JPH05170682A - 光学活性リナロール及びその中間体の製法 - Google Patents
光学活性リナロール及びその中間体の製法Info
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- JPH05170682A JPH05170682A JP3247402A JP24740291A JPH05170682A JP H05170682 A JPH05170682 A JP H05170682A JP 3247402 A JP3247402 A JP 3247402A JP 24740291 A JP24740291 A JP 24740291A JP H05170682 A JPH05170682 A JP H05170682A
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
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- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 光学活性2,3−エポキシ−3,7−ジメチ
ル−6−オクテン−1−オールに、有機錫化合物と燐酸
エステルとの熱縮合生成物を触媒としてアルコールを開
環付加させ、得られた光学活性グリコール誘導体をホル
ムアミド誘導体さらに酸無水物と反応させ、得られた光
学活性リナリルエーテルを加水素分解,加溶媒分解又は
還元的分解を行い光学活性リナロールを製造する。 【効果】 短い工程で高光学純度のリナロールが得られ
る。
ル−6−オクテン−1−オールに、有機錫化合物と燐酸
エステルとの熱縮合生成物を触媒としてアルコールを開
環付加させ、得られた光学活性グリコール誘導体をホル
ムアミド誘導体さらに酸無水物と反応させ、得られた光
学活性リナリルエーテルを加水素分解,加溶媒分解又は
還元的分解を行い光学活性リナロールを製造する。 【効果】 短い工程で高光学純度のリナロールが得られ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光学活性リナロールの製
法及びその中間体の製法に関する。詳しくは光学活性リ
ナロールを高光学純度で効率よく製造する方法及びその
中間体の製法に関する。
法及びその中間体の製法に関する。詳しくは光学活性リ
ナロールを高光学純度で効率よく製造する方法及びその
中間体の製法に関する。
【0002】
【従来の技術】リナロールは香料素材として、各種の食
品,香粧品等の調合原料として使用されており、その光
学活性体は通常樹木又はその種子等の天然物から精製単
離して得られている。本発明は光学活性リナロールを化
学的合成によって得ようとするものである。
品,香粧品等の調合原料として使用されており、その光
学活性体は通常樹木又はその種子等の天然物から精製単
離して得られている。本発明は光学活性リナロールを化
学的合成によって得ようとするものである。
【0003】光学活性リナロールの合成法に関しては、
これまでに若干の報告がある。その1つは R.Barner a
nd J. H▲u▼bscher による Helv. Chim. Acta, 66
880(1983)に記載されているが、この方法は
(S)−C6 H5 CH2 O−C(CH3 )(CO2 H)
(CO2 C2 H5 )を出発原料とし9段階を経るもので
実用的とは言い難い。他の1つは M. Ohwa, T. Kogure,
E. L. ElielによるJ. Org. Chem. 51 2599
(1986)に記載されているが、この方法もオキサチ
アンを原料とし8段階という多段階を要するだけでな
く、リナロールの(R)体の方は高光学純度で得るのは
容易でないと記されている。
これまでに若干の報告がある。その1つは R.Barner a
nd J. H▲u▼bscher による Helv. Chim. Acta, 66
880(1983)に記載されているが、この方法は
(S)−C6 H5 CH2 O−C(CH3 )(CO2 H)
(CO2 C2 H5 )を出発原料とし9段階を経るもので
実用的とは言い難い。他の1つは M. Ohwa, T. Kogure,
E. L. ElielによるJ. Org. Chem. 51 2599
(1986)に記載されているが、この方法もオキサチ
アンを原料とし8段階という多段階を要するだけでな
く、リナロールの(R)体の方は高光学純度で得るのは
容易でないと記されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑
み、従来より短い工程で高光学純度の光学活性リナロー
ルを得ることを目的とする。
み、従来より短い工程で高光学純度の光学活性リナロー
ルを得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は出発原料とし
て、反応法の確立したシャープレス不斉酸化法により容
易に得られる光学活性2,3−エポキシ−3,7−ジメ
チル−6−オクテン−1−オールを使用する。従来、式
(1)で示される2,3−エポキシ−3,7−ジメチル
−6−オクテン−1−オールの如く、不斉3級炭素原子
に係わるエポキシドの開環付加反応では、例えばSnC
l4 やBF3 ・O(C2 H5 )2 等通常用いられるルイ
ス酸触媒ではラセミ反応が起るという問題点あった。
(R. E. Perker and N. S. Isaacs, Chem. Rev. 59
737 (1959))そこで本発明者らは以上の問題
点を解決すべく鋭意研究を行った結果、2,3−エポキ
シ−3,7−ジメチル−6−オクテン−1−オールにア
ルコールを開環付加させる際に、特定の触媒を用いれ
ば、上記問題点を解決し得ることを見出した。
て、反応法の確立したシャープレス不斉酸化法により容
易に得られる光学活性2,3−エポキシ−3,7−ジメ
チル−6−オクテン−1−オールを使用する。従来、式
(1)で示される2,3−エポキシ−3,7−ジメチル
−6−オクテン−1−オールの如く、不斉3級炭素原子
に係わるエポキシドの開環付加反応では、例えばSnC
l4 やBF3 ・O(C2 H5 )2 等通常用いられるルイ
ス酸触媒ではラセミ反応が起るという問題点あった。
(R. E. Perker and N. S. Isaacs, Chem. Rev. 59
737 (1959))そこで本発明者らは以上の問題
点を解決すべく鋭意研究を行った結果、2,3−エポキ
シ−3,7−ジメチル−6−オクテン−1−オールにア
ルコールを開環付加させる際に、特定の触媒を用いれ
ば、上記問題点を解決し得ることを見出した。
【0006】本発明はかかる知見に基づきなされたもの
であって上記化合物を原料とし、3段階という短い反応
経路で高光学純度の光学活性リナロールを製造する方
法、及びその中間体を製造する方法を提供するものであ
る。本発明は次の3つの工程を有している。
であって上記化合物を原料とし、3段階という短い反応
経路で高光学純度の光学活性リナロールを製造する方
法、及びその中間体を製造する方法を提供するものであ
る。本発明は次の3つの工程を有している。
【0007】〈工程(I)〉下記(A)群から選ばれた
有機錫化合物と下記(B)群から選ばれた燐酸エステル
との熱縮合生成物からなる触媒の存在下で、下記式
(1)で表わされる光学活性2,3−エポキシ−3,7
−ジメチル−6−オクテン−1−オールに下記一般式
(2)で表わされるアルコールを開環付加させて、下記
一般式(3)で表わされる光学活性グリコール誘導体を
製造する工程。
有機錫化合物と下記(B)群から選ばれた燐酸エステル
との熱縮合生成物からなる触媒の存在下で、下記式
(1)で表わされる光学活性2,3−エポキシ−3,7
−ジメチル−6−オクテン−1−オールに下記一般式
(2)で表わされるアルコールを開環付加させて、下記
一般式(3)で表わされる光学活性グリコール誘導体を
製造する工程。
【0008】
【化8】
【0009】 R1 OH (2)
【0010】
【化9】
【0011】 (A)群: R5 a SnX4-a (A−1) R5 b SnOc (A−2) R6 −(R5 2SnOSnR5 2)−R6 (A−3) R5 a SnX4-a とR5 b SnOc との錯体化合物 (A−4) (B)群: (R7 O)3 P=O (B−1)
【0012】〈工程(II)〉上式(3)で表わされる
光学活性グリコール誘導体を、下記一般式(4)で表わ
されるホルムアミドアセタール誘導体と反応させた後、 HC(OR2 )2 NR3 2 (4) 下記一般式(5)で表わされる酸無水物と更に反応さ
せ、 (R4 CO)2 O (5) 下記一般式(6)で表わされる光学活性リナリルエーテ
ルを製造する工程。
光学活性グリコール誘導体を、下記一般式(4)で表わ
されるホルムアミドアセタール誘導体と反応させた後、 HC(OR2 )2 NR3 2 (4) 下記一般式(5)で表わされる酸無水物と更に反応さ
せ、 (R4 CO)2 O (5) 下記一般式(6)で表わされる光学活性リナリルエーテ
ルを製造する工程。
【0013】
【化10】
【0014】〈工程(III)〉上式(6)で表わされ
る光学活性リナリルエーテルを金属触媒の存在下、又は
非存在下で加水素分解又は加溶媒分解するか、又は液体
アンモニア中アルカリ金属による還元的分解を行うこと
により、下記一般式(7)で表わされる光学活性リナロ
ールを製造する工程。
る光学活性リナリルエーテルを金属触媒の存在下、又は
非存在下で加水素分解又は加溶媒分解するか、又は液体
アンモニア中アルカリ金属による還元的分解を行うこと
により、下記一般式(7)で表わされる光学活性リナロ
ールを製造する工程。
【0015】
【化11】
【0016】〔但し式(2),(3)及び(6)中R1
はC6 H5 CH2 −,CH2 =CH−CH2 −,CH2
=C(CH3 )−CH2 −,(CH3 )3 C−,(C6
H5 )3 C−より選ばれた基であり、式(4)中R2 及
びR3 は同一であっても異なっていてもよく、メチル
基,エチル基,プロピル基,イソプロピル基,ベンジル
基より選ばれた基であり、式(5)中R4 はメチル基,
エチル基,プロピル基,イソプロピル基,ブチル基,フ
ェニル基から選ばれた基である。式(1),(3),
(6)及び(7)中、*の符号は不斉炭素原子を表わ
す。
はC6 H5 CH2 −,CH2 =CH−CH2 −,CH2
=C(CH3 )−CH2 −,(CH3 )3 C−,(C6
H5 )3 C−より選ばれた基であり、式(4)中R2 及
びR3 は同一であっても異なっていてもよく、メチル
基,エチル基,プロピル基,イソプロピル基,ベンジル
基より選ばれた基であり、式(5)中R4 はメチル基,
エチル基,プロピル基,イソプロピル基,ブチル基,フ
ェニル基から選ばれた基である。式(1),(3),
(6)及び(7)中、*の符号は不斉炭素原子を表わ
す。
【0017】〔上記工程(I)における式(A−1)〜
(A−3)中、R5 は置換基を有していてもよい炭素数
1〜12のアルキル基,アルケニル基,シクロアルキル
基,アリール基およびアラルキル基からなる群より選ば
れた有機基であり、式(A−1)中、Xはハロゲン原
子,アルコキシ基,アリールオキシ基,アシルオキシ基
およびリン酸の部分エステル残基からなる群より選ばれ
た原子または基であり、式(A−3)中、R6 は式(A
−1)中のR5 またはXであり、2個のR6 は同一であ
ってもよく異なっていてもよい。式(A−1)中、aは
1〜4の整数であり、aが2〜4の整数のとき、R5 は
同一であってもよく異なっていてもよい。aが1または
2のときXは同一であっても異なっていてもよい。また
式(A−2)中、bは1または2であり、bが1のと
き、cは3/2、bが2のときcは1である。さらに式
(B−1)中、R7 は水素、炭素数2以上のアルキル
基,アルケニル基またはシクロアルキル基であり、3個
のR7 は互に同一であってよく異なっていてもよいが、
少なくとも1個は水素原子以外の基である。〕
(A−3)中、R5 は置換基を有していてもよい炭素数
1〜12のアルキル基,アルケニル基,シクロアルキル
基,アリール基およびアラルキル基からなる群より選ば
れた有機基であり、式(A−1)中、Xはハロゲン原
子,アルコキシ基,アリールオキシ基,アシルオキシ基
およびリン酸の部分エステル残基からなる群より選ばれ
た原子または基であり、式(A−3)中、R6 は式(A
−1)中のR5 またはXであり、2個のR6 は同一であ
ってもよく異なっていてもよい。式(A−1)中、aは
1〜4の整数であり、aが2〜4の整数のとき、R5 は
同一であってもよく異なっていてもよい。aが1または
2のときXは同一であっても異なっていてもよい。また
式(A−2)中、bは1または2であり、bが1のと
き、cは3/2、bが2のときcは1である。さらに式
(B−1)中、R7 は水素、炭素数2以上のアルキル
基,アルケニル基またはシクロアルキル基であり、3個
のR7 は互に同一であってよく異なっていてもよいが、
少なくとも1個は水素原子以外の基である。〕
【0018】本発明においては工程(I)において特定
の有機錫化合物と特定の燐酸エステルとの熱縮合生成物
を触媒として存在させる。これによって光学純度を低下
させることなく目的とする上記式(3),(6)及び
(7)化合物を効率よく製造することができる。以下出
発原料として(2S,3S)の光学活性2,3−エポキ
シ−3,7−ジメチル−6−オクテン−1−オールを用
いる場合を一例として下記反応フローシートを参照しつ
つ各工程を説明する。下記反応フローシート中、R1 は
上式(2),(3)及び(6)のR1 と同様である。な
お出発原料を(2S,3S)−(1)又は(2R,3
S)−(1)としたときは(R)−(7)が、(2S,
3R)−(1)又は(2R,3R)−(1)としたとき
は(S)−(7)が生成することを意味する。これらの
反応経路を示すと次のようになる。 (2S,3S)−(1)→(2S,3R)−(3)→
(R)−(6)→(R)−(7) (2R,3S)−(1)→(2R,3R)−(3)→
(R)−(6)→(R)−(7) (2S,3R)−(1)→(2S,3S)−(3)→
(S)−(6)→(S)−(7) (2R,3R)−(1)→(2R,3S)−(3)→
(S)−(6)→(S)−(7)
の有機錫化合物と特定の燐酸エステルとの熱縮合生成物
を触媒として存在させる。これによって光学純度を低下
させることなく目的とする上記式(3),(6)及び
(7)化合物を効率よく製造することができる。以下出
発原料として(2S,3S)の光学活性2,3−エポキ
シ−3,7−ジメチル−6−オクテン−1−オールを用
いる場合を一例として下記反応フローシートを参照しつ
つ各工程を説明する。下記反応フローシート中、R1 は
上式(2),(3)及び(6)のR1 と同様である。な
お出発原料を(2S,3S)−(1)又は(2R,3
S)−(1)としたときは(R)−(7)が、(2S,
3R)−(1)又は(2R,3R)−(1)としたとき
は(S)−(7)が生成することを意味する。これらの
反応経路を示すと次のようになる。 (2S,3S)−(1)→(2S,3R)−(3)→
(R)−(6)→(R)−(7) (2R,3S)−(1)→(2R,3R)−(3)→
(R)−(6)→(R)−(7) (2S,3R)−(1)→(2S,3S)−(3)→
(S)−(6)→(S)−(7) (2R,3R)−(1)→(2R,3S)−(3)→
(S)−(6)→(S)−(7)
【0019】
【化12】
【0020】〈工程(I)〉この工程は(2S,3S)
−2,3−エポキシ−3,7−ジメチル−6−オクテン
−1−オール(反応フローシート中(2S,3S)−
(1)で示されるもの)に一般式R1 OHで表わされる
アルコールを開環付加させて(2S,3R)−グリコー
ル誘導体(反応フローシート中(2S,3R)−(3)
で示されるもの)を製造する工程であり、上記熱縮合生
成物からなる触媒の存在下で行われる。なお出発原料で
ある光学活性2,3−エポキシ−3,7−ジメチル−6
−オクテン−1−オールは J. Am. Chem. Soc., 102
5974(1980)にその合成法が記されている。
一般式R1 OH中のR1 はC6 H5 CH2 −,CH2 =
CH−CH2 −,CH2 =C(CH3 )−CH2 −,
(CH3 )3 C−,(C6 H 5 )3 C−より選ばれた基
である。上記アルコールは原料の式(1)化合物に対し
1〜50当量、好ましくは1〜30当量の範囲で反応さ
せる。
−2,3−エポキシ−3,7−ジメチル−6−オクテン
−1−オール(反応フローシート中(2S,3S)−
(1)で示されるもの)に一般式R1 OHで表わされる
アルコールを開環付加させて(2S,3R)−グリコー
ル誘導体(反応フローシート中(2S,3R)−(3)
で示されるもの)を製造する工程であり、上記熱縮合生
成物からなる触媒の存在下で行われる。なお出発原料で
ある光学活性2,3−エポキシ−3,7−ジメチル−6
−オクテン−1−オールは J. Am. Chem. Soc., 102
5974(1980)にその合成法が記されている。
一般式R1 OH中のR1 はC6 H5 CH2 −,CH2 =
CH−CH2 −,CH2 =C(CH3 )−CH2 −,
(CH3 )3 C−,(C6 H 5 )3 C−より選ばれた基
である。上記アルコールは原料の式(1)化合物に対し
1〜50当量、好ましくは1〜30当量の範囲で反応さ
せる。
【0021】上記熱縮合物を生成する(A)群中の一般
式(A−1)で表わされる有機錫化合物としては、例え
ば (C2 H5 )4 Sn,(C6 H5 )4 Sn,(CH3 )
3 SnF,(C4 H9 )3 SnCl,(CH3 )3 Sn
Br,(C8 H17)3 SnCl,(CH3 )3 Sn
F2 ,(C4 H9 )2 SnCl2 ,(C12H23)2 Sn
Br2 ,(C4 H9 )2 Sn(OCH2 CH=CH2 )
2 ,(CH2 CH=CH2 )Sn(C2 H5 )3 ,(C
4 H9 )3 SnOC4 H9 ,(cyclo −C6 H11)2 S
nl2 ,(C4 H9 )SnF3 ,(C3 H17)SnCl
3 ,(C8 H17)3 SnOCOCH3 ,(C8 H17)2
Sn(OCOC17H35)2
式(A−1)で表わされる有機錫化合物としては、例え
ば (C2 H5 )4 Sn,(C6 H5 )4 Sn,(CH3 )
3 SnF,(C4 H9 )3 SnCl,(CH3 )3 Sn
Br,(C8 H17)3 SnCl,(CH3 )3 Sn
F2 ,(C4 H9 )2 SnCl2 ,(C12H23)2 Sn
Br2 ,(C4 H9 )2 Sn(OCH2 CH=CH2 )
2 ,(CH2 CH=CH2 )Sn(C2 H5 )3 ,(C
4 H9 )3 SnOC4 H9 ,(cyclo −C6 H11)2 S
nl2 ,(C4 H9 )SnF3 ,(C3 H17)SnCl
3 ,(C8 H17)3 SnOCOCH3 ,(C8 H17)2
Sn(OCOC17H35)2
【0022】
【化13】 が挙げられる。
【0023】上記(A)群中の一般式(A−2)で表わ
される有機錫化合物としては、例えば (CH3 )2 SnO,(C4 H9 )2 SnO,(C8 H
17)2 SnO,(C6 H5 )2 SnO,CH3 SnO
3/2 ,C4 H9 SnO3/2 が挙げられる。上記、一般式(A−1)で表わされる化
合物と一般式(A−2)で表わされる化合物との錯体化
合物としては、例えば (CH3 )2 SnO・(C2 H5 )2 SnBr2 ,(C
H3 )2 SnO・(CH3 )2 SnCl2 ,CH
3 〔(CH3 )2 SnO〕2 Cl3 ・(CH3 )2 Sn
Br2 が挙げられる。
される有機錫化合物としては、例えば (CH3 )2 SnO,(C4 H9 )2 SnO,(C8 H
17)2 SnO,(C6 H5 )2 SnO,CH3 SnO
3/2 ,C4 H9 SnO3/2 が挙げられる。上記、一般式(A−1)で表わされる化
合物と一般式(A−2)で表わされる化合物との錯体化
合物としては、例えば (CH3 )2 SnO・(C2 H5 )2 SnBr2 ,(C
H3 )2 SnO・(CH3 )2 SnCl2 ,CH
3 〔(CH3 )2 SnO〕2 Cl3 ・(CH3 )2 Sn
Br2 が挙げられる。
【0024】上記(A)群中の一般式(A−1)で表わ
される有機錫化合物としては、例えば (CH3 )3 SnOSn(CH3 )3 ,Cl(C
4 H9 )2 SnOSn(C4 H9 )2 Cl,(CH3 C
OO)(C6 H5 )2 SnOSn(C6 H5 )2 (CH
3 COO) が挙げられる。
される有機錫化合物としては、例えば (CH3 )3 SnOSn(CH3 )3 ,Cl(C
4 H9 )2 SnOSn(C4 H9 )2 Cl,(CH3 C
OO)(C6 H5 )2 SnOSn(C6 H5 )2 (CH
3 COO) が挙げられる。
【0025】上記熱縮合物を生成する(B)群中の一般
式(B−1)で表わされる燐酸エステルとしては、例え
ば (C2 H5 )3 PO4 ,(C3 H7 )3 PO4 ,(C4
H9 )3 PO4 ,(C3 H17)3 PO4 ,(CH2 =C
H−CH2 )3 PO4 ,(C6 H11)3 PO4 ,(Cl
CH2 −CH2 )3 PO4 ,(Cl2 C3 H5 )P
O4 ,(C2 H5 )2 HPO4 ,(C4 H9 )2 HPO
4 ,(C4 H9 )H2 PO4 , が挙げられる。
式(B−1)で表わされる燐酸エステルとしては、例え
ば (C2 H5 )3 PO4 ,(C3 H7 )3 PO4 ,(C4
H9 )3 PO4 ,(C3 H17)3 PO4 ,(CH2 =C
H−CH2 )3 PO4 ,(C6 H11)3 PO4 ,(Cl
CH2 −CH2 )3 PO4 ,(Cl2 C3 H5 )P
O4 ,(C2 H5 )2 HPO4 ,(C4 H9 )2 HPO
4 ,(C4 H9 )H2 PO4 , が挙げられる。
【0026】本発明における触媒は、(A)群に属する
有機錫化合物と(B)群に属する燐酸エステルとの混合
物を150〜300℃で加熱したときの熱縮合生成物と
して得られる。なお、この縮合は、必要に応じて溶媒中
で行ってもよい。上記(A)群に属する有機錫化合物及
び(B)群に属する燐酸エステルは、通常、錫原子とリ
ン原子との数比が1:10〜10:1の範囲内になる割
合で反応させればよい。なお、上記触媒生成反応(縮合
反応)においては、(A)群の成分及び(B)群の成分
の種類に応じて種々の比較的簡単な物質が縮合反応で生
成脱離する。得られた熱縮合生成物はその縮合度に応じ
て異なった活性を示す。本発明における触媒の最適の縮
合度は、(A),(B)両群から選ばれる成分の種類と
比率によって異なるが、実験的に容易に決定することが
できる。なお、縮合度の高いものは一般に溶媒に不溶性
であり、かかる不溶性触媒を用いた場合、反応終了後ろ
別などの機械的処理によって簡単にこれを系外に除去し
得るという利点がある。また、熱縮合生成物は、一般に
縮合初期においてはヘキサン,ベンゼンなどの溶媒に可
溶であるが、縮合反応の進行に伴い高分子化して不溶化
する。
有機錫化合物と(B)群に属する燐酸エステルとの混合
物を150〜300℃で加熱したときの熱縮合生成物と
して得られる。なお、この縮合は、必要に応じて溶媒中
で行ってもよい。上記(A)群に属する有機錫化合物及
び(B)群に属する燐酸エステルは、通常、錫原子とリ
ン原子との数比が1:10〜10:1の範囲内になる割
合で反応させればよい。なお、上記触媒生成反応(縮合
反応)においては、(A)群の成分及び(B)群の成分
の種類に応じて種々の比較的簡単な物質が縮合反応で生
成脱離する。得られた熱縮合生成物はその縮合度に応じ
て異なった活性を示す。本発明における触媒の最適の縮
合度は、(A),(B)両群から選ばれる成分の種類と
比率によって異なるが、実験的に容易に決定することが
できる。なお、縮合度の高いものは一般に溶媒に不溶性
であり、かかる不溶性触媒を用いた場合、反応終了後ろ
別などの機械的処理によって簡単にこれを系外に除去し
得るという利点がある。また、熱縮合生成物は、一般に
縮合初期においてはヘキサン,ベンゼンなどの溶媒に可
溶であるが、縮合反応の進行に伴い高分子化して不溶化
する。
【0027】触媒の使用量は特に制限されず、広範囲で
選択することができるが、一般的には式(1)化合物1
00重量部に対して10〜1000重量部の範囲が好ま
しく、100〜300重量部の範囲がより好ましい。本
工程の開環付加反応における反応温度は、特に制限され
ないが通常−10〜100℃範囲内が好適である。
選択することができるが、一般的には式(1)化合物1
00重量部に対して10〜1000重量部の範囲が好ま
しく、100〜300重量部の範囲がより好ましい。本
工程の開環付加反応における反応温度は、特に制限され
ないが通常−10〜100℃範囲内が好適である。
【0028】〈工程(II)〉この工程は、工程(I)
で得た(2S,3R)−グリコール誘導体(反応フロー
シート中、(2S,3R)−(3)で示す)に一般式
(4)で表わされるホルムアミドアセタール誘導体とを
反応させ、下記式(8)で示されると推定される中間体
に転換させ、 HC(OR2 )2 NR3 2 (4)
で得た(2S,3R)−グリコール誘導体(反応フロー
シート中、(2S,3R)−(3)で示す)に一般式
(4)で表わされるホルムアミドアセタール誘導体とを
反応させ、下記式(8)で示されると推定される中間体
に転換させ、 HC(OR2 )2 NR3 2 (4)
【0029】
【化14】
【0030】これを一般式(5)で示される酸無水物と
反応させ、 (R4 CO)2 O (5) R体のリナリルエーテル(反応フローシート中(R)−
(6)で示されるもの)にする工程である。上記式
(8)で示されると推定される中間体を得るに当り、式
(4)で示されるホルムアミドアセタールとしては例え
ばN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール,
N,N−ジメチルホルムアミドジエチルアセタール,
N,N−ジメチルプロピルアセタール,N,N−ジメチ
ルイソプロピルアセタール,N,N−ジメチルベンジル
アセタール,N,N−ジエチルジメチルアセタール,
N,N−ジイソプロピルジメチルアセタール等が挙げら
れる。
反応させ、 (R4 CO)2 O (5) R体のリナリルエーテル(反応フローシート中(R)−
(6)で示されるもの)にする工程である。上記式
(8)で示されると推定される中間体を得るに当り、式
(4)で示されるホルムアミドアセタールとしては例え
ばN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール,
N,N−ジメチルホルムアミドジエチルアセタール,
N,N−ジメチルプロピルアセタール,N,N−ジメチ
ルイソプロピルアセタール,N,N−ジメチルベンジル
アセタール,N,N−ジエチルジメチルアセタール,
N,N−ジイソプロピルジメチルアセタール等が挙げら
れる。
【0031】上記ホルムアミドアセタールの使用量は、
グリコール誘導体((2S,3R)−(3))に対し1
〜100モル倍、好ましくは5〜40モル倍の範囲が適
当である。反応温度は0〜100℃の範囲が好適であ
る。なお、溶媒を用いる場合は、不活性溶媒を用いる必
要があるが、中でも塩化メチレン,クロロホルムが特に
好ましい。上記で得られた式(8)は精製単離すること
なく次の酸無水物との反応に供すことができ、それによ
りR体のリナリルエーテルに転換することができる。
グリコール誘導体((2S,3R)−(3))に対し1
〜100モル倍、好ましくは5〜40モル倍の範囲が適
当である。反応温度は0〜100℃の範囲が好適であ
る。なお、溶媒を用いる場合は、不活性溶媒を用いる必
要があるが、中でも塩化メチレン,クロロホルムが特に
好ましい。上記で得られた式(8)は精製単離すること
なく次の酸無水物との反応に供すことができ、それによ
りR体のリナリルエーテルに転換することができる。
【0032】この反応で用いる式(5)で示される酸無
水物としては、無水酢酸,無水プロピオン酸,無水酪
酸,無水イソ酪酸,無水安息香酸が挙げられる。上記酸
無水物の使用量は、式(8)で示される推定中間体10
0重量部に対し50〜100000重量部、好ましくは
100〜50000重量部の範囲が適当である。反応温
度は0〜150℃の範囲が好適である。溶媒を用いる場
合は、不活性溶媒を用いる必要があるが、中でも塩化メ
チレン,クロロホルムが好ましい。
水物としては、無水酢酸,無水プロピオン酸,無水酪
酸,無水イソ酪酸,無水安息香酸が挙げられる。上記酸
無水物の使用量は、式(8)で示される推定中間体10
0重量部に対し50〜100000重量部、好ましくは
100〜50000重量部の範囲が適当である。反応温
度は0〜150℃の範囲が好適である。溶媒を用いる場
合は、不活性溶媒を用いる必要があるが、中でも塩化メ
チレン,クロロホルムが好ましい。
【0033】〈工程(III)〉この工程は工程(I
I)で得た(R)−(6)を金属触媒の存在下又は非存
在下で反応させてR−リナロール(反応フローシートで
は(R)−(7)で示されるもの)にする工程である。
この工程における触媒と薬品は(R)−(6)の置換基
R1 の種類に応じて適宜選択される。置換基R1 がC6
H5 CH2 −のときは以下の(イ),(ロ)2通りの方
法のいずれかを選ぶことにより(R)−(6)から
(R)−(7)に転換することができる。
I)で得た(R)−(6)を金属触媒の存在下又は非存
在下で反応させてR−リナロール(反応フローシートで
は(R)−(7)で示されるもの)にする工程である。
この工程における触媒と薬品は(R)−(6)の置換基
R1 の種類に応じて適宜選択される。置換基R1 がC6
H5 CH2 −のときは以下の(イ),(ロ)2通りの方
法のいずれかを選ぶことにより(R)−(6)から
(R)−(7)に転換することができる。
【0034】(イ)法:(R)−(6)の液体アンモニ
ア溶液をアルカリ金属で処理することによって(R)−
(7)を得ることができる。アルカリ金属としてはリチ
ウム,ナトリウム,カリウム等が挙げられる。アルカリ
金属の量は(R)−(6)100重量部に対し1〜10
0重量部の範囲が適当である。液体アンモニアの量は
(R)−(6)100重量部に対し、1000〜100
000重量部の範囲が適当である。反応温度は−100
℃〜0℃の範囲が適当である。
ア溶液をアルカリ金属で処理することによって(R)−
(7)を得ることができる。アルカリ金属としてはリチ
ウム,ナトリウム,カリウム等が挙げられる。アルカリ
金属の量は(R)−(6)100重量部に対し1〜10
0重量部の範囲が適当である。液体アンモニアの量は
(R)−(6)100重量部に対し、1000〜100
000重量部の範囲が適当である。反応温度は−100
℃〜0℃の範囲が適当である。
【0035】(ロ)法:ニッケル,パラジウム又は白金
の存在下で(R)−(6)を水素で加水素分解すること
により(R)−(7)を得ることができる。触媒の使用
量は(R)−(6)100重量部に対して0.05〜2
0重量部が適当である。溶媒は水,アルコール類等の単
一系,アルコール類と水,エーテル類と水等の混合系溶
媒を用いることができる。上記アルコール類としてはメ
タノール,エタノール,プロパノール,t−ブチルアル
コール等、上記エーテル類としてはエチルエーテル,テ
トラヒドロフラン,ジオキサン等が例示される。通常は
メタノール,エタノール,水等の単一溶媒又は水とメタ
ノールもしくはエタノールとの混合溶媒が好適に用いら
れる。本工程における水素添加反応は、一般に0〜15
0℃の範囲内で進行するが、通常は0〜100℃の範囲
内で行うことが好ましい。
の存在下で(R)−(6)を水素で加水素分解すること
により(R)−(7)を得ることができる。触媒の使用
量は(R)−(6)100重量部に対して0.05〜2
0重量部が適当である。溶媒は水,アルコール類等の単
一系,アルコール類と水,エーテル類と水等の混合系溶
媒を用いることができる。上記アルコール類としてはメ
タノール,エタノール,プロパノール,t−ブチルアル
コール等、上記エーテル類としてはエチルエーテル,テ
トラヒドロフラン,ジオキサン等が例示される。通常は
メタノール,エタノール,水等の単一溶媒又は水とメタ
ノールもしくはエタノールとの混合溶媒が好適に用いら
れる。本工程における水素添加反応は、一般に0〜15
0℃の範囲内で進行するが、通常は0〜100℃の範囲
内で行うことが好ましい。
【0036】置換基R1 がCH2 =CH−CH2 −又は
CH2 =C(CH3 )−CH2 −のときは、(R)−
(6)をプロティックな溶媒中でパラジウム及び酸性触
媒の混合触媒の存在下で加溶媒分解することにより
(R)−(7)を得ることができる。プロティックな溶
媒としてはメタノール,エタノール,イソプロパノー
ル,酢酸等を挙げることができる。パラジウムは、金属
単味あるいはカーボン等の担体に担持したもの等いずれ
の形態でも使用でき、その量は(R)−(6)100重
量部に対し金属換算で0.1〜10重量部の範囲が適当
である。酸性触媒としてはP−トルエンスルホン酸,メ
タスルホン酸,過塩素酸等が挙げられ、その量は(R)
−(6)100重量部に対し0.5〜30重量部の範囲
が適当である。反応温度は0〜150℃の範囲が適当で
ある。置換基R1 がC(CH3 )3C−又は(C
6 H5 )3 C−のときは臭化水素を含む酢酸中で(R)
−(6)を加溶媒分解することにより(R)−(7)を
得ることができる。臭化水素の濃度は0.1〜30重量
%の範囲が適当であり、酢酸の量は(R)−(6)10
0重量部に対し500〜50000重量部の範囲が適当
である。反応温度は−10〜150℃の範囲が適当であ
る。
CH2 =C(CH3 )−CH2 −のときは、(R)−
(6)をプロティックな溶媒中でパラジウム及び酸性触
媒の混合触媒の存在下で加溶媒分解することにより
(R)−(7)を得ることができる。プロティックな溶
媒としてはメタノール,エタノール,イソプロパノー
ル,酢酸等を挙げることができる。パラジウムは、金属
単味あるいはカーボン等の担体に担持したもの等いずれ
の形態でも使用でき、その量は(R)−(6)100重
量部に対し金属換算で0.1〜10重量部の範囲が適当
である。酸性触媒としてはP−トルエンスルホン酸,メ
タスルホン酸,過塩素酸等が挙げられ、その量は(R)
−(6)100重量部に対し0.5〜30重量部の範囲
が適当である。反応温度は0〜150℃の範囲が適当で
ある。置換基R1 がC(CH3 )3C−又は(C
6 H5 )3 C−のときは臭化水素を含む酢酸中で(R)
−(6)を加溶媒分解することにより(R)−(7)を
得ることができる。臭化水素の濃度は0.1〜30重量
%の範囲が適当であり、酢酸の量は(R)−(6)10
0重量部に対し500〜50000重量部の範囲が適当
である。反応温度は−10〜150℃の範囲が適当であ
る。
【0037】
【実施例】以下本発明を実施例に基づいて詳細に説明す
る。本発明は下記実施例に限定されるものでなく、その
要旨を逸脱しない範囲において適宜変更して実施するこ
とが可能なものである。
る。本発明は下記実施例に限定されるものでなく、その
要旨を逸脱しない範囲において適宜変更して実施するこ
とが可能なものである。
【0038】a)触媒の合成 撹拌機,温度計及び蒸留装置を備えた三ツ口フラスコに
ジブチル錫オキシド12.5g及びトリブチルホスフェ
ート26.6gを入れ、窒素気流下で撹拌しながら25
0℃で20分間加熱して留出物を留去させ、残留物とし
て固体状の熱縮合生成物を得た。
ジブチル錫オキシド12.5g及びトリブチルホスフェ
ート26.6gを入れ、窒素気流下で撹拌しながら25
0℃で20分間加熱して留出物を留去させ、残留物とし
て固体状の熱縮合生成物を得た。
【0039】b)光学活性リナロールの合成 実施例1〈工程I〉 触媒として上記a)で得た熱縮合生成物217mgを反
応器に入れ、150℃で1時間減圧乾燥後、反応器内を
アルゴンで置換し室温まで冷却した。次いでヘキサン1
0ml,(2S,3S)−(1)((2S,3S)−
2,3−エポキシ−3,7−ジメチル−6−オクテン−
1−オール,光学純度98%ee)170mg(1ミリ
モル),ベンジルアルコール162mg(1.5ミリモ
ル)を加え、加熱還流下で3時間撹拌した。ろ過して触
媒を除き、ろ液を濃縮した。油状の残渣をさらに2mm
Hgの減圧で100℃に加熱し残存するベンジルアルコ
ールを除去し粗(2S,3R)−(3)を得た。より純
度の高いものを得るために次の操作を行った。上記で得
られた粗(2S,3R)−(3)167mgに無水酢酸
2mlとピリジン2mlを加え室温で2時間撹拌した。
反応液を水20mlに加え室温で6時間撹拌後、エーテ
ルで抽出し、エーテル層を水洗いし濃縮した。ヘキサ
ン:酢酸エチル(10:1)でカラムクロマトグラフィ
ーを行い純粋な式(9)で示される(2R,3R)−
1,2−ジアセトキシ−3−ベンジルオキシ−3,7−
ジメチル−6−オクテンを得た。(195mg,収率5
4%)
応器に入れ、150℃で1時間減圧乾燥後、反応器内を
アルゴンで置換し室温まで冷却した。次いでヘキサン1
0ml,(2S,3S)−(1)((2S,3S)−
2,3−エポキシ−3,7−ジメチル−6−オクテン−
1−オール,光学純度98%ee)170mg(1ミリ
モル),ベンジルアルコール162mg(1.5ミリモ
ル)を加え、加熱還流下で3時間撹拌した。ろ過して触
媒を除き、ろ液を濃縮した。油状の残渣をさらに2mm
Hgの減圧で100℃に加熱し残存するベンジルアルコ
ールを除去し粗(2S,3R)−(3)を得た。より純
度の高いものを得るために次の操作を行った。上記で得
られた粗(2S,3R)−(3)167mgに無水酢酸
2mlとピリジン2mlを加え室温で2時間撹拌した。
反応液を水20mlに加え室温で6時間撹拌後、エーテ
ルで抽出し、エーテル層を水洗いし濃縮した。ヘキサ
ン:酢酸エチル(10:1)でカラムクロマトグラフィ
ーを行い純粋な式(9)で示される(2R,3R)−
1,2−ジアセトキシ−3−ベンジルオキシ−3,7−
ジメチル−6−オクテンを得た。(195mg,収率5
4%)
【0040】
【化15】
【0041】この生成物(9)の性状は以下のとおりで
ある。 1 H−NMR(CDCl3 )δ1.28(S,3H),
1.51−1.71(m,2H),1.59(S,3
H),1.67(S,3H),2.02(S,3H),
2.05−2.10(m,2H),2.14(S,3
H),4.17(dd,1H,J=9.0,11.7H
z),4.49(S,2H),4.57(dd,1H,
J=2.6,11.7Hz),5.08(t,1H,J
=7.1Hz),5.36(dd,1H,J=2.6,
9.0Hz),7.23−7.33(m,5H)13 C−NMR(CDCl3 )δ17.51,19.3
0,20.81,20.98,21.57,25.6
5,35.58,63.46,63.87,73.7
3,77.32,123.80,127.14,12
7.27,128.28,131.90,138.8
3,170.2,170.97 HRMS m/z, calcd. forC14H22O4 (M+ −C
6 H5 CH2 OH) 254.1518; found 254.1499
ある。 1 H−NMR(CDCl3 )δ1.28(S,3H),
1.51−1.71(m,2H),1.59(S,3
H),1.67(S,3H),2.02(S,3H),
2.05−2.10(m,2H),2.14(S,3
H),4.17(dd,1H,J=9.0,11.7H
z),4.49(S,2H),4.57(dd,1H,
J=2.6,11.7Hz),5.08(t,1H,J
=7.1Hz),5.36(dd,1H,J=2.6,
9.0Hz),7.23−7.33(m,5H)13 C−NMR(CDCl3 )δ17.51,19.3
0,20.81,20.98,21.57,25.6
5,35.58,63.46,63.87,73.7
3,77.32,123.80,127.14,12
7.27,128.28,131.90,138.8
3,170.2,170.97 HRMS m/z, calcd. forC14H22O4 (M+ −C
6 H5 CH2 OH) 254.1518; found 254.1499
【0042】生成物(9)159mgのメタノール溶液
に室温で1規定水酸化ナトリウム水溶液2mlを加え室
温で5分間撹拌した。ジクロロメタンで抽出し、有機層
を水洗,乾燥後濃縮しヘキサン:酢酸エチル(1:1)
によりカラムクロマトグラフィーを行い、純粋な(2
S,3R)−(3)を得た。(110mg,収率90
%)
に室温で1規定水酸化ナトリウム水溶液2mlを加え室
温で5分間撹拌した。ジクロロメタンで抽出し、有機層
を水洗,乾燥後濃縮しヘキサン:酢酸エチル(1:1)
によりカラムクロマトグラフィーを行い、純粋な(2
S,3R)−(3)を得た。(110mg,収率90
%)
【0043】生成物(2S,3R)−(3)の性状は以
下のとおりである。 1 H−NMR(CDCl3 )δ1.30(S,3H),
1.50−1.58(m,1H),1.61(S,3
H),1.68(S,3H),1.74−1.82
(m,1H),2.02−2.09(m,2H),2.
84(brS,2H),3.68−3.78(m,3
H),4.45(S,2H),5.11(t,1H,J
=7.1Hz),7.24−7.34(m,S)13 C−NMR(CDCl3 )δ17.57,19.1
5,21.86,25.58,35.05,63.0
7,63.54,74.80,79.06,124.0
7,127.20,127.30,128.28,13
1.64,138.82 HRMS m/z, calcd. forC15H21O(M+ −CH
(OH)CH2 OH) 217.1592; found 217.1623
下のとおりである。 1 H−NMR(CDCl3 )δ1.30(S,3H),
1.50−1.58(m,1H),1.61(S,3
H),1.68(S,3H),1.74−1.82
(m,1H),2.02−2.09(m,2H),2.
84(brS,2H),3.68−3.78(m,3
H),4.45(S,2H),5.11(t,1H,J
=7.1Hz),7.24−7.34(m,S)13 C−NMR(CDCl3 )δ17.57,19.1
5,21.86,25.58,35.05,63.0
7,63.54,74.80,79.06,124.0
7,127.20,127.30,128.28,13
1.64,138.82 HRMS m/z, calcd. forC15H21O(M+ −CH
(OH)CH2 OH) 217.1592; found 217.1623
【0044】(2S,3R)−(3)をNaIO4 で式
(10)で示されるアルデヒドに誘導し、そのEu(h
fc)3 存在下での 1H−NMR分析により間接的に求
めた(2S,3R)−(3)の光学純度は96%eeで
あった。同様の方法で(2S,3R)−(1)(光学純
度98%ee)から合成した(2S,3S)−(3)の
光学純度は95%eeであった。
(10)で示されるアルデヒドに誘導し、そのEu(h
fc)3 存在下での 1H−NMR分析により間接的に求
めた(2S,3R)−(3)の光学純度は96%eeで
あった。同様の方法で(2S,3R)−(1)(光学純
度98%ee)から合成した(2S,3S)−(3)の
光学純度は95%eeであった。
【0045】
【化16】
【0046】実施例2〈工程II〉 実施例1で得られた(2S,3R)−(3)980mg
(3.5ミリモル)のジクロロメタン溶液にN,N−ジ
メチルホルムアミドジメチルアセタール4.23g(3
5.3ミリモル)を加え、混合物を12時間還流した。
室温まで冷却し、濃縮して得られた残渣に無水酢酸10
mlを加えた。混合物を1時間還流した後エーテルで抽
出し、エーテル層を水洗,乾燥後濃縮すると油状物質が
得られた。ヘキサン:酢酸エチル(50:1)でカラム
クロストグラフィーを行うとベンジルリナリルエーテル
(R)−(6)が得られた。(490mg,収率57
%)得られた(R)−(6)の性状は以下のとおりであ
る。 1 H−NMR(CDCl3 )δ1.16(S,3H),
1.46(S,3H),1.47−1.52(m,2
H),1.53(S,3H),1.93−1.95
(m,2H),4.21(S,2H),4.93−5.
01(m,2H),5.04(dd,1H,J=1.
5,8.0Hz),5.66(dd,1H,J=11.
0,180Hz),7.01−7.17(m,5H)13 C−NMR(CDCl3 )δ17.37,22.0
4,22.24,25.49,39.92,64.0
9,77.20,114.29,124.50,12
6.67,126.76,127.88,130.7
0,139.61,143.01 HRMS m/z,calcd. forC10H16(M+ −C6 H
5 OH) 136.1252; found 136.1207 〔α〕D −2.78(C2.80,エタノール)
(3.5ミリモル)のジクロロメタン溶液にN,N−ジ
メチルホルムアミドジメチルアセタール4.23g(3
5.3ミリモル)を加え、混合物を12時間還流した。
室温まで冷却し、濃縮して得られた残渣に無水酢酸10
mlを加えた。混合物を1時間還流した後エーテルで抽
出し、エーテル層を水洗,乾燥後濃縮すると油状物質が
得られた。ヘキサン:酢酸エチル(50:1)でカラム
クロストグラフィーを行うとベンジルリナリルエーテル
(R)−(6)が得られた。(490mg,収率57
%)得られた(R)−(6)の性状は以下のとおりであ
る。 1 H−NMR(CDCl3 )δ1.16(S,3H),
1.46(S,3H),1.47−1.52(m,2
H),1.53(S,3H),1.93−1.95
(m,2H),4.21(S,2H),4.93−5.
01(m,2H),5.04(dd,1H,J=1.
5,8.0Hz),5.66(dd,1H,J=11.
0,180Hz),7.01−7.17(m,5H)13 C−NMR(CDCl3 )δ17.37,22.0
4,22.24,25.49,39.92,64.0
9,77.20,114.29,124.50,12
6.67,126.76,127.88,130.7
0,139.61,143.01 HRMS m/z,calcd. forC10H16(M+ −C6 H
5 OH) 136.1252; found 136.1207 〔α〕D −2.78(C2.80,エタノール)
【0047】同様の方法で(2S,3S)−(3)から
合成して得られる(S)−(6)の性状は以下のとおり
である。 1 H−NMR(CDCl3 )δ1.24(S,3H),
1.51(S,3H),1.53−1.62(m,2
H),1.59(S,3H),1.98−2.01
(m,2H),4.29(S,2H),5.04(t,
1H,J=7.0Ht),5.09−5.13(m,2
H),5.78(dd,1H,J=11.0,18H
z),7.19−7.25(m,5H)13 C−NMR(CDCl3 )δ17.58,22.2
5,22.39,25.65,39.89,64.3
3,77.55,114.63,124.50,12
6.95,127.08,128.16,131.2
5,139.75,143.11 MS m/z 244(M+ ) 〔α〕D 2.84(C2.39,エタノール)
合成して得られる(S)−(6)の性状は以下のとおり
である。 1 H−NMR(CDCl3 )δ1.24(S,3H),
1.51(S,3H),1.53−1.62(m,2
H),1.59(S,3H),1.98−2.01
(m,2H),4.29(S,2H),5.04(t,
1H,J=7.0Ht),5.09−5.13(m,2
H),5.78(dd,1H,J=11.0,18H
z),7.19−7.25(m,5H)13 C−NMR(CDCl3 )δ17.58,22.2
5,22.39,25.65,39.89,64.3
3,77.55,114.63,124.50,12
6.95,127.08,128.16,131.2
5,139.75,143.11 MS m/z 244(M+ ) 〔α〕D 2.84(C2.39,エタノール)
【0048】実施例3〈工程III〉 金属ナトリウム132mgを液体アンモニア10mlに
溶かし、−78℃に保持した溶液に、実施例2で得られ
た(R)−(6)466mg(1.9ミリモル)のエー
テル溶液0.5mlを加え、その温度で30分間撹拌し
た。塩化アンモニウム1.0gを加え、室温まで加温し
た。エーテルで抽出し濃縮すると油状物質が得られ、こ
れをヘキサン:酢酸エチル(30:1)でカラムクロマ
トグラフィーを行うとリナロール(R)−(7)が得ら
れた。(257mg,収率88%) 〔α〕D 17.24(C7.31,CHCl3 ) (標品の(R)−リナロールは〔α〕D −19.4,C
8.15,CHCl3 ) 1 H−NMR,13C−NMRは標品の(R)−リナロー
ルと一致した。同様の方法で(S)−(6)を原料とし
て(S)−(7)が得られた。 〔α〕D 16.51(C7.43,CHCl3 )
溶かし、−78℃に保持した溶液に、実施例2で得られ
た(R)−(6)466mg(1.9ミリモル)のエー
テル溶液0.5mlを加え、その温度で30分間撹拌し
た。塩化アンモニウム1.0gを加え、室温まで加温し
た。エーテルで抽出し濃縮すると油状物質が得られ、こ
れをヘキサン:酢酸エチル(30:1)でカラムクロマ
トグラフィーを行うとリナロール(R)−(7)が得ら
れた。(257mg,収率88%) 〔α〕D 17.24(C7.31,CHCl3 ) (標品の(R)−リナロールは〔α〕D −19.4,C
8.15,CHCl3 ) 1 H−NMR,13C−NMRは標品の(R)−リナロー
ルと一致した。同様の方法で(S)−(6)を原料とし
て(S)−(7)が得られた。 〔α〕D 16.51(C7.43,CHCl3 )
【0049】
【発明の効果】本発明によれば得られ易い原料を使用
し、特定の触媒を使用することにより、3段階という短
い反応経路で高光学純度のリナロール及びその中間体を
製造することができる。
し、特定の触媒を使用することにより、3段階という短
い反応経路で高光学純度のリナロール及びその中間体を
製造することができる。
Claims (5)
- 【請求項1】 下記(A)の群より選ばれた有機錫化合
物と下記(B)の群より選ばれた燐酸エステルとの熱縮
合生成物からなる触媒の存在下で、下記式(1)で表わ
される光学活性2,3−エポキシ−3,7−ジメチル−
6−オクテン−1−オールに、 【化1】 (式中*の符号は不斉炭素原子を表わす。以下同様)下
記一般式(2)で表わされるアルコールを開環付加させ
て下記一般式(3)で表わされる光学活性グリコール誘
導体を製造する工程(I)と、 R1 OH (2) 【化2】 (式中R1 はC6 H5 CH2 −,CH2 =CH−CH2
−,CH2 =C(CH 3 )−CH2 −,(CH3 )3 C
−,(C6 H5 )3 C−より選ばれた基である。)上記
光学活性グリコール誘導体(3)と下記一般式(4)で
表わされるホルムアミドアセタール誘導体とを反応さ
せ、 HC(OR2 )2 NR3 2 (4) (式中R2 及びR3 は同一であっても異なっていてもよ
く、メチル基,エチル基,プロピル基,イソプロピル
基,ベンジル基より選ばれた基である。)次いで下記一
般式(5)で表わされる酸無水物と反応させて、 (R4 CO)2 O (5) (式中R4 はメチル基,エチル基,プロピル基,イソプ
ロピル基,ブチル基及びフェニル基より選ばれた基であ
る。)下記一般式(6)で表わされる光学活性リナリル
エーテルを製造する工程(II)と、 【化3】 (式中R1 は(2)式又は(3)式のR1 と同様であ
る。)上記光学活性リナリルエーテル(6)を金属触媒
の存在下、又は非存在下で加水素分解もしくは加溶媒分
解を行うか、又は液体アンモニア中アルカリ金属による
還元的分解を行うことにより下記式(7)で表わされる
光学活性リナロールを製造する工程(III) 【化4】 とを含むことを特徴とする光学活性リナロールの製法。 (A)群: R5 a SnX4-a (A−1) R5 b SnOc (A−2) R6 −(R5 2SnOSnR5 2)−R6 (A−3) R5 a SnX4-a とR5 b SnOc との錯体化合物(A−4) (B)群: (R7 O)3 P=O (B−1) 〔式(A−1)〜(A−3)中、R5 は置換基を有して
いてもよい炭素数1〜12のアルキル基,アルケニル
基,シクロアルキル基,アリール基及びアラルキル基か
らなる群より選ばれた有機基であり、式(A−1)中、
Xはハロゲン原子,アルコキシ基,アリールオキシ基,
アシルオキシ基およびリン酸の部分エステル残基からな
る群より選ばれた原子または基であり、式(A−3)
中、R6 は式(A−1)中のR5 またはXであり、2個
のR6 は同一であってもよく異なっていてもよい。式
(A−1)中、aは1〜4の整数であり、aが2〜4の
整数のとき、R5 は同一であってもよく異なっていても
よい。aが1または2のときXは同一であってもよく異
なっていてもよい。また式(A−2)中、bは1または
2であり、bが1のとき、cは3/2、bが2のとき、
cは1である。さらに式(B−1)中、R7 は水素、炭
素数2以上のアルキル基,アルケニル基またはシクロア
ルキル基であり、3個のR7 は互に同一であってもよく
異なっていてもよいが、少なくとも1個は水素原子以外
の基である。〕 - 【請求項2】 前記光学活性リナロールが(R)体であ
る請求項1に記載の光学活性リナロールの製法。 - 【請求項3】 前記光学活性リナロールが(S)体であ
る請求項1に記載の光学活性リナロールの製法。 - 【請求項4】 請求項1に記載の、(A)群より選ばれ
た有機錫化合物と(B)群より選ばれた燐酸エステルと
の熱縮合生成物からなる触媒の存在下で、下記式(1)
で表わされる光学活性2,3−エポキシ−3,7−ジメ
チル−6−オクテン−1−オールに、 【化5】 (式中*の符号は不斉炭素原子を表わす。以下同様)下
記一般式(2)で表わされるアルコールを開環付加させ
ることを特徴とする下記一般式(3)で表わされる光学
活性グリコール誘導体の製法。 R1 OH (2) 【化6】 (式中R1 はC6 H5 CH2 −,CH2 =CH−CH2
−,CH2 =C(CH 3 )−CH2 −,(CH3 )3 C
−,(C6 H5 )3 C−より選ばれた基である。) - 【請求項5】 請求項4に記載の一般式(3)で表わさ
れる光学活性グリコール誘導体を下記一般式(4)で表
わされるホルムアミドアセタール誘導体と反応させ、 HC(OR2 )2 NR3 2 (4) (式中R2 及びR3 は同一であっても異なっていてもよ
く、メチル基,エチル基,プロピル基,イソプロピル
基,ベンジル基より選ばれた基である。)次いで下記一
般式(5)で表わされる酸無水物と反応させることを特
徴とする (R4 CO)2 O (5) (式中R4 はメチル基,エチル基,プロピル基,イソプ
ロピル基,ブチル基,及びフェニル基から選ばれた基で
ある。)下記一般式(6)で表わされる光学活性リナリ
ルエーテルの製法。 【化7】 (式中R1 は(2)式又は(3)式のR1 と同様であ
る。)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3247402A JPH05170682A (ja) | 1991-09-26 | 1991-09-26 | 光学活性リナロール及びその中間体の製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3247402A JPH05170682A (ja) | 1991-09-26 | 1991-09-26 | 光学活性リナロール及びその中間体の製法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05170682A true JPH05170682A (ja) | 1993-07-09 |
Family
ID=17162899
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3247402A Pending JPH05170682A (ja) | 1991-09-26 | 1991-09-26 | 光学活性リナロール及びその中間体の製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05170682A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10941420B2 (en) | 2015-09-25 | 2021-03-09 | Ajinomoto Co., Inc. | Linalool composition and method of producing therefor |
-
1991
- 1991-09-26 JP JP3247402A patent/JPH05170682A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10941420B2 (en) | 2015-09-25 | 2021-03-09 | Ajinomoto Co., Inc. | Linalool composition and method of producing therefor |
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