JPH0156075B2 - - Google Patents

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JPH0156075B2
JPH0156075B2 JP60170574A JP17057485A JPH0156075B2 JP H0156075 B2 JPH0156075 B2 JP H0156075B2 JP 60170574 A JP60170574 A JP 60170574A JP 17057485 A JP17057485 A JP 17057485A JP H0156075 B2 JPH0156075 B2 JP H0156075B2
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spf10cap1
culture
reaction
antitumor
antitumor component
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JP60170574A
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Juzo Udaka
Hideo Kamyama
Junichi Taniguchi
Keiji Adachi
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Shikishima Boseki KK
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Shikishima Boseki KK
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Compounds Of Unknown Constitution (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、新規な抗腫瘍性成分SPF10CAP1及
びその製法に関するものである。 従来、溶血性連鎖状球菌(以下溶連菌という)
の生菌体を弱毒化して製剤化したものは、すでに
制癌剤として使用されている。 また、溶連菌の菌体を破砕後水または塩類溶液
で有効成分を抽出し、有機溶媒を加えて、抗腫瘍
性成分を沈澱として、回収する方法(特公昭38―
1647)、溶連菌を溶菌酵素リゾチーム、セルラー
ゼまたは蛋白質分解酵素により、溶菌し、活性画
分を水溶性区分として分画する方法(英国特許
1163865号)、溶連菌の菌体を破砕後水不溶性物質
を採取し、核酸分解酵素および蛋白分解酵素で処
理する方法(特開昭55―7014)などが知られてい
る。 このように、ストレプトコツカス属細菌そのも
のもしくはその菌体成分に抗腫瘍活性があること
は広く知られているのであるが、従来知られたも
のは、菌体もしくは水溶性もしくは水不溶性高分
子細胞構成物質であるに過ぎなかつた。菌体もし
くは菌体内から有効成分を単離しようとすれば、
菌体を溶菌したり、機械的に破砕したりして全体
を分画しなければならなかつた。 このような処理では、精製は複雑となり、有効
成分の単離はきわめて困難であつた。実際に分離
し、有効成分として測定された例では分子量
200000の蛋白質(特公昭48―43841、特開昭51―
44617)及び分子量150000の糖蛋白質(特開昭58
―22026)が知られている程度である。 本発明者らは、先に溶連菌の培養液中に抗腫瘍
性成分を溶出させる方法を鋭意研究したところ、
培養中にペニシリン又はその関連物質を添加する
ことによつて抗腫瘍性成分が培養液中に溶出する
ことを見出し(特開昭60―30677号)、培養液中か
ら生理活性物質SPF―1を分離するに至つたので
ある。(特開昭60―30689号) 本発明者らは、更に、溶連菌の培養濾液中から
より有効な成分を分離する目的で研究したとこ
ろ、本発明において、癌化白血球培養細胞L1210
(以下培養細胞L1210という)の生育を阻害し、
かつ、アンスロン硫酸法による呈色反応陽性の画
分であることにより特徴づけられる抗腫瘍性成分
SPF10CAP1を分離するに至つた。 本発明の抗腫瘍性成分SPF10CAP1は元素分
析、呈色反応等から糖を含むペプチド様物質と考
えられるが、紫外線吸収スペクトルから、既知の
抗腫瘍性物質とは、相違する新規な物質と認めら
れるものである。 本発明は、ストレプトコツカス属に属する抗腫
瘍性成分SPF10CAP1生産菌を培養し、培養物か
ら抗腫瘍性成分SPF10CAP1を採取することを特
徴とする抗腫瘍性成分SPF10CAP1の製造法を包
含するものである。 本発明においては、ストレプトコツカス属に属
する抗腫瘍性成分SPF10CAP1生産菌が広く使用
できる。次に抗腫瘍性成分SPF10CAP1生産菌を
記載する。 ストレプトコツカス・ピオゲネス
(Streptococcus pyogenes) ATCC21060 ストレプトコツカス・エスピー
(Streptococcus sp.) ATCC21597 ストレプトコツカス・ピオゲネス
(Streptococcus pyogenes) ATCC21546 ストレプトコツカス・ピオゲネス
(Streptococcus pyogenes) ATCC21547 ストレプトコツカス・ピオゲネス
(Streptococcus pyogenes) ATCC21548 培養液は、肉エキス培地、酵母エキス培地、ブ
レイン・ハート・インフユージヨン培地(BHI
培地)等の天然培地がよく用いられるが、ストレ
プトコツカス属細菌の生育に適した培地であれば
任意の培地を使用できる。 培養は、PH5.0〜8.0、好ましくは、6.1〜7.2で
あり、培養温度は、30〜40℃、好ましくは、35〜
37℃であり、嫌気的に静置培養または、撹拌培養
を行なうことができる。 本発明においては、培養中に適当な時期に、ペ
ニシリンまたは、その関連物質を添加すること
が、抗腫瘍性成分SPF10CAP1の採取に重要な役
割をはたすことになる。 ペニシリンまたは、その関連物質の添加時間
は、35〜37℃の培養で、対数増殖期にかかつて
後、3〜20時間の間、特に5〜10時間が好まし
い。その後1〜20時間、好ましくは3〜15時間培
養を継続することにより、培養中に抗腫瘍性成分
SPF10CAP1を多量蓄積させることができる。 ペニシリンまたはその関連物質としては、すで
に知られたペニシリンと類似の作用をもつ関連物
質であればいかなるものでもよいが、ペニシリン
Gが普通用いられる。添加量は、ペニシリンGで
100〜7000単位/ml、好ましくは、300〜5000単
位/ml培養液程度で十分である。 ストレプトコツカス属細菌のペニシリンまた
は、その関連物質の添加培養によつて得られた培
養液は遠心分離によつて菌体を除去し、濾液に硫
安を添加し、50〜90%飽和度の画分を分取する。 得られた抗腫瘍性成分SPF10CAP1を含む硫安
塩析物は凍結状態で保存することもできる。 この硫安塩析物から抗腫瘍性成分SPF10CAP1
を抽出するには、塩析物を緩衝液に溶解し、この
水溶液をDEAEセルロースカラムに吸着させ、燐
酸緩衝液を用いて段階的に溶出させ、培養細胞
L1210の生育を阻害する活性画分を分取し、この
活性画分をDEAEセフアデツクスA―25カラムに
吸着させ、燐酸緩衝液中の塩化ナトリウム濃度を
直線的に上昇させつつ溶出し、その非吸着部分及
び塩化ナトリウム低濃度部分を分取し、この分画
部分を緩衝液に対して透析し、ゲル濾過材トヨパ
ールHW―50Fカラムに吸着させ、0.1M NaClを
含む燐酸緩衝液で溶出させ、アンスロン硫酸法に
よる呈色反応陽性部分を分取し、次いでこの分画
部分を燐酸緩衝液に対して透析脱塩後、ハンドロ
キシアパタイトカラムに吸着させ、1×10-2Mリ
ン酸緩衝液で溶出し、これを凍結乾燥することに
よつて得ることができる。 次に、実施例1で得られた抗腫瘍性成分
SPF10CAP1の凍結乾燥標品は、次の理化学的性
質を示す。 1 元素分析 C 38.4〜44.9% H 5.6〜6.6% N 12.2〜16.1% O 29.6〜42.7% Ash 1.1〜2.8 2 分解点 本物質は165℃で褐変し240℃になる
と黒色となり分解する。 3 比旋光度〔α〕20 D=−78゜〜−112゜
(C=1.00) 4 紫外線吸収スペクトル 本物質0.1%の水溶
液の紫外線吸収スペクトルは第1図に示され
る。 273mmに吸収極大が認められる。 5 赤外線吸収スペクトル 第2図に示される。 3300cm-1、3070cm-1、2970cm-1、1640cm-1、 1540cm-1、1440cm-1、1390cm-1、1120cm-1 に吸収が認められる。 6 塩基性、酸性、中性の区別 本物質1.0%の
水溶液のPHは6.5である。 7 物質の色 淡褐色 8 呈色反応 ローリー反応 + ビユーレツト反応 + ニンヒドリン反応 + アンスロン硫酸反応 + モーリツシユ反応 + システイン硫酸反応 + オルシン塩酸反応 − 9 分子量 ゲル濾過法による測定では分子量約
8000〜50000である。 10 溶剤に対する溶解性 水に可溶であるが、メ
タノール、エタノール、n―プロパノール、ア
セトン、エチルエーテル、n―ヘキサン、クロ
ロホルム、酢酸エチル等の溶剤には難溶又は不
溶である。 11 イオン交換体に対する挙動 ハンドロキシアパタイトに吸着され、1×
10-2Mリン酸緩衝液により溶出される。 次にインビトロにおける培養細胞L1210に対す
る抗腫瘍性活性の測定方法及びアンスロン硫酸法
による呈色反応の方法を示す。 抗腫瘍活性の測定方法 抗腫瘍活性の測定は、培養細胞L1210の生育阻
止率(IR%)の測定により行つた。 L1210細胞を10%FBS添加RPMI1640培地(5
mg/カナマイシン含有)に懸濁した。この培養
液0.5mlをフアルコン2058チユーブに注加し、細
胞数が1×105cells/tubeになるようにした。次
いでこの培養液に所定量の標品(抗腫瘍性組成物
SPF10CAP1)を目的濃度になるように培養液に
溶解した0.5mlを注加して、37℃で5%CO2存在
下に培養した。標品を添加して48時間後にトリパ
ンブルーによる染色をおこない、次式によりIR
(%)を算出した。 IR(%)=(A)−各実験群の生細胞数/対照群の生細
胞数×100 ここで(A)とは対照群の生細胞数を示す。 対照は標品を含まない培養液0.5mlを用い同時
に行つた。 アンスロン硫酸法による呈色反応 脱イオン水に溶解し目的濃度にした標品1mlに
2mlのアンスロン試薬(0.20grのアンスロンを
100mlの濃硫酸に溶解したもの)を注加し、混合
30分後、標品1mlに代えて脱イオン水1mlに2ml
のアンスロン試薬を注加した液を対照として
620nmで吸収を測定する。定量値はグルコースを
用いて同様に測定して得た検量式より求める。 次に本発明の実施例を示す。 実施例 1 ストレプトコツカス・ピオゲネス (Streptococcus pyogenes)ATCC21060を
BHI培地100mlに接種して37℃、8時間静置培養
をおこなつて得た種培養液を第1表に示す培地
A1lに接種し、種培養と同一条件で嫌気的に前培
養を行つた。 第 1 表 培地A マルトース 0.25% 肉エキス 1.0% ポリペプトン 1.0% 酵母エキス 0.25% 酸性第一燐酸カリウム 0.1% 硫酸マグネシウム 0.05% PH=6.8 10lジヤーフアーメンターに培地A8lを投入して
120℃、10分間加熱殺菌後、37℃まで冷却して、
前培養液1を接種し、37℃、15.5時間、PH6.8、
300回転/分で撹拌しながら嫌気的に培養する。
次いでペニシリンG1000単位/ml培養液になるよ
うに添加して、培養を更に5時間継続した。得ら
れた培養液を遠心分離にかけて菌体を除去した。 培養濾液には硫酸アンモニウムを添加し、50〜
90%飽和度で沈澱する画分を分取した。この硫安
塩析標品を1×10-2M、PH7・0の燐酸緩衝液
(KH2PO4―Na2HPO4)300mlに溶解し、この水
溶液をDEAEセルロースカラム(5×70cm)に吸
着させた後、0.3M塩化ナトリウムを含む上記燐
酸緩衝液を用いて、段階的に溶出させ、アンスロ
ン硫酸法による呈色反応陽性でかつ培養細胞
L1210の生育を阻害する活性画分を分取した。 この活性画分をDEAEセフアデツクスA―25カ
ラム(2.6×70cm)に吸着させ、次いで上記燐酸
緩衝液中の塩化ナトリウム濃度を直線的に上昇さ
せて溶出を行い、培養細胞L1210に対して活性の
ある部分を分取する。この溶出曲線は第3図に示
される。第3図において点線部分は非吸着部分
で、実線部分は塩化ナトリウム添加部分である。
Aは培養細胞L1210生育阻害活性画分で、MP―
2(特開昭60―30689)生育阻害非活性画分であ
り、Bは培養細胞L1210生育阻非活性画分で、
MP―2生育阻害活性画分である。 Aは活性画分の溶出液を硫酸アンモニウムを90
%飽和度まで添加し沈澱画分とし、上記燐酸緩衝
液に溶解し透析膜を用いて脱塩後凍結乾燥する。
この凍結乾燥標品を燐酸緩衝液に溶解しトヨパー
ルHW50Fカラム(2.6×100cm)に吸着させ、次
いで、上記燐酸緩衝液中に塩化ナトリウム0.1M
を含む溶液で溶出させ、アンスロン硫酸法による
呈色反応陽性の画分を分取した。この溶出曲線は
第4図に示される。第4図において実線は全体の
溶出曲線を示し、点線はアンスロン硫酸法による
呈色反応陽性部分の溶出曲線を示している。ここ
ではCをアンスロン硫酸法による呈色反応陽性画
分とした。 Cの画分は燐酸緩衝液に対して透析脱塩後ハイ
ドロキシアパタイトカラム(2.64×45cm)に吸着
させ、最初1×10-2M燐酸緩衝液で溶出し、次い
で1×10-2M燐酸緩衝液で溶出した。この溶出曲
線は第5図に示される。第5図において実線は全
体の溶出曲線を示し、点線はアンスロン硫酸法に
よる呈色反応陽性部分の溶出曲線を示している。
ここでDの画分をSPF10CAP1とし、Eの画分を
SPF10CAP2とした。 Dの画分を凍結乾燥した。この凍結乾燥標品は
抗腫瘍性成分SPF10CAP1であり、1.41grを得た。 実施例 2 ストレプトコツカス・ピオゲネスATCC21060
を第1表に示した培地Aを用いて実施例1と同様
に培養した。この場合、ペニシリンGは300単
位/ml培養液となるように添加し、更に培養を10
時間継続した。この培養濾液を実施例1と同様に
精製して抗腫瘍性成分SPF10CAP1 0.81grを得
た。 実施例 3 ストレプトコツカス・ピオゲネスATCC21060
を第1表に示した培地Aを用いて実施例1と同様
に培養した。この場合、ペニシリンGは3000単
位/ml培養液となるように添加し、更に培養を3
時間継続した。この培養濾液を実施例1と同様に
精製して抗腫瘍性成分SPF10CAP1 1.44grを得
た。 実施例 4 ストレプトコツカス・ピオゲネスATCC21060
を第2表に示す培地Bを用いて実施例1と同様に
培養した。この場合、ペニシリンGは1000単位/
ml培養液となるように添加し、更に培養を5時間
継続した。この培養濾液を実施例1と同様に精製
して抗腫瘍性成分SPF10CAP1 1.07grを得た。 第 2 表 培地B マルトース 0.1% 肉エキス 0.5% ポリペプトン 1.0% 酵母エキス 0.25% 塩化ナトリウム 0.1% PH=7.2 実施例 5 ストレプトコツカス・ピオゲネスATCC21060
を第3表に示す培地Cを用いて実施例1と同様に
35℃で培養した。この場合、ペニシリンGは1000
単位/ml培養液となるように添加し、更に培養を
5時間継続した。この培養濾液を実施例1と同様
に精製して抗腫瘍性成分SPF10CAP1 1.19grを得
た。 第 3 表 培地C マルトース 0.1% 肉エキス 0.5% ポリペプトン 0.5% カザミノ酸 0.3% 酵母エキス 0.5% 酸性第一燐酸カリウム 0.1% 硫酸マグネシウム 0.05% PH=6.5 実施例 6 ストレプトコツカス・ピオゲネスATCC21060
を第4表に示す培地Dを用いて実施例1と同様に
培養した。この場合、ペニシリンGは1000単位/
ml培養液となるように添加し、更に培養を5時間
継続した。この培養濾液を実施例1と同様に精製
して抗腫瘍性成分SPF10CAP1 0.56grを得た。 第 4 表 培地D マルトース 0.25% カザミノ酸 0.3% 酵母エキス 1.0% 酸性第一燐酸カリウム 0.1% 硫酸マグネシウム 0.05% PH=6.9 実施例 7 ストレプトコツカス・エスピーATCC21597を
第1表に示した培地Aを用いて実施例1と同様に
培養した。この場合、ペニシリンGは1000単位/
ml培養液となるように添加し、更に培養を5時間
継続した。この培養濾液を実施例1と同様に精製
して抗腫瘍性成分SPF10CAP1 0.87grを得た。 実施例 8 ストレプトコツカス・ピオゲネスATCC21546
を第1表に示した培地Aを用いて実施例1と同様
に培養した。この場合、ペニシリンGは1000単
位/ml培養液となるように添加し、更に培養を5
時間継続した。この培養濾液を実施例1と同様に
精製して抗腫瘍性成分SPF10CAP1 0.66grを得
た。 実施例 9 ストレプトコツカス・ピオゲネスATCC21547
を第1表に示した培地Aを用いて実施例1と同様
に培養した。この場合、ペニシリンGは1000単
位/ml培養液となるように添加し、更に培養を5
時間継続した。この培養濾液を実施例1と同様に
精製して抗腫瘍性成分SPF10CAP1 0.95grを得
た。 実施例 10 ストレプトコツカス・ピオゲネスATCC21548
を第1表に示した培地Aを用いて実施例1と同様
に培養した。この場合、ペニシリンGは1000単
位/ml培養液となるように添加し、更に培養を5
時間継続した。この培養濾液を実施例1と同様に
精製して抗腫瘍性成分SPF10CAP1 0.43grを得
た。 実施例 11 ストレプトコツカス・ピオゲネスATCC21060
を第1表に示した培地Aを用いて実施例1と同様
に培養した。この場合、セフアロスポリンCは
600μg/ml培養液となるように添加し、更に培養
を5時間継続した。この培養濾液を実施例1と同
様に精製して抗腫瘍性成分SPF10CAP1 1.7grを
得た。 実験例 1 実施例1で得られた抗腫瘍性成分SPF10CAP1
のインビトロにおける抗腫瘍活性試験は、本文中
に記載した抗腫瘍活性の測定方法により行い、そ
の結果を表―5に示す。 表5 SPF10CAP1の抗腫瘍活性の結果 SPF10CAP1(mg/ml) IR% 1.0 100.0 0.5 92.1 0.25 83.5 実験例 2 実施例1で得られた抗腫瘍性成分SPF10CAP1
のインビボにおける抗腫瘍活性試験はCRJ―CD
―1(ICR系、雌性7週齢)マウスを使用して実
施した。腫瘍細胞としてはSarcoma―180腹水癌
細胞を用いこれを生理食塩水に浮遊させ、マウス
の内に5×105cells/マウス接種した。 癌細胞接種24時間後から1日1回5日間連続し
てSPF10CAP1を腹腔内に投与してその生存数を
観察しその結果を表―6に示す。 【表】
【図面の簡単な説明】
第1図は抗腫瘍性成分SPF10CAP1の紫外線吸
収スペクトルを示し、第2図は同じく赤外線吸収
スペクトルを示す。第3図は実施例1における活
性画分のDEAEセフアデツクスA―25カラムの溶
出曲線を示す図で、第4図はこのA画分をトヨパ
ールHW50Fカラムに吸着させ、0.1M NaCl燐酸
緩衝液による溶出曲線を示す図で、第5図はこの
C画分をハロイドロキシアパタイトカラムに吸着
させて、Dは1×10-2M燐酸緩衝液及びEは1×
10-1M燐酸緩衝液によつて溶出させた溶出曲線を
示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記の理化学的性質を有する抗腫瘍性成分
    SPF10CAP1。 1 元素分析 C 38.4〜44.9% H 5.6〜6.6% N 12.2〜16.1% O 29.6〜42.7% Ash 1.1〜2.8% 2 分解点 本物質は165℃で褐変し、240℃になると黒色
    となり分解する。 3 比旋光度 〔α〕20 D=−78゜〜−112゜(C=1.00) 4 紫外線吸収スペクトル 本物質の0.1%の水溶液の紫外線吸収スペク
    トルは、273nmに吸収極大が認められる。 5 赤外線吸収スペクトル 3300cm-1、3070cm-1、2970cm-1、 1640cm-1、1540cm-1、1440cm-1、 1390cm-1、1120cm-1に吸収が認められる。 6 塩基性、酸性、中性の区別 本物質の1.0%の水溶液のはPH6.5である。 7 物質の色 淡褐色 8 呈色反応 ローリー反応 + ビユーレツト反応 + ニンヒドリン反応 + アンスロン硫酸反応 + モーリツシユ反応 + システイン硫酸反応 + オルシン塩酸反応 − 9 分子量 ゲル濾過法による測定では、分子量約8000〜
    50000である。 10 イオン交換体に対する挙動 ハンドロキシアパタイトに吸着され、1×
    10-2Mリン酸緩衝液により溶出される。 11 溶剤に対する溶解性 水に可溶であるが、メタノール、エタノー
    ル、n―プロパノール、アセトン、エチルエー
    テル、n―ヘキサン、クロロホルム、酢酸エチ
    ル等の溶剤には難溶又は不溶である。 2 ストレプトコツカス属に属する抗腫瘍性成分
    SPF10CAP1生産菌を培養し、培養物から抗腫瘍
    性成分SPF10CAP1を採取することを特徴とする
    抗腫瘍性成分SPF10CAP1の製法。 3 ストレプトコツカス属に属する抗腫瘍性成分
    SPF10CAP1生産菌を培養するに際し、培養中の
    適当な時期にペニシリン又はその関連物質を添加
    して培養することを特徴とする特許請求の範囲第
    2項に記載の抗腫瘍性成分SPF10CAP1の製法。 4 ストレプトコツカス属に属する抗腫瘍性成分
    SPF10CAP1生産菌を培養し、培養物から抗腫瘍
    性成分SPF10CAP1を採取するに当り、培養細胞
    L1210生育を阻害し、又は/及びアンスロン硫酸
    法による呈色反応陽性の画分を分取することを特
    徴とする特許請求の範囲第2項に記載の抗腫瘍性
    成分SPF10CAP1の製法。 5 ストレプトコツカス属に属する抗腫瘍性成分
    SPF10CAP1生産菌を培養し、培養物から抗腫瘍
    性成分SPF10CAP1を採取するに当り、培養細胞
    L1210生育を阻害し、かつ、アンスロン硫酸法に
    よる呈色反応陽性でハイドロキシアパタイトに吸
    着され、1×10-2Mリン酸緩衝液により溶出され
    る画分を分取することを特徴とする特許請求の範
    囲第2項に記載の抗腫瘍性成分SPF10CAP1の製
    法。
JP60170574A 1985-08-03 1985-08-03 抗腫瘍性成分spf10cap1及びその製法 Granted JPS6233127A (ja)

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