JPH0150181B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、円周方向に４等分したハウジング
の各部分の外周面に互いに平行でかつ軸方向に延
びる複数個の冷却リブよりなるリブセグメントを
設け、この隣接するリブセグメントの互いにほぼ
直角な面に延びた軸方向冷却リブによつて区画さ
れた軸方向領域の２つに４点支持で保持される脚
部を着脱自在に結合した、セグメント状の軸方向
冷却リブを備えた電気機械のハウジングに関す
る。

〔従来の技術〕

このようなセグメント状の軸方向冷却リブを備
えた電気機械のハウジングはドイツ連邦共和国特
許出願公告第2327525号により公知である。この
公知のハウジングにおいて、各リブセグメントは
互いに平行でかつ軸方向に延びる複数個の冷却リ
ブにより構成され、冷却リブの高さ方向が水平な
２つのリブセグメントと同じく冷却リブの高さ方
向が垂直な２つのリブセグメントとで全体のリブ
冷却構造を形成している。したがつて２つの隣接
するリブセグメントの間にはそれぞれのリブセグ
メントの最外側の冷却リブにより直角状に画成さ
れた領域が合計４つ形成される。この領域の相隣
る２つに一対の脚部が選択的に取付けられる。各
脚部は前記水平なリブセグメントの最外側の冷却
リブ（以下単に水平リブという）の内側に接する
２つの支持点と、前記垂直なリブセグメントの最
外側の冷却リブ（以下単に垂直リブという）の内
側に接する２つの支持点の合計４つの支持点をも
ち、据付け面に対して垂直に向いた固定ねじを挿
通するための２つの貫通孔が前記支持点の間に設
けられている。さらに脚部の内側には前記支持点
の間に１つの突起部が設けられ、他方ハウジング
外周面にはこの突起部に対向して膨出部が形成さ
れている。この脚部のハウジングへの取り付けは
次のように行われる。先ず脚部をハウジングに下
側から当て、脚部の２つの水平支持点が水平リブ
の下側に、突起部が膨出部の下に当たるようにす
る。固定ねじを脚部の貫通孔および水平リブの切
欠部に挿入してナツトでこの固定ねじを締めつけ
ると、脚部は上方に移動して２つの水平支持点が
水平リブの下側に接触しまた同時に膨出部に沿つ
て垂直リブの方にも移動して２つの垂直支持点が
垂直リブに接触して、脚部はハウジングに４点支
持で固定される。

しかしながらかかる構成のハウジングでは、通
常、脚部とハウジングとの接触面は仕上加工が施
されていないため固定ねじ締めつけの際局部的な
応力が生じ、少なくとも比較的薄い軸方向冷却リ
ブが曲げ荷重を受けて損傷しやすくまたハウジン
グの円形の内部形状が変形するといつた欠点があ
つた。

〔発明が解決しようとする課題〕

この発明の目的は、セグメント状の軸方向冷却
リブおよび着脱可能な脚部を備えた電気機械のハ
ウジングにおいて脚部をより簡単にかつより安定
してハウジングに取り付けることを可能にし、軸
方向冷却リブにかかる曲げ荷重およびハウジング
の変形を回避することができ、しかも必要に応じ
て１箇所または数箇所の脚部の取り付けられてい
ない部分に移動吊り上げ装置（吊り上げリング）
を取り付けることができるようにすることにあ
る。

〔課題を解決するための手段〕

上述の目的は、この発明によれば、円周方向に
４等分したハウジング各部分の外周面に互いに平
行でかつ軸方向に延びる複数個の冷却リブよりな
るリブセグメントを設け、この隣接するリブセグ
メントの互いにほぼ直角な面に延びた軸方向冷却
リブによつて区画された２つの軸方向領域に４点
支持で保持される脚部を着脱自在に結合したセグ
メント状の軸方向冷却リブを備えた電気機械のハ
ウジングにおいて、少なくとも２つの前記の領域
に軸方向冷却リブおよびこれらの間にあるハウジ
ング外周面に一体的に結合された取付部をそれぞ
れ２個軸方向に間隔を隔てて設け、これらの取付
部はそれぞれ軸方向に面一でその取付け位置にお
ける半径方向に対して直角な取付け面と固定ねじ
をねじ込むための少なくとも１つの半径方向の袋
孔とを備え、この取付け面にはそれぞれ傾斜した
支持側面を持つ少なくとも１つの溝および平坦な
支持面が形成され、各脚部はその据付け面に対し
て45゜傾斜して前記取付部の取付け面に対向する
対向面と前記固定ねじ用の袋孔に対応する貫通孔
を備え、この対向面には前記取付け面の溝に対応
して傾斜した側面を持つ突出部と前記取付け面の
平坦な部分に対応する対向面部とが形成されるこ
とにより達成される。

なお突出部の形状は台形であることが好ましい
が、これに対応する溝の形状は台形もしくは三角
形状とするのがよく、要は傾斜した側面を有する
ものであればよい。

〔実施例〕

次にこの発明を２つの実施例について図により
詳細に説明する。なお、図において同一の部分に
はそれぞれ同じ参照番号を付す。

第１図および第２図において電気機械のハウジ
ング１は、４個のリブセグメントないしを備
え、そのうち上と下のリブセグメント，は垂
直に配された互いに平行な複数の軸方向冷却リブ
よりなり、左右のリブセグメント，は水平に
配された互いに平行な複数の軸方向冷却リブより
なる。ハウジング１にはリブセグメントとと
の間およびととの間の領域にそれぞれ脚部３
および４がねじ結合されている。このために各リ
ブセグメント間に画成された領域には軸方向に互
いに間隔を置いて２つの取付部５もしくは５′が
それぞれ隣接するリブセグメントの外側の軸方向
冷却リブとそれらの間に存在するハウジング外周
面とに一体的に結合されている。これらの取付部
５および５′の取付け面６はそれぞれの取付け位
置の半径方向に対して直角でかつ軸方向に同一面
にあり、軸方向に平行な少なくとも１つの溝７お
よび半径方向の袋孔８を備えている。第３図に取
付部５′と脚部との取付け状態を断面で示すよう
に、溝７は傾斜した支持側面をもち、一方取付部
の取付け面６に対応する脚部３，４の対向面１０
には突出部９が設けられ、この突出部は前記溝７
の支持側面に対応した傾斜した支持側面をもつて
いる。なお脚部３，４は突出部９のほかに平坦な
取付け面６に直接支持される平坦な対向面部１１
を備えている。また脚部には袋孔８に軸を同一に
して固定ねじ用の貫通孔１２が設けられている。
貫通孔１２は溝７にはまる突出部９と取付け面６
に当たる平坦な対向面部１１との間にある。上側
に設けられた端子箱１３の左右に隣接する軸方向
領域はただ１つの溝７をもつた取付部５を備えて
いるが（第１，２図参照）、第３図に示す他の２
つの軸方向領域は２つの平行な溝７もつた取付部
５′を備え、この２つの溝７の間に半径方向の袋
孔８があり、平らな支持面は取付け面６の縁部と
１つの溝７との間にある。据付面に傾斜して脚部
を貫通する固定ねじのねじ頭は貫通孔１２の肩に
支持されている。なお図示の実施例では一対の脚
部３，４に対し端子箱１３がハウジング１の頂部
に位置しているが、ハウジングの軸心を中心にし
て脚部の取付け位置を90゜回転することにより端
子箱をハウジングの側面に位置させることができ
る。

脚部３，４が取り付けられている取付部５′は
それぞれ２つのリブセグメントの最外側の軸方向
冷却リブ２およびハウジング１の壁と一体化され
ている。軸方向冷却リブ２は取付部５′の側壁を
形成している。このようにして、ほぼ台形もしく
は錐形の断面をもつコンパクトな剛体が得られ、
これに固定ねじ用の袋孔８を設けることができ、
脚部３，４を固定した際にも形状の安定が保た
れ、従つてハウジング１の円形内面形状の歪みが
確実に防止される。固定ねじはハウジング部分や
脚部が仕上加工されなくとも充分固く締めつける
ことができるので、脚部の結合により確実な４点
支持が得られる。

比較的大きなハウジングの場合には、第４図に
示すように、２つのリブセグメントおよびの
最外側の冷却リブ２を取付部５′Ａの中に完全に
包含させて取付部の断面を拡大し、次に位置する
冷却リブはその付け根部分を取付部に結合する。
こうすることによつて取付部に２個または数個
の、溝を通る半径方向の袋孔８を設け、脚部には
これに対応して複数個の固定ねじ用の貫通孔を設
けることができ、しかも冷却リブそのものには機
械的な応力がかからないようにすることができ
る。

取付け面に設けられる溝と対向面に設けられる
突出部とは場合により逆にすることもできる。

〔発明の効果〕

上述のように、この発明によれば、ハウジング
本体および冷却リブに応力が作用しないように取
付部に脚部を固くかつ着脱自在に簡単なねじ締め
により装着することができる。さらにまた一対の
脚部に対して端子箱の位置を上、左または右に容
易に変更取付けが可能とされるだけでなく、脚部
が装着されていない取付部には電気機械移動用の
金具等を装着することが可能となるので、この発
明は電気機械の確実な運転の保証はもちろん、製
造、据付、保守上の経費を大幅に削減できる効果
を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図はこの発明の一実施例を示
すそれぞれ側面図および正面図、第３図は第１図
および第２図に示す装置におけるハウジングと脚
部との結合部の詳細構造を示す断面図、第４図は
この発明の異なる実施例におけるハウジングと脚
部との結合部の詳細構造を示す断面図である。 ，，，：リブセグメント、１：ハウジ
ング、２：軸方向冷却リブ、３，４：脚部、５，
５′，５′Ａ：取付部、６：取付け面、７：溝、
８：袋孔、９：突出部、１０：対向面、１１：対
向面部、１２：貫通孔、１３：端子箱。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 円周方向に４等分したハウジング１の各部分
   の外周面に互いに平行でかつ軸方向に延びる複数
   個の冷却リブ２よりなるリブセグメント〜を
   設け、この隣接するリブセグメントの互いにほぼ
   直角な面に延びた軸方向冷却リブによつて区画さ
   れた軸方向領域の２つに４点支持で保持される脚
   部３，４を着脱自在に結合した、セグメント状の
   軸方向冷却リブを備えた電気機械のハウジングに
   おいて、少なくとも２つの前記の領域に軸方向冷
   却リブおよびこれらの間にあるハウジング外周面
   に一体的に結合された取付部５，５′をそれぞれ
   ２個軸方向に間隔を隔てて設け、これらの取付部
   はそれぞれ軸方向に面一でその取付け位置におけ
   る半径方向に対して直角な取付け面６と固定ねじ
   をねじ込むための少なくとも１つの半径方向の袋
   孔８とを備え、この取付け面６にはそれぞれ傾斜
   した支持側面を持つ少なくとも１つの溝７および
   平坦な支持面が形成され、各脚部はその据付け面
   に対して45゜傾斜して前記取付部の取付け面に対
   向する対向面１０と前記固定ねじ用の袋孔に対応
   する貫通孔１２とを備え、この対向面には前記取
   付け面の溝に対応して傾斜した側面をもつ突出部
   ９と前記取付け面の平坦な部分に対応する対向面
   部１１とが形成されていることを特徴とする軸方
   向冷却リブを備えた電気機械のハウジング。