JP2001041579A - 給湯装置 - Google Patents

給湯装置

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JP2001041579A
JP2001041579A JP11213529A JP21352999A JP2001041579A JP 2001041579 A JP2001041579 A JP 2001041579A JP 11213529 A JP11213529 A JP 11213529A JP 21352999 A JP21352999 A JP 21352999A JP 2001041579 A JP2001041579 A JP 2001041579A
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heat exchanger
hot water
flowing out
water
water supply
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Nobuhiro Takeda
信宏 竹田
Junzo Ishii
順造 石井
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Noritz Corp
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Noritz Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 給湯装置の欠点を解消し、潜熱回収用に付加
した第2の熱交換器から漏水が生じた場合にこれを容易
に且つ速やかに検出し、その対策を速やかに採ることが
できる給湯装置の提供を課題とする。 【解決手段】 第1の熱交換器11からの排ガスを導入
して潜熱回収を行う第2の熱交換器12を有し、該第2
の熱交換器12から流出してくる結露水をそのまま或い
は中和槽70を通して排出するようにした給湯装置であ
って、前記第2の熱交換器12から流出してくる液の流
量或いは液の有無、または前記中和槽70を経て流出し
てくる液の流量或いは液の有無を検出するセンサ91
と、該センサ91が検出した燃焼停止中の検出データに
基づいて漏水の有無を判定するコントローラ100とか
らなる漏水検知機構を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は給湯装置に関し、詳
しくは第1の熱交換器の他に排ガスの潜熱の回収を行う
第2の熱交換器を設けたものにおいて、該第2の熱交換
器からの漏水を検出することができるようにした給湯装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、給湯装置は、一般には、燃焼缶体
の上部に熱交換器を有し、該熱交換器において供給され
たきた水を熱交換加熱して出湯するようにしている。そ
して前記燃焼缶体内で発生した排ガスは熱交換器を通過
した後に外部に排出されるが、該排ガスの潜熱の回収が
十分ではなかった。そこで、前記熱交換器の更に上方位
置に第2の熱交換器を設け、前記排ガスの潜熱を第2の
熱交換器で回収するようにした高効率給湯器を出願人は
提供している。前記第2の熱交換器は、排ガスの潜熱を
回収することから、結露水が多く発生し易いため、バー
ナのある第1の熱交換器側とは適当な仕切りを設けて、
結露水が第1の熱交換器やバーナの方へは流れて行かな
いようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
に第2の熱交換器を第1の熱交換器やバーナと適当に仕
切ることで結露水がその方向に流れて行かないようにし
た構成のものにおいては、例え第2の熱交換器から前記
結露水とは別に漏水が生じた場合でも、それを検出する
ことができない問題があった。即ち、第1の熱交換器か
ら漏水があった場合には、その漏水が直ちにバーナ等に
大きな影響を及ぼすため、この漏水を容易に検知するこ
とができたが、第2の熱交換器の場合には、元々におい
て結露水の発生を前提に、バーナの方へは液が流れない
ようにしているため、漏水が発生した場合においてもこ
れを検出する手立てがなかった。また結露水も生じるた
め、漏水か結露水かの区別がし難いこともその原因とな
っていた。
【0004】そこで本発明は上記従来の給湯装置の欠点
を解消し、第2の熱交換器から漏水が生じた場合に容易
に且つ速やかにこれを検出し、その対策を速やかに採る
ことができる給湯装置の提供を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の給湯装置は、第1の熱交換器からの排ガス
を導入して潜熱回収を行う第2の熱交換器を有し、該第
2の熱交換器から流出してくる結露水をそのまま或いは
中和槽を通して排出するようにした給湯装置であって、
前記第2の熱交換器から流出してくる液の流量或いは液
の有無、または前記中和槽を経て流出してくる液の流量
或いは液の有無を検出するセンサと、該センサが検出し
た燃焼停止中の検出データに基づいて漏水の有無を判定
するコントローラとからなる漏水検知機構を備えたこと
を第1の特徴としている。また本発明の給湯装置は、第
1の熱交換器からの排ガスを導入して潜熱回収を行う第
2の熱交換器を有し、該第2の熱交換器から流出してく
る結露水をそのまま或いは中和槽を通して排出するよう
にした給湯装置であって、前記第2の熱交換器から流出
してくる液の流量或いは前記中和槽を経て流出してくる
液の流量を検出するセンサと、該センサによる検出デー
タを予め記憶させた正常値と比較して一定値以上流量が
多い場合に漏水があると判定するコントローラとからな
る漏水検知機構を備えたことを第2の特徴としている。
また本発明の給湯装置は、第1の熱交換器からの排ガス
を導入して潜熱回収を行う第2の熱交換器を有し、該第
2の熱交換器から流出してくる結露水をそのまま或いは
中和槽を通して排出するようにした給湯装置であって、
前記第2の熱交換器から流出してくる液或いは中和槽を
経て流出してくる液の水素イオン濃度を検出する水素イ
オン濃度センサと、該水素イオン濃度センサによる検出
データを予め定めて記憶している基準水素イオン濃度範
囲と比較することで漏水の有無を判定するコントローラ
とからなる漏水検知機構を備えたことを第3の特徴とし
ている。また本発明の給湯装置は、上記第1〜3の何れ
かの特徴に加えて、給湯経路として、第1の熱交換器の
みを通過して出湯する給湯経路と第1の熱交換器と第2
の熱交換器の両方を通過して出湯する給湯経路とを有
し、第2の熱交換器に漏水があると判定した場合には、
第1の熱交換器のみを通過して出湯させることを可能と
したことを第4の特徴としている。
【0006】上記第1の特徴によれば、漏水検知機構は
センサとコントローラからなり、燃焼停止中に、第2の
熱交換器から流出してくる液の流量或いは液の有無、ま
たは中和槽を経て流出してくる液の流量或いは液の有無
がセンサで検出される。そしてこの燃焼停止中の検出デ
ータがコントローラによって判断されることで、漏水が
有るか否かの有無が判定される。前記センサは、第2の
熱交換器から流出してくる液を直接的に検出する場合に
は、中和槽よりも上流位置に設ける。また中和槽を経て
流出してくる液の流量或いは液の有無を検出する場合に
は、中和槽の下流に設けることになる。燃焼停止中にお
いては結露水は生じないか生じても僅かであるので、液
量或いは液の有無を検出することで、漏水の有無を判断
することができる。第1の特徴によれば、第2の熱交換
器からの漏水の有無を容易に検出することができる。よ
って漏水があった場合の対策も速やかに行うことができ
る。
【0007】また上記第2の特徴によれば、漏水検知機
構は、第2の熱交換器から流出してくる液の流量或いは
前記中和槽を経て流出してくる液の流量を検出するセン
サと、該センサによる検出データを予め記憶させた正常
値と比較して一定値以上流量が多い場合に漏水があると
判定するコントローラとからなる。前記正常値は、例え
ば燃焼中を基準にする場合には、燃焼中に発生し得る平
均的な結露水の値を予め実験により得て、これを正常値
とすることができる。また装置の設置施工時等、装置が
新品であるときから、燃焼中に発生する結露水の量と燃
焼入力、水の温度等のデータを記憶させて、このデータ
と実際の検出結露水のデータとを比較させるようにする
こともできる。そして燃焼中に検出されるデータが正常
値よりも一定値以上となった場合には漏水と判定され
る。前記一定値については、予め実験により、燃焼中に
生じ得る結露水の最大値を参考にして定めることができ
る。また前記正常値は燃焼停止中を基準にする場合に
は、燃焼停止中における平均的な結露水の値を予め実験
により得て、記憶させておくことになる。燃焼停止中に
おける結露水はゼロか僅かな値であるので、前記一定値
として適当な値を与えることで、容易に漏水の有無を検
出することができる。前記正常値は、燃焼中における正
常値と燃焼停止中における正常値の両方を記憶させてお
くことで、より速やかに且つ確実に漏水の有無を検出す
ることができるが、勿論、燃焼中か燃焼停止中の何れか
についての正常値を記憶させるようにしてもよい。第2
の特徴によれば、検出データを正常値と比較して判定す
ることで、第2の熱交換器からの漏水の有無をより確実
に検出することができる。よって漏水が検出された場合
には、躊躇することなく速やかにその対策に着手するこ
とができる。
【0008】また上記第3の特徴によれば、漏水検知機
構は、第2の熱交換器から流出してくる液の水素イオン
濃度を検出する水素イオン濃度センサ或いは中和槽から
出てくる液の水素イオン濃度を検出する水素イオン濃度
センサと、該水素イオン濃度センサによる検出データを
予め定めた基準範囲と比較することで漏水の有無を判定
するコントローラとからなる。第2の熱交換器からの結
露水は、例えばpH3程度の酸性になっており、一方、
漏水は管内から漏れたものであるから中性に近い水素イ
オン濃度(pH値)となる。よって予め実験により或い
は装置の設置施工後の初期に、結露水の平均的なpH値
の範囲を得て、この平均的なpH値の範囲に基づいて基
準水素イオン濃度範囲を定めてコントローラに記憶させ
ておくことで、実際の検出データが前記基準範囲内にな
い場合には漏水があったと容易に判定することができる
のである。同様に装置設置初期等において、使用する水
道水等の平均的なpH値の範囲を得て、この平均的なp
H値の範囲に基づいて基準水素イオン濃度範囲を定めて
記憶させておくことで、実際の検出データがこの基準イ
オン濃度範囲に入っている場合には漏水があったと判定
することができる。
【0009】一方、水素イオン濃度センサを中和槽の下
流に設ける場合、酸性の結露水は中和槽を通ることで中
和された状態で出てくるが、漏水の場合は元の状態が酸
性ではないことから、該漏水が中和槽を経た場合のpH
値は中和槽内に設備されたアルカリ性の中和剤のpH値
に左右され、結露水が中和槽を経てできた場合のpH値
とは区別することができる。よって予め実験により或い
は装置の設置施工後の初期において、装置に使用する上
水道等の使用水の平均的なpH値の範囲を得て、この平
均的なpH値の範囲に基づいて基準水素イオン濃度範囲
を定めてコントローラに記憶させておくことで、水素イ
オン濃度センサで実際に検出されたpH値を基準水素イ
オン濃度範囲と比較することで、漏水があったか否かを
判定することができる。尚、燃焼中においては結露水も
漏水に混じることがあるので、漏水の有無の判断は燃焼
停止中に比べて難しいといえる。第3の特徴によれば、
検出された水素イオン濃度を基準範囲と比較すること
で、第2の熱交換器からの漏水の有無を確実に検出する
ことができる。よって漏水が検出された場合には、躊躇
することなく速やかにその対策に着手することができ
る。
【0010】また上記第4の特徴によれば、漏水が無く
正常な運転状態においては、被給湯水は、給湯経路とし
て第1の熱交換器と第2の熱交換器とに流れ、両熱交換
器を経て出湯される。一方、第2の熱交換器に漏水が生
じたときには、コントローラによって自動的に、或いは
漏水がある旨の表示等に基づいて使用者による手動のバ
ルブ切り換え操作により、被給湯水は第1の熱交換器の
みを通って出湯されることができる。よって、第2の熱
交換器に漏水が生じた場合でも、直ちに給湯運転を停止
状態にしてしまうことなく、修理を待つ間も引き続き運
転を行うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1は本発明の実施形態に係
る給湯装置の要部の概略構成図で、図2は本発明の他の
実施形態に係る給湯装置の要部の概略構成図である。
【0012】符号10は燃焼缶体で、該燃焼缶体10に
は外部から送風器20による燃焼空気が供給されるよう
になっている。また燃焼缶体10内の下部にはバーナ1
0aが配置され、図示しない燃料が供給されて燃焼され
る。前記燃焼缶体10内の上部に第1の熱交換器11が
配置され、その上に第2の熱交換器12が配置されてい
る。燃焼缶体10内で発生した燃焼の排ガスは、第1の
熱交換器11をすり抜ける際に熱交換され、その後、更
に第2の熱交換器12に達して該第2の熱交換器12に
より保有する潜熱が熱交換される。第2の熱交換器12
をすり抜ける際には温度もかなり下がっており、結露水
が発生し易い状態となっている。このため第2の熱交換
器12には、結露水が第1の熱交換器11やバーナ10
a側へ流れないように、第1の熱交換器11に対して図
示しない適当な仕切りが設けられている。被給湯水は入
水管30から先ず第2の熱交換器12に入り、第2の熱
交換器12を通過した後、接続管40を経て第1の熱交
換器11に入り、更に出湯管50に出湯する。
【0013】前記第2の熱交換器12で発生した結露水
は図示しない集液部に集められた後、結露水の導出管6
0を通って中和槽70に入り、中和された後排出管80
から給湯装置の外部に排出される。前記第2の熱交換器
12はウォーターハンマー等により亀裂が生じて漏水を
起こす可能性がある。
【0014】第1の実施形態においては、前記導出管6
0の途中に流量センサ91を設け、この流量センサ91
とコントローラ100とによって漏水検知機構を構成
し、導出管60に流出してくる液が漏水によるものか否
か判定して検知するようにしている。即ちコントローラ
100は、燃焼停止中において、流量センサ91による
検出データを取り込み、この検出データに基づいて液量
が一定以上である場合には漏水と判定するように構成し
ている。燃焼中において第2の熱交換器で発生する結露
水の量は、或る程度の決まった範囲にある。また燃焼停
止中に発生する結露水は、停止初期には発生するがその
後発生が止まるような状況となることがわかっている。
従って漏水が発生した場合には、特にその燃焼停止中に
おける両者の違いはその流量において顕著に現れてく
る。即ち、燃焼停止後にしばらく時間が経過しても一定
以上の流量が検出されるときには、漏水であると判断で
きるのである。なおコントローラ100は、前記漏水と
判断したときには運転を停止するように構成してもよ
い。勿論、コントローラ100は前記漏水と判断したと
きには、前記運転の停止と共に或いは運転を停止するこ
となく、リモコン110において漏水である旨を文字表
示やランプ表示、或いは音声により表示し、また警告す
るようにしてもよい。
【0015】また上記においては、導出管60に流量セ
ンサ91を設けたが、該流量センサ91の代わりに液の
有無だけを検出する液有無センサ92を設け、この液有
無センサ92と、燃焼停止中に前記液有無センサ92か
ら取り込んだ検出データにより燃焼停止中における流出
液の有無を判断し、この液有無センサ92と漏水の有無
を判定するコントローラ100とで漏水検知機構を構成
してもよい。前記液有無センサ92は、例えば電極を用
いてその導通の有無で検出を行うものとすることができ
る。既述したように、燃焼を停止すると停止初期には結
露水が発生するが、その後発生が止まるような状況とな
ることがわかっている。従って、燃焼停止後一定時間が
経過した後における液有無センサ92からのデータを判
断することにより、液が検出されれば漏水有りと判定す
る等、容易に漏水の有無を判定して検出することができ
る。
【0016】また以上で述べた構成では、流量センサ9
1或いは液有無センサ92を導出管60に設けたが、代
わりに中和槽70の下流である排出管80の途中位置A
に設けても可能である。
【0017】図1を用いて本発明の第2の実施形態を説
明する。上記した第1の実施形態では、第2の熱交換器
12から流出してくる液量の絶対値によって漏水の有無
を判定するようにしているが、本形態では漏水検知機構
として、前記した流量センサ91と該センサ91による
検出データを予め記憶させた正常値と比較して一定値以
上流量が多い場合に漏水があると判定するコントローラ
100とから構成している。即ち流量センサ91は既述
したものと同じで、導出管60に設けられて第2の熱交
換器12から流出する液の量を検出する。一方、コント
ローラ100の構成は、上記第1の実施例で説明した構
成とは少し異なる。本第2の実施形態では、予め実験に
よって、燃焼中において結露水の流量がどの程度の範囲
にあるか、または燃焼停止中においては結露水の流量が
どの程度の範囲にあるかをデータ取得し、このデータに
基づいて基準値を定め、この基準値をコントローラ10
0に記憶させる。そして流量センサ91で検出された流
量が前記基準値よりも一定値以上多い場合には、漏水が
あったと判定する。前記において、基準値は燃焼中にお
ける基準値と燃焼停止中における基準値の両方をコント
ローラ100に記憶させているので、装置が燃焼中にお
いても燃焼停止中においても漏水の検出を行うことがで
きる。勿論、燃焼中か燃焼停止中の何れかにおける基準
値だけを用いて、燃焼中或いは燃焼停止中の何れかの期
間に漏水の検出ができるようにしても良い。また前記基
準値は、装置の設置施工時等、装置が新品であるときか
ら、燃焼中に発生する結露水の量と燃焼入力、水の温度
等のデータを蓄積・記憶させることで、その平均値或い
は適当な高流量値を基準値に選ぶようにしてもよい。前
記漏水の判定を基準値よりも一定値以上とする場合の
「一定値」については、予め実験により適当な値を定め
て、コントローラ100に記憶させておくことになる。
なお上記においては、流量センサ91を導出管60に設
けたが、代わりに中和槽70の下流の排出管80に設け
ても、同様にして漏水を検出することができる。コント
ローラ100によって漏水と判定された場合には、コン
トローラ100は運転を停止するように制御構成しても
よい。また漏水である旨をリモコン110等において文
字表示し、またはランプ表示し、或いは音声にて警告す
るようにしてもよい。
【0018】図1を参照して、本発明の第3の実施形態
を説明する、本形態では漏水検知機構として、前記した
流量センサ91や液有無センサ92の代わりに、水素イ
オン濃度を検出する水素イオン濃度センサ93を導出管
60或いは中和槽70の下流の排出管80に設け、また
前記水素イオン濃度センサ93による検出データを予め
記憶させた基準水素イオン濃度範囲と比較することで漏
水の有無を判定するコントローラ100を設けている。
前記水素イオン濃度センサ93を導出管60に設ける場
合、基準水素イオン濃度範囲は、予め実験により第2の
熱交換器12から流出してくる結露水のpH値を採取す
ることで、例えばpH1〜4を基準範囲として定めコン
トローラ100に記憶させることができる。この場合、
水素イオン濃度センサ93で検出されたpH値がpH1
〜4にない場合には漏水と判断することができる。また
漏水そのもののpHを基準範囲とする場合には、その設
置された装置において使用する上水道等の水のpH値を
予め採取することで、例えばpH6.5〜7.5を基準
範囲として定め、記憶させればよい。この場合、検出さ
れたpH値がpH6.5〜7.5の基準範囲にある場合
に漏水と判断することになる。判断は燃焼中であっても
燃焼停止中であってもよい。
【0019】一方、水素イオン濃度センサ93を中和槽
70の下流にある排出管80に設ける場合、漏水は上水
道等の水が漏れたものであるから元々中性に近く、それ
が中和槽70を経る場合には、中和槽70内に設備され
たアルカリ性の中和剤によって、アルカリ性を呈した状
態となって出てくる。よって予め実験により或いは装置
の設置施工後の初期において、装置に使用する上水道等
の使用水の平均的なpH値の範囲を得て、この平均的な
pH値の範囲に基づいて基準水素イオン濃度範囲を定め
てコントローラ100に記憶させておくことで、燃焼停
止中において水素イオン濃度センサ93で実際に検出さ
れたpH値が前記基準水素イオン濃度範囲を超えた場合
には漏水があったと判定できる。また燃焼運転中におい
て漏水があった場合には、結露水も発生していることか
ら、中和槽70を経た液には漏水と結露水とが混ざって
いる場合が生じるので、燃焼停止中のようには明白には
判定できない場合も生じ得るが、結露水だけが中和槽を
通った場合と結露水と漏水とが中和槽70を通った場合
では、やはりpH値的に区別が可能である。既述の実施
形態の場合と同様に、コントローラ100によって漏水
と判定された場合には、コントローラ100は運転を停
止するように制御構成してもよい。また漏水である旨を
リモコン110等において文字表示し、またはランプ表
示し、或いは音声にて警告するようにしてもよい。本実
形態においては、pHによる基準水素イオン濃度範囲を
用いることで、流量に左右されることなく漏水の有無を
検出することができる。
【0020】図2を参照して本発明の第4の実施形態を
説明する。燃焼缶体10、バーナ10a、第1の熱交換
器11、第2の熱交換器12、送風器20、導出管6
0、中和槽70、排出管80、コントローラ100、リ
モコン110の構成は図1において説明したものと同じ
である。また既述した流量センサ91、液有無センサ9
2、水素イオン濃度センサ93等を導出管60に設けた
り、排出管80に設けたりするのも既述した通りであ
る。本実施形態においては、入水管30から第1の三方
切換弁31を介してバイパス管120を分岐し、このバ
イパス管120を第2の三方切換弁41を介して接続管
40に接続している。そしてコントローラ100は、漏
水が検出されていない正常時には、前記第1、第2の三
方切換弁31、41にてバイパス管120側には水が流
れない様に通路を切り離し、これによって図2において
破線の矢符で示すように、給湯経路として水が入水管3
0から第2の熱交換器12、接続管40、第1の熱交換
器11、出湯管50の順に、両熱交換器11、12を通
って流れるようにさせる。一方、漏水があると判定され
た場合は、コントローラ100は前記第1、第2の三方
切換弁をバイパス管120側に切換え、これによって図
2の実線の矢符で示すように、給湯経路として水が入水
管30からバイパス管120だけを通って第1の熱交換
器11に入り、出湯管50に出湯するようにさせる。以
上のように、バイパス管120と第1、第2の三方切換
弁31、41とそれらを切り換え制御するコントローラ
100を設けることで、漏水と判定された場合に、給湯
経路が第2の熱交換器12を通過しない経路に切り換え
られることで、引き続き給湯運転を行うことができる。
なお、コントローラ100は漏水であると判定したとき
に、第1の熱交換器11だけを使用して運転を継続でき
るようにしているが、これはあくまで暫定的な処理であ
り、故障が生じているのには違いないので、その継続期
間を一定期間に限定し、その後は運転できないように構
成してもよい。勿論、漏水と判定した際には、リモコン
110等においてその旨を知らせ、或いは警告すること
については、既述の実施形態の場合と同様である。上記
においては、漏水が判定されたときにはコントローラ1
00により自動的に通路切り換えが行われるようにして
いるが、コントローラ100による自動切り換えは必ず
しも必要ない。手動切り換えは、例えば漏水がコントロ
ーラで判定され、漏水である旨の表示等がリモコン等に
おいてなされた際に、使用者が自らの手で前記第1、第
2の三方切換弁31、41を切り換え操作して、給湯経
路が第2の熱交換器12を通過しないようにすればよ
い。
【0021】
【発明の効果】本発明は以上の構成、作用からなり、請
求項1に記載の給湯装置によれば、第2の熱交換器から
流出してくる液の流量或いは液の有無、または中和槽を
経て流出してくる液の流量或いは液の有無を検出するセ
ンサと、該センサが検出した燃焼停止中の検出データに
基づいて漏水の有無を判定するコントローラとからなる
漏水検知機構を備えたので、第2の熱交換器からの漏水
の有無を、その液の流量或いは液の有無を検出すること
によって、容易に判定し検出することができる。よって
また、漏水があった場合の対策も速やかに行うことがで
きる。また請求項2に記載の給湯装置によれば、第2の
熱交換器から流出してくる液の流量或いは中和槽を経て
流出してくる液の流量を検出するセンサと、該センサに
よる検出データを予め記憶させた正常値と比較して一定
値以上流量が多い場合に漏水があると判定するコントロ
ーラとからなる漏水検知機構を備えたので、検出データ
を正常値と比較して判定することで、第2の熱交換器か
らの漏水の有無をより確実に検出することができる。よ
って漏水が検出された場合には、それを速やかに確実に
知らせることが可能となると共に、躊躇することなく速
やかにその対策に着手することができる。また請求項3
に記載の給湯装置によれば、第2の熱交換器から流出し
てくる液或いは中和槽を経て流出してくる液の水素イオ
ン濃度を検出する水素イオン濃度センサと、該水素イオ
ン濃度センサによる検出データを予め定めて記憶してい
る基準水素イオン濃度範囲と比較することで漏水の有無
を判定するコントローラとからなる漏水検知機構を備え
たので、第2の熱交換器や中和槽から流出してくる液量
を検出することなく、水素イオン濃度を検出してこれを
基準範囲と比較することで、漏水の有無を確実に検出す
ることができる。また請求項4に記載の給湯装置によれ
ば、請求項1〜3の何れかに記載の構成による効果に加
えて、給湯経路として、第1の熱交換器のみを通過して
出湯する給湯経路と第1の熱交換器と第2の熱交換器の
両方を通過して出湯する給湯経路とを有し、第2の熱交
換器に漏水があると判定した場合には、第1の熱交換器
のみを通過して出湯させることを可能としたので、第2
の熱交換器に漏水が生じた場合には、第2の熱交換器へ
の通水を停止することでそれ以上の漏水を防止すること
ができると共に、第1の熱交換器だけでの通水を継続さ
せることができ、よって直ちに給湯運転を停止状態して
しまうことなく、修理を待つ間、引き続き給湯運転を継
続させて行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る給湯装置の要部の概略
構成図である。
【図2】本発明の他の実施形態に係る給湯装置の要部の
概略構成図である。
【符号の説明】
10 燃焼缶体 10a バーナ 11 第1の熱交換器 12 第2の熱交換器 20 送風器 30 入水管 31 第1の三方切換弁 40 接続管 41 第2の三方切換弁 50 出湯管 60 導出管 70 中和槽 80 排出管 91 流量センサ 92 液有無センサ 93 水素イオン濃度センサ 100 コントローラ 110 リモコン 120 バイパス管

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の熱交換器からの排ガスを導入して
    潜熱回収を行う第2の熱交換器を有し、該第2の熱交換
    器から流出してくる結露水をそのまま或いは中和槽を通
    して排出するようにした給湯装置であって、前記第2の
    熱交換器から流出してくる液の流量或いは液の有無、ま
    たは前記中和槽を経て流出してくる液の流量或いは液の
    有無を検出するセンサと、該センサが検出した燃焼停止
    中の検出データに基づいて漏水の有無を判定するコント
    ローラとからなる漏水検知機構を備えたことを特徴とす
    る給湯装置。
  2. 【請求項2】 第1の熱交換器からの排ガスを導入して
    潜熱回収を行う第2の熱交換器を有し、該第2の熱交換
    器から流出してくる結露水をそのまま或いは中和槽を通
    して排出するようにした給湯装置であって、前記第2の
    熱交換器から流出してくる液の流量或いは前記中和槽を
    経て流出してくる液の流量を検出するセンサと、該セン
    サによる検出データを予め記憶させた正常値と比較して
    一定値以上流量が多い場合に漏水があると判定するコン
    トローラとからなる漏水検知機構を備えたことを特徴と
    する給湯装置。
  3. 【請求項3】 第1の熱交換器からの排ガスを導入して
    潜熱回収を行う第2の熱交換器を有し、該第2の熱交換
    器から流出してくる結露水をそのまま或いは中和槽を通
    して排出するようにした給湯装置であって、前記第2の
    熱交換器から流出してくる液或いは中和槽を経て流出し
    てくる液の水素イオン濃度を検出する水素イオン濃度セ
    ンサと、該水素イオン濃度センサによる検出データを予
    め定めて記憶している基準水素イオン濃度範囲と比較す
    ることで漏水の有無を判定するコントローラとからなる
    漏水検知機構を備えたことを特徴とする給湯装置。
  4. 【請求項4】 給湯経路として、第1の熱交換器のみを
    通過して出湯する給湯経路と第1の熱交換器と第2の熱
    交換器の両方を通過して出湯する給湯経路とを有し、第
    2の熱交換器に漏水があると判定した場合には、第1の
    熱交換器のみを通過して出湯させることを可能とした請
    求項1〜3の何れかに記載の給湯装置。
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