JPH0193547A - ノルボルナン誘導体 - Google Patents

ノルボルナン誘導体

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JPH0193547A
JPH0193547A JP62249363A JP24936387A JPH0193547A JP H0193547 A JPH0193547 A JP H0193547A JP 62249363 A JP62249363 A JP 62249363A JP 24936387 A JP24936387 A JP 24936387A JP H0193547 A JPH0193547 A JP H0193547A
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JP
Japan
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compound
formula
solution
mmol
methyl
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Pending
Application number
JP62249363A
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English (en)
Inventor
Seiichi Takano
誠一 高野
Kohei Inomata
猪俣 浩平
Ayako Kurotaki
黒滝 綾子
Takehiko Okawa
武彦 大川
Kuniro Ogasawara
国郎 小笠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明はノルボルナン誘導体に関し、さらに詳しく言
うと、香料、医薬品などに多量に用いられるビヤクダン
油中に存在するサンタレン等の合成中間体として用いる
ことのできるノルボルナン誘導体に関する。
[従来の技術およびその問題点] 特異な芳香を有するビヤクダン油は、香料、薬品などの
分野において、その需要が高い。
このビヤクダン油はα−9β−サンテノールを主成分と
し、その他の成分としてサンテン、見−サンテノン、サ
ンテノール、β−サンタレン等を含有する植物性の香油
であり、従来よりビヤクダン科の植物であるビヤクダン
の根や心材等の細片を高圧蒸気で蒸留することにより生
産されている。
しかしながら、この従来法においては、その収率が3〜
4.5%程度であり、生産性が低いという問題がある。
そこで、有機化学的な合成法か検討されているのである
が、未だ実用化されるには至っていないのが現状である
この発明の目的はβ−サンタレン、エピ−β−サンタレ
ン等ビヤクダン油の合成に有効に利用することのできる
ノルボルナン誘導体を提供することにある。
[前記問題点を解決するための手段] 前記問題点を解決するために、この発明者か鋭意検討を
重ねた結果、単一キラルを有する鋳型を利用すると、β
−サンタレン、エビ−β−サンタレン等ビヤクダン油成
分の合成に有効に利用することのてきる新規なノルボル
ナン誘導体が得られることを見出してこの発明に到達し
た。 すなわち、この発明の構成は、 [式中、R1は水素原子もしくはメチル基を示し、R2
はヒドロキシメチル基、p−トルエンスルホニルオキシ
メチル基もしくはヨードメチル基を示すか、またはR1
とfctとは共同してメチレン基を示す。
また、R3は水素原子、メチル基もしくは4−メチル−
3−ペンテニル基を示し、R4はメチル基、シアノエチ
ル基もしくはホルミルエチル基を示すか、またはR2と
R4とは共同して、(式中、XとYとはそれぞれ異なり
、水素原子もしくは水酸基を示すか、またはXとYとは
共同して酸素原子を示す、)。
(式中、XとYは前記と同義である。)。
(式中、XとYは前記と同義である。)。
(式中、XとYは前記と同義である。)。
CC82CH2− 曹 OH のいずれかを示す、] で表わされることを特徴とするノルボルナン誘導体であ
る。
前記ノルボルナン誘導体は、第1図て化合物(7)、 
(10) 、  (17)〜(25)、(27)〜(3
0)として示される新規な化合物であり、たとえば第1
図に示すように、(S)−5−ヒドロキシメチルブテン
−2−オライド[化合物(1)]を出発物質として次の
ように合成することかできる。
(S)−S−ヒドロキシメチルブテン−2−オライド[
化合91(1)]は、]D−マンニトーから、この発明
者らが開発した公知の方法[シンセシス(Synthe
sis) 、 1985.40コ]により合成すること
かてきる。
この化合物(1)に過剰のシクロペンタジェンを加え、
ディールス・アルダ−反応によりトリシクロラクトン体
(2)へ導く。
トリシクロラクトン体(2)を還元して、飽和トリシク
ロラクトン体(3)とする。
この飽和トリシクロラクトン体(3)を鹸化し、得られ
るカルボン酸塩(4)を、引続きメタ過ヨウ素酸ナトリ
ウムと水素化ホウ素ナトリウムとて処理すれば、新規化
合物である(−)−ラクトン体[(−)−(7)]を得
ることができる。
また、飽和トリシクロラクトン体(3)を水素化リチウ
ムアルミニウムの無水テトラヒドロフラン懸濁液を用い
て還元、次いでメタ過ヨウ素酸ナトリウムで酸化すると
、ラクトール(10)が生成し、さらにこのラクトール
(lO)をフエナジンを用いて酸化すれば、新規化合物
である(+)−ラクトン体[(+)−(7)]が生成す
る。
一方、上記飽和トリシクロラクトン体(3)を、リチウ
ムジイソプロピルアミドとヨウ化メチルとを用いてアル
キル化するとトリジクロメチルラクトン体(11)を得
ることができる。
このトリジクロメチルラクトン体(11)をトシル化す
れば、トシレート体(12)が得られ、さらにこのトシ
レート体(12)をヨウ化ナトリウムで処理することに
よりヨード体(13)を得る。
ヨード体(13)を1.8−ジアザビシクロ(5,4゜
0)−7−ウンデセンで脱ハロゲン化水素すれば、エノ
ール・ラクトン体(14)が生成する。
このエノール・ラクトン体(14)を部分還元してラク
トール(15)とし、引続きラクトール(15)を塩基
で処理すると、化合物(16)のアルドール縮合を経て
新規化合物であるエノン体(17)が生成する。
エノン体(17)を、リチウムジイソプロとルアミドと
ヨウ化メチルとを用いてアルキル化すると、新規化合物
である(+)−ジメチルエノン体[(÷) −(18)
 、:+を得ることができる。
この(+)−ジメチルエノン体[(◆) −(18)]
は、つオートン反応[Wharton reactio
nlによりキラル反転する。
(+)−ジメチルエノン体「(÷) −(18)]を塩
基性条件下に過酸化水素で処理すると、新規化合物であ
るエポキシド体(19)を得る。
次いで、このエポキシド体(19)に、メタノール中で
酢酸の存在下に抱水ヒドラジンを作用させると、新規化
合物であるアルコール体(20)を得ることがてきる。
このアルコール体(20)を、スワン酸化[Swern
 oxidationlすると、上記(+)−ジメチル
エノン体[(+) −(18)1の鏡像異性体である(
−)−ジメチルエノン体[(−) −(18)]を得る
次に、この鏡像異性体からのノルボルナン誘導体の合成
について、好適な合成法の一例に沿って説明する。
すなわち、第2図に示したように、上記(=)−ラクト
ン体(7)を、4−メチル−3−ペンテニルプロミドで
アルキル化すると、新規化合物であるラクトン体(21
)を得る。
このラクトン体(21)を、水素化ジイソブチルアルミ
ニウムで還元すれば、新規化合物であるラクトール体(
22)を得ることができ、さらにこのラクトール体(2
2)を、抱水ヒドラジンと水酸化カリウムとで処理すれ
ば、新規化合物であるアルコール体(2コ)を得る。
このアルコール体(23)をトシル化すれば新規化合物
であるトシレート体(20とすることができ、さらにこ
のトシレート体(24)に、ヨウ化ナトリウムのメチル
エチルケトン溶液を用いた置換反応を行えば、新規化合
物であるヨード体(25)を得ることかできる。
さらに、このヨード体(25)を用いて脱ハロゲン化水
素反応を行えば、ビヤクダン油の成分である(+)−β
−サンタレン(26)を得ることがてきる。
一方、第3図に示したように、上記(+)−ジメチルエ
ノン体(18)を還元すると、新規化合物である飽和ト
リシクロケトン体(27)を得る。
この飽和トリシクロケトン体(27)をオキシム化すれ
ば、新規化合物であるオキシム体(28)を得ることが
てきる。このオキシム化は、たとえば飽和トリシクロケ
トン体(27)とヒドロキシルアミン塩酸塩とピリジン
とを反応させることにより行うことができる。
上記オキシム体(28)を脱水開裂させれば、新規化合
物であるニトリル体(29)が生成する。この反応には
、たとえば五塩化リンを用いることができる。
ニトリル体(2g)を還元すれば、新規化合物であるア
ルデヒド体(30)が生成する。還元剤としては、たと
えば水素化ジイソブチルアルミニウムを好適に用いるこ
とができる。
さらに、このアルデヒド体(コ0)を用いてウィツテイ
ヒ縮合を行えば、ビヤクダン油の成分である(+)−エ
ビ−β−サンタレン(コ1)を得ることができる。ウィ
ツテイヒ縮合は、たとえばアルデヒド体(コ0)と臭化
イソプロとルトリフェニルホスホニウムとn−ブチルリ
チウムとを反応させることにより行うことがてきる。
この発明のノルボルナン誘導体は、たと−えば(+)−
β−サンタレン、エビ−(+)−β−サンタレンなどの
合成中間体として幅広く利用することができる。
[実施例] 次に、この発明の実施例および参考例を示し、この発明
についてさらに具体的に説明する。
(実施例) 1シクロラク ン  2 の (≦)−5−ヒドロキシメチルブテン−2−オライド(
1)  1.0g (8,77ミリモル)とシクロペン
タジェン4.4m文(52,6膳モル)を封管中て14
0 ’Cに加熱し、20時間攪拌した0反応液をシリカ
ゲル45gを用いてカラムクロマトグラフィーに付。
し、ヘキサン/酢酸エチル(体積比2/l)の流分から
粗結晶を得、ヘキサン−ベンゼンから再結晶して無色鱗
片状の化合物(2) 1.14g (収率72%)を得
た。
この化合物(2)は、そのまま次の反応に用いた。
化合物(2)の物性データを次に示す。
mp、;96〜g7℃。
[α]呂’−49.77°(C1,01、ClIC1i
 ) 。
1 1’L(Nujol法) : 3350. 172
0cm−’、’ H−N M R(CHCli)  δ
:1.45(IH,d、J=9t14)2.16(IH
,brt、J=7Hz、exchangeable  
with  DtO)、2.85−3.22  (2H
,謳 )  、  3.27−3.34(211,亀)
 。
145−3.75(2H,m)、  3.80−4.0
8(IH,鳳)  、  5.29(21(。
S) MS ale: 181 (M” + 1) 、 18
0(M ” )、149 (II ’−CI(!OH)
、66(100%)組成分析(C+oH+ff1Oユと
して):計算値($) :C66,65、H6,71、
実測値($)  : C66,3フ、 H6,68、な
お、融点測定、赤外線吸収スペクトル測定、核磁気共鳴
スペクトル測定、低分解能質量スペクトル測定およびは
旋光度は、それぞれ次のようにして測定した。
融点測定; Yanaco微量融点測定装置を使用して
測定を行い、測定値は全て未 補正である。
赤外線吸収スペクトル測定二日本分光A−102型を使
用して測定した。
核磁気共鳴スペクトル測定;日本電子FX−90A塁、
日本電子cx−soo型を使用 して測定を行い、内部標準物質と してテトラメチルシランを用い た。
低分解能質量スペクトル測定:日立ト52型を使用して
測定した。
旋光度:日本分光DIP−4ffi及び日本分光DIP
−330型を使用して測定した。
1シクロラクトン  3 の 前記トリシクロラクトン体(2) 4.14g (0,
023モル)のメチルアルコール(30mJL)溶液に
10%パラジウム−炭素414 mg (10%重量)
を加え、水素気流下に室温で2.5時間攪拌した0反応
液をセライト濾過し、濾液を減圧下に溶媒留去した。
残渣をシリカゲル80gを用いカラムクロマトグラフィ
ーに付し、ヘキサン/エーテル(体積比4/l)の流分
より粗結晶を得、ヘキサン−エーテルより再結晶して無
色針状の化合物(3)4.1g(収率98%)を得た。
この化合物(3)は、そのまま次の反応に用いた。
化合物(3)の物性データを次に示す。
mp、;75〜76℃、 [α136−54.95°(C1,00、CIICIB
 )、I R(Nujol法)  : :1420.1
720cm−”。
” H−NMR(C)1c13)δ:1.35−1.6
5(6H,br)、2.21−2.43(1N、brs
、exchangeable with D、0)、2
.43−2.7 (411,m )、 2.0(IH,
dd、J−6,12Hz)、3.4−4.0(2H,s
) 、 4.35−4.55(IH,■)、−−ラフ 
ン   − −7の 前記飽和ラクトン体(3)  229m g (1,2
6ミリモル)に水冷下で20%水酸化カリウム水溶液2
mlを加え、1時間攪拌した0反応液に炭酸ガスを導入
しpH約8とした後、メタ過ヨウ素酸ナトリウム:12
3mgを加え、水冷下で30分間攪拌した。
さらに、この反応液に水素化ホウ素ナトリウム102m
 g (2,77ミリモル)を加えて30分間攪拌した
後、10%塩酸水溶液を用いて反応液のpHな約2とし
、1時間攪拌した0反応液を塩化メチレン(CIIIC
l、、  Is nt l X 3 )で抽出し1合せ
た塩化メチレン層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(1
5mJl)、5%チオ硫酸ナトリウム水溶液(IsmJ
L)、飽和食塩水(15m皇)で洗浄し、硫酸マグネシ
ウムで乾燥してから減圧下に溶媒留去した。
次いで、得られた粗結晶を石油エーテルから再結晶して
無色鱗片状の化合物[(−)−(7)1134mg(収
率70%)を得た。
この化合物[(−)−(7)]は、そのまま次の反応に
用いた。
化合物[(−)−(7)]の物性データを°次に示す。
[α]シ’ −156,21@(G O,81、CHC
l5 )、I  R(Nujol 法)   二 17
60cm−’ 、’ H−N M R(CDC1i) 
 δ:1.4−1.7(611,■)。
2.35(IH,brs)、  2.7(IH,brs
)  、  2.8−3.1(2H,m)  。
4.25(2H,dd、J=3.4511z)。
組成分析(CsH+*0□として); 計算値($) :C71,02,H7,95゜実測値(
$) : C71,11、H7,92、◆ −ラフ ン
   +  −7の 前記ラクトン体(3)  273m g (1,5ミリ
モル)を水冷下で水素化リチウムアルミニウム68mg
(1,8ミリモル)の無水テトラヒドロフラン懸濁液に
滴下し、30分間攪拌した。
次いで、アンモニア水溶液1mjlを反応液に加え、3
時間攪拌した後、減圧下に溶媒留去した。
残渣に水2mJLを加え、メタ過ヨウ素酸ナトリウム3
83 m g (1,8ミリモル)を加え、水冷下に3
0分間攪拌した。反応液に10%塩酸水溶液を加え。
20m !L X 3 )て抽出し、合せた塩化メチレ
ン層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(5nJL)、飽
和食塩水(5m l )て洗浄し、硫酸マグネシウムで
乾燥した後、減圧下に溶媒留去して、粗アルデヒド体1
8J1mgを得た。
この粗アルデヒド体は精製することなく1次の反応に用
いた。
すなわち、上記粗アルデヒド体をベンゼン(10m皇)
に溶解し、フエナジン940mgを加え、20分間加熱
還流した0反応液をセライト濾過に付し、濾液を減圧下
に溶媒留去して粗ラクトン体を得た。
さらに、エーテルより再結晶を行なって、(リーラクト
ン体[(+)−())]toymg(全収率47%)を
得た。
(リーラクトン体[(+)−(7)]の物性データを次
に示す。
[α]二6◆153.28°(C1,01,ClICl
5) 。
クトン体[(−)−(7)]と一致した。
1シクロメ ルラクトン 】lの ジイソプロピルアミン1.69m 1(12,1ミリモ
ル)の無水テトラヒドロフラン溶液に温度−68℃の条
件下にn−ブチルリチウム(15%)ヘキサン溶液7.
41m l (11,5ミリモル)を加え、アルゴン気
流下に30分Fil+攪拌した。J51応温度を一28
°Cに上げ、30分間攪拌した後、再び温度を一68°
Cに戻し、前記ラクトン体(3) 1.0 g (5,
49ミリモル)の無水テトラヒドロフラン溶液を滴下し
てから30分間攪拌した。
次いて1反応温度を一30℃に上げ、30分間攪拌した
後、再び反応温度を一68°Cに上げ、ヨウ化メチル0
.36m文(5,8ミリモル)を滴下した。その後、約
10分間、同温て攪拌してから、飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液約10m lを加えた0反応液にエーテル10
m1を加え、有機層を分取した後、水層を10%塩酸水
溶液を用いて酸性とし、エーテルて抽出した0合せた有
機層を5%塩酸水溶液(ISmJl)、10%炭酸水素
ナトリウム水溶液(15m文)、10%チオ硫酸ナトリ
ウム水溶液(15mfL)、飽和食塩水(15mu)で
洗い、!酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下に溶媒留去
して粗結晶を得た。この粗結晶をエーテル−ヘキサンよ
り再結晶して化合物(11)930 mg (収率86
%)を得た。
この化合Th (11)は、そのまま次の反応に用いた
化合物(11)の物性データを次に示す。
mp、;99〜101℃、 [αla’−n、s+6(C1,01、CHCl、 )
、I  R(Nujol法)  :  :1450. 
1750cm−’、’ H−NMRCCDCI:s)δ
:1.:t4(311,s)、1、:15−1.82(
61−1,m)  、  2.13−2.29(3t(
、s、IH,exchangeable with D
20)、2.38(ltl、brs)、2.9(2H,
ddd、J−6,Is、:1OHz) 、 4.:l−
4,48(IH,m ) 。
M  S  yg/e :  196  (M”)、 
165(M  ”−CH20H。
100%)。
組成分析(C0H+sOsとして): 計算値(X) :C67,32,11111,22゜実
測値($) : C61i、37 、 H6,68、ト
シレー   12の 前記トリジクロメチルラクトン体(11)550 m 
g(2,81ミリモル)の塩化メチレン(以下、 ’C
HtC1iと略す、)溶液にP−)−ルエンスルホニル
クロリド642m g (3,:17ミリモル)および
4−ジメチルアミノピリジン、206 m g (1,
68ミリモル)を加え、さらに水冷下にトリエチルアミ
ン0.39m A(’2 、81ミリモル)を加えて1
5分間攪拌した後、室温下で1.5時間攪拌した0反応
液をCH2CIJOm見で希釈し、10%硫酸銅水溶液
(15m文)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(15m
文)、飽和食塩水(ISmi)で洗浄し、を酸ナトリウ
ムで乾燥した後、減圧下に溶媒留去して粗結晶を得た。
この粗結晶をエーテル−ヘキサンより再結晶して無色針
状の化合物(12)964 m g (収率100%)
を得た。
この化合物(12)は、そのまま次の反応に用いた。
化合物(12)の物性データを次に示す。
mp、;88℃、 [α]P O@(C1,02、CHCl:+ )、I 
R(Nujol法)  : 2925.1760cm−
’、’ H−N M R(CDCI:+)δ:1.30
(311,s)、1.38−1.80(6H,驚) 、
 2.11−3.:12(311,i+)、2.35(
311゜s)、 4.05(28,d、J冨611z)
、4.3−4.49(IH,m )、7、:13(2H
,d、J−9Hz)、:1.77(2H,d、J=91
1z)、M S m/e : 350 (M◆)、16
5(M ”−CH20TS)、42(100%〕、 組成分析(ctao□2S05として);計算値($)
 :C61,70、+16.33、S 9.13、実測
値($) : C61,59、1+ 6.23、S 9
.40、ヨード  13の 前記トシレート体(12)295 m g (ロ、84
ミリモル)のメチルエチルケトン溶液にヨウ化ナトリウ
ム505 m g (3,37ミリモル)を加え、アル
ゴン気流下に温度70℃で24時間攪拌した。反応液に
CH2C1*20m Mを加え、水(15n!L) 、
 10%チオ硫酸ナトリウム水溶液(15nJL)、飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液(15nJL)、飽和食塩
水(15m見)で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、
減圧下に溶媒留去して粗結晶を得た。この粗結晶をエー
テル−ヘキサンより再結晶して無色柱状の化合物(13
)230 mg (収率90%)を得た。
この化合物(13)は、そのまま次の反応に用いた。
化合物(13)の物性データを次に示す。
mp、;81〜82℃、 [a ]:’  −81,36”  (C1,02、C
HCl3  )  。
I R(Nujol法)  : 1750cm−’、’
 H−N M R(CDC13)δ:1.36(3H,
s)、1.41−1.76(6H,m)  、  2.
11−2.33(210,s) 、2.33−2.53
(IH,m)、 3.06(IH,dd、J=9,10
11z)、 3.4(IH,dd、J−5゜10Hz)
 、 4.45(IH,ddd、J=2.5.10Hz
) 。
エノン 14の 前記ヨード体(13)552 m g (1,81ミリ
モル)、1.8−ジアザビシクロ(5,4,0) −7
−ウンデセン0.41m l (2,71ミリモル)の
ベンゼン(6m fL)溶液をアルゴン気流下で75℃
に加温し、20時間攪拌した0反応液にCH,C1* 
30n!Lを加え、5%塩酸水溶液、飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウム
で乾燥し、減圧下に溶媒留去して粗結晶を得た。
次いて、シリカゲルl1gを用いてカラムクロマトグラ
フィーに付し、酢酸エチル/ヘキサン(体積比l/2)
の流分より粗結晶を得た。この粗結晶をエーテル/ヘキ
サンより再結晶して無色針状の化合物(14) 325
 mg (収率95%)を得た。
このイビ合物(14)は、そのまま次の反応に用いた。
化合物(14)の物性データを次に示す。
mp、;6a〜69℃、 [α]呂4◆32.86” (C1,01、CHCl3
 ) 。
IR(Neat  法)  :  1790cm−”、
 1665cm−’。
亀H−N M R(CDCI 3)  δ :1−33
(3H,s)  、1.40−1.75(6H,m) 
 、  2.25(IH,brs)、2.50  (I
ll、brs)  、  2.90(LH,d、J−6
Hz)。
3.21(IH,dd、J=3.6)1z)  、  
3.79(IH,dd、J−3,611z)  、M 
S  ale : 178  (M”)、112(10
0%) 、組成分析(C1IH140□として);計算
値($):C74,13、H7,92,017,96、
実測値(X):C74,28、II 8.32、アルー
ヒ″16  の 前記エノン体(14) 245m g (1,38ミリ
モル)のCH2C1g (4m l )溶液に水素化ジ
イソブチルアルミニウム(1,0モルトルエン溶液) 
1.:18n!L (1,38ミリモル)をアルゴン気
流下で温度−78℃の条件下に滴下し、 10分間攪拌
した0反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液10m 
lを加えた後、セライト濾過に付し、濾液をCLC1*
(5m JIX 3)で抽出し、合せたCH,C1,層
を飽和食塩水で洗浄した。
次いで、硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下に溶媒留
去して粗アルデヒド体(16)300mgを得、精製す
ることなく次の反応に用いた。
エノン 17の 前記粗アルデヒド体(16) 300 m t!: (
1,311ミリモル)のエチルアルコール(7m jL
 )溶液に0.5規定水酸化ナトリウム水溶液(6,9
mJL、3.44ミリモル)を水冷下に滴下し、アルゴ
ン気流下に10分間攪拌した後、室温下に14時間攪拌
した0反応液をct+tct*で抽出(10mjLx3
)シ、合せたco*c+を層を5%塩酸水溶液(10m
l)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10mffi)
、飽和食塩水(10m l )で洗浄し、硫酸マグネシ
ウムで乾燥した後、減圧下に溶媒留去した。得られた残
渣をシリカゲルl1gを用いて、カラムクロマトグラフ
ィーに付し、エーテル/ヘキサン(体積比l/10)の
流分より、無色油状の化合物(17)126mg(収率
56%)を得た。
この化合物(17)は、そのまま次の反応に用いた。
化合物(17)の物性データを次に示す。
[α13’ +147.05 ” (C1,02、CH
Ch ) 。
IR(Neat法)  : 1700cm−’、’ H
−N M R(CDCI、+)  δ: 1.22(3
1(、s)  、1.0−L、5(6H,m)  、 
 1.25−1.95(1)1.鳳)、2.15  (
lH,d、J=sHz)  、  5.95(IH,d
、Jl−5,6Hz)、7.50(IH,d、J=5.
6Hz)。
シメ ルエノン  18の ジイソプロピルアミン 1.11 m l (7,90
ミリモル)のテトラヒドロフラン溶液にn−ブチルリチ
ウム4.12 m 文(5,42ミリモル)を滴下し、
アルゴン気流下で温度−80°Cの温度下に30分間攪
拌し、さらに温度−35°Cで20分間攪拌した。その
後、再び温度を一80°Cとし、前記エノン体(17)
のテトラヒドロフラン溶液を滴下し、30分間攪拌した
。温度−35°Cの温度下に、さらに30分間攪拌した
後、温度を一80℃とし、ヨウ化メチル0.46m文を
滴下して20分間攪拌した0反応液に飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液(30m文)を加え、エーテル(20mJ
LX3)で抽出した0合せたエーテル層を5%塩酸水溶
液(20mJl)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(2
0m文)、飽和食塩水(20mJL)て洗浄した後、減
圧下に溶媒留去した。得られた残渣をシリカゲル30g
を用いてカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン/
酢酸エチル(体積比l/4)の流分より粗結晶を得た。
この粗結晶をエーテル−ヘキサンより再結晶し、無色鱗
片状の化合物(18)7:10 m g (収率85%
)を得た。
この化合物(18)は、そのまま次の反応に用いた。
化合物(18)の物性データを次に示す。
mP、;65〜66℃、 [α]:’ +37.33” (G O,60、ClI
C1,) 。
I R(Nujol法)  : 1695cm−’、I
H−NMR(CDC13)δ:1.05(:IH,s)
、1.11(3B、s)、1.19−1.50(6H,
m) 、 2.0−2.2(2H,m)、5.97(I
H,d、J−5,8611z)、 7.45(IH,d
、J−5,86Hz)、エポキシ   19の 前記ジメチルエノン体(18) 210 mg(1,1
9ミリモル)のメチルアルコール(5mJl)溶液に3
0%過酸化水素水0.41m l (3,58ミリモル
)を加え、さらに水冷下で0.5規定水酸化ナトリウム
水溶液1.2 m l (0,60ミリモル)を加え、
アルゴン気流下で10分間攪拌した。続いて、室温下で
2.5時間攪拌した。反応液に水(5mJl)を加えエ
ーテル(10n!Lx3)で抽出した。合せたエーテル
層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(15m文)、飽和
食塩水(15m l >で洗浄した後、硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、減圧下に溶媒留去した。得られた残渣をシ
リカゲル5gを用いてカラムクロマトグラフィーに付し
、ヘキサン/酢酸エチル(体積比1/6)の流分から無
色油状の化合物(19) 200mg(収率90%)を
得た。
この化合物(19)は、そのまま次の反応に用いた。
化合物(19)の物性データを次に示す。
[α]乙4÷99.10°(C1,0:l 、 ClI
C:+3) 。
IR(Neat法) : 2925cm−’、17:1
5cm−’、’H−NMR(CDC1,)  δ :0
.95(IH,s)  。
2.15(3H,s)、1.2−1.95(6H,s)
、2.0−2.2(2H,m)、3、:+5(111,
d、J−:1Hz)、3.50(III、d、J−3H
z)、アルコール  2o  の 前記エポキシド体(19)52m g (0,27ミリ
モル)のメチルアルコール(2m fL )溶液に、8
5%抱水加ヒドラジン0.12 m l (L7ミリモ
ル)および酢a O,02m l (0,27ミリモル
)を加え、アルゴン気流下に20時間加熱環流した0反
応液にエーテル(10m!L)を加え、エーテル層を分
取し、色和炭酸水素ナトリウム水溶液(10mfL)、
飽和食塩水て洗浄した。その後、f!酸マグネシウムて
乾燥し、減圧下に溶媒留去した。得られた残液をシリカ
ゲル3gを用いてカラムクロマトグラフィーに付し、ヘ
キサン/酢酸エチル(体積比10/ 1 )の流分から
粗結晶を得た。この粗結晶をヘキサンより再結晶して無
色針状の化合物(20) 16 m g (収率37%
)を得た。
この化合物(20)は、そのまま次の反応に用いた。
化合物(20)の物性データを次に示す。
mp、;80〜81℃。
[α1g″+40.20”  (CO,80、C11C
Ii  )  、I  R(Nujol法)  :  
:1250cm−’、 1450cm−’、’H−NM
 R(CDC13)  δ:1.98(6H,s)  
、1.20−1.40(5H,m)、1.55(IH,
brs、exchangeablewith C20)
、1.80−2.05(:IH,m)、4.60(IH
,brj)、5.61(lh、  dd、J−3,6H
z)、5.78(ill、d、J−6Hz)、M S 
 tale : 178 (M”)、111(100%
)、−−エノン   −−18の 塩化オキサリル10 終u(0,11ミリモル)のCH
,Cl2(1m l )溶液にジメチルスルホキシド8
g i (0,11ミリモル)を、温度−70℃の条件
下に加え、アルゴン気流下で15分間攪拌した。
次いて、前記アルコール体(20) 50 m g (
0,07ミリモル)のCH,C12溶液を滴下し、25
分間攪拌した。これにトリエチルアミン0.04 m 
fL (0,29ミリモル)を加え、25分間攪拌した
後、さらに温度−30°Cの条件下で12時間攪拌した
0反応液にエーテル(10m l )を加え、エーテル
層を分取し、5%塩酸水溶液(5mfL)、飽和炭酸水
素ナナトリウム水溶液(5mJl)、飽和食塩水(5m
fL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧
下に溶媒留去した。得られた残渣を薄層ろ クロマトグラフィーに付し、ヘキサン/酢酸チル(体積
比3/1)で展開して無色鱗片状の化合物[(−)−(
18)134m g (収率70%)を得た。
化合物[(−)−(ra)]の物性データを次に示す。
[α]名’−:17.89@(CO,80,Cl1C1
3)、旋光度を除く諸スペクトルデータは(+)−エノ
ン体[(+)−(ta)]と一致した。
ラクトン  21  の ジイソプロピルアミン0.17 m l (2,0ミリ
モル)のテトラヒドロフラン溶液にn−ブチルリチウム
0.70m l (1,9ミリモル)を滴下し、アルゴ
ン気流下で温度−70℃の条件下に20分間攪拌した。
さらに温度−30℃の条件下に20分間攪拌した後、温
度を一70°Cに戻し、前記ラクトン体(−) −(7
)250m g (1,7ミリモル)のテトラヒドロフ
ラン溶液を滴下して25分間攪拌した。さらに、温度−
30℃の条件下に30分間攪拌した後、温度−90”C
で4−メチル−3−ペンテニルプロミド0.26mM(
3,4ミリモル)を滴下して25分間攪拌した。
反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え。
エーテル(20nJLx3)で抽出した0合せたエーテ
ル層を5%塩酸水溶液(20mM)、飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液(2G鵬文)、飽和食塩水(20mM)で
洗浄した。その後、硫酸マグネシウムで乾燥してから、
減圧下に溶媒留去した。得られた残渣をシリカゲル8g
を用いてカラムクロマトグラフィ・−に付しヘキサン/
酢酸エチル(体積比l/1)の流分から無色油状の化合
物(21) 250mg(収率65%)を得た。
この化合物(21)は、そのまま次の反応に用いた。
化合物(21)の物性データを次に示す。
[01M’−78,67°(CO,40、ClCl:I
 )、IR(Neat  法)  :  1760cm
−’、鳳H−N M R(CDC13)   δ : 
1.15−1.70(12H,s)  、1.8−2.
1(211,m)  、  2.15−2.30(IH
,m)  、  2.30−2.45(01,m)、2
.52(III、dd、J−6,9Hz)  。
4.15(2H,dd、J=1.5.6Hz)  、 
 4.9−5.2(ill、m)  、ラフ −ル 2
2の 前記ラクトン体(21)250 m gのCIIgCI
t  (3mjL)溶液に温度−75℃の条件下に水素
化ジイソブチルアルミニウム(1,0モルトルエン溶液
)2.12ミリモルを加え、アルゴン気流下で3時間攪
拌した0次いで、反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液を加え、セライト濾過に付した。溶液をエーテル(2
0m!LX3)で抽出し、合せたエーテル層を飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液(151文)、飽和食塩水(15
nJL)て洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した後、減
圧下に溶媒留去して粗ラクトール体(22)300 m
g (定量的)を得た。
この粗ラクトール体(22)は精製しないで、次の反応
に用いた。
ルコール 23の 前記粗ラクトール体(22)252 m g (1,0
6ミリモル)のジエチレングリコール(3mA)溶液に
抱水ヒドラジン0.14 m l (3,74ミリモル
)、水酸化カリウム209m g (3,74ミリモル
)を加え、アルゴン気流下で130°Cに加熱しつつ4
0分間攪拌した。その後、さらに温度220℃の条件下
に1.5時間攪拌した後、反応液に10%塩酸水溶液(
10mM)を加え、エーテル(15mJlx3)で抽出
した。合せたエーテル層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液(15m文)、飽和食塩水で洗浄した後、硫酸マグネ
シウムで乾燥し、減圧下に溶媒留去した。得られた残渣
をシリカゲル9gを用いてカラムクロマトグラフィーに
付し、ヘキサン/酢酸エチル(体積比l/6)の流分か
ら無色油状の化合物(2:1)165 mg (収率7
0%)を得た。
この化合物(23)は、そのまま次の反応に用いた。
化合物(23)の物性データを次に示す。
[α]み’  −79,:14”  (G  O,50
、ClICl3  )  、’HNMR(CDCI:l
)  :0.75(3H,s)、1.2−1.75(8
H,s)、1.6(:IH,s) 、 1.65(:I
H,s)、1.75−2.10  (2+1.■)、2
.10−2.40(211,m)  。
3.50(111,d、J=911z)、4.95−5
.20(LH,m)  。
シレート  24  の 前記アルコール体(2:l)SOm g (0,23■
モル)のC112CI2溶液に、p−トルエンスルホニ
ルクロリド52m K (0,27ミリモル)、4−ジ
メチルアミノピリジン 17 m g (0,14ミリ
モル)およびトリエチルアミン0.03mJ1を加え、
水冷下に10分間攪拌した後、室温下に19時間攪拌し
た0次いて、反応液をCH2Cl、 (10rn l 
)て希釈した後、10%硫酸銅水溶液(5m文)、飽和
炭酸水素ナトリウム水(5m文)、飽和食塩水(5m文
)て洗浄し、硫酸ナトリウムて乾燥してから減圧下に溶
媒留去して、粗トシレート体(24) 120 mg 
(定量的)を得た。
この粗トシレート体(24)は精製することなく次の反
応に用いた。
ヨー125  の 前記粗トシレート体(24)100 m g (0,2
6ミリモル)のメチルエチルケトン(5mjL)溶液に
ヨウ化ナトリウム119m g (0,79ミリモル)
を加え、アルゴン気流下で温度75°Cの条件下に14
時間攪拌した0反応液を減圧下に溶媒留去して得られた
残渣をエーテル(20mM)に溶解し、飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液(10mJ1)、飽和食塩水(10m文
)で洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に
溶媒留去することにより粗ヨード体(25)100 m
 g (定量的)を得た。
この粗ヨード体(25)は精製することなく次の反応に
用いた。
ト1シクロケトン 27の 前記(リーエノン体[(リー(18)コ32 m g 
(0,18ミリモル)のメチルアルコール(1mjL)
溶液に酸化プラチナ(IV) 3.2 mg(10%重
量)を加え、水素気流下に室温下で30分間攪拌した0
反応液をセライト濾過に付し、濾液を減圧下に溶媒留去
した。得られた残渣をシリカゲル1.3gを用いてカラ
ムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン/エーテル(体
積比4/l)の流分より無色鱗片状の化合物(27) 
29mg (収率89%)を得た。
この化合物(27)は、そのまま次の反応に用いた。
化合物(27)の物性データを次に示す。
mp、;120〜121℃、 [α]姦’ 211.:14” (C1,06、CHC
l3 )、I  R(Nujol法)  :  172
0cm−’、’ H−N M R(CDC13)δ:0
.95(31(、s)、1.05(:IH,s)、 1
.15−1.60(611,層) 、1.71−2.0
5(1,■)、 2.05−2.45(28,厳)、 オ シム  28  の 前記飽和トリシクロケトン体(27) 91 m g(
0,51ミリモル)のピリジン(3mM)溶液にヒドロ
キシルアミン89m g  (1,28ミリモル)を加
え、アルゴン気流下て温度60〜70℃に加温しつつ6
.5時間攪拌した0反応液をエーテル(20mJl)で
希釈し、5%塩酸水溶液(10m文×2)、飽和炭耐水
素ナトリウム水溶液(10m文)、飽和食塩水(10m
文)で洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下
に溶媒留去した。得られた粗結晶なヘキサンより再結晶
して無色針状の化合物(28)95mg(収率95%)
を得た。
この化合物(28)は、そのまま次の反応に用いた。
化合物(28)の物性データを次に示す。
mp、  ; 112〜113℃、 [Q Ig” ”117.07 @(C1,00、CH
Cl1 ) 。
I  R(Nujol法)   :  3275cm−
”、 1460cm−’、’ H−N M R(CDC
l2)  δ :0.97(コ)l、s)  。
1.10(3B、s)、1.15−1.45(61−1
,m)、1.68−2.01(4)1))、2.25(
Ill、dd、J=4.24Hz)、2.6−3.15
.(Ill、m)、8.25(III、brs、exc
hangeablewith C20) 組成分析(C12)1□、NOとして);計算値($)
 :C74,57、H9,91,N 7.25、実測値
(駕):C74,57、H10,24、N 7.25、
二 1ル 29の 前記オキシム体(28)180 m g (0,93m
 l )の無水エーテル(4m l )溶液にベンゼン
(2mM)を加えるとともに、水冷下に五塩化リン21
4mg(1,03ミリモル)を加えて、アルゴン気流下
で25分間攪拌した後、さらに室温下で12時間攪拌し
た0反応液をエーテル(20mjL)で希釈し、飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液(10mg、)、飽和食塩水(
10m l )で洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥し
た0次いで、弱い減圧下で温度0℃の条件下に溶媒留去
して得られた残渣をシリカゲル8gを用いてカラムクロ
マトグラフィーに付し、無色油状の化合物(29)12
1 m g (収率74%)を得た。
この化合物(29)は、そのまま次の反応に用いた。
化合物(29)の物性データを次に示す。
[α コj?  −27,49° (G  O,24、
CHCl3 )  、IR(Neat法) : 225
0cm−−1H−N M R(CDC13)  δ :
1.02(3H,s)  。
1.1−2.05(9H,■)、 2.15−2.45
(2H,m)  、2.6−2.8(11量、m) 、
 4.50(1を量os) 、 4.79(LH,s)
 、アル−ヒト 30の 前記ニトリル体(29)100 m g (0,57ミ
リモル)の無水C112CIg (2m 41 )溶液
に水素化ジイソブチルアルミニウム(1,0モルトルエ
ン溶液) 1.13m文(0,56ミリモル)を温度−
75℃の条件下に滴下し、アルゴン気流下て30分間攪
拌した。さらに反応液に10%硫酸水溶液(3mJl)
を加え、10分間攪拌した0反応液をセライト濾過に付
し、濾液をCH*CI*(10rn l X 3 )で
抽出した0合せたcuzctt層を飽和炭酸水素ナトリ
ウム(10m文)、飽和食塩水(lOm!L)で洗浄し
、硫酸マグネシウムて乾燥した後、減圧下に溶媒留去し
て、粗アルデヒド体(30)110 m gを得た。
この粗アルデヒド体(30)は精製することなく次の反
応に用いた。
(参考例1) ◆−−ンタレン26の 前記粗ヨード体(25)100 m g (0,30ミ
リモル)のベンゼン(2mjL)溶液に1.8−ジアザ
ビシクロ(5,4,0)−7−ウンデセン0.05 m
 l (0,36ミリモル)を加え、アルゴン気流下で
温度60 ”Cの条件下に24時間攪拌した0反応液を
エーテル(15m l )で希釈し、5%塩酸水(10
mJl)、飽和炭酸水素ナトリウム水(10yyJL)
、飽和食塩水(10mal)で洗浄した後、硫酸マグネ
シウムで乾燥し、減圧下に溶媒留去した。得られた残渣
を薄層クロマトグラフィーに付し、ヘキサンで展開して
40mg[アルコール体(23)からの収率87%]の
(◆)−β−サンタレン(26)を得た。
物性データを次に示す。
[Q IP  +108.60@ その他諸スペクトルデータは、文献値と一致した。
(参考例2) ◆−エビー −ンタレン31の イソプロピルトリフェニルホスホニウムプロミド949
 m g (2,2ミリモル)の無水テトラヒドロフラ
ン溶液に水冷下でn−ブチルリチウム1.27m1を加
え、アルゴン気流下に10分間攪拌した後、温度−40
°Cの条件下に前記粗アルデヒド体(30) 102m
 g (0,57ミリモル)を加え、8時間攪拌した。
反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(5m文)を加
えた後、エーテル(10mJIX3)で抽出した0次い
で、合せた反応液を水(10mJL)、飽和食塩水(1
0mJl)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。その
後、弱い減圧下に温度0°Cの条件下に溶媒留去して得
られる残渣を薄層クロマトグラフィーに付し、n−ペン
タンで展開して、(リーエピーβ−サンタレン(31)
91mg[ニトリル体(29)からの収率75%]を得
た。
物性データを次に示す。
[α]シ’  +25.94°  (CO,:19. 
  CHCl3)その他諸スペクトルデータは文献値と
一致した。
[発明の効果] この発明によると、たとえばビヤクダン油の成分である
β−サンタレン等の合成中間体として有用であるととも
に、工業的に幅広く利用することのできる新規なノルボ
ルナン誘導体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は、この発明のノルボルナン誘導体の反
応工程図である。 特許出願人  大正製薬株式会社 代 理 人  弁理士 福村直樹

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)次式[1]: ▲数式、化学式、表等があります▼[1] [式中、R^1は水素原子もしくはメチル基を示し、R
    ^2はヒドロキシメチル基、p−トルエンスルホニルオ
    キシメチル基もしくはヨードメチル基を示すか、または
    R^1とR^2とは共同してメチレン基を示す。 また、R^3は水素原子、メチル基もしくは4−メチル
    −3−ペンテニル基を示し、R^4はメチル基、シアノ
    エチル基もしくはホルミルエチル基を示すか、またはR
    ^2とR^4とは共同して、▲数式、化学式、表等があ
    ります▼ (式中、XとYとはそれぞれ異なり、水素原子もしくは
    水酸基を示すか、またはXとYとは共同して酸素原子を
    示す。)、 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、XとYは前記と同義である。)、 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、XとYは前記と同義である。)、 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、XとYは前記と同義である。)、 ▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式、化学式、
    表等があります▼、 ▲数式、化学式、表等があります▼ のいずれかを示す。] で表わされることを特徴とするノルボルナン誘導体。
JP62249363A 1987-10-02 1987-10-02 ノルボルナン誘導体 Pending JPH0193547A (ja)

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JP62249363A Pending JPH0193547A (ja) 1987-10-02 1987-10-02 ノルボルナン誘導体

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