JP3279065B2 - 装飾体 - Google Patents

装飾体

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JP3279065B2
JP3279065B2 JP13258494A JP13258494A JP3279065B2 JP 3279065 B2 JP3279065 B2 JP 3279065B2 JP 13258494 A JP13258494 A JP 13258494A JP 13258494 A JP13258494 A JP 13258494A JP 3279065 B2 JP3279065 B2 JP 3279065B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属又は樹脂基材上に
装飾および保護の目的でソフトタッチの手触り、滑り止
め機能を有する本皮革調の手触り外観を有する塗膜を形
成した装飾体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のソフトタッチの塗装は、スウェ−
ド調、ラバ−タッチ塗料などにより行われている。これ
らのソフトタッチ塗装は、軟質ウレタン樹脂と樹脂ビ−
ズを主成分とする塗料で行われる。又、最近になって軟
質ウレタン樹脂に皮革微粒子を分散させた塗料で本皮革
の風合いを有する塗装も行われるようになってきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしこれらのソフト
タッチ塗装は、汚れが付着し易い、耐擦傷性が小さい等
の問題点を有している。皮革調塗装は、ソフトタッチの
技術を応用し、本皮革の風合い機能を保持させるために
皮革微粒子の添加量を樹脂固形分に対し10〜40%と
した塗料で形成される。このため、塗膜としては耐水
性、耐汗性、耐汚染性などの機能低下が否めなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来のソフト
タッチ塗料の手触り、滑り止め性などの機能を保持し、
且つ、耐擦傷性、耐水性、耐汗性、耐汚染性の塗膜特性
を有する装飾体を提供することを目的とするもので、金
属又は樹脂基材上に皮革微粒子を含む塗膜層を形成した
装飾体であって、塗膜層上にスクリ−ン印刷により凹凸
部を形成し、該凹凸部の皮革微粒子濃度を樹脂固形分に
対して2〜10%とし、それに隣接する下方の塗膜層の
皮革微粒子濃度を、前記凹凸部の濃度より高く、且つ、
10〜60%となした装飾体を第1の要旨とし、金属又
は樹脂基材上に皮革微粒子を含む塗膜層を形成した装飾
体であって、塗膜層表面における皮革微粒子濃度を樹脂
固形分に対して2〜10%とし、それに隣接する下方の
皮革微粒子濃度を、前記凹凸部の濃度より高く、且つ、
10〜60%となし、且つ、基材と塗膜層の間に皮革微
粒子を含まない層を介在させた装飾体を第2の要旨とす
るものである。
【0005】以下、本発明を詳細に説明する。尚、図
1、図2は、本発明の第1の要旨に対応する実施例の拡
大断面図であり、図3は、本発明の第2の要旨に対応す
る実施例の拡大断面図である。最初に第1の要旨につい
て説明する。
【0006】基材1としては、銅およびその合金、アル
ミニウムおよびその合金などの金属、又は樹脂が用いら
れる。素材のままでも、めっき、陽極酸化、塗装、印刷
などの表面処理を施したものであってもよい。又、これ
らの複合化により凹凸模様やパタ−ンを形成したものを
使用してもよい。又、樹脂としては、ABS樹脂、AS
樹脂、ポリカ−ボネ−ト樹脂、ナイロン樹脂など熱可塑
性樹脂、フェノ−ル樹脂、ベ−クライト、アクリル樹
脂、PET樹脂などの熱硬化性樹脂が適宜選択使用可能
である。これらの樹脂の表面に前記金属の処理をなした
ものや、アルミナ、ジルコニア、シリカ等のセラミック
スの表面に、電気めっき法、無電解めっき法、スパッタ
リング、イオンプレ−ティング法などの方法により前記
金属の処理をなしたものなど種々使用可能である。
【0007】接着層2は、前記基材1が金属の場合、基
材1と後述する皮革微粒子を含む塗膜層との接着の目的
のために形成する。この接着層2は、平滑、凹凸など適
宜形状を採用することができ、又、単色、多色などの模
様の形成やスクリ−ン印刷、ホットスタンプ、真空蒸
着、転写などの装飾も適宜である。使用される塗料中の
樹脂の種類としては、アクリル系、ポリエステル系、ポ
リウレタン系、エポキシ系、メラミン系などの合成樹脂
塗料が使用できる。尚、膜厚は、5〜100μm程度が
好ましい。この接着層2は、基材が樹脂の場合にはなく
てもよい(図2参照)。
【0008】3は皮革微粒子を含む塗膜層であるが、こ
の塗膜層3は、スクリ−ン印刷、ホットスタンプ、真空
蒸着、転写などの装飾を適宜施してもよい。
【0009】先ず、皮革微粒子について述べると、皮革
微粒子は、酵素などを用いてコラ−ゲン以外の不純物を
除去し耐熱処理後、乾燥・微粉化したものを用いる。皮
革微粒子は、不定形状であり粒子径は、3〜50μmが
好ましい。皮革微粒子濃度は、10〜60%(塗料の樹
脂固形分に対し)であることが必要である。その理由
は、皮革微粒子の添加量が10%に満たないと十分な吸
湿性が得られなくなり、60%を超えると塗膜強度、耐
水性などが低下するからである。この乾燥膜厚は、10
〜50μmが好ましい。
【0010】次に塗料について述べると、塗料は、市販
されているものを用いればよく、1液型、2液型、紫外
線硬化型などの水性、油性、エマルジョンタイプ等の軟
質・硬質樹脂塗料が使用できる。使用される樹脂バイン
ダ−は、ポリウレタン系、ポリエステル系、アクリル系
とその混合系が好ましい。尚、塗料の色は、その用途に
応じて種々選択でき、クリア−であっても顔料などの着
色材入りの有色であってもよい。又、塗料中に抗菌材を
入れることは、例えば、筆記具などのように手で把持さ
れる用途に適用する際、汗などの吸着による軸表面のカ
ビ等の発生を防止するという意味で有用である。このよ
うな抗菌材としては、一般に市販(例えば、松下電器産
業(株)アメニトップ、興亜硝子(株)バイオコンポジ
ットパウダ−等)されているものを使用すればよい。
【0011】塗装方法は、スプレ−法、刷毛塗り等適宜
であり、乾燥膜厚は、10〜50μmが好ましい。尚、
この塗膜層3は、複数層となしてもよい。
【0012】凹凸部4は、前記塗膜層3上に形成する。
形成方法は、スクリ−ン印刷法を用いて行う。印刷に用
いる版は、乳剤厚さが30〜150μmで100〜15
0メッシュのスクリ−ンを用いる。印刷インキは、皮革
微粒子濃度を前記塗膜層における皮革微粒子濃度より低
くすることが必要であり、具体的には2〜10%(塗料
の樹脂固形分に対し)であることが必要である。その理
由は、皮革微粒子の添加量が10%を超えると塗膜の引
き裂き強度が著しく低下する、又、表面に皮革微粒子が
露出する確立が高くなるので汚れ易くなるという問題が
発生するからである。乾燥膜厚は、ソフトな感触を表現
するために20μm以上が好ましい。
【0013】尚、凹凸部4の形成に際して、塗膜層3上
に凹凸部形成用の印刷インキと同様の組成であり、皮革
微粒子濃度が印刷インキより高く、且つ、前記塗膜層の
塗料より高い塗膜層を形成してもよい。即ち、これは、
塗膜層3を複数層となす場合、凹凸部4と隣接する塗膜
層3の皮革微粒子濃度は、凹凸部4の皮革微粒子濃度よ
り高くする必要があるが、凹凸部4に隣接しない塗膜層
3の皮革微粒子濃度は、凹凸部4に隣接する塗膜層3の
皮革微粒子濃度より低くなしてもよいことを意味する。
又、この凹凸部4には、前記したと同様に抗菌材を入れ
てもよい。
【0014】次に第2の要旨について説明する。基材1
としては、前記した基材と同様のものが使用される。基
材1の上面には、基材と後述する皮革微粒子を含む塗膜
層との接着の目的のために、接着層2を形成する。この
接着層2としては、後述する皮革微粒子を含む塗料より
皮革微粒子を除去した塗料膜や前記した図1における接
着層と同様のものやその他種々の塗料膜が用いられる。
塗膜の形状としては、平滑、凹凸など適宜形状を採用す
ることができ、又、色としては、単色、多色などの模様
の形成など適宜である。尚、塗膜の厚さとしては、5〜
100μm程度が好ましい。
【0015】前記接着層2の上面には、皮革微粒子を含
む塗膜層5を形成するが、塗膜層5における皮革微粒子
濃度は、下方より表面の方が濃度が低くなるようになす
(濃度勾配をもたせる)ことが重要である。尚、この塗
膜層5には、前記したと同様の理由により、抗菌材を含
ませてもよい。
【0016】皮革微粒子としては、前記した図1、図2
におけるものと同様のものが使用される。
【0017】塗料としては、前記した図1、図2におけ
るものと同様のものが使用される。
【0018】次に、皮革微粒子に濃度勾配をもたせる方
法について述べる。最も一般的な方法は、皮革微粒子の
濃度の異なる塗膜層を複数層形成する方法であるが、2
層形成の例について以下に述べる。先ず、下層(前記接
着層2上面に形成)としては、皮革微粒子濃度が10〜
60%(塗料の樹脂固形分に対し)であることが必要で
ある。その理由は皮革微粒子の添加量が10%に満たな
いと十分な吸湿性が得られなくなり、60%を超えると
塗膜強度、耐水性等が低下するからである。尚、乾燥膜
厚は、10〜50μmが好ましい。
【0019】前記下層上面に形成する上層としては、皮
の微粒子濃度が2〜10%(塗料の樹脂固形分に対し)
であることが必要である。その理由は皮革微粒子の添加
量が10%を越えると塗膜の引き裂き強度が著しく低下
する、又、表面に皮革微粒子の露出する確立が高くなる
ので汚れ易くなるという問題が発生するためである。
尚、ソフトな感触を表現するために乾燥膜厚は、20μ
m以上が好ましい。
【0020】尚、塗膜層5としては、3層以上で形成す
ることもでき、この場合、その塗膜層5における皮革微
粒子濃度は、最下層より表面に向かい順次低くなるよう
になしてもよいし、表面(第1層)の皮革微粒子濃度を
隣接する下層(第2層)の皮革微粒子濃度より低くな
し、第3層以下の層の皮革微粒子濃度は第2層における
皮革微粒子濃度より濃度を低くしてもよい。即ち、これ
は、3層以上の場合には、塗膜層5表面における皮革微
粒子濃度をそれに隣接する下方の皮革微粒子濃度より低
くなすことが絶対条件であるが、それより下方の層にお
ける皮革微粒子濃度の条件は問わないことを意味する。
【0021】
【実施例】実施例1 真鍮パイプ基材を溶剤脱脂し、試験に使用した。基材に
1液型黒色のアクリル系の合成樹脂塗料(MG100
0、関西ペイント(株)製)を用いてスプレ−法により
塗布し、130℃で5分間乾燥した。次いで、市販の2
液型クリア−のアクリル・ウレタン塗料(アクレタンM
F、藤倉化成(株)製)に皮革微粒子(トリアゼット、
昭和電工(株)製、平均粒子径12μm)を固形分に対
し40%添加し、3本ロ−ルにて均一に分散した塗料を
スプレ−法で塗布し、130℃で5分間乾燥した。更
に、この上面に市販の2液型クリア−のポリウレタン系
塗料(ダイプラコ−トソフト、大日精化工業(株)製)
に皮革微粒子(トリアゼット、昭和電工(株)製、平均
粒子径9μm)を塗料の樹脂固形分に対して2%添加
し、3本ロ−ルにて均一に分散しインキ化し、このイン
キを用いてスクリ−ン印刷法でパタ−ン形成し、150
℃で30分間乾燥(乾燥膜厚は約30μm)した。得ら
れた装飾体は、黒の艶消し下地に半光沢のパタ−ンが形
成された外観であった。
【0022】実施例2 アルミニウム基材を溶剤脱脂し試験に使用した。基材に
1液型黒色のアクリル系の合成樹脂塗料(MG100
0、関西ペイント(株)製)を用いてスプレ−法により
塗布し、130℃で5分間乾燥した。この塗膜の上に市
販のエポキシインキ(セイコ−1000、セイコ−アド
バンス(株)製)でパタ−ン形成し100℃で5分間乾
燥した。その後印刷インキ上にホットスタンプ法で金色
箔を転写し金色のパタ−ンを形成した。次いで、市販の
2液型クリア−のアクリル・ウレタン塗料(アクロタン
Z、田辺化学工業(株)製)に皮革微粒子(トリアゼッ
ト、昭和電工(株)製、平均粒子径6μm)を固形分に
対し60%添加し、3本ロ−ルにて均一に分散した塗料
をスプレ−法で塗布し、130℃で5分間乾燥した。こ
の上面に市販の2液型クリア−のポリウレタン系塗料
(V−7 X−6242、長島ペイント(株)製)に皮
革微粒子(トリアゼット、昭和電工(株)製、平均粒子
径9μm)を塗料の樹脂固形分に対して10%添加し、
3本ロ−ルにて均一に分散しインキ化し、このインキを
用いてスクリ−ン印刷法でパタ−ン形成し、150℃で
30分間乾燥(乾燥膜厚は約30μm)した。得られた
装飾体は、金色のパタ−ンが浮き上がった黒の艶消し下
地に半光沢のパタ−ンが形成された外観であった。
【0023】実施例3 黒に着色されたABS樹脂で射出成形された軸体を試験
に使用した。その後ホットスタンプ法で金色のパタ−ン
を転写した。市販の2液型クリア−のアクリル・ウレタ
ン塗料(アクレタンMF、藤倉化成(株)製)に皮革微
粒子(トリアゼット、昭和電工(株)製、平均粒子径1
2μm)を固形分に対し30%添加し、3本ロ−ルにて
均一に分散した塗料をスプレ−法で塗布し、80℃で5
分間乾燥した。更に、この上面に市販の2液型クリア−
のポリウレタン系塗料(ダイプラコ−トソフト、大日精
化工業(株)製)に皮革微粒子(トリアゼット、昭和電
工(株)製、平均粒子径9μm)を塗料の樹脂固形分に
対して5%添加し、3本ロ−ルにて均一に分散しインキ
化し、このインキを用いてスクリ−ン印刷法でパタ−ン
形成し、80℃で30分間乾燥(乾燥膜厚は約30μ
m)した。得られた装飾体は、金色のパタ−ンが形成さ
れた黒の艶消し下地に半光沢のパタ−ンが形成された外
観であった。
【0024】実施例4 真鍮パイプ基材を溶剤脱脂し、試験に使用した。基材に
1液型白色のアクリル系の合成樹脂塗料(MG100
0、関西ペイント(株)製)を用いてスプレ−法により
塗布し、130℃で5分間乾燥した。次いで、同様の塗
料にスポンジナイロン(SNP−613、(株)メタル
カラ−製、粒子径13μm)を樹脂固形分に対して10
%と皮革微粒子(トリアゼット、昭和電工(株)製、平
均粒子径12μm)を固形分に対し10%添加添加し、
スプレ−法で塗布し、130℃で5分間乾燥した。次に
昇華性染料の印刷された転写紙を軸体に巻き付け、20
0℃で3分間加熱し、印刷パタ−ンを軸体に転写した。
その後市販の2液型クリア−のアクリル・ウレタン塗料
(アクレタンMF、藤倉化成(株)製)に皮革微粒子
(トリアゼット、昭和電工(株)製、平均粒子径12μ
m)を固形分に対し40%添加し、3本ロ−ルにて均一
に分散した塗料をスプレ−法で塗布し、130℃で5分
間乾燥した。更に、この上面に市販の2液型クリア−の
ポリウレタン系塗料(ダイプラコ−トソフト、大日精化
工業(株)製)に皮革微粒子(トリアゼット、昭和電工
(株)製、平均粒子径9μm)を塗料の樹脂固形分に対
して2%添加し、3本ロ−ルにて均一に分散しインキ化
し、このインキを用いてスクリ−ン印刷法でパタ−ン形
成し、150℃で30分間乾燥(乾燥膜厚は約30μ
m)した。得られた装飾体は、転写パタ−ンが形成され
た白の艶消し下地に半光沢のパタ−ンが形成された外観
であった。
【0025】実施例5 真鍮パイプ基材を溶剤脱脂し、試験に使用した。基材に
1液型白色のアクリル系の合成樹脂塗料(MG100
0、関西ペイント(株)製)を用いてスプレ−法により
塗布し、130℃で5分間乾燥した。次いで、市販の2
液型クリア−のアクリル・ウレタン塗料(アクレタンM
F、藤倉化成(株)製)に皮革微粒子(トリアゼット、
昭和電工(株)製、平均粒子径12μm)を固形分に対
し40%添加し、3本ロ−ルにて均一に分散した塗料を
スプレ−法で塗布し、130℃で5分間乾燥した。更
に、この上面に市販の2液型クリア−のポリウレタン系
塗料(ダイプラコ−トソフト、大日精化工業(株)製)
に皮革微粒子(トリアゼット、昭和電工(株)製、平均
粒子径9μm)を塗料の樹脂固形分に対して2%と抗菌
材粒子(アメニトップ、松下電器産業(株)製)を樹脂
固形分に対し1%添加し、3本ロ−ルにて均一に分散し
インキ化し、このインキを用いてスクリ−ン印刷法でパ
タ−ン形成し、150℃で30分間乾燥(乾燥膜厚は約
30μm)した。得られた装飾体は、黒の艶消し下地に
半光沢のパタ−ンが形成された外観であった。
【0026】実施例6 真鍮パイプ基材を溶剤脱脂し、試験に使用した。基材
に、1液型黒色のアクリル系の合成樹脂塗料(MG10
00、関西ペイント(株)製)を用いてスプレ−法によ
り塗布し、130℃で5分間乾燥した。次いで、市販の
2液型クリア−のアクリル・ウレタン塗料(アクレタン
MF、藤倉化成(株)製)に皮革微粒子(トリアゼッ
ト、昭和電工(株)製、平均粒子径12μm)を固形分
に対し40%添加し、3本ロ−ルにて均一に分散した塗
料をスプレ−法にて塗布し、130℃で5分間乾燥し
た。更に、この上面に市販の2液型クリア−のポリウレ
タン系塗料(ダイプラコ―トソフト、大日精化工業
(株)製)に皮革微粒子(トリアゼット、昭和電工
(株)製、平均粒子径9μm)を塗料の樹脂固形分に対
し2%添加し、3本ロ−ルにて均一に分散した塗料をス
プレ−法にて塗布し、150℃で30分間乾燥(乾燥膜
厚は約30μm)した。得られた塗膜は、黒の艶消しの
外観であった。
【0027】実施例7 真鍮パイプ基材を溶剤脱脂し、金めっきを形成し試験に
使用した。基材に、1液型クリア−のアクリル系の合成
樹脂塗料(MG1026、関西ペイント(株)製)を用
いてスプレ−法により塗布し、130℃で5分間乾燥し
た。次いで、市販の2液型クリア−のアクリル・ウレタ
ン塗料(アクレタンMF、藤倉化成(株)製)に皮革微
粒子(トリアゼット、昭和電工(株)製、平均粒子径1
2μm)を塗料の樹脂固形分に対し10%添加し、3本
ロ−ルにて均一に分散した塗料をスプレ−法にて塗布
し、130℃で5分間乾燥した。更に、この上面に市販
の2液型クリア−のポリウレタン系塗料(ラフィ―ル1
00、藤倉化成(株)製)に皮革微粒子(トリアゼッ
ト、昭和電工(株)製、平均粒子径9μm)を固形分に
対し5%添加し、3本ロ−ルにて均一に分散した塗料を
スプレ−法にて塗布し、150℃で30分間乾燥(乾燥
膜厚は約30μm)した。得られた塗膜は、黄金色の艶
消しの外観であった。
【0028】実施例8 アルミニウム基材を溶剤脱脂し、試験に使用した。基材
に、1液型黒色のアクリル系の合成樹脂塗料(MG10
00、関西ペイント(株)製)をスプレ−法により塗布
し、130℃で5分間乾燥した。次いで、市販の2液型
黒色のアクリル・ウレタン塗料(アクレタンMF、藤倉
化成(株)製)に皮革微粒子(トリアゼット、昭和電工
(株)製、平均粒子径6μm)を塗料の樹脂固形分に対
し20%添加し、3本ロ−ルにて均一に分散した塗料を
スプレ−法にて塗布し、130℃で5分間乾燥した。更
に、市販の2液型黒色のポリウレタン系塗料(ラフィ−
ル100、藤倉化成(株)製)に皮革微粒子(トリアゼ
ット、昭和電工(株)製、平均粒子径12μm)を塗料
の樹脂固形分に対し3%添加し、3本ロ−ルにて均一に
分散した塗料をスプレ−法にて塗布し、150℃で30
分間乾燥(乾燥膜厚は約50μm)した。得られた塗膜
は、黒色の艶消しの外観であった。
【0029】実施例9 アルミニウム基材を公知の方法で脱脂し、陽極酸化、黒
色に染色・乾燥の後試験に使用した。基材に1液型クリ
ア−のアクリル系の合成樹脂塗料(MG1026、関西
ペイント(株)製)をスプレ−法により塗布し、130
℃で5分間乾燥した。次いで、市販の2液型クリア−の
アクリル・ウレタン塗料(アクレタンMF、藤倉化成
(株)製)に皮革微粒子(トリアゼット、昭和電工
(株)製、平均粒子径9μm)を塗料の樹脂固形分に対
し40%添加し、3本ロ−ルにて均一に分散した塗料を
スプレ−法にて塗布し、130℃で5分間乾燥した。更
に、市販の2液型クリア−のポリウレタン系塗料(ダイ
プラコ−トソフト、大日精化工業(株)製)に皮革微粒
子(トリアゼット、昭和電工(株)製、平均粒子径9μ
m)を塗料の樹脂固形分に対し2%添加し、3本ロ−ル
にて均一に分散した塗料をスプレ−法にて塗布し、15
0℃で30分間乾燥(乾燥膜厚は約30μm)した。得
られた塗膜は、黒色の艶消しの外観であった。
【0030】実施例10 アルミニウム基材を公知の方法で脱脂し、陽極酸化、黒
色に染色・乾燥の後試験に使用した。基材に1液型クリ
ア−のアクリル系の合成樹脂塗料(MG1026、関西
ペイント(株)製)をスプレ−法により塗布し、130
℃で5分間乾燥した。次いで、市販の2液型クリア−の
アクリル・ウレタン塗料(アクレタンMF、藤倉化成
(株)製)に皮革微粒子(トリアゼット、昭和電工
(株)製、平均粒子径9μm)を塗料の樹脂固形分に対
し40%添加し、3本ロ−ルにて均一に分散した塗料を
スプレ−法にて塗布し、130℃で5分間乾燥した。更
に、市販の2液型クリア−のポリウレタン系塗料(ダイ
プラコ−トソフト、大日精化工業(株)製)に皮革微粒
子(トリアゼット、昭和電工(株)製、平均粒子径9μ
m)を塗料の樹脂固形分に対し2%と抗菌材粒子(アメ
ニトップ、松下電器産業(株)製)を樹脂固形分に対し
0.1%添加し、スプレ−法で塗布し、130℃で30
分間乾燥(乾燥膜厚は約30μm)した。得られた塗膜
は、黒色の艶消しの外観であった。
【0031】実施例11 黒に着色されたABS樹脂で射出成形された軸体を試験
に使用した。樹脂基材にホットスタンプ法で金色のパタ
−ンを転写した。その後市販の2液型クリア−のアクリ
ル・ウレタン塗料(アクレタンMF、藤倉化成(株)
製)に皮革微粒子(トリアゼット、昭和電工(株)製、
平均粒子径9μm)を塗料の樹脂固形分に対し10%添
加し、スプレ−法で塗布し、80℃で10分間乾燥し
た。更に、市販の2液型クリア−のアクリル・ウレタン
塗料(アクレタンMF、藤倉化成(株)製)に皮革微粒
子(トリアゼット、昭和電工(株)製、平均粒子径12
μm)を塗料の樹脂固形分に対し30%添加し、3本ロ
−ルにて均一に分散した塗料をスプレ−法で塗布し、8
0℃で10分間乾燥した。この上面に市販の2液型クリ
ア−のポリウレタン系塗料(ダイプラコ−トソフト、大
日精化工業(株)製)に皮革微粒子(トリアゼット、昭
和電工(株)製、平均粒子径9μm)を塗料の樹脂固形
分に対し5%添加し、スプレ−で塗布後80℃で30分
間乾燥(乾燥膜厚は約30μm)した。得られた塗膜
は、金色のパタ−ンが形成された黒色の艶消しの外観で
あった。
【0032】比較例1 アルミニウム基材を溶剤脱脂し、試験に使用した。基材
に、市販の1液型黒色のアクリル系塗料(MG100
0、関西ペイント(株)製)に皮革微粒子(トリアゼッ
ト、昭和電工(株)製、平均粒子径9μm)を塗料の樹
脂固形分に対し15%添加し、3本ロ−ルにて均一に分
散した塗料をスプレ−法にて塗布し、150℃で30分
間乾燥した。得られた塗膜の外観は、黒色の半光沢であ
った。
【0033】比較例2 真鍮パイプ基材を溶剤脱脂し、試験に使用した。基材
に、市販の1液灰色色の合成樹脂塗料(EPプライマ
−、出光石油化学(株)販売)をスプレ−法により塗布
し、130℃で5分間乾燥した。次いで、市販の2液型
クリア−のポリウレタン系樹脂バインダ−に皮革粉末を
分散した塗料(マティロI、出光石油化学(株)販売)
をスプレ−法にて塗布し、100℃で20分間乾燥(乾
燥膜厚は約20μm)した。得られた塗膜の外観は、灰
色の艶消しであった。
【0034】実施例1〜11、比較例1、2で得られた
塗膜の鉛筆硬度(硬さ)、耐水性、耐擦傷性、手触り
感、耐汚染性、耐汗性を評価した。実施例1〜5の結果
を表1に、実施例6〜11、比較例1、2の結果を表2
に示す。尚、表における鉛筆硬度、耐水性、耐擦傷性、
手触り感、耐汚染性、耐汗性とは以下の方法による。 鉛筆硬度 :JIS K5400 鉛筆引っかき値による。 耐水性 :JIS K5400 耐沸騰水性による。 25分後の試験片を目視で観察し変化がないこと。 耐擦傷性 :爪をたてて塗膜をこする。目視で傷、はく離がないかを確認する 。 耐汚染性 :JIS K5400 耐汚染性に準ずる。 人工汗に食用色素(赤色102号)を溶解し、汚染材料とした。 耐汗性 :人工汗・油を塗布し70℃、95%R.H.で4時間経時し、目 視でフクレ、はく離がないかを確認する。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】
【発明の効果】本発明は、金属又は樹脂基材上に皮革微
粒子を含む塗膜層を形成した装飾体であって、塗膜層上
にスクリ−ン印刷により凹凸部を形成し、該凹凸部の皮
革微粒子濃度を樹脂固形分に対して2〜10%とし、そ
れに隣接する下方の塗膜層の皮革微粒子濃度を、前記凹
凸部の濃度より高く、且つ、10〜60%となすか、金
属又は樹脂基材上に皮革微粒子を含む塗膜層を形成した
装飾体であって、塗膜層表面における皮革微粒子濃度を
樹脂固形分に対して2〜10%とし、それに隣接する下
方の皮革微粒子濃度を、前記凹凸部の濃度より高く、且
つ、10〜60%となし、且つ、基材と塗膜層の間に皮
革微粒子を含まない層を介在させたため、ソフトフィ−
リング感を有し耐水性、耐汗性、耐汚染性などを満足す
る装飾体が得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の拡大断面図。
【図2】他の実施例の拡大断面図。
【図3】更に他の実施例の拡大断面図。
【符号の説明】 1 基材 2 接着層 3 塗膜層 4 凹凸層 5 塗膜層

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属又は樹脂基材上に皮革微粒子を含む
    塗膜層を形成した装飾体であって、塗膜層上にスクリ−
    ン印刷により凹凸部を形成し、該凹凸部の皮革微粒子濃
    度を樹脂固形分に対して2〜10%とし、それに隣接す
    る下方の塗膜層の皮革微粒子濃度を、前記凹凸部の濃度
    より高く、且つ、10〜60%となした装飾体。
  2. 【請求項2】 金属又は樹脂基材上に皮革微粒子を含む
    塗膜層を形成した装飾体であって、塗膜層表面における
    皮革微粒子濃度を樹脂固形分に対して2〜10%とし、
    それに隣接する下方の皮革微粒子濃度を、前記凹凸部の
    濃度より高く、且つ、10〜60%となし、且つ、基材
    と塗膜層の間に皮革微粒子を含まない層を介在させた装
    飾体。
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