JPH019299Y2 - - Google Patents

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JPH019299Y2
JPH019299Y2 JP1980158335U JP15833580U JPH019299Y2 JP H019299 Y2 JPH019299 Y2 JP H019299Y2 JP 1980158335 U JP1980158335 U JP 1980158335U JP 15833580 U JP15833580 U JP 15833580U JP H019299 Y2 JPH019299 Y2 JP H019299Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は磁気吹消装置を有する電磁接触器の
改良に関するものである。
従来、この種の装置として第1図〜第3図に示
すものがあつた。図において、1はプラスチツク
の絶縁材で形成された取付台、2は絶縁材で形成
され、固定部となるベースで、上記取付台1にね
じ部材によつて固着されている。3は上記取付台
1に配設されたE字形の固定鉄心で、この固定鉄
心3には操作コイル4が装置されるとともに、取
付台1との間隙には緩衝材としての鉄心支えばね
5が配設されている。6は上記固定鉄心3と対向
して配設された可動鉄心で、上記操作コイル4に
通電されると固定鉄心3に吸着される。7は絶縁
材で形成されたクロスバーで、ピン8を介して可
動鉄心6と連結され、常時すなわち操作コイル4
が無励磁状態のときは、図示していない引きはず
しばねによつて第2図中上方に押し上げられてい
る。9は接点9aを備えた可動接触子で、上記ク
ロスバー7の保持穴7aに挿設され、加圧ばね1
0によりばね受け11を介して加圧している。1
2は接点12aを備えた常開の固定接触子で、常
時は上記可動接触子9と開離するようベース2に
ねじ13によつて固定され、その端部に端子ねじ
14が設けられている。15は接点15aを備え
た常閉の固定接触子で、常時は上記可動接触子9
と接触するようベース2にねじ16によつて固定
され、その端部には端子ねじ17が設けられてい
る。
18は上記接点の開離によつて発生するアーク
を消弧するための磁気吹消装置で、上記接点部分
をそれぞれ被うようベース2に挿設されるととも
に、絶縁材で形成され、上記ベース2にねじ止め
されたカバー19によつて抜け止めされている。
上記磁気吹消装置18はその詳細を第3図に示
すように、永久磁石20と、永久磁石20の周囲
に配設され、この永久磁石20をアークによる損
傷から保護するための非磁性材で形成された保護
管20aと、上記永久磁石20の磁束を接点間に
鎖交させる一対の磁極板21とからなり、この永
久磁石20の磁極板21とは、永久磁石20を磁
極板21の突部21aに当接させて位置決めし、
この磁極板21を永久磁石20の両側に吸着させ
るとともに磁極板21の挿入孔21bに接続片2
2の凸部22aを挿入し、この凸部22aをつぶ
して固着させることにより組立てられる。そし
て、電磁接触器にはこの磁気吹消装置18がそれ
ぞれ常開の固定接触子12の接点12aと可動接
触子9の接点9a部分4個、また常閉の固定接触
子15の接点15aと可動接触子9の接点9a部
分に2個、計6個が配設されている(第1図参
照)。
ところで、上記電磁接触器は固定接触子12,
15および可動接触子9と、磁極板21との間隔
が小さいために、アークしや断時に発生する各接
点や接触子材料などの金属蒸気により接点周囲の
絶縁性能が低下する。したがつて上記アークを永
久磁石20の磁束によつて引き延ばしても、この
アークは磁極板21を介して固定接触子12,1
5や可動接触子9間に転流することになり、永久
磁石20の発生する磁束と直交しなくなつてこれ
らの接点近傍に停滞する。このため、アーク駆動
力が低下してしや断不能となつたり、ベース2な
ど周囲の絶縁物に損傷を与え、ひいては相間短絡
の発生に波及する欠点があつた。
なお、この現象は電流が大きく、かつ電圧が高
くなるにしたがつて多発する。
この考案は上記のような従来の欠点を除去する
ためになされたもので、一対の永久磁石を直列に
対向させて配設し、その反対方向側端部に防御部
材を設けて接点間に発生したアークが磁極板に転
流することを防止するようにするとともに、この
磁気吹消装置をアークボツクスに収納装着するこ
とにより、アークのしや断能力が向上され、かつ
組立てや内部の保守点検が容易となる電磁接触器
を提供することを目的としている。
以下、この考案の一実施例を第4図〜第10図
について説明する。なお、これらの図において第
1図〜第3図と同一符号は同一または相当部分を
示しているので説明を省略する。
23は磁気吹消装置で、この磁気吹消装置23
は第6図に示すように、永久磁石24と、この永
久磁石24の一端にその係合穴が係合して保持さ
れ、絶縁材からなるバリア25と、さらにその外
側に配設され、その係合穴が上記永久磁石24に
係合している磁極板26と、この磁極板26とス
ポツト溶接などによつて接合されるとともにく字
状に折曲された弾性部材からなる保持部材27と
によつて構成されている。なお、保持部材27が
永久磁石24と吸着することによつてこの磁気吹
消装置23は組立てられるので、それだけ組立て
が容易となる。
26はアークボツクスで、上記磁気吹消装置2
3を収納するとともに、ねじ部材29によつてベ
ース2に固着され、電磁接触器の接触子部分を被
う。このアークボツクス28に磁気吹消装置23
を装着するには第6図、第7図に示すようにアー
クボツクス28の収納室28aに挿入すると、上
記永久磁石24の端部24aが収納室28aの壁
部28bに当接し、かつバリア25が突出部28
c,28dに係止されるとともに保持部材27が
収納室28aの壁部28eに弾性係合して固定さ
れる。なお、28fは上記アークボツクス28の
側壁部である。
このようにアークボツクス28に収納された磁
気吹消装置23は、第4図、第8図に示すように
永久磁石24の極性が異なるように端部が対向さ
れ、それぞれ常開の接点近傍に配設されている。
なお、第8図中に示す矢印はそれぞれ一対の永久
磁石24から発生される磁束の流れを示してい
る。
次に、この電磁接触器の動作について説明す
る。操作コイル4に電圧が印加されると可動鉄心
6が固定鉄心3に吸引され、上記可動鉄心6に連
結されたクロスバー7がこれと連動して可動接触
子9を移動させ、常開の固定接触子12を閉路す
る。一方この動作により、常閉の固定接触子15
が開路されて、固定接触子15の接点15aと可
動接触子9の接点9aとの間に、第10図中破線
矢印で示すアークが発生する。なお、固定接触子
15間には可動接触子9を介して電流Iが流れて
いる。このとき、上記アークは一対の永久磁石間
に発生し、第10図中紙面と垂直にその上方から
下方に流れる磁束(図中○×印で示す)が作用して
フレミングの左手の法則にしたがいそれぞれ矢印
B,B′の方向に駆動され、さらに引き延ばされ
て消弧される。
次いで、上記操作コイル4が消磁されると引き
はずしばねの作用により可動鉄心6およびクロス
バー7は元の位置に復帰する。このため、第9図
に示すように常開の固定接触子12が開路され、
この固定接触子12の接点12aと可動接触子9
の接点9aとの間に破線矢印で示すアークが発生
する。このアークに、ひとつの永久磁石24のN
極からS極に流れる磁束(第9図中○・印で示し、
紙面と垂直にその下方から上方に流れている)が
作用して、上記アークはフレミングの左手の法則
にしたがいそれぞれ矢印A,A′の方向に駆動さ
れ、さらに引き延ばされてアークボツクス28に
当接し冷却されて消弧される。
なお、この実施例では常閉の固定接触子15の
接点15aと可動接触子9の接点9aは、本願の
考案の第1の接点を構成し、常開の固定接触子2
の接点2aと可動接触子9の接点9aは、本願の
考案の第2の接点を構成するものであるが、第1
の接点及び第2の接点はこの限りではない。
この電磁接触器に設けられる磁気吹消装置23
は、常開の固定接触子12を開閉する可動接触子
9の接点9a近傍に一対の永久磁石24を直列に
対向配設させ、その反対向側端部だけに磁極板2
6を設けたので、有効磁束が減少することなく、
かつアークの引き延ばしスペースを大きくするこ
とができる。
さらに、上記磁極板26の内側に絶縁材からな
るバリア25を配設したので、接点間に発生する
アークが磁極板26に転流することが防止され、
上記アークが十分に引き延ばされるため高電圧、
大電流のしや断に対処することが可能となる。
また、上記電磁接触器は磁気吹消装置23をア
ークボツクス28に収納するようにしたので、こ
のアークボツクス28をはずせば同時に磁気吹消
装置23もはずれて接触子部分があらわれること
になり、この接触子部分の保守点検が容易とな
る。さらに、上記磁気吹消装置23のアークボツ
クス28への装着は保持部材27の弾性を利用し
て着脱自在となつているので組立操作を容易に行
なうことができる。
なお、上記実施例において永久磁石24に代え
電磁石を用いてもよく、また、磁気吹消装置23
をアークボツクス28の収納室28aに収納する
とき、弾性的に係合させるため磁極板26をく字
状などに形成し、この磁極板26の弾性を利用し
て上記収納室28aに弾性係合させるようにして
もよい。このときは保持部材27が不要となる。
以上のようにこの考案は、一対の磁石を直列に
対向配設し、その反対向側端部に磁極板を設ける
とともに、この磁極板にアークが転流することを
防ぐ防御部材を設け、この磁気吹消装置がアーク
ボツクスに装着されるようにしたので、アークの
しや断能力が向上され、かつ組立や内部点検を容
易にすることができる効果がある。さらに、第1
の接点及び第2の接点は、磁気吹消装置を共用し
ているため、部品点数を減らすことができ、安価
なものとなる効果が得られている。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図はそれぞれ従来装置を示し、第
1図は電磁接触器の正面図、第2図は第1図の
−線断面図、第3図は磁気吹消装置の斜視図で
ある。第4図〜第10図はそれぞれこの考案の一
実施例を示す図で、第4図は電磁接触器の正面
図、第5図は第4図の−線断面図、第6図は
アークボツクスに装着される状態を示す磁気吹消
装置の斜視図、第7図は磁気吹消装置が装着され
たアークボツクスの平面図、第8図は第4図の
−線断面図、第9図は第4図の−線断面
図、第10図は第4図の−線断面図である。 図において同一符号は同一または相当部分を示
し、2はベース、7はクロスバー、9は可動接触
子、9aは接点、12,15は固定接触子、12
a,15aは接点、23は磁気吹消装置、24は
永久磁石、25はバリア、26は磁極板、27は
保持部材、28はアークボツクスである。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 固定部に固定され、接点を有する固定接触子
    と、この固定接触子に対して接離自在に設けら
    れ、上記接点と接触開離する接点を有する可動接
    触子と、上記接点間に発生するアークを消弧する
    磁気吹消装置とを備えた電磁接触器おいて、 上記磁気吹消装置は、直列に対向配設された一
    対の磁石と、この磁石の反対向側端部に設けられ
    た磁極板と、磁石と磁極板との間に挿入され、磁
    極板にアークが転流するのを防止する防御部材と
    からなり、この磁気吹消装置をアークボツクスに
    収納装着させ、さらに、一対の対向する磁石の間
    に固定接触子と可動接触子とを配設した第1の接
    点と、磁石の端部のうち対向した端部から磁極板
    への磁路中に固定接触子と可動接触子とを配設し
    た第2の接点とを有することを特徴とする電磁接
    触器。
JP1980158335U 1980-11-05 1980-11-05 Expired JPH019299Y2 (ja)

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JPS5511064B2 (ja) * 1976-12-13 1980-03-21

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