JP2004353981A - 給湯器付き風呂釜 - Google Patents

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Abstract

【課題】故障異常が循環ポンプ及び水流スイッチのいずれかを特定可能とし、機器故障時のみ故障報知し誤操作時は故障扱いせずに制御を自動停止させる。
【解決手段】注湯路41の下流端側を分岐させて注湯が循環ポンプ35・水流スイッチ37を通過せずに戻り路32,往き路33から浴槽200に湯張りされるようにする。注湯中に水流スイッチがOFFでなければ水流スイッチ異常と判定し、OFFであれば循環ポンプを作動させ、ONに変化すれば水流スイッチ及び循環ポンプが共に正常と判定し追い焚き運転を許可する。追い焚き時に水流スイッチがONしなければ浴槽水が無く誤操作と判定する。水流スイッチがONに変化しなければ注湯温度を変更し、温度センサ36の検出温度が変化すれば循環ポンプは正常、水流スイッチが異常と判定する。検出温度が変化しなければ循環ポンプが異常と判定する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、給湯回路からの注湯による湯張り機能や、追い焚き循環回路による追い焚き機能を備えた給湯器付き風呂釜に関し、特に追い焚き循環回路に設置されている循環ポンプ及び水流スイッチの故障判定や浴槽内の湯水の有無判定についての技術に係る。
【0002】
【従来の技術】
従来、給湯器付き風呂釜として、給湯回路と追い焚き循環回路とを備え、これら給湯回路と追い焚き循環回路との間を注湯回路で連結したものが知られている。通常、上記追い焚き循環回路には循環ポンプ及び水流スイッチが介装され、追い焚き運転を行うときには先ず上記循環ポンプを作動させて浴槽内の湯水を追い焚き循環回路内に循環させ、次に上記水流スイッチがその循環流を受けてOFF(閉)からON(開)に変化することを確認した上で燃焼を開始するという制御が行われ、これにより、浴槽内に湯水のないままで燃焼を開始してしまうという空焚きの発生を防止するようにされている。つまり、空焚き発生の防止を図る上で上記水流スイッチが用いられ、この水流スイッチが正常に作動しているのか、故障しているのかの判定が必要になる。
【0003】
上記の水流スイッチの故障判定を行うものとして、特許文献1では次のようなものが提案されている。この給湯器付き風呂釜では、追い焚き循環回路に循環ポンプ、電動弁、水流スイッチ及び加熱用熱交換器がこの順で介装され、注湯回路の下流端が電動弁と水流スイッチとの間の追焚循環回路部位に接続され、上記電動弁を閉にすることで注湯回路からの注湯が必ず水流スイッチ及び熱交換器を通過した後に浴槽に落とし込まれて湯張りされるという構造が前提とされている。そして、上記の電動弁及び注湯弁を閉弁すると上記水流スイッチがOFFになり上記注湯弁を開弁して注湯するとONになれば水流スイッチは正常であると判定する一方、上記の閉弁してもON又は注湯してもOFFであれば水流スイッチは異常(故障)であると判定するようにしている。
【0004】
【特許文献1】
実開平3−72254号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記の特許文献1で提案の水流スイッチの故障判定手法では、追い焚き循環回路の途中に電動弁を介装して追い焚き循環回路内の流れを強制的に遮断し得る給湯器付き風呂釜を前提にしているため、上記の電動弁を介装する分、製造コストの増大やコンパクト化に反する結果を招くことになる。このため、通常は上記の電動弁の介装は省略されている。
【0006】
一方、上記の電動弁の介装を省略した通常構造のものでの追い焚き運転時における空焚き防止のための制御の場合、次のような不都合がある。すなわち、注湯回路を通しての注湯により湯張りが終了した後、追い焚きスイッチ又はふろ自動スイッチ等のON操作により追い焚き運転に入る際に、先ず循環ポンプを作動させて水流スイッチがONすることを確認した上で燃焼を開始(許可)するという追い焚き運転制御を行う場合、循環ポンプの作動制御をしても水流スイッチがOFFのままでONしなければ、エラー発生と判定されてリモコン等によりエラー報知(警告)が実行されることになる。そして、このエラー報知を見たユーザによりメーカもしくは販売店等に連絡され、販売店から派遣された作業員により修理・点検が行われることになる。
【0007】
しかし、上記の場合、循環ポンプや水流スイッチの機器故障が原因であるのか、あるいは、循環ポンプ及び水流スイッチは共に正常であるが浴槽内に湯水がない(循環アダプタの吸い込み口よりも水位が下である)にも拘わらず上記追い焚きスイッチ等をONするというユーザの誤操作が原因であるのか、いずれが原因なのか制御上不明となる。それにも拘わらず、一律にエラー報知が行われる結果、ユーザの誤操作が原因である場合には上記の作業員による修理・点検が無駄になる。
【0008】
その一方、機器故障が原因である場合には、循環ポンプは正常に作動しているが水流スイッチが故障しているのか、水流スイッチは正常であるが循環ポンプが故障しているのか、あるいは、循環ポンプ及び水流スイッチの双方が故障しているのか、いずれなのかは制御上不明であるため、上記の作業員は循環ポンプ及び水流スイッチの双方を対象にして修理・点検のための作業を行わざるを得なくなる。
【0009】
また、ユーザの誤操作を除外して考えた場合であっても、上記の追い焚き運転開始時に水流スイッチがONするか否かを確認する判定手法では、浴槽内に湯張りされている、つまり浴槽内に循環アダプタの吸い込み口よりも上まで湯水があることを前提にしており、浴槽内に湯水がない場合には上記の特許文献1の如き電動弁を設置しない限り水流スイッチの故障判定は行い得ないという不都合もある。
【0010】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、循環ポンプ及び流水検知手段のいずれが故障であるかを特定し得る給湯器付き風呂釜を提供することにある。併せて、真に機器故障である場合にのみ故障であることの報知を行うこと、ユーザの誤操作に起因する場合には故障とは扱わずに制御の実行を自動停止させることなどを実現させることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、注湯回路を通して追い焚き回路に流入される注湯が循環ポンプ及び流水検知手段を通過することなく浴槽側に湯張りされるように注湯回路の下流端を追い焚き回路に接続させた構造にし、その上で循環ポンプ及び/又は流水検知手段の異常発生箇所を確実に特定し得るようにしたものである。
【0012】
具体的には、本発明では、給水を加熱する給湯回路と、浴槽内の湯水を循環させて追い焚き加熱する追い焚き回路とが注湯回路を介して互いに連結され、上記給湯回路から注湯回路を通して追い焚き回路に注湯させることにより上記追い焚き回路を通して浴槽に湯張りが行われるように構成された給湯器付き風呂釜を対象として次の特定事項を備えるようにした。
【0013】
すなわち、異常判定処理手段を備え、上記追い焚き回路を構成する戻り路及び往き路のいずれか一方の途中位置に循環ポンプと、この循環ポンプの吐出側位置で流水を検知する流水検知手段とを介装し、上記注湯回路の下流端側を分岐させて上記戻り路及び往き路に対し上記循環ポンプ及び流水検知手段よりも上記浴槽側位置においてそれぞれ接続させる。そして、上記異常判定処理手段として、上記注湯回路を通した注湯運転の開始後に、上記流水検知手段による流水検知が無いことを条件に上記循環ポンプの作動を開始させ、この循環ポンプの作動開始により上記流水検知手段による流水検知の変化を監視し、この流水検知の変化に基づいて上記循環ポンプ及び流水検知手段が共に正常か、少なくとも一方が異常かを判定する構成とした(請求項1)。
【0014】
本発明の場合、注湯回路の下流端側が分岐されて循環ポンプ及び流水検知手段の介装位置よりも浴槽側の戻り路及び往き路の各位置に接続されているため、注湯回路からの注湯は上記循環ポンプ及び流水検知手段を通過せずに上記戻り路及び往き路を通して浴槽に落とし込まれることになる。このため、上記戻り路及び往き路の循環ポンプ及び流水検知手段が介装された側には流水は生じずに滞留状態になる結果、上記流水検知手段が正常であればこの流水検知手段による流水検知は無い状態で注湯による湯張りが行われることになる。この流水検知手段による流水検知が無いことを条件に循環ポンプの作動を開始すると、それまで非通過であった注湯が循環ポンプに吸い込まれて流水検知手段の側に吐出されることになり、循環ポンプが正常に作動していれば流水検知が行われることになる。このため、流水検知が有れば循環ポンプ及び流水検知手段は共に正常であると判定される一方、流水検知が無ければ循環ポンプが異常、流水検知手段が異常、あるいは、双方が異常であると判定し得る。なお、この場合の流水検知手段の異常とは、この流水検知手段が例えば水流スイッチにより構成されている場合には、その水流スイッチのフラッパが閉状態(OFF状態)で電気接点が離れて流水検知無しとなるためその閉状態のまま固着しているOFF異常の発生を意味する。以上により、浴槽内の湯水の有無の如何に拘わらず、追い焚き運転開始の前の段階である注湯運転段階において、循環ポンプ及び流水検知手段が共に正常であるのか、少なくとも一方に異常が生じているのかの判定を確実に行うことが可能になる。なお、上記の循環ポンプの作動は判定処理に要する所定の時間だけ継続させた後は、その作動を停止させればよい。
【0015】
上記の本発明の場合には、上記の異常判定処理手段に対し次のような種々の特定事項を追加採用することもできる。
【0016】
すなわち、第1として、上記異常判定処理手段として、上記注湯運転の開始後であって上記循環ポンプの作動の開始前に、上記流水検知手段による流水検知が有るとき、流水検知手段が異常と判定する構成を追加するようにしてもよい(請求項2)。この場合には、上記の注湯を上記循環ポンプ及び流水検知手段に通過させない構造の採用と相俟って、追い焚き運転開始の前の段階である注湯段階において、流水検知手段自体の異常発生を確実に判定することが可能になり、以後の対処が可能になる。
【0017】
第2として、上記追い焚き回路内の湯水の温度であって少なくとも上記循環ポンプの吐出側位置での湯水温度を検出する温度検出センサをさらに備え、上記異常判定処理手段として、循環ポンプの作動を開始させても流水検知手段による流水検知が無いとき、上記注湯回路を通して注湯される注湯温度を変更させて上記温度検出センサによる検出温度の変化を監視し、その検出温度が上記注湯温度の変更に対応して変化するか否かに基づいて異常発生が循環ポンプか、流水検知手段かのいずれであるかを判定する構成を追加するようにしてもよい(請求項3)。この場合には、循環ポンプ及び流水検知手段の少なくとも一方の異常発生の判定に加え、その異常発生がいずれなのかを特定することが可能になる。すなわち、上記注湯温度の変更に対応した温度変化が上記温度検出センサにより検出されれば循環ポンプは正常に作動しており、循環ポンプが正常であるにも拘わらず流水検知が無いため流水検知手段が異常であると判定し得る一方、上記の温度変化が温度検出センサにより検出されなければ循環ポンプが正常に作動していなくて異常であると判定し得ることになる。
【0018】
第3として、報知手段をさらに備え、上記異常判定処理手段として、循環ポンプ及び/又は流水検知手段が異常と判定されたとき、上記報知手段により異常発生箇所と共に異常発生の旨を報知させる処理を行う構成を追加するようにしてもよい(請求項4)。この場合には、異常発生の旨に加えて異常発生箇所も報知されるため、作業員による点検・修理を迅速かつ確実に行い得ることになる。しかも、追い焚き運転を行う前の注湯段階でユーザに報知されるため、現実に不具合が発生する前にユーザは異常発生を認識してそれに対する対処を行うことも可能になる一方、点検・修理等の対処を行う作業員の側にとってもユーザの誤操作に基づく異常ではなくて機器故障に基づく異常に対してのみ対処を行うことが可能になる。
【0019】
第4として、上記異常判定処理手段として、上記注湯運転における判定処理によって循環ポンプ及び流水検知手段が共に正常と判定されたとき、上記追い焚き回路を用いた以後の追い焚き運転を許可する構成を追加するようにしてもよい(請求項5)。この場合には、循環ポンプ及び/又は流水検知手段が異常であるままに追い焚き運転が実行されて初めて不具合が顕在化するという事態の発生が未然に回避されることになる。
【0020】
第5として、上記異常判定処理手段として、上記注湯運転における判定処理によって循環ポンプ及び流水検知手段が共に正常と判定されているとき、追い焚き回路を用いた追い焚き運転が開始されるにあたり、上記循環ポンプの作動が開始される前後の上記流水検知手段による流水検知の変化を監視し、この流水検知の変化に基づいて浴槽内に追い焚き運転し得る湯水が有るか無いかを判定する構成を追加するようにしてもよい(請求項6)。この場合には、追い焚き運転における異常検知が、機器故障ではなくてユーザの誤操作に基づくものであることが確実に判定することが可能になる。すなわち、追い焚き運転の前の注湯運転段階で循環ポンプ及び流水検知手段が共に正常と判定されているため、追い焚き運転の開始のために循環ポンプが作動されると、浴槽内に追い焚き運転し得る湯水があればその湯水が上記循環ポンプにより追い焚き回路内を流れるため流水検知手段により流水検知が無しから有りに変化するため、この流水検知の変化についての出力を受けて浴槽内に湯水が有ると判定し得る。その一方、循環ポンプが作動されても流水検知が有りに変化しなければ、追い焚き運転し得るほどの湯水量が浴槽内には無く、今回の追い焚き運転開始のためのユーザ操作自体がユーザの誤操作であると判定し得る。つまり、浴槽内に湯水が無いのに、あるいは、浴槽の排水栓を閉め忘れたままに、誤って追い焚きスイッチ又はふろ自動スイッチ等のON操作を行ったものと判定し得る。なお、「浴槽内に追い焚き運転し得る湯水が有るか無いか」とは、通常は追い焚き回路側の配管が浴槽に対し循環アダプタを介して接続されているため、この循環アダプタの戻り路側配管の吸い込み口よりも上のレベルまで湯水がないと追い焚き運転は不能となることから、浴槽内の水位が上記吸い込み口以下であれば追い焚き運転し得る湯水が無いことを意味し、その吸い込み口よりも上まで水位があれば湯水が有ることを意味する。
【0021】
この場合には、報知手段をさらに備え、上記異常判定処理手段として、浴槽内に追い焚き運転し得る湯水が無いと判定したとき、追い焚き運転制御の実行を強制的に終了させる構成を追加するようにしてもよい(請求項7)。この場合には、誤操作に基づく不具合発生を未然に回避し得ることになる。すなわち、浴槽内に追い焚き運転し得る湯水が無いままに追い焚きのための加熱を開始すると、空焚きが発生してしまうことになるが、上記の追い焚き運転制御の強制終了処理により、ユーザが湯水の無いことに気付いて追い焚きを止める前に自動終了させることが可能になる。
【0022】
さらに、報知手段を備え、上記異常判定処理手段として、追い焚き運転制御の実行を強制的に終了させるとき、上記報知手段により浴槽内の湯水が不足している旨を報知させる処理を併せて行う構成にしてもよい(請求項8)。この場合には、ユーザの操作が誤操作に基づくものであったとしても、湯水が不足している旨の報知により、そのユーザに対し誤操作に基づくものであることを認知させ、浴槽内に湯水を足す又は排水栓の閉め忘れを是正させる等の対処を行わすことが可能になる。
【0023】
【発明の効果】
以上、説明したように、請求項1〜請求項8のいずれかの給湯器付き風呂釜によれば、通常の注湯運転であれば注湯回路からの注湯が循環ポンプ及び流水検知手段を通過せずに戻り路及び往き路を通して浴槽に落とし込まれることになるため、注湯中に循環ポンプを作動させて流水検知手段の流水検知の変化を見ることによって、循環ポンプ及び流水検知手段が共に正常であるのか、あるいは、循環ポンプが異常、流水検知手段が異常もしくは双方が異常であるのかの判定を行うことができるようになる。このため、浴槽内の湯水の有無の如何に拘わらず、追い焚き運転開始の前の段階である注湯運転段階において、循環ポンプ及び流水検知手段が共に正常であるのか、少なくとも一方に異常が生じているのかの判定を確実に行うことができるようになる。
【0024】
特に、請求項2によれば、上記の注湯を上記循環ポンプ及び流水検知手段に通過させない構造の採用と相俟って、追い焚き運転開始の前の段階である注湯段階において、流水検知手段自体の異常発生を確実に判定することができ、以後の対処を行うことができるようになる。
【0025】
請求項3によれば、循環ポンプ及び流水検知手段の少なくとも一方の異常発生の判定に加え、その異常発生が循環ポンプ及び流水検知手段のいずれなのかを特定することができるようになる。
【0026】
請求項4によれば、異常発生の旨に加えて異常発生箇所も報知されるため、作業員による点検・修理を迅速かつ確実に行うことができる。しかも、追い焚き運転を行う前の注湯段階でユーザに報知されるため、現実に不具合が発生する前にユーザは異常発生を認識してそれに対する対処を行わせることができる一方、点検・修理等の対処を行う作業員の側にとってもユーザの誤操作に基づく異常ではなくて機器故障に基づく異常に対してのみ対処を行うことができるようになる。
【0027】
請求項5によれば、循環ポンプ及び流水検知手段が共に正常と判定されたときでなければ、以後の追い焚き運転が許可されないため、循環ポンプ及び/又は流水検知手段が異常であるままに追い焚き運転が実行されて初めて不具合が顕在化するという事態の発生を未然に回避することができるようになる。
【0028】
請求項6によれば、追い焚き運転の前の注湯運転段階で循環ポンプ及び流水検知手段が共に正常と既に判定されているため、追い焚き運転における異常検知があれば、その原因は、浴槽内に湯水が無いのに、あるいは、浴槽の排水栓を閉め忘れたままに、誤って追い焚きスイッチ又はふろ自動スイッチ等のON操作を行ったものであるというようにユーザの誤操作に基づくものであり、機器故障ではないことを確実に判定することができるようになる。
【0029】
この場合、請求項7によれば、浴槽内に追い焚き運転し得る湯水が無いと判定されたときには、追い焚き運転制御の強制終了という自動処理によって、誤操作に基づく空焚き発生等の不具合発生を未然に回避することができるようになる。また、請求項8によれば、ユーザの操作が誤操作に基づくものであったとしても、湯水が不足している旨の報知により、そのユーザに対し誤操作に基づくものであることを認知させ、浴槽内に湯水を足す又は排水栓の閉め忘れを是正させる等の対処を行わすことができるようになる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0031】
図1は、本発明の給湯器付き風呂釜に係る実施形態として1缶2回路式の給湯器付き風呂釜100を示す。この給湯器付き風呂釜100は、給湯回路2と、浴槽200内の湯水の追い焚きを行う追い焚き回路3と、上記給湯回路2と追い焚き回路3とを互いに連結して給湯回路2から追い焚き回路3を介して浴槽200への湯張りのための注湯を行う注湯回路4と、後述の故障判定処理手段を含むコントローラ5とを備えたものであり、上記給湯回路2及び追い焚き循環回路3は共通の1つの熱交換缶体6において熱交換加熱される1缶2回路式に構成されている。
【0032】
上記給湯回路2は、水道管等に接続された給水路11から給湯用加熱部としての給湯用熱交換器12に入水された水を上記の熱交換缶体6に設置された燃焼バーナ13の燃焼熱により熱交換加熱し、加熱後の湯水を出湯路14を通して下流端の給湯栓15まで給湯させるようになっている。上記給水路11と出湯路14との間には上記熱交換器12をバイパスするバイパス路16が設けられて、バイパス制御弁17の位置制御による開度調整により上記出湯路14からの出湯に対する水の混合比が変更調整されて上記給湯栓15等に対する給湯温度の調整が可能となっている。
【0033】
上記給水路11には、入水流量センサ18と、入水温度センサ19とが配設されている一方、上記出湯路14には、上記熱交換器12の出口近傍位置で熱交換缶体4から出湯された直後の出湯温度を検出する缶体温度センサ20と、給湯流量制御弁21と、上記給湯栓15もしくは後述の注湯回路4に供給される湯水の温度を検出する給湯温度センサ22とが配設されている。
【0034】
上記追い焚き循環回路3は追い焚き用加熱部としての追い焚き用熱交換器31と、浴槽200からの湯水を熱交換器31に戻す戻り路32及び熱交換器31で上記燃焼バーナ13により追い焚きされた湯水を浴槽200に供給する往き路33からなる循環路34と、循環させるための循環ポンプ35とを備えている。上記循環ポンプ35は戻り路32の途中に介装され、この循環ポンプ35の吐出側の戻り路32には戻り路32内の湯水温度を検出する温度検出センサとしての ふろ戻り温度センサ36と、流水の通過によりフラッパ37aが開いてON信号が出力される流水検知手段としての水流スイッチ37とがそれぞれこの順で介装されている。上記水流スイッチ37は、正常に動作する状態にあるときには、流水がなければフラッパ37aが閉じて電気接点が開放されるためOFFとなる一方、流水があればその流水の圧力により上記フラッパ37aが押し開かれて電気接点が閉じるためON信号が出力されるようになっている。つまり、正常であれば、水流スイッチ37が「ON」であるとは流水検知が有ることを、「OFF」とは流水検知が無いことを意味する。
【0035】
また、上記注湯回路4は、上記給湯回路2の出湯路14から分岐して給湯回路2で加熱された湯水を上記循環路34に注湯して浴槽200に湯張りするための注湯路41と、上記給水路11側が停電等に起因する断水等の発生により負圧状態に陥るときに上記注湯路41を大気開放する負圧破壊弁42とを備えている。上記注湯路41はその上流端が給湯流量制御弁21の下流側位置の出湯路14から分岐し、下流端側が2方に分岐して一方端411が上記循環ポンプ35の吸い込み側の戻り路32に対し接続され、他方端412が往き路33の途中位置に対し逆止弁413を介して接続されている。つまり、注湯路41の下流端側は上記循環ポンプ35や水流スイッチ37よりも浴槽側位置において戻り路32及び往き路33に接続されている。上記注湯路41には、注湯流量を検出する注湯流量センサ42と、開閉制御により注湯実行又は停止の切換を行う注湯弁43と、給湯回路2側への逆流入を阻止するための二段配置の逆止弁44,44とが介装されている。上記負圧破壊弁42は、内蔵弁の一側に給水路11からの給水圧が導入される一方、他側に上記両逆止弁44,44間から注湯路41の内圧が導入され、常時は給水圧が大であるため閉弁状態となり、上記の断水等により給水路11側が負圧状態に陥れば開弁して上記注湯路41を大気開放させるようになっている。
【0036】
上記の追い焚き回路3に対する注湯路41の下流端411,412の接続構造を採用した結果、注湯回路4からの注湯が浴槽200に落とし込まれるまでに通過する経路は次のようになる。上記注湯弁43が後述のコントローラ5により開かれて注湯が開始されると、図2(a)に太線及び矢印により示すように、上記出湯路14からの湯が注湯路41を通してその2つの下流端411,412に分岐されて戻り路32及び往き路33の双方に供給され、供給された湯は戻り路32及び往き路33の双方を通して両搬送方式により浴槽200に対し循環アダプタ201から注湯されて湯張りされる。この際、上記の注湯は循環ポンプ35及び水流スイッチ37に流れ込むことはなく、このため、水流スイッチ37は正常であればそのフラッパ37aが閉じてOFFとなり、また、熱交換器31を通過することもないため燃焼バーナ13の燃焼熱により熱交換器31において再加熱されることもない。つまり、湯張りのための注湯が循環ポンプ35及び水流スイッチ37を通過することなく、かつ、熱交換器31での再加熱を受けることなく浴槽200に注湯されるようになっている。上記の如く再加熱を受けることがないため、浴槽200に湯張りされる湯張り温度は放熱分を考慮しなければ給湯回路2側から供給される注湯に対する設定注湯温度に等しくなる。
【0037】
さらに、上記熱交換缶体6には燃焼バーナ13に対し燃焼用空気を供給する送風ファン61が配設され、上記燃焼バーナ13には燃料ガスを供給するガス供給管62が接続されている。このガス供給管62には元ガス電磁弁及び電磁比例弁が介装され、上記送風ファン61、元ガス電磁弁、電磁比例弁及び燃焼バーナ13等により燃焼系7が構成され、この燃焼系7を缶体温度センサ20等の検出値に基づいて制御することにより燃焼バーナ13の燃焼作動制御が行われる。
【0038】
上記の給湯器付き風呂釜100は、MPU、メモリ等を備え各種の制御用プログラムが格納されたコントローラ5によって、給湯運転、注湯運転及び追い焚き運転等の各種の運転制御がリモコン51からの出力及び上記の各種センサからの出力等に基づいて行われるようになっている。すなわち、上記コントローラ5は、図3に示すように、上記給湯回路2により給湯栓15に対する給湯運転を行う給湯制御部52と、注湯回路4により浴槽200に湯張りする注湯運転を行う注湯制御部53と、追い焚き回路3により浴槽200内の湯水を所定温度まで焚き上げる追い焚き運転を行う追い焚き制御部54と、主として上記循環ポンプ35及び水流スイッチ37の故障等の異常発生を判定して検知したりリモコン51に対するユーザの誤操作を判定したりして種々の処理を行う異常判定処理手段としての異常判定処理部55とを備えている。
【0039】
上記給湯制御部52による給湯制御は次のようにして行われる。すなわち、給湯栓15の開操作により給水路11に所定の水道管から最低作動流量(MOQ;例えば3リットル/分)以上の入水があり、それが入水流量センサ18により検出されると、上記燃焼系7の燃焼作動制御を開始し、次いで、入水温度センサ19からの入水温度及び給湯温度センサ22からの給湯温度の各検出値等に基づいてリモコン51にユーザが設定した設定給湯温度になるように燃焼作動量が制御される。そして、上記給湯栓15がユーザにより閉操作されると、上記入水流量センサ18の検出入水流量が最低作動流量未満ひいてはゼロになるため、上記の燃焼作動を停止して給湯運転制御を終了する。
【0040】
上記注湯制御部53による注湯制御はリモコン51の湯張りスイッチ又はふろ自動スイッチがユーザによりON操作されると開始される。すなわち、上記注湯弁43を開いて上記の給湯制御と同様にして所定の設定注湯温度の出湯になるように燃焼制御系7による燃焼制御を行う。これにより、出湯路14から注湯路41を通して追い焚き回路3に注湯され、次いで上述の如き経路で浴槽200に注湯される。この注湯は浴槽200内に所定の湯張り量だけ湯張りされるまで一段階もしくは複数段階に分けて実行される。
【0041】
上記追い焚き制御部54による追い焚き制御は次のようにして行われる。すなわち、リモコン51の追い焚きスイッチをユーザがON操作するか、あるいは、前段階に上記のふろ自動スイッチをユーザがON操作した場合には注湯制御による湯張りが終了すると、追い焚き指令がコントローラ5に出力され、この追い焚き指令を受けて開始される。まず、循環ポンプ35の作動を開始し、この作動開始により水流スイッチ37からON信号が出力されれば、上記燃焼系7の燃焼作動制御が開始されて燃焼バーナ13が燃焼作動される。この燃焼作動はふろ戻り温度センサ36により検出される温度が設定ふろ温度を維持するように行われる。つまり、ふろ戻り温度センサ36の検出温度が設定ふろ温度よりも低ければ燃焼作動され、設定ふろ温度以上であれば燃焼作動が停止される。
【0042】
以上の注湯制御部53及び追い焚き制御部54による各運転制御において上記異常判定処理部55により判定処理が実行される。すなわち、注湯運転中に上記循環ポンプ35及び水流スイッチ37について正常か異常かの判定処理を行い、この判定結果に基づいて追い焚き運転の開始を許可し、この追い焚き運転開始の際に浴槽200内に所定の湯水量の有無について判定することによりユーザの誤操作の有無を判定する。以上の異常判定処理部55による処理を図4〜図6を参照しつつ詳細に説明する。
【0043】
まず、注湯中か否かを注湯制御部53からの情報により判定して注湯運転による注湯が開始されたことを確認した上で(ステップS1;図4参照)、水流スイッチ37がOFF(流水検知無し)であることを確認する。注湯は前述の如く図2(a)に示すように循環ポンプ35や水流スイッチ37を通過しないため、水流スイッチ37が正常であればOFFである筈である。この原理に基づき水流スイッチ37がOFFであることを確認することにより上記水流スイッチ37は正常であると判定し(ステップS2でYES)、その上で、次に、循環ポンプ35の作動を開始(ON)する(ステップS3)。
【0044】
循環ポンプ35を作動させると、この循環ポンプ35が正常であり、正常に作動したとすれば、注湯の流れは図2(b)に太線及び矢印で示すようになる筈である。すなわち、注湯路41からの注湯はその大半が下流端411を経て循環ポンプ35に吸い込まれ水流スイッチ37のフラッパ37aを押し開いてONにした後、熱交換器31を通過して往き路33に至り、この往き路33を通して浴槽200に注湯されることになる。従って、上記水流スイッチ37からON信号が出力されてOFFからONに変化したことの確認により(ステップS4でYES)、循環ポンプ35が上記の水流スイッチ37と共に正常に作動していると判定し、この判定結果を記憶する(ステップS5)。この場合には判定処理は終了するため、以後は循環ポンプ35の作動を停止(OFF)し(ステップS6)、通常経路(図2(a)参照)での注湯を継続させる。
【0045】
一方、上記のステップS2で水流スイッチ37は正常であると判定した後に(ステップS2でYES)、ステップS3で循環ポンプ35を作動させたものの、水流スイッチ37がONに変化せずにOFFのままである場合には(ステップS4でNO)、循環ポンプ35及び水流スイッチ37のいずれか一方に故障等の異常が発生しているため、以下の処理によりいずれが異常であるかを特定する。すなわち、循環ポンプ35の作動を継続しつつ注湯制御部53に対し設定出湯温度の変更指令を出力し給湯回路2側から注湯される湯水の温度を例えば高温側に変更し(ステップS7)、上記循環ポンプ35の吐出側に設置されたふろ戻り温度センサ36の検出温度が上記高温側変更に対応して昇温したか否かを確認する(ステップS8)。
【0046】
循環ポンプ35が正常であれば高温側に変更された注湯が循環ポンプ35から吐出される筈であるため、上記検出温度が昇温すれば、循環ポンプ35は正常であるものの水流スイッチ37が異常(OFF故障)であると判定し(ステップS8でYES,ステップS9)、水流スイッチ37に異常(故障)が発生している旨の報知をリモコン51により行う(ステップS10)。このリモコン51による報知は、予め記録した音声ガイドを内蔵スピーカにより出力させる、又は、リモコン51の表示部に文字情報により表示出力させる等により行えばよく、これに警告ブザーの吹鳴や警告ランプの点滅等を組み合わせるようにしてもよい。そして、上記のステップS6に移り、循環ポンプ35を停止させる。なお、上記のOFF故障とは水流スイッチ37のフラッパ37aに以前の追い焚き運転により髪の毛等が噛み込んで動き難くなって流水を受けてもON信号が出力される位置までは開かなくなった状態のことである。
【0047】
上記とは逆にふろ戻り温度センサ36の検出温度が昇温せずに同じであれば(変化しなければ)、水流スイッチ37は正常ではあるものの循環ポンプ35が異常(故障)であると判定し(ステップS8でNO,ステップS11)、循環ポンプ35に異常(故障)が発生している旨の報知をリモコン51により行う(ステップS12)。このリモコン51の報知は上記のステップS10のケースと同様に行えばよく(以下の報知において同じ)、この報知により判定処理は終了したためステップS6に移って循環ポンプ35を停止させる。
【0048】
また、上記のステップS2の確認・判定において、水流スイッチ37には注湯が通過せずに本来はOFFのままであるにも拘わらず、ON信号が出力されている場合には、水流スイッチ37は異常(ON故障)であると判定して判定結果を記憶する(ステップS2でNO,ステップS13;図5参照)。そして、循環ポンプ35について正常か異常かの判定を行う。すなわち、循環ポンプ35の作動を開始し(ステップS14)、上記のステップS7と同様に注湯設定温度の変更(例えば高温側に変更)し、この変更に伴いふろ戻り温度センサ36の検出温度が変化するか否かを確認する(ステップS15,ステップS16)。
【0049】
上記検出温度が高温側に変化すれば循環ポンプ35自体は正常に作動していると判定し(ステップS16でYES)、上記ステップS13で判定された水流スイッチ37のON故障をリモコン51により報知する(ステップS17)。そして、ステップS6(図4参照)に戻って循環ポンプ35を停止する。逆に上記ステップS16で上記検出温度が変化しなければ(ステップS16でNO)、高温側に注湯温度が変更された注湯が吐出されていない、つまり循環ポンプ35も異常であると判定し(ステップS18)、循環ポンプ35及び水流スイッチ37が共に異常であることをリモコン51により報知する(ステップS19)。そして、上記のステップS6に戻って循環ポンプ35を停止する。なお、上記のON故障とは、OFF故障の場合と同様に髪の毛等の噛み込みによりフラッパ37aが開いた状態に拘束されてしまい流水が無くても閉状態に復帰しない異常のことである。
【0050】
以上で注湯段階における循環ポンプ35及び/又は水流スイッチ37の異常という機器故障に対する異常判定処理を終了する。
【0051】
次に、追い焚き運転開始にあたって実行される浴槽200内の湯水の有無についての判定処理について図6に基づいて説明する。
【0052】
まず、リモコン51のふろ自動スイッチ又は追い焚きスイッチがユーザによりON操作されているか否かを確認していずれかがONされていれば、上記注湯段階での今回の判定結果についての記憶内容が循環ポンプ35及び水流スイッチ37が共に正常であるとの判定結果(ステップS5参照)であることを条件に、循環ポンプ35が作動される(ステップS21でYES,ステップS22)。この循環ポンプ35の作動開始により水流スイッチ37がONすれば、浴槽200内に追い焚き運転し得る量の湯水があると判定して追い焚き制御部54による燃焼バーナ13の追い焚き燃焼作動を許可する(ステップS24)。
【0053】
逆に、循環ポンプ35を作動させても水流スイッチ37がONしなければ、浴槽200内には追い焚き運転し得る量の湯水は無いと判定し(ステップS23でNO,ステップS25)、上記のふろ自動スイッチ又は追い焚きスイッチを強制的にOFFに変更して追い焚き制御部54による追い焚き制御の開始を停止させる(ステップS26)。併せて、浴槽200内に湯水が不足もしくは無い旨をリモコン51により報知する(ステップS27)。これにより、ユーザは排水栓の閉め忘れがないか湯水がないかどうかの確認を行い、自己の誤操作を認識して適切な対応をした上で、再度、上記の追い焚きスイッチ等をON操作することになる。つまり、故障とは扱わずに誤操作に基づき開始された制御を自動終了させるようにして、誤操作に気付いたユーザにより再操作させるようにしている。
【0054】
このような浴槽200内の湯水量の有無判定については、追い焚き運転前の注湯運転段階において既に循環ポンプ35及び水流スイッチ37の判定処理が行うようにしたため初めて可能になり、しかも、確実に行い得るようになる。
【0055】
しかも、リモコン51によるユーザに対する報知を機器の異常(故障)と、ユーザの誤操作に起因する内容とに分けて行うことができるため、ユーザが自己で対処できるもの(誤操作時の対応)と、作業員による点気・修理が必要なものとの区別を付けることができ、ユーザの誤操作に起因する苦情や、苦情に基づく作業員による出張点検・修理の頻度も低減させることができる。
【0056】
<他の実施形態>
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の実施形態を包含するものである。すなわち、上記実施形態では、温度検出センサとしてのふろ戻り温度センサ36を循環ポンプ35と水流スイッチ37との間に設置しているが、これに限らず、循環ポンプ35の吐出側であればいずれの位置でもよく、例えば往き路33に設置してもよい。
【0057】
上記実施形態では、1缶2回路式の給湯器付き風呂釜を対象に本発明を適用した場合について説明したが、これに限らず、2缶2回路式の給湯器付き風呂釜、つまり、給湯用熱交換器12と追い焚き用熱交換器31とが互いに異なる燃焼バーナにより燃焼加熱されるように構成された給湯器付き風呂釜に本発明を適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す模式図である。
【図2】注湯の流れの経路を示す模式図であり、図2(a)は通常の注湯時の経路を示し、図2(b)は異常判定処理部55により循環ポンプ35が作動された場合の注湯の経路を示す。
【図3】コントローラのブロック構成図である。
【図4】注湯運転中の異常判定処理部の制御内容を示すフローチャートである。
【図5】図4のフローチャートの一部を構成するフローチャートである。
【図6】追い焚き運転開始にあたっての異常判定処理部の制御内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 給湯回路
3 追い焚き回路
4 注湯回路
32 戻り路
33 往き路
35 循環ポンプ
36 ふろ戻り温度センサ(温度検出センサ)
37 水流スイッチ(流水検知手段)
51 リモコン(報知手段)
55 異常判定処理部(異常判定処理手段)
100 給湯器付き風呂釜
200 浴槽

Claims (8)

  1. 給水を加熱する給湯回路と、浴槽内の湯水を循環させて追い焚き加熱する追い焚き回路とが注湯回路を介して互いに連結され、上記給湯回路から注湯回路を通して追い焚き回路に注湯させることにより上記追い焚き回路を通して浴槽に湯張りが行われるように構成された給湯器付き風呂釜において、
    異常判定処理手段を備え、
    上記追い焚き回路を構成する戻り路及び往き路のいずれか一方の途中位置に循環ポンプと、この循環ポンプの吐出側位置で流水を検知する流水検知手段とが介装され、上記注湯回路の下流端側が分岐されて上記戻り路及び往き路に対し上記循環ポンプ及び流水検知手段よりも上記浴槽側位置においてそれぞれ接続されており、
    上記異常判定処理手段は、上記注湯回路を通した注湯運転の開始後に、上記流水検知手段による流水検知が無いことを条件に上記循環ポンプの作動を開始させ、この循環ポンプの作動開始により上記流水検知手段による流水検知の変化を監視し、この流水検知の変化に基づいて上記循環ポンプ及び流水検知手段が共に正常か、少なくとも一方が異常かを判定するように構成されている
    ことを特徴とする給湯器付き風呂釜。
  2. 請求項1に記載の給湯器付き風呂釜であって、
    上記異常判定処理手段は、上記注湯運転の開始後であって上記循環ポンプの作動の開始前に、上記流水検知手段による流水検知が有るとき、流水検知手段が異常と判定するように構成されている、給湯器付き風呂釜。
  3. 請求項1に記載の給湯器付き風呂釜であって、
    上記追い焚き回路内の湯水の温度であって少なくとも上記循環ポンプの吐出側位置での湯水温度を検出する温度検出センサをさらに備え、
    上記異常判定処理手段は、循環ポンプの作動を開始させても流水検知手段による流水検知が無いとき、上記注湯回路を通して注湯される注湯温度を変更させて上記温度検出センサによる検出温度の変化を監視し、その検出温度が上記注湯温度の変更に対応して変化するか否かに基づいて異常発生が循環ポンプか、流水検知手段かのいずれであるかを判定するように構成されている、給湯器付き風呂釜。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の給湯器付き風呂釜であって、
    報知手段をさらに備え、
    上記異常判定処理手段は、循環ポンプ及び/又は流水検知手段が異常と判定されたとき、上記報知手段により異常発生箇所と共に異常発生の旨を報知させる処理を行うように構成されている、給湯器付き風呂釜。
  5. 請求項1に記載の給湯器付き風呂釜であって、
    上記異常判定処理手段は、上記注湯運転における判定処理によって循環ポンプ及び流水検知手段が共に正常と判定されたとき、上記追い焚き回路を用いた以後の追い焚き運転を許可するように構成されている、給湯器付き風呂釜。
  6. 請求項1に記載の給湯器付き風呂釜であって、
    上記異常判定処理手段は、上記注湯運転における判定処理によって循環ポンプ及び流水検知手段が共に正常と判定されているとき、追い焚き回路を用いた追い焚き運転が開始されるにあたり、上記循環ポンプの作動が開始される前後の上記流水検知手段による流水検知の変化を監視し、この流水検知の変化に基づいて浴槽内に追い焚き運転し得る湯水が有るか無いかを判定するように構成されている、給湯器付き風呂釜。
  7. 請求項6に記載の給湯器付き風呂釜であって、
    報知手段をさらに備え、
    上記異常判定処理手段は、浴槽内に追い焚き運転し得る湯水が無いと判定したとき、追い焚き運転制御の実行を強制的に終了させるように構成されている、給湯器付き風呂釜。
  8. 請求項7に記載の給湯器付き風呂釜であって、
    報知手段をさらに備え、
    上記異常判定処理手段は、追い焚き運転制御の実行を強制的に終了させるとき、上記報知手段により浴槽内の湯水が不足している旨を報知させる処理を併せて行うように構成されている、給湯器付き風呂釜。
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