JPH0154602B2 - - Google Patents
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- JPH0154602B2 JPH0154602B2 JP57109243A JP10924382A JPH0154602B2 JP H0154602 B2 JPH0154602 B2 JP H0154602B2 JP 57109243 A JP57109243 A JP 57109243A JP 10924382 A JP10924382 A JP 10924382A JP H0154602 B2 JPH0154602 B2 JP H0154602B2
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F23—COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
- F23C—METHODS OR APPARATUS FOR COMBUSTION USING FLUID FUEL OR SOLID FUEL SUSPENDED IN A CARRIER GAS OR AIR
- F23C10/00—Fluidised bed combustion apparatus
- F23C10/18—Details; Accessories
- F23C10/28—Control devices specially adapted for fluidised bed, combustion apparatus
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Fluidized-Bed Combustion And Resonant Combustion (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、流動層燃焼炉を備える流動層ボイラ
などから発生する有害ガスすなわち窒素酸化物
NOxおよび硫黄酸化物SOxの抑制制御装置に関す
る。
などから発生する有害ガスすなわち窒素酸化物
NOxおよび硫黄酸化物SOxの抑制制御装置に関す
る。
流動層を備える燃焼炉では、排ガス中のSOxお
よびNOxの濃度、流動層内の温度、流動層内空
気比には次のような関係がある。
よびNOxの濃度、流動層内の温度、流動層内空
気比には次のような関係がある。
第1図は、流動層ボイラの排ガス中における
SOxの濃度と流動層内の温度tbとの関係を示すグ
ラフである。曲線11から曲線13になるに従つ
て層内空気比は大きい。排ガス中におけるSOxの
濃度は、流動層の或る温度範囲(tb1〜tb2)では
小さいけれども、層内温度tb2以上では急速に増
大し、層内温度tb1付近未満でも増大する。特に
低温側においては、SOxの濃度に対する層内空気
比の影響が大きく、層内空気比が小さいほどその
濃度は増大する。
SOxの濃度と流動層内の温度tbとの関係を示すグ
ラフである。曲線11から曲線13になるに従つ
て層内空気比は大きい。排ガス中におけるSOxの
濃度は、流動層の或る温度範囲(tb1〜tb2)では
小さいけれども、層内温度tb2以上では急速に増
大し、層内温度tb1付近未満でも増大する。特に
低温側においては、SOxの濃度に対する層内空気
比の影響が大きく、層内空気比が小さいほどその
濃度は増大する。
第2図は、流動層ボイラの排ガス中における
NOxの濃度と流動層内の温度tbとの関係を示すグ
ラフである。曲線14から曲線16になるに従つ
て層内空気比は大きい。排ガス中におけるNOx
の濃度は、流動層内温度tbが高くなるにつれて増
大し、或る温度tb3を越えるとその傾向が著しい。
また層内空気比が大きいほどNOxの濃度も大き
くなる。
NOxの濃度と流動層内の温度tbとの関係を示すグ
ラフである。曲線14から曲線16になるに従つ
て層内空気比は大きい。排ガス中におけるNOx
の濃度は、流動層内温度tbが高くなるにつれて増
大し、或る温度tb3を越えるとその傾向が著しい。
また層内空気比が大きいほどNOxの濃度も大き
くなる。
要約するとSOxの濃度は、層内温度が低くかつ
層内空気比が小さい場合に増加傾向であり、
NOxの濃度は、層内温度が高くかつ層内空気比
が大きい場合に増加傾向である。なおSOxの場合
は、層内温度が高い場合にも濃度が増加する傾向
がある。
層内空気比が小さい場合に増加傾向であり、
NOxの濃度は、層内温度が高くかつ層内空気比
が大きい場合に増加傾向である。なおSOxの場合
は、層内温度が高い場合にも濃度が増加する傾向
がある。
従来の流動層ボイラでは、負荷の制御は燃料流
量に応じた層内空気比の設定によつて行なわれて
いる例が多い。流動層ボイラは層熱容量が大きい
ために燃料流量に対する層内温度の応答が遅れ
る。したがつて負荷変化時などの過度的状態にお
いては、燃料流量の変化に対して層内温度の変化
が遅れる。そのため燃料流量の変化に対して層内
温度の追従を把握せずにただちに層内空気比を設
定すると、NOx、SOxの発生量の増大を招くおそ
れがある。たとえば今、層内温度が低温度におい
て、燃料流量を増したときNOxの発生を抑制す
るために1次空気流量を調整して層内空気比を下
げたと仮定する。層内温度の応答は遅いので、層
内温度の低い状態で層内空気比が下がることにな
り、SOxの発生量の増大をまねく。
量に応じた層内空気比の設定によつて行なわれて
いる例が多い。流動層ボイラは層熱容量が大きい
ために燃料流量に対する層内温度の応答が遅れ
る。したがつて負荷変化時などの過度的状態にお
いては、燃料流量の変化に対して層内温度の変化
が遅れる。そのため燃料流量の変化に対して層内
温度の追従を把握せずにただちに層内空気比を設
定すると、NOx、SOxの発生量の増大を招くおそ
れがある。たとえば今、層内温度が低温度におい
て、燃料流量を増したときNOxの発生を抑制す
るために1次空気流量を調整して層内空気比を下
げたと仮定する。層内温度の応答は遅いので、層
内温度の低い状態で層内空気比が下がることにな
り、SOxの発生量の増大をまねく。
典型的な先行技術は、特開昭54−61330に示さ
れている流動層の燃焼制御方法である。この先行
技術では、NOx抑制燃焼として2段燃焼を行な
うと、NOx生成量が減少するが、第1段目の低
酸素雰囲気で脱硫反応が劣化し、NOx抑制と炉
内脱硫の両立が困難であることに鑑み、複数段の
流動層を提案している。第1段目の流動層では、
理論空気量よりはるかに少ない空気量、たとえば
45%程度でもつて燃料をガス化する。これによつ
てNOx、SOxは発生せず、HCN、H2Sが発生す
る。このとき生じるH2Sを流動媒体のCaOと反応
させて脱硫を行なう。次に2段目以降の流動層で
は、適当な空気比と温度を与えることにより、生
成するNOxを抑制する。
れている流動層の燃焼制御方法である。この先行
技術では、NOx抑制燃焼として2段燃焼を行な
うと、NOx生成量が減少するが、第1段目の低
酸素雰囲気で脱硫反応が劣化し、NOx抑制と炉
内脱硫の両立が困難であることに鑑み、複数段の
流動層を提案している。第1段目の流動層では、
理論空気量よりはるかに少ない空気量、たとえば
45%程度でもつて燃料をガス化する。これによつ
てNOx、SOxは発生せず、HCN、H2Sが発生す
る。このとき生じるH2Sを流動媒体のCaOと反応
させて脱硫を行なう。次に2段目以降の流動層で
は、適当な空気比と温度を与えることにより、生
成するNOxを抑制する。
この先行技術では、複数段の流動層を必要と
し、構成が複雑になるという問題がある。
し、構成が複雑になるという問題がある。
一般のボイラなどの燃焼炉における空気比の設
定は、燃焼量すなわち燃料流量の関数として算出
されており、上述の先行技術の実施にあたつても
同様である。流動層ボイラは熱容量が大きいため
に燃料流量に対する層温度の応答が遅れ、負荷変
化値の過度状態において層温度の追随を把握せず
に従来どおり燃料流量に対して層内空気比を設定
すれば、NOx、SOxの発生の増大を招くおそれ
がある。上述の先行技術は、この問題が生じるも
のである。
定は、燃焼量すなわち燃料流量の関数として算出
されており、上述の先行技術の実施にあたつても
同様である。流動層ボイラは熱容量が大きいため
に燃料流量に対する層温度の応答が遅れ、負荷変
化値の過度状態において層温度の追随を把握せず
に従来どおり燃料流量に対して層内空気比を設定
すれば、NOx、SOxの発生の増大を招くおそれ
がある。上述の先行技術は、この問題が生じるも
のである。
本発明の目的は、流動層を有する燃焼炉におい
て負荷の変動に拘わらず運転中のNOx、SOxの
発生量を所定値に抑えるようにした構成が簡略化
された燃焼炉の有害ガスの抑制制御装置を提供す
ることである。
て負荷の変動に拘わらず運転中のNOx、SOxの
発生量を所定値に抑えるようにした構成が簡略化
された燃焼炉の有害ガスの抑制制御装置を提供す
ることである。
本発明は、流動層を備える燃焼炉の前記流動層
内の温度検出器と、蒸気圧力などの負荷要求量を
検出する検出器とを備え、負荷要求量から必要な
燃料流量を演算し、一方、検出した層内温度から
予め設定された層温度に対する最適空気比の関数
関係より、NOxおよびSOx発生量を所定量内に
抑える層内空気比を演算し、これに燃料流量に対
応する理論空気量を乗じて供給すべき層内空気量
を演算する手段を備え、上記演算結果に基づいて
燃料と層内空気を供給することを特徴とする流動
層を備える燃焼炉の有害ガス抑制制御装置であ
る。
内の温度検出器と、蒸気圧力などの負荷要求量を
検出する検出器とを備え、負荷要求量から必要な
燃料流量を演算し、一方、検出した層内温度から
予め設定された層温度に対する最適空気比の関数
関係より、NOxおよびSOx発生量を所定量内に
抑える層内空気比を演算し、これに燃料流量に対
応する理論空気量を乗じて供給すべき層内空気量
を演算する手段を備え、上記演算結果に基づいて
燃料と層内空気を供給することを特徴とする流動
層を備える燃焼炉の有害ガス抑制制御装置であ
る。
第3図は本発明の一実施例の簡略化した系統図
である。流動層ボイラ1は流動層2を備える。こ
の流動層2の下方からは、流路3を介して1次空
気が供給される。流動層2にはその上または下か
ら燃料供給手段4によつて燃料が供給される。流
動層2に供給された燃料は燃焼し、その燃焼ガス
は流路5から外部へ排出される。流動層2の熱エ
ネルギーは、流動層2内に設けられた伝熱管6内
を通過する流体たとえば蒸気によつて吸収され
る。流動層2には、燃焼排ガス中のSOxを吸収し
て炉内脱硫を行なうために石灰石、ドロマイドな
どの脱硫剤が補助的に供給されてもよい。また、
1次空気流量を絞つて還元雰囲気として、燃焼用
空気量の不足分を矢符7で示されるように2次空
気として供給するいわゆる2段燃焼によつて
NOxの発生量の一層の低減を図ることも可能で
ある。
である。流動層ボイラ1は流動層2を備える。こ
の流動層2の下方からは、流路3を介して1次空
気が供給される。流動層2にはその上または下か
ら燃料供給手段4によつて燃料が供給される。流
動層2に供給された燃料は燃焼し、その燃焼ガス
は流路5から外部へ排出される。流動層2の熱エ
ネルギーは、流動層2内に設けられた伝熱管6内
を通過する流体たとえば蒸気によつて吸収され
る。流動層2には、燃焼排ガス中のSOxを吸収し
て炉内脱硫を行なうために石灰石、ドロマイドな
どの脱硫剤が補助的に供給されてもよい。また、
1次空気流量を絞つて還元雰囲気として、燃焼用
空気量の不足分を矢符7で示されるように2次空
気として供給するいわゆる2段燃焼によつて
NOxの発生量の一層の低減を図ることも可能で
ある。
伝熱管6から得られる主として蒸気流量と燃料
流量の過不足に対応した蒸気圧は、検出器8によ
つて検出される。設定回路9には、供給される蒸
気が有するべき圧力が設定される。検出器8によ
つて検出された蒸気圧を表わす信号と、設定回路
9の設定圧を表わす信号とは、演算回路10によ
つて減算されて偏差信号が得られる。この偏差信
号は調節計11に与えられ比例、積分および微分
などのいわゆるPID動作が行なわれる。このよう
にしてライン12には、燃料流量を表わす信号が
導出される。ライン12に導出される燃料流量を
表わす信号と、設定回路13から与えられる単位
燃料流量あたりの理論空気流量を表わす信号と
は、演算回路14で乗じられ、ライン15には、
燃料流量に対応した理論空気の流量を表わす信号
が導出される。またライン12からの信号は、燃
料供給手段4に与えられ、その信号の表わす燃料
流量だけ燃料が供給される。
流量の過不足に対応した蒸気圧は、検出器8によ
つて検出される。設定回路9には、供給される蒸
気が有するべき圧力が設定される。検出器8によ
つて検出された蒸気圧を表わす信号と、設定回路
9の設定圧を表わす信号とは、演算回路10によ
つて減算されて偏差信号が得られる。この偏差信
号は調節計11に与えられ比例、積分および微分
などのいわゆるPID動作が行なわれる。このよう
にしてライン12には、燃料流量を表わす信号が
導出される。ライン12に導出される燃料流量を
表わす信号と、設定回路13から与えられる単位
燃料流量あたりの理論空気流量を表わす信号と
は、演算回路14で乗じられ、ライン15には、
燃料流量に対応した理論空気の流量を表わす信号
が導出される。またライン12からの信号は、燃
料供給手段4に与えられ、その信号の表わす燃料
流量だけ燃料が供給される。
一方、温度検出器16によつて流動層2内の温
度は、複数の位置で検出され、演算回路17によ
つて代表値が算出される。代表値として、平均値
を用いても良いことは明らかである。NOx、SOx
の発生量の層内温度に対する特性からNOx、SOx
の発生量の抑制に最適な層内温度対層内空気比の
関数関係を実験などに基づいて設定する。この関
数関係に基づく関数発生器18に演算回路17に
よつて算出された層内温度を入力し、その結果、
ライン19には層内空気比を表わす信号が導出さ
れる。このライン19に導出された層内空気比と
ライン15に導出された理論空気の流量とが演算
回路20で乗じられ1次空気流量が出力される。
また流量検出器21によつて検出された1次空気
流量と演算回路20によつて与えられた1次空気
流量とは、演算回路22によつて減算され偏差信
号に変換され調節計23に与えられる。調節計2
3から出力される操作信号を受信する駆動手段2
5によつてダンパ24の操作が行なわれ、流動層
ボイラ1の下方から供給される1次空気流量の制
御が行なわれる。
度は、複数の位置で検出され、演算回路17によ
つて代表値が算出される。代表値として、平均値
を用いても良いことは明らかである。NOx、SOx
の発生量の層内温度に対する特性からNOx、SOx
の発生量の抑制に最適な層内温度対層内空気比の
関数関係を実験などに基づいて設定する。この関
数関係に基づく関数発生器18に演算回路17に
よつて算出された層内温度を入力し、その結果、
ライン19には層内空気比を表わす信号が導出さ
れる。このライン19に導出された層内空気比と
ライン15に導出された理論空気の流量とが演算
回路20で乗じられ1次空気流量が出力される。
また流量検出器21によつて検出された1次空気
流量と演算回路20によつて与えられた1次空気
流量とは、演算回路22によつて減算され偏差信
号に変換され調節計23に与えられる。調節計2
3から出力される操作信号を受信する駆動手段2
5によつてダンパ24の操作が行なわれ、流動層
ボイラ1の下方から供給される1次空気流量の制
御が行なわれる。
ここで関数発生器18の構成について、さらに
詳述する。
詳述する。
第4図は流動層内温度と排ガス中のSOxの濃度
との関係を示すグラフ、第5図は流動層内温度と
排ガス中のNOxの濃度との関係を示すグラフで
ある。NOxの規制値(上限値)を、SOxの
規制値(上限値)を、層内温度t1との
交点を通る空気比をλNt1、層内温度t1との交
点を通る空気比をλSt1とすると、層内温度t1にお
いては空気比をλSt1からλNt1の間にすることによ
りNOx、SOxの両方を規制値内に抑えられる。
との関係を示すグラフ、第5図は流動層内温度と
排ガス中のNOxの濃度との関係を示すグラフで
ある。NOxの規制値(上限値)を、SOxの
規制値(上限値)を、層内温度t1との
交点を通る空気比をλNt1、層内温度t1との交
点を通る空気比をλSt1とすると、層内温度t1にお
いては空気比をλSt1からλNt1の間にすることによ
りNOx、SOxの両方を規制値内に抑えられる。
いま仮に空気比をλ1、λ2、λ3から選択すると、
層内温度t1では、第5図のようにλ1、λ2、λ3い
ずれの場合もNOxは規制値内に入るが、第4図
においてSOxが規制値内に入るのはλ3の場合の
みである。したがつて層内温度t1では、空気比は
λ3に選択することになる(実際はλSt1からλNt1の
間の値でよい)。
層内温度t1では、第5図のようにλ1、λ2、λ3い
ずれの場合もNOxは規制値内に入るが、第4図
においてSOxが規制値内に入るのはλ3の場合の
みである。したがつて層内温度t1では、空気比は
λ3に選択することになる(実際はλSt1からλNt1の
間の値でよい)。
次に層内温度t2では、空気比λ3ではNOxが規
制値以上となり、また空気比λ1ではSOxが規制
以上となるためNOx、SOx両値が規制値内に入
る空気比λ2を選ぶことになる(実際はλSt2から
λNt2の間の値でよい)。
制値以上となり、また空気比λ1ではSOxが規制
以上となるためNOx、SOx両値が規制値内に入
る空気比λ2を選ぶことになる(実際はλSt2から
λNt2の間の値でよい)。
さらに層内温度t3では、λ3、λ2ではNOxが規
制値以上となり、NOx、SOx両値が規制値内に
入るλ1を選択することになる(実際はλSt3とλNt3
の間の値でよい)。
制値以上となり、NOx、SOx両値が規制値内に
入るλ1を選択することになる(実際はλSt3とλNt3
の間の値でよい)。
このように層内温度にしたがい、空気比を変え
ることにより、NOx、SOxの両方を規制値内に
抑えることができる。第6図は以上の関係をグラ
フ化したものであり、縦軸に空気比λ、横軸に層
内温度tb、NOx、SOxの両方が規制値(、
SOx)内に入る空気比の領域を斜線で示してい
る。本関係を用いることにより、NOx、SOxの
発生量がともに規制値以下に小さくなる流動層内
空気比の値を得ることができる。関数発生器18
は第6図に示されるグラフに従つて、層内温度に
対応して第6図の斜線の範囲における層内空気比
を表す信号を前述のようにライン19に導出す
る。
ることにより、NOx、SOxの両方を規制値内に
抑えることができる。第6図は以上の関係をグラ
フ化したものであり、縦軸に空気比λ、横軸に層
内温度tb、NOx、SOxの両方が規制値(、
SOx)内に入る空気比の領域を斜線で示してい
る。本関係を用いることにより、NOx、SOxの
発生量がともに規制値以下に小さくなる流動層内
空気比の値を得ることができる。関数発生器18
は第6図に示されるグラフに従つて、層内温度に
対応して第6図の斜線の範囲における層内空気比
を表す信号を前述のようにライン19に導出す
る。
次に演算回路20についてさらに詳述する。燃
料流量に対応する理論空気量は、燃料組成から決
まる単位燃料量を完全燃焼させるのに必要な空気
量(Lmin)に燃料流量(G)を乗じて算出され
Lmin×Gで表わされる。
料流量に対応する理論空気量は、燃料組成から決
まる単位燃料量を完全燃焼させるのに必要な空気
量(Lmin)に燃料流量(G)を乗じて算出され
Lmin×Gで表わされる。
したがつて層内温度から算出された空気比をλ
とすると燃焼炉に供給する空気流量の算出は次の
演算式による。
とすると燃焼炉に供給する空気流量の算出は次の
演算式による。
L=λ×Lmin×G ……(1)
ここで第1式におけるLは燃焼炉に供給する空
気流量であり、λは層内温度から算出され、関数
発生器18からライン19を介して与えられる層
内空気比であり、Lmin×Gは、上述のように、
燃料流量に対応する理論空気量である。演算回路
20は第1式における空気流量Lを演算して求め
る。
気流量であり、λは層内温度から算出され、関数
発生器18からライン19を介して与えられる層
内空気比であり、Lmin×Gは、上述のように、
燃料流量に対応する理論空気量である。演算回路
20は第1式における空気流量Lを演算して求め
る。
この実施例では、1次空気の流量の制御につい
て述べたけれども、本発明の他の実施例として、
1次空気および2次空気を含む燃焼用空気の総流
量の制御に用いられてもよいのはもちろんであ
る。
て述べたけれども、本発明の他の実施例として、
1次空気および2次空気を含む燃焼用空気の総流
量の制御に用いられてもよいのはもちろんであ
る。
このようにNOx、SOxの層内温度に対する特性
からNOx、SOxの発生量の抑制に最適な層内温度
対層内空気比の関数関係を予め実験などに基づい
て設定しておき、検出された層内温度を利用して
層内空気比を設定している。したがつて第1図お
よび第2図で示されたように層内温度、層内空気
比に対して逆の挙動を示す傾向があるNOx、SOx
発生量を抑制することが可能となる。また、流動
層は熱容量が大きいために、燃料流量の変化に対
して層内温度の追従が遅れる。したがつて燃料流
量の変化に対してただちに層内空気比を設定する
とNOx、SOxの発生量の増大をまねくおそれがあ
るが、本発明に従えば、層内温度を検出して層内
空気比を設定するためにそのようなおそれがな
い。
からNOx、SOxの発生量の抑制に最適な層内温度
対層内空気比の関数関係を予め実験などに基づい
て設定しておき、検出された層内温度を利用して
層内空気比を設定している。したがつて第1図お
よび第2図で示されたように層内温度、層内空気
比に対して逆の挙動を示す傾向があるNOx、SOx
発生量を抑制することが可能となる。また、流動
層は熱容量が大きいために、燃料流量の変化に対
して層内温度の追従が遅れる。したがつて燃料流
量の変化に対してただちに層内空気比を設定する
とNOx、SOxの発生量の増大をまねくおそれがあ
るが、本発明に従えば、層内温度を検出して層内
空気比を設定するためにそのようなおそれがな
い。
以上のように本発明によれば、流動層燃焼炉を
備える流動層ボイラなどにおいて予め実験などに
基づいて設定されたNOx、SOxの発生量を抑制す
るために最適の層内温度対層内空気比の関数関係
に、検出された層内温度を与えて層内空気比を設
定するようにしたので、層内温度に応じて常に最
適な層内空気比で運転を行なうことができ、しか
も燃料流量に対する層内温度の応答が遅いために
従来技術ではNOx、SOxの発生量の増大が起こる
おそれがあつたけれども、本発明では層内温度を
検出して層内空気比を設定するためにそのような
おそれがない。このようにして負荷の変動に拘ら
ず運転中のNOx、SOxの発生量を所定値に抑える
ことが可能となる。
備える流動層ボイラなどにおいて予め実験などに
基づいて設定されたNOx、SOxの発生量を抑制す
るために最適の層内温度対層内空気比の関数関係
に、検出された層内温度を与えて層内空気比を設
定するようにしたので、層内温度に応じて常に最
適な層内空気比で運転を行なうことができ、しか
も燃料流量に対する層内温度の応答が遅いために
従来技術ではNOx、SOxの発生量の増大が起こる
おそれがあつたけれども、本発明では層内温度を
検出して層内空気比を設定するためにそのような
おそれがない。このようにして負荷の変動に拘ら
ず運転中のNOx、SOxの発生量を所定値に抑える
ことが可能となる。
特に本発明では、燃焼炉の1段の流動層におけ
る燃焼を完結させるものであり、ここでNOx、
SOxの発生を伴う空気比領域でNOx、SOxの発
生量を所定量に抑えつつ燃焼制御を行なうことが
可能である。これによつて構成が、簡略化され
る。
る燃焼を完結させるものであり、ここでNOx、
SOxの発生を伴う空気比領域でNOx、SOxの発
生量を所定量に抑えつつ燃焼制御を行なうことが
可能である。これによつて構成が、簡略化され
る。
第1図は流動層内温度と排ガス中のSOxの濃度
との関係を示すグラフ、第2図は流動層内温度と
排ガス中のNOxの濃度との関係を示すグラフ、
第3図は本発明の一実施例のNOx、SOxの発生を
抑制するための制御装置および流動層ボイラ1を
含む簡略化した系統図、第4図は流動層内温度と
排ガス中のSOxの濃度との関係を示すグラフ、第
5図は流動層内温度と排ガス中のNOxの濃度と
の関係を示すグラフ、第6図は流動層内温度tbと
空気比λとの関係を示すグラフである。 1……流動層ボイラ、2……流動層、3,5…
…流路、6……伝熱管、8……圧力検出器、16
……温度検出器、18……関数発生器、21……
流量検出器、24……ダンパ。
との関係を示すグラフ、第2図は流動層内温度と
排ガス中のNOxの濃度との関係を示すグラフ、
第3図は本発明の一実施例のNOx、SOxの発生を
抑制するための制御装置および流動層ボイラ1を
含む簡略化した系統図、第4図は流動層内温度と
排ガス中のSOxの濃度との関係を示すグラフ、第
5図は流動層内温度と排ガス中のNOxの濃度と
の関係を示すグラフ、第6図は流動層内温度tbと
空気比λとの関係を示すグラフである。 1……流動層ボイラ、2……流動層、3,5…
…流路、6……伝熱管、8……圧力検出器、16
……温度検出器、18……関数発生器、21……
流量検出器、24……ダンパ。
Claims (1)
- 1 流動層を備える燃焼炉の前記流動層内の温度
検出器と、蒸気圧力などの負荷要求量を検出する
検出器とを備え、負荷要求量から必要な燃料流量
を演算し、一方、検出した層内温度から予め設定
された層温度に対する最適空気比の関数関係よ
り、NOxおよびSOx発生量を所定量内に抑える
層内空気比を演算し、これに燃料流量に対応する
理論空気量を乗じて供給すべき層内空気量を演算
する手段を備え、上記演算結果に基づいて燃料と
層内空気を供給することを特徴とする流動層を備
える燃焼炉の有害ガス抑制制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10924382A JPS591909A (ja) | 1982-06-24 | 1982-06-24 | 流動層を備える燃焼炉の有害ガス抑制制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10924382A JPS591909A (ja) | 1982-06-24 | 1982-06-24 | 流動層を備える燃焼炉の有害ガス抑制制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS591909A JPS591909A (ja) | 1984-01-07 |
JPH0154602B2 true JPH0154602B2 (ja) | 1989-11-20 |
Family
ID=14505238
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10924382A Granted JPS591909A (ja) | 1982-06-24 | 1982-06-24 | 流動層を備える燃焼炉の有害ガス抑制制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS591909A (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5461330A (en) * | 1977-10-25 | 1979-05-17 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | Combustion control process of fluidized bed |
-
1982
- 1982-06-24 JP JP10924382A patent/JPS591909A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5461330A (en) * | 1977-10-25 | 1979-05-17 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | Combustion control process of fluidized bed |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS591909A (ja) | 1984-01-07 |
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