JP3092507B2 - 金属板ラミネート用フィルムおよびその製造方法 - Google Patents

金属板ラミネート用フィルムおよびその製造方法

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JP3092507B2
JP3092507B2 JP08056431A JP5643196A JP3092507B2 JP 3092507 B2 JP3092507 B2 JP 3092507B2 JP 08056431 A JP08056431 A JP 08056431A JP 5643196 A JP5643196 A JP 5643196A JP 3092507 B2 JP3092507 B2 JP 3092507B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、清涼飲料、ビー
ル、缶詰等の金属容器の耐熱、美粧、防用として使用
される金属板ラミネート用フィルムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】各種清涼飲料、ビール、缶詰等の金属容
器の材料としては、主として鋼やアルミニウム等の金属
板が使用されており、その表面には内容物の表示もしく
はブランド表示等を目的として様々の印刷・着色が施さ
れる。これらの金属容器への印刷・着色法として現在実
用化されているのは、金属板を所定の寸法にスリット加
工した後、オフセット印刷等により印刷してから焼付処
理を行う方法、あるいはスリット加工後円筒状に曲げ加
工し、シーム溶接した後オフセット印刷等により印刷・
焼付けを行う方法である。そしてその後フランジ加工、
インサイドコーティングと焼付け、シーミング加工等を
行うことにより金属容器を作成している。
【0003】ところが金属材に直接印刷する方法では、
平板状で印刷するにしても又円筒状に成形した後印刷す
る方法を採用するにしても、グラビア印刷の如き金属製
凹版を用いた印刷法を採用することはできない。なぜな
らば、金属材は硬質であるため、その印刷面全域に金属
製凹版を均一に接触させることが極めて困難であるから
である。そのため従来はゴム版や可撓性樹脂版のような
弾力性を持った版が使用されているが、このような弾力
性凹版を用いた場合の印刷精度は悪く、鮮明な印刷が得
られ難いばかりでなく、ハーフトーン印刷や写真印刷の
ように広範囲の階調設定を必要とする複雑な印刷は困難
であり、極く単調な印刷・着色しか行われていないのが
実情である。
【0004】更に美麗で立体感のある印刷を可能にする
には多数の塗料を用いた多重印刷が必要となるが、それ
に伴って印刷インキの乾燥・焼付けに長時間かかるた
め、この様な多重印刷を製缶工程に組込むと、印刷イン
キの乾燥・焼付けが律速となって製缶速度が極端に遅く
なるという問題も生じてくる。そのため工業規模での実
用可能な重ね印刷数にも自ずと制限があり、満足のいく
鮮明度及び美的意匠感を持った印刷は得られない。
【0005】またスリット加工された金属板にオフセッ
ト印刷する方法も知られているが、やはりハーフトーン
印刷等が困難であり、満足のいく鮮明度と美的意匠感を
持った印刷が得られない点では、前記グラビア印刷の場
合と同様である。
【0006】上記のような問題点を解決する方法として
商標デザインを印刷したフィルムを金属板に積層する方
法が提案されている(例えば、特開平4−292942
号公報)。この方法において、該金属板用積層フィルム
としては、一般には熱可塑性樹脂フィルムが用いられて
おり、製缶時のシーム溶接や内容物封入後の熱処理やレ
トルト処理等による熱可塑性樹脂フィルムの軟化や白化
現象を抑止する目的で硬化耐熱層が設けられる。また、
該硬化耐熱層は製缶工程を始め各工程での傷付き防止や
通板性を付与する性質も有している。例えば、特開平5
−11979号公報において、該硬化耐熱層は静摩擦係
数が0.2以下の特性を有することが好ましいことが提
案されている。
【0007】確かに、硬化耐熱層の滑り性を良くするこ
とで通板性や傷付き防止性は改良されるが、傷付き防止
性においては未だ不充分であり、製缶工程や食品の充填
工程等で発生した硬化耐熱層表面の傷により、印刷フィ
ルムを用いる大きな特徴の一つである商標印刷の鮮明度
が部分的に阻害され高度の市場要求を満足させることが
できなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の欠点
を解決しようとするものであり、その目的は、金属板に
ラミネートすることによって鮮明かつ美麗で高感を持
った美粧金属板を得ることのできる金属板ラミネート用
フィルムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、基材としての
熱可塑性樹脂フィルムと、このフィルムの少なくとも片
面上に積層された硬化耐熱層とを含有する金属板ラミネ
ート用フィルムであって、硬化耐熱層表面の耐摩耗性指
数と静摩擦係数の積が0.13以下であることを特徴と
する金属板ラミネート用フィルムである。
【0010】本発明においては、以下のことが好ましい
実施態様である。 (1) 硬化耐熱層表面の耐摩耗性指数が1.2%以下であ
ること。 (2) 硬化耐熱層表面の静摩擦係数が0.05〜0.2で
あること。 (3) 硬化耐熱層が、エポキシ系樹脂、メラミン系樹脂、
ベンゾグアナミン系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系
樹脂、ポリエステル系樹脂、フェノキシ系樹脂およびオ
キサゾリン系樹脂からなる群より選択される少なくとも
1種の硬化反応性樹脂を含有する組成物からなり、この
硬化反応性樹脂の融点または分解温度が250℃以上で
あること。 (4) 硬化耐熱層の厚さが、0.3〜10g/m2 である
こと。 (5) 硬化耐熱層が、炭素数15以上の高級脂肪族カルボ
ン酸、炭素数15以上の高級脂肪族アルコールおよびこ
れらの誘導体、およびポリオレフィンワックスからなる
群より選択される少なくとも1種の潤滑剤を含有する組
成物からなること。 (6) 硬化耐熱層が、無機微粒子および有機微粒子からな
る群より選択される少なくとも1種のアンチブロッキン
グ剤を含有する組成物からなること。 (7) 硬化耐熱層が、シリコーン化合物およびフッ素化合
物からなる群より選択される少なくとも1種の離形剤を
含有する組成物からなること。 (8) 熱可塑性樹脂フィルムがポリエステル系フィルムで
あること。 (9) 透明度がヘイズ値で5%以下であること。
【0011】また、本発明は、熱可塑性樹脂フィルム上
に硬化反応性樹脂を含有する組成物の塗布液を塗布後、
140℃以下の温度で乾燥し、次いで140℃以上の温
度で硬化反応性樹脂を硬化させて硬化耐熱層を形成する
ことを特徴とする金属板ラミネート用フィルムの製造方
法である。
【0012】さらに、本発明は、金属板と、この金属板
の片面上に積層された上記の金属板ラミネート用フィル
ムとを含有することを特徴とするラミネート金属板であ
り、好適な実施態様は、上記の金属板ラミネート用フィ
ルムが、熱可塑性樹脂フィルムの片面上に硬化耐熱層が
積層された金属板ラミネート用フィルムであって、当該
フィルムが、熱可塑性樹脂フィルムを金属板側として金
属板に積層されてなることである。
【0013】さらにまた、本発明は、上記のラミネート
金属板を用いて、硬化耐熱層が外側となるように製缶し
てなることを特徴とする金属容器である。
【0014】次に本発明を詳細に説明する。本発明の金
属板ラミネート用フィルムは、基材としての熱可塑性樹
脂フィルムと、このフィルムの少なくとも片面に積層さ
れる硬化耐熱層とを有する。
【0015】熱可塑性樹脂フィルムに用いられる樹脂
は、鮮明で美麗な多重印刷を可能とし、かつラミネート
金属体の製缶加工時における湾曲加工等が容易に行える
よう、適度の可撓性を有する性質を有することが好まし
い。さらに、製缶加工時のシーム溶接や製缶後のインサ
イドコーティング処理、内容物を封入したあとで行われ
る煮沸処理、あるいはその後のレトルト処理等で受ける
熱に耐えるように、融点が160℃程度以上、特に17
5℃程度以上であることが好ましい。融点が160℃程
度未満の場合、インサイドコーティング処理時の加熱等
によってピンホール欠陥が生じたり、フィルムが溶融も
しくは軟化収縮して平滑性を喪失したり光沢を失い、更
には該フィルムにプリスター状の凹凸やストレスクラッ
ク、デラミネーション等の欠陥を生じ易くなる。
【0016】上記の条件を満足するような熱可塑性樹脂
フィルムとしては、好ましくはポリエステル樹脂、ポリ
プロピレン樹脂、ポリメチルペンテン−1、ポリカーボ
ネート、ポリイミド、ポリフェニレンスルフィド(PP
S)、ポリエーテルケトン(PEK)、ポリエーテルエ
ーテルケトン(PEEK)等、あるいはこれらの各種変
性樹脂よりなるフィルムが例示される。中でも、耐熱性
と経済性とのバランスよりポリエステル系樹脂フィルム
が特に好ましい。
【0017】熱可塑性樹脂フィルムの厚さは、好ましく
は3〜50μm、より好ましくは5〜30μmの範囲で
ある。フィルム厚が3μm未満の場合、加工適性に劣
り、逆に50μmを超える場合、目的とした効果が飽和
し、また経済的に不利となり好ましくない。
【0018】硬化耐熱層は、製缶工程を始め各工程での
熱可塑性樹脂フィルムの傷付き防止や通板性を付与する
役割を果たすものであり、また製缶時のシーム溶接や内
容物封入後の熱処理やレトルト処理等による熱可塑性樹
脂フィルムの軟化や白化現象を抑制する役割も果たすも
のである。
【0019】硬化耐熱層に用いられる材料は硬化性樹脂
であり、例えば、エポキシ系樹脂、メラミン系樹脂、ベ
ンゾグアナミン系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹
脂、ポリエステル系樹脂、フェノキシ系樹脂、オキサゾ
リン系樹脂、及びそれらの各種変性樹脂等の種々の硬化
反応性樹脂が使用される。これらの硬化反応性樹脂は単
独でもよいが、2種以上併用することが好ましい。ま
た、耐熱性に優れていることが要求されるので、好まし
くは融点もしくは分解温度が250℃以上、より好まし
くは300℃以上である。
【0020】上記硬化反応性樹脂は、硬化耐熱層組成物
中、好ましくは80重量%以上含有される。硬化反応性
樹脂の含有量が、組成物中80重量%未満の場合、得ら
れる硬化耐熱層の硬化度が低くなり、耐摩耗性が不充分
となる場合があり、好ましくない。
【0021】上記硬化反応性樹脂の硬化反応は、上記し
た硬化反応性樹脂の配合によってもよいし、従来公知の
低分子タイプの硬化剤を使用してもよい。低分子タイプ
の硬化剤としては、例えば、ヘキサメチロールメラミン
およびそのアルコキシ誘導体等のメラミン化合物、トリ
レンジイソシアネート等のイソシアネート等が挙げられ
る。
【0022】上記硬化反応性樹脂の硬化反応には、従来
公知の触媒を用いてもよく、例えば、ベンゼンスルホン
酸、p−トルエンスルホン酸等のスルホン酸化合物およ
びそれらの塩等が挙げられる。
【0023】硬化耐熱層には、その表面の滑り性を向上
させる目的で添加剤を配合することが好ましい。このよ
うな添加剤としては、特に限定されないが、以下に示す
ものが挙げられる。
【0024】(1) 炭素数15以上の高級脂肪族カルボン
酸、炭素数15以上の高級脂肪族アルコールおよびこれ
らの誘導体、ポリオレフィンワックス等の潤滑剤。 ここで高級脂肪族カルボン酸あるいは高級脂肪族アルコ
ールの脂肪族基は、飽和であっても不飽和であってもよ
い。また直鎖状であっても分枝状であってもよい。これ
らの誘導体としては、エステル、アミド、エーテル等が
挙げられる。エステル化合物の場合は、高級脂肪族カル
ボン酸と高級脂肪族アルコールのエステルであってもそ
れぞれの一方が低級脂肪族カルボン酸あるいは低級脂肪
族アルコールであってもよい。アミド化合物の場合は、
モノアミドであってもビスアミドであってもよい。また
上記のいずれの化合物は天然品であっても合成品であっ
てもよい。ポリオレフィンワックスも特に限定されない
が、ポリエチレンワックスやポリプロピレンワックスが
経済性の点で好ましい。該ポリオレフィンワックスの製
造方法も限定はなく、テロメリゼーション法で製造した
ものであっても、ポリオレフィンの熱分解法で製造した
ものであってもよい。また酸化処理等で官能基を導入し
た変性体であってもよい。
【0025】(2) 無機微粒子、有機微粒子等のアンチブ
ロッキング剤 該アンチブロッキング剤も特に限定はないが、球形に近
く、粒度分布のシャープなものが好ましい。また平均粒
径は好ましくは0.1〜10μm、より好ましくは0.
5〜5μmである。無機微粒子としては、例えばシリ
カ、ゼオライト、炭酸カルシウム等が挙げられ、有機微
粒子としては、例えばアクリル系、スチレン系、ベンゾ
グアナミン系等の架橋ポリマーからなる微粒子が挙げら
れる。
【0026】(3) シリコーン化合物、フッ素化合物等の
離形剤 該離形剤も特に限定はなく、低分子化合物であっても高
分子化合物であってもよい。高分子化合物の場合は、ホ
モポリマーであっても共重合体であってもよい。
【0027】上記した添加剤は、単独であっても2種以
上併用してもよいが、2種以上併用することが、目的と
する効果をより効率的に発現することができるため特に
好ましい。
【0028】これらの添加剤は、硬化耐熱層の透明性が
低下しないような成分であることが好ましく、またその
配合量も透明性が低下しないような範囲であることが好
ましく、例えば硬化耐熱層組成物中、好ましくは0.0
5〜1重量%、より好ましくは0.1〜0.5重量%で
ある。この配合量が0.05重量%未満の場合、フィル
ムの滑り性が不充分となり、逆に1重量%を超える場
合、フィルムの透明度が低下したり硬化度が不充分とな
って耐摩耗性が劣る場合があり好ましくない。
【0029】硬化耐熱層に上記の添加剤を配合すること
により、その表面の静摩擦係数が、好ましくは0.05
〜0.20、より好ましくは0.06〜0.17となっ
て滑り性が良好となる。
【0030】該硬化耐熱層の厚さは、好ましくは0.3
〜10g/m2 、より好ましくは0.3〜5g/m2
範囲である。厚さが0.3g/m2 未満の場合、熱可塑
性樹脂フィルム表面の保護効果が不充分であり、逆に、
10g/m2 を超える場合、ラミネート金属板の曲げ加
工時に硬化耐熱層にクラックが生じ易くなる。
【0031】硬化耐熱層表面は、耐摩耗性が良好である
ことが必要であり、本発明においては耐摩耗性を後述す
る耐摩耗性指数により評価する。硬化耐熱層表面の耐摩
耗性指数は、好ましくは1.2%以下、より好ましくは
1.0%以下、さらに好ましくは0.8%以下、特に好
ましくは0.7%以下である。耐摩耗性指数が1.2%
を超える場合、硬化耐熱層表面の耐摩耗性が悪く、ラミ
ネート金属板の製缶工程や製缶後の食品の充填工程で硬
化耐熱層表面が傷付き、商標印刷の鮮明性が悪化して商
品価値が低下するので好ましくない。
【0032】本発明においては、耐摩耗性指数は次のよ
うにして測定される。ダンボール(JIS Z 151
6規定「両面段ボール3種」)の板目表紙の上に硬化耐
熱層側を表面として本発明のフィルムをセロテープで接
着し固定化する。一方、2ポンドハンマーの球状頭部側
にガーゼを16枚重ねて固定し、このガーゼ部をメチル
エチルケトンに10秒間浸漬後、過剰のメチルエチルケ
トンを除去する。次いで、ダンボールに固定したサンプ
ルの表面上で、上記2ポンドハンマーを柄の端を握って
定規で位置固定した160mm巾を2秒/1往復の速度
で100回往復させる。フィルムのハンマーを往復させ
た部分とそうでない部分のヘイズを測定し、その差を耐
摩耗性の尺度とする。測定場所を変えて20回測定した
平均値を耐摩耗性指数とする。
【0033】本発明において、耐摩耗性指数を1.2%
以下とする手段は特に限定されないが、硬化耐熱層に用
いられる硬化反応性樹脂の種類およびその配合量、硬化
耐熱層の厚さおよび後述する硬化耐熱層の形成方法によ
り調整する方法が好ましい。
【0034】硬化耐熱層の形成方法も特に限定されない
が、硬化性樹脂を溶剤に溶解し、熱可塑性樹脂フィルム
に塗布して乾燥・硬化を行う、いわゆる塗布法が好まし
い実施態様である。また、硬化方法も特に限定されず、
熱、電子線、紫外線、X線等各種エネルギー源が利用で
きるが、経済性の点により熱あるいは電子線の利用が好
ましい。
【0035】塗布法でかつ熱硬化法で実施する場合は、
乾燥条件や硬化条件により、耐摩耗性指数が大きく影響
を受ける。このような方法の場合は、乾燥工程と硬化工
程よりなる2段加熱方式が好ましい。硬化工程は、高温
かつ効率的な加熱が必要であり、赤外線加熱が好まし
い。2段加熱方式の場合の各工程の温度は、硬化性樹脂
の組成、乾燥工程や硬化工程の炉長等により適宜選択す
べきものであるが、乾燥工程は、好ましくは140℃以
下、より好ましくは135℃以下で行い、かつ硬化工程
は好ましくは140℃以上、より好ましくは145℃以
上で行う。乾燥温度が140℃を超える場合、塗膜が不
均一となり硬化度がむしろ低くなる。また硬化温度が1
40℃未満である場合、得られる硬化耐熱層の硬化度が
不充分となり、硬化耐熱層表面の耐摩耗性が劣る場合が
ある。
【0036】本発明においては、前記した耐摩耗性指数
と静摩擦係数の積が0.13以下であることが必要であ
り、好ましくは0.11以下、より好ましくは0.09
以下である。この積が0.13を超える場合、製缶工程
をはじめとする各工程でのラミネート金属板の通板性が
低下し、かつ金属ラミネート金属板の製缶工程や製缶後
の食品の充填工程で硬化耐熱層表面が傷つき、商標印刷
の鮮明性が悪くなって商品価値が低下する。
【0037】本発明においては、耐摩耗性指数と静摩擦
係数の積が0.13以下とする方法は特に限定されない
が、硬化耐熱層に用いられる硬化反応性樹脂の種類およ
びその配合量、硬化耐熱層に配合する滑り性を向上させ
るための添加剤の種類およびその配合量、硬化耐熱層の
厚さおよび硬化耐熱層の形成方法により調整することが
できる。
【0038】商標印刷の鮮明度及び美的意匠感を高める
ために、本発明の金属板ラミネート用フィルムの透明度
は、ヘイズ値で好ましくは5%以下、より好ましくは
4.5%以下である。但しこのヘイズ値は、上記の耐摩
耗性指数の測定を行わなかった部分のヘイズである。
【0039】このようにして得られた金属板ラミネート
用フィルムに、印刷が行われる。印刷方法としては、特
に限定されない。本発明の金属板ラミネート用フィルム
が、熱可塑性樹脂フィルムの片面のみに硬化耐熱層が形
成されている場合には、熱可塑性樹脂フィルム側に印刷
を行うのが好ましい。
【0040】印刷された金属板ラミネート用フィルム
は、熱可塑性樹脂フィルムの片面のみに硬化耐熱層が形
成されている場合には、印刷された熱可塑性樹脂フィル
ムを金属板側として金属板へラミネートされる。熱可塑
性樹脂フィルムの両面に硬化耐熱層が形成されている場
合には、印刷された耐熱硬化層を金属板側として金属板
へラミネートされる。
【0041】そのラミネート方法は、特に限定されるも
のではなく、ドライラミネート法やサーマルラミネート
法が好適に使用できる。金属板と強固に接合し、かつ製
缶時のシーム溶接やその後の煮沸あるいはレトルト処理
等によって接合力を失うことがないように、硬化性樹脂
を介してラミネートすることが好ましい。このような硬
化性樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、ポリウレタ
ン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエステルポリウレタン
樹脂等、あるいはこれらの各種変性樹脂を挙げることが
でき、これらは通常ラミネート用フィルムに塗布し、部
分硬化状態として金属板と合体し、ラミネート時に完全
硬化させるようにするのが良い。
【0042】このようにして得られたラミネート金属板
は、美粧されかつ表面の耐摩耗性に優れており、このラ
ミネート金属板をそのままの状態で様々のパネル材や美
粧外板材等として使用できるばかりでなく、これを硬化
耐熱層を外側として常法に従って所望の形状に製缶する
と、極めて美麗で意匠性の高い金属容器を得ることがで
きるので、例えば清涼飲料、ビール、缶詰の如き金属缶
材として好適に用いることができる。
【0043】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明をより具体的に説
明するが、本発明はもとより下記実施によって制限を受
けるものではなく、前述の趣旨を逸脱しない限度におい
て変更して実施することはいずれも本発明の技術的範囲
に含まれる。実施例中、単に部とあるのは重量部を表
し、%とあるのは重量%を示す。各測定項目は以下の方
法に従った。
【0044】1.耐摩耗性評価法 ダンボール(JIS Z 1516規定「両面段ボール
3種」)の板目表紙の上に硬化耐熱層側を表面とし、サ
ンプルフィルムをセロテープで接着し固定化する。一
方、2ポンドハンマーの球状頭部側にガーゼを16枚重
ねて固定をする。該ガーゼを固定したハンマーのガーゼ
取付部をメチルエチルケトンに10秒間浸漬する。浸漬
を止めメチルエチルケトンを自然流下させた後、ハンマ
ーを2回垂直方向に大きく振り過剰のメチルエチルケト
ンを振り切る。ダンボールに固定したサンプルの表面上
で、上記2ポンドハンマーを柄の端を握って定規で位置
固定した160mm巾を2秒/1往復の速度で100回
往復させる。加重はハンマーの自重のみとして力はハン
マーの往復のみにかける。ガーゼは毎回交換をする。試
料のハンマーを往復させた部分の傷付き度をフィルムの
ヘイズを測定して判定をする。すなわち、往復させた部
分とそうでない部分とのヘイズ値(%)の差を耐摩耗性
指数とした。耐摩耗性指数が小さい程、耐摩耗性は良好
である。ヘイズ値は、6mmφの面積で東洋精器製のヘ
イズメーターで測定をした。測定場所をずらして20回
測定した測定値の平均値で表示した。数値が小さいほど
耐摩耗性は良好である。
【0045】2.フィルムの静摩擦係数 硬化耐熱層表面同士の静摩擦係数をASTM−D−18
94に準じて測定した。
【0046】3.フィルムの透明度 6mmφの面積で東洋精器製のヘイズメーターでヘイズ
値を測定し、それをフィルムの透明性の尺度とした。数
値が小さいほど、透明性が良好である。
【0047】実施例1 極限粘度が0.80であるポリエチレンテレフタレート
(ガラス転移温度:65℃)とポリエチレンテレフタレ
ート−ポリテトラメチレングリコールエーテルブロック
共重合体とを、ポリテトラメチレングリコールエーテル
成分としての含有量が4重量%となるように配合し、成
膜次いで2軸延伸して厚さ12μmのフィルム(200
℃における収縮応力:0.5kg/mm2 )を得た。こ
れとは別に、ビスフェノールA型エポキシ樹脂55部、
ポリエステル樹脂30部、ヘキサメトキシメチロール化
メラミン15部、p−トルエンスルホン酸0.7部、シ
リコーン樹脂1部、ポリエチレンワックス0.2部およ
びフッ素樹脂0.2部よりなる硬化耐熱樹脂組成物をメ
チルエチルケトン/エチルアセテート/トルエンを主成
分とした溶剤に溶解し塗布液を調製した。この塗布液を
上記フィルムの片面上にグラビアロール法で乾燥後の厚
みで1g/m2 となるように塗布し、乾燥温度95℃、
硬化温度180℃で処理し、硬化耐熱層を形成して金属
板ラミネート用フィルムを得た。乾燥工程後の残留溶剤
は100ppm以下であった。乾燥工程は熱風で硬化工
程は赤外線で加熱を行った。得られたフィルムの耐摩耗
性指数は0.1%、静摩擦係数は0.11、耐摩耗性指
数と静摩擦係数の積は0.011、フィルムの透明度は
ヘイズ値で3.5%であり、透明性、滑り性および耐摩
耗性は共に優れたものであった。
【0048】このフィルムの熱可塑性樹脂フィルム側に
コロナ処理を施し、印刷を行った後、この印刷面上に接
着剤(東洋インキ社製のポリウレタン系接着剤「アドコ
ート」及び硬化剤の混合物)を固形分換算で4g/m2
コーティングし、乾燥し40℃で24時間エージング
し、次いで接着剤層を介して、フィルムを脱脂処理した
冷延鋼板上にサーマルラミネート法によってラミネート
して、ラミネート鋼板を得た。
【0049】このラミネート鋼板を用いて常法により清
涼飲料用の金属容器を作成したところ、得られた容器ボ
デー部のラミネート面は鮮明で光沢に富んだ美しい外観
を有しており、優れた光沢を有するものであった。
【0050】尚上記製缶工程では、ラミネート用フィル
ムに270℃以上の熱が加わり、それによって該フィル
ムのポリエチレンテレフタレート層は若干軟化している
ものと思われるが、エポキシ変性ウレア樹脂よりなる硬
化耐熱層によって保護されているため収縮変形や光沢の
低下、及び印刷インキ層の変質は殆ど認められなかっ
た。またこの容器を100℃の熱水及び125℃の水蒸
気で処理したが、ラミネート用フィルム層の白濁や熱劣
化は全く認められず、美しい外観が損なわれることはな
かった。
【0051】また、製缶工程でのラミネート鋼板の枚様
片の移送をスムーズに行うことができ、かつ移送時のこ
すれや、製缶工程あるいは食品充填工程での缶同志の接
触によるこすれ等によるラミネートフィルム表面の傷発
生はなく鮮明で光沢に富んだ美しい外観を有しており、
実用性の高いものであった。
【0052】比較例1 実施例1において、乾燥温度を80℃、硬化温度を13
5℃としたこと以外は実施例1と同じ方法で金属板ラミ
ネート用フィルムを得た。乾燥後の残留溶剤量は600
ppmであった。得られたフィルムの耐摩耗性指数は
1.5%、静摩擦係数は0.11、耐摩耗性指数と静摩
擦係数の積は0.165、フィルムの透明度はヘイズ値
で3.6%であり、透明性および滑り性は良好であるが
耐摩耗性の劣るものであった。このフィルムを用い、実
施例1と同じ方法でラミネート鋼板及び金属容器を得
た。得られたラミネート鋼板及び金属容器は、ラミネー
トされたフィルムの硬化耐熱層表面の耐摩耗性が劣り、
製缶工程あるいは食品充填工程でラミネートフィルム表
面が部分的に傷付いて美粧性が低下し、商品価値の低い
ものであった。
【0053】実施例2 実施例1において、硬化温度を170℃としたこと以外
は実施例1と同じ方法で金属板ラミネート用フィルムを
得た。得られたフィルムの耐摩耗性指数は0.30%、
静摩擦係数は0.10、耐摩耗性指数と静摩擦係数の積
は0.03、フィルムの透明度はヘイズ値で3.5%で
あった。このフィルムを用い実施例1と同じ方法で得た
ラミネート鋼板及び金属容器は、ラミネートフィルムの
硬化耐熱層表面の耐摩耗性および滑り性が優れており、
実施例1と同様に実用性の高いものであった。
【0054】実施例3 実施例1において、硬化耐熱樹脂組成物をビスフェノー
ルA型エポキシ樹脂70部、ヘキサメトキシメチロール
化メラミン30部、p−トルエンスルホン酸0.10
部、カルバナワックス0.1部、フッ素樹脂0.4部及
びシリコーン樹脂1.2部よりなる配合物に変更し、か
つ乾燥温度を80℃および硬化温度を165℃としたこ
と以外は、実施例1と同じ方法で金属板ラミネート用フ
ィルムを得た。乾燥後の残留溶剤は155ppmであっ
た。得られたフィルムの耐摩耗性指数は0.22%、静
摩擦係数は0.09、耐摩耗性指数と静摩擦係数の積は
0.020、フィルムの透明度はヘイズ値で3.7%で
あった。このフィルムを用い実施例1と同じ方法で得た
ラミネート鋼板及び金属容器は、ラミネートフィルムの
硬化耐熱層表面の耐摩耗性および滑り性が優れており、
実施例1と同様に実用性の高いものであった。
【0055】比較例2 実施例3において、乾燥温度を80℃、硬化温度を13
5℃(熱風加熱)としたこと以外は、実施例3と同じ方
法で金属板ラミネート用フィルムを得た。得られたフィ
ルムの耐摩耗性指数は1.7%、静摩擦係数は0.0
9、耐摩耗性指数と静摩擦係数の積は0.153、フィ
ルムの透明度はヘイズ値で3.6%であり、透明性およ
び滑り性は良好であるが耐摩耗性に劣るものであった。
このフィルムを用い、実施例1と同じ方法で得たラミネ
ート鋼板および金属容器は、ラミネートフィルムの硬化
耐熱層表面の耐摩耗性が劣り、比較例1と同様に実用性
の劣るものであった。
【0056】比較例3 実施例1において、ポリエチレンワックス、フッ素樹脂
及びシリコーン樹脂を配合しなかったこと以外は実施例
1と同様の方法で金属板ラミネート用フィルムを得た。
得られたフィルムの耐摩耗性指数は0.70%、静摩擦
係数は0.45、耐摩耗性指数と静摩擦係数の積は0.
315、フィルムの透明度はヘイズ値で3.3%であ
り、透明性は良好であるが滑り性に劣るものであった。
このフィルムを用い、実施例1と同じ方法で得たラミネ
ート鋼板および金属容器は、ラミネートフィルムの硬化
耐熱層表面の滑り性が劣り、ラミネート金属板の通板性
に劣り実用性の低いものであった。
【0057】実施例4 実施例1において、ポリエステル樹脂に変えてメタアク
リル酸/メチルメタアクリル酸/2−ヒドロキシエチル
メタアクリル酸=30/60/10(重量比)からなる
アクリル系樹脂を用い、ヘキサメチロール化メラミンに
変えてメラミン型のアミノプラスト樹脂を用い、かつフ
ッ素樹脂に変えて平均粒径2μmの球状の架橋ポリメチ
ルメタアクリレート樹脂からなる微粒子を用いたこと以
外は、実施例1と同様の方法で金属板ラミネート用フィ
ルムを得た。得られたフィルムの耐摩耗性指数は0.3
0%、静摩擦係数は0.12、耐摩耗性指数と静摩擦係
数の積は0.036、フィルムの透明度はヘイズ値で
3.5%であった。このフィルムを用い実施例1と同じ
方法で得たラミネート鋼板及び金属容器は、ラミネート
フィルムの硬化耐熱層表面の耐摩耗性および滑り性が優
れており、実施例1と同様に実用性の高いものであっ
た。
【0058】実施例5 実施例1において、ポリエステル樹脂に変えてポリウレ
タンにアクリル系ポリマーをグラフト重合した共重合体
樹脂を用い、かつフッ素樹脂に変えて平均粒径1.5μ
mの球状シリカを用いたこと以外は、実施例1と同様の
方法で金属板ラミネート用フィルムを得た。得られたフ
ィルムの耐摩耗性指数は0.25%、静摩擦係数は0.
12、耐摩耗性指数と静摩擦係数の積は0.03、フィ
ルムの透明度はヘイズ値で3.7%であった。このフィ
ルムを用い実施例1と同じ方法で得たラミネート鋼板及
び金属容器は、ラミネートフィルムの硬化耐熱層表面の
耐摩耗性および滑り性が優れており、実施例1と同様に
実用性の高いものであった。
【0059】実施例6 実施例1において、ポリエステル樹脂に変えてフェノキ
シ樹脂を用い、かつヘキサメチロール化メラミンに変え
てベンゾグアナミン系のアミノプラスト樹脂を用いたこ
と以外は、実施例1と同様の方法で金属板ラミネート用
フィルムを得た。得られたフィルムの耐摩耗性指数は
0.22%、静摩擦係数は0.10、耐摩耗性指数と静
摩擦係数の積は0.022、フィルムの透明度はヘイズ
値で3.5%であった。このフィルムを用い実施例1と
同じ方法で得たラミネート鋼板及び金属容器は、ラミネ
ートフィルムの硬化耐熱層表面の耐摩耗性および滑り性
が優れており、実施例1と同様に実用性の高いものであ
った。
【0060】実施例7 実施例1において、硬化耐熱樹脂組成物をビスフェノー
ルA型エポキシ樹脂50部、ポリエステルにアクリル系
共重合体をグラフトした共重合体30部、オキサゾリン
を30重量%含有するオキサゾリン系樹脂15部、ヘキ
サメチレンイソシアネートの三量体5部、シリコーン・
アクリル共重合体樹脂2部、カルバナワックス0.2
部、フッ素樹脂0.2部及びp−トルエンスルホン酸の
トリエチルアミン塩0.05部としたこと以外は、実施
例1と同様の方法で金属板ラミネート用フィルムを得
た。得られたフィルムの耐摩耗性指数は0.30%、静
摩擦係数は0.09、耐摩耗性指数と静摩擦係数の積は
0.027、フィルムの透明度はヘイズ値で3.5%で
あった。このフィルムを用い実施例1と同じ方法で得た
ラミネート鋼板及び金属容器は、ラミネートフィルムの
硬化耐熱層表面の耐摩耗性および滑り性が優れており、
実施例1と同様に実用性の高いものであった。
【0061】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
金属板ラミネート用フィルムは硬化耐熱層表面の耐摩耗
性および滑り性に優れているので、このフィルムを用い
ると、高光沢で美しい外観を有するラミネート金属板及
び金属容器を提供することができる。
フロントページの続き (72)発明者 永野 煕 愛知県犬山市大字木津字前畑344番地 東洋紡績株式会社犬山工場内 (72)発明者 井坂 勤 大阪市北区堂島浜二丁目2番8号 東洋 紡績株式会社本社内 (56)参考文献 特開 平4−292942(JP,A) 特開 平5−111979(JP,A) 特開 平1−64841(JP,A) 特開 平2−180679(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材としての熱可塑性樹脂フィルムと、
    このフィルムの少なくとも片面上に積層された硬化耐熱
    層とを含有する金属板ラミネート用フィルムであって、
    硬化耐熱層表面の耐摩耗性指数と静摩擦係数の積が0.
    13以下であることを特徴とする金属板ラミネート用フ
    ィルム。
  2. 【請求項2】 硬化耐熱層表面の耐摩耗性指数が1.2
    %以下であることを特徴とする請求項1に記載の金属板
    ラミネート用フィルム。
  3. 【請求項3】 硬化耐熱層表面の静摩擦係数が0.05
    〜0.2であることを特徴とする請求項1に記載の金属
    板ラミネート用フィルム。
  4. 【請求項4】 硬化耐熱層が、エポキシ系樹脂、メラミ
    ン系樹脂、ベンゾグアナミン系樹脂、アクリル系樹脂、
    ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、フェノキシ系樹
    脂およびオキサゾリン系樹脂からなる群より選択される
    少なくとも1種の硬化反応性樹脂を含有する組成物から
    なることを特徴とする請求項1に記載の金属板ラミネー
    ト用フィルム。
  5. 【請求項5】 硬化反応性樹脂の融点または分解温度が
    250℃以上であることを特徴とする請求項4に記載の
    金属板ラミネート用フィルム。
  6. 【請求項6】 硬化耐熱層の厚さが、0.3〜10g/
    2であることを特徴とする請求項1に記載の金属板ラ
    ミネート用フィルム。
  7. 【請求項7】 硬化耐熱層が、炭素数15以上の高級脂
    肪族カルボン酸、炭素数15以上の高級脂肪族アルコー
    ルおよびこれらの誘導体、およびポリオレフィンワック
    スからなる群より選択される少なくとも1種の潤滑剤を
    含有する組成物からなることを特徴とする請求項1に記
    載の金属板ラミネート用フィルム。
  8. 【請求項8】 硬化耐熱層が、無機微粒子および有機微
    粒子からなる群より選択される少なくとも1種のアンチ
    ブロッキング剤を含有する組成物からなることを特徴と
    する請求項1に記載の金属板ラミネート用フィルム。
  9. 【請求項9】 硬化耐熱層が、シリコーン化合物および
    フッ素化合物からなる群より選択される少なくとも1種
    の離形剤を含有する組成物からなることを特徴とする請
    求項1に記載の金属板ラミネート用フィルム。
  10. 【請求項10】 熱可塑性樹脂フィルムがポリエステル
    系フィルムであることを特徴とする請求項1に記載の金
    属板ラミネート用フィルム。
  11. 【請求項11】 透明度がヘイズ値で5%以下であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の金属板ラミネート用フ
    ィルム。
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