JPH1076608A - 化粧紙 - Google Patents

化粧紙

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JPH1076608A
JPH1076608A JP25398496A JP25398496A JPH1076608A JP H1076608 A JPH1076608 A JP H1076608A JP 25398496 A JP25398496 A JP 25398496A JP 25398496 A JP25398496 A JP 25398496A JP H1076608 A JPH1076608 A JP H1076608A
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JP
Japan
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layer
paper
resin
slip agent
particle diameter
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Application number
JP25398496A
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English (en)
Inventor
Masao Nakazawa
正雄 中沢
Yoshihiro Yamamoto
吉広 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyodo Printing Co Ltd
Original Assignee
Kyodo Printing Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1076608A publication Critical patent/JPH1076608A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐磨耗性と防汚性に優れた化粧紙を提供す
る。 【解決手段】 基紙10の表面に絵柄11を印刷し、こ
の基紙10の絵柄印刷面上に、平均粒径が3μmのアル
ミナ粒子を含む第1OP層12と、平均粒径が3μmの
アルミナ粒子とスリップ剤を含む第2OP層13とを積
層形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、MDF等の基板
に貼合して使用される化粧紙、特に、耐磨耗性と防汚性
の改善を図った化粧紙に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の化粧紙としては、例えば、特開平
5−237972号公報、特開平4−74649号公
報、特公昭57−1419号公報あるいは特開昭54−
157179号公報等に記載されたものが知られる。例
えば、特開平5−237972号公報には、平均粒度が
3μmのアルミナ粒子を含有する樹脂配合物で被覆され
た化粧紙が記載される。また、特開平4−74649号
公報には、基紙の絵柄印刷面に滑剤を5〜10%重量部
含有する電子線硬化型樹脂により保護層を形成した化粧
紙が記載される。
【0003】さらに、特公昭57−1419号公報に
は、化粧基板表面に粒子径が30〜200μmのアルミ
ナを含む透明樹脂塗料の層を形成し、さらに、この層上
に透明合成樹脂塗料の層を形成した化粧板が記載され
る。またさらに、特開昭54−157179号公報に
は、パターン紙表面に粒径が20〜200μmのアルミ
ナ粒子を含有する樹脂で層を、さらに、この層上に粒径
が20〜200μmより小さなアルミナ粒子を含有する
樹脂、あるいは、含まない樹脂で層を形成した化粧紙が
記載される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た各公報に記載の化粧紙のいずれにも、防汚性と耐磨耗
性とを両立するという思想を見出すことができず、汚染
を防止できても磨耗性が劣り、逆に、磨耗を抑制できて
も汚染しやすいという問題があった。この発明は、上記
問題に鑑みなされたもので、防汚性と耐磨耗性とに優
れ、かつ、グラビアコート等による大量生産が可能な化
粧紙を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明にかかる化粧紙は、絵柄を印刷した基紙
と、該基紙の絵柄印刷面上に積層形成され、樹脂に平均
粒径が2〜10μmのアルミナ粉末を配合した第1の材
料からなる第1OP層と、該第1OP層上に積層形成さ
れ、樹脂にスリップ剤と平均粒径が2〜10μmのアル
ミナ粉末を配合した第2の材料からなる第2OP層とを
備える。
【0006】そして、この発明にかかる化粧紙は、前記
基紙が表面に樹脂をコーティングした紙である態様(請
求項2)に構成することができる。
【0007】基紙は、クラフト紙、強化紙、コート紙あ
るいは樹脂含侵紙等が用いられるが、表面に樹脂等をコ
ーティングした表面が平滑なものが好ましい。この基紙
には表面に絵柄が印刷される。第1OP層は、ウレタン
樹脂塗料やアミノアルキッド樹脂塗料に粒径が2〜10
μmのアルミナ粒子を適宜の比率、例えば、樹脂塗料1
00部に対してアルミナ粒子を1〜5部配合した第1の
材料を用い、グラビアコート等により所定の膜厚(例え
ば、3〜5μmの膜厚)に形成される。望ましい態様と
しては、この第1の材料は、アルミナ粒子にシランカッ
プリング処理を施し、このシランカップリング処理が施
されたアルミナ粒子を樹脂塗料に混合する。
【0008】第2OP層は、第1OP層と同様の樹脂塗
料にスリップ剤と平均粒径が2〜10μmのアルミナ粒
子を配合した第2の材料を用い、グラビアコートにより
所定の膜厚(例えば、第1OP層と略等しい3〜5μm
の膜厚)に形成される。この第2の材料も、ウレタン樹
脂塗料やアミノアルキッド樹脂塗料100部にアルミナ
粒子を1〜5部、また、スリップ剤を適宜の比率で配合
してなる。スリップ剤は、パラフィンやワックス、ポリ
シロキサン、ステアリン酸等の周知のスリップ剤(滑剤
等)から選択された少なくとも1つが用いられる。
【0009】
【作用】この発明にかかる化粧紙は、基紙として樹脂を
コーティングした紙を用い、最外側の第2OP層がスリ
ップ剤と平均粒径2〜10μmのアルミナ粒子を含有
し、第1OP層が平均粒径2〜10μmのアルミナ粒子
を含有するため、塗布面に大きな突起が生じることがな
く、防汚性と耐磨耗性に優れる。そして、第1OP層お
よび第2OP層に含有されたアルミナ粒子は粒径が2〜
10μmと小さいため、セルが小さなグラビアコートに
よる形成も可能で、化粧紙を大量生産することができ
る。
【0010】
【実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図面を参
照して説明する。図1はこの発明の一の実施の形態にか
かる化粧紙の模式断面図である。
【0011】図中、10は基紙、11は基紙10の表面
に印刷形成された絵柄印刷層、12は第1OP層、13
は第2OP層である。基紙10は、クラフト紙、強化
紙、樹脂含侵紙等が用いられる。絵柄印刷層11は、オ
フセット印刷、グラビア印刷、スクリーン印刷等で模様
や記号等を印刷して形成される。
【0012】第1OP層12は、平均粒径が3μmのア
ルミナ粒子を含有し、3〜5μmの厚さを有する。この
第1OP層12は、アルミナ粒子をシランカップリング
処理し、このシランカップリング処理されたアルミナ粒
子をウレタン樹脂100部に対して1〜5部配合した材
料(第1の材料)を用いてグラビアコータにより印刷形
成される。シランカップリング処理は、シランカップリ
ング剤(KBM403信越化学(株)製)の3%アルコ
ール溶液にアルミナ粉末を入れて攪拌し、溶剤を蒸発さ
せて行う。
【0013】また同様に、第2OP層も、平均粒径が3
μmのアルミナ粒子をシランカップリング処理し、この
シランカップリング処理されたアルミナ粒子とスリップ
剤を樹脂塗料と混合した材料(第2の材料)を用いてグ
ラビアコータにより印刷形成される。
【0014】この実施の形態の化粧紙にあっては、基紙
10の印刷絵柄層11面に第1OP層12と第2OP層
13とを積層形成してなり、第1OP層12がアルミナ
粒子を、最表側の第2OP層13がアルミナ粒子とスリ
ップ剤を含有する。このため、優れた耐磨耗性が得ら
れ、また、防汚性が得られる。そして、第1OP層12
のアルミナ粒子と第2OP層13のアルミナ粒子は粒径
が3μmであるため、第1および第2OP層12,13
をセルが小さなグラビアコートで形成でき、この化粧紙
の大量生産が可能である。
【0015】
【実施例】次に、この発明の実施例を説明する。この実
施例にかかる化粧紙は、先ず、基紙の表面に絵柄印刷層
を形成した。基紙および印刷インキとしては下記のもの
を用いた。 ・基紙 :NAPコート 坪量40g(名古屋パルプ
(株)製) ・インキ:薄紙用インキ(大日精化工業(株)製) THBメジウム、THB47黄、THB83茶、THB
97墨
【0016】次に、基紙の絵柄印刷面上に第1OP層と
第2OP層をそれぞれ下記の条件で積層形成し、この
後、60°Cで2日間のエージングを行った。この実施
例にかかる化粧紙は、JASの耐磨耗B試験で従来品と
比較して耐磨耗性が50%程度向上することが実証さ
れ、また、表面(第2OP層)に付着した汚れも容易に
除去でき防汚性に優れていることが実証され、さらに、
表面にピンホールなどが表れることもなく優れた美観が
得られた。
【0017】 ・第1OP層 材料組成 PTC U−160メジウム(K−7)(大日精化工業(株)製)100部 PTC LT 硬化剤 (大日精化工業(株)製) 25部 アルミナ粉末 A−42−3(昭和電工(株)製) 3〜10部 ただし、シランカップリング剤処理を施したもの 希釈溶剤(酢酸エチル:トルエン=1:1) 適量 粘度調整 ザーンカップ#3にて15秒前後に調整する。 版 ベタ 120線/インチ
【0018】 ・第2OP層 材料組成 PTC U−160メジウム(K−7)(大日精化工業(株)製) 60部 PTC U−160マットメジウム(K−7)(大日精化工業(株)製) 40部 PTC LT 硬化剤 (大日精化工業(株)製) 25部 PTC U−160スリップ剤 (大日精化工業(株)製) 5部 アルミナ粉末 A−42−3(昭和電工(株)製) 3〜10部 ただし、シランカップリング剤処理を施したもの 希釈溶剤(酢酸エチル:トルエン=1:1) 適量 粘度調整 ザーンカップ#3にて15秒前後に調整する。 版 ベタ 120線/インチ
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、この発明にかかる
化粧紙によれば、樹脂をコーティングした基紙の印刷面
に平均粒径が2〜10μmのアルミナ粒子を含有した第
1OP層を、この第1OP層上に平均粒径が2〜10μ
mのアルミナ粒子とスリップ剤を含有した第2OP層を
形成するため、耐磨耗性と防汚性の双方に優れ、また、
ピンホール等の欠陥が無く優れた美観が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一の実施の形態に係る化粧紙の模式
断面図である。
【符号の説明】
10 基紙 11 絵柄印刷層 12 第1OP層 13 第2OP層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絵柄を印刷した基紙と、該基紙の絵柄印
    刷面上に積層形成され、樹脂に平均粒径が2〜10μm
    のアルミナ粉末を配合した第1の材料からなる第1OP
    層と、該第1OP層上に積層形成され、樹脂にスリップ
    剤および平均粒径が2〜10μmのアルミナ粉末を配合
    した第2の材料からなる第2OP層とを備えることを特
    徴とする化粧紙。
  2. 【請求項2】 前記基紙が表面に樹脂をコーティングし
    た紙である請求項1に記載の化粧紙。
JP25398496A 1996-09-05 1996-09-05 化粧紙 Pending JPH1076608A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105379431A (zh) * 2013-07-16 2016-03-02 住友电气工业株式会社 电子部件以及电子部件的制造方法
JP2016185629A (ja) * 2015-03-27 2016-10-27 凸版印刷株式会社 化粧材及び化粧板
JPWO2016047780A1 (ja) * 2014-09-26 2017-07-13 大日本印刷株式会社 化粧シート及び化粧板
CN112127208A (zh) * 2020-09-22 2020-12-25 广东福美新材料科技有限公司 一种高强度耐磨浸渍装饰纸及其制备方法
CN112962354A (zh) * 2021-01-22 2021-06-15 河北思诺装饰材料有限公司 一种混合树脂耐磨耐划痕浸渍纸

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040518