JPH019610Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、材として極めて軽量な発泡スチ
ロール等を用いた過機における材の洗浄装置
の改良に関する。この種、軽量な材を用いた
過機は、材として砂を用いた過機等に比較し
て、材を逆洗する場合、逆洗水が少なくて済
み、また、動力も少なくて済む利点を有するが、
材が軽量であるがために、逆洗時に汚水との分
離が難しく、逆洗時に材の一部を流失させる等
の欠点があつた。

この考案は、浮上材が汚水に比較して極めて
軽量である点を利用して、汚水と完全に分離して
逆洗時の流失を防止したものであり、以下、図面
に基づいてこの考案を詳述すると、その構成は図
に示すように、過槽に浮上材を装填し、過
するに当つてこれを浮上させて圧密状態の過層
を形成するようにした浮上材を用いた過機に
おいて、円筒形に構成した過槽１の底部２を漏
斗型に形成し、その中心部分に排水口３を設ける
とともに、過槽１の側壁部には、材撹拌のた
めの流体の噴出口４を接線方向に設けたものであ
る。尚、図中符号５は汚水循環用のポンプ、６は
過水の集水ノズル、７は洗浄水供給用のポン
プ、８は排水弁、９は材を示す。

この考案は上述のように構成してあり、従つ
て、材９が目詰りした場合に、これを洗浄再生
するには、先ず、循環水路に設けた弁１０を閉じ
た後、ポンプ７で高圧水を過槽１内に噴射す
る。斯くすることによつて、過槽１内には、第
２図に示すように旋回流Ｆが生じ、目詰りして密
着状態となつた材９は、下層からほぐされると
ともに、重い夾雑物と分離される。この状態で、
排水弁８を開くことによつて、重い夾雑物は、
過槽１の底部２の斜面に沿つて、排水口３に集つ
て排出され、洗浄された材のみが洗浄水に浮遊
した状態で残留する。すなわち、洗浄が終るわけ
であり、排出水が清澄となれば排水弁８を閉じ、
ポンプ７を停止すればよい。尚、洗浄の完了は上
記とは別に、旋回流Ｆで一定時間撹拌したのち、
タイマーで停止させる定時間洗浄する方法を用い
てもよい。

以上の説明で明らかなように、この考案は、浮
上材と夾雑物の比重差に着目して、サイクロン
の原理を利用して材と夾雑物を分離したもので
あつて、何ら特別の装置を付加することなく、
過槽内に旋回流を生ぜしめるのみコスト的にも安
価で、この種従来品の難点を完全に解消し得たも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る過機を用いたフロー
図面、第２図は第１図のＳ−Ｓ線に沿つての断面
図である。 符号説明、１……過槽、２……底部、３……
排水口、４……噴出口。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 過槽に浮上材を装填し、過するに当つ
   て、これを浮上させて圧密状態の過層を形成
   するようにした浮上材を用いた過機におい
   て、円筒型に構成した過槽１の底部２を漏斗
   型に形成し、その中心部分に排水口３を設ける
   と共に、過槽１の側壁部には、材撹拌のた
   めの流体の噴出口４を接線方向に設けたことを
   特徴とする過機における浮上材の洗浄装
   置。 (2) 上記浮上材が発泡スチロール等より成る粒
   状の材である実用新案登録請求の範囲第(1)項
   記載の過機における浮上材の洗浄装置。