JPH0160499B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0160499B2
JPH0160499B2 JP21269381A JP21269381A JPH0160499B2 JP H0160499 B2 JPH0160499 B2 JP H0160499B2 JP 21269381 A JP21269381 A JP 21269381A JP 21269381 A JP21269381 A JP 21269381A JP H0160499 B2 JPH0160499 B2 JP H0160499B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
parts
blowing agent
toner
vinyl chloride
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP21269381A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS58113229A (ja
Inventor
Saburo Kusudo
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Kasei Vinyl Co
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Vinyl Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Kasei Vinyl Co filed Critical Mitsubishi Kasei Vinyl Co
Priority to JP21269381A priority Critical patent/JPS58113229A/ja
Publication of JPS58113229A publication Critical patent/JPS58113229A/ja
Publication of JPH0160499B2 publication Critical patent/JPH0160499B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、発泡剤を含有するプラスチゾルまた
はオルガノゾル等のペースナゾルから吸気性、通
気性、圧縮回復性のすぐれた均一連続気泡体を製
造する方法に係る。 塩化ビニル系樹脂(以下「PVC」という)の
連続気泡体の製造方法としては従来から各種方法
が知られている。例えば (1) 水溶性電解質等を添加混合した後成形し、こ
れから水溶性電解質等を溶出する方法 (2) 機械的撹拌後加熱ゲル化する方法(機械発
泡) (3) 独立気泡体製造時に溶剤を含浸させ、急激に
溶剤を揮発除去する方法(特公昭43−7471) (4) ポリオレフイン系重合体粉末を添加する方法
(特開昭49−15760) (5) ワセリンを添加する方法(特公昭55−35413) 等が挙げられる。しかしながら、これらの方法に
は夫夫欠点があつて製造上、実用上問題が多かつ
た。例えば(1)の方法では溶出及び乾燥に長時間を
要し、(2)の方法ではシリコン系界面活性剤等が添
加されるとは伝え高発泡体が得られず、気泡も粗
れ易くまた高価になる。(3)の方法では特別な溶剤
回収の設備を必要とし、また操作が煩雑となり、
(4)の方法では発泡体の柔軟性が失なわれ、(5)の方
法では気泡が粗くなり易く、またワセリンがブリ
ードし易いために汚れ易い等の欠点があつた。 本発明者は、ペーストゾルから吸気性、通気
性、圧縮回復性のすぐれた連続気泡体を製造する
ために、ペーストゾル中での発泡剤の均一な分散
法、特に固体である発泡剤を予め可塑剤でもつて
混練しトナー化して使用することを試みたが、該
トナー化した発泡剤を用いてもペーストゾルから
製造された発泡体は、ある程度均一な気泡体にな
るとはいえ、やはり気泡が粗く、また充分な連続
気泡体を製造することができず、吸気性、通気性
も満足すべきものではなかつた。本発明者は、さ
らに各種界面活性剤の併用をも検討したが充分な
結果が得られず、ただアルキル硫酸またはその塩
を発泡剤とともにトナー化し、これをペーストゾ
ルに配合したとき極めてすぐれた均一微細な連続
気泡体となり、吸気性、通気性は勿論、圧縮回復
性のすぐれた気泡体が製造できることを見いだ
し、本発明を完成するに到つた。意外なことに塩
化ビニル重合時のまたは重合後のラテツクスにア
ルキル硫酸またはその塩を添加した後乾燥してペ
ーストレジンにしたものをペーストゾルにして用
いても、また、ペーストゾル調製時に単にアルキ
ル硫酸またはその塩を発泡剤とともにトナー化せ
ずに添加しても上述のような効果は全く奏されな
かつた。 本発明の目的は、ペーストゾルからすぐれた吸
気性、通気性、圧縮回復性を具備する連続気泡体
の製造方法を提供するにある。 しかして、本発明の要旨は、発泡剤を含有する
ペーストゾルを加熱することによつて塩化ビニル
系樹脂の連続気泡体を製造する方法において、予
め発泡剤およびアルキル硫酸またはその塩とを一
緒に混練トナー化した後前記ペーストゾルを調製
することを特徴とする連続気泡体の製造方法に存
する。 本発明方法を詳細に説明するに、プラスチゾル
またはオルガノゾル等プラスチゾルの主原料であ
る塩化ビニル系樹脂は、主に塩化ビニルまたは塩
化ビニルとそれに共重合可能なコモノマーとの混
合物とを乳化剤及び水溶性重合開始剤の存在下に
乳化重合して製造される粒径5μ以下、好ましく
は0.05〜3μ程度のペーストレジン、または分散剤
及び油溶性重合開始剤の存在下、塩化ビニルまた
は塩化ビニルとそれに重合可能なコモノマーとの
混合物の全量または一部を機械的に微分散した後
重合する微細懸濁重合法によつて製造されるペー
ストレジンまたはペーストレジン混合用のレジン
である。また、通常の懸濁重合によつて製造され
た粒径の大きな塩化ビニル樹脂をペーストゾルの
粘度、流動性、加工性等に悪影響を及ぼさない範
囲で併用しても差支えない。塩化ビニルに共重合
可能なコモノマーとしては、例えば酢酸ビニル、
プロピオン酸ビニル、ラウリン酸ビニル等のビニ
ルエステル類、メチルアクリレート、エチルアク
リレート、ブチルアクリレート等のアクリル酸エ
ステル類、メチルメタクリレート、エチルメタク
リレート等のメタクリル酸エステル類、ジブチル
マレエート、ジエチルマレエート等のマレイン酸
エステル類、ジブチルフマレート、ジエチルフマ
レート等のフマール酸エステル類、ビニルメチル
エーテル、ビニルブチルエーテル、ビニルオクチ
ルエーテル等のビニルエーテル類、アクリロニト
リル、メタクリロニトリル等のシアン化ビニル
類、エチレン、プロピレン、スチレン等のα―オ
レフイン類、塩化ビニリデン、臭化ビニル等の塩
化ビニル以外のハロゲン化ビニデンまたはハロゲ
ン化ビニル類が挙げられ、これらの1種以上が30
重量%以下、好ましくは20重量%以下の範囲で用
いられる。 ペーストゾルに用いる可塑剤は、塩化ビニル系
樹脂に用いられるものなら特に制限されるもので
はないが、例えば、フタル酸ジ―n―ブチル、フ
タル酸ジ―n―オクチル、フタル酸ジ―2―エチ
ルヘキシル(DOP)、フタル酸ジイソオクチル、、
フタル酸オクチルデシル、フタル酸ジイソデシ
ル、フタル酸ブチルベンジル、イソフタル酸ジ―
2―エチルヘキシル等のフタル酸系可塑剤、アジ
ピン酸ジ―2―エチルヘキシル(DOA)、アジピ
ン酸ジ―n―デシル、アジピン酸ジイソデシル、
アゼライン酸ジ―2―エチルヘキシル、セバシン
酸ジブチル、セバシン酸ジ―2―エチルヘキシル
等の脂肪酸エステル系可塑剤、リン酸トリブチ
ル、リン酸トリ―2―エチルヘキシル、リン酸―
2―エチルヘキシルジフエニル、リン酸トリクレ
ジル等のリン酸エステル系可塑剤、エポキシ化大
豆油、エポキシ化トール油脂肪酸―2―エチルヘ
キシル等のエポキシ系可塑剤等があげられ、これ
らの一種または二種以上を混合して使用する。可
塑剤の使用量は、ペーストゾルの所望する固形分
濃度、流動性、発泡剤の使用量、気泡体の用途等
によつて適宜選択され、塩化ビニル系樹脂100重
量部に対して30〜400重量部、好ましくは50〜300
重量部の範囲である。 また、可塑剤は、その一部をテキサノールイソ
ブチレート、ドデシルベンゼン等の稀釈剤、ある
いはトルエン、キシレン等の塩化ビニル系樹脂を
膨潤させる有機溶剤等に換えることができ、オル
ガノゾルにしてもよい。稀釈剤、有機溶剤の添加
量は、用途により適宜決定される。 本発明の連続気泡体の製造方法に用いるペース
トゾルは、発泡剤を含有するが、該発泡剤は、予
め発泡剤及びアルキル硫酸またはその塩とを一緒
に混練トナー化した後に、それをペーストゾルの
調製に使用することを特徴としている。発泡剤
は、プラスチゾルの成形加工中にガスを発生する
ものなら特に限定されるものではなく、有機系及
び無機系の両化学発泡剤が使用できる。有機系化
学発泡剤としては、例えばアゾジカルボンアミ
ド、2,2′―アゾビスイソブチロニトリル、アゾ
ヘキサヒドロベンゾニトリル、ジアゾアミノベン
ゼン等のアゾ化合物、ベンゼンスルホヒドラジ
ド、ベンゼン―1,3―ジスルホヒドラジド、ジ
フエニルスルホン―3,3′―ジスルホヒドラジ
ド、ジフエニルオキシド―4,4′―ジスルホヒド
ラジド等のスルホヒドラジド化合物、N,N′―
ジニトロソペンタメチレンテトラミン、N,
N′―ジニトロソ―N,N′――ジメチルテレフタ
ルアミド等のニトロソ化合物、テレフタルアジ
ド、p―第3ブチルベンズアジド等のアジド化合
物等が、無機発泡剤としては重炭酸ナトリウム、
重炭酸アンモニウム、炭酸アンモニウム等、が挙
げられ、これらの少なくとも一種が用いられる。 しかして、化学発泡剤の配合割合は、発泡剤の
種類、塩化ビニル系樹脂の重合度、組成物の組
成、発泡倍率、加工方法、加熱温度等の諸条件に
より適宜選択されるが、通常塩化ビニル系樹脂
100重量部に対して0.01〜20重量部の範囲、好ま
しくは1〜10重量部の範囲で添加される。 一方、発泡剤と一緒にトナー化するアルキル硫
酸またはその塩は、アルキル基の炭素原子数が10
〜22であり、アルキル基は分岐鎖を有していても
よい。アルキル基の具体例としてはデシル基、イ
ソデシル基、ドデシル基、トリデシル基、……
…、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシ
ル基等が挙げられる。アルキル硫酸は粘稠な液体
であり、酸性を呈し、使用時には塩基と併用して
アルキル硫酸塩として用いることが多い。この場
合水が生成しプラスチゾルの中に含まれる可能性
があり、これを使用すると充分に注意しないと気
液体が粗れ易い傾向があり、むしろアルキル硫酸
塩として使用するのが望ましい。アルキル硫酸塩
は、ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩等が
挙げられ、入手に容易さ、経済性の点からナトリ
ウム塩の形で用いるのが好ましい。アルキル硫酸
塩は、常温で固体であり、市販品としては粉末
状、顆粒状、溶液状のものがある。溶液状のもの
はペーストゾルへの分散は容易であるが、ペース
トゾル中に水分あるいは成分不明の溶剤が混入す
ることとなり、気泡体の気泡の粗れあるいは成形
上の不良等をもたらす原因となるので粉末状また
は顆粒状のアルキル硫酸塩を使用するのが望まし
い。勿論、アルキル硫酸または塩の使用は、一種
類に限定されるものではなく、二種類以上を混合
して用いてもよい。 しかして、アルキル硫酸またはアルキル硫酸塩
の添加量は、特に限定されるものではないが、ペ
ーストゾル中の樹脂成分に対して0.5重量%以上
用いるのが望ましく、0.5〜2.5重量%の範囲であ
るのか特に好ましい。アルキル硫酸またはその塩
が0.5重量%より少なくなると満足すべき連続気
泡体を製造するのが難かしくなる傾向にあり、
2.5重量%より多くなると、ペーストゾルの粘度
が上昇する傾向にあり、上述の範囲において良好
なまた満足なペーストゾルの粘性、コーテイング
性、気泡体の吸気性、通気性及び回復性が得られ
る。 本発明方法において、発泡剤及びアルキル硫酸
またはその塩をトナー化するには、発泡剤及びア
ルキル硫酸またはその塩をその固形分100重量部
当り液体成分30〜150重量部、好ましくは50〜100
重量部をニーダー、三本ロール等の混練機で充分
に混練して、液体成分、発泡剤、アルキル硫酸ま
たはその塩を均一に分散する。普通液体成分とし
て可塑剤が用いられ、発泡剤及びアルキル硫酸塩
がトナー化されるのが望ましい。該可塑剤は、ペ
ースト調製時の可塑剤と同一であつても異なつて
いてもよい。トナー化に際しては、可塑剤以外の
分散母体、例えば塩化ビニル系樹脂、後述する添
化剤を一緒にトナー化することもできる。分散母
体は、ペーストゾル調製時に用いる量の一部であ
つてもよい。分散母体を併用する場合でも、トナ
ー化に用いる液体成分は、トナー化固形成分100
重量部当り30〜150重量部、好ましくは50〜100重
量部であるのが良い。 本発明方法においては予め、発泡剤及びアルキ
ル硫酸またはその塩をトナー化したものを、塩化
ビニル系樹脂、残可塑剤、及び必要に応じ後述す
る添加剤とともにペーストゾルを調整し、該ペー
ストゾルを使用目的に合せて加熱発泡成形するこ
とによつて、吸気性、通気性及び圧縮回復性のす
ぐれた均一連続気泡体が製造される。 本発明の気泡体の製造に用いられるペーストゾ
ルには、塩化ビニル系樹脂に使用される一般の添
加剤を使用することができる。添加剤としては、
安定剤、発泡助剤、充填材(剤)、着色剤、酸化
防止剤、紫外線吸収剤等があげられ、通常これら
の添加剤は併用されることが多い。具体的には、
安定剤としては一般に市販されているものでよ
く、例えば三塩基性硫酸鉛、塩基性亜硫酸鉛、二
塩基性亜リン酸鉛、二塩基性フタール酸鉛、三塩
基性マレイン酸鉛、ノルマルサリチル酸鉛、シリ
カゲル共沈けい酸鉛、鉛白、鉛―バリウム化合物
等の鉛系安定剤が挙げられ、これらの一種または
それ以上を塩化ビニル系樹脂成分100重量部当り
0.1〜10重量部、好ましくは1〜5重量部の範囲
で、ジブチル錫マレエート系、ジブチル錫ラウレ
ート系、ジブチル錫カルボキシレート系、ジオク
チル錫カルボキシレート系、ジブチル錫メルカプ
ト系、ジ―n―オクチル錫メルカプト系、ジ―n
―オクチル錫マレエートポリマー系、メチル錫メ
ルカプト系等の錫系安定剤の一種または二種以上
を樹脂成分100重量部当り0.5〜5重量部、好まし
くは1〜3重量部の範囲で、カドミウム―バリウ
ム複合体、バリウム―亜鉛複合体、カルシウム―
亜鉛複合体、カドミウム―バリウム―カルシウム
―亜鉛複合体等金属石けん類の一種または二種以
上を樹脂成分に対して1〜5重量部、好ましくは
1〜3重量部の範囲で用いる。 充填材としては、酸化チタン、炭酸カルシウ
ム、クレー、木粉、酸化マグネシウム、アスベス
ト、カオリン、タルク、雲母、ホワイトカーボ
ン、石こう、ガラス粉、ガラス繊維等が挙げら
れ、また、着色剤としては亜鉛華、鉛白、カーボ
ンブラツク、ベンガラ、モリブデン赤、カドミウ
ム黄、黄鉛、チタン黄、酸化クロム緑、群青等の
無機顔料、及びパーマネントレツド、ハンザイエ
ロー、ベンジジンイエロー、フタロシアニンブル
ー、フタロシアニングリーン等の有機顔料が挙げ
られ、発泡体の物性、用途を勘案して適宜使用さ
れる。 本発明の連続気泡体の製造方法によれば、発泡
剤とアルキル硫酸またはその塩を予め一緒にトナ
ー化することにより、すぐれた吸気性、通気性及
び圧縮回復性を有する均一な連続気泡体が得られ
る。そして該気泡体は、白色度が極めて高い。発
泡剤、アルキル硫酸塩等の単なる配合によつては
上述の効果は全く得られず、アルキル硫酸塩等の
適当量を発泡剤と予めトナー化することによつ
て、はじめて上述した効果が奏される。アルキル
硫酸塩等の適当量の添加により連続気泡体になる
原理については明らかではないが、連続気泡体と
なるためには、独立気泡壁が何らかの現象で貫通
することが必須であるところから、アルキル硫酸
塩の一定量と発泡剤とのトナー化が、気泡の保持
性と気泡壁の相互の貫通性を持つような現象を起
させたものと考えられる。 本発明方法によつて得られた連続気泡体は、各
種フイルターの材、触媒の担持体、ガスまたは
液体の吸着剤の担持体、ガス、液体等の吸着剤、
床材、レザー等のクツシヨン材、湿度調節用の天
井材、壁材等として利用され、その産業用の利用
価値は頗る高い。 以下に本発明方法を実施例にて詳述するか、本
発明は、その要旨を超えない限り以下の実施例に
限定されるものではない。 なお、実施例中に単に「部」とあるは、「重量
部」を表わしている。 また吸水率の測定は次のように行つた。 50mm×50mm×1〜3mmの気泡体試料を採取し、
これを50%湿度の室中に23℃で12時間放置しこの
試料の重量Wを測定した。次いでこの試料を5分
間水に浸漬した後、表面の水をかるく拭きとつて
秤量し、この重量をW′とし、次式で求めた。 吸水率(%)=W′−W/W×100 実施例 1 アゾジカルボンアミド4部及びラウリン硫酸ソ
ーダ所定量をフタル酸ジ―2―エチルヘキシル
(DOP)をアゾジカルボンアミド及びラウリル硫
酸ソーダの重量と同量用い三本ロールで均一に混
練トナー化した。 次いで平均重合度1000のペーストレジン100
部、DOP60部(トナー化に使用したDOPの量を
含む)、安定剤、カルシウム―亜鉛複合体3部及
び上述トナー化物をホモミキサーで充分撹拌混合
し、これを離型紙上に0.3mmの厚さにコーターで
塗布した後、190〜200℃のオーブン中でゲル化加
熱して均一な連続気泡体を製造した。 比較のため実験No.4においてラウリル硫酸ソー
ダを添加せず、発泡剤のみをトナー化したもの
(実験No.6)及び実験No.4において発泡剤及びア
ルキル硫酸ソーダをトナー化しなかつたもの(実
験No.7)について実施例1と同様に行つた。これ
ら気泡体の吸水率を第1表に記した。
【表】 No.1は、吸水率は高いが、ラウリル硫酸ソーダ
の使用量が若干多いためか、ゾル粘度が高く、コ
ーテイング表面に若干の凹凸が見られた。No.2〜
5の表面は極めて平滑で、吸水率もすぐれてい
る。No.1〜5の気泡体は、比較例のものに較べ白
色度が高かつた。 No.6は、連続気泡体とならず吸水率が極めて劣
り、連続気泡体は得られていない。また、No.7は
ある程度の吸水率はあるものの、同じ製法で製造
した発泡体であつてもおのおの大幅に異なり一定
した値が得られなかつた。 実施例 2 実施例1で用いたペーストレジン100部、
DOP70部、炭酸カルシウム30部、安定剤3部、
アゾジカルボンアミド6部、ラウリル硫酸ソーダ
所定量を実施例1と同様にして気泡体を製造し、
吸水率を測定して第2表に記した。 ただし、発泡剤のトナー化は、ラウリル硫酸ソ
ーダ及び炭酸カルシウム5部と一緒に行つた。
【表】 充填材を用いた場合でも良好な気泡体が得られ
ることが判つた。 実施例 3 実施例2、実験No.9において、アルキル硫酸ソ
ーダの種類を換え、実施例2と同様にして気泡体
を製造した。 該気泡体の吸水率を測定し第3表に記した。
【表】 アルキル硫酸ソーダ種類をかえても良好な均一
な連続気泡体が得られることが判る。 実施例 4 実施例2、実験No.9の1000のペーストレジン
を平均重合度700〜1600の範囲にある市販のペ
ースト用塩化ビニル樹脂にかえたほかは、実施例
2と同様にして気泡体を製造し、吸水率を測定
し、第4表に記した。いずれも良好な連続気泡体
が得られた。
【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 発泡剤を含有するプラスチゾルまたはオルガ
    ノゾル(以下「ペーストゾル」という)を加熱す
    ることによつて塩化ビニル系樹脂の連続気泡体を
    製造する方法において、予め発泡剤およびアルキ
    ル硫酸またはその塩とを一緒に混練トナー化した
    後前記ペーストゾルを調製することを特徴とする
    連続気泡体の製造方法。
JP21269381A 1981-12-28 1981-12-28 連続気泡体の製造方法 Granted JPS58113229A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21269381A JPS58113229A (ja) 1981-12-28 1981-12-28 連続気泡体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21269381A JPS58113229A (ja) 1981-12-28 1981-12-28 連続気泡体の製造方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6225782A Division JPS58117232A (ja) 1982-04-14 1982-04-14 発泡剤組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58113229A JPS58113229A (ja) 1983-07-06
JPH0160499B2 true JPH0160499B2 (ja) 1989-12-22

Family

ID=16626860

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21269381A Granted JPS58113229A (ja) 1981-12-28 1981-12-28 連続気泡体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS58113229A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6047046A (ja) * 1983-08-23 1985-03-14 Mitsubishi Monsanto Chem Co 塩化ビニル樹脂組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JPS58113229A (ja) 1983-07-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4129678B2 (ja) スラッシュ成形用塩化ビニル系樹脂ペースト、それを用いてなる成形物
JPS59202975A (ja) 自動車用ステアリングホイ−ル
JPH11217479A (ja) プラスチゾル組成物及び成形物
JPH0160499B2 (ja)
JPH0328456B2 (ja)
JP4955845B2 (ja) ペースト用塩化ビニル樹脂及びそれよりなるペースト用塩化ビニル樹脂組成物
EP0608843B1 (en) Vinyl chloride-based plastisol
JP2006306963A (ja) 塩化ビニル系ペースト樹脂
JP2533797B2 (ja) ペ―スト分散液用塩化ビニル系重合体組成物の製造方法
JP2506020B2 (ja) 粉末成形用樹脂組成物
US3872200A (en) Method of producing foamable pellets
WO2023095825A1 (ja) 塩化ビニル系ペースト樹脂および自動車下塗り用樹脂組成物
JPH022896B2 (ja)
JP2022151172A (ja) 塩化ビニル系ペースト樹脂および自動車下塗り用樹脂組成物
JP4481483B2 (ja) プラスチゾル用アクリル樹脂の製造方法
JP3690668B2 (ja) 発泡性塩化ビニルプラスチゾル組成物
JPH0762132A (ja) 合成レザーの製造方法
JP2009068024A (ja) ペースト用塩化ビニル樹脂の製造方法
JP3508282B2 (ja) 塩化ビニル系樹脂組成物
JPH11189692A (ja) 塩化ビニル系発泡体用組成物
JPS6136786B2 (ja)
JPS6354302B2 (ja)
JPH0236142B2 (ja)
JP4067699B2 (ja) 発泡用塩化ビニルプラスチゾル組成物
JPH04332739A (ja) 発泡性粒子の製造方法