JP3643391B2 - 風呂釜の追い焚き流水検出センサのオフ動作要因判別方法およびその装置 - Google Patents

風呂釜の追い焚き流水検出センサのオフ動作要因判別方法およびその装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3643391B2
JP3643391B2 JP18774394A JP18774394A JP3643391B2 JP 3643391 B2 JP3643391 B2 JP 3643391B2 JP 18774394 A JP18774394 A JP 18774394A JP 18774394 A JP18774394 A JP 18774394A JP 3643391 B2 JP3643391 B2 JP 3643391B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hot water
water
reheating
detection sensor
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP18774394A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0828953A (ja
Inventor
達志 及川
Original Assignee
株式会社ガスター
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ガスター filed Critical 株式会社ガスター
Priority to JP18774394A priority Critical patent/JP3643391B2/ja
Publication of JPH0828953A publication Critical patent/JPH0828953A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3643391B2 publication Critical patent/JP3643391B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、風呂釜の追い焚き流水検出センサのオフ動作要因判別方法およびその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図4には給湯機能を備えた従来の一般的な風呂釜1のシステム構成が示されている。同図において、器具ケース2内には追い焚き循環路3と給湯手段4とが備えられており、追い焚き循環路3には、追い焚き湯水の流れを検出する追い焚き流水検出センサとしての流水スイッチ5と、風呂温度を検出するためのサーミスタ等の風呂温度センサ6と、追い焚き湯水を循環駆動する追い焚き循環ポンプ7と、循環湯水を加熱する追い焚き熱交換器8とが介設されている。この追い焚き循環路3の往管10と戻り管11は浴槽12の側壁に接続されている。
【0003】
前記追い焚き熱交換器8の下方側には追い焚きバーナ13が設けられ、この追い焚きバーナ13の燃焼火炎によって追い焚き熱交換器8が加熱されるようになっている。
【0004】
前記流水スイッチ5としては、一般的に、図5に示すようなスイング式のセンサが用いられている。この種の流水スイッチ5は、センサ室27内にピン28によって回動自在の支持板30が設けられ、この支持板30の面上にマグネット31が配設される。管路に水が流れていない状態のときには、支持板30は自重によってほぼ下向きに静止しており、マグネット31はリードスイッチ32から離れた位置にある。この状態で、管路に湯水が流れると、この湯水の流れが支持板30に作用し、支持板30は図5の矢印の方向に回転し、マグネット31はリードスイッチ32側に当接し、その当接状態を維持する。これにより、リードスイッチ32から流水検出信号のオン信号が出力されるのである。
【0005】
給湯手段4は、給湯熱交換器14を備え、この給湯熱交換器14の入口側には給水管15が接続され、この給水管15には給水流量を検出するフローセンサ16と、給水温度を検出するサーミスタ等の入水温度センサ17とが設けられている。
【0006】
給湯熱交換器14の出口側には給湯管18が接続されており、給湯熱交換器14の出口側の給湯管18には給湯熱交換器14からの出湯温度を検出するサーミスタ等の出湯温度センサ20が設けられている。前記給湯熱交換器14の下方側には給湯バーナ21が配設されており、この給湯バーナ21の燃焼火炎によって給湯熱交換器14が加熱されるようになっている。また、給湯管18と、追い焚き循環路3の追い焚き循環ポンプ7と追い焚き熱交換器8間の管路22とは注湯管23によって連通接続されており、この注湯管23には電磁弁等の注湯弁24が介設されている。
【0007】
前記各温度センサ6,17,20の温度検出信号と、流水スイッチ5の流水検出信号と、フローセンサ16の流量検出信号は制御装置25に加えられており、この制御装置25にはリモコン26が接続されている。このリモコン26には給湯運転を指令する給湯運転操作ボタンと、追い焚き運転を指令する追い焚き運転操作ボタンと、浴槽12への湯張り運転を指令するボタンと、給湯温度を設定する給湯温度設定ボタンと、風呂温度を設定する風呂温度設定操作ボタンと、浴槽水位を指定する水位設定ボタン等の各種のボタンと、これら各ボタンの指令内容や、各検出温度や、故障等のエラー表示等を表示する表示部が設けられている。
【0008】
制御装置25は、各センサ5,6,16,17,20等の信号とリモコン26からの信号を受け、内蔵するシーケンスプログラムに従い、給湯運転や追い焚き運転を制御する。
【0009】
すなわち、リモコン26の追い焚き運転操作ボタンにより追い焚き運転が指令されると、燃焼ファン(図示せず)を回転駆動し、追い焚き循環ポンプ7を駆動する。そして、流水スイッチ5が浴槽12からの追い焚き循環湯水の流れを検出したときに、追い焚きバーナ13を点着火してバーナ燃焼を行い、循環湯水を追い焚き熱交換器8で加熱して追い焚きを行う。そして、風呂温度センサ6により浴槽湯水の温度が風呂設定温度と等しい温度を検出したときに、追い焚き循環ポンプ7を停止し、追い焚きバーナ13の燃焼を停止して、浴槽湯水の追い焚き運転を停止する。
【0010】
また、リモコン26により給湯運転が指令され、給湯管18の蛇口側の給湯栓(図示せず)が開けられて、フローセンサ16から流量検出信号が加えられたときに、燃焼ファン(図示せず)を回転し、給湯バーナ21を燃焼して給湯熱交換器14を通る水を加熱して設定温度の湯にし、この湯を給湯管18を通して台所等の所望の給湯場所に給湯する。そして、給湯栓が閉じられて、フローセンサ16からオフ信号が加えられたときに、給湯バーナ21の燃焼を停止し、給湯運転を終了する。
【0011】
なお、浴槽12への湯張り運転が指令されたときには、注湯弁24を開け、給湯熱交換器14側で作り出した湯を追い焚き循環路3に導入し、この追い焚き循環路3を通して浴槽12に湯を落とし込み、浴槽12の湯張りを行う。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この種の風呂釜においては、追い焚き運転が指令されて、追い焚き循環ポンプ7を駆動し、浴槽湯水の追い焚きを開始したとき、流水スイッチ5からオフ信号が出力されているときには、制御装置25は追い焚き循環ポンプ7が駆動されているにも拘わらず、流水スイッチ5が水の流れを検出していないので、流水スイッチ5が故障したものと判断し、リモコン26の表示部に流水スイッチ5の故障を表示し、追い焚きバーナ13への点着火を行わず追い焚き運転を停止する。
【0013】
このように、リモコン26に流水スイッチ5の故障が表示され、追い焚き運転が行われないので、風呂の利用者はその風呂釜のメーカーのサービスステーション等に故障修理の要請を行うこととなるが、その修理の作業員が現場に来て点検を行ったところ、浴槽12に水が張られていない状態で追い焚き運転が行われた結果、流水スイッチ5が追い焚き運転を開始しても、水の流れを検出できずに流水スイッチ5からオフ信号が出力され続けて故障表示がされたことが判明し、実際には流水スイッチ5が故障していないにも拘わらず、流水スイッチ5の故障表示が行われることで、故障修理の作業員がその無駄な修理作業に振り回されるという問題があった。
【0014】
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、追い焚き運転が開始した後、流水スイッチからオフ信号が出力されたときには、そのオフ信号が故障により出されたのか、あるいは浴槽が空の状態で追い焚き運転が開始されたために出されたものかを区別表示して、流水スイッチが故障していないにも拘わらず故障表示がされて修理の作業員がその誤表示に振り回されることのない風呂釜の追い焚き流水検出センサのオフ動作要因判別方法およびその装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、次のように構成されている。すなわち、本発明の方法は、浴槽に接続される追い焚き循環路に、浴槽湯水の循環駆動を行う追い焚き循環ポンプと、追い焚き循環湯水の流れを検出する追い焚き流水検出センサと、循環湯水を加熱する追い焚き熱交換器とが組み込まれ、この追い焚き循環路に注湯弁を介して給湯熱交換器側の湯水を導く注湯管が接続されている風呂釜において、前記追い焚き循環ポンプを駆動して浴槽湯水の追い焚き運転を開始した後、追い焚き流水検出センサから追い焚き循環湯水の非検出信号であるオフ信号が出力されたときに、追い焚き循環ポンプを停止して注湯弁を開け、給湯熱交換器側の湯水を追い焚き循環路に導き追い焚き流水センサを通して通水しながら追い焚き流水検出センサの出力信号をモニタし、該追い焚き流水検出センサの信号がオフ信号のときは追い焚き流水検出センサの故障と判定して故障表示を行い、追い焚き流水検出センサが流水検出のオン信号を出力しているのときは浴槽が空状態と判定してその旨を表示することを特徴として構成されている。
【0016】
また、本発明の装置は、浴槽に接続される追い焚き循環路に、浴槽湯水の循環駆動を行う追い焚き循環ポンプと、追い焚き循環湯水の流れを検出する追い焚き流水検出センサと、循環湯水を加熱する追い焚き熱交換器とが組み込まれ、この追い焚き循環路に注湯弁を介して給湯熱交換器側の湯水を導く注湯管が接続されている風呂釜において、前記追い焚き循環ポンプを駆動して浴槽湯水の追い焚き運転を開始した後、追い焚き流水検出センサから追い焚き循環湯水の非検出信号であるオフ信号が出力されたときに、追い焚き循環ポンプを停止して注湯弁を開け、給湯熱交換器側の湯水を追い焚き循環路に導き追い焚き流水センサを通して通水させる給湯湯水導入駆動手段と、前記注湯弁が開けられた以降に追い焚き流水検出センサの出力信号をモニタし、該出力信号がオフ信号のときは追い焚き流水検出センサの故障と判定し、追い焚き流水検出センサの出力信号が流水検出のオン信号のときは浴槽が空状態と判定するセンサオフ要因判別部と、このセンサオフ要因判別部の判定結果を区別表示する表示部とを有することを特徴として構成されている。
【0017】
【作用】
上記構成の本発明において、追い焚き運転が指令されて、追い焚き循環ポンプが駆動され、追い焚き運転が開始されたときに、追い焚き流水検出センサからオフ信号が出力されているときには、追い焚き流水検出センサ自身が故障した状態にあるのか、あるいは浴槽が空の状態で追い焚き運転が開始されたために、追い焚き流水検出センサからオフ信号が出力されているのかの区別判断するために、そのチェック動作が行われる。
【0018】
まず、前記追い焚き流水検出センサからオフ信号が出されているときには、追い焚き循環ポンプを停止して注湯弁を開け、給湯熱交換器側の湯水を追い焚き循環路に導いて追い焚き流水センサが設置されている管路を通水する。この通水により、追い焚き流水検出センサから流水検出のオン信号が出力されたときには、追い焚き流水検出センサは故障でなく、追い焚き流水検出センサからオフ信号が出力されたのは浴槽が空の状態で追い焚き運転が開始されたからと判断して浴槽が空の状態である旨をリモコン等の表示部に表示する。これに対し、給湯熱交換器側の湯水を通水しても引き続き追い焚き流水センサからオフ信号が出力されているときには流水センサ自身が故障したものと判定して追い焚き流水検出センサの故障表示を同様にリモコン等の表示部に行う。
【0019】
風呂の使用者は、これらの表示を見ることにより、浴槽が空の状態にあるのか、追い焚き流水検出センサ自身が故障の状態にあるのかを容易に知ることができ、迅速にその対策を講じることができる。
【0020】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。なお、本実施例の説明において、従来例と同一の部分には同一符号を付し、その重複説明は省略する。
【0021】
図1には本実施例における風呂釜のシステム構成が示されている。本実施例が従来例と異なることは、追い焚き循環路3の追い焚き循環ポンプ7の吐出側と追い焚き熱交換器8間の管路22に、追い焚き流水検出センサとしての流水スイッチ5を介設し、この流水スイッチ5と追い焚き循環ポンプ7との間の管路に注湯管23を接続し、さらに、制御装置25内に、流水スイッチ5のオフ信号の動作要因を判別する装置を内蔵したことであり、それ以外の構成は前記従来例と同様である。
【0022】
図2は本実施例において特徴的な流水スイッチ5のオフ動作要因判別装置のブロック構成を示したもので、信号入力部33と、給湯湯水導入駆動手段34と、オフ要因判別部35と、表示部36とを有して構成されている。前記信号入力部33と、給湯湯水導入駆動手段34と、オフ要因判別部35とは制御装置25内に形成され、表示部36はリモコン26に形成されている。
【0023】
信号入力部33は、流水スイッチ5の流水検出信号と、リモコン26の信号と、フローセンサ16の信号を受け、それらの各対応する信号を給湯湯水導入駆動手段34とオフ要因判別部35へ加える。
【0024】
給湯湯水導入駆動手段34は、ポンプ駆動制御部37と、注湯弁駆動制御部38とを有しており、ポンプ駆動制御部37は、リモコン26から追い焚き運転が指令されたときに追い焚き循環ポンプ7を駆動する。その一方において、追い焚き循環ポンプ7を駆動した後、流水スイッチ5から流水の非検出信号であるオフ信号が加えられたときには、追い焚き循環ポンプ7を停止する。注湯弁駆動制御部38は、ポンプ駆動制御部37が流水スイッチ5からオフ信号が出されていることを確認して追い焚き循環ポンプ7を停止したときに、注湯弁24を開動作する。
【0025】
オフ要因判別部35は、前記注湯弁駆動制御部38による注湯弁24の開動作信号を受けて、流水スイッチ5の信号をモニタし、フローセンサ16からオン信号が出力されているにも拘わらず流水スイッチ5からオフ信号が出力され続けているときには流水スイッチ5自身が故障したものと判定して表示部36に流水スイッチ5の故障判定信号を送る。すなわち、注湯弁24が開けられることにより、給水管15から給湯熱交換器14に給水が行われ、給湯バーナ21が燃焼し、給湯熱交換器14側の湯は注湯管23と流水スイッチ5を順に通り、さらに、追い焚き熱交換器8を通り、往管10から浴槽12内に落とし込まれる。そして、この流水スイッチ5を通る湯水の流れが本来ならば流水スイッチ5により検出されるべきところ、流水スイッチ5から非検出信号のオフ信号が出力されたということは流水スイッチ5自身が故障したことを意味し、オフ要因判別部35はこれを流水スイッチ5自身の故障と判定してその判定信号を表示部36へ加えるのである。
【0026】
その一方、オフ要因判別部35は、前記注湯弁24が開けられた後、流水スイッチ5から流水検出信号であるオン信号を受けたときには、流水スイッチ5自身には故障がなく、追い焚き運転が開始された後に、流水スイッチ5からオフ信号が出力されたのは、浴槽12に湯水が張られていない空の状態で追い焚き運転が開始されたものと判定し、浴槽空の判定信号を表示部36へ加える。
【0027】
表示部36はオフ要因判別部35の判定結果に基づき、流水スイッチ5の故障判定と、浴槽空の判定とを区別表示する。この表示の手法は、ランプの点滅、点灯や、カラー(色)による識別表示や、液晶画面への記号やメッセージによる適宜の区別表示により行う。
【0028】
本実施例は上記のように構成されており、次に、流水スイッチ5のオフ動作要因判別動作を図3のフローチャートに基づき説明する。まず、追い焚き運転がオンされて、追い焚き循環ポンプ7がオン駆動される。そして、ステップ102 で流水スイッチ5からオン信号(流水検出信号)が加えられたか否かを判断する。流水スイッチ5からオン信号が加えられたときには燃焼ファンを回転して追い焚きバーナ13を燃焼して浴槽12の循環湯水を追い焚き熱交換器8で加熱し、追い焚きを行う。この追い焚き中に、ステップ104 で、風呂温度センサ6により浴槽湯水の温度を検出し、ステップ105 で検出温度が風呂設定温度になったか否かを判断し、検出温度が風呂設定温度よりも低い間は追い焚き動作を継続する。検出温度が風呂設定温度に達したときに、沸き上がり状態と判断し、ステップ106 で追い焚き循環ポンプ7を停止して追い焚き運転を終了する。
【0029】
前記ステップ102 で追い焚き循環ポンプ7が駆動されたにも拘わらず流水スイッチ5からオフ信号が出力されていることを検知したときには、ステップ107 で追い焚き循環ポンプ7を停止する。そして、注湯弁24を開け、フローセンサ16から流量検出信号のオン信号が加えられたか否かを判断する。フローセンサ16からオン信号が加えられたときには、断水の事故がなく給水管15を通して給水が行われていることを意味し、この給水の水は給湯熱交換器14を通るときに給湯熱交換器14により加熱されて湯にされ、その湯は注湯管23を介して追い焚き循環路3に入り込み、流水スイッチ5、追い焚き熱交換器8を順に通って往管10から浴槽12に流れる。この動作状態で、ステップ110 では流水スイッチ5からオン信号が加えられたか否かを判断する。流水スイッチ5からオン信号が加えられたときには流水スイッチ5は故障のない正常状態と判定し、注湯弁24を閉じた後、ステップ112 でリモコン26の表示部に浴槽空の表示を行う。
【0030】
前記ステップ110 で流水スイッチ5からオン信号が加えれていないことを検知したとき、つまり、流水スイッチ5からオフ信号が引き続き出されているときには、流水スイッチ5自身が故障状態であると判定し、ステップ113 で注湯弁24を閉じ、ステップ114 でリモコン26の表示部に流水スイッチ5の故障表示を行う。
【0031】
風呂の使用者は、リモコン26の表示を見て、浴槽が空のときには、湯張りを行い、次に必要に応じ追い焚きを行って風呂を使用することができ、流水スイッチ5が故障であるときには、アフターサービスステーションに修理を依頼することとなる。
【0032】
本実施例によれば、追い焚き運転が開始した後、流水スイッチ5からオフ信号が出力されたときには、その流水スイッチ5のオフ動作の要因が故障のためであるか、あるいは浴槽が空の状態によるものであるのかの区別判断が自動的に行われてその結果が表示されるので、浴槽が空の状態のときには湯張りを直ちに開始して風呂を使用することができ、原因が分からないまま風呂の使用ができないという従来の不便を解消することができる。
【0033】
また、流水スイッチ5が故障のときには、アフターサービスステーションへ故障修理の要請がされるが、修理員はリモコン26の表示を一見して故障原因が分かり、直ちに流水スイッチ5の修理や交換を行うことで、迅速にその故障対策を講じることができる。従来例においては、単に、リモコン26の表示部にエラーの表示が出されるのみの場合があり、その場合にはそのエラーの原因を長い時間かけて調べなければならず、エラー原因を突き止めるのに手間隙がかかったが、本実施例では、浴槽が空の原因で追い焚き運転ができないときには、風呂の使用者は表示部の表示を見て直ちに湯張り等を行い風呂の使用ができ、サービスステーションに修理の依頼を要請してくることもなくなるので、修理の作業員は流水スイッチ5自身が故障していないにも拘わらず修理要請に振り回されるということもなくなり、非常に好都合である。
【0034】
なお、本発明は上記実施例に限定されることはなく、様々な実施の態様を採り得る。例えば、上記実施例では、追い焚き流水検出センサを図5に示すようなスイング式の流水スイッチ5を用いたが、これを、流量検出を行うフローセンサによって構成してもよい。追い焚き流水検出センサをスイング式の流水スイッチにより構成する場合には、流水の流れの方向が追い焚き循環ポンプ7の流れの方向と同一方向に流れる場合のみ流水の検出が行われ、逆方向の流れの場合には、図5に示すように、マグネット31がリードスイッチ32から離れて、支持板30が管路開口40を塞ぐ格好となるので、流水検出ができなくなる。このことから、図1に示すように、流水スイッチ5の上流側に注湯管23を接続することが必要となり、従来例の図4に示すように、流水スイッチ5の下流側に注湯管23を接続する方式では、注湯弁24を開けて給湯熱交換器14側の湯を追い焚き循環路3に導いても、この湯の流れを流水スイッチ5により検出することができなくなる。このため、給湯熱交換器14側の湯水を導入して流水スイッチ5のオフ動作要因のチェックを行うときには、本実施例の如く、注湯管23は必ず流水スイッチ5の上流側に接続する必要がある。
【0035】
これに対し、追い焚き流水検出センサをフローセンサによって構成した場合には、水の流れの方向に拘わらず水の流れ、つまり、流量がフローセンサにより検出されるので、注湯管23はフローセンサの上流側と下流側の何れに接続してもよいこととなり、従来例の図4に示す配管システムの場合にも注湯弁24を開き、給湯熱交換器14側の湯水を導入して支障なく追い焚き流水検出センサのオフ動作要因の判別を行うことが可能となる。
【0036】
ただ、フローセンサは、流水スイッチ5に比べ、高価であり、また、フローセンサの羽根車に髪の毛等が絡み付くという問題があり、この点、スイング式の流水スイッチ5は価格が安く、髪の毛の絡み付きの問題も殆ど生じないため、風呂釜のコスト低減やメンテナンスの容易化を図る点では優れている。
【0037】
また、上記実施例では、器具ケース2内に追い焚き熱交換器8と給湯熱交換器14を収容して追い焚きと給湯の複合器具として構成したものについて説明したが、追い焚き熱交換器8と給湯熱交換器14は別個の器具ケースに収容した個別の器具として構成し、給湯器の給湯管と風呂釜の追い焚き循環路3とを注湯弁24を介して注湯管23により接続した、いわゆる自動風呂釜においても本発明が適用されるものである。
【0038】
さらに、上記実施例では、流水スイッチ5のオフ動作要因の判別結果をリモコン26の表示部に表示したが、この表示部は制御装置25や器具ケース2のパネル面等、外部から見える部分に設けたものでもよい。
【0039】
さらに、上記実施例では、流水スイッチ5のオフ動作要因を判別する際、注湯弁24を開いた後、フローセンサ16からオン信号が出されていることを確認してから流水スイッチ5の信号がオンであるかオフであるかによって浴槽12が空の状態であるか流水スイッチ5自身が故障であるかの判定を行ったが、フローセンサ16の信号を確認することなく、注湯弁24を開けた後に流水スイッチ5の信号がオンかオフかによって直ちに流水スイッチ5のオフ動作要因を判定するようにしてもよい。通常、追い焚き運転を開始した後に断水することは極めて稀であり、注湯弁24を開ければ直ちに給湯熱交換器14側から流水スイッチ5側に通水されるので、フローセンサ16の信号を確認しないでも、支障なく流水スイッチ5のオフ動作要因を判定することができる。ただ、本実施例のように、フローセンサ16により通水を確認してオフ動作要因の判定を行う構成としたことにより、断水時にはその判定を行わないので、断水に起因する誤判断を避けることができる。
【0040】
【発明の効果】
本発明は、追い焚き運転が開始された後、追い焚き流水検出センサからオフ信号が出力されたときには、そのオフ信号のオフ動作要因を判別して区別表示するように構成したものであるから、浴槽が空の状態で追い焚き運転が開始されたために追い焚き流水検出センサからオフ信号が出力されたものか、あるいは追い焚き流水検出センサ自身が故障したためにオフ信号が出力されたかの区別を表示部の表示を一見するだけで知ることができ、風呂の使用者は浴槽が空の状態で追い焚きを開始した誤りに気付くことにより、浴槽への湯張りを行い、何ら支障なく風呂の使用を行うことができることとなり、追い焚き流水検出センサ自身が故障したときにのみサービスステーション等に故障修理の要請を行うこととなるので、修理の作業員は追い焚き流水検出センサ自身が故障していないにも拘わらず作業の要請に振り回されるということながなくなる。
【0041】
また、修理が要請されたときには、表示部の表示を見て、追い焚き流水検出センサ自身が故障したものであることを一見して判断でき、故障の要因を長い時間かけて突き止める手間隙が不要となり、その故障修理の作業を迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る追い焚き流水検出センサのオフ動作要因判別装置を備えた風呂釜の一実施例のシステム構成図である。
【図2】同実施例の追い焚き流水検出センサのオフ動作要因判別装置のブロック構成図である。
【図3】本実施例における流水スイッチのオフ動作要因判別動作のフローチャートである。
【図4】従来の一般的な給湯手段を備えた風呂釜のシステム構成図である。
【図5】スイング式の一般的な流水スイッチの説明図である。
【符号の説明】
1 風呂釜
3 追い焚き循環路
5 流水スイッチ
7 追い焚き循環ポンプ
8 追い焚き熱交換器
14 給湯熱交換器
23 注湯管
24 注湯弁
25 制御装置
34 給湯湯水導入駆動手段
35 オフ要因判別部
36 表示部

Claims (2)

  1. 浴槽に接続される追い焚き循環路に、浴槽湯水の循環駆動を行う追い焚き循環ポンプと、追い焚き循環湯水の流れを検出する追い焚き流水検出センサと、循環湯水を加熱する追い焚き熱交換器とが組み込まれ、この追い焚き循環路に注湯弁を介して給湯熱交換器側の湯水を導く注湯管が接続されている風呂釜において、前記追い焚き循環ポンプを駆動して浴槽湯水の追い焚き運転を開始した後、追い焚き流水検出センサから追い焚き循環湯水の非検出信号であるオフ信号が出力されたときに、追い焚き循環ポンプを停止して注湯弁を開け、給湯熱交換器側の湯水を追い焚き循環路に導き追い焚き流水センサを通して通水しながら追い焚き流水検出センサの出力信号をモニタし、該追い焚き流水検出センサの信号がオフ信号のときは追い焚き流水検出センサの故障と判定して故障表示を行い、追い焚き流水検出センサが流水検出のオン信号を出力しているときは浴槽が空状態と判定してその旨を表示する風呂釜の追い焚き流水検出センサのオフ動作要因判別方法。
  2. 浴槽に接続される追い焚き循環路に、浴槽湯水の循環駆動を行う追い焚き循環ポンプと、追い焚き循環湯水の流れを検出する追い焚き流水検出センサと、循環湯水を加熱する追い焚き熱交換器とが組み込まれ、この追い焚き循環路に注湯弁を介して給湯熱交換器側の湯水を導く注湯管が接続されている風呂釜において、前記追い焚き循環ポンプを駆動して浴槽湯水の追い焚き運転を開始した後、追い焚き流水検出センサから追い焚き循環湯水の非検出信号であるオフ信号が出力されたときに、追い焚き循環ポンプを停止して注湯弁を開け、給湯熱交換器側の湯水を追い焚き循環路に導き追い焚き流水センサを通して通水させる給湯湯水導入駆動手段と、前記注湯弁が開けられた以降に追い焚き流水検出センサの出力信号をモニタし、該出力信号がオフ信号のときは追い焚き流水検出センサの故障と判定し、追い焚き流水検出センサの出力信号が流水検出のオン信号のときは浴槽が空状態と判定するセンサオフ要因判別部と、このセンサオフ要因判別部の判定結果を区別表示する表示部とを有する風呂釜の追い焚き流水検出センサのオフ動作要因判別装置。
JP18774394A 1994-07-18 1994-07-18 風呂釜の追い焚き流水検出センサのオフ動作要因判別方法およびその装置 Expired - Fee Related JP3643391B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18774394A JP3643391B2 (ja) 1994-07-18 1994-07-18 風呂釜の追い焚き流水検出センサのオフ動作要因判別方法およびその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18774394A JP3643391B2 (ja) 1994-07-18 1994-07-18 風呂釜の追い焚き流水検出センサのオフ動作要因判別方法およびその装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0828953A JPH0828953A (ja) 1996-02-02
JP3643391B2 true JP3643391B2 (ja) 2005-04-27

Family

ID=16211426

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18774394A Expired - Fee Related JP3643391B2 (ja) 1994-07-18 1994-07-18 風呂釜の追い焚き流水検出センサのオフ動作要因判別方法およびその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3643391B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0828953A (ja) 1996-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3643391B2 (ja) 風呂釜の追い焚き流水検出センサのオフ動作要因判別方法およびその装置
JP3876245B2 (ja) 連結給湯システム
JP3687490B2 (ja) 給湯装置
JP3687489B2 (ja) 設備器具の制御装置
JP2773641B2 (ja) 給湯装置
JP2714899B2 (ja) 給湯装置
JP3255696B2 (ja) 設備器具の制御装置
JPH11248242A (ja) 給湯機付風呂釜の安全装置
JP3303584B2 (ja) 燃焼装置の検査方法
JP3115868B2 (ja) 自動風呂装置
JP3798083B2 (ja) 燃焼装置
JP3767656B2 (ja) 給湯器の故障診断システム
JP3584560B2 (ja) 風呂自動給湯機能付給湯装置
KR940009072B1 (ko) 가스보일러의 차압스위치 이상유무에 따른 초기운전 제어방법 및 그 장치
KR930010245B1 (ko) 가스보일러에서의 가스누설검지시 시스템 제어방법 및 그 장치
JP3089883B2 (ja) 湯はり装置
KR100302271B1 (ko) 가스보일러에서 가스누설검지시 시스템 제어방법
JP2001041579A (ja) 給湯装置
JP2921271B2 (ja) 風呂自動運転方法
JP2002349950A (ja) 1缶2回路式熱源機の異常検出装置及び異常時制御方法
KR950000935B1 (ko) 가스보일러의 단축연소 검지방법 및 그 장치
JP2000292002A (ja) 給湯機の制御装置
JPH05203260A (ja) 給湯装置
JPH11281147A (ja) 給湯機の制御装置
JP2000297964A (ja) 給湯機

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050118

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050128

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090204

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100204

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100204

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110204

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110204

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120204

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120204

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130204

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130204

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140204

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees