JPH0194132A - 調湿パネル - Google Patents

調湿パネル

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JPH0194132A
JPH0194132A JP25071087A JP25071087A JPH0194132A JP H0194132 A JPH0194132 A JP H0194132A JP 25071087 A JP25071087 A JP 25071087A JP 25071087 A JP25071087 A JP 25071087A JP H0194132 A JPH0194132 A JP H0194132A
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JP
Japan
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moisture
voids
porous body
porous
membrane
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JP25071087A
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English (en)
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JPH0415338B2 (ja
Inventor
Akira Matsuoka
章 松岡
Satoru Yoshimi
吉見 哲
Kazuhiko Asano
浅野 和彦
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National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Original Assignee
Agency of Industrial Science and Technology
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、吸湿性能に優れた調湿パネルに関する。
(従来の技術) 従来より、室内や保管庫内の蒸気(湿気)を吸収する材
料として、木質材やゾノトライト系ケイ酸カルシウム板
、あるいは吸湿性フィラーを含浸した板紙が知られてい
る。
(発明が解決しようとする問題点) しかるに、上記従来の材料は何れも空気中の湿気を取り
込んで材内で吸着水として保持するものであり、常に水
蒸気が発生する雰囲気中や高湿状態が長期間に渡る雰囲
気中では、その材料の吸湿の飽和点に達するとそれ以上
吸着水として取込むことができないので調湿性能が不十
分であった。
そこで、この調湿性の向上のため、本発明者は本発明に
至る前段階として、高吸湿材と低吸個材との複合化によ
り、低吸湿材内に保水させて吸湿作用を継続させる条件
を見出したが、吸湿性フィラーの低吸湿材への転移が生
じ、長期に渡って吸湿性を維持することができないとい
う問題があった。
(発明の目的) 本発明はかかる点に鑑みて上記提案の複合パネルを更に
改善すべくなされたものであり、吸湿性フィラーを内添
してなる板体と特定の空隙を有する多孔質体との間に実
質的に水分が移動しない透湿層を設けることにより、吸
着水として保持し得る水分以上の水分を取り込むことが
できて、高湿時にも調湿性を継続することができるとと
もに、吸湿性フィラーの流出を防止してその吸湿性を長
期に渡って維持し得るようにすることを目的とする。
(問題点を解決するための手段) この目的を達成するため、本発明の講じた解決手段は、
吸湿性フィラーを空隙内に内添保持してなる板体と、平
均孔径が10μ以下の微細空隙を有する多孔質材とが実
質的に水分が移動しない透湿層を介して一体化してなる
構成としたものである。
(作用) 上記の構成により、本発明で構成されたパネルを、一定
温度下で吸湿性フィラーを空隙内に内添保持してなる板
体側から吸湿させると、次の現象が生じた。
■ 裏面側の多孔質体は単体で飽和する以上の重量とな
った。
■ 表面側の高吸湿材(板体)は吸湿初期にはほとんど
重量増加がなかった。
■ 更に吸湿させると裏面側の多孔質体から水が滴下し
てきた。
■ 滴下した水には吸湿性フィラーが混在していなかっ
た。
以上の現象により、裏面側の多孔質体内に自由水が生じ
たことになる。
この自由水の生じるメカニズムは明確ではないが推察す
るに、裏面側の多孔質体中の微細空隙内に湿気が飽和蒸
気に近い状態で存在する一方、吸湿性フィラーを空隙内
に内添保持した板体は吸湿余力があるので、両者間に微
小な蒸気圧差及び温度差が生じ、孔径が10μ以下の微
細空隙内では凝集力により液化して自由水として保持さ
れることになる。
更に、高湿度下に放置されると、多孔質体内で保持でき
ない水分が材外に滴下されることとなる。
しかも、実質的に水分が移動しない透湿層を介して一体
化されているので、多孔質体の水分が板体の吸湿性フィ
ラーと接触することがなく、多孔質体内に吸湿性フィラ
ーが転移することがないのである。
(実施例) 以下、本発明の実施例について図面により説明する。
第1図は本発明の実施例に係る調湿パネルへの断面構造
を示し、該調湿パネルAは、吸湿性フィラーを空隙内に
内添保持してなる板体1と、平均孔径が10μ以下の微
細空隙を有する多孔質体2とが実質的に水分が移動しな
い透湿層3を介して一体化されてなる。
上記板体1に内添保持される吸湿性フィラーとしては、
塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化リチウム、ケ
イ酸ソーダ、ポリアクリル酸ソーダ、PvA、トリエチ
レングリコール等の潮解性化合物、水溶性高分子の単体
又は混合体が用いられ、含浸や分散混練により内添保持
され易いので好ましい。又、他の吸湿性フィラーとして
、セビオライト、ゼオライトやグラフト化デンプン、イ
ソブチレン無水マレイン酸塩やポリアクリル酸塩等の架
橋により不溶にしたものを用いてもよい。
この場合、板体1としては、上記吸湿性フィラーを微小
空隙内で保持できるとともに内部が外気に連通ずるもの
であればよく、製造時にフィラーを混練して成形したり
、板状に成形したものに上記フィラーの水溶液を含浸さ
せて乾燥させて作る。
具体的には、(イ)ケイ酸カルシウム板等の多孔質板に
含浸させる、(ロ)紙、布又は木質繊維やロックウール
等無機質繊維と混抄する、(ハ)セメント、石膏等水硬
性物質と混線して硬化させる、(ニ)オレフィン系樹脂
等と混練して発泡硬化させることにより得られる。
また、上記多孔質体2における微細空隙の大きさは、材
料によってまた同−材料内でも大きさのバラツキがある
が、微細空隙内にある飽和点に近い蒸気が僅かなエネル
ギーで凝縮する程度の大きさであり、平均孔径が10μ
以下であることが実証されている。また、多孔質体2と
しては、保水状態で強度低下や変形の小さいものがよく
、具体的には、ムライト、レンガ、素焼タイル等セラミ
ック焼結体、多孔質ガラス、10μ以下の連続気泡を有
する多孔質樹脂体、石膏硬化体、セメント系硬化体等が
ある。一方、木質繊維板や無機質繊維板、紙、フェルト
シート等、毛細管現象の良好な20μ以上の空隙部を有
する多孔質材では凝縮水の発生がなく不適当である。
又、実質的に水分が移動しない透湿1ii3とは多孔質
体2内で生じた水が吸湿性フィラーに接触しないように
設けられたもので、吸湿性フィラーの種類により透瀞撥
水層、半透膜、限外濾過膜、網状シート体、有孔樹脂シ
ートの中より適宜選択される。すなわち、吸湿性フィラ
ーが、潮解性物質の場合、イオンによる移行が生じるの
で、アセチルセルロース等の逆浸透膜、ポリアクリロニ
トリル等の限外濾過膜を介したり、網状シート体や有孔
樹脂シートにより多孔質体2と板体1の間に空隙を介在
させたり、又、多孔質体2又は板体1にシリコン系ある
いはフッ素系樹脂を塗布したものが透湿性を妨げないの
で好適である。一方、吸湿性フィラーが水溶性高分子や
不溶性高分子であれば、上記の透湿層のうち撥水膜や有
孔シート等、板体1の濡れを防ぐ程度のもので有効であ
る。要は実質的に水分が移動せず、1 Xl 0−’ 
g、/m ・hr−nmHo以上の透湿率を有するもの
であれば良い。
(実験例) 次に、本発明の具体的実施例のIIパネルとして、 イ、吸湿性フィラーとして塩化カルシウム20重量部、
石膏と水をそれぞれ100重量部ずつ加えて混線硬化さ
せた板体の裏面にシリコン系塗膜を形成し、更に石膏と
水とを100:50の比率で混練して成形した多孔質体
(平均孔径2,3μ)を積層一体化したもの(実施例1
) 口、実施例1の吸湿性フィラーに代えてトリエチレング
リコール20重量部を用いるとともに多孔質体に代えて
ゾノトライト系ケイ酸カルシウム板(平均孔径0.3μ
)を積層一体化したもの(実施例2) ハ、実施例1のシリコン系塗膜を形成しなかったもの(
比較例1) 二、比較例1の多孔質体に代えて、フェルトペンに用い
る毛細管現象の良好な樹脂系の多孔質シート(平均孔径
20μ)を積層一体化したもの(比較例2) ホ、実施例1の多孔質体の代わりに濾紙(平均孔径16
μ)を積層一体化したもの(比較例を用意した。尚、予
め上記実施例1で用いる各層の板並びに実施例2で用い
るゾノライト系ケイ酸カルシウム板及び比較例2.3で
用いる樹脂系多孔質シート及び濾紙をそれぞれ95%R
1−1のデシケータ内で平衡に達するまで吸湿させたと
きの含水率を測定したところ、実施例1の吸湿性フィラ
ーを内添した板体は70%、石膏を硬化した多孔質体は
5%であり、また実施例2の吸湿性フィラーを内添した
板体は70%、ゾノトライト系ケイ酸カルシウム板は2
5%であり、また比較例2゜3の樹脂系多孔質シートは
0%、濾紙は20%の数値であった。
そこで、第1の実験として、上記実施例1及び2並びに
比較例1,2.3の各層の板を単体で30%RHで調湿
したのち積層一体化し、各々の4側面及び裏面を気密シ
ールして95%RHの雰囲気下に7日間放置した状態に
おいて、各々の含水率を測定した。その結果、実施例1
における裏面の石膏を硬化させて得た多孔質体の含水率
は15%、実施例2における裏面のゾノトライト系ケイ
酸カルシウム板の含水率は30%増加していたが、比較
例2,3における樹脂系多孔質シート及び濾紙は各々O
%、5%と水分増加が生じなかった。
このことから、実施例の自由水の発生は接触による毛I
n管現象で水分が移動したものでないことが明らかとな
った。
次に、第2の実験として、第1の実験における実施例1
及び比較例1のパネルをその下面を開放して25℃、9
5%RHの雰囲気内に更に14日間放置し吸湿させ続け
ると、各々裏面層から水分が滴下し始めた。この場合、
実施例1においては滴下した水分中に吸湿性フィラーで
ある塩化カルシウムは存在しなかったが、比較例1の水
滴中にはイオン状態で存在することが認められた。従っ
て、比較例1では徐々に吸湿性が低下するものと判断さ
れる。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明の調湿パネルによれば、吸
湿性フィラーの内添保持により高吸湿性を有する板体と
10μ以下の微細空隙を有する多孔質体とを複合するこ
とによって、多孔質体が単体で保持し得る以上の水分を
自由水として内部に取込み、しかも常に水蒸気が発生す
る雰囲気下に置かれても、引力や動力による吸引によっ
て多孔質体から水分をパネル外へ排出することができる
ので、連続して吸湿し続けることができる。しかも、吸
湿性フィラーが水溶性や潮解性のものでも、中間に介在
する透湿層により多孔質体への移動を防止でき、長期に
渡って吸湿能力を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例のパネルを示す断面図である。 1・・・板体、2・・・多孔質体、3・・・透湿層。 特°許出願人 工業技術院長

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)吸湿性フィラーを空隙内に内添保持してなる板体
    と、平均孔径が10μ以下の微細空隙を有する多孔質体
    とが実質的に水分が移動しない透湿層を介して一体化さ
    れている調湿パネル。
  2. (2)透湿層が、透湿撥水膜、半透膜、逆浸透膜、限外
    濾過膜、網状シート体及び有孔樹脂シート体より選択さ
    れた一つよりなる特許請求の範囲第(1)項記載の調湿
    パネル。
JP25071087A 1987-10-06 1987-10-06 調湿パネル Granted JPH0194132A (ja)

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JP25071087A JPH0194132A (ja) 1987-10-06 1987-10-06 調湿パネル

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JP25071087A JPH0194132A (ja) 1987-10-06 1987-10-06 調湿パネル

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Publication Number Publication Date
JPH0194132A true JPH0194132A (ja) 1989-04-12
JPH0415338B2 JPH0415338B2 (ja) 1992-03-17

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ID=17211898

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JP25071087A Granted JPH0194132A (ja) 1987-10-06 1987-10-06 調湿パネル

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JP (1) JPH0194132A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11349327A (ja) * 1998-06-02 1999-12-21 Kongo Co Ltd 酸化チタンパネルおよび内装材
JP2009143160A (ja) * 2007-12-17 2009-07-02 Panasonic Electric Works Co Ltd 調湿パネル
JP2009144452A (ja) * 2007-12-17 2009-07-02 Panasonic Electric Works Co Ltd 調湿パネル

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11349327A (ja) * 1998-06-02 1999-12-21 Kongo Co Ltd 酸化チタンパネルおよび内装材
JP2009143160A (ja) * 2007-12-17 2009-07-02 Panasonic Electric Works Co Ltd 調湿パネル
JP2009144452A (ja) * 2007-12-17 2009-07-02 Panasonic Electric Works Co Ltd 調湿パネル

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JPH0415338B2 (ja) 1992-03-17

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