JP7246949B2 - 浮遊物除去具 - Google Patents

浮遊物除去具 Download PDF

Info

Publication number
JP7246949B2
JP7246949B2 JP2019018129A JP2019018129A JP7246949B2 JP 7246949 B2 JP7246949 B2 JP 7246949B2 JP 2019018129 A JP2019018129 A JP 2019018129A JP 2019018129 A JP2019018129 A JP 2019018129A JP 7246949 B2 JP7246949 B2 JP 7246949B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
water
floating
bathtub
remover
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019018129A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020124338A (ja
Inventor
邦夫 片岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rinnai Corp
Original Assignee
Rinnai Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rinnai Corp filed Critical Rinnai Corp
Priority to JP2019018129A priority Critical patent/JP7246949B2/ja
Publication of JP2020124338A publication Critical patent/JP2020124338A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7246949B2 publication Critical patent/JP7246949B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Bathtub Accessories (AREA)
  • Removal Of Floating Material (AREA)
  • Filtration Of Liquid (AREA)

Description

本発明は、浴槽の水面に浮かぶ浮遊物を除去する浮遊物除去具に関する。
入浴の際に、浴槽の水面に髪の毛や垢などのゴミが浮遊物として浮いていると、不快に感じる。そこで、こうした浮遊物を除去する技術が提案されている。例えば、特許文献1に記載された風呂垢取り器では、浴槽の水面に浮かべた状態で、モーターの駆動によって水面付近の水を浮遊物とともに吸い込み、フィルタで濾過することで浮遊物を除去するようになっている。
特開2013-111450号公報
しかし、特許文献1に記載の技術では、モーターを駆動するために電池などの電源を確保する必要があり、また、モーターや電源が水に濡れないように防水性を担保しなければならないという問題があった。
この発明は、従来の技術が有する上述した課題に対応してなされたものであり、電源の確保や防水性の担保を必要とすることなく、簡便に浴槽の水面の浮遊物を除去することが可能な技術の提供を目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明の第1の浮遊物除去具は次の構成を採用した。すなわち、
浴槽の水面に浮かぶ浮遊物を除去する浮遊物除去具において、
上面が開放された容器と、
前記容器の下面を貫通する流通孔に設けられて、該流通孔を通過する水を濾過するフィルタ部と、
前記容器の周囲に設けられて、該容器の上端を前記浴槽の水面よりも上方に突出させる浮力を発生させる浮力部と
前記容器内に上下動可能に設けられた可動部材と
を備え
前記可動部材は、上方からの押圧を受けて下方に移動すると、前記フィルタ部を覆って該フィルタ部の下方から上方への水の流れを抑制し、前記押圧が解除されると、復元力を受けて上方へと戻る
ことを特徴とする。
このような本発明の第1の浮遊物除去具では、使用者が手動で浴槽の水中に沈めることで、容器の上端外縁から浴槽の水面付近の水を浮遊物とともに容器内に取り込み、使用者が手を離すと浮力部の浮力で浮き上がって容器内の水面と浴槽水面との間に水位差が生じる。そして、この水位差を解消するように容器内の水が下面の流通孔から流れ出てフィルタ部で濾過される。そのため、電源の確保や防水性の担保を必要とすることなく、浴槽の水面に浮かぶ浮遊物を簡便に除去することができる。しかも、容器を浴槽の水中に沈める際に使用者が可動部材を押圧すると、下方に移動した可動部材で流通孔が覆われることにより、容器の下面に開口した流通孔からの水の流入が抑制されるので、容器の上端外縁からの水の流入量を増やして浴槽水面の浮遊物を容器内に効率良く取り込むことが可能となる。
上述した本発明の第1の浮遊物除去具では、可動部材を上方に戻す復元力を、容器内の水に浮かぶ浮力としてもよい。
このように押圧が解除された際に容器内の水に浮かぶ浮力を、可動部材を上方に戻す復元力として利用することにより、バネなどの別部材を必要とせず、簡便に復元力を得ることができる。
また、上述した本発明の第1の浮遊物除去具における可動部材は、上面が塞がれるとともに下面が開放されて、内部に溜められた空気の浮力で容器内の水に浮かぶ箱状体であってもよい。
このような本発明の浮遊物除去具では、容器の上端外縁から水が流れ込む勢いで水中に拡散された浮遊物が水と一緒に容器と箱状体との間から箱状体の下端をくぐって箱状体の内側へと流れ、流通孔のフィルタ部で濾過される。そして、箱状体の内側に一旦流れ至った浮遊物は、流通孔からの水の流出が停止した際に容器内の水面に浮き上がっても箱状体の側面に阻まれて箱状体の外側に戻り難いので、浮遊物を箱状体の内側に留めておくことができる。結果として、浮遊物除去具を沈める動作を繰り返しても、容器内(箱状体の内側)に収集した浮遊物が容器の上端外縁から浴槽の水面に戻ってしまうことを抑制できる。
また、上述した本発明の第1の浮遊物除去具では、箱状体よりも内側に、流通孔を囲んで容器の下面から上方に立設された立設壁を備えることとして、立設壁の上端を、復元力で上方に戻った箱状体の下端よりも上方に位置させてもよい。
このようにすれば、容器の上端外縁から容器と箱状体との間に流れ込み浮遊物が拡散された水は、箱状体の下端をくぐり、さらに立設壁の上端を越えて立設壁の内側へと流れ、流通孔から流出する際にフィルタ部で濾過される。そして、流通孔からの水の流出が停止すると、立設壁の内側から外側への水の移動が立設壁によって阻まれるので、立設壁の内側に一旦流れ至った浮遊物が立設壁の外側に戻り難く、容器と箱状体との間に浮遊物が戻ってしまうことを一層抑制することができる。
前述した課題を解決するために、本発明の第2の浮遊物除去具は次の構成を採用した。すなわち、
浴槽の水面に浮かぶ浮遊物を除去する浮遊物除去具において、
上面が開放された容器と、
前記容器の下面を貫通する流通孔に設けられて、該流通孔を通過する水を濾過するフィルタ部と、
前記容器の周囲に設けられて、該容器の上端を前記浴槽の水面よりも上方に突出させる浮力を発生させる浮力部と、
前記容器内に固定され、前記流通孔を内側に位置させて前記容器内を内側と外側とに隔てる隔離壁と
を備え、
前記隔離壁の下端は、前記容器の下面から離れているとともに、前記浮力部の浮力によって該容器が浮き上がって前記流通孔からの水の流出が停止した状態で該容器内の水面よりも下方に位置し、且つフィルタ部よりも上方に位置する
ことを特徴とする。
このような本発明の第2の浮遊物除去具では、使用者が手動で浴槽の水中に沈めることで、容器の上端外縁から浴槽の水面付近の水を浮遊物とともに容器内に取り込み、使用者が手を離すと浮力部の浮力で浮き上がって容器内の水面と浴槽水面との間に水位差が生じる。そして、この水位差を解消するように容器内の水が下面の流通孔から流れ出てフィルタ部で濾過される。そのため、電源の確保や防水性の担保を必要とすることなく、浴槽の水面に浮かぶ浮遊物を簡便に除去することができる。しかも、容器の上端外縁から水が流れ込む勢いで水中に拡散された浮遊物が隔離壁の下端をくぐって隔離壁の内側に一旦流れ至ると、流通孔からの水の流出が停止して浮遊物が容器内の水面に浮き上がっても、隔離壁に阻まれて浮遊物が隔離壁の外側に戻り難いので、浮遊物を隔離壁の内側に留めておくことができる。結果として、浮遊物除去具を沈める動作を繰り返しても、容器内(隔離壁の内側)に収集した浮遊物が容器の上端外縁から浴槽の水面に戻ってしまうことを抑制できる。
上述した本発明の第2の浮遊物除去具では、隔離壁よりも内側に、流通孔を囲んで容器の下面から上方に立設された立設壁を備えることとして、立設壁の上端を、隔離壁の下端よりも上方に位置させてもよい。
このようにすれば、容器の上端外縁から容器と隔離壁との間に流れ込み浮遊物が拡散された水は、隔離壁の下端をくぐり、さらに立設壁の上端を越えて立設壁の内側へと流れ、流通孔から流出する際にフィルタ部で濾過される。そして、流通孔からの水の流出が停止すると、立設壁の内側から外側への水の移動が立設壁によって阻まれるので、立設壁の内側に一旦流れ至った浮遊物が立設壁の外側に戻り難く、容器と隔離壁との間に浮遊物が戻ってしまうことを一層抑制することができる。
第1実施例の浮遊物除去具1を分解した状態を示した斜視図である。 第1実施例の浮遊物除去具1を用いて、浴槽の水面に浮かぶ浮遊物を除去する動作を示した説明図である。 第2実施例の浮遊物除去具1を分解した状態を示した斜視図である。 第2実施例の浮遊物除去具1を用いて、浴槽の水面に浮かぶ浮遊物を除去する動作を示した説明図である。 第3実施例の浮遊物除去具1を分解した状態を示した斜視図である。 第3実施例の浮遊物除去具1を用いて、浴槽の水面に浮かぶ浮遊物を除去する動作を示した説明図である。 第3実施例の浮遊物除去具1における容器10内の水面と浴槽水面との水位差がなくなって流通孔11からの水の流出が停止した状態を示した説明図である。 第3実施例の変形例における内桶40の下端付近を拡大して示した断面図である。 第4実施例の浮遊物除去具1における容器10の形状を示した斜視図である。 第4実施例の浮遊物除去具1を用いて、浴槽の水面に浮かぶ浮遊物を除去する例を示した説明図である。 第4実施例の第1の変形例における内桶40の下端付近を拡大して示した断面図である。 第4実施例の第2の変形例おける立設壁15の上端付近を拡大して示した断面図である。 第5実施例の浮遊物除去具1を分解した状態を示した斜視図である。 第5実施例の浮遊物除去具1を用いて、浴槽の水面に浮かぶ浮遊物を除去する動作を示した説明図である。 第5実施例の浮遊物除去具1における容器10内の水面と浴槽水面との水位差がなくなって流通孔11からの水の流出が停止した状態を示した説明図である。 第5実施例の変形例の浮遊物除去具1を用いて、浴槽の水面に浮かぶ浮遊物を除去する例を示した説明図である。
図1は、第1実施例の浮遊物除去具1を分解した状態を示した斜視図である。図示されるように第1実施例の浮遊物除去具1は、上面が開放された丸い桶状の容器10を備えており、容器10には、下面の中央を貫通して円形の流通孔11が設けられている。そして、この流通孔11には、フィルタ部20が着脱可能に設置される。
フィルタ部20は、円板形状で大きな網目が形成された上篩21と、上篩21の外径よりも大きい円形の外枠を有して下面に大きな網目が形成された下篩23との間に、円形の細かいメッシュ22を挟んで構成される。上篩21は、外周に外向きの溝21aが等間隔に複数(図示した例では3つ)形成されており、容器10の流通孔11に嵌めて回転させると、流通孔11の内周に等間隔に複数形成された内向きの突条11aが溝21aに嵌って固定される。
下篩23は、外枠に複数(図示した例では3つ)の係合孔23aが等間隔に形成されており、上篩21の外周から外向きに突出して等間隔に複数形成された係合爪21bが係合孔23aに係合することで固定される。そして、上篩21と下篩23との間に挟まれるメッシュ22には、例えばメッシュ数が50~100のものを用いることができる。
また、容器10の外周には、円環形状の空気室12が、下面が開放された状態で設けられている。この空気室12は、半径方向に立設されたパーティション12aを等間隔に複数(図示した例では8つ)設けることによって、複数に仕切られている。尚、第1実施例の空気室12は、本発明の「浮力部」に相当している。
図2は、第1実施例の浮遊物除去具1を用いて、浴槽の水面に浮かぶ浮遊物を除去する動作を示した説明図である。図では、容器10の流通孔11の中心を通る垂直な平面で切断した浮遊物除去具1の断面を示している。また、図中の一点鎖線は、水面を表しており、図中の菱形や長四角形は、浴槽の水面に浮かぶ垢や髪の毛などの浮遊物を模式的に表している。
まず、図2(a)に示されるように浮遊物除去具1は、湯水を溜めた浴槽の水面に放つと、容器10の外周に設けられた空気室12の下面が浴槽水面で塞がれ、空気室12内に溜められた空気の浮力で浴槽水面に浮かぶことによって、容器10の上端が浴槽水面よりも上方に突出した状態となる。尚、前述したように空気室12はパーティション12aで複数に仕切られており、空気室12内での空気の片寄りが抑制されることから、浴槽水面に浮かぶ浮遊物除去具1の姿勢を安定させることができる。また、浮遊物除去具1を浴槽水面に浮かべた状態で、容器10の下面に開口した流通孔11のフィルタ部20を通って浴槽の水が容器10内へと浸入し、容器10内の水面と浴槽水面とで水位が一致する。
次に、空気室12内の空気の浮力に抗して使用者が手動で浮遊物除去具1を浴槽の水中に沈めていき、図2(b)に示されるように容器10の上端が浴槽水面よりも下方に没すると、容器10の上端外縁から浴槽の水面付近の水が浮遊物とともに容器10内に流れ込む。このとき、容器10の下面の流通孔11からもフィルタ部20を通って浴槽の水が容器10内に流れ込むものの、フィルタ部20では細かなメッシュ22による抵抗があるため、容器10の上端外縁からの水の流入が優先される。また、容器10の上端外縁から水が流入する際、流れ込む勢いで攪拌されることによって浮遊物が水中に拡散する。
こうして容器10内に水を取り込んだ後、使用者が浮遊物除去具1から手を離すと、空気室12内の空気の浮力で浮遊物除去具1が浴槽水面に浮き上がり、図2(c)に示されるように容器10内の水面が浴槽水面よりも高くなって水位差が生じる。この水位差を解消するように容器10内の水が容器10の下面の流通孔11から流れ出て浴槽へと戻る。その際、流通孔11から流れ出る水がフィルタ部20で濾過されることにより、浮遊物が除去される。
そして、容器10内の水面と浴槽水面との水位差がなくなると、容器10内の水の流出が停止して図2(a)の状態に戻るため、使用者が再び浮遊物除去具1を沈めて図2(a)~図2(c)の動作を繰り返すことにより、浴槽の水面に浮かぶ浮遊物を容器10内に収集することができる。
こうして容器10内に浮遊物を収集したら、最終的に図2(d)に示されるように浮遊物除去具1を浴槽水面から持ち上げると、容器10内の残りの水が流通孔11からフィルタ部20を通って排出され、浮遊物がフィルタ部20に残留する。尚、容器10の下面は、外縁から中央の流通孔11に向かって下方に傾斜しているため、容器10内の水が傾斜に沿って流通孔11へと流れることにより、浮遊物がフィルタ部20に溜まり易くなっている。そして、フィルタ部20は、取り外して掃除が可能であるため、フィルタ部20に溜まった浮遊物の処理も容易である。
以上に説明したように第1実施例の浮遊物除去具1では、使用者が手動で浴槽の水中に沈めることで、容器10の上端外縁から浴槽の水面付近の水を浮遊物とともに容器10内に取り込み、使用者が手を離すと空気室12内の空気の浮力で浮き上がって容器10内の水面と浴槽水面との間に水位差が生じる。そして、この水位差を解消するように容器10内の水が下面の流通孔11から流れ出てフィルタ部20で濾過される。そのため、電源の確保や防水性の担保を必要とすることなく、浴槽水面に浮かぶ浮遊物を簡便に除去することができる。
図3は、第2実施例の浮遊物除去具1を分解した状態を示した斜視図である。尚、上述した第1実施例と同様の構成については、同じ符号を付して詳細な説明を省略する。図示されるように第2実施例の浮遊物除去具1では、第1実施例の浮遊物除去具1に対して、円板形状の可動板30が追加されている。この可動板30は、水に浮く素材(例えば、発泡スチロール、発泡ゴム、スポンジなど)で形成された当接体31が下面側に取り付けられているとともに、上面の中央から上方に向けて摺動軸32が立設されている。尚、第2実施例の可動板30および当接体31は、本発明の「可動部材」に相当している。
一方、容器10内には、摺動軸32が挿通される挿通孔13aを中央に有する軸受13が設けられており、この軸受13は、容器10の下面から延設された複数(図示した例では3つ)の脚部13bに支持されて流通孔11の上方に位置している。
可動板30は、外径が流通孔11の内径よりも小さくなっており、流通孔11を通して容器10内に設置する際に、摺動軸32が軸受13の挿通孔13aに挿通される。そして、摺動軸32が挿通孔13aに沿って摺動することにより、容器10内での可動板30の上下動が案内される。尚、摺動軸32の外周面には、軸方向に延びた外向きの突条32aが複数(図示した例では6つ)設けられており、突条32aの突端が挿通孔13aの内周面に線接触することで面接触に比べて円滑な摺動が可能である。
こうして可動板30を容器10内に設置した状態で、前述した第1実施例と同様に流通孔11にフィルタ部20を取り付けることにより、可動板30が下方に移動すると、当接体31がフィルタ部20の上篩21に当接するため、可動板30(摺動軸32)が抜け止めされる。また、当接体31の外径は、上篩21の大きな網目が形成された部分(網目部分)の外径と略同一であり、当接体31が上篩21に当接することで、フィルタ部20を塞ぐようになっている。
図4は、第2実施例の浮遊物除去具1を用いて、浴槽の水面に浮かぶ浮遊物を除去する動作を示した説明図である。尚、図4では、浮遊物の図示を省略している。まず、図4(a)には、空気室12内の空気の浮力で容器10が浴槽水面に浮かんだ状態が示されている。このとき、可動板30は、当接体31の浮力で上方に移動して容器10内の水面に浮かび、フィルタ部20から当接体31が離れている。
次に、使用者が摺動軸32の先端を上方から押圧すると、当接体31の浮力に抗して可動板30が下方に移動し、図4(b)に示されるように当接体31がフィルタ部20(上篩21)に当接することにより、フィルタ部20が塞がれた状態となる。
そして、当接体31がフィルタ部20に当接した状態で、使用者が摺動軸32の先端を更に押圧すると、押圧が容器10に伝わり、空気室12内の空気の浮力に抗して浮遊物除去具1が浴槽の水中に沈んでいく。そして、図4(c)に示されるように容器10の上端が浴槽水面よりも下方に没すると、容器10の上端外縁から浴槽の水面付近の水が浮遊物とともに容器10内に流れ込む。
このとき、フィルタ部20が当接体31で塞がれていることから、容器10の下面の流通孔11からは浴槽の水が容器10内に流れ込むことはなく、前述した第1実施例に比べて、容器10の上端外縁からの水の流入量が増えるため、浴槽水面に浮かぶ浮遊物を容器10内に効率良く取り込むことができる。尚、当接体31は、フィルタ部20を完全に塞いでいなくてもよく、フィルタ部20(上篩21の網目部分)の少なくとも一部を覆うことにより、流通孔11からの水の流入が抑制されるので、容器10の上端外縁からの水の流入を促すことができる。
こうして容器10内に水を取り込んだ後、使用者が摺動軸32から手を離して押圧を解除すると、図4(d)に示されるように、当接体31の浮力で可動板30が上方に移動し、当接体31がフィルタ部20から離れることにより、フィルタ部20が開放された状態となる。尚、可動板30を上方へと戻す復元力は、当接体31の浮力に限られず、可動板30を上方に向けて付勢するバネなどの付勢部材を設置しておくこととして、付勢部材の付勢力を復元力に用いてもよい。
また、空気室12内の空気の浮力で容器10が浴槽水面に浮き上がり、容器10内の水面が浴槽水面よりも高くなって水位差が生じる。この水位差を解消するように容器10内の水が容器10の下面の流通孔11から流れ出てフィルタ部20で濾過されるので、浮遊物が除去された水が浴槽へと戻る。そして、容器10内の水面と浴槽水面との水位差がなくなると、容器10内の水の流出が停止して図4(a)の状態に復帰する。
以上に説明したように第2実施例の浮遊物除去具1では、前述した第1実施例と同様に、電源の確保や防水性の担保を必要とすることなく、浴槽水面に浮かぶ浮遊物を簡便に除去することが可能である。そして、浮遊物除去具1を浴槽の水中に沈める際に使用者が摺動軸32の先端を押圧すると、可動板30が下方に移動して当接体31がフィルタ部20を塞ぐことにより、容器10の下面に開口した流通孔11からの水の流入が抑制されるので、容器10の上端外縁からの水の流入量を増やして浴槽水面の浮遊物を効率良く容器10内に取り込むことが可能となる。
また、第2実施例の浮遊物除去具1では、押圧が解除された際に可動板30を上方に戻す復元力として、当接体31の浮力を利用しているため、バネなどの別部材を必要とせず、簡便に復元力を得ることができる。
図5は、第3実施例の浮遊物除去具1を分解した状態を示した斜視図である。尚、図5では、容器10の流通孔11にフィルタ部20が既に取り付けられている。図示されるように第3実施例の浮遊物除去具1では、第1実施例の浮遊物除去具1に対して、上面が塞がれるとともに下面が開放された上下逆さまにした桶状の内桶40と、容器10内で内桶40を上下動可能に支持する支持部材42とが追加されている。尚、第3実施例の内桶40は、本発明の「箱状体」に相当している。
内桶40の内径は、容器10の底面の流通孔11よりも大きくなっている。また、内桶40の外側には、外径が容器10の内径よりも小さい円環状に形成された枠体40aが設けられており、等間隔で放射状に配置された複数(図示した例では6つ)のスポーク40bによって連結されている。
支持部材42は、外径が容器10の内径と略同一である円環状の外環42aと、内径が内桶40の外径よりも大きい円環状の内環42bとを有しており、外環42aの内側に内環42bが位置して、等間隔で放射状に配置された複数(図示した例では6つ)の連結リブ42cによって連結されている。
そして、支持部材42は、内環42bの内側に内桶40を下から挿通した状態で、外環42aを容器10の内側に圧入することで固定される。これにより、内桶40は、内環42bの内側で上下動が可能であり、内桶40が上方に移動すると、スポーク40bが内環42bに当接することにより、内桶40が抜け止めされる。また、内桶40が傾くと、枠体40aが支持部材42の連結リブ42cに当接することから、内桶40が大きく傾くことを抑制することができる。
図6は、第3実施例の浮遊物除去具1を用いて、浴槽の水面に浮かぶ浮遊物を除去する動作を示した説明図である。尚、図6では、浮遊物の図示を省略している。まず、図6(a)には、空気室12内の空気の浮力で容器10が浴槽水面に浮かんだ状態が示されている。このとき、内桶40の下面が容器10内の水面で塞がれ、内桶40内に溜められた空気の浮力で内桶40が容器10内の水面に浮かぶため、内桶40の下端は容器10の下面から離れている。
次に、使用者が内桶40の上面を上方から押圧すると、内桶40内の空気の浮力に抗して内桶40が下方に移動し、図6(b)に示されるように内桶40の下端が容器10の下面に当接する。前述したように内桶40の内径は流通孔11よりも大きいため、流通孔11(フィルタ部20)が内桶40で覆われた状態となる。また、内桶40が下方に移動するのに伴い、容器10内の水の一部が流通孔11から押し出される。
そして、内桶40の下端が容器10の下面に当接した状態で、使用者が内桶40の上面を更に押圧すると、押圧が容器10に伝わり、空気室12内の空気の浮力に抗して浮遊物除去具1が浴槽の水中に沈んでいく。そして、図6(c)に示されるように容器10の上端が浴槽水面よりも下方に没すると、容器10の上端外縁から浴槽の水面付近の水が浮遊物とともに容器10と内桶40との間に流れ込む。
このとき、容器10の下面の流通孔11(フィルタ部20)が内桶40で覆われていることにより、流通孔11から浴槽の水が容器10内に流れ込むことが抑制され、前述した第1実施例に比べて、容器10の上端外縁からの水の流入量が増えるため、浴槽水面に浮かぶ浮遊物を容器10内に効率良く取り込むことができる。
こうして容器10と内桶40との間に水を取り込んだ後、使用者が内桶40から手を離して押圧を解除すると、図6(d)に示されるように、内桶40内の空気の浮力で内桶40が上方に移動し、内桶40の下端が容器10の下面から離れることにより、流通孔11(フィルタ部20)が内桶40で覆われていない状態となる。尚、内桶40の上面は、上に凸の球面状に形成されて中央が外縁よりも高くなっているので、容器10内に取り込んだ水が内桶40の上面に残り難く、容器10と内桶40との間へと流れる。
また、空気室12内の空気の浮力で容器10が浴槽水面に浮き上がり、容器10と内桶40との間の水面が浴槽水面よりも高くなって水位差が生じる。この水位差を解消するように容器10内の水が容器10の下面の流通孔11から流れ出てフィルタ部20で濾過されるので、浮遊物が除去された水が浴槽へと戻る。そして、容器10内の水面と浴槽水面との水位差がなくなると、容器10内の水の流出が停止して図6(a)の状態に復帰する。
以上に説明したように第3実施例の浮遊物除去具1では、前述した第1実施例と同様に、電源の確保や防水性の担保を必要とすることなく、浴槽水面に浮かぶ浮遊物を簡便に除去することが可能である。そして、第2実施例と同様に、浮遊物除去具1を浴槽の水中に沈める際に使用者による押圧で下方に移動した内桶40が流通孔11(フィルタ部20)を覆うことにより、容器10の上端外縁からの水の流入量を増やして浴槽水面の浮遊物を効率良く容器10内に取り込むことが可能となる。また、押圧が解除された際に内桶40を上方に戻す復元力として、内桶40内の空気の浮力を利用しているため、バネなどの別部材を必要とせず、簡便に復元力を得ることができる。
さらに、第3実施例の浮遊物除去具1では、容器10の上端外縁から水が流れ込む勢いで水中に拡散された浮遊物が水と一緒に容器10と内桶40との間から内桶40の下端をくぐって内桶40の内側へと流れ、流通孔11のフィルタ部20で濾過される。そして、容器10内の水面と浴槽水面との水位差がなくなって流通孔11からの水の流出が停止すると、図7に示されるように、内桶40の内側に一旦流れ至った浮遊物は、容器10内の水面に浮き上がっても内桶40の側壁に阻まれて内桶40の外側に戻り難いので、浮遊物を内桶40の内側に留めておくことができる。結果として、浮遊物除去具1を沈める動作を繰り返しても、容器10内(内桶40の内側)に収集した浮遊物が容器10の上端外縁から浴槽水面に戻ってしまうことを抑制できる。
また、第3実施例の浮遊物除去具1には、以下のような変形例も存在する。図8は、第3実施例の変形例における内桶40の下端付近を拡大して示した断面図である。図示されるように変形例の内桶40の下端には、ゴムなどの弾性素材で形成された環状のパッキン45が取り付けられている。そして、使用者が内桶40の上面を上方から押圧すると、パッキン45が容器10の下面に当接して密着した状態になる。これにより、内桶40の内側から外側への水の流れが遮断されるので、容器10を浴槽の水中に沈める際に、流通孔11から浴槽の水が容器10内に流れ込むことを一層抑制することができる。
図9は、第4実施例の浮遊物除去具1における容器10の形状を示した斜視図である。第4実施例の浮遊物除去具1は、前述した第3実施例と内桶40や支持部材42を有する点は共通であり、容器10の形状が一部異なっている。図示されるように第4実施例の容器10は、流通孔11を囲んで下面から上方に立設された円筒形状の立設壁15を備えている。また、立設壁15には、上下方向のスリット15aが等間隔に複数(図示した例では4つ)形成されている。
図10は、第4実施例の浮遊物除去具1を用いて、浴槽の水面に浮かぶ浮遊物を除去する例を示した説明図である。図10(a)は、使用者の押圧によって浴槽の水中に一旦沈められた浮遊物除去具1が、図6(d)と同様に浮力によって浴槽水面に浮き上がった状態を示しており、容器10と内桶40との間の水面が浴槽水面よりも高くなっている水位差を解消するように容器10内の水が容器10の下面の流通孔11から流れ出てフィルタ部20で濾過される。
図示されるように容器10の下面から立設された立設壁15は、内桶40の内側に位置するとともに、浮力によって上方に戻った内桶40の下端よりも立設壁15の上端が上方に位置している。また、容器10が浴槽水面に浮いた状態で、立設壁15の上端は浴槽水面よりも僅かに下方に位置している。そして、容器10の上端外縁から流れ込む際に浮遊物が拡散されて容器10と内桶40との間に溜まった水は、浴槽水面との水位差に対応する水圧を受けて、図10(a)中に太線の矢印で示されるように、上方に戻った内桶40の下端をくぐり、さらに立設壁15の上端を越えて立設壁15の内側へと流れ、流通孔11から流出する際にフィルタ部20で濾過される。
その後、図10(b)に示されるように、容器10内の水面と浴槽水面との水位差がなくなって流通孔11からの水の流出が停止すると、立設壁15の内側から外側への水の移動が立設壁15によって阻まれるので、立設壁15の内側に一旦流れ至った浮遊物が立設壁15の外側に戻り難く、前述した第3実施例に比べて、容器10と内桶40との間に浮遊物が戻ってしまうことを更に抑制することができる。
また、容器10の下面から流通孔11を囲んで立設壁15が立設されることにより、容器10を浴槽の水中に沈める際に、内桶40の内側で立設壁15の内側から外側への水の流れが妨げられるので、第3実施例に比べて、流通孔11から浴槽の水が容器10内に流れ込むことを更に抑制する効果が得られる。
さらに、容器10内に浮遊物を収集した後、最終的に浮遊物除去具1を浴槽水面から持ち上げると(図2(d)参照)、第4実施例の浮遊物除去具1では、立設壁15に複数のスリット15aが形成されていることにより、容器10内の立設壁15よりも外側の水がスリット15aを通って流通孔11へと流れるため、容器10内の水を流通孔11から残らず排出することが可能である。尚、容器10内に浮遊物を収集する上で、立設壁15のスリット15aは必須ではない。
また、第4実施例の浮遊物除去具1には、以下のような変形例も存在する。図11は、第4実施例の第1の変形例における内桶40の下端付近を拡大して示した断面図である。図示されるように第1の変形例における内桶40の下端には、ゴムなどの弾性素材で環状に形成されて、内径が下方に向かって縮径したひれ部材47が取り付けられている。使用者の押圧によって内桶40が下方に移動すると、前述した第3実施例の変形例におけるパッキン45(図8参照)と同様に、ひれ部材47が容器10の下面に当接して密着する。
そして、使用者による押圧が解除されて浮力で内桶40が上方に戻る際には、ひれ部材47が内桶40と立設壁15との間の水を掻き揚げることにより、内桶40と立設壁15との間に漂う浮遊物を水とともに立設壁15の内側へと送り込む効果を得ることができる。
図12は、第4実施例の第2の変形例おける立設壁15の上端付近を拡大して示した断面図である。図示されるように第2の変形例における立設壁15の上端には、立設壁15よりも内径を小さくした環状の縮径部材16が外嵌して取り付けられている。このような縮径部材16で立設壁15の上端から内向きに覆うことにより、立設壁15の内側に一旦流れ至った浮遊物が立設壁15の上端を越えて外側へと戻り難くなるので、容器10と内桶40との間に浮遊物が戻ってしまうことを一層抑制することができる。
図13は、第5実施例の浮遊物除去具1を分解した状態を示した斜視図である。尚、図13では、容器10の流通孔11にフィルタ部20が既に取り付けられている。図示されるように第5実施例の浮遊物除去具1では、第1実施例の浮遊物除去具1に対して、上面および下面の何れも開放された円筒形状の隔離壁50が追加されている。
隔離壁50の内径は、容器10の底面の流通孔11よりも大きくなっている。また、隔離壁50の外側には、外径が容器10の内径と略同一である円環状に形成された枠体50aが設けられており、等間隔で放射状に配置された複数(図示した例では6つ)のスポーク50bによって連結されている。そして、隔離壁50は、枠体50aを容器10の内側に圧入することで固定される。これにより、容器10内は、隔離壁50の内側と外側とに隔てられる。
図14は、第5実施例の浮遊物除去具1を用いて、浴槽の水面に浮かぶ浮遊物を除去する動作を示した説明図である。尚、図14では、浮遊物の図示を省略している。まず、図14(a)には、空気室12内の空気の浮力で浮遊物除去具1が浴槽水面に浮かんだ状態が示されている。図示されるように容器10内に固定された隔離壁50の上端は、容器10の上端よりも上方に位置している。また、隔離壁50の下端は、容器10の下面から離れているとともに、容器10内の水位が浴槽水位と一致した状態で容器10内の水面よりも下方に位置している。
次に、空気室12内の空気の浮力に抗して使用者が手動で浮遊物除去具1を浴槽の水中に沈めていき、図14(b)に示されるように、隔離壁50の上端が浴槽水面よりも上方に突出した状態で、容器10の上端が浴槽水面よりも下方に没すると、容器10の上端外縁から浴槽の水面付近の水が浮遊物とともに容器10と隔離壁50との間に流れ込む。このとき、流れ込む勢いで浮遊物が水中に拡散する。そして、容器10と隔離壁50との間に流れ込んだ水は、隔離壁50の内側と外側とで水位が一致するように、隔離壁50の下端をくぐって隔離壁50の内側に流れる。
こうして容器10内に水を取り込んだ後、使用者が浮遊物除去具1から手を離すと、空気室12内の空気の浮力で浮遊物除去具1が浴槽水面に浮き上がり、図14(c)に示されるように容器10内の水面が浴槽水面よりも高くなって水位差が生じる。この水位差を解消するように容器10内の水が容器10の下面の流通孔11から流れ出てフィルタ部20で濾過されるので、浮遊物が除去された水が浴槽へと戻る。そして、容器10内の水面と浴槽水面との水位差がなくなると、容器10内の水の流出が停止して図14(a)の状態に復帰する。
以上に説明したように第5実施例の浮遊物除去具1では、前述した第1実施例と同様に、電源の確保や防水性の担保を必要とすることなく、浴槽水面に浮かぶ浮遊物を簡便に除去することが可能である。そして、容器10の上端外縁から水が流れ込む勢いで水中に拡散された浮遊物が隔離壁50の下端をくぐって隔離壁50の内側に一旦流れ至ると、図15に示されるように、流通孔11からの水の流出が停止して浮遊物が容器10内の水面に浮き上がっても、隔離壁50に阻まれて浮遊物が隔離壁50の外側に戻り難いので、浮遊物を隔離壁50の内側に留めておくことができる。結果として、浮遊物除去具1を沈める動作を繰り返しても、容器10内(隔離壁50の内側)に収集した浮遊物が容器10の上端外縁から浴槽水面に戻ってしまうことを抑制できる。
尚、第5実施例の隔離壁50では、上面が開放されているが、上面を塞いでおいてもよい。その場合、前述した第3実施例の内桶40を上下動しないように固定したのと同様であり、隔離壁50内に溜められた空気の浮力が得られるとともに、上述した第5実施例と同様に、隔離壁50の内側に一旦流れ至った浮遊物を隔離壁50の内側に留めておくことができる。また、上面を塞いだ隔離壁50の上端は、容器10の上端よりも下方に位置していてもよい。これに対して、上述した第5実施例にように隔離壁50の上面を開放しておく場合には、隔離壁50の内側にも水を溜めることができるので、容器10内への水の取り込み量を増やすことができる。
また、第5実施例の浮遊物除去具1には、以下のような変形例も存在する。図16は、第5実施例の変形例の浮遊物除去具1を用いて、浴槽の水面に浮かぶ浮遊物を除去する例を示した説明図である。変形例の容器10は、前述した第4実施例と同様に(図9参照)、流通孔11を囲んで下面から上方に立設された円筒形状の立設壁15を備えている。図16(a)は、使用者によって浴槽の水中に一旦沈められた浮遊物除去具1が、図14(c)と同様に浮力によって浴槽水面に浮き上がった状態を示しており、容器10の水面と浴槽水面との水位差を解消するように容器10内の水が容器10の下面の流通孔11から流れ出てフィルタ部20で濾過される。
図示されるように容器10の下面から立設された立設壁15は、隔離壁50の内側に位置するとともに、隔離壁50の下端よりも立設壁15の上端が上方に位置している。そして、容器10の上端外縁から容器10と隔離壁50との間に流れ込み浮遊物が拡散された水は、図16(a)中に太線の矢印で示されるように、隔離壁50の下端をくぐり、さらに立設壁15の上端を越えて立設壁15の内側へと流れ、流通孔11から流出する際にフィルタ部20で濾過される。
その後、図16(b)に示されるように、容器10内の水面と浴槽水面との水位差がなくなって流通孔11からの水の流出が停止すると、立設壁15の内側から外側への水の移動が立設壁15によって阻まれるので、立設壁15の内側に一旦流れ至った浮遊物が立設壁15の外側に戻り難く、容器10と隔離壁50との間に浮遊物が戻ってしまうことを一層抑制することができる。
また、前述したように隔離壁50の上面を塞いでおいてもよく、その場合には、容器10の下面から流通孔11を囲んで立設壁15が立設されることにより、容器10を浴槽の水中に沈める際に、隔離壁50の内側で立設壁15の内側から外側への水の流れが妨げられるので、流通孔11から浴槽の水が容器10内に流れ込むことを抑制する効果が得られる。
以上、各種の実施例(第1実施例ないし第5実施例)や変形例の浮遊物除去具1について説明したが、本発明は上記の実施例や変形例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。
例えば、前述した実施例では、容器10の形状が円形になっていたが、円形に限られず、矩形であってもよい。また、これに対応して、流通孔11や、フィルタ部20や、可動板30や、内桶40や、立設壁15や、隔離壁50などの形状も円形に限られず、矩形であってもよい。
また、前述した実施例では、空気室12内や内桶40内が空気を溜めるために空洞になっていたが、これに限らず、水に浮く素材(例えば、発泡スチロール、発泡ゴム、スポンジなど)が詰められていてもよい。
1…浮遊物除去具、 10…容器、 11…流通孔、
11a…突条、 12…空気室、 12a…パーティション、
13…軸受、 13a…挿通孔、 13b…脚部、
15…立設壁、 15a…スリット、 16…縮径部材、
20…フィルタ部、 21…上篩、 21a…溝、
21b…係合爪、 22…メッシュ、 23…下篩、
23a…係合孔、 30…可動板、 31…当接体、
32…摺動軸、 32a…突条、 40…内桶、
40a…枠体、 40b…スポーク、 42…支持部材、
42a…外環、 42b…内環、 42c…連結リブ、
45…パッキン、 47…ひれ部材、 50…隔離壁、
50a…枠体、 50b…スポーク。

Claims (6)

  1. 浴槽の水面に浮かぶ浮遊物を除去する浮遊物除去具において、
    上面が開放された容器と、
    前記容器の下面を貫通する流通孔に設けられて、該流通孔を通過する水を濾過するフィルタ部と、
    前記容器の周囲に設けられて、該容器の上端を前記浴槽の水面よりも上方に突出させる浮力を発生させる浮力部と
    前記容器内に上下動可能に設けられた可動部材と
    を備え
    前記可動部材は、上方からの押圧を受けて下方に移動すると、前記フィルタ部を覆って該フィルタ部の下方から上方への水の流れを抑制し、前記押圧が解除されると、復元力を受けて上方へと戻る
    ことを特徴とする浮遊物除去具。
  2. 請求項1に記載の浮遊物除去具において、
    前記復元力は、前記容器内の水に対して浮かぶ浮力である
    ことを特徴とする浮遊物除去具。
  3. 請求項2に記載の浮遊物除去具において、
    前記可動部材は、上面が塞がれるとともに下面が開放されて、内部に溜められた空気の浮力で前記容器内の水に浮かぶ箱状体である
    ことを特徴とする浮遊物除去具。
  4. 請求項3に記載の浮遊物除去具において、
    前記箱状体よりも内側に、前記流通孔を囲んで前記容器の下面から上方に立設された立設壁を備え、
    前記立設壁の上端は、前記復元力で上方に戻った前記箱状体の下端よりも上方に位置する
    ことを特徴とする浮遊物除去具。
  5. 浴槽の水面に浮かぶ浮遊物を除去する浮遊物除去具において、
    上面が開放された容器と、
    前記容器の下面を貫通する流通孔に設けられて、該流通孔を通過する水を濾過するフィルタ部と、
    前記容器の周囲に設けられて、該容器の上端を前記浴槽の水面よりも上方に突出させる浮力を発生させる浮力部と、
    前記容器内に固定され、前記流通孔を内側に位置させて前記容器内を内側と外側とに隔てる隔離壁
    を備え、
    前記隔離壁の下端は、前記容器の下面から離れているとともに、前記浮力部の浮力によって該容器が浮き上がって前記流通孔からの水の流出が停止した状態で該容器内の水面よりも下方に位置し、且つフィルタ部よりも上方に位置する
    ことを特徴とする浮遊物除去具。
  6. 求項5に記載の浮遊物除去具において、
    記隔離壁よりも内側に、前記流通孔を囲んで前記容器の下面から上方に立設された立設壁を備え、
    前記立設壁の上端は、前記隔離壁の下端よりも上方に位置する
    ことを特徴とする浮遊物除去具。
JP2019018129A 2019-02-04 2019-02-04 浮遊物除去具 Active JP7246949B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019018129A JP7246949B2 (ja) 2019-02-04 2019-02-04 浮遊物除去具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019018129A JP7246949B2 (ja) 2019-02-04 2019-02-04 浮遊物除去具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020124338A JP2020124338A (ja) 2020-08-20
JP7246949B2 true JP7246949B2 (ja) 2023-03-28

Family

ID=72084457

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019018129A Active JP7246949B2 (ja) 2019-02-04 2019-02-04 浮遊物除去具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7246949B2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004230125A (ja) 2003-01-31 2004-08-19 Kenji Sawada 風呂用手桶

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4723499Y1 (ja) * 1968-07-29 1972-07-27
JPS50139138U (ja) * 1974-05-04 1975-11-15
JPS50144842U (ja) * 1974-05-16 1975-11-29
JPS5127538U (ja) * 1974-08-20 1976-02-28
JPS52121343U (ja) * 1976-03-12 1977-09-14
JPS6022982Y2 (ja) * 1982-08-24 1985-07-09 邦夫 平田 液面の浮遊物採収具

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004230125A (ja) 2003-01-31 2004-08-19 Kenji Sawada 風呂用手桶

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020124338A (ja) 2020-08-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1074678B1 (en) Filter element in a pool cleaning device
US4080299A (en) Coffee filter for coffee pots having a unitary filtering element
US6000094A (en) Replaceable filter for use in cleaning buckets
JP7246949B2 (ja) 浮遊物除去具
US6966444B2 (en) Filter with snap-fit filter bag
JP3148922U (ja) 雨水濾過器
JP7358262B2 (ja) 浮遊物除去具
JP7041593B2 (ja) 防臭ワン
JP5319900B2 (ja) ヘアキャッチャー
US2765275A (en) Filtering means for aquarium water
KR102047654B1 (ko) 반영구 정수기
JP3848566B2 (ja) ヌメリ除去機構
JP4707357B2 (ja) 洗眼容器
KR200262197Y1 (ko) 하수구트랩
JPH041606B2 (ja)
JP4596536B2 (ja) 石鹸泡立て器
JP2023161693A (ja) 浮遊物除去装置
CN218599821U (zh) 水杯组件和油烟机
JP3840983B2 (ja) 排水口フィルタ
JPH1181416A (ja) 流し用ゴミ収容器
JP3957301B2 (ja) 浴室排水口用蓋
JP3884668B2 (ja) ヌメリ除去部材
JP4374411B2 (ja) 排水目皿
KR960005427Y1 (ko) 종합 배수구
JP3777391B2 (ja) グリーストラップとその流入口ガイド部材

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211021

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220930

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221004

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230221

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230315

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7246949

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150