JPH018356Y2 - - Google Patents

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JPH018356Y2
JPH018356Y2 JP19981684U JP19981684U JPH018356Y2 JP H018356 Y2 JPH018356 Y2 JP H018356Y2 JP 19981684 U JP19981684 U JP 19981684U JP 19981684 U JP19981684 U JP 19981684U JP H018356 Y2 JPH018356 Y2 JP H018356Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本考案は片艶アルミニウム箔の艶面に艶消し塗
料層を、艶消し面に熱封緘用接着層を設けた両面
艶消し状の熱封緘性アルミニウム箔包装材に関す
る。 (従来の技術) 近年アルミニウム箔を使用した包装材料はその
特性が優れている点を買われて食品、薬品を代表
としたあらゆる分野に広く使用されている。これ
らには前述の特性は言うまでもなく、アルミニウ
ム箔のもつ衛生的防湿性、遮光性、保型性、保香
性に加え、強い金属光沢が包装された商品の展示
に於ける強調性の強力な事が理由で包材外面にそ
の光輝性を出したものが多見されている。 (考案が解決しようとする問題点) しかし一方では印刷される文字とか図形が基材
表面の光沢反射現象により眩惑され、解読に困難
をきたす事が多い。又近年の医薬品とか食品の包
装に於いては生産者の責任保証の意味で社名、所
在地をはじめ内容物、説明、取扱い、用法につい
て明確に記すことが義務付けられているため、数
多くの文字を限られた面積に印刷することにな
り、必然的に小細な文字を使わざるを得ないが、
併せて上記基材に於ける光沢反射の問題で判読に
困難を増す結果となつている。 一般的には光輝性の特に強いアルミニウム箔の
艶面を使用すると前述の問題点があるため、合せ
圧延をした内面側に出来る艶消し面に印刷を設け
て使用している。しかし使途によつては一枚のア
ルミニウム箔の両面を使用する場合があつて、例
えば近年使用されている薬品包装であるPTP包
装に於てはアルミニウム箔の両面に印刷文字の表
示をして使用されているので、前述の問題点は残
されたままになつている。 この種の問題点を解消するためにはアルミニウ
ム箔の製造工程中に最終圧延及びそれに近い工程
で三枚以上の重ね圧延により製造できる両面とも
艶消し状態の表面を有する箔を作り出すとか、圧
延ロール自体の表面を荒目粗度に仕上げたものを
使用するかが考えられるが、いづれも作業が不安
定となり、また製造原価のコストアツプといつた
問題点がある。また圧延ロール表面の粗度を荒く
したものについては重ね圧延がされた内面部に出
来る艶消し面とは比較に値いしない程の異なる表
面艶消し状態であるからして、微細な文字とか模
様を表現する基材としては充分なものではない。
仮にアルミニウム箔の光沢面を艶消し面と同じよ
うな外観に加工するとして、箔の表面をブラシ状
のもので研磨することで箔自体の表面を研削し、
粗面にすることも出来るが厚みの薄い箔に於ては
この加工法は非常に困難な作業となる。又別の方
法としてはアルミニウム箔の艶面に艶消し剤を混
合した塗料を塗布することによつて艶消し表面を
得る方法があるが、従来のエポキシ系等、熱硬化
性樹脂塗装されたもののほかは艶消し塗装した表
面を加圧したり、強摩擦したり、加熱したりする
ことによつて艶消し状態に変化を起こす欠点があ
つた。しかし上記エポキシ系等の熱硬化性樹脂塗
装には高温と長時間の乾燥が必要で、作業上、
種々難点があつた。 (問題点を解決するための手段) 本考案者は上記の諸問題点並びに欠点を解消す
るとともに商品としての強調性を落すことなく又
変わることなく使用できる包装材料を提供するこ
とを目的として研究した結果、塗料の基礎主成分
樹脂の種類及び樹脂間の量的関係と艶消し剤の種
類と混合量との関係を特定することにより目的を
達成し得ることを見出して本考案に到達したので
ある。 即ち第1図に示したように片艶アルミニウム箔
1の艶面に艶消し塗料層2を設け、艶消し面に熱
封緘用接着層3を設けてなる両面が艶消し面であ
る熱封緘性艶消し塗装アルミニウム箔包装材に於
て、艶消し塗料層2を形成させるための塗料組成
物として固形分重量比で、 (A) ニトロセルローズ系樹脂 23〜70% (B) アクリル系樹脂 15〜60% (C) ブチルエーテル化尿素系樹脂 3〜32% (D) n−ブチルエーテル化メラミン系樹脂
2〜27% (但し、(A)+(B)+(C)+(D)=100%)の樹脂混合
物を主成分とする塗料組成物の固形分100部に対
し平均粒径0.005m/m以下の合成シリカ粉末1.2
〜26部を添加分散して成る艶消し塗料を使用する
ことによりアルミニウム箔の艶面に対する密着性
が良好で、透明性を損なわずに良好な艶消し効果
を与え、且つ耐熱性に優れて熱によつて艶消し効
果が減少せず、また表面硬度が大きく耐摩耗性の
良好な艶消し塗料層2を有する熱封緘性艶消し塗
装アルミニウム箔包装材が構成されることを見出
して本考案を完成したのである。 尚、前記艶消し塗料は低温短時間の加熱によつ
て完全な塗料層を形成するため作業上、有利であ
り、過剰な熱処理によるアルミニウム箔基材の歪
等の問題が回避される。 前記の本考案の熱封緘性艶消し塗装アルミニウ
ム箔包装材に艶消し塗料層を設けるための塗料は
特定の四種の樹脂を所定量の範囲で混合した主成
分の樹脂混合物に所定量の特定のシリカ粉末を分
散させることにより始めて所望の機械的、熱的及
び光学的性質を有する塗料層を形成させ得るよう
になるのである。 前記塗料中に使用する主成分の四種の樹脂の一
つであるニトロセルローズ系樹脂としては、通常
RSタイプと呼ばれるレギユラー・タイプのもの
やアルコール可溶性のSSタイプ等いづれのタイ
プも使用可能で、夫々各秒数のものを適当に単独
又は組み合わせて使用される。 前記主成分の四種の樹脂中、アクリル系樹脂と
しては熱可塑性及び熱硬化性樹脂の全てが使用可
能であるが、特にカルボキシル基、ヒドロキシル
基、グリシジル基、又はアルキルエーテル化メチ
ロールアミド基のような、アミノ樹脂と反応し得
る官能基を側鎖に有する熱硬化性タイプノものが
好ましい。 前記主成分の四種の樹脂中、ブチルエーテル化
尿素系樹脂としては、いかなるメチロール度のも
のも、またいかなるアルキルエーテル化度、或い
はいかなる縮合度のものでもよく、アルキル化の
ためのアルコールとしても一般的にはブチルアル
コール、イソブチルアルコール等が一般的である
が、メチルアルコールなど他のアルコールも使用
を妨げるものではなく、同様の効果がある。 前記主成分の四種の樹脂中、n−ブチルエーテ
ル化メラミン系樹脂も同様にいかなるメチロール
化度、アルキルエーテル化度、縮合度のものも使
用され、エーテル化するアルコールの種類も特に
制約されるものではなく、炭素数1乃至4の一般
のアルコールは同様の効果が期待出来る。 前記艶消し塗料層を設けるための塗料の他の必
須成分である艶消し剤としてはシリカ粉末が適当
であるが、特に合成シリカと言われるものがよ
く、平均粒径が0.005m/m以下のものが好まし
い。 (作用) 本考案の熱封緘性艶消し塗装アルミニウム箔包
装材の艶消し塗料層に対して、ニトロセルローズ
系樹脂は主として耐熱性と耐摩耗性に寄与するが
他の樹脂との混合系において於ては摩擦による光
沢の発生を助長する効果を示すことがある。 アクリル系樹脂は艶消し塗料層に対して可撓性
を付与する他、密着性に寄与し、熱硬化性タイプ
の場合には更に架橋点を与える効果があるため、
耐熱性、耐摩耗性にも貢献する。 ブチルエーテル化尿素系樹脂及びn−ブチルエ
ーテル化メラミン系樹脂は艶消し塗料層に対して
主として架橋効果によつて耐熱性、耐摩耗性に寄
与するが、n−ブチルエーテル化メラミン系樹脂
のみでも充分な架橋効果が得られれば充分な物性
が示されるのであるが低温短時間の乾燥硬化では
所望の架橋効果が得られず、またブチルエーテル
化尿素系樹脂は架橋効果は充分であるが耐摩耗性
等の物性に劣るので、前記の二種の樹脂を併用す
ることにより密着性、耐熱性、耐摩耗性等に寄与
するようになる。 艶消し剤である合成シリカ粉末は艶消し塗料層
に対して艶消し効果以外に耐熱性、耐摩耗性にも
寄与する。平均粒径0.005m/m以下であること
はアルミニウム箔上の文字やパターンが塗料層に
よつて隠蔽されたり、判読困難にならないために
必要な条件である。 (考案の効果) 本考案によれば、熱封緘性艶消し塗装アルミニ
ウム箔包装材の艶消し塗料層を形成するための塗
料として固形分重量比で (A) ニトロセルローズ系樹脂 23〜70% (B) アクリル系樹脂 15〜60% (C) ブチルエーテル化尿素系樹脂 3〜32% (D) n−ブチルエーテル化メラミン系樹脂
2〜27% (但し、(A)+(B)+(C)+(D)=100%)の樹脂混合
物を主成分とする塗料組成物の固形分100部に対
し、平均粒径0.005m/m以下の合成シリカ粉末
1.2〜26部を添加分散して成る艶消し塗料を使用
することにより、アルミニウム箔の艶面に対して
密着性が良好であり、艶消し状態になつてアルミ
ニウム箔に印刷された文字やキヤラクター等を識
別し易くすることが出来て、耐摩耗性がよく、耐
熱性が優れているので包装加工時に高温に暴露さ
れてもブロツキング性を示したり、艶消し効果を
現象させて光沢を生じたりすることがない。 しかし、前記塗料の樹脂混合物中のニトロセル
ローズ系樹脂の配合量が23%以下では対摩耗性が
得られず、70%を超えるときは艶消し効果が阻害
され、密着性が低下する傾向があり適当な配合量
が存在する。 アクリル系樹脂では15%以下になると密着性が
著しく低下し、艶消し効果も若干、低下してく
る。また、60%以上になると艶消し効果がかなり
損なわれると同時に耐熱性が低下し加熱加工の過
程で艶消し面に光沢が現われてくるという欠点を
生じる。 ブチルエーテル化尿素系樹脂に於ても配合量が
3%を下回ると耐摩耗性が低下し、艶消し効果も
少し低下する。32%を超えると密着性及び艶消し
効果が著しく悪化する。 n−ブチルエーテル化メラミン系樹脂では2%
以下の場合には艶消し効果が著しく低下し、27%
を超えると艶消し効果が著しく損なわれると同時
に密着性、耐熱性も低下する。 艶消し剤としてはポリエチレン、ポリアミド樹
脂、弗素樹脂等の熱可塑性樹脂の粉末やメラミン
樹脂、グアナミン樹脂、架橋ポリスチレン樹脂等
の熱硬化性樹脂の粉末など有機系の樹脂粉末とシ
リカ、アルミナ、炭酸マグネシウム、炭酸カルシ
ウム、硫酸バリウム等種々の無機系化合物の粉末
などがあるが、有機系樹脂粉末は艶消し効果や透
明性の点では優れているが耐熱性が劣るのが共通
の欠点である。無機系化合物の粉末の場合には耐
熱性の点では問題はないが、艶消し効果はあるが
塗膜を不透明にしたり、吸湿性が高くて使用に耐
えなかつたり夫々に欠点があり、合成シリカ粉末
が所望の性能を示すのみである。但し、シリカ以
外の粉末も合成シリカ粉末に対して塗料層の性能
を損なわない量の範囲で併用して、塗料層表面の
滑剤としての効果を期待したりすることは差し支
えない。 合成シリカ粉末の配合量に於ても樹脂混合物を
主成分とする塗料組成物100部に対し1.2部以下の
場合には艶消し効果が全く得られないことは当然
であるが、更に密着性、耐熱性も低下する。また
26部を超えると耐摩耗性が著しく低下する。 以下、実施例によつて本考案の効果を更に詳細
に説明する。 [実施例 1] (重量部) N/C樹脂ワニス *1 17.12 アクリル樹脂 *2 17.12 ブチルエーテル化尿素樹脂 *3 3.67 ブチルエーテル化メラミン樹脂 *4 3.06 *1 SS型1/4秒ニトロセルローズ 70%溶液 *2 アクリデイツクA405、熱硬化性アクリル
樹脂50%溶液(大日本インキ化学工業(株)製) *3 ベツカミンP−138、60%溶液(大日本イ
ンキ化学工業(株)製) *4 スーパーベツカミンJ−820−60、60%溶
液(大日本インキ化学工業(株)製) 上記の樹脂混合物中の各樹脂固形分の割合は重
量%で示すと、N/Cワニス:アクリル樹脂:尿
素樹脂:メラミン樹脂=48.74:34.83:8.95:
7.48である。 該樹脂混合物を下記の溶剤混合物で希釈し、合
成シリカ粉末(富士デヴイソン化学(株)製:サイロ
イド 150)3.00部(前記樹脂固形分100部に対す
る比率はは12.20部)を分散混合させて艶消し塗
料を製造した。 (溶剤組成) 部 リン酸 0.074 メチルエチルケトン 21.41 メチルイソブチルケトン 3.06 トルエン 22.02 イソプロピルアルコール 22.23 計 58.794 前記艶消し塗料を厚さ20μの片艶硬質アルミニ
ウム箔の艶面に、乾燥塗料層厚さが2μになるよ
うに塗布して、直ちに180℃で10秒間加熱乾燥さ
せて試験用試料を作成した。 [実施例 2] 実施例1において樹脂混合物中のN/C樹脂ワ
ニスの配合量を34.24部及び合成シリカ粉末の配
合量を4.40部として同様に艶消し塗料を製造し、
さらにアルミニウム箔の艶面に塗布して同様に試
験用塗布試料を作成した。 [実施例 3] 実施例1において樹脂混合物中のアクリル樹脂
量を24.24部とし、合成シリカ粉末量を4.00部と
した以外は同様にして塗料化及び塗布試料の作成
を同様に行なつた。 [実施例 4] 実施例1において樹脂混合物中の尿素樹脂を
7.34部とし、合成シリカ粉末量を3.24部とし、同
様に塗料化及び塗布試料を作成した。 [実施例 5] 実施例4において尿素樹脂量を更に増加して
11.01部とし、合成シリカ粉末量を3.51部として
同様に塗料化及び塗布試料を作成した。 [実施例 6] 実施例1において樹脂混合物中のメラミン樹脂
量を6.12部、合成シリカ粉末量を3.20部として同
様に塗料化及び塗布試料を作成した。 [実施例 7] 実施例6においてメラミン樹脂量を更に増加し
て9.18部とし、合成シリカ粉末量を3.42部として
同様に塗料化及び塗布試料を作成した。 [比較例 1] N/C樹脂ワニスの配合量を本考案の範囲の下
限を下回る量の12.50部とし、アクリル樹脂を
37.50部、尿素樹脂を15.00部及びメラミン樹脂を
11.50部として樹脂混合物を製造し、合成シリカ
粉末の添加量を8.50部として実施例1と同様の操
作により艶消し塗料を製造し、さらにアルミニウ
ム箔の艶面に塗布して同様に試験用塗布試料を作
成した。 [比較例 2] 実施例1において樹脂混合物中のN/C樹脂ワ
ニスの配合量を本考案の範囲の上限を上回る量の
51.36部とし、合成シリカ粉末量を5.86部とした
以外は全て同様にして艶消し塗料の製造及び試験
用塗布試料の作成を行なつた。 [比較例 3] 比較例1において樹脂混合物中のN/C樹脂ワ
ニスの配合量を所定範囲内の量の50.00部とし、
アクリル樹脂の配合量を本考案の範囲の下限を下
回る量の10.00部とし、合成シリカ粉末の添加量
を3.00部として同様に艶消し塗料を製造し、さら
にアルミニウム箔の艶面に塗布して試験用塗布試
料を作成した。 [比較例 4] 実施例1においてアクリル樹脂の配合量を本考
案の範囲の上限を上回る量の51.36部とし、合成
シリカ粉末の添加量を5.10部として同様に艶消し
塗料を製造し、アルミニウム箔の艶面に塗布して
試験用塗布試料を作成した。 [比較例 5] 比較例1において樹脂混合物中のN/C樹脂ワ
ニスの配合量を50.00部とし、尿素樹脂の配合量
を2.00部として同様の作業を行なつた。 本比較例は尿素樹脂の添加量が本考案の範囲の
下限を外れた場合の例である。 [比較例 6] 尿素樹脂の配合量が本考案の範囲の上限を外れ
た場合の例であり、比較例5において樹脂混合物
中の尿素樹脂の配合量を55.00部として同様の作
業を行なつた。 [比較例 7] 比較例1において樹脂混合物中のN/C樹脂ワ
ニスの配合量を50.00部とし、メラミン樹脂の配
合量を1.00部として同様の作業を行なつた。 本比較例はメラミン樹脂の添加量が本考案の範
囲の下限を外れた場合の例である。 [比較例 8] 比較例1において樹脂混合物中のN/C樹脂ワ
ニスの配合量を50.00部とし、メラミン樹脂の配
合量を45.00部として同様の作業を行なつた。 本比較例はメラミン樹脂の添加量が本考案の範
囲の上限を外れた場合の例である。 [比較例 9] 比較例1において樹脂混合物中のN/C樹脂ワ
ニスの配合量を50.00部とし、合成シリカ粉末の
の添加量を0.70部として同様の作業を行なつた。 本比較例は艶消し材の添加量が本考案の範囲の
下限を外れた場合の例である。 [比較例 10] 比較例1において樹脂混合物中のN/C樹脂ワ
ニスの配合量を50.00部とし、合成シリカ粉末の
添加量を20.00部として同様の作業を行なつた。 本比較例は艶消し材の添加量が本考案の範囲の
上限を外れた場合の例である。 [比較例 11] 実施例1において、合成シリカ粉末3.24部及び
更に有機系の艶消し剤であるポリエチレン粉末
(A−Cポリエチレン#6;米国アライド・ケミ
カル社製)2.40部を添加混合して同様の作業を行
なつた。 [比較例 12] 実施例11において合成シリカ粉末を3.53部及び
ポリエチレン粉末を4.80部として、いづれも更に
増加させて、同様に作業を行なつた。 [比較例 13] 実施例4において合成合成シリカ粉末の代りに
合成シリカ以外の無機系の艶消し剤の代表として
炭酸マグネシウムを同量、即ち3.24部使用した場
合の例である。 [実施例 8] 実施例1乃至7及び比較例1乃至13において作
成した厚さ20μの片艶硬質アルミニウム箔の艶面
に夫々艶消し塗料を塗布して艶消し塗料層をを設
けた試験用塗布試料について密着試験、耐熱試
験、耐摩耗試験及び艶消し度合の試験を行なつ
た。得られた結果を使用した艶消し塗料の配合組
成とともに第1表に示した。表中には樹脂混合物
中の各成分の重量百分率及び樹脂固形分100重量
部に対する艶消し剤の部数を括弧内の数字で示し
た。 本考案の熱封緘性艶消し塗装アルミニウム箔包
装材の目的を満足するためには、艶消し塗料層が
密着試験、180℃乃至240℃の各温度での耐熱試験
及び艶消し度合において少なくとも4点以上の性
能が必要であり、耐摩耗試験に於ては少なくとも
25回以上耐えることが必要である。 実施例1乃至7の各試料は艶消し塗料層の配合
組成を本考案の条件の範囲内において種々に変動
させたものであるが、いづれも上記の要求性能を
満たしていることが第1表から判る。 比較例1及び2はニトロセルローズ系樹脂の量
が本考案の範囲を外れた場合であるが、夫々、耐
摩耗性、艶消し度合に問題がある。 比較例3及び4はアクリル系樹脂の量が本考案
の範囲を外れた場合であるが、夫々、密着性、耐
摩耗性、耐熱性に難点が出て来る。 比較例5及び6はブチルエーテル化尿素系樹脂
の量が本考案の範囲を外れた場合であるが、耐摩
耗性、密着性、艶消し度合が著しく低下する。 比較例7及び8はブチルエーテル化メラミン系
樹脂の量が本考案の範囲を外れた場合であるが、
艶消し度合、密着性、耐熱性が不良である。 比較例9及び10においては艶消し剤として、合
成シリカ粉末の使用量が本考案の範囲を外れた場
合を示しているが、密着性、耐熱性、耐摩耗性及
び艶消し度合に夫々問題がある。 比較例11及び12は有機系の艶消し剤であるポリ
エチレン粉末を実施例1の配合組成に夫々、添加
したものであるが、艶消し効果を寧ろ阻害し、特
に耐熱性を著しく損なう結果となつた。 比較例13は他の無機系の艶消し剤である炭酸マ
グネシウムを使用した場合、本考案の実施例と比
較して艶消し効果が相当に劣ることを示した。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】 [実施例 9] 第1図に示すように、厚さ20μの硬質アルミニ
ウム箔1の片艶巻取品の両面にの両面にニトロセ
ルローズをビヒクルの主成分とする印刷インキで
印刷4を施し、このうちの艶面側には前記実施例
5及び7で使用した艶消し塗料を夫々、乾燥塗膜
厚さが1.5μになるように塗布して、180℃の乾燥
炉で10秒間乾燥せしめ、艶消し塗料層2を形成
し、艶消し面側には塩化ビニル酢酸ビニル共重合
樹脂を主成分とする熱封緘用接着剤を、乾燥膜厚
が3.5μになるように塗布し、180℃の乾燥炉で10
秒間乾燥させて熱封緘用接着層3を形成させて薬
品包装に使用するPTP用アルミニウム箔5を作
成した。前記のPTP用アルミニウム箔5を蓋材
として、第2図に示すようにポケツトを設けた塩
化ビニルシートの容器6を使用して熱封緘により
PTP包装を作成した。該PTP包装の艶消し塗料
層を設けたアルミニウム箔の艶面と熱封緘用接着
層を設けた艶消し面とは同様の艶消し状態を示
し、両面とも反射が抑制され、眩惑することなく
印刷された文字やパターン鮮明に読み取りが可能
であつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の要部断面図、第2図は使用状
態を示す断面図。 1……アルミニウム箔、2……艶消し塗料層、
3……熱封緘用接着層、4……印刷インキ層、5
……PTP用アルミニウム箔、6……塩化ビニル
容器。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 包装用アルミニウム箔として熱接着層を設ける
    基材としてアルミニウム箔の艶面には固形分重量
    比で (A) ニトロセルローズ系樹脂 23〜70% (重量%、以下全て同様) (B) アクリル系樹脂 15〜60% (C) ブチルエーテル化尿素系樹脂 3〜32% (D) n−ブチルエーテル化メラミン系樹脂
    2〜27% (但し、(A)+(B)+(C)+(D)=100%)の樹脂混合
    物を主成分とする塗料組成物の固形分100部(重
    量部、以下全て同様)に対し、平均粒径
    0.005m/m以下の合成シリカ粉末1.2〜26部を添
    加分散して成る艶消し塗料層を、艶消し面には熱
    封緘用接着層をを各々設けたことを特徴とする熱
    封緘性艶消し塗装アルミニウム箔包装材。
JP19981684U 1984-12-27 1984-12-27 Expired JPH018356Y2 (ja)

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TWI511885B (zh) * 2009-04-20 2015-12-11 Toyo Aluminium Kk 積層體、包裝體、包裝用薄片、包裝材料、標籤及容器
JP2014031016A (ja) * 2009-06-29 2014-02-20 Toyo Aluminium Kk 積層体および包装体

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