報に示されるよう
な方法を用いて第５図に示すようにして形成されたもの
かめる。

即ち、下記に列挙するような方法でケーブル接続部を形
成するのでおる。

（ａ）ケーブルの端部のケーブル絶縁体５を段剥ぎして
ケーブル導体１とケーブル内部半導電層３を所定長さだ
け露出して突出させる。

（ｂ）導体接続スリーブ１０内に、段剥ぎしたケーブル
の露出したケーブル導体１を挿入した後、導体接続スリ
ーブ１０を圧縮させて接続する。

（Ｃ）導体接続スリーブ１０を圧縮された直線接続部の
周囲に半導電性ポリオレフィン等でなる接続部内部半導
電層２を形成する。

”　　　（ｄｌｌ郡部内部半導電層２内部半導電層３の
接触部分を加硫モールド成形し内部半導電層３と一体に
なった内部半導電成形層４を形成する。

［発明が解決しようとする問題点］ しかしながら、このような従来のケーブル接続部の成形
方法においては、次に述べるような問題がある。

プレモールドユニットによる場合には、ケーブル内部半
導電層とケーブル接続部内部半導電層との融着がなされ
ておらず、ユニットとケーブル内部半導電層との間に接
続部絶縁体が侵入し両者を電気的に分離してしまうこと
や、接続部絶縁体の侵入でユニット端部が持上げられ電
極不整が生じてしまう。

また、半導電性ＰＥテープを積層巻回しての加熱モール
ド成形は、強固な押え処理を施し高温加圧した状態で架
橋処理作業をする必要があることから作業工数が掛かり
、内部モールド時の温度上−昇でケーブル絶縁体に悪影
響を及ぼす虞がある。

そこで、この発明の目的は、上述した従来技術の欠点を
解消し、内部半導電層と接続部内部半導電層とを一体化
した内部半導電成形層に電極不整の生じないケーブル接
続部の成形方法を提供することにある。

［問題点を解決するための手段］ この発明に係るケーブル接続部の成形方法は、ケーブル
接続部にケーブル絶縁体と同一あるいは類似の材質の絶
縁体を用いて加熱モールド成形するに先立ちケーブル内
部半導電層と接続部内部半導電層とを成形するケーブル
接続部の成形方法において、段剥ぎされたケーブルの導
体に導体接続スリーブを圧縮接続し、この圧縮接続部の
外周に半導電性熱収縮チューブをケーブル内部半導電層
にラップさせた状態で挿通し、同半導電性熱収縮チュー
ブの端末部をテーパ加工し、このテーパ加工部に耐熱性
テープを巻回し、上記半導電性熱収縮チューブの挿通部
を短時間の加熱を与えた後に冷却することでケーブル内
部半導電層とケーブル接続部内部半導電層を熱融着させ
て一体化することを特徴とする。

［作　　用］ 上述のようにしたこの発明に係るケーブル接続部の成形
方法によれば、ケーブル接続部内部半導電層に半導電性
熱収縮チューブを用い簡易な熱処理によってケーブル内
部半導電層と熱融着させ、両者を一体化することにより
接続部内部半導電層の電極不整を解消するようにしたも
のである。

［実　施　例］ 以下、この発明の実施例を第１図ないし第４図を用いて
詳細に説明する。

この実施例に係るケーブル接続部の成形方法を用いたケ
ーブルは、次に列挙するような工程で完成される。

（ａ）ケーブル接続部にケーブル絶縁体５と同材質の絶
縁体を用いて加熱モールド成形するに先立ち、ケーブル
内部半導電層３と接続部内部半導電層２を成形するケー
ブル接続部の成形方法において、第１図に示すように段
剥ぎされたケーブル導体１に導体接続スリーブ１０を圧
縮接続する。

（ｂ）この圧縮接続部の外周に半導電性テトロンテープ
６を巻回する。

（Ｃ）この半導電性テトロンテープ６の巻回部の外周に
半導電性熱収縮チューブ２′をケーブル内部半導電層３
にラップざぜた状態で挿通する。

（ｄ）上記半導電性熱収縮チューブ２′をバーナー７で
加熱し半導電性熱収縮チューブ２′を収縮させる。

（ｅ）加熱収縮した半導電性熱収縮チューブ２′の端末
部を第２図に示すようにテーパ加工する。

（ｆ）このテーパ加工部に第３図に示すように耐熱性テ
ープ８（例えばテフロンテープ）を巻回し、半導電性熱
収縮チューブ２′を半導電性テトロンテープ６の層を介
し強固に導体接続スリーブ１０側に密接する。

（ｇ）耐熱性テープ８の周囲をバーナー７で短時間の加
熱を与えた後に冷却する。

（ｈ）冷却の後に耐熱性テープ８を取除くと第４図に示
すようにケーブル内部半導電層３とケーブル接続部内部
半導電層２を熱融着させて一体化した内部半導電成形層
４を有するケーブルが完成される。

そして、上述の（ａ）〜（ｈ）のようにして形成される
ケーブルは、その外周部に絶縁体がモールド形成される
ことによって絶縁補強部が形成され完成ケーブルとされ
るのである。

従って、内部半導電層３と接続部内部半導電層２の接合
部が一体化され、かつ電極不整が生じない平滑な接続部
内部半導電層２を有するケーブルとなるのである。

［発明の効果］ このように、この発明に係るケーブル接続部の成形方法
を用いたケーブルは、内部半導電層と接続部内部半導電
層との接合部が平滑でおるので、電極不整が生ぜず従来
の電極不整に基づく種々の問題が解消される。

このことにより、ケーブル接続部の電気特性を著しく向
上させることができる。

また、内部半導電層と接続部内部半導電−層との接合部
のみに簡易加熱を施すことや、耐熱性テープで簡単に押
えることで良いので短時間で作業が完了し経済的な利点
が著しく高いものである。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第４図は、この発明に係るケーブル接続部
の成形方法で製造されるケーブルの各工程を示す要部断
面図、 第５図は、従来のケーブル接続部の成形方法で製造され
たケーブルの要部断面図である。 １・・・・・・・・・ケーブル導体 ２・・・・・・・・・接続部内部半導電層２′・・・・
・・・・・半導電性熱収縮チューブ３・・・・・・・・
・内部半導電層 ４・・・・・・・・・内部半導電成形層５・・・・・・
・・・ケーブル絶縁体 ６・・・・・・・・・半導電性テトロンテープ７・・・
・・・・・・バーナー ８・・・・・・・・・耐熱性テープ １０・・・・・・・・・導体接続スリーブ特許出願人　
　　日立電線株式会社 代　理　人　　　　小山１）先夫 第１図 第３図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 ケーブル接続部にケーブル絶縁体と同一あるいは類似の
   材質の絶縁体を用いて加熱モールド成形するに先立ちケ
   ーブル内部半導電層と接続部内部半導電層とを成形する
   ケーブル接続部の成形方法において、 段剥ぎされたケーブルの導体に導体接続スリーブを圧縮
   接続し、 この圧縮接続部の外周に半導電性熱収縮チューブをケー
   ブル内部半導電層にラップさせた状態で挿通し、 同半導電性熱収縮チューブの端末部をテーパ加工し、 このテーパ加工部に耐熱性テープを巻回し、上記半導電
   性熱収縮チューブの挿通部を短時間の加熱を与えた後に
   冷却 することでケーブル内部半導電層とケーブル接続部内部
   半導電層を熱融着させて一体化することを特徴とするケ
   ーブル接続部の成形方法。