JPH0192391A - 固体成形品の超音波洗浄方法 - Google Patents

固体成形品の超音波洗浄方法

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JPH0192391A
JPH0192391A JP63214748A JP21474888A JPH0192391A JP H0192391 A JPH0192391 A JP H0192391A JP 63214748 A JP63214748 A JP 63214748A JP 21474888 A JP21474888 A JP 21474888A JP H0192391 A JPH0192391 A JP H0192391A
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wetting
surfactant
cleaning
bath
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JP63214748A
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Manfred Bartmuss
マンフレート・バルトムース
Alfred Meffert
アルフレート・メフェルト
Rybinski Wolfgang Dr Von
ヴォルフガング・フォン・リビンスキー
Andreas Dr Syldatk
アンドレアス・ズュルダック
Johann-Friedrich Dr Fues
ヨハン−フリードリッヒ・フュス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Henkel AG and Co KGaA
Original Assignee
Henkel AG and Co KGaA
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B08CLEANING
    • B08BCLEANING IN GENERAL; PREVENTION OF FOULING IN GENERAL
    • B08B3/00Cleaning by methods involving the use or presence of liquid or steam
    • B08B3/04Cleaning involving contact with liquid
    • B08B3/10Cleaning involving contact with liquid with additional treatment of the liquid or of the object being cleaned, e.g. by heat, by electricity or by vibration
    • B08B3/12Cleaning involving contact with liquid with additional treatment of the liquid or of the object being cleaned, e.g. by heat, by electricity or by vibration by sonic or ultrasonic vibrations

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  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、液体浴中で超音波処理によって硬質材料の表
面から種々の落ちにくい汚れを除去するための既知の超
音波洗浄方法の改良に関する。
[従来の技術1 超音波洗浄の現状は、例えば、「メタル」インテルナチ
オナーレ・ツァイトシュリフト・フユア・テヒニク・ラ
ント・ヴイルトシャフト(”Metall”Inter
nationale Zeitschrift Fti
r Technik undWirtschaft) 
、8 (1981) 、763頁以下に記載されている
。現在用いられている洗浄液は、一方では水性系である
が、多くは液体ハロゲン化炭化水素、すなわち塩素化炭
化水素(CHCs)およびフッ素化炭化水素(FHCs
)である。水性系は、とりわけ、水溶性物質、例えば塩
、水によって運ばれたラッピング、ボリシングおよび研
磨ペースト、種々の複合汚染物を除去するため、並びに
あらかじめCHCsで脱脂した部分から顔料様残渣、ダ
スト状残渣を完全に除去するために用いられる。CHC
sは、主に、切削部品の脱脂および脱油のため、CHC
sに易溶性のボリシングペーストおよび可溶の他の汚れ
を洗浄により除去するために用いられている。FHCs
は、主に、とりわけF HCsおよび水のエマルジョン
の形態で、はんだ付は後の回路板の洗浄のため、複合汚
染物の洗浄のためなどに用いられている。
このような分野においては、水性系は種々の基材に広範
に適用できることから、また、とりわけ前記のようなハ
ロゲン化炭化水素の工業的使用に対する非難が高まって
いることから、水性系を使用することが特に好ましい。
今後、有機洗浄または処理浴を水性系に実質的に代える
ことが非常に重要になると考えられる。しかし、水性浴
中で超音波処理することによる洗浄効果は良好でないこ
とがしばしばであり、このことは重大な難点である。多
くの種類の汚れに対して、ハロゲン化炭化水素の使用が
不可欠であると考えられている。更に、現状では既知の
超音波洗浄法によって解決することのできない洗浄問題
が多く存在している。
[発明の目的1 本発明の目的は、実質的に、とりわけ界面活性剤含有水
性浴を液体相として使用して行う前記のような方法を改
良することである。このようにして、本発明は、特に、
一方では超音波洗浄という基本的に既知の方法に新しい
分野を開発しようとするものである。他方では、本発明
は、ハロゲン化炭化水素浴を水性処理系に代え得る程度
にまで、界面活性剤含有水性浴中での超音波洗浄の効果
を。
改良しようとするものである。
[発明の構成] 界面活性剤含有水性浴を使用する場合、最終的な洗浄結
果に関する限り特に重要であるのは、工程の準備段階、
すなわち洗浄する表面の微細構造(とりわけその汚れた
部分の微細構造)を界面活性剤含有水性液相で湿潤する
ことであることがわかった。湿潤工程において、固体表
面または汚れに付着している微分散残留空気を、液相に
よって少なくとも実質的に置換することが、超音波処理
工程の最終的な結果に特に重要である。
従って、本発明は、最も一般的な形態において、界面活
性剤含有水性浴中で超音波処理することによる、硬質材
料表面の洗浄方法に関する。この新規方法は、少なくと
も最終超音波処理工程の前に、表面の微細構造および汚
れに付着している微分散残留空気を少なくとも実質的に
置換するように、洗浄する表面を界面活性剤含有液相で
充分に湿潤させることを特徴としている。本発明の方法
は、汚れの除去、および/または超音波の作用下に除去
されるとしても完全には除去されないような汚染物の除
去解離を促進するために特に適当である。
走査電子顕微鏡写真によると、清潔な、およびとりわけ
汚れた金属表面は、肉眼的には滑らかに見える表面も、
実際には深い亀裂のある構造を有していることがわかる
。そのような加工物を、とりわけ乾燥した状態で水相に
浸漬すると、その表面構造は完全に濡れたように見える
。しかし実際には、多量の微分散残留空気が、金属表面
の亀裂および/または汚れた部分に閉じ込められ、液体
フィルムで覆われて固定されている。このような作用は
、グリース状の汚れの場合に非常に大きい。
この状況は、より良好な溶媒および湿潤剤であるCHC
sおよびFHCsを使用する場合には最初からあまり問
題ではないが、水性浴を使用する場合に特に明らかに問
題となる。
汚れおよび固体の内部および表面に付着している微分散
残留空気は、超音波処理による洗浄結果を著しく損なう
。液相によって湿潤されていない気泡は、材料表面にし
っかりと付着している。更に、超音波は、液/気界面に
おいて殆ど完全に遮断されるので、そのような部分は、
より深部まで通ろうとする超音波に対する強力な絶縁部
分となる。
対照的に、超音波処理工程の前または少なくとも最終超
音波処理工程の前に、洗浄する表面を界面活性剤含有液
相で充分に湿潤させて、微分散残留空気を置換しておく
と、従来では超音波洗浄にあまり適していなかった水系
を用いても、洗浄問題は解決される。
例えば、耐腐食性塗料によるスチールプレートの自動塗
装(autophoretischen Beschi
chtung)においては、その金属製品を水相からフ
ィルム形成ポリマーで被覆する(例えば、英国特許第1
゜538.911号、第1.130.687号、第1゜
559.118号および第1.467.151号参照)
。塗料をしっかりと付着させるためには、金属表面を清
浄することが特に重要である。スチール表面からのカー
ボンの除去が特に問題となる。
例えば自動車工業における板バネのようなスチール部品
表面には、その熱処理中にカーボンが付着する。塗料は
カーボン含有表面には付着しないので、カーボンを除去
する必要がある。超音波の作用下および非作用下に、ま
たアルカリ性洗浄製剤および酸化剤を用いて非超音波処
理洗浄により表面を洗浄することが試みられたが、それ
らは満足できるものではなかった。付着物は、例えばス
チールブラシで処理するというように、強力な機械力を
適用しなければ除去されなかった。しかし、そのような
洗浄は、実用には不適当である。
以下に詳細に記載する本発明の方法を用いると、界面活
性剤含有水性浴中で、超音波の適用によりカーボン付着
物を完全に除去することが可能となる。従って、従来で
は自動塗装には不適当であると考えられていたような金
属部品をも自動塗装に付すことが可能となる。
従って、本発明の方法において、特に重要なことは、固
体表面の微細構造中および/または付着した汚れの中に
存在する残留空気を置換して、気体の入った微細な孔を
少なくとも実質的に減らすことである。この問題を解決
するための幾つかの有効な湿潤剤が当業者に知られてい
る。このような湿潤剤は、標準的な工業的清浄工程また
は繊維製品の洗濯に用いられる界面活性剤、乳化剤およ
び/または洗浄力および清浄力強化剤に属する。
当業者周知の広範な湿潤剤のうち、適当なものは、洗浄
工程の条件に応じて、簡単な予備試験によって容易に決
定し得る。この点に関して、以下の知見が重要である。
通例適用される工業的な周波数の超音波を適用しても、
問題となる部分において、微分散残留空気は、除去され
るとしてもあまり除去されない。
従って、実際に、洗浄する加工物に超音波を持続的に、
とりわけ連続的に適用すると、洗浄力は増強されるより
も、むしろ阻害され得る。
本発明に必要な、微分散残留空気の置換は、既知の湿潤
工程において作用を適当に組み合わせることによって、
すなわち超音波洗浄工程の時間を決めることによって達
成される。超音波の作用は、湿潤工程に影響し得るが、
必ずしも湿潤工程を促進しない。界面活性剤含有水溶液
で湿潤された汚れ粒子は、超音波の作用下に殆ど直ちに
解離するのが見える。しかし、次いで、超音波処理によ
る洗浄効果を更に高めるためには、湿潤液相を除去すべ
き汚れの微細構造中に浸透させ、その中に残留する微分
散空気を置換しなければならない。この問題に対する本
発明の技術的解決法は、従来の意味での湿潤と、とりわ
け超音波による生じるキャビテーション力を利用した超
音波適用による表面洗浄との適当な組み合わせに基づく
。本発明の方法の好ましい態様においては、湿潤工程を
少なくとも部分的に超音波の非作用下に行って、残留空
気を置換する。
本発明の好ましい態様においては、湿潤およびその後の
超音波処理の連続工程を1回または複数回繰り返すこと
によって、落ちにくい汚れを除去する。この態様におい
ては、湿潤工程および超音波処理工程を、同じ条件下に
、すなわち一定の温度で同じ界面活性剤含有液相中で行
うが、目的に応じて異なる条件下に行うことも有利であ
り得る。
所望の結果に応じて、湿潤および超音波処理を種々に組
み合わせ得る。これに関連して、本発明に従って、とり
わけ湿潤工程において、残留空気の置換による所望の浸
透湿潤作用を促進するような工程条件を確立することが
可能である。以下のパラメータを単独で、または組み合
わせて使用し得る。
湿潤工程を促進するために、少なくともこの工程を高温
で行ってよい。超音波作用下にキャビテーションによっ
てもたらされる洗浄力は、温度が低いほど高まるが、湿
潤工程は、とりわけ界面活性剤含有水溶液を使用する場
合には、温度が高いほど促進されることが知られている
。この湿潤工程を、例えば90℃まで、好ましくは約3
5〜70℃までの温度で行うことが可能であり、約35
〜50°Cの温度がしばしば充分である。湿潤および超
音波処理を2つの異なる工程に分離する場合は、とりわ
けこれに関連して、目的に応じてこれらの工程を適応さ
せ得る。
望ましくない残留空気を置換するための湿潤工程を促進
するために、湿潤工程において液相中の界面活性剤の濃
度を高めることもできる。この場合、本発明は、とりわ
け、湿潤および超音波処理の工程に異なる浴を使用する
ことによって特徴付けられる。湿潤工程は、比較的界面
活性剤濃度の高い浴中で行い得る。次いで、湿潤した物
品を、全くまたは実質的に界面活性剤を含有していない
水性浴に移して超音波処理に付す。
しかし、本発明によると、湿潤工程において、洗浄する
加工物に層流および/または好ましくは乱流を当てて、
とりわけ固体表面に接触する液体のフィルムに更に機械
力を作用させることによっても湿潤作用を高めることが
できる。
本発明の好ましい態様においては、各超音波作用下の時
間を制限する。この好ましい態様においては、液相に浸
漬した洗浄する加工物に対する超音波の連続した作用は
、約10分間まで、好ましくはより短時間(例えば0.
2〜5分間)とする。
この理由は、湿潤した汚れ粒子は、超音波の作用下に殆
ど直ちに解離するからである。洗浄効果が不充分である
場合には、超音波処理時間を延長するよりも、続いて超
音波非作用下に湿潤工程を行うほうが適当である。
従って、工程全体のうちの1回の超音波処理工程の時間
は、非常に短くてよい。多くの場合、1回の超音波処理
工程の時間は、例えば5〜50秒間のように、秒のオー
ダーで充分である。通例、超音波処理時間は、約5分間
を越えない。超音波処理相の時間は、好ましくは約2〜
200秒間、とりわけ約3〜120秒間である。
超音波処理を繰り返し行う場合に各超音波処理相に続く
湿潤工程の時間は、該湿潤工程におけるパラメータに応
じて、すなわち湿潤の強さに応じて決定する。湿潤工程
の全時間は、超音波処理工程の全時間よりも短くても、
はぼ同等であっても、または長くてもよい。本発明の重
要な態様においては、湿潤工程の全時間は、少なくとも
実質的に超音波処理時間に相当するが、湿潤時間は、も
ちろん全超音波処理時間の数倍の長さであってよい。
前記のような、硬質スチール表面からのカーボン付着物
の除去を例にとって、短時間の湿潤および超音波処理相
を含む洗浄工程の方が、とりわけ超音波処理を比較的長
時間行う場合よりも効果的であることを以下に示す。
好ましい態様においては、同じ組成または異なる組成の
水性浴中で湿潤および超音波処理を行う。
すなわち、とりわけ湿潤浴中で、微分散残留空気を置換
するために、界面活性剤成分に加えて、他の助剤を使用
することが最もよい。この目的のために、例えば、水溶
性有機液相を導入し、および/または、金属の洗浄およ
び/または繊維製品の洗濯に関して文献により既知の他
の洗浄力もしくは清浄力強化剤を使用することが可能で
ある。これに関して、可溶性電解質塩、とりわけ硫酸ナ
トリウムを併用することが重要である。界面活性剤含有
水溶液の充分な湿潤作用、すなわち微分散残留空気の置
換は、湿潤工程においてこのような可溶性電解質塩を適
当量添加することによって顕著に増強される。電解質塩
の適当な量は、例えば1α当たり少なくとも2gs好ま
しくは少なくとも10gである。電解質量の上限は、1
12当たり通例約80g1好ましくは約50gである。
湿潤工程にも、超音波処理工程にも、酸性、・中性また
はアルカリ性の処理浴を使用し得る。金属表面の汚れを
充分に湿潤させるためには、湿潤工程を弱酸性ないし中
性の浴中で行うことが特に有効であり得る。この場合、
浴のpHを約3〜7、好ましくは約4〜7、より好まし
くは約5〜6゜5とすることが有利で有り得る。このよ
うなpH値を達成するために、とりわけ酸性塩および/
または弱酸(特に有機酸)のような非腐食性助剤を使用
することが好ましい。浴の弱酸性pH値を達成するため
に適当な剤は、例えば、多官能性低級カルボン酸、例え
ばシュウ酸、クエン酸、マレイン酸または7マル酸など
である。
適当な界面活性剤、乳化剤、洗浄力強化剤および/また
は湿潤を改良する他の洗浄助剤は、湿潤工程の条件に応
じて選択する。カチオン性界面活性剤を使用すると、金
属表面の湿潤を特に有効に行えることがわかった。カチ
オン性界面活性剤に加えて、またはその代わりに、本発
明において特に重要なものは、ノニオン性界面活性剤成
分または洗浄力強化剤である。洗浄活性または清浄活性
界面活性剤は、とりわけ繊維製品洗濯の分野において開
発されてきた。多くの関連文献に、界面活性剤含有水溶
液用の適当な界面活性剤成分、およびとりわけ好ましく
は水溶性のカチオン性および/またはノニオン性界面活
性剤成分が挙げられている[例えば、ウルマン(Ull
mann)、 「エンツィクロベディー・デア・テヒニ
シエン・ヘミ−(Enzyklopadie der 
technischen Chemie) J、第4版
、第24巻、ヴアッシュミッテル(Wasch−mit
tel)、とりわけ側車3.1[テンシト(Tens 
1de)J、81〜91頁参照]。このような界面活性
剤の作用を増強するために、本発明の方法において、適
当な洗浄力強化剤(とりわけアルカリ性成分を含む)、
例えば炭酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、ニリン酸ナ
トリウムおよび/または三リン酸ナトリウムなどのビル
ダー作用(繊維製品洗剤の化学において知られている)
を使用することも可能である。湿潤工程を改良するため
に本発明の方法においても使用し得るビルダーに関して
は、ウルマンの前掲書の側車3.2、ビルダー(Bui
lder)、91〜97頁に記載されている。
本発明の湿潤工程に適当な界面活性剤含量は、例えば活
性物質(AS)約0,5〜LOg/Qである。しかし、
空気の置換が促進されるならば、界面活性剤濃度がより
高くてもよい。通常の界面活性剤含量は、AS約0.5
〜5g/Qである。超音波処理工程における界面活性剤
含量も同様のオーダーであるが、あまり厳密でない。例
えば界面活性剤含有水溶液で湿潤した加工物を、湿潤し
た状態で、基本的には界面活性剤を含有していない水溶
液に浸漬し、その中で超音波処理に付し得る(この場合
、超音波処理工程において存在する界面活性剤は、湿潤
工程から持ち越されたものだけである)。
本発明の方法は、通例適用されている周波数の超音波を
用いて行い得る。超音波処理工程に好ましい周波数は、
約100kHzまでである。特に適当な周波数は、約2
0〜5QkHz、とりわけ約20〜4QkHzである。
好ましい態様においては、超音波処理浴中の動力も、通
例適用されている範囲、例えば約25W/Ωまでのオー
ダー、とりわけ約15W/Qまでのオーダーであってよ
い。
本発明の方法は、界面活性剤含有水性浴中で超音波処理
することにより、水不溶性または実質的に水不溶性の汚
れを除去するのに特に適当である。
従って、本発明の方法により、固体材料表面に強固に付
着しているグリースおよび油ないし不溶性固体の汚れを
除去することが可能である。このような汚れの例には、
焼戻工程によって付着するスチール表面のカーボン付着
物がある。他の例としては、金属の加工により強固に付
着した残渣、例えばポリシングペースト、延伸剤または
複合汚染物がある。
本発明の方法は、金属部品の洗浄のためだけに制限され
るものではなく、通例金属以外の硬質材料、すなわちと
りわけプラスチック、ガラス、セラミックなどの成形品
の洗浄にも適当である。プラスチック成形品の表面は、
その使用により、非常に強固に付着する汚れに覆われ得
ることが知られており、従来では、これを超音波洗浄に
よって完全に除去することは不可能であった。本発明の
湿潤/超音波処理サイクル(必要に応じて繰り返し、超
音波処理工程の時間は、特に最短とする)によって、よ
り短時間でエネルギー消費もより少なく、充分な洗浄結
果が得られる。
[実施例] 表面をカーボン付着物で汚したHGV板バネに対して洗
浄試験を行った。
各試験において、まずスチール試料を界面活性剤溶液に
所定の時間浸漬することによって湿潤させ、次いで超音
波処理に付した。洗浄結果の評価をより容易にするため
に、洗浄溶液にスチールプレートを半分だけ浸漬させた
湿潤時間および超音波処理工程は、いずれの場合も特記
しない限り1分間とした。
バンプリン・エレクトロニック(Bandelin・e
lectronic)製超音波浴(容積2.5Q; 周
波数35kHz)内で試験を行った。
アルカリ性洗浄製剤および酸化剤を用いる従来の方法に
よる金属表面洗浄は、不充分であった。
超音波を用いる表面洗浄の予備試験によると、酸性pH
範囲でカチオン性界面活性剤を使用することにより、良
好な結果が期待できることがわかった。更に、ノニオン
性界面活性剤によっても、ある程度良好な結果が得られ
t;。しかし、従来の方法では、いずれの場合も、カー
ボン付着物を所望の程度に除去することはできなかった
。湿潤していない板バネを超音波処理浴に直接浸漬した
場合は、超音波非作用下に予備湿潤工程を行い、次いで
超音波処理を行った場合と比べて、結果が非常に劣って
いた。
カーボン付着物の除去は、浸漬した部分と未処理部分と
を比較して視覚的に0〜6の段階に評価した。「0」は
、未処理金属部分の評価、「6」は、カーボン付着物が
完全に除去された場合の評価とした。
カチオン性界面活性剤として、ラウリルトリメチルアン
モニウムクロリド[デヒクオート(Dehyquart
) LTIおよびラウリルピリジニウムビスルフェート
 [デヒクオートD]を使用した。
ノニオン性界面活性剤としては、ノニルフェノールオク
タグリコールエーテル(NF2)を使用した。
浴を弱酸性とするために、クエン酸を使用した。
カーボン付着物に対するクエン酸の洗浄作用は最小限で
あり、濃度が大きい場合にわずかに高まった。硫酸を含
有する浴は、腐食の傾向が非常に高かった。
カチオン性界面活性剤の洗浄作用を試験するために、ま
ず、標準的な条件下に、クエン酸の濃度をIg/nに、
界面活性剤濃度をIg/+2に調節した。このような条
件下に、湿潤/超音波処理サイクル(各工程時間1分間
)を1回だけ行った場合は、所望の結果が得られないこ
とがわかった。界面活性剤濃度を高めると、金属表面か
らのカーボン付着物の除去の程度が大きくなった。この
試験において、金属部品を、最初に超音波非作用下に界
面活性剤溶液で前処理し、次いでクエン酸を含有し、界
面活性剤を含有していない浴中で超音波処理に付した。
結果を第1表に示す。
第1表 湿潤作用を改良するために、すなわち金属表面からのカ
ーボンの除去を改良するために、浴温度を25°Cから
40℃に上げた。これにより洗浄作用が改善されて、カ
ーボンが有効に除去された。
更に温度を60℃に上げても、作用が更に改善されるこ
とはなく、金属部品の腐食の傾向が増大した。従って、
以下の試験はすべて40℃で行った。
温度と洗浄効果との関係を第2表に示す。
第2表 洗浄結果      3   5   5界面活性剤:
デヒクオートD デヒクオートD濃度−5g/L クエン酸濃度−3g/(2 40℃における、酸およびカチオン性界面活性剤の濃度
とカーボンの除去との関係をvg3表に示す。超音波処
理浴の洗浄結果は、クエン酸、および湿潤工程における
界面活性剤デヒクオートDの濃度を高めることによって
明らかに高めることができた。以下の第3表に示す濃度
を越えても、洗浄作用が更に改良されることはなかった
第3表 40°C カチオン性界面活性剤を単独で使用する場合と比較して
、カチオン性界面活性剤(デヒクオートD)およびノニ
オン性界面活性剤(NF2)の混合物を使用しても、カ
ーボンの除去はあまり改良されなかったが、洗浄に要す
る超音波処理時間を短縮することができた。
金属部品を繰り返し地理することによって、カーボンの
除去は大幅に改良された。金属試料の界面活性剤溶液に
よる湿潤1分間、およびこれに続く超音波処理1分間を
複数回繰り返した場合に、洗浄結果は(ある場合には著
しく)改善された。
この作用は、金属部品を1回処理するだけではカーボン
を充分に除去することができなかった洗浄溶液に関して
特に顕著であった。すなわち、複数回の処理によって、
NF2を単独で用いた場合も、クエン酸を低濃度で用い
た場合も、良好な洗浄結果を得ることが可能であった。
同時に、湿潤時間を充分に短縮し得、1回の超音波処理
時間も15秒間に短縮し得ることがわかった。そのよう
な処理サイクルを複数回繰り返すことによって、デヒク
オートDおよびNF2の混合物を用いて、クエン酸Lg
/Qの存在下に、カーボン付着物を完全に除去すること
ができた。40°Cにおけるこのような複数回処理の試
験結果を第4表に示す。
第4表 1     124−一。
1  5  5 −一−6 ■  湿潤1分間+超音波処理1分間 ■2×湿潤1分間+超音波処理1分間 ■3×湿潤1分間手超音波処理1分間 ■3×湿潤1分間+超音波処理1分間十5×湿潤15秒
間+超音波処理15秒間特許出願人 ヘンケル・コマン
ディットゲゼルシャフト・アウフ・アクチェン 代理人弁理士青山 葆 はか1名

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、界面活性剤含有水性湿潤浴中で超音波処理すること
    による、硬質材料表面の洗浄方法であって、汚れの除去
    を促進するため、および/または実質的にもしくは完全
    に不溶性の汚染物を除去するために、表面微細構造およ
    び汚れた部分に付着している微分散残留空気を少なくと
    も実質的に置換するように、少なくとも最終超音波処理
    工程の前に、洗浄する表面を界面活性剤含有液相で充分
    に湿潤させることを含んで成る方法。 2、微分散残留空気を置換する湿潤工程の少なくとも一
    部を超音波の非作用下に行う第1項記載の方法。 3、とりわけ落ちにくい汚れを除去するために、湿潤お
    よびその後の超音波処理のサイクルを、1回または複数
    回繰り返す第1項または第2項記載の方法。 4、湿潤工程および超音波処理工程を、目的に応じて同
    じ条件下または異なる条件下に行う第1〜3項のいずれ
    かに記載の方法。 5、界面活性剤含有水溶液を湿潤工程にも使用する第1
    〜4項のいずれかに記載の方法。6、湿潤および微分散
    残留空気の置換を促進するために、少なくとも湿潤工程
    を高温において行う第1〜5項のいずれかに記載の方法
    。 7、湿潤工程を90℃まで、好ましくは約30〜70℃
    の温度で行う第1〜6項のいずれかに記載の方法。 8、洗浄浴よりも界面活性剤濃度の高い液相を用いて湿
    潤工程を行う第1〜7項のいずれかに記載の方法。 9、湿潤工程中に、湿潤液体フィルム中に層流および/
    または好ましくは乱流を形成する第1〜8項のいずれか
    に記載の方法。 10、酸性、中性またはアルカリ性の処理浴中で行い、
    金属表面の洗浄のためには、弱酸性ないし中性の処理浴
    中で行うことが好ましい第1〜9項のいずれかに記載の
    方法。 11、少なくとも湿潤工程を、湿潤工程の条件下に容易
    に水に溶解することが好ましいカチオン性、ノニオン性
    および/または両性界面活性剤を含有する弱酸性ないし
    中性の水性浴中で行い、とりわけ、金属洗浄および/ま
    たは繊維製品洗濯において知られている界面活性剤およ
    び/または洗浄力強化剤を併用することによって、およ
    び/または可溶性塩、とりわけ中性塩を併用することに
    よって、水溶液の湿潤力を高める第1〜10項のいずれ
    かに記載の方法。 12、好ましい界面活性剤含量約0.5〜10g/lに
    おいて、浴のpHを約3〜7に調節する第1〜11項の
    いずれかに記載の方法。 13、超音波処理時間は1回約10分間まで、好ましく
    は約0.2〜5分間であり、次いで要すれば更に超音波
    洗浄工程を行う前に超音波の非作用下に更に湿潤工程を
    行う第1〜12項のいずれかに記載の方法。 14、超音波振動数が約100kHzまで、好ましくは
    20〜60kHzである第1〜13項のいずれかに記載
    の方法。 15、とりわけ腐食防止層による自動被覆に先立って、
    カチオン性および/またはノニオン性界面活性剤を含有
    する弱酸性ないし中性の浴中で超音波洗浄することによ
    って、金属表面上の不溶性残渣、とりわけカーボン付着
    物を除去するために行う第1〜14項のいずれかに記載
    の方法。 16、カチオン性界面活性剤および要すればノニオン性
    界面活性剤を加えた、有機弱酸、とりわけクエン酸の水
    溶液で表面を湿潤させ、次いで同じ浴中または所望によ
    り実質的に界面活性剤を含有していない浴中で超音波処
    理を行う第15項記載の方法。
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