JPH0156675B2

JPH0156675B2 -

Info

Publication number: JPH0156675B2
Application number: JP57031243A
Authority: JP
Inventors: Shigeru Toyomura
Original assignee: Canon Inc
Current assignee: Canon Inc
Priority date: 1982-02-26
Filing date: 1982-02-26
Publication date: 1989-11-30
Also published as: US4785312A; JPS58147386A

Description

【発明の詳細な説明】〔本発明の分野〕本発明は、印字装置を備えた電子機器に関する
ものである。

電卓等に使用されるシリアル印字装置には、サ
ーマル式印字装置、メカニカル式印字装置、イン
クジエツト式印字装置、放電破壊式印字装置等が
あり、この種印字装置ではジヤーナル紙に、印字
を行うための印字ヘツドと前記印字ヘツドを、左
右に移動させるための駆動用モータと、ジヤーナ
ル紙の右端にある印字スタート位置（ホームポジ
シヨン）に前記印字ヘツドがいるかどうかを検出
するための検知スイツチとを通常有しており、さ
らにこの種電子機器に於ては、該印字装置に印字
動作を行なわせるかどうかを指定する印字モード
指定スイツチが備えてあり、このスイツチが印字
モード又は非印字モードのどちらかに指定されて
いても、従来の電子機器に於ては電源投入時に、
１行空白改行動作を行なつていた。

この理由は、電源投入時に、印字ヘツドがホー
ムポジシヨンにいない場合、例えば、印字途中に
電源が切断され、１行の印字動作が最後まで行な
われなかつた場合等に、電源投入後すぐに印字動
作を開始すると、前回の印字動作に続いた印字に
なつてしまい、正常な印字結果が得られないこと
に起因していた。

〔従来技術の欠点〕

しかし、従来例では、印字装置に印字動作を行
なわせるかどうかを指定するための印字モード指
定スイツチが非印字モードでも１行空白改行を行
なつていた。これはジヤーナル記録紙の無駄な消
費となる欠点があつた。

〔本発明の目的〕

本発明は前記問題点に鑑みて、記録紙の無駄な
消費を極力減少することのできる、印字装置を備
えた電子機器を提供することを目的とする。

以下本発明の一実施例を図面に従つて説明す
る。

なお以下に述べる実施例は、印字用ヘツドと、
該印字用ヘツドを記録紙上で左右に移動させるた
めの手段と、該印字用ヘツドのホーム・ポジシヨ
ン位置を検出するための検出部とを含むシリアル
印字装置を備えた、電子機器であつて、前記電子
機器の電源投入時に、前記印字装置が非印字モー
ドの時は、改行動作を行なわないことを特徴とす
るものである。また前記電子機器に於て、電源投
入時に、印字用ヘツドが、ホームポジシヨン位置
にいないことを検出した時は、改行動作を行うこ
とを特徴とするものである。またさらに前記電子
機器に於て、電源投入時に、印字用ヘツドが、ホ
ーム・ポジシヨン位置にいないことを検出した時
は、その後の最初の印字動作指令にて、改行動作
を行うことを特徴とするものである。

第１図は、本発明のシリアル印字装置を装備し
た電子機器例えば電卓のブロツク図である。

第２図、第３図は、本発明の第１、第２実施例
の各動作制御例を示すフローチヤート図である。

〔本実施例の構成〕

第１図に於て、KBは、キーボード部であり、
□１、□２…等の数値キーや、□＋、□−、□×…等の
フア
ンクシヨンキーと、印字動作を行なわせるかどう
かを指定するための、印字モード指定スイツチ
PSを備えている。

Ｌは、通常１チツプLSiで構成されており内部
は、以下の機能部分から構成される。

ROMは、逐次制御を行うための、マイクロ・
インストラクシヨン情報を記憶している、リー
ド・オンリー・メモリーであり、例えば、計算に
必要な処理情報、すなわち、置数や、四則演算処
理の情報や、電源投入時の処理情報などが記憶さ
れる。

Ｕは、ROMからの情報に従つて演算処理を行
う演算部であり、演算を行うための加算器や、キ
ーボード部KBにキースキヤニング信号を、出力
し、それを入力することにより、キーの判別を行
なつたり、また、RAM部がPC部を制御する制御
部から構成される。

RAM部は、キーボード部KBから入力された
数値データ等を記憶しておくランダム・アクセ
ス・メモリー部である。

PCは演算部Ｕからの指令により、印字装置を
駆動するための印字制御部であり、サーマル・ヘ
ツドを駆動するための制御回路や、ステツピン
グ・モータを駆動するためのカウンター部CTや、
ホーム・ポジシヨンを示す検出信号を検出するた
めの検知部SF等から構成される。

TPは、サーマル印字装置部であり、THは縦
１列、横７ドツトに熱素子が配置されたサーマ
ル・ヘツド部である。

Ｍは、サーマル・ヘツドTHを、感熱記録紙上
の左右に移動させるための４相ステツピング・モ
ータである。

END・SWはサーマル・ヘツドTHがホーム・
ポジシヨンに位置している時は、ON状態となり
左（上位桁）に移動し、印字を行なつている時は
OFF状態になる如く、構成され、サーマル・ヘ
ツドTHが、ホーム・ポジシヨンに、いるかどう
かを、検出するためのエンド・スイツチである。

このサーマル・印字装置はステツピングモータ
Ｍを駆動し、サーマルヘツドTHを、ホーム・ポ
ジシヨンの位置から一定桁左（上位桁）に移動
し、その後ホーム・ポジシヨンに復帰する際に、
自動的に１行印字分に相当する、記録紙送りを、
前記モータＭにより行なう如く、構成されてい
る。

Ｄ１は、サーマル・ヘツドTHを駆動するため
のドライブ回路である。Ｄ２はステツピングモー
タＭを駆動するためのドライブ回路である。PS
は、電卓の電源をON―OFFするための電源スイ
ツチである。

〔第１実施例の動作説明〕上記の如く構成された本発明の第１実施例の動
作を、第２図のフローチヤート図にそつて説明す
る。

まず、第１図の電源スイツチPSがONされると
Ｌ部に電源が供給され、ROM部に記憶された第
２図の処理が行なわれる。即ちまず、電源が投入
されると、電卓の印字モード指定スイツチが、印
字モードが非印字モードかをPRINT・SWがON
されているか、OFFされているか、OFFされて
いるかどうかによつて判定する、もしONされて
いれば、印字モードでONの方へ進み次に「印字
ヘツドをｎ桁左に移動」を行う。このｎ桁は、１
行空白改行に必要な時間であり通常８〜10桁程度
である、次に「印字ヘツド・１相右に移動」命令
により、印字の１ドツト分右（下位桁）のホー
ム・ポジシヨン方向に移動させる。次に
「END・SW」センス命令により、END・SWが
ONしているかどうか判定を行う、印字ヘツドが
ホーム・ポジシヨンに復帰していなければOFF
の方へジヤンプを行ない、前と同じ命令「印字ヘ
ツド・１相右に移動」を実行する、これを
END・SWがON状態になるまでくり返し実行さ
れる、またこの間に１行空白改行が実行される。
印字ヘツドがホーム・ポジシヨンに来ると、
END・SWがONになり、次の動作の実行に移
る、即ち“CLEAR”の印字動作を改行後の新行
に行ないながら印字ヘツドを左に移動動させる。
印字が終了すると、前回と同様の方法でEND・
SWを判定しながら、印字ヘツドをホーム・ポジ
シヨンまで移動させる。

上記の如く、PRINT・SWがONの場合では、
１行空白改行を行ない、その後“CLEAR”印字
を行う。

次に電源投入時に印字モード指定スイツチが
OFFの場合には「PRINT・SW」センス命令時
にOFFの方へ進み、次に、「END・SW」センス
命令により、印字ヘツドがホーム・ポジシヨンに
いるかどうか判定する。もし、ホーム・ポジシヨ
ンに位置しておれば、ENDスイツチがON状態で
ありONの方へジヤンプして終了ととなり、改行
動作は行なわない。しかしもし、印字ヘツドがホ
ーム・ポジシヨン以外の場所に位置しておれば、
END・スイツチはOFF状態であり、次の「印字
ヘツドの桁左に移動」により、印字ヘツドがｎ桁
分上位桁に移動される。次に「印字ヘツド１相右
に移動」と、「END・SW」の判定のくり返しに
より、印字ヘツドがホーム・ポジシヨン位置に移
動されまた先同様に１行空白改行が行なわれて終
了する。

上記の如く、電源投入時に、PRINT・SWが
OFFの非印字モード状態で、また、印字ヘツド
がホーム・ポジシヨンにいれば、１行空白改行が
行なわれない。

〔第２実施例の動作説明〕次に、第３図のフローチヤートにより他の制御
方法を説明する。

まず、第３図イにおいて電源が投入されると、
「PRINT・SW」センス命令により、印字指定モ
ードを判定し、ONであれば、前記第２図の処理
と、同様の処理が行なわれ、１行改行と
“CLEAR”印字が実行され、印字ヘツドはホー
ム・ポジシヨンに復帰される。

しかし、もし、PRINT・SWがOFFの非印字
モードであれば、「PRINT・SW」センス命令で
OFFの方に進み、フラツグＦ１がセツトされる。
この情報はRAM内に記憶される。

上記の如く、PRINT・SWがOFFであれば、
１行空白改行を行なわず、フラツグＦ１を１にセ
ツトするだけで終了する。

次のロ図によつて、電源投入時にはPRINT・
SWが、OFFであり、その後PRINT・SWがON
されて、数値データーを印字する要求が生じた場
合について説明する。

まず、印字ルーチンで、「F1＝１か」により、
フラツグＦ１が「１」にセツトされているかどう
か判定する、もし、F1＝０であれば、NOの方へ
進み、「印字ヘツドを左に移動しながら所望の印
字動作」を行ない、次に、ヘツドを右に移動さ
せ、ホーム・ポジシヨン位置にもつてくる。

もしF1＝１であれば電源投入時に改行動作が
行なわれておらず、ヘツドがホーム・ポジシヨン
にいない場合も考えられるので、YESの方向に
進み、「印字ヘツドをｎ桁左に移動」させ次に
「印字ヘツド１相右に移動」と「END・SW」の
判定をくり返すことによりヘツドをホーム・ポジ
シヨンに移動させ、１行空白改行動作を行う。

次に、「F1＝０リセツト」により、Ｆ１を
「０」にリセツトし、以後の印字ルーチンでは、
改行動作を、行なわないようにする。

次に「印字ヘツドを左に移動させながら通常の
印字動作」を行ない、ヘツドホーム・ポジシヨン
位置に移動させて終了する。

即ち電源投入時PRINT・SWがOFFであれば、
印字ヘツドがホーム・ポジシヨンにいなくても、
１行改行動作を行なわず、その後、印字動作の要
求があつた場合の最初の印字時に１行改行動作を
行うことにより、PRINT・SWがOFFのままで、
電卓を使用する場合には、空白改行が電源投入時
にはされない。

以上の説明から明らかな如く、電源投入時に、
非印字モードであれば、１行空白改行をせずに記
録紙の無駄使いを防止できるものである。

以上述べた通り本発明は、記録紙の無駄な消費
を極力減少することができる、印字装置を備えた
電子機器を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一例のシリアル印字装置を装
備した電卓のブロツク図である。第２図、第３図
は本発明の制御方法を示すフローチヤート図であ
る。 KB…キーボード部、Ｕ…演算部、RAM…ラ
ンダム・アクセスメモリー、ROM…リードオン
リーメモリー、PC…印字制御部、TP…サーマ
ル・印字装置。

Claims

【特許請求の範囲】１印字装置を備えた電子機器において、記録紙に記録を行うためのヘツドと、前記ヘツ
ド記録紙に沿つて往復移動させるためのヘツド駆
動手段と、前記ヘツドがホーム・ポジシヨンに存
するか否かを検出するための検出手段と、を有す
る印字装置と、前記印字装置に記録動作を行わせるか否かを指
定するモード指定スイツチと、電源をON―OFFするための電源スイツチと、を有し、前記電源投入時に、前記印字装置が記録動作を
行わない非記録モードの時、前記検出手段によつ
て前記ヘツドがホーム・ポジシヨンに存するか否
かを検出して、前記ヘツドがホーム・ポジシヨン
に存していないことを検出した時には、その後の
最初の記録動作指令にて改行動作を行うよう制御
することを特徴とする印字装置を備えた電子機
器。