JPS5833763Y2 - 厨房流しの排水用「ろ」過器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、厨房流しの排水用濾過器に関する。

一般の家庭および飲食業の厨房の流しでは、排水口に接
続された排水パイプのヘッド内に金網を取付けることに
より、ごみが排水パイプに流れ込むことを防止している
。

しかしながら、上記従来の金網は、その目が粗いので、
比較的大きなごみしが除かれず、食物の微細な残渣は金
網を素通りして排水パイプに流れ込み、さらに上記の金
網にごみ）が詰まって金網を洗った場合には、このごみ
も排水パイプに流れ込み、これらが下水道や河川を汚す
大きな原因になっていた。

また、金網に詰まったごみは、腐敗して異臭を発するの
で、上記の金網洗浄作業は、主婦が嫌う仕事の−っであ
った。

この考案は、厨房流しの排水から食物の微細な残渣を除
くことができ、この残渣で詰まった場合に洗うことなく
使い捨てが可能な厨房流しの排水用濾過器を提供するも
のである。

以下にこの考案の実施例を図面によって説明する。

保護円筒１は、厚紙をもって形成され、上部よりも下部
が若干細くなるようにテーパを有している。

この保護円筒１の上部内側面に嵌合された天板２は、段
ボールからなり、この天板２には４個の（Ｌ２ａが等間
隔に穿設されている。

そして、上記の孔２ａの内周縁には、ナイロンなどの合
成樹脂からなる短円筒３の上端部外面が接着剤で接着さ
れ、この短円筒３の下部外面に、レーヨンなどの化学繊
維からなる薄紙状の不織布で形成され下端４ａが閉塞さ
れた細長い筒状の袋４の上端開口部４ｂが接着剤で接着
される。

なお、流し５の底部に開口する排水口５ａには、排水バ
イブロの上端に固着されたヘッド７の上縁が固定され、
該ヘッド７の上端段部７ａに粗いごみを除くための多孔
の流し口栓８が着脱自在に嵌合されており、上記の保護
円筒１は、流し口栓８を外したのちヘッド７の内部に着
脱自在に挿入されてヘッド７の底７ｂ上に載置される。

上記の構造において、流し５の排水は、流し口栓８によ
って野菜の切り屑などの比較的大きいごみが除かれ、次
いで不織布製の袋４によって濾過されて食物の微細な残
渣が除かれたのち、排水バイブロに流入する。

そして上記の袋４が目詰まりした場合には、保護円筒１
と共に取り出して焼却するか、または一般の厨房ごみと
共に処分されるのである。

しかして、上記の袋４は、細長い筒状に作られ、その複
数個が天板２に取付けられているので、濾過面積が広く
なって目詰まりが生じ難くなり、小人数の一般家庭であ
れば１０日間程度の連続使用が可能である。

上記の実施例において、袋４の個数は適宜に増減するこ
とができる。

また、保護円筒１を、テーパを有しない直円筒に形成し
て天板２を接着剤で接着してもよい。

また、保護円筒１および天板２は、それぞれ熱可塑性合
成樹脂によって形成してもよいが、この場合には焼却処
理が若干困難になる。

また、袋４を天板２に取付ける際、短円筒３を介するこ
となく直接に取付けることができる。

また、複数個の袋４と保護円筒１とを、または複数個の
袋４と天板２の中心に下向きに突設した補強棒（図示さ
れていない）とを接着テープ等で連結して上記の袋４を
補強することができる。

以上に説明したようにこの考案は、厨房流しの底部の排
水口に接続された排水パイプ上端のヘッド内に着脱自在
に挿入し得るように形成した保護円筒の上部に、複数個
の孔が穿設された天板を固定し、上記複数個の孔の周縁
部に薄紙状の不織布からなり一端が閉塞された筒状の袋
を、その開口端を上向きにして垂下状に取付けたもので
あるから、厨房流しの排水から食物の微細な残渣を除く
ことができて下水や河川の浄化に有効であり、しかも使
い捨てが可能であるため、従来の不潔な金網の洗浄とい
う不快な作業から解放される。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の実施例の一部を破断した斜視図、第
２図は流しの排水部に取付けた状態の縦断面図である。 １：保護円筒、２：天板、２ａ：孔、４：袋、４ａ：下
端、４ｂ：上端開口部、５：流し、５ａ：排水口、６：
排水パイプ、７：ヘッド。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 〔１〕厨房流しの底部の排水口に接続された排水パイプ
   上端のヘッド内に着脱自在に挿入し得るように形成した
   保護円筒の上部に、複数個の孔が穿設された天板を固定
   し、上記複数個の孔の周縁部に薄紙状の不織布からなり
   一端が閉塞された筒状の袋を、その開口端を上向きにし
   て垂下状に取付けたことを特徴とする厨房流しの排水用
   濾過器。 〔２〕保護円筒が厚紙で形成されたものである実用新案
   登録請求の範囲第１項記載の厨房流しの排水用濾過器。 〔３〕保護円筒が下方で細くなるように若干めテーパを
   有しており、その内面に天板が嵌着された実用新案登録
   請求の範囲第１項または第２項記載の厨房流しの排水用
   濾過器。 〔４〕天板が段ボールからなるものである実用新案登録
   請求の範囲第１項ないし第３項のいずれかに記載の厨房
   流しの排水用濾過器。 ゛〔５〕天板に穿設された孔の内縁に合成樹
   脂製の短円筒の上部外周を接着剤で接着し、該短円筒の
   下部外周に筒状の袋の上端開口部を接着剤で接着した実
   用新案登録請求の範囲第１項ないし第４項のいずれかに
   記載の厨房流しの排水用濾過器。