JPH017637Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はトラツクの荷台に組込み荷役作業の能
率を向上させる荷物搬入出装置に関するもので、
荷台における該装置の設置高さを低くすると共
に、荷台の床部材を利用してベルトを張設する部
材の部品数を減少させて軽量化を図り、廉価な貨
物自動車用荷物搬入出装置を提供することを目的
とするものである。

以下本考案の一実施例を図面に基づいて詳述す
る。第１図はトラツクの断面側面図、第２図は断
面平面図、第３図は断面背面図で、図中１はトラ
ツクの運転台、２はトラツクのシヤーシ、３は前
記シヤーシ２に支持させる複数の走行輪、４はト
ラツクの燃料タンク、５はトラツクの電源である
バツテリ、６は後面に荷物搬入出用ドア７，７を
開閉自在に設ける荷台で、前記シヤーシ２上面に
横架する複数の横根太８…及びその両側に連結す
る縦根太９，９上面に床板４０を敷設して前記荷
台６を支持するように形成する。

また、床板１０の略後端部を切欠いて該部に遊
転ローラ１１を軸支させると共に、前記床板１０
の略前端部を切欠いて軸受フレーム１２を固設
し、該フレーム１２にスプロケツト１３を係合軸
支する駆動軸１４を軸支させ、また前記フレーム
１２下部に減速ギヤケース１５をそのケース１５
側面に電動モータ１６を夫々設ける。

そして、荷物を上面に上載させる搬送ベルト１
７を前記遊転ローラ１１を介して折曲張設させる
と共に、前記ベルト１７の一端に連結金具１８を
介してこの一端と連結する駆動チエーン１９を前
記スプロケツト１３を介して折曲張設させて、前
記ベルト１７及びチエーン１９の他端をベルト１
７上面に立設させる仕切ゲート２０に夫々連結さ
せてエンドレス状に連結張設する。

さらに前記チエーン１９を仕切ゲート２０にベ
ルト１７及びチエーン１９のテンシヨンを調節す
る調節部材２１を介して連結させ、また前記ゲー
ト２０が荷台６の荷物搬入端に到達したときに該
ゲート２０を当接させる搬入リミツトスイツチ２
２と、前記ゲート２０が荷台６の荷物搬出端に到
達したときに前記連結金具１８を当接させる搬出
リミツトスイツチ２３とを、前記軸受フレーム１
２に夫々取付けると共に、前記ベルト１７を正逆
転作動させる正逆転スイツチ２４，２５を有する
操作ボツクス２６を備え、荷台６の後面下部にコ
ンセント２７を設け、該コンセント２７に嵌込む
プラグ２８を前記ボツクス２６に接続させる。

第４図に示す如く、前記床板１０上面に複数の
凸部２９を有するアルミニユーム合金製の摺接プ
レート３０を複数並べて敷設すると共に、そのプ
レート３０間並びに荷台６の両側で前記プレート
３０の敷設両側に支持フレーム３１を嵌込み、各
プレート３０及びフレーム３１を床板１０にビス
止めし、また前記横根太８に夫々ガイド孔３２を
開設して、前記遊転ローラ１１によつて床板１０
上面に折曲された荷物搬送側のベルト１７を前記
プレート３０及びフレーム３１の上面に添接させ
て摺動させると共に、該ローラ１１によつて床板
１０下面に折曲された荷物非搬送側のベルト１７
を前記ガイド孔３２に移動自在に挿通させ、また
前記スプロケツト１３によつて床板１０上面に折
曲されたチエーン１９を前記摺接プレート３０の
凸部２９によつて形成される凹部２９ａ内に張設
させると共に、該スプロケツト１３によつて床板
１０下面に折曲されたチエーン１９を前記ガイド
孔３２に移動自在に挿通させて、前記ゲート２０
及び金具１８を介してベルト１７とチエーン１９
を床板１０を挾んでエンドレス状に連結張設する
ように形成する。

第５図に示す如く、前記荷台６の左右側壁内面
下部にガイドレール３３を固設し、前記レール３
３に摺動自在に嵌合させる滑動部材３４を前記ゲ
ート２０両側下部に支持プレート３５を介して連
結して、仕切ゲート２０を荷台６に往復摺動自在
に支持させるように形成する。

本考案は上記の如く構成するもので、操作ボツ
クス２６の正転スイツチ２４をオンにして電動モ
ータ１６を正回転し、チエーン１９を介して搬送
ベルト１７を正転駆動させると共に、仕切ゲート
２０を荷台６前方の搬入側に移動させて、荷物を
順次荷台６のドア７からベルト１７上面に積載し
て、荷物を荷台６内に順次搬入するものである。

また操作ボツクス２６の逆転スイツチ２５をオ
ンにして電動モータ１６を逆回転し、チエーン１
９を介して搬送ベルト１７を逆転駆動させると共
に、仕切ゲート２０を荷台６後方の搬出側に移動
させて、ベルト１７上面に積載された荷物を順次
荷台６のドア７から荷台６外に順次搬出するもの
である。

第６図は前記摺接プレート３０の他の実施例を
示すもので前記床板１０上面で各支持フレーム３
１間に、アルミニユーム合金製の端面工型の摺接
フレーム３６を、複数並べて敷設し、前記床板１
０にビス止めして、その上面に搬送ベルト１７を
添接させて摺動させると共に、その間にチエーン
１９を張設するように構成する。

また、第７図も前記摺接プレート３０の他の実
施例を示すもので前記床板１０上面で各支持フレ
ーム３１間に、アルミニユーム合金製の端面Ｕ型
の摺接フレーム３６を、複数並べて敷設し、前記
床板１０にビス止めして、その上面に搬送ベルト
１７を添接させて摺動させると共に、その間にチ
エーン１９を張設するように構成する。

そして第８図及び第９図は前記横根太８の変形
構造を示す部分説明図であり、３８は端面Ｈ型の
鋼材を前記シヤーシ２上面に複数横架させて、そ
の上面に前記床板１０を敷設する横根太で、第９
図に示す如く、前記搬送ベルト１７及びチエーン
１９を移動自在に挿通させるガイド孔３２を前記
横根太３８に設ける。

更に第１０図乃至第１３図は上記横根太８の変
形構造を示す部分説明図であり、第１０図に示す
如く、一対の端面Ｃ形チヤンネル３９，３９を並
設固定して横根太３９を形成すると共に、この横
根太３９に前記ガイド孔３２を開設し、第１１図
に示す如く、端面角型パイプで横根太４０を形成
すると共に、この横根太４０に前記ガイド孔３２
を開設し、また第１２図に示す如く、端面Ｕ型鋼
材で横根太４１を形成すると共に、この横根太４
１に前記ガイド孔３２を開設し、そして第１３図
に示す如く上下に角パイプ４２，４３を、その中
間に複数の箱体４４を夫々積み重ね固定して成る
横根太４５であり、前記パイプ４２，４３間で前
記箱体４４と、それと隣接する箱体４４とで、ガ
イド孔３２であるガイド空間４６を形成するもの
である。

以上実施例に示す如く本考案は、荷台６の床板
１０を挾んで荷物搬送用のベルト１７並びに牽引
用のチエーン１９をエンドレス状に連結する構造
において、前記ベルト１７の荷物搬送側並びにチ
エーン１９の折返上側を摺動させる摺接プレート
３０を前記床板１０上面に敷設する一方、前記荷
台６をシヤーシ２に搭載する横根太８を介して前
記ベルト１７の荷物非搬送側並びにチエーン１９
の折返下側を挿通させるガイド孔３２を形成した
ものであるから、荷台６の荷物積載量を殆んど減
少させることなく床板１０上面にベルト１７によ
り荷物搬送面を形成することができる一方、特別
な支持部材を設けることなく床板１０下面にガイ
ド孔３２を形成することができ、長尺な荷台６に
おいてもベルト１７の荷物非搬送側並びにチエー
ン１９の折返下側の垂下りをガイ孔３２により防
止でき、荷台６の既存構造を最大限に利用してベ
ルト１７並びにチエーン１９を適正に組込み、軽
量化とコストダウンを同時に図ることができるな
ど顕著な効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示すトラツクの断
面側面図、第２図は荷台６の断面平面図、第３図
は第１図の断面背面図、第４図は要部の断面説明
図、第５図は仕切ゲート２０の支持構造を示す拡
大斜視説明図、第６図及び第７図は摺接プレート
３０の他の実施例を示す断面図、第８図乃至第１
３図は横根太８の変形構造を示す部分説明図であ
る。 ６……荷台、８，３８，３９，４０，４１，４
５……横根太、１０……床板、１６……電動モー
タ、１７……搬送ベルト、１９……チエーン、２
０……仕切ゲート、３２……ガイド孔、４６……
ガイド空間。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 荷台６の床板１０を挾んで荷物搬送用のベルト
   １７並びに牽引用のチエーン１９をエンドレス状
   に連結する構造において、前記ベルト１７の荷物
   搬送側並びにチエーン１９の折返上側を摺動させ
   る摺接プレート３０を前記床板１０上面に敷設す
   る一方、前記荷台６をシヤーシ２に搭載する横根
   太８を介して前記ベルト１７の荷物非搬送側並び
   にチエーン１９の折返下側を挿通させるガイド孔
   ３２を形成したことを特徴とする貨物自動車用荷
   物搬入出装置。