JPH019188Y2 - - Google Patents

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JPH019188Y2
JPH019188Y2 JP1982182894U JP18289482U JPH019188Y2 JP H019188 Y2 JPH019188 Y2 JP H019188Y2 JP 1982182894 U JP1982182894 U JP 1982182894U JP 18289482 U JP18289482 U JP 18289482U JP H019188 Y2 JPH019188 Y2 JP H019188Y2
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large diameter
hole
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案はケーブル貫通具に関する。
〈従来の技術〉 ケーブル貫通具の従来の一般的な構造例を第6
図に示す。
この貫通具は、取付板30にナツト50により
固着される本体120と、断面が台形状に形成さ
れたパツキン170と、本体120外側部のおね
じ124に嵌り合うめねじ161が形成された袋
ナツト状のキヤツプ160によつて構成されてい
る。本体120のキヤツプねじ込み側端部および
キヤツプ160の内側には、それぞれ傾斜部12
1および162が形成されており、その各傾斜部
121および162は、パツキン170のキヤツ
プ160による本体120への締付け初期におい
て、それぞれパツキン170の側面に当接するよ
うになつている。そして、この状態から、キヤツ
プ160を本体120に向かつて締付けてゆくこ
とにより、パツキン170は傾斜部121および
162によつて圧縮されつつ、ケーブル10に向
かつて押圧され、さらに締付けてゆくによつてパ
ツキン170の内周面はケーブル10の外被に密
着するとともに、ケーブル10はパツキン170
によつて押圧保持される。
〈考案が解決しようとする課題〉 ところで、上述の貫通具によれば、パツキン1
70がケーブル10に当接する部分の長さL1
長い程、ケーブル10を保持する力、およびシー
ル機能が向上することは勿論であるが、その長さ
L1は、以下に説明する理由からあまり長くでき
なかつた。
すなわち、パツキン170の長さL1が長いと、
キヤツプ160を締付けてゆくに従つて、パツキ
ン170がキヤツプ160の回転に追随して捩
れ、キヤツプ160の締付け完了後には、パツキ
ン170が極度に捩れてしまう。このため、パツ
キン170の内周面に凹凸が生じケーブル10と
の密着度が悪くなるばかりではなく、捩れたパツ
キン170の復元力によつてキヤツプ160が緩
むという問題が生じる。
このような問題を解決するには、パツキン17
0の硬度を高くするか、あるいはキヤツプ160
の傾斜部162がパツキン170に当接する部分
の長さL2を短くすることが考えられるものの、
前者の場合、パツキン170の圧縮率が小さくな
りケーブル10への押圧力が低減する、また後者
の場合、パツキン170を圧縮する力が弱くなる
ばかりでなく、第7図に示すように、キヤツプ1
60を締付けてゆくにつれてパツキン170の端
部が捲れあがり、結局、実行長L1は長くならな
い、という新たな問題が生じる。
以上説明したように、従来のケーブル貫通具に
よると、パツキン170の長さL1をどうしても
長くできないことから、ケーブルを固定保持する
力が弱く、またシール機能も十分に満足できるも
のではなかつた。
本考案の目的は、ケーブルを保持する力および
シール機能を従来に比して向上させることがで
き、しかもキヤツプの締付け過程におけるパツキ
ンの捩れを可及的に少なくすることのできる、ケ
ーブル貫通具を提供することにある。
〈課題を解決するための手段〉 上記目的を達成するための構成を、実施例に対
応する第1図を参照しつつ説明すると、本考案
は、同一直線を中心線とする円柱状の大径孔部2
2および小径孔部23とその両者を連結する傾斜
段部21とからなる貫通孔が形成され、かつ大径
孔部22側の外周面に中心線が貫通孔と同一のお
ねじ24が形成された本体20と、袋ナツト状に
形成され、その内側めねじ61が本体20のおね
じ24に嵌り合うとともに、内側隅部全周にめね
じ61のピツチ方向に対して斜めに傾いた傾斜部
62が形成されたキヤツプ60と、ゴムスリーブ
70とからなり、そのゴムスリーブ70は、外側
部71がテーパ状に形成され、かつ、キヤツプ6
0による本体20の貫通孔への締付け初期の状態
で、その小径側の外側部先端71aが本体20の
傾斜段部21に当接するとともに、一部が本体2
0大径孔部22から突出し、その突出した大径側
の外側部先端が上記キヤツプの内側傾部62に線
接触で当接し、かつ、外側部71が大径孔部22
の開孔端22aに当接するよう構成したことによ
つて特徴づけられる。
〈作用〉 キヤツプ60を締付けてゆくと、ゴムスリーブ
70の小径側の先端部分は本体20の傾斜段部2
1によつて圧縮されつつ、ケーブル10に向かつ
て押圧され、その先端部分がケーブル10に食い
込む。さらに締付けてゆくと、ゴムスリーブ70
の中央部が本体20の大径孔部22の開孔端22
aによつてケーブル10に向かつて押圧圧縮さ
れ、締付け完了時には、ゴムスリーブ70の内周
面がケーブル10に完全に密着するとともに、大
径孔部22の開孔端22aが当接する部分のゴム
スリーブ70がケーブル10に食い込む。
しかも、締付け初期の状態でのゴムスリーブ7
0とキヤツプ60の傾斜部62との接触を線接触
とすることにより、キヤツプ60締付け過程にお
けるゴムスリーブ70の捩れをきわめて少なくす
ることが可能になる。
〈実施例〉 本考案の実施例を、以下、図面に基づいて説明
する。
第1図は本考案実施例の構成を示す縦断面、第
2図から第5図はキヤツプ60の締付けに伴うゴ
ムスリーブの変化を説明する断面図である。
ケーブル10を貫通させる本体20は傾斜段部
21を介して大径孔部22と小径孔部23を内孔
として形成している。この本体20は取付板30
にパツキン40を介して嵌挿され、ナツト50で
固定される。大径孔部22が形成されている側の
本体20外側部にはおねじ24が形成され、袋ナ
ツト状のキヤツプ60内側に形成されためねじ6
1に嵌り合つている。キヤツプ60の内側めねじ
61の奥には傾斜部62が形成され、さらにケー
ブル10を貫通させるための孔63が形成されて
いる。この孔63はケーブル10の径より若干大
きく形成する。本体20の大径孔部22に装着さ
れるゴムスリーブ70は外側部71がテーパ状に
形成されている。このゴムスリーブ70の小径側
の外側部先端71aは、その直径が本体20の大
径孔部22と小径孔部23の各口径の間にある寸
法に形成されている。すなわち先端71aは本体
20の傾斜段部21の途中に当接し得る直径とさ
れている。一方、ゴムスリーブ70の大径側の外
側部先端71bの直径は本体20の大径孔部22
の口径よりも当接し得る寸法に形成している。ま
たゴムスリーブ70の長さは、大径孔部22の長
さよりも長く構成する。したがつてゴムスリーブ
70装着時にゴムスリーブ70の大径側の外側部
先端71bが本体20の大径孔部22から突出す
ることになる。ゴムスリーブ70の外側部71の
傾斜は、本体20の傾斜段部21の傾斜よりも緩
やかに形成されると共に外側部71の途中で大径
孔部22の開孔端22aに当接する様にされてい
る。また、ゴムスリーブ70の内孔72は、その
中に貫通せられるケーブル10に対して若干大き
く形成されている。この内孔72は一様の丸孔に
形成するが、必要に応じて外側部71と同方向の
テーパ孔としてもよい。
次にケーブル貫通具の取付操作を説明すると、
ケーブル10にキヤツプ60、ゴムスリーブ7
0、本体20、パツキン40を通しておき、パツ
キン40を嵌めた本体20を取付板30の孔に嵌
め込み、ついでナツト50で取付板30の反対側
から締付ける。これで本体20が固定する。次に
ケーブル10に挿通されているゴムスリーブ70
を本体20の大径孔部22に挿入し、さらにその
外からキヤツプ60を本体20に嵌め込んで締め
つけてゆく。第1図はキヤツプ60による締付け
初期の状態を示し、ゴムスリーブ70の小径側の
外側部先端71aが本体20の傾斜段部21に当
接し、外側部71途中が大径孔部22の開孔端2
2aに接し、大径側の外側部先端71bがキヤツ
プ60の傾斜部62に当接している。ゴムスリー
ブ70の外側部71途中が大径孔部22の開孔端
22aに接することにより、ゴムスリーブ70が
仮にケーブル10と平行に挿入されていなくて
も、キヤツプ60の締付け過程で漸次片寄りが是
正される。
キヤツプ60の締付け操作により、まず第2図
に示す様な状態となる。すなわち、ゴムスリーブ
70の小径側の先端部分が本体20の傾斜段部2
1によつて圧縮され、その先端部分がケーブル1
0に当接する。
さらにキヤツプ60を締付けると第3図に示す
様な状態となる。すなわち、ゴムスリーブ70の
小径側の先端部分がケーブル10に食い込むとと
もに、ゴムスリーブ70の図上左方への移動がと
まり、ゴムスリーブ70の大径側の外側部先端7
1bがキヤツプ60の傾斜部62によつて押圧さ
れる結果、ゴムスリーブ70の大径側の先端部分
がケーブル10に密着する。この状態では、ゴム
スリーブ70の内周面とケーブル10との間に隙
間S1があり、また、ゴムスリーブ70の大径側端
面とキヤツプ60との間にも隙間S2がある。
さらに締付けてゆくと、ゴムスリーブ70の中
央部は本体20の開孔端22aによりケーブル1
0に向かつて押圧されて隙間S1が埋まり、第4図
に示す様に、ゴムスリーブ10の内周面がケーブ
ル10の外被に完全に密着した状態となる。この
状態では隙間S2は依然として残つている。
さらに締付けてゆくと、本体20の開孔端22
aに当接する部分のゴムスリーブ70がケーブル
10に食い込むとともに、残つている隙間S2も埋
まり、第5図に示すような状態となり、キヤツプ
60の締付けが完了する。なお、この締付け完了
時において、ケーブル10とキヤツプ60との間
に隙間S3が残るものの、この隙間はごく僅かであ
り、その部分にゴミやホコリ等が溜る虞れはな
い。
ここで、締付け初期の段階でのゴムスリーブ7
0とキヤツプ60の傾斜部62との接触は線接触
となつており、その接触面積が非常に小さいの
で、キヤツプ60を締付けで行つても第2図の段
階までは、ゴムスリーブ70の捩れはごく僅かで
ある。さらにキヤツプ60を締付けてゆくと第3
図の段階から、ゴムスリーブ70とキヤツプ60
の傾斜部62との接触面積は徐々に増大してゆく
ことになるが、この段階ではゴムスリーブ70の
本体20から突出している部分の長さは短く、ゴ
ムスリーブ70は捩れ難くなつており、第5図の
段階までキヤツプ60を締付けてもゴムスリーブ
70の捩れは少なく、その復元力によつてキヤツ
プ60が緩むことはない。
〈考案の効果〉 以上説明したように、本考案によれば、ゴムス
リーブのキヤツプによる本体への締付け初期の状
態で、ゴムスリーブの小径側の外側部先端が本体
の傾斜段部に、本体の大径孔部の開孔端がゴムス
リーブのテーパ状の外側部に、ゴムスリーブの大
径側の外側部先端がキヤツプの内側傾斜部に、そ
れぞれ当接するよう構成したから、キヤツプの締
付け完了時には、ゴムスリーブの内周面をケーブ
ルに完全に密着させることができ、しかも、小径
側の先端部分および本体の開孔端が当接する部分
をケーブルに食い込ませることができる結果、従
来に比して、ケーブルを強固に保持できるととも
に、シール機能がより向上する。
また、キヤツプの締付け初期の状態で、ゴムス
リーブがキヤツプの傾斜部に線接触で当接するよ
うにしたから、キヤツプ締付け過程におけるゴム
スリーブの捩れがごく僅かで、締付け完了後にキ
ヤツプが緩むことがなくなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例の構成を示す縦断面
図、第2図から第5図はキヤツプ60の締付けの
各段階を示す断面図、第6図は従来のケーブル貫
通具の一般的な構造例を示す縦断面図、第7図は
そのケーブル貫通具の問題点を説明するための図
である。 10……ケーブル、20……本体、21……傾
斜段部、22……大径孔部、22a……開孔端、
23……小径孔部、60……キヤツプ、62……
傾斜部、63……孔、70……ゴムスリーブ、7
1……外側部、71a……小径側の外側部先端、
71b……大径側の外側部先端。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 電線ボツクス等の壁体を貫通するケーブルに使
    用する貫通具であつて、同一直線を中心線とする
    円柱状の大径孔部および小径孔部とその両者を連
    結する傾斜段部とからなる貫通孔が形成され、か
    つ上記大径孔部側の外周面に上記直線を中心線と
    するおねじが形成された本体と、袋ナツト状に形
    成され、その内側めねじが上記本体のおねじに嵌
    り合うとともに、内側隅部全周に上記めねじのピ
    ツチ方向に対して斜めに傾いた傾斜部が形成され
    たキヤツプと、ゴムスリーブとからなり、そのゴ
    ムスリーブは、外側部がテーパ状に形成され、か
    つ、上記キヤツプによる上記本体の貫通孔への締
    付け初期の状態で、その小径側の外側部先端が上
    記本体の傾斜段部に当接するとともに、一部が上
    記本体の大径孔部から突出し、その突出した大径
    側の外側部先端が上記キヤツプの内側傾斜部に線
    接触で当接し、かつ、外側部が上記大径孔部の開
    孔端に当接するよう構成したことを特徴とする、
    ケーブル貫通具。
JP18289482U 1982-12-01 1982-12-01 ケ−ブル貫通具 Granted JPS5987184U (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006180696A (ja) * 2004-12-21 2006-07-06 Pflitsch Gmbh & Co Kg 密封される導線ブッシング用のねじ締め装置

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JPS5129514U (ja) * 1974-08-28 1976-03-03

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