JPH0151617B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

〔技術分野〕 本発明は、局部洗浄を行なう衛生洗浄装置に関
する。 〔従来技術〕 従来、衛生洗浄装置は温水を噴出する温水洗浄
装置、温風を噴出する温風乾燥装置、及び暖房便
座等の機能が備えられた構成である。これらの機
能を作動させるために、操作部及び制御部が設け
られ、例えば温水洗浄装置の場合には温水温度及
び流量を検知調整するためのセンサ、ヒータ、流
量調整弁等が具備される。また温風乾狸装置、暖
房便座にも夫々必要な機器が組込まれている。こ
のように快適洗浄のために機能が多様化し保守点
検も複雑化し困難をきわめていた。 〔発明の目的〕 本発明は、保守点検を容易にするため構成機器
の故障を検知し、診断する機能を付属させ、しか
も操作表示灯を故障表示に代用可能として、故障
表示の目視確認を容易とし、かつ故障内容の細目
をも表示できるようにすることを目的とする。 〔発明の構成〕 本発明の構成は、温水洗浄と暖房便座、又は温
水洗浄、温風乾燥及び暖房便座の機能を備えた衛
生洗浄装置において、各機能構成機器の異常を検
知、診断する手段を有し、その異常表示を操作部
に配置された各機能の操作表示手段を代用して行
ない、かつ故障内容を表示手段である表示灯の点
灯組合せにより確認できるようにしたものであ
る。 〔実施例〕 以下、図面に示す実施例に基いて本発明を説明
する。 第１図は本発明に係る衛生洗浄装置の斜視図
で、図中１は内部に便鉢１ａを形成した便器、２
は洗浄水タンク、３は暖房便座、４は便蓋であ
る。さらに５は衛生洗浄装置本体で、内部に温水
洗浄装置６、温風乾燥装置７を有するとともに、
これら両装置６，７及び暖房便座３の温度及び作
動を制御する制御部Ａを内蔵し、パネル部には操
作部Ｂを設けている。また、８は温水洗浄装置６
の一置６の一部をなし便鉢１ａ方向に進退可能な
洗浄ノズル、９は同ノズル８近傍に設けられる温
風吹出口である。 上記構成において、暖房便座３、温水洗浄装置
６及び温風乾燥装置７の温度および作動は操作部
Ｂの設定値により、制御部Ａによつて制御され
る。 第２図はパネル部の操作部Ｂを示す正面図で、
温水洗浄装置６を動作させる洗浄スイツチＳ−１
とビデスイツチＳ−２、温風乾燥装置７を動作さ
せる温風乾燥スイツチＳ−３、及びこれらの動作
を任意時間で停止する停止スイツチＳ−４、洗浄
水勢を調整する水勢調節ボリユームＳ−７の通常
時の洗浄において使用するものとして配置されて
いる。Ｓ−５は温水洗浄装置６のヒータのオン・
オフを行なう温水スイツチ、Ｓ−６は暖房便座３
のヒータのオン・オフを行なう便座スイツチであ
り、温水温度、温風温度及び便座温度を任意値に
設定する温度調整ボリユームＣ−１，Ｃ−２，Ｃ
−３がカバーC₀に被覆されて埋設状態に配設さ
れている。 また、Ｌ−１，Ｌ−２，Ｌ−３，Ｌ−５及びＬ
−６は各々肛門洗浄、ビデ洗浄、温風乾燥、温水
ヒータ、便座ヒータの作動時に点灯する表示灯で
ある。 第３図は制御部Ａ及び操作部Ｂによる制御系を
示すブロツク部である。まず温水洗浄系について
述べると、洗浄ノズル８はヒータ１０、温度セン
サ１１を内蔵した貯湯槽１２内に連通し、同貯湯
槽１２は電磁弁１３を中途に有して水道等の給水
源に連通している。１４は貯湯槽１２と洗浄ノズ
ル８間に設けられる水量調節器であり、制御部Ａ
により温度センサ１１とヒータ１０を介して洗浄
温水を制御し、この温水温度の設定は操作部Ｂの
温水温度調整ボリユームＣ−１により行なう。 水量調節器１４は電磁弁１３と貯湯槽１２の間
に設けてもよい。又電磁弁１３の代りにポンプを
使用し、給水源として洗浄水タンク２より取水す
る方法もある。この場合、ポンプの回転又は往復
運動の制御により、水量を調節することが可能で
ある。 洗浄ノズル８はモータ１５により軸線方向に進
退し、洗浄スイツチＳ−１操作により肛門洗浄、
ビデ洗浄スイツチＳ−２によりビデ洗浄の各々の
位置に達する進出動を行なう。この洗浄ノズル８
の洗浄位置及び収納位置の検出は位置センサ１６
により行なう。 次に温風乾燥系について述べると、温風乾燥装
置７は送風フアン１９と、流路内に設けられるヒ
ータ２０、温度センサ２１を備え、送風フアン１
９及びヒータ２０の通電は温風乾燥スイツチＳ−
３により行ない、温風温度の設定は温風温度調整
ボリユームＣ−２により行なう。 便座３には加熱用のヒータ１７と温度センサ１
８が取付けられ、両者により便座温度を制御し、
ヒータ１７への通電は便座スイツチＳ−６により
行ない、温度設定は便座温度調整ボリユームＣ−
３により行なう。 また表示灯Ｌ−１〜Ｌ−６を有する各スイツチ
Ｓ−１〜Ｓ−６及び停止スイツチＳ−４は自動復
帰型のタクトスイツチであり、各温度調整ボリユ
ームＣ−１，Ｃ−２，Ｃ−３は前述のように通常
カバーC₀によつて被覆されている。 次に作動について述べる。同第３図の制御ブロ
ツク図において、停止スイツチＳ−４を押し続け
ると、計時手段Ｍ−１がカウントを開始し、一定
時間（ｋ；本例ではｋ＝30秒）経つと継続操作時
間判定手段Ｍ−２によつて表示機能切替手段Ｍ−
３に表示切替を指令する。一方、故障検出手段Ｍ
−４によつて、常時各機能部の故障発生の有無を
検出し、故障が検出された場合、故障記憶手段Ｍ
−５に記憶される。 次に、この故障記憶手段Ｍ−５から出力信号に
より、故障内容表示変換手段Ｍ−６が制御対象要
素のどれかが故障しているかを表示灯Ｌ−１〜Ｌ
−６の組合せによつて表示できるように表示変換
して表示機能切替手段Ｍ−３に入力する。第４図
はこれらの制御を実行するフローチヤートであ
る。 故障検出手段Ｍ−４は、従来から各種の制御に
利用されている構成を持つものであり、制御部Ａ
に含まれる制御系において各制御対象要素に対し
て予め設定した基準値との比較によつて故障の有
無を判定する。たとえば、暖房便座３の故障を検
知する場合では、温度センサ１８による検出温度
を基準値と比較すると同時にヒータ１７の作動の
信号も基準値（実際には通電又は非通電）と比較
し、これらの信号が基準値からずれたときに故障
と判定する等である。また、各制御対象要素に対
して、それぞれ故障の条件を基準値として制御部
Ａに予め設定しておき、各制御対象要素からの信
号がこの条件に合致したとき故障と判定するよう
な構成とすることもできる。 更に、暖房便座３の制御のみでなく、温水洗浄
装置６及び温風乾燥装置７の故障も、同様な制御
によつて故障を判定でき、またこれらの機器の故
障のほか、制御部Ａを含めた回路の検知も可能で
ある。なお、温水洗浄装置６において洗浄ノズル
８の作動の故障を検出する場合には、位置センサ
１６を利用する。 上記により、表示灯Ｌ−１〜Ｌ−６は故障表示
可能となり、この表示灯Ｌ−１〜Ｌ−６の点滅若
しくは点灯によつて故障位置を知ることができ
る。これには例えば予め洗浄スイツチＳ−１の表
示灯Ｌ−１が点滅した時には温水洗浄装置６が、
温風乾燥スイツチＳ−３の表示灯Ｌ−３が点滅の
場合には温風乾燥装置７が、及び便座スイツチＳ
−６の表示灯Ｌ−６が点滅した時は暖房便座３に
夫々故障個所が検出される構成としておけばよ
い。 ここで、暖房便座３が故障していた場合を想定
し、故障機能を表示を行なう方法について述べ
る。まず前述のように停止スイツチＳ−４を本実
施例では30秒間押し続ければ、表示機能切替手段
Ｍ−３によつて各表示灯Ｌ−１〜Ｌ−６は故障表
示機能を有するようになる。 この段階で便座スイツチＳ−６の表示灯Ｌ−６
が点滅して、暖房便座７に付属する機能に故障が
あることが表示される。更に、故障内容表示変換
手段Ｍ−６によつて洗浄スイツチＳ−１の表示灯
Ｌ−１が点灯すると、次頁に示す表に対応させて
ヒータ１７に故障が生じていることが判定でき
る。この表は温水洗浄装置６、温風乾燥装置７及
び暖房便座３の各機能の故障を表示するために、
表示灯Ｌ−１〜Ｌ−６の組合せを利用したもの
で、予め定めておく。

〔効果〕

本発明は、操作部の表示灯を簡単な操作で故障
表示灯として代用できるので容易に目視判定で
き、しかも付属した各装置の構成機器項目の故障
をも判定することができるので、保守点検が部品
交換時の作業時間を短縮できるという効果を有す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は衛生洗浄装置の斜視図、第２図は操作
部の正面図、第３図は制御系のブロツク図、第４
図は表示手段の故障表示切替を実行するフローチ
ヤートである。 １……便器、１ａ……便鉢、２……洗浄水タン
ク、３……暖房便座、４……便蓋、５……衛生洗
浄装置本体、６……温水洗浄装置、７……温風乾
燥装置、８……洗浄ノズル、９……温風噴出口、
１０……ヒータ、１１……温度センサ、１２……
貯湯槽、１３……電磁弁、１４……水量調節器、
１５……モータ、１６……位置センサ、１７……
ヒータ、１８……温度センサ、１９……送風フア
ン、２０……ヒータ、２１……温度センサ、Ａ…
…制御部、Ｂ……操作部、C₀……カバー、Ｓ−
１……洗浄スイツチ、Ｓ−２……ビデスイツチ、
Ｓ−３……温風乾燥スイツチ、Ｓ−４……停止ス
イツチ、Ｓ−５……温水ヒータスイツチ、Ｓ−６
……便座スイツチ、Ｓ−７……水勢調節ボリユー
ム、Ｃ−１……温水温度調整ボリユーム、Ｃ−２
……温風温度調整ボリユーム、Ｃ−３……便座温
度調整ボリユーム、Ｌ−１……洗浄表示灯、Ｌ−
２……ビデ表示灯、Ｌ−３……温風乾燥表示灯、
Ｌ−５……温水ヒータ表示灯、Ｌ−６……便座ヒ
ータ表示灯、Ｍ−１……計時手段、Ｍ−２……継
続操作時間判定手段、Ｍ−３……表示機能切替手
段、Ｍ−４……故障検出手段、Ｍ−５……故障記
憶手段、Ｍ−６……故障内容表示変換手段。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 温水洗浄装置と、便座暖房装置とを備え、同
   両装置を作動させる操作部と、両装置の温度及び
   作動を制御する制御部とを有する衛生洗浄装置で
   あつて、上記操作部は、 (a) 温水洗浄装置と便座暖房装置の作動を行なう
   操作手段、 (b) 上記温水洗浄装置と便座暖房装置の作動状態
   及び故障内容を表示する表示手段、 を有し、上記制御部は、 (a) 上記操作手段の継続操作時間を計測する計時
   手段、 (b) 上記継続操作時間が設定値以上になつたこと
   を判定する継続操作時間判定手段、 (c) 上記温水洗浄装置と便座暖房装置の各制御対
   象要素の故障を、前記温水洗浄装置及び便座暖
   房装置のそれぞれの制御対象要素から前記制御
   部に入力される各信号と予め設定した基準値と
   を比較して判定検出する故障検出手段、 (d) 同故障検出手段からの信号を記憶する故障記
   憶手段、 (e) 上記故障記憶手段の出力信号により上記制御
   対象の故障内容を前記表示手段の点灯組合せに
   変換する故障内容表示変換手段、 (f) 前記継続操作時間判定手段及び上記故障内容
   表示変換手段からの出力信号により表示手段を
   故障表示に切替えかつ表示手段である表示灯の
   点灯組合せにより故障内容を表示するための表
   示機能切替手段、 とを有してなることを特徴とする衛生洗浄装置。 ２ 温水洗浄装置と、温風乾燥装置と、便座暖房
   装置とを備え、同各装置を作動させる操作部と、
   各装置の温度と作動を制御する制御部とを有する
   衛生洗浄装置であつて、上記操作部は (a) 温水洗浄装置、温風乾燥装置、及び便座暖房
   装置の作動を行なう操作手段、 (b) 同温水洗浄装置、温風乾燥装置、及び便座暖
   房装置の作動状態及び故障内容を表示する表示
   手段、 を有し、前記制御部は、 (a) 上記操作手段の継続操作時間を計測する計時
   手段、 (b) 上記継続操作時間が設定値以上になつたこと
   を判定する継続操作時間判定手段、 (c) 上記温水洗浄装置、温風乾燥装置及び便座暖
   房装置の各制御対象要素の故障を、前記温水洗
   浄装置、温風乾燥装置及び便座暖房装置のそれ
   ぞれの制御対象要素から前記制御部に入力され
   る各信号と予め設定した基準値とを比較して判
   定検出する故障検出手段、 (d) 同故障検出手段からの信号を記憶する故障記
   憶手段、 (e) 上記故障記憶手段の出力信号により制御対象
   の故障内容を前記表示手段の点灯組合せに変換
   する故障内容表示変換手段、 (f) 前記継続操作時間判定手段及び上記故障内容
   表示変換手段からの出力信号により表示手段を
   故障表示に切替えかつ表示手段である表示灯の
   点灯組合せにより故障内容を表示するための表
   示機能切替手段、 とを有してなることを特徴とする衛生洗浄装置。