JPH0240429Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は熱交換器に連なる水路に通水検出器を
設けて、通水検出により熱交換器を加熱するバー
ナの燃焼を行うようにした給湯器に関するもので
ある。

（従来の技術） 従来のこの種給湯器には水流スイツチや水量セ
ンサ等を通水検出器として用いているが、特に回
転式の水量センサは水路内に回転軸の受部がある
為、水路内に侵入したゴミ、砂等が付着して回転
不能即ち通水検出不能となる問題がある。

ところでかかる通水検出器の不良時給湯栓を開
けば通水が行われるが給湯器は当然燃焼は行われ
ない。そしてこのような時態となつても給湯器側
では通水状態であるか否かの判別が出来ない為通
水検出器の故障表示を行えない問題を有してい
た。

（問題点を解決するための手段） 本考案は上記問題を解決するために、熱交換器
への通水を検出する通水検出器と、熱交換器に連
なる水路に設けた電磁弁と、上記検出器による通
水検出を受けて燃焼指令を出力すると共に操作器
からの運転指令を受けて電磁弁の開弁指令を出力
する制御器とを備え、前記操作器には運転指令出
力後の所定時間内に制御器が通水信号を受けない
場合に通水検出器の不良表示を行う表示部を設け
た構成としている。

（作用） 操作器の操作により運転指令が制御器に入力さ
れると制御器は電磁弁に開弁指令を出力して電磁
弁が開かれ、熱交換器に通水が行われる。この場
合通水検出器が正常であれば通水検出されて燃焼
が開始されるが、通水検出器の不良時には運転指
令出力後の所定時間経過後に制御器は不良信号を
出力して操作器の表示部に通水検出器の不良表示
が行われる。

（実施例） 図面は自動風呂釜付き給湯器の一例を示したも
ので、１は給湯器、２は風呂釜である。風呂釜２
は浴槽３と熱交換器４とをポンプ５を介して接続
した循環加熱路６を有する。給湯器１は熱交換器
７に連なる水路８に回転式水量センサを用いた通
水検出器９を設けると共に給湯水路１０を分岐し
て、この分岐水路１１に電磁弁１２を設けてあ
る。分岐水路１１はホツパー１３を介して前記循
環加熱路６と接続してある。１４は台所等に設け
た給湯栓である。１５は制御器、１６は操作器で
あり、操作器１６には図示しない運転スイツチ等
の操作手段が設けられ、運転信号を制御器１５に
出力すると共に制御器１５からの表示信号を受け
て表示部１７に出力するリモコワ制御器１８が設
けられている。

以上の構成において、操作器１６より運転指令
が制御器１５に出力されると制御器１５より電磁
弁１２の開弁指令が出力されて電磁弁１２が開か
れ、熱交換器７への通水が行われる。そして通水
検出器９からの通水信号を制御器１５が受けると
図示しないバーナの燃焼指令が出力されて、給湯
水が分岐水路１１、ホツパー１３を介して浴槽３
に供給される。かかる給湯水の供給が浴槽３の設
定水位まで行われた後、電磁弁１２が閉弁される
と共にポンプ５が動いて浴槽水は設定温度まで加
熱される。そころで上記電磁弁１２が開かれてか
ら所定時間内に制御器１５に通水信号が出力され
ないと、制御器１５よりリモコン制御器１８に不
良信号が出力され、表示部１７に通水検出器９の
不良表示が行われ、従つて使用者はこの表示によ
り通水検出器９の不良を確認できる。

尚、本実施例では浴槽への自動給湯を行う給湯
器について説明したが、台所等の給湯栓を運転指
令に基づき電磁的に開栓させるものにおいても適
用可能なものである。

（考案の効果） 以上説明したように本考案によれば燃焼不能の
一要因となる通水検出器の故障の有無を判定する
ことができしかも故障時には不良表示が行われる
ので使用者は通水検出器の不良を明確に認識する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示す全体構成図であ
る。 ７……熱交換器、９……通水検出器、１２……
電磁弁、１５……制御器、１６……操作器、１７
……表示部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 熱交換器への通水を検出する通水検出器と、熱
   交換器に連なる水路に設けた電磁弁と、上記検出
   器による通水検出を受けて燃焼指令を出力すると
   共に操作器からの運転指令を受けて電磁弁の開弁
   指令を出力する制御器とを備え、前記操作器には
   運転指令出力後の所定時間内に制御器が通水信号
   を受けない場合に通水検出器の不良表示を行う表
   示部を設けたことを特徴とする給湯器。