JPS6022982Y2 - 液面の浮遊物採収具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は浴槽、貯水槽又は油槽等の液槽に収容した液体
上面の浮遊物を除去することを目的とする液面の浮遊物
採取具に関するものである。

従来液槽内に収容した液体表面の浮遊物を取り除くには
、一般に洗面器の如き容器を開口部を上方にし、若干傾
斜させて周縁の一部を液面より沈めて液面の浮遊物を液
と共に容器内に掬い取り、容器内に溜った異物の混った
液を反復して外部に放棄していたが、非常に面倒であり
かつ労力と時間をかける割には液面の隅々の浮遊物まで
除去することが困難である等の欠点があった。

本考案はこれ等の欠点を解消するもので、その構成を図
に示す実施例によって説明すると、下部周壁部１が円筒
状で、上部を漏斗状に拡開した上部周壁部２を形成する
上側外筒周壁３の下部周壁部１の外周面下部に環状に突
起部４を設は該外筒周壁３内に、下部周壁部１の内径よ
り小径の外径よりなる円筒状の周壁部５を有し、その上
方を該周壁部６より若干小径で上端部を空気抜孔６を有
する土壁部７により閉塞した握り筒部８とした倒立コツ
プ形の内筒周壁９を、握り筒部８が上側外筒周壁３より
上方に突出し周壁部５の下端が下部周壁部１の中間部に
位置する如く挿入して、上側外筒周壁３の下部周壁部１
内周面と、内筒周壁９の周壁部５外周面間を軸方向の複
数のリブ状隔壁部１０，１０・・・・・・によって連結
し相互の隔壁部１０．１０，１０，１０．・・・・・・
の空間部が流路孔１１．１１・・・・・・を形成する如
く合成樹脂等により一体に成形し、採取具上部本体１２
を形成する。

円筒状で上部内周面に前記上側外筒周壁３の下部周壁部
１外周面に設けた突起部４に圧挿嵌可能な係合凹溝１３
を周設した下側外筒周壁１４の中間部を、中央に適径の
介挿通孔１５を有する水平の中間壁部１６により上下に
区画し該挿通孔１５の周壁部より下方に向は断面り形状
の弁室壁部１７゜１７を夫々の下端の弁受台部１８．１
８を内方に向は対向する如く、合成樹脂等により一体に
成形して採取具下部本体１９を形威し、該下部本体１９
の弁室壁部１７，１７内に介挿通孔１５より若干小径の
円盤状の弁体２０を昇降自在に挿入すると共に、濾紙、
濾布又は適メツシュの網等により成る濾過用シート２１
を、下側外筒周壁１４の内径より僅かに小径を有する円
盤状で中央部に適径の透孔２２を有するシート押え盤２
３と、中央部に前記弁体２０の外径より小径の貫通孔２
４を有し、該貫通孔２４の下端縁周部が弁座面２５をな
すシート受は盤２８間に交換自在に挟設して中間壁部１
６の上面に載置し、採取具下部本体１９に設けた係合凹
溝１３を採取具上部本体１２の突起部４を圧挿嵌して、
上側外筒周壁２の下端底面でシート押え盤２３の周縁部
上面を押圧し、上側外筒周壁３の下端底面と採取具下部
本体１９の中間壁部１６の周縁上面間にシート押え盤２
３、濾過用シート２１及びシート受は盤２６を圧接挾持
して本考案の浮遊物採収具Ａを構成するものである。

次に叙述の構成より成る本考案の作用を説明すると、第
５図の如く液槽Ｂの収容液Ｃ中に採取具上部本体１２の
握り筒部８を持って、上端周壁部２の上端周縁部２７が
液面２８の若干下方になるまで垂直に沈めれば、弁体２
０は水圧により上方に押し上げられて弁体２０の上面外
周部がシート受は盤２８の弁座面２５に圧接して貫通孔
２４を閉塞し、上部周壁部２の上端周縁部２７を越えた
収容液Ｃは液面の浮遊物と共に実線矢印の如くリブ状隔
壁部１０，１０・・・・・・間の流路孔１１，１１・・
・・・・を通り上側外筒周壁３の下部に溜り、更に浮遊
物を含有した液は内筒周壁９内に貯溜され、上側外筒周
壁３内の液が上端周縁部２７まで充満した時、浮遊物採
収具Ａを上方に引き上げれば、第６図の如く弁体２０は
該採収具Ａ内の液の重量によって下方に下がり、シート
受は盤２６の貫通孔２４を開いて液は点線矢印の如くシ
ート押え盤２３の透孔２２を通り、濾過用シート２１に
より濾過されて浮遊物を該シート２１上に残し、液のみ
液槽Ｂ内に還流するので濾過用シート２１が目づまりに
より濾過能力が低下するので、前記の操作を繰返し行っ
て後、採取具上部本体１２の突出部４と採取具下部本体
１９の係合凹溝１３を引き離して該上、下部本体１２．
１９を分離し、濾過用シート２１を交換し反復して使用
する。

以上の如き作用を有する本考案は、構造が簡単でかつ操
作が容易であると共に液槽内の収容液を槽外に放棄する
ことなく浮遊物のみを除去することが出来、又濾過用シ
ートの交換により反復使用が可能である等、実用上優れ
た効果を有するものであり、特に家庭用浴槽の湯面の浮
遊物除去に極めて大なる効果を発揮するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は夫々本考案の平面図及び底面図、第３
図は中央縦断面図、第４図は第３図のＸ部拡大図、第５
図、第６図は本考案の使用態様を示し第５図は収容液中
に沈めた状態、第６図は収容液中より引き上げた状態の
作用図である。 １・・・・・・下部周壁部、２・・・・・・土部周壁部
、３・・・・・・上側外筒周壁、５・・・・・・周壁部
、６・・・・・・空気抜孔、７・・・・・・上壁部、８
・・・・・・握り筒部、９・・・・・・内筒周壁、１０
・・・・・・リブ状隔壁部、１２・・・・・・採取具上
部本体、１４・・・・・・下側外筒周壁、１５・・・・
・・介挿通孔、１６・・・・・・中間壁部、１７・・・
・・・弁受壁部、１９・・・・・・採取具下部本体、２
０・・・・・・弁体、２１・・・・・・濾過用シート、
２２・・・・・・透し孔、２３・・・・・・シート押え
盤、２４・・・・・・貫通孔、２６・・・・・・シート
受は盤。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 円筒状の下部周壁部１の上方を漏斗状の拡開して上部周
   壁部２とした上側外筒周壁３内に、円筒状の周壁部５の
   上方が空気抜孔６を有する土壁部７により閉塞した握り
   筒部８をなす倒立コツプ形の内筒周壁９を、該周壁部５
   と上側外筒周壁部３の下部周壁部１間に適間隔をへだで
   ）軸方向に設けたリブ状隔壁部１０，１０・・・・・・
   によって連結するごとく一体に形威して採取具上部本体
   １２を形威し、下側外筒周壁１４の中間部を中央に介挿
   通孔１５を有する中間壁部１６により上下に区画して該
   挿通孔１５の周縁部より下方に向は弁室壁部１７．１７
   を対向して設けるごとく一体に底形した採取具下部本体
   １９の弁室壁部１７，１７に上下に移動自在に弁体２０
   を挿入し、透し孔２２を設けたシート押え盤２３と、貫
   通孔２４を有するシート受は盤２６間に交換自在に挾持
   した濾過用シート２１を、中間壁部１６の上面に挟着す
   るごとく、前記の採取具上部本体１２の下端部と採取具
   下部本体１９の上端部を着脱自在に嵌着したことを特徴
   とする液面の浮遊物採収具。